2008年10月28日
大宮の今期ベストゲーム?
J1第29節 東京Vvs大宮 1-0 第30節 大宮vs千葉 2-1 を見て リーグ戦が終盤となり、どの試合もとてもエキサイティングな試合が行われていると思います。文字通り、トーナメント戦の様な、1戦1戦に激しさと重さを感じます。 混戦のJ1の残留争い、の主役といえる大宮。というのは、29・30節とヴェルディ・千葉と直接試合をし、32・33・34節にまた新潟・京都・磐田と下位チームと直接対決するからです。 その、まず29節ヴェルディ戦。 少し前にも触れましたが、大宮の状態はとても悪く、2週間の中断期間にキャンプをし、形を再確認して挑む下位チーム直接対決第1戦。 対するヴェルディは、28節、4-5-1で名古屋に互角(以上?)に渡り合った同点を受け、昇り調子での対決。 ヴェルディは、4312から4231にすることにより、特に攻撃において、良い効果があったように感じました。前と後ろの選手の、数のバランスが整い、攻撃時のパスコースが増えたことなど、変化する要素は沢山あると思いますが、一番印象に残ったのは、福西選手が本来の得意な2ボランチでプレーできるので、とても生き生きしていたように感じたことです。 それでも、このチームの核は、やはりディエゴ選手だと思います。彼は、ボランチの位置、トップ下、サイド、FWと、色々なところにポジションをとり、そして、そこから多くのチャンスを創出します。それができるのは、どの位置にいてもプレーできる技術の高さと、引き出しの多さがあるからだと思います。それでいて、セットプレーのキックの精度も高いし、守備のタスクもこなすので、とても素晴らしい選手だと思います。どのポジションでもプレーできるということは、それだけ、ディエゴ選手を試合から消すのが難しいということだと思います。 この試合でも決勝点はディエゴ選手でした。見事なFWっぷりだったように思います。 ちなみに、30節京都戦でも、やはりチャンスメイクの中心となっていましたが、京都は、中盤の3人とDFラインでうまくケアをしていて、活躍の場は大宮戦よりは減ってしまったかなという印象です。 そのディエゴ選手が2節出場停止というのは、ヴェルディにとっては痛過ぎる。ディエゴ選手がいなければ、戦い方や内容は大きく変わると思います。ここ、3試合、451のシステムで1勝2分だっただけに… 大宮は、選手を多少入れ替え、キャンプの成果を示そうと挑んだように思われます。 大宮のキャンプの狙いは、切り替えの早いアグレッシブな守備とラフリッチ選手を活かしたロングボールの攻撃という2つが大きな柱だと、この試合から感じました。前者については、前半こそトライできていたものの、後半、時間が過ぎるにつれて、いつものゴール前でのゾーンDFとなり、跳ね返すだけという展開となりました。後者に関しては、狙いは分かりますが…というところ止まりかと。 戦い方は整備できたものの、それを体現するまでのパワーが無い。という印象。ということは、変化無しということなのですが。 やはり、攻撃の力不足に原因があるように思います。特に、相手がしっかり守って、丁寧にビルドアップするチームが相手となると厳しいものがあるかなと感じました。 敗けるべくしての敗戦だったように思います。 そして、30節千葉戦。 樋口監督はさらに、選手を入れ替え、片岡選手と小林大悟選手をセンターハーフ起用。これが見事に当たったように思います。 立ち上がりから、ロングボールでラフリッチ選手を狙い、そのこぼれたところを、残りの前の3人の選手でひろうという攻撃を繰り返していました。これが見事に嵌ったように思います。千葉がプレスDFなのでラインが高く、前線にスペースが多い。ラフリッチ選手が絡んだボールを確実に拾い、そこを起点に大宮が押し込んでいました。 ただ、戦術が嵌ったということ以上に、特筆すべきは、CH小林大悟選手が素晴らしいということ。もともと、技術が高いので、できることは多いはず。大宮の選手も時間が経つに連れてビルドアップ時に、大悟選手を探すようになっていたように思います。ボールがおさまるし、パスもさばけるので。攻撃時の中盤の構成力は一気にレベルアップしたように感じました。そして、一番素晴らしいのが、どんどん前に飛び出す動きです。今期442のサイドで起用されていたことがいい勉強になったのか、もともとスペースを見つけるのが上手いのか、本職ボランチという気質がないからか、技術があるからこそ飛び出せるのかはわかりませんが、とにかく、いいところに顔を出し、パスを引き出して、攻撃にアクセントを生んでいました。 イングリッシュな442の戦い方をしていたように感じました。フラットな442を。それを表現する意図のセンターハーフという表記なのですが。 