2008年08月27日
とうとう終わってしまった北京五輪。
日本代表は残念な結果となってしまいましたが、過去東レアローズで共にプレーした仲間のロイボール、ホフ・トーマス率いるアメリカがやってくれました。
ブラジルを3-1で敗り金メダルを獲得してくれました。
4年前のアテネ五輪の際、、、
予選ラウンドでアメリカとブラジルは同組みでした。
その予選ラウンドで既に決勝トーナメント進出を決めていったブラジルは、決勝トーナメントの当たりを嫌いアメリカにわざと負けた(ロイボール談)そうです。
その後、準決勝で再戦したアメリカとブラジルでしたが、ブラジルがアメリカを下し、決勝へ駒を進め金メダルを取りました。
アメリカは4年前に屈辱的な勝ちと負けを経験し、その雪辱を直接返すことが出来たのです。
ロイボールは4年前のアテネ五輪で代表引退をほのめかし、一度代表から姿を消したにも関わらず、今回見事復活Vを遂げたのです。
今はもうアメリカに帰って余韻に浸っている頃でしょうが、遠く日本から「おめでとう」と言いたいと思います。
posted by kobayashi |19:12 |
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2008年08月24日
昨日の北京オリンピック準決勝 アメリカvsロシア の試合は壮絶な試合でした。
本当なら、ブログの更新は日本戦のみで、あとは気楽に観戦しようかと思っていたのですが、すばらしい試合だったので感想を述べたいと思います。
昨日のスタートローテは↓とおり
テチューヒン(WS) ミハイロフ(OP) クレショフ(MB)
ボルコフ(MB) グランキン(S) コサレフ(WS)
プリディ(WS) ボール(S) ミラー(MB)
リー(MB) スタンリー(OP) サーモン(WS)
アメリカは今大会通じて、セッターのボール選手が前衛で数多くプレーするローテーションを採用していました。
これは諸外国との大きな違いであり、殆どのチームが前衛にスパイカーを数多くプレーさせようと意図したローテーションを採用しているにも関わらずアメリカのスタートローテーションは奇抜だったと言えます。
この試合、ロシアは今まではあまり出現してないスタートローテーションを採用し、アメリカと同ポジションローテションを採用しましたが、1セット目をアメリカが奪れた後は、通常のS6(R2),日本と同様であるOPのレフトを最後に回すローテーションに変えました。
アメリカの第1セットは、攻撃の軸となるプリディー選手を前衛で数多くプレーさせたいという意図が感じられましたが、2セット目以降は以降は、解説でも1番弱いと言われていましたS4(R4)からのスタートであったり、すぐにセッターが前衛に回ってしまうS5(R3)からのスタートでした。当然1番弱いとされているS4(R4)の出現率も増す事からリスクが高いと判断されるのですが。。。
なぜアメリカがセッター、ボール選手の前衛を数多く出現させるローテを選択するのかを僕なりに判断しました。
ボール選手前衛=攻撃者5名(前衛3名+後衛2名)
ボール選手後衛=攻撃者4名(前衛3名+後衛1名)
という考えなのではないでしょうか。
1セット目最初の得点がボール選手のツーアタックだったことに象徴されるように、セッター前衛=セッターも攻撃者の一人という考え方なのではないかと感じました。
当然、攻撃力のあるバックスパイク&ツーアッタクが存在してこその考え方ではありますが、相手ブロッカー3人に対して常に5人の攻撃者を配置できるセッター前衛というローテーションを数多く採用していたと考えられます。
僕の推測からすると、解説で言われていたS4(R4)=最も弱いローテーションという法則はなりたたなくなります。
アメリカのセッター前衛=強いローテーションとなるからです。
2セット目以降、この日サーブ好調のスタンリー選手サーブからスタートするローテーションを無理なく採用できた事も、前述の理由から裏付けられます。
結局のところ、この試合の勝敗を分けたものは、ツーアタックなどの攻撃を面を含め、
セッターの能力が ボール>グランキン
であった事だと感じています。
途中のセットはかっ飛ばして、
