2007年11月25日

2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

富山市総合体育館にて行われたワールドカップBサイトの試合を観戦してきました。

僕が観戦したのは、

22日3試合目 USA 3-2 BUL

23日1試合目 PUR  3-0 ESP
   2試合目 BRA 3-0 BUL

の3試合です。

USAのセッター   ロイ・ボール 
    ミドル    トム・ホフ
BULのオポジット  ニコロフ・ウラジミール

など東レで活躍した選手達も揃って出場してくれたので、観戦にも熱が入りました。


今回の観戦を通して改めて思ったことは、
BULのカジスキーやPURのソトのような選手の出現を待っていたのでは、日本は永遠に勝てないと言うことです。

あまりTVの実況は聞いていないのですが、レセプションが乱れた時のエースの決定力不足が敗因であるとか、切り返しの攻撃が決めきれないなどと分析されているようですが、日本バレーの歴史の中で、後にも先にも前述したカジスキーやソトのような選手はいなかったし、これからも出てくる可能性は低いでしょう。

当然真っ向勝負で彼らと戦ったとしたら、奇跡的に勝つ事ができても継続的に勝つことは不可能です。


現在の全日本男子は、津曲選手と石島選手を中心に非常に安定したレセプションの返球に成功しています。
基本的にレセプションが成功した際のスパイクの決定率は上位チームも下位チームもさほど変わらないのです。
ですからレセプションの返球率をあげることがチームを勝利に近づける一要因となります。
しかし、サーブ力が目覚ましく進歩した現代バレーではレセプションを完璧に返球するのは不可能です。
まだスパイクを100%決めるほうが簡単な気がします。
ですから、レセプションはある程度乱れるものとして、レセプションが乱れた際のサイドアウトをいかにして奪っていくかが重要になります。



この際、2段トスが決まらないのであれば、チームから2段トスを無くしてしまえばいいのでは無いでしょうか?

レセプションが乱れる=クイックが使えない
という評価がされているようですから、
まずは、クイックを合わせられるパスの範囲を広げる。
これはレセプションが乱れたことにはならない。

USAやBRAは広範囲でクイックを合わせる事が可能です。

クイックに合わせるには難のあるパスであれば、サイドやパイプに高速のコンビを合わせる技術を身につけ2段トスをチームから排除してしまうくらいの大胆さが日本には必要な気がしています。

コート中央あたりから1.0秒を切るくらいのサイドの攻撃が出来るようになると、身体能力の差を覆す可能性があります。リスクは大きいですが。。。

ただしこれを可能にするためにはかなりの時間とトレーニングを費やすことは間違いないでしょう。
スパイカーの能力以上にセッターの能力もかなり要求されます。

スーパーなエースを育てるのであれば、スーパーなセッターを育てる事のほうが、日本人には向いているし近道だと思います。


ただ、難しいのは日本男子バレーはオリンピックの出場を期待されているのであって、オリンピックのメダルを期待されているわけでは無いと言うことです。
オリンピック出場はアジアで勝てばよいので、現在のように欧米のまねをする事が有効なのかもしれません。

それ以上を目指すのであれば同じバレーをしていては勝てないと痛感しました。


といいつつ、
東レアローズも208cmの助っ人レアンドロに高い高い2段トスを沢山打ってもらう予定です(笑)


攻撃面に絞って感想を述べましたが、各チーム、ブロック&レシーブに関しても非常に面白い考えをもってやっていると感じました。

全日本も強くなっていますが、そのほかの国も確実に強くなっていますね。



今日からの福岡ラウンドがんばってもらいたいと思います。










  

posted by kobayashi |12:15 | 日記 | コメント(5) | トラックバック(3)
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2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

こんにちは。

先日のロシア戦をみて感じたことがバシッと書かれていて、大きくうなずきました。ロシアも日本の強いサーブのときはコート中央辺りに返し、そこから縦のBを使ってきていました。

