2007年08月31日
五日間に渡る『(財)日本体育教会 公認コーチ 養成講習会』が終了しました。
スポーツ医・科学の基礎知識を学び、指導に携わる人間としての幹となる部分を講習によって学んだようなきがします。
ただ、今回強く感じた事は、知識だけで実体が伴わなければ意味がないと言う事です。
現場で結果を残す事が全てではありませんが、実際に現場で良い結果を残しているクリエイティブな指導者の凄さを実感しました。
生意気な事を言いましたが資格取得まで度重なる講習会の受講とテストに合格しなければならないので、しっかりと復習しておきたいと思います。
とりあえず帰島(三島に帰ってきた)報告でした。
posted by kobayashi |09:08 |
コーチング |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2007年08月23日
Q:私は大学1年なのですが、通っていた高校のコーチをすることになったのですが、何を伝えればいいのか分かりません。小林さんはコーチとして教えるにあたって何か気を付けている事や心掛けている事はありますか?長くなってしまいましたが、もしよろしければ教えていただければ光栄です。これからも頑張って下さい!応援しています☆
これは以前の小林敦Blogにていただいた質問です。
お答えします。
僕もコーチングに携わってからわずか2年足らずです。
恩師である筑波大学監督の都澤凡夫先生は、自らのコーチングのテーマを、
30歳代 身体を張る(Vitality)
40歳代 専門家になる(Specialist)
50歳代 オリジナルを創出する(Originailty)
60歳代 指導のプロになる(Professional)
その頭文字を取ってV・S・O・Pとしていました。
恩師であり尊敬する先生ですらコーチングの道半ばであるという事です。
僕がコーチングで開眼できるのはまだまだ先の事だと思っています。
しかし、自分自身は未熟者でありながら日本で1,2を争う選手達をコーチングして行かなければなりません。
ですから、コーチングを行う上で気をつけなければいけない事は山ほどあります。
現時点で、あえて一つだけコーチングを行う上で気をつけていることを挙げるとしたら、
「常に勉強し続ける」
という事になると思います。
この場で頂く意見なども非常に勉強になるので自分自身にとっては有意義な場となっています。
日本体育協会の上級コーチ資格取得の為、26日(日)~30日(木)まで東京へ研修に行ってきます。
posted by kobayashi |11:36 |
コーチング |
コメント(16) |
トラックバック(0)
2007年08月16日
前回の投稿「女子ワールドグランプリをテレビ観戦しての雑感」に対して、様々な意見や感想をいただきました。
中には僕自身も考えさせられる意見などもありましたので、紹介すると共に自分自身の考えも述べたいと思います。
私はバレーボールも同じになってきたように思います。登録メンバーが12人ならば、その12人でタイプの違うチームを2通り以上持っていないと、一つのゲームに勝てなくなっているように思うのです。今の時代、選手・チームの力量、特徴が丸裸にされるのは当然の事で、一通りのチームしか持っていなければ、データ丸裸にされたチームは、そのデータどおりのバレーしかできず、そしてそのデータに沿って対策された相手の術中に規定路線のごとくはまってしまうことになるでしょう。
「膨大な情報量」=「客観分析の信頼度」と考えられますから、試合を重ねるごとに自チームのデータを相手に与えてしまうのは仕方の無いことです。
では12名いる選手をまんべんなく出場させて相手に与える情報を撹乱するべきなのか?という言うとそれも少し違うような気がしています。
データはどんなに新しくても過去の情報であるので、次に何が起こるのかは確率的に予測できても完璧な予言は出来ません。
ですから常に同じメンバーが出続けて同じようなパターンを繰り返していたとしても、次に行うことも同じとは限らないのです。
我々も良く陥る事なのですが、相手の分析にばかり追われて自チームの分析が疎かになる傾向があります。
同じメンバーだとしても相手に与えたデータを逆手に取って全く違う特徴を出してゲームに臨むことも有効な戦術となるはずです。
メンバーを代えてチームスタイルを変えることも重要ですが、メンバーを代えずに意図的にパターンを変えることが出来ると、より一層相手のデータを撹乱する事が可能ではないでしょうか。