ファイナルセットのトスワークをもう一度みてみます。
ファイナルセットの両チームのレセプションスパイク打数です。
アメリカ
ミラー2本 プリディ2本 サーモン3本 スタンリー1本 リー3本
ロシア
テチューヒン1本 ミハイロフ5本 クレショフ0本 ボルコフ4本 コサレフ1本
この結果をみてもらうとすぐに分かるかと思いますが、アメリカ、ボール選手のトスワークは分散しているのに対し、ロシア、グランキン選手のトスワークは偏っています。
しかも唯一1本コサレフ選手に揚げたトスは、(S1)R1のミハイロフ選手のレフトスパイクのポジションですから、なおさらです。
'アメリカ、ボール選手は決まる攻撃を選択しつづけました。
ロシア、グランキン選手は決まる選手を選択しつづけました。'
この違いが勝敗を分けたと考えられます。
象徴的だったのが、、、
12-12でアメリカサーブ、信頼度の厚い2枚(ボルコフ選手前衛、ミハイロフ選手後衛)、グランキン選手はボルコフ選手のクイックを選択しアメリカのコミットブロックに捕まる。
13-12となり、アメリカサーブ、レセプションは大きくレフト側に崩れるが、グランキン選手は強引にミハイロフ選手のバックライトの攻撃を選択し決定(この時点で選択肢が無い事が露呈)。
13-13、ロシアサーブ、レセプションが返り、ボール選手はリー選手のクイックを選択し決定(ロシアはリードブロック)。
14-13となり、アメリカサーブ、レセプションが少し崩れ、グランキン選手はミハイロフの攻撃を選択するが、アメリカは完全なる2枚ブロックを完成させシャットアウト。
15-13でゲームセット。
最後の局面だけを見直してみても、セッターの差が勝敗を分けたことが歴然です。
明日はいよいよ決勝戦です。
日本はブラジルのようなリズミカルでアクロバティックなバレーをするのは難しいと感じていますが、アメリカのようなオーソドックスではあるが、きめ細かく、それぞれがサボることなく必死に取り組むバレーは真似できる部分が沢山あると感じています。
ロイボールとトムホフも頑張っていることですので、アメリカを応援しながら最後の観戦をしたいと思います。
posted by kobayashi |00:52 |
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2008年08月19日
スタートローテーションは↓とおり。
結局今大会の日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションS6(R2)からのスタートでした。
アメリカは常にサーモン選手のサーブからスタートするローテションからのスタートでした。
福澤 朝長/宇佐美 山村
松本/斎藤 山本/清水 石島/荻野
ボール(S) ミラー(MB) サーモン(WS)
プリディ(WS) リー(MB) スタンリー(OP)
今大会日本がスタートローテーションに採用していた、S6(R2)は結局のところ各ローテーションの強弱に大きな差があったことが原因だと考えられます。
S1(R6)を最後のローテーションにする事により、オポジットのレフトスパイクの出現率、及びウイングスパイカーのライトスパイクの出現率を抑える。しかしオポジットのバックスパイクの決定力及び、セッターのブロック力に不安があるために極力オポジットを前衛でプレーさせたい。それらの理由によってS6(R2)を選ぶしかなかったように感じています。
対するアメリカは、強力なサーブを持つスタンリー選手のサーブを最後に持ってくる=セッター、ロイボール選手が前衛で数多くプレーする。という大胆なものでした。
これは、セッターのブロック力、オポジットのバックスパイクの決定力に自信がある証拠です。
事実スタンリー選手はバックスパイクを打つケースが多いにも関わらず、予選ラウンドのスパイク効果率ランキングNo1になっています。
S1(R1)~S2(R6)まで攻撃力のアンバランスを排除した結果、相手に対応したスタートローテーションを選択できるという構図が出来上がっていたと推測されます。
今大会はアメリカに限らず各チームとも、試合ごと、またはセットごとにローテーションを変化させ相手に対応したマッチアップを作り出していました。
