2008年08月19日

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

スタートローテーションは↓とおり。
結局今大会の日本はサーブ権あるなしに関わらず同ポジションS6(R2)からのスタートでした。
アメリカは常にサーモン選手のサーブからスタートするローテションからのスタートでした。


福澤       朝長/宇佐美    山村

松本/斎藤    山本/清水   石島/荻野


ボール(S)   ミラー(MB)   サーモン(WS)    

プリディ(WS)  リー(MB)   スタンリー(OP)


今大会日本がスタートローテーションに採用していた、S6(R2)は結局のところ各ローテーションの強弱に大きな差があったことが原因だと考えられます。

S1(R6)を最後のローテーションにする事により、オポジットのレフトスパイクの出現率、及びウイングスパイカーのライトスパイクの出現率を抑える。しかしオポジットのバックスパイクの決定力及び、セッターのブロック力に不安があるために極力オポジットを前衛でプレーさせたい。それらの理由によってS6(R2)を選ぶしかなかったように感じています。

対するアメリカは、強力なサーブを持つスタンリー選手のサーブを最後に持ってくる=セッター、ロイボール選手が前衛で数多くプレーする。という大胆なものでした。
これは、セッターのブロック力、オポジットのバックスパイクの決定力に自信がある証拠です。

事実スタンリー選手はバックスパイクを打つケースが多いにも関わらず、予選ラウンドのスパイク効果率ランキングNo1になっています。
S1(R1)~S2(R6)まで攻撃力のアンバランスを排除した結果、相手に対応したスタートローテーションを選択できるという構図が出来上がっていたと推測されます。

今大会はアメリカに限らず各チームとも、試合ごと、またはセットごとにローテーションを変化させ相手に対応したマッチアップを作り出していました。

しかし日本は基本の形S6(R2)を崩しませんでした。というより、日本はそこまでの戦術を駆使するだけの力が無かったと言わざるをえないでしょう。



また、今大会の日本と各国の大きな違いは、サイドアウト力とブレイク力が挙げられると感じています。


僕自身の勝手なイメージですが、

サイドアウト=相手に得点を与えない
ブレイク=相手から得点を奪う

という違いがあると感じています。


今回の日本はサイドアウト重視=相手に得点を与えないチームだったように見えました。
当然、サイドアウトもブレイクも非常に大切ですから、どちらか一方だけが特出していても勝利には直結しません。
しかし、相手に得点を与えないだけでは、勝つことは不可能です。
他の国々の殆どはブレイクを重視した戦術を駆使しているように見えました。



日本の現在の力では、サイドアウトをコンスタントにとりつつ、相手よりも一つでも多くのブレイクを奪って、接戦での勝利を目指すしかなかったのかもしれません。
当然他の国々と同じような戦術を組んで試合に臨む必要はまったくありませんから、今回、日本が採用した戦術に関しては評価されるべきだと感じています。


ただし、これから世界と対等に渡り歩くためには、高いサイドアウト力に合わせ、高いブレイク力も必要不可欠です。
ブレイクのために必要な技術とチーム戦術を見直して、次なるステップに進んでくれることをいのりつつ、「お疲れさまでした。」と労をねぎらいたいと思います。


posted by kobayashi |08:48 | 日記 | コメント(9) | トラックバック(0)
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北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

夜遅くまでおきて試合を見るのがとても辛い年齢です。
とはいえ、しっかり頑張って全試合見ました。本当に残念な結果でした。

勝負にタラレバはないが、今回の大会に関しては、ブルガリア戦に勝ってれば予選は3勝(ブルガリア、中国、ベネズエラ)できたと感じました。
色々な問題点はありますが、私は選手の起用法が一番の問題点だと思います。
「強いチームには主軸選手がいる。」「同じメンバーで何年も戦い強いチームを作る。」といったような不文律があると思うのですが、メンバーはとっかえひっかえ、総力戦という名の下に強いチームつくりと反した方向性を常に感じていました。
つまり、よっぽどのことがない限りコートからはずせない選手がいない、作ろうとしない。これが最大の問題点ではないでしょうか?
それだけの能力を持った選手がいないのかもしれないが・・・・?でも、選手を信じて環境を与えれば選手は予想以上に育つものですよ。

底辺の一隅を照らすことを目標にしているような一指導者が偉そうなこといって申し訳ありません。
でも、全日本には強くあってほしい。弱くてももがきながら目指しているところが見えるチームであってほしいと思っています。
小林さんの出番を心待ちにしている一ファンでした。

posted by 浪速のオヤジ | 2008-08-19 13:52

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

連戦の感想、有難う御座います。
端から見ると、結果として北京に向けての植田ジャパンはOQTで燃え尽きた、切符を取って気が抜けた、と前回の女子の結果を見るような感想が浮かびます。
浪速のオヤジさんの言うように、真の意味で全日本には強くあってほしい。
これから、チームをひっぱる指導者も、リーダーも、変わっていくことでしょう。しかしながら、苦しんだ16年と、つかんだ先にあった北京での事実を真摯に受け止めて、「これからの全日本」にまた期待し、応援して行こうと思います。