とは言っても現実的には選手の潜在的な癖や、チームに染みついたスタイルなどは簡単に変えることが出来ません。
ですから結局メンバーチェンジやタイムアウトなどを有効に利用して、戦術の再確認や変更を繰り返していく必要があるという事になります。
単純なようですがチームの90%以上のセカンドボールに接触して攻撃の起点となるセッターを交替し、チームの攻撃パターンを変える事は非常に効果的であると考えます。
前回のVリーグを制したサントリーサンバーズは、栗原選手と吉田選手を均等に出場させながら相手にパターンを絞らせない戦術を基本としていました。
優勝には手が届きませんでしたが、我々も、阿部、山本、近藤という3人のセッターを出場させることにより攻撃パターンを変化させていました。
一つの例として控えセッターの起用をあげましたが、正攻法、奇襲問わず、適切なチーム戦術を選択する事が勝つためには必要です。
次にトラックバックしていただいた、suis annex weBLOGさんの記事からです。
ファーストタッチを竹下選手が行った場合に「誰がトスを上げるのか」という約束事について書いたが、実はオランダ戦では、竹下選手は(全ての場面ではなかったのだが)ファーストタッチのディグをリベロの佐野選手へ取らせるように行った場面が見られたのだ。残念ながら練習不足は明らかで、佐野選手もそのいずれの場面でもアンダーハンドパスでトスを上げていた点が戴けないものの、この戦術を今年の全日本女子が真剣に採り入れようとしているとすれば、ここ最近の世界のトップレベルのバレー戦術で当たり前であった、「ファーストタッチをセッターが行った場合に、前衛のセンタープレーヤーがトスアップを行う」という戦術を通り越して、現在の世界の男子バレーの最先端戦術である、「ファーストタッチをセッターが行った場合に、リベロプレーヤーが(アタックラインを確認しつつ、その後ろで踏み切って)オーバーハンドパスでトスアップを行う」という戦術を採り入れようとしているということになるのだ。
理想は前衛のセンタープレーヤーがセッターのようにセットアップしてレフトにもライトにもセンターのバックスパイク(パイプ)にも正確かつスピーディーなトスをあげられる事だと思います。
しかし世界的にみてもセッターのようなトスをあげられるセンタープレーヤーなど皆無に等しいです。
そのような理由から男子の主流となりつつあるのが、前述してあるようなリベロがセットアップするという方法です。
リベロであれば、高い確率でレフト、ライト、パイプへ正確なトスをあげることが出来ます。
ただしリベロはアタックライン内でのオーバーハンドによるトスを禁止されているため大きな制約を受けています。
現在男子世界No1のブラジルのリベロですら、アタックラインを踏み越えてオーバーハンドでのセットアップを行う反則を犯してしまうケースがあるほどです。
現在の全日本女子チームは、竹下選手がファーストボールを取った場合、高橋選手がセットアップするケースが多いようです。
クイックにもトスあげることの出来る高橋選手のセットアップの能力はかなり高いものがあると思います。
ただし問題なのは高橋選手がライトのプレーヤーだということです。
バックの選手がライトまで回り込まないと攻撃がセンターからレフトに偏ってしまい、相手のブロックが守りやすくなってしまうのです。
そこで、リベロにセットアップをさせてレフト、ライトの攻撃を活かすべきという、suis annex weBLOGさんの記事に繋がるのでしょうが、現時点ではこれにも一つ問題があるような気がします。
間違っていたらすいません。
なぜならば全日本女子のサイドアタッカーの、パスが正確に返ってからのトスによるスパイクの決定率と、パスが微妙にずれてからのトスによるスパイクの決定率には大きな差があるような気がします。
竹下選手がレシーブをし佐野選手にトスをあげさせるという戦術は、必然的にパスを崩しセットアップする行為なので、期待するほどのスパイク決定率が望めないのではないでしょうか。
理想では、
1,前衛センタープレーヤーのセットアップ
2,リベロプレーヤーのセットアップ(クイックにもあげることが出来れば1)
3,それ以外の選手によるセットアップ
という順番になるのでしょうが、現在の全日本女子の行っている、竹下選手から高橋選手へという戦術も考えようによってはおもしろいと思います。
前述したとおり、高橋選手がセットアップした場合は攻撃オプションが偏ってしまうと説明しましたが、高橋選手のセットアップの位置をライトのアンテナ付近まで下げることによって、Aクイックとロングレフト、センターバック(パイプ)という3オプションの攻撃を成立させることが可能です。