しかし日本は基本の形S6(R2)を崩しませんでした。というより、日本はそこまでの戦術を駆使するだけの力が無かったと言わざるをえないでしょう。
また、今大会の日本と各国の大きな違いは、サイドアウト力とブレイク力が挙げられると感じています。
僕自身の勝手なイメージですが、
サイドアウト=相手に得点を与えない
ブレイク=相手から得点を奪う
という違いがあると感じています。
今回の日本はサイドアウト重視=相手に得点を与えないチームだったように見えました。
当然、サイドアウトもブレイクも非常に大切ですから、どちらか一方だけが特出していても勝利には直結しません。
しかし、相手に得点を与えないだけでは、勝つことは不可能です。
他の国々の殆どはブレイクを重視した戦術を駆使しているように見えました。
日本の現在の力では、サイドアウトをコンスタントにとりつつ、相手よりも一つでも多くのブレイクを奪って、接戦での勝利を目指すしかなかったのかもしれません。
当然他の国々と同じような戦術を組んで試合に臨む必要はまったくありませんから、今回、日本が採用した戦術に関しては評価されるべきだと感じています。
ただし、これから世界と対等に渡り歩くためには、高いサイドアウト力に合わせ、高いブレイク力も必要不可欠です。
ブレイクのために必要な技術とチーム戦術を見直して、次なるステップに進んでくれることをいのりつつ、「お疲れさまでした。」と労をねぎらいたいと思います。
posted by kobayashi |08:48 |
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2008年08月17日
スタートローテーションは↓とおり。
日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションのスタート。
ベネズエラはセッター位置を各セットS6→S1→S1と変えてスタートさせていました。
越川/荻野 宇佐美/朝長 山村/齋藤
松本 山本/清水 石島/福澤
アンディ(WS) ゴメス(OP) イバン(MB)
フレディ(MB) ユアン/ロドマン(S) ルイス(WS)
日本は世界最終・アジア予選の初戦の形に戻し、宇佐美-越川 宇佐美-山本 といったところの相性の良さを最大限に活かし、サイド攻撃を有効に機能させようという意図がみえました。
結果1セット目の越川選手、山本選手のレセプションスパイクの効果率は、越川選手57% 山本選手71% という高い効果率を残すこととなりました。
しかし、1セット目を接戦で落としたところからチームはガタガタと転げ落ちるかのようにリズムを崩していき、メンバーチェンジもむなしく0-3でこの試合を落としてしまったわけです。
僕はこの試合の最大の敗因は1セット目のディフェンスにあったと感じています。
独自にチェックした数字をごらんください。
1セット目のレセプションの結果と失点数です。
日本(失点)
総数23本 AB15本(3) C4本(1) D2本(1) SP2本(2)
ベネズエラ(失点)
総数20本 AB 8本(3) C9本(1) D2本(1) SP1本(1)
日本のブレイクポイント6点に対し、ベネズエラは7点。日本のサーブからスタートした第1セットでしたから、1本のブレイク数で劣った日本が23点で落としてしまいました。
注目して頂きたいのは赤字で表記したCレセプション時のブレイクポイント数です。
日本はこのセットだけで9本のCレセプションを奪っています。
しかし4/9のスパイクを決められ、ブロックは0本、9本の内ブレイク出来たのは1本だけです。
サイドアウトは効果的に奪えていたのにブレイクポイントが思うように奪えていないというジレンマから、コートもベンチもストレスを感じている様子が伺えました。
日本は2セット目はじめに連続失点を奪われたところで、メンバーチェンジを行うことでリズムを取り戻そうと試みますが、ディフェンスが機能させることがなかなか出来ず、逆に日本の攻撃が機能不全に陥るという最悪のパターンにはまりこんでいってしまいました。
