2007年11月21日

2007男子ワールドカップ VS オーストラリア

昨日のゲームは非常に残念な結果でした。

アジア王者のオーストラリア相手に成すすべなく完敗。。。


下馬評では互角といわれていた相手だけに昨日の敗戦は衝撃的でした。
現実味を帯びてきたOQTの最大のライバルになることは間違いありません。


今日は少々FIVBのデータを拝借して、
数字から昨日の敗戦を読み取ろうかと思います。

昨日の日本のサーブはオーストラリアの攻守の要である、6番ユーディン選手に集めたことが伺えます。
ユーディン選手は47本のレセプションのうち19本とチーム最高のレセプションに参加しています。
ただし、最後まで彼のレセプションが崩れることはなく79%ものレセプション成功率を上げられてしまいました。
ですから中盤から終盤にかけてはリベロの11番フィリップ選手に狙いを代えた様子が伺えました。

しかし、6番ユーディン選手の最終的なスパイク決定率は39%です。
リベロの11番フィリップ選手を狙いだしてから何度か気持ちよくスパイクを打つシーンを目にしましたが、6番ユーディン選手をサーブで狙い続けることは、6番ユーディン選手の攻撃力を半減させる手助けになっていたことが裏づけられます。

サーブのねらい目の変更よりも問題が大きかったのは、
オーストラリアのスパイク得点40点のうち半分の20点をたたき出した、17番キャロル選手を封じることができなかったことです。

オーストラリアのスパイカー陣の攻撃頻度の多さは、

1、17番キャロル選手  31本
2、 6番ユーディン選手 18本
3、 4番ハーディー選手 14本

となっていました。

6番のユーディン選手はレセプションでプレッシャーをかけ続ける事で、攻撃力を抑えることができていました。

となると、17番のキャロル選手の攻撃を封じることができていれば、ゲーム展開は変わったものになっていたはずです。


そしてもうひとつのデータを、


総攻撃打数     日本 82本  オーストラリア 77本

ブロック接触本数  日本 39本  オーストラリア 47本

ブロック効果    日本 23本  オーストラリア 31本


当然負けた日本の攻撃打数は必然的に増えますが、
相手の攻撃に対してのブロック接触率、効果率は、



ブロック接触率   日本 51% オーストラリア 57%

ブロック効果率   日本 59% オーストラリア 66%


ブロックの接触の頻度が高くなおかつ接触時の効果を多く上げていれば、差が開くことは歴然です。


やはり日本のブロック力の低さを露呈した結果だといえます。

結果論になりますが、
せめて17番キャロル選手の攻撃を抑えるためだけのブロック戦術があれば、64.52%もの決定率を上げられるようなことはなかったのではないでしょうか。

アジア王者とは言え、2ヶ月前まではフルセットを演じていた相手です。

個人能力が大きく進歩するには時間が少なすぎるので、オーストラリアはチームとしての課題が明確だったのだと思います。


一日休みが入って気持ちを切り替えてくれればいいのですが。。。


22日23日は他会場のゲームを視察に行きますので、日本戦コメントお休みします。














posted by kobayashi |12:59 | 日記 | コメント(5) | トラックバック(2)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kobayashi/tb_ping/38
この記事に対するトラックバック一覧
植田ジャパン、4大会ぶりの五輪出場を目指す=バレーW杯 【バレーボールブログ(スポーツナビ編集部)】

■W杯での植田ジャパンの戦いについて、みなさんからの熱いリポートやトラックバックを募集しています!  来年の北京五輪出場権を懸けたバレーボールのワールドカップ(W杯)が、11月2日に東京・東京体育館などで開幕する。上位3カ国に入れば、自動的に北京五輪出場が決定する今大会。植田辰哉監督率いる全日本男子は18日のチュニジア戦を皮切りに全11チームと戦い、バルセロナ五輪以来4大会ぶりの五輪切符を狙う。 ■ワールドカップ特集 ・全日本男子代表メンバープロフィール ・全日本男子の試合日程・結果 ■トラックバックをし

2007-11-21 12:59 | 続きを読む
W杯・3日目 ゾルジは「日本バレーの未来」を憂う 【ベリーロールな日々】

予告どおり、1回分をまるまる使って全日本をぶった切ったゾルジ兄貴の「俺についてこい」のコーナーです。きょうのテーマは「日本バレーの未来」。素晴らしい。松平翁に読ませてやりたい。っていうか、読め。きょうはできるだけ意訳せずにいきます。 先日予告した通り、全日本男子についての意見を書きます。オーストラリアに最悪の負け方をした後だけど、今日の試合に関してだけじゃなく、2つのエピソードをもとに全体的なことを述べるつもりです。 <エピソード1>この8年間、選手として、引退後はリポーターとして、日本で何度も試合後...