この場をお借りするのはなんですが、全日本男子チームの皆さん、お疲れ様でした。
ここから、新たな一歩が踏み出せることを切に願っております。

posted by 古都 | 2008-08-19 15:51

東レ

東レHPで外部の合宿の受け入れ予定がわかりませんが
今後の合宿の受け入れ予定を教えてください。また以前のようにHPでわかるようにして欲しいです。

posted by まさ | 2008-08-20 08:44

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

>東レさん
小林さんのお仕事はコーチですよ。。
そういった要望は総務の青山さんにどうぞ~
アローズHPからメッセージで送ってみてください。

posted by 通りすがり | 2008-08-20 11:29

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

日本の監督、コーチはもっとトレーニングを受けるべきです。
高校、大学の監督の方がもっと勉強してますよ。日本を代表するチームの監督があれではレベルが低すぎます。
もっと勉強してください。

posted by 名無し | 2008-08-20 23:28

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

今大会どこまで出来るか楽しみでしたが不完全燃焼のまま終わってしまい残念でした。
小林さん何時か必ず日本の監督に挑戦して下さい。

posted by 黒ラブ | 2008-08-21 18:47

Re:北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド VS アメリカ

はじめまして
いつも興味深く拝読しております。
素人の疑問になりますがコメントさせてもらいます。
日本がもしOPがサウスポーでなければ前衛レフトがOPのレセプションは弱点にはならないローテーになるんですよね?
アメリカはOPが右利きのスタンリー選手であるからと思うのですが、解説の真鍋サンがおっしゃってましたがサーモン選手が前衛ライトのレセプションが一番弱いローテーだとおっしゃってました。
日本で言うと石島選手が前衛ライトの時ですが、自分の見た感じではこの時のローテーが一番日本は崩されていたんじゃないかな?と思いました。
石島選手は前衛ライトですが、レセプションの位置はレフト側。(前衛3人がレフト側に固まるポジョション)
サーブと同時にセッターがネット際を石島選手の視線を横切るポジョションなんで狙われるとレシーブが崩されるケースが多かったんじゃないかな?と‥
個人的にはアメリカと同じように石島選手からサーブが始まるローテーの方がよかったんでは?と感じました。交代で入った名手の荻野選手ですら崩されていた感じもしました。
素人がグタグタとすいません。

posted by すばらしい日々 | 2008-08-23 18:52

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

>日本がもしOPがサウスポーでなければ前衛レフトがOPのレセプションは弱点にはならないローテーになるんですよね?


サウスポーでなくてもOPが前衛レフトから攻撃するローテは弱点となるチームが多いようです。
昨日のロシアのOPミハイロフ選手もレフトスパイクを苦手としている様子が見て取れましたし、一昨年東レアローズでプレーしたブルガリア代表OPニコロフ選手もレフトスパイクを苦手としていました。
確かな理由は分かりませんが、OPのレフトスパイクの出現頻度の少なさが影響している可能性は否定できないと感じています。


>解説の真鍋サンがおっしゃってましたがサーモン選手が前衛ライトのレセプションが一番弱いローテーだとおっしゃってました。

おそらく真鍋さんがおっしゃっていたのは、サーモン選手、ミラー選手、ボール選手が前衛にいて、攻撃力のある、プリディー選手、スタンリー選手が後衛にいたために攻撃力が弱まると判断されたのだと思います。
僕は少々、真鍋さんとは考え方が異なりますので、以後のブログで解説したいと思います。


>個人的にはアメリカと同じように石島選手からサーブが始まるローテーの方がよかったんでは?と感じました。

日本の場合圧倒的に弱いR1というポジションを避けるスタートローテーションを最後に回すしかなかったようですね。

posted by 小林敦 | 2008-08-24 00:05

北京五輪 男子バレーボール予選ラウンド  VS アメリカ

いつも詳しい観戦レポートありがとうございます。
対アメリカ戦は現地でTVで見ましたが、連戦と連敗で
少し疲れたような表情をしている選手たちが気の毒でもありました。
午後10時開始の試合が多かったことは日本チームにとって、不利だったと思います。

いろいろな事情があったと思いますが、結論を言えば、
何処の国、地域のどんな会場で、どんな時間帯に試合が始まっても、それに合わせて自分自身を最高にハイな状態に持っていける選手が結果を出せるのだと感じました。

その点、アメリカの選手はどの競技でも、
自分の気持ちを沈めるのではなくて、ハイな状態に持っていくのが上手な選手が多いと思います。

夜10時からの試合でも、アメリカの男女バレーチームで、
慣れないような表情をしている選手は1人もいなかったですし、オリンピックの舞台だと思い、目の色を変えて
向かっていく選手ばかりでした。

今大会のアメリカは男女共にカーチ・キライの時代を思わせるように、攻守、サーブのいずれにしても非常に真面目にプレーしているという印象を受けました。

posted by ピピ | 2008-08-25 23:28

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