1セット目途中で交代したベネズエラのセッターロドマンのトスワークににも翻弄されはじめ、勢いを失った日本は続けざまにセットを奪われ0-3のストレートで敗戦してしました。
これで予選敗退が決定した日本ですが、最後の相手は金メダルの有力候補でもある全勝のアメリカです。
アメリカはヨーロッパや南米のチームとちがい、フォローの徹底や、次のプレーへの切り替えの速さなど細かいプレーへの気配りが出来ているチームです。
そのチームを切り崩すのは容易ではないかもしれませんが、一矢報いて日本へ帰ってきてもらいたいものです。
参考までに、
昨日の試合2セット目3セット目のレセプションの結果と失点数記しておきます。
日本(失点)
2セット 総数21本 AB15本(6) C4本(3) D1本(0) SP1本(1)
3セット 総数20本 AB16本(4) C2本(2) D1本(1) SP1本(1)
ベネズエラ(失点)
2セット 総数18本 AB12本(2) C3本(2) D1本(0) SP2本(2)
3セット 総数20本 AB16本(4) C2本(1) D1本(1) SP1本(1)
posted by kobayashi |09:45 |
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2008年08月15日
スタートローテーションは↓のとおりです。
日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションのスタート。
中国は常にエン・シ選手のサーブから始まるポジションでのスタートでした。
越川/福澤 朝長/宇佐美 山村
松本 清水/山本 石島
ショウ・スイ(S) ヘン・コウビン(MB) シン・リョウ(WS)
サイ・ギョウグン(WS) ウ・ダイイ(MB) エン・シ(OP)
まずは独自に入手したデータをご覧下さい。
レセプションの結果と、トスの配球の配分とスパイクの決定率です。
日本(中国)
レセプション クイック サイド
評価 打数 決定 失点 打数 決定 失点
A37(33) 10(11) 3(7) 4(2) 27(21) 13(12) 5(1)
B25(22) 5(8) 4(6) 20(14) 10(4) 2(5)
C 9(14) 9(14) 5(5) 2(3)
3.4セット目のみ
A 8(13) 3(4) 0(3) 5(9) 3(6) 1(1)
B10(12) 3(5) 3(3) 7(7) 7(0) 0(3)
C 7(9) 7(9) 5(4) 0(2)
Aレセプション時のスパイク効果率=クイック-10%(45.4%)
サイド 29.6%(52.8%)
Bレセプション時のスパイク効果率=クイック 80%(75%)
サイド 40%(-7%)
Cレセプション時のスパイク効果率=サイド 33.3%(14.2%)
レセプショントータルのスパイク効果率=クイック 20%(83。3%)
=サイド 33.9%(24.4%)
Aレセプション時のクイック出現率=27%(33.3%)
Bレセプション時のクイック出現率=20%(36.3%)
クイックの出現率や効果率の低いのが目につきます。
当然日本の首脳陣も気になっている現象でしょう。
各国ともにクイックの出現率効果率共に高くなっている現状から考えると余計に気になるのかもしれません。
だからこその朝長選手先発なのだと思います。
今大会が始まって以来、
常に朝長選手が先発でコートに立つ大きな理由の一つは、クイックを効果的に使用することが出来るということだと思います。
朝長選手がコートに立つ=クイック主体のトス回し
宇佐美選手がコートに立つ=サイドの速い攻撃主体のトス回し
というルールが出来上がっているように感じます。
昨日の試合でもクイックを有効に機能させて、サイドを活かすという戦術から朝長選手を先発で起用した事が伺えます。
しかし思うようにクイックとのコンビが合わず早々に宇佐美選手と交代してサイド中心の攻撃にシフトしていきました。
しかし、残念だったのは越川選手がコートにいなかったことです。
最終予選を見る限りでは、
宇佐美-越川 宇佐美-山本 宇佐美-松本
朝長-クイック 朝長-石島 朝長-荻野