理想を追い求めた戦術を展開するのか、それとも現有戦力に見合った戦術を展開するのかを選択するのは指導者の考え方次第だと思います。
私は竹下選手の正確なトスは欠かせないと思う。小林サンも少し書いてありましたが、身長が低いというマイナス面を他のプレーでカバーしてます!おつりがくる位です。去年の世界バレーではセルビアモンテネグロ戦でブロックを2本決めて、流れを変えてくれましたよ。
タイプの異なるセッターといっても長身で正確なセットアップが出来る選手がいるんでしょうか?柳本監督も試行錯誤で以前は木村選手をセッターで起用してましたが・・。結局は竹下選手に相当する選手が育っていないという事だと思います。
これも前回述べたのは理想論であり、現実的に竹下選手の能力を上回る長身セッターの存在がみあたらないのでしょう。
僕自身の発言もも理想論と現実論が入り交じってしまっているので混乱するかもしれませんが、前回は理想論。今回は現実論と考えていただくと分かりやすいのではないでしょうか。
前回理想論をぶちあげておきながら、賛同していただいた方に現実論で返すという禁じ手を使用してしまい申し訳ありません。
結局のところ、理想と現実の折衷案の落としどころを探していくのが、指導者の腕の見せ所なのだと思います。
今回、戦術戦略論に関して皆さんから意見を頂くことにより自分自身の考えを再確認したり、新たな発想を生むことができたので大変有意義な場となりました。
有り難うございました。
今後もどしどし、意見、質問、苦情などなどお寄せください。
posted by kobayashi |11:34 |
技術・戦術論 |
コメント(19) |
トラックバック(1)
2007年08月13日
土日のワールドグランプリをテレビで観戦しました。
結果はご存じかと思いますが、
11日(土) JPN2-3NED
12日(日) JPN0-3BRA
と日本チームは連敗と記してしまいました。
先週のゲームも観戦しましたが、唯一観戦したゲームが同じく黒星のキューバ戦でした。
疫病神と言われてしまいそうですが・・・
今回のワールドグランプリは負け試合しか観戦できていません。
そんな中感じた僕なりの感想を勝手に書かせていただきます。
まず良い点として挙げられるのが、栗原選手の復活及び成長。
庄司選手の台頭。レシーブ力及びボールへの執着心、つなぎの精度。
課題として考えられる事が、全体的な攻撃のスピードUP。サーブを含めたトータルディフェンスの構築(特にブロック!)。劣勢に立たされた場面でのメンタリティー。
と言った感じでしょうか。
観たところ諸国列強の女子バレーの男子化が進み、テンポの速い攻撃を常に3~4箇所から展開出来ることが当たり前になりつつあります。全日本女子もなんとかスピードバレーに取り組もうと言う意図は見えますがなかなか実践しきれていない印象を受けます。
栗原選手は数年前に比べて大きく成長しているように見えますのが、更に速いくて正確な攻撃を期待したいし出来るのではないでしょうか。
折角のパイプ(センターバックの攻撃)のテンポが遅すぎてもったいないと思います。
それから高橋選手をライトポジションに配置するのであれば、栗原選手の対角には攻撃力のあるレフトプレーヤーを配置する必要があります。
特に前述のテンポの速い攻撃を3~4箇所となると高橋選手のバックスパイクの出現頻度が少ない為、センタープレーヤーのブロード攻撃が増えます。そうなるとパイプを高い決定率で打ちこなす事のできるレフトプレーヤーが必要です。栗原選手はテンポは遅いながらもパイプに参加していますが、木村選手のパイプの出現頻度が少ない為、両サイドにかかる負担が増えブロックされる場面を数多く観ているような気がします。
この際、栗原選手をスーパーエース的な選手にして常にライトバックからテンポの速い攻撃を展開するというのも一つの手かもしれませんね。
個人個人の能力は決して低くないので、もう少しシステムや思考を変えるだけで大きく変化するような気がしました。
続いて防御面ですが、相変わらずねばり強いレシーブには目を見張ります。
伝統的な全日本女子のレシーブ力は素晴らしいですね。
しかし、女子バレーの男子化が進んできている以上、レシーブに依存したデフェンスは機能不全に陥る可能性があります。
サーブ、ブロック、レシーブという3段階のデフェンス全てを駆使してトータルでデフェンスに取り組まなければなりません。
これは男子にも言えることですが、日本バレーはブロックが悪すぎます。