2007-11-21 16:35 | 続きを読む
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
2007男子ワールドカップ VS オーストラリア

昨日のオーストラリアは、体に余分な力が入らず巧い選手が多いなぁという印象を持ちました。特にチャンスボールを処理する時の体の使い方が柔らかくて、それがセットアップし易い返球となってたように見えました。
日本の選手は、スパイク力やレシーブ力がないわけじゃなく互角なのに、ちょっとした力みがプレーに余裕の無さを生んでたように思います。
これは昔から男女共に感じてたことなのですが。。

posted by taka | 2007-11-21 15:39

2007男子ワールドカップ VS オーストラリア

こんにちは。

ユーディン選手は決定率こそさほどではありませんが、要所できっちり決めてきて、日本のブロッカーを迷わせていた印象があります。日本はユーディンとキャロルが前衛で並ぶローテで連続失点していたと思います(うろ覚えですが)。

気になったのが、数字に出ない選手たちのプレーです。

山本選手の締まりのないプレーにはがっかりさせられました。解説の中垣内さんも声に怒りがこもっていたように感じました。

宇佐美選手とトスが合わずに石島選手が「キレた」ように見えた(直後に千葉選手と交代)のも、応援しているファンの存在を忘れてしまっていたのでは、と思わざるを得ません。

技術的な差だけで言うと、ストレート負けするような相手ではなかったと思います。チュニジア戦のような粘りが見られなかったのが非常に残念でした。



posted by rio | 2007-11-21 16:47

2007男子ワールドカップ VS オーストラリア


>気になったのが、数字に出ない選手たちのプレーです。

確かにそうですね。
ここ数年全日本のエースを張ってきて山本選手には良い意味での意地を見せてもらいたいと思います。

それから、燃えたぎるような熱い闘争心は必要ですが、同時に冷静な判断力も必要です。
石島選手は闘争心あふれる素晴らしい選手だと思います。
トスに対して「キレた」かどうかは本人にしか分からないし、僕自身も確認したわけではないので、勝手な事はいえませんが、闘争心は味方に向けるモノではなく相手に向けるモノであることは間違いないでしょう。


>宇佐美選手のトスが低い、という声が気になりますが、どうなんでしょうねぇー?

僕も若干クイックのトスが低いように感じます。
だた松本選手とのコンビネーションは以前のVリーグでも冴え渡っていただけに多少のブレは関係なさそうですね。

サイドのトスに関してはまだ、高さ速さ共に迷いがあるのかもしれません。

スパイカーが打ちやすい高さ速さにするのか?
ブロッカーが止めにくい高さ速さにするのか?

基本的にスパイカーは気持ちよく打ちたいという心理があり、セッターはブロックをかわしたいという心理があるので、そのバランスの取れたところが落としどころなのではないでしょうか。





posted by 小林敦 | 2007-11-21 18:01

2007男子ワールドカップ VS オーストラリア

アナリストが試合中情報収集・分析してから、
監督・コーチ・選手へ情報がフィードバックされるまでにどの位の時間がかかるのでしょうか?

posted by ミー | 2007-11-22 12:11

2007男子ワールドカップ VS オーストラリア

小林さん、トスについてのコメントありがとうございます。オーストラリア戦の分析は、FIVBのデータを記入していただき、大変わかり易いです。
日本のブロック力の低さというか、「遅めのブロック」を的確にできないことにも、歯がゆさを感じますが、私がもっと気になるのはレセプションです。
ユーディン選手は日本のサーブで狙われても崩れず、47本中19本のレセプションを上げて、攻撃頻度でも18本とチーム2位ですね。
一方、日本の越川、石島選手あたりはどうなんでしょうか。
私が今までに見たアジアの選手のうち、レセプションに多く参加しても、スパイクやその他のプレーに全く影響の出ないメンタルの強い選手は青山選手、現在の荻野選手、張翔選手です。
日本の選手はサーブで狙われると簡単に崩れるようですし、スパイクにも影響が出てしまう。
これでもプロの戦う集団といえるのでしょうか。
格下チームが格上に勝とうとすれば、ミスをなくすしかありません。
レセプションは80%以上はメンタルに左右されると経験上、実感しています。絶対に獲れないボールは1セットのうち、多くて2本ぐらいでは。
日本の選手にはレセプションを「自分が半分くらいは上げる」という気持ちでやってもらいたいです。でないと、良いときには良いけれど、悪いときは崩れる...といういつものパターンの繰り返しです。
張翔選手はレセプションした後、平気でバックアタック打って決めてましたし。そんなプレーを何度も見たし、本人もレセプションに多く参加しているなんて、全く意に介してない、当たり前のことと認識しているようでした。
この辺が日本人選手との「プロ意識」の違いではないかと感じます。

posted by ピピ | 2007-11-23 12:20

コメントする