という相性のよさが確認できました。
ブラジルのWSジバ選手は前大会金メダルのセッター、リカルド選手のトスでこそ高い能力を発揮できましたが、現在は思うようなパフォーマンスが発揮できていないようです。
サイドの攻撃も高速化が進み、セッターとクイッカーに求められていたような阿吽の呼吸のような絶妙なタイミングが求められるようになってきました。
僕自身の勝手な思い込みかも知れませんが、越川選手、山本選手の活躍なくしてオリンピックでの勝利は難しいと感じてしまいます。
posted by kobayashi |08:51 |
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2008年08月13日
北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド第2戦 ブルガリア戦のコメントです。
スタートローテーションは↓のとおりです。
日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションのスタート。
ブルガリアは常にイワノフ選手のサーブから始まるポジションでのスタートでした。
越川 朝長 山村
斎藤 山本/清水 荻野/福沢/石島
ガイダルスキー(MB) カジースキ(WS) ニコロフ(OP)
ジェコフ(S) ヨルダノフ(WS) イワノフ(MB)
日本はお馴染みとなったオポジットのレフト攻撃を少なくするためのローテーション。
対するブルガリアは2枚の看板エース、ニコロフ、カジースキを揃って前衛からスタートさせることによって、序盤のサイドアウトを簡単に奪い、イワノフから続く、ニコロフ、カジースキと言った強力なサーブを持つ選手のサーブの出現量を増やそうという意図が伝わるローテーションです。
またスタートのメンバーから、日本はブルガリアのサーブを警戒して荻野選手、そしてBレセプションからのクイックに安定感のある齋藤をスターティングラインナップに並べたことから、ブルガリアのサーブに驚異を感じていたことが伺えます。
対するブルガリアは、
本来オポジットのヨルダノフ選手(左利き)をWSに配置する独特のメンバー。左利きのヨルダノフ選手は前衛での攻撃のうち2回レフト側から攻撃を仕掛けなければなりませんし、唯一ライト側から攻撃を仕掛けられるローテーション1ではオポジットのニコロフ選手がレフト側から攻撃を仕掛けなければなりません。【ニコロフ選手のレフト攻撃が不得意な事は一緒に戦った者として実証済みです!】尚かつ本来オポジットのヨルダノフ選手をWSに配置したことにより、超攻撃型WSカジースキ選手にレセプションの負担をさせなくてはならない。という常識では考えられないようなメンバー構成でした。
事実、ニコロフ選手からの情報によると、本来の守備的WSに配置されるはずのコンスタンチノフ選手の離脱により、過去レセプション経験の無いヨルダノフ選手を急遽WSポジションに配置したとの事です。
'日本はいかにサーブで崩されずサイドアウトを奪うか。
または崩されても効果的なコンビネーションを組めるか。'
'ブルガリアは強力なサーブで日本を崩してブロックで封じる。
そしてレセプション経験の少ないカジースキ選手、ヨルダノフ選手のレセプションが乱れた時にしっかりとサイドアウトを奪えるか。'
これらがキーポイントになることが伺えます。
試合結果を見てみますと、
27 - 29
日本 25 - 23 ブルガリア
21 - 25
19 - 25
第1、第2セットは共に接戦のゲームとなりました。
第1、2セット日本は山村選手や朝長選手のジャンプフローターサーブで執拗にカジースキ選手を責め立てチャンスを奪いラリーで切り返しブレイクポイントを奪う。またレセプションを乱されながらもラリーを制することによってサイドアウトをもぎ取ると言った苦しい展開。
対するブルガリアはニコロフ選手、カジースキ選手のサーブと鉄壁のブロックでブレイクポイントを重ね、レセプションが正確に返った際の攻撃は簡単にサイドアウトを奪うという展開。
総じて、日本がラリーを制しながら少ないチャンスをモノにし、ブルガリアはお得意のサーブ&ブロックで日本を圧倒したが、要所のレセプションミスから簡単に失点を重ねるという展開だったような気がします。