ブロックで相手の攻撃を封じるか限定させないと、パワーも高さもある攻撃をレシーブする事は難しいのでは無いでしょうか。
全日本女子に関しては世界1と言っても過言ではないレシーブ力があるのですから、そこにブロック力が加わればデフェンスにおいては天下無敵になります。
ブロックの個人能力向上とチームとしてのシステム作りを完成させると、飛躍的にチーム力がUPするのは間違いないでしょう。
竹下選手の場合ブロック以外のトス、レシーブ、リーダーシップなどの貢献度が高い事から出場していると考えられますが、僕自身の勝手な構想では、もう少し高さのあるセッターの存在が必要だと感じてしまいます。
とにかく、注目度が高くなればなるほど、にわか監督のような人(僕を含め)が多くなり、「あーでもない」「こーでもない」と言い出しますが、現場で苦しんでいるスタッフや選手が信念を持って取り組むことが一番大切だと思います。同じバレーボールに取り組む者として女子にも是非頑張って良い結果を残してもらいたいと思いますので影ながら応援を続けていきたいと思います。
今回は女子バレーの事を全くと言っていいほど理解していない人間の発言ですので、気を悪くされた方は右から左へ受け流してください。
「ガンバレニッポン!!」
posted by kobayashi |11:19 |
日記 |
コメント(20) |
トラックバック(3)
2007年08月09日
Training Journal 9月号に登場しています。
「小林敦Blog」7月3日にお伝えした、大崎電気男子ハンドボール部、全日本男子ハンドボール部キャプテン、NPO法人「シュータス」理事長の中川善雄氏との対談レポートです。
「現場が考えるこれからのスポーツ」と題して、スポーツの価値を上げるために出来ることはなんぞや?を語ったものです。
興味のある方はBook House HDにてご覧下さい。
posted by kobayashi |18:36 |
メディア出演出稿履歴 |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2007年08月07日
現在発売中のCPV50号に僕の寄稿したブロックに関する記事が載せられています。
興味のある方はバレーボールアンリミテッドのHPをご覧下さい。
インターネット販売のみです。
posted by kobayashi |08:48 |
メディア出演出稿履歴 |
コメント(6) |
トラックバック(0)
2007年08月06日
今日から8月のトレーニングが始まりました。
お盆明けには続々と大学生も来島し練習ゲームの予定も組まれています。
例年この夏のシーズンにチーム作りを順調に進めることが出来ると、リーグ戦の結果も良いという傾向が見られます。
全日本選手やユニバーシアード代表組みなど抜けてしまい、なかなか一致団結と言うわけには行きませんが、個々人が課題を明確にこの夏を過ごし、高い成果を挙げる事が出来れば、代表チーム選出選手に頼らない層の厚いチームが出来上がるはずです。
そんな暑くて熱い夏のシーズンが今日開幕しました。
事後報告となりますが、8月4日に東海市のバレーボール教室が開催されましたので報告します。
東海市に東レの工場があることから実現したバレーボール教室でしたが、この東海市では地域のスポーツチームを利用して様々な振興スポーツ行事を行っているようです。
いつもいつも思うことですが、我々にとっては数多くあるバレーボール教室の一つに過ぎないのかもしれませんが、受講する生徒たちにとってはたった一回の貴重な教室なのです。
以前、試合の会場に足を運んでくれた観客の中には、その1試合しか観る事の出来ない人もいるはずで、我々にとっては数多くの試合の一つに過ぎないかもしれないけれど、その人にとっては唯一の1試合なのかもしれない。
だからこそ一期一会の気持ちで試合に取り組まなければいけない。
という記事を書かせてもらったことがあります。
現在、子供達の部活動離れや運動不足などが問題視されていますが、こういったバレーボール教室のような活動の中でいかに子供たちへ感動や夢を与えることが出来るかが、ひとつの手がかりになるような気がします。
子供のころに味わった感動や興奮は大人になっても忘れないものです。
今回のバレーボール教室で、目を輝かせていた子供達の表情が印象的でした。
東海市中学生バレーボール教室
レアンドロ先生を見上げる子供達
掛川先生とは目線がかわらない子供達
208cmのブロックにチャレンジ!!
posted by kobayashi |20:00 |
日記 |
コメント(13) |
トラックバック(0)