現在の全日本男子は「身体能力」も「体格」も劣っていません(平均的)。ブラジルよりは上回っているほどです。なのに世界との差が大きくあるのは戦略の問題では、といつも感じています。

posted by rio | 2007-11-25 15:26

2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

こんにちは。Bサイト観戦記。我々素人にもわかりやすいほんとうに納得のいく内容で、読みながらウンウンと頷いてしまいました。男子の方はサーブレシーブやスパイクレシーブがセッターにまともに返らない、と想定してのコンビ、というのが随所に見られますよね。この前のロシアの縦のBはほんとうに綺麗!で速い!と感じました(ロシアはザイツェフ-サビンの頃からBは速くて綺麗だった記憶があります)。全日本は男女ともその意識:レシーブが乱れたときのコンビが低いように思います。特に女子の方がそうでしょうか。ただ、男子の方は植田さんという日本としては若い?指導者であるおかげで、世界のバレー動向を意識したチーム作りをされているように思うので、今後も楽しみだと思っています。そういう意味で今回のワールドカップも勝敗を越えて男子は面白そうと考えていたわけで、ここまで大きな裏切りにはあっていないように思います(オーストラリアには勝つか、せめてフルセットまではいくと思ってましたが・・・)。
うーん、やっぱり小林さんに女子の建て直しをお願いしたいな。男子に比較して女子は今、その試合内容、バレー内容の悪さ、レベルの低さ?のために、言い方悪いですが試合そのものがつまらなくなってきているので、早く意識改革を進めて取組んで欲しく思ってます。Vリーグでいったん全日本というものから離れることになるけれど、意識だけは前進しておいて欲しいですね。
男子は今以上にチーム力アップしてもらって、とりあえずオリンピックに復帰だけはして欲しい。バレーファンの願いです!

posted by okutatsu | 2007-11-25 17:03

2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

先日はようこそ富山にいらっしゃいました。

やはり日本チームは「2段トス」が目立ちますよね。荻野が決めたりすると感動しますけど、どうしようもなくシャットされてしまうことの方が、エジプトレベルの相手でも多いのではないでしょうか?

「アジアで勝てばよい」とは言っても、オーストラリアに勝とうと思ったら2段トスをなくすべきなのではと思いますが、今からじゃ間に合いませんかね?

posted by T@富山 | 2007-11-25 23:38

2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

「現在のように欧米のまねをする事が有効」の意味を、もしかして私は勘違いしてますでしょうか?

posted by T | 2007-11-25 23:43

2007男子ワールドカップ Bサイト観戦記

小林さん、強豪チームの試合に関して、わかり易い解説をありがとうございます。

>この際、2段トスが決まらないのであれば、チームから2段トスを無くしてしまえばいいのでは無いでしょうか?

レセプションが乱れる=クイックが使えない
という評価がされているようですから、
まずは、クイックを合わせられるパスの範囲を広げる。
これはレセプションが乱れたことにはならない。

上記の意見に私は大賛成です。外国チームはレセプションの出来具合に左右されるバレーという敏感なスポーツの本質をとっくに見抜き、したたかにいろいろな戦術を身につけているわけです。
どなかも書いておられましたが、サーブの威力が格段に増した昨今、毎回にわたって完璧な返球を求めるのは無理があります。むしろ、もっと柔軟な姿勢で、ブロックの動きもそうですが、アドリブが必要と思います。この点は、日本人の几帳面すぎる性格と「常にこうでなければならない」という思い込み「監督に指示されたこと、練習したことしかできない」というキャラが災いしていると感じます。

rioさんのブログに書かれているゾルジさんの指摘には全く同感です。全部、あたってると思います(笑)こちらで言及させていただくことをどうかお許し下さい。

『二段トス』に話しを戻すと、日本のお家芸だったので、日本にいろいろな言葉があるのは理解できますが、中国語で該当する言葉を私は知りません。また、実況者、解説者、新聞記事でも『二段トス』云々について強調されるケースはありません。二段トスが上がってしまうのはディフェンスに問題があり、チームとしてはアンラッキーな状態で、チームの責任といえます。そこでスパイカーが踏ん張るのはチームのためですが、私はそこで100%決めなくても、全然、問題ないと思いますが... リバウンドを取ってもいいし、次に相手の攻撃をブロックしてもいいのでは。
「二段トスを打ち切れる選手を育成する」といって、かえってスパイカーに余計なプレッシャーを与えていないでしょうか。
選手が、日本の昔からの固定観念に惑わされずに、もう少し肩の力を抜いてプレー出来るような環境を整えることが大切だと思います。

posted by ピピ | 2007-11-27 11:41

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