第1セット終盤はタッチネットやサーブミス、コンビミスなどのミスが連発した日本が奪われてしまいました。
第2セットは相手のコンビミスなどにも助けられ奪い返しました。
第3、4セットも日本はジャンプフローターサーブでカジースキ選手を揺さぶる作戦。しかしこのセット辺りからカジースキ選手のレセプションが安定し始めます(日本のサーブが弱まる?)第1、2セット4本ずつあったレセプションの乱れは第3セットが2本、第4セットは1本にまで減りました。
パイプ攻撃の参加を捨てて中盤から積極的にオーバーハンドによるレセプションを試みた結果が功を奏したのではないでしょうか。
終始レセプションが乱れていたヨルダノフ選手をジャンプサーブで崩すことが出来ていれば展開は違ったものになったのかもしれません。
その後レセプションが安定し始めたのブルガリアの攻撃を封じる事は困難となり、逆に相手の3連続サーブポイントを奪われる場面なども重なり、第3、4セットを簡単に奪われてしまいました。
この試合、
世界ランキング4位のブルガリアを接戦を演じたと評価されるとは思いますが、個人的には痛い星を落としてしまった感想を持ちます。
やはりこの試合のブルガリアはアンバランスなチームでした。
ブルガリアのレセプションは安定せず、
ヨルダノフ選手が前衛でプレーする際にはレフト側からの攻撃の出現率効果率共に低い。
ヨルダノフ選手がライト側で攻撃参加するローテーション1の時には、レフトからの攻撃にネックを抱えるニコロフ選手が日本でプレーした時と同じくずクロス方向のスパイクのみでなんとか凌ぎ、尚かつレセプション参加に必死なカジースキ選手はパイプ攻撃の参加率も低い。
これらの理由からヨルダノフ選手が前衛でプレーを行う際には得点チャンスがゴロゴロころがっていた事が裏付けられます。
ニコロフ選手が「このチームでは勝てるイメージが沸かない」とぼやいていたようですから、益々痛い星だったと感じます。
残り予選ラウンド3試合、
日本チームは基本的に受け身の戦術が多いような気がします。
せっかくの大舞台ですで、積極的に点数をもぎ取りにいく姿勢が見てみたいものです。
posted by kobayashi |12:57 |
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2008年08月11日
いよいよ開幕を迎えた男子バレーボール競技についてコメントしたいと思います。
スタートローテーションはこのとおり↓
日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションのスタート。
対するイタリアは必ずフェイ選手のサーブからスタートするポジションからのスタートでした。
越川(WS) 朝長/宇佐美(S) 山村(MB)
松本/斎藤(MB) 山本/清水(OP) 石島/福澤/石島(WS)
マストランジェロ(MB) チゾーラ(WS) フェイ(OP)
ベルミリオ(S) パパローニ(WS) ビラレッリ(MB)
日本は不得意なローテーションR1(S1)=オポジットがレフトから攻撃を行うローテーションの出現を最小限に抑える戦術。
対するイタリアは最も効果の高いサーブを打つフェイ選手のサーブを最大限に、そして恐らく最も効果の低いサーブと評価されるビラレッリ選手のサーブを最小限に抑えるローテーション戦術だった事が予想されます。
イタリア場合、フェイ→チゾーラ→マストランジェロ・・・と強力なサーブが立て続けに出現する事も注目です。
単純にスタートローテーションを読み解くと、日本はサイドアウトを効果的に奪いリズムを作っていきたい。
対するイタリアはサーブで効果をあげ、その後のブロックでブレイクポイントを多数奪う事によりリズムをつくっていきたい。
という戦略が伺えます。
日本はサイドアウトをいかに奪うか。
イタリアはブレイクをいかに奪うか。
お互いの戦略が真っ向からぶつかりあった試合となったといえます。
この試合は日本が1-3で敗れるわけですが、なぜ1-3というスコアで敗れたのかを日本のサイドアウトという視点から考えてみたいと思います。
