2008年08月11日

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS イタリア 

いよいよ開幕を迎えた男子バレーボール競技についてコメントしたいと思います。

スタートローテーションはこのとおり↓
日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションのスタート。
対するイタリアは必ずフェイ選手のサーブからスタートするポジションからのスタートでした。


越川(WS)         朝長/宇佐美(S)             山村(MB)

松本/斎藤(MB)  山本/清水(OP)   石島/福澤/石島(WS)


マストランジェロ(MB)  チゾーラ(WS)      フェイ(OP)

ベルミリオ(S)      パパローニ(WS)   ビラレッリ(MB)

日本は不得意なローテーションR1(S1)=オポジットがレフトから攻撃を行うローテーションの出現を最小限に抑える戦術。
対するイタリアは最も効果の高いサーブを打つフェイ選手のサーブを最大限に、そして恐らく最も効果の低いサーブと評価されるビラレッリ選手のサーブを最小限に抑えるローテーション戦術だった事が予想されます。
イタリア場合、フェイ→チゾーラ→マストランジェロ・・・と強力なサーブが立て続けに出現する事も注目です。

単純にスタートローテーションを読み解くと、日本はサイドアウトを効果的に奪いリズムを作っていきたい。
対するイタリアはサーブで効果をあげ、その後のブロックでブレイクポイントを多数奪う事によりリズムをつくっていきたい。
という戦略が伺えます。


日本はサイドアウトをいかに奪うか。

イタリアはブレイクをいかに奪うか。

お互いの戦略が真っ向からぶつかりあった試合となったといえます。


この試合は日本が1-3で敗れるわけですが、なぜ1-3というスコアで敗れたのかを日本のサイドアウトという視点から考えてみたいと思います。



以下のデータは僕が独自にチェックしたレセプションの結果と、レセプションの結果に対するスパイクの結果です。

レセプションの評価に対する明確な基準が定められていないので、今回は、、、

Aレセプション = 4人のスパイカーのいずれも問題なく選択できるパフェクトに近いパス
Bレセプション = セッターが2歩~3歩移動しなくてはセットアップ出来無いが 4人のスパイカーのいずれも選択できるパス
Cレセプション = セッターが選択できるスパイカーの数が1~3人に限られてしまうパス
Dレセプション = 相手にダイレクトで帰ってしまうパス もしくは攻撃まで発展することが出来無いパス

と勝手に評価してチェックしてみました。

結果は以下のとおり↓


日本(イタリア)                
           
スパイク      打数       決定       失点     

set1  A     10(6)      6(5)      1(1)
set2        13(6)      6(6)      4
set3         7(11)     4(7)      2(3)
set4         6(5)      3(4)

set1  B      3(4)       (4)      2         
set2         3(5)      1(3)      2(1)
set3         5(5)      3(2)       (1)  
set4         6(4)      2(3)      2

set1  C      7(6)      4(1)       (1)  
set2         2(2)      2
set3         3(4)       (1)       (1)
set4         9(4)      4(3)      2


合計
           打数     決定      失点   効果率
Aレセプション  36(28)   19(22)   7(4)   33%(64%)
Bレセプション  17(18)    6(12)   6(2)    0%(55%) 
Cレセプション  21(16)   10(4)    2(2)   38%(12%)          
3セット目ABレセプションスパイク効果率   41%(31%)
       

あくまでも独自の視点で入手したデータですので公式記録との相違はご勘弁ねがいます。

FIVBの公式記録ではレセプションの成功率が22%(35%)と厳しい判定がされていますが、僕が判断した4人のスパイカーいずれも選択できるレセプションを成功と判断すると、67%(74%)となります。

テレビ放映は録画したものをインプレーの間のみ観賞したので、どのような解説やアナウンスがされていたのかは分かりませんが、FIVBの公式記録から判断するようなコメントがなされていたとすると、日本のレセプションが崩されたことが敗因とされている可能性が高いように感じます。

しかし独自のデータで申し訳ないのですが、日本のレセプションスパイクはレセプションが崩れている方が効果が高かったのです。
むしろAレセプションBレセプションの際の攻撃の効果率が低かった事に問題があったと思われます。
実際にセットを奪った第3セットでは、ABレセプションからのスパイク効果率がイタリアを上回っている事からも裏付けられると思います。

では何故ABレセプション時の攻撃の効果率が低かったのかを検証してみますと、
一つはBレセプション時のクイックの出現率効果率共に低かった事。
もう一つはサイドの攻撃テンポが遅く尚且つスパイクコースが甘かったことが挙げられると思います。

日本は最終予選からサイドアウトを重要視したローテーションを組んで戦う傾向にあります。
日本の目指す、
サイドアウトを有効に奪いアドバンテージを握る戦術を駆使する為には以上のような問題を修正して戦う必要がありそうです。














posted by kobayashi |00:12 | 日記 | コメント(7) | トラックバック(0)
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