以下のデータは僕が独自にチェックしたレセプションの結果と、レセプションの結果に対するスパイクの結果です。
レセプションの評価に対する明確な基準が定められていないので、今回は、、、
Aレセプション = 4人のスパイカーのいずれも問題なく選択できるパフェクトに近いパス
Bレセプション = セッターが2歩~3歩移動しなくてはセットアップ出来無いが 4人のスパイカーのいずれも選択できるパス
Cレセプション = セッターが選択できるスパイカーの数が1~3人に限られてしまうパス
Dレセプション = 相手にダイレクトで帰ってしまうパス もしくは攻撃まで発展することが出来無いパス
と勝手に評価してチェックしてみました。
結果は以下のとおり↓
日本(イタリア)
スパイク 打数 決定 失点
set1 A 10(6) 6(5) 1(1)
set2 13(6) 6(6) 4
set3 7(11) 4(7) 2(3)
set4 6(5) 3(4)
set1 B 3(4) (4) 2
set2 3(5) 1(3) 2(1)
set3 5(5) 3(2) (1)
set4 6(4) 2(3) 2
set1 C 7(6) 4(1) (1)
set2 2(2) 2
set3 3(4) (1) (1)
set4 9(4) 4(3) 2
合計
打数 決定 失点 効果率
Aレセプション 36(28) 19(22) 7(4) 33%(64%)
Bレセプション 17(18) 6(12) 6(2) 0%(55%)
Cレセプション 21(16) 10(4) 2(2) 38%(12%)
3セット目ABレセプションスパイク効果率 41%(31%)
あくまでも独自の視点で入手したデータですので公式記録との相違はご勘弁ねがいます。
FIVBの公式記録ではレセプションの成功率が22%(35%)と厳しい判定がされていますが、僕が判断した4人のスパイカーいずれも選択できるレセプションを成功と判断すると、67%(74%)となります。
テレビ放映は録画したものをインプレーの間のみ観賞したので、どのような解説やアナウンスがされていたのかは分かりませんが、FIVBの公式記録から判断するようなコメントがなされていたとすると、日本のレセプションが崩されたことが敗因とされている可能性が高いように感じます。
しかし独自のデータで申し訳ないのですが、日本のレセプションスパイクはレセプションが崩れている方が効果が高かったのです。
むしろAレセプションBレセプションの際の攻撃の効果率が低かった事に問題があったと思われます。
実際にセットを奪った第3セットでは、ABレセプションからのスパイク効果率がイタリアを上回っている事からも裏付けられると思います。
では何故ABレセプション時の攻撃の効果率が低かったのかを検証してみますと、
一つはBレセプション時のクイックの出現率効果率共に低かった事。
もう一つはサイドの攻撃テンポが遅く尚且つスパイクコースが甘かったことが挙げられると思います。
日本は最終予選からサイドアウトを重要視したローテーションを組んで戦う傾向にあります。
日本の目指す、
サイドアウトを有効に奪いアドバンテージを握る戦術を駆使する為には以上のような問題を修正して戦う必要がありそうです。
posted by kobayashi |00:12 |
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2008年08月09日
いよいよ北京五輪が開幕しました。
男子バレーボールチームは16年ぶりの五輪となります。
会場まで足を運んで試合観戦とはいきませんでしたので、予選ラウンドの初戦からTVにかじりつく予定にしています。
北京五輪期間中は出来るだけタイムリーに試合の感想や意見などをブログに書き込んでいきたいと思っています。
期間中は全てのコメントにお答え出来るか分かりませんが、みなさんからも感想や意見もお待ちしております。
がんばれ!日本!
posted by kobayashi |13:20 |
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