4222で、サイドにスキルフルな選手を置くシステムもいいですが、そうすると、サイドの攻撃がサイドバックだけに頼る形となってしまいがちです。それよりも、サイドにアタッカーを配置し、中央に展開力があり、前に飛び出せる選手を置いた方が、攻撃のバリエーションが多いと思います。特に、大宮のサイドバックの選手の能力を考えた場合は、なおさら。 大宮の全ての選手がすべきことをしっかり理解し、それを見事に体現していました。それを可能にしたのは、ラフリッチ選手の能力であり、加速させたのは、大悟選手とセカンドボールを効果的に拾っていた片岡選手だと思いました。 サッカーの内容的に、大宮の今期ベストゲームだったと言える前半だったと思います。大宮の全ての試合を見ているわけではありませんが、それくらい劇的に変化があったように思います。チームで攻撃をしていました。サイドバックの選手には、とても楽しい前半となったのでは。 後半、特に、最後の方は、かなり千葉の圧力に圧され、とても苦しい展開となりましたが、カード覚悟で、本当になりふりかまわず、なんとか久しぶりの勝ち点3を獲得するに至りました。 大宮は、この試合で、やっと、残留争いに勝つ形を手に入れました。それまでは、良くて引き分けというサッカーしかできていなかったので、これは、かなり大きいと思います。 まだ、守備の頑丈さや、千葉の守備戦術だから通用しただけの攻撃だったかもという不安要素はありますが、それでも残留争いで戦う準備はできたと思います。 大宮は、次節、川崎との対決となります。この試合で、圧力に負け、守るために消極的になるのは、勢いを考えると避けたいところだなぁと個人的には思いますが、樋口監督はどのように戦うのか、注目です。貴重な勝ち点1を考慮して、守りを固める可能性もあると思います。樋口監督は、いい守備からいい攻撃ができたというような試合後コメントがありましたが、そのいい守備の前にいい攻撃がないと、大宮は機能不全になるというのが、Kの見解ですが、果たして? おまけとして、波戸選手は、最近、失点に絡むプレーが多いなぁと思います。1試合休んで、どうなるか? また、ラフリッチ選手が、攻守の切り替えを早くし、ボールを失った直後に、いい守備ができれば、大宮はもっと良くなると感じます。藤本選手の切り替えが早い分、なおさら、それを無駄にしないためにも、意識を改善した方がいいように思います。 長くなりますが、千葉についても簡単に触れようと思います。 新潟戦と同様、大宮にも、シンプルに蹴るサッカーをされ、それで相手に起点を作られてしまい、ラインが下がり、プレスが機能しなくなるという、何とも典型的で苦しい展開だったと思います。このまま弱点を露呈したままだと、厳しいのは明らか。 やはり、大宮同様、相手を押し込むことができたら、プレスも効果を高めるかな?とは思います。大宮戦の後半のように。そのためにも、ミラー監督もたまにそのようなコメントをされますが、攻撃の整備をすることが大事なのかな?とは思います。結局、点があまりとれていない状況なので。クロスの質は、やはり高いものがあると思うので、最後の所と、両ウィングのドリブル勝負が、ここ2試合、ブレーキ状態なので、修正したいところかな?と個人的には、感じました。やっと出口が見つかりそうな大宮と、ディエゴ不在のヴェルディ、監督が変わってからまだ日が浅い磐田とは違い、新潟や京都と同様に、形は既に形成されていると思うので、いかに勝つために修正できるか、だと思います。 出過ぎた意見や勝手な見解をしている部分があると思っています。 ただ、ブログなので、勉強のためにも、ということで、思っているまま書いてみました。「失敗は成功の・・・」のスピリットということで。 Jリーグは1週間空くので、他のJ1第30節の試合の見解(エキサイティングな試合が多いようなので)や、プレミアの試合の感想なども、書けたら書こうと思っていますが・・・ ご感想、ご意見、ご指摘があれば、ぜひお願い致します。 勉強させてください。
posted by kleecoachex |21:28 |
Jリーグ |
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大宮の今期ベストゲーム?
コメント投稿者ID :
大宮vs千葉の試合、テレビで観ました。
自分はサッカーのこととか語れない素人ですが、
すごくおもしろい試合でした!
たぶん、両方のチームの必死さが活気に繋がったんじゃないかなと思います。
上位チーム同士の対戦でもつまんない試合もありますが、
この千葉vs大宮は見ごたえり迫力ありの面白いゲームでした。
どちらにも勝ってほしいと思いました。いい試合でした。
管理人さんの解説も面白く興味深く読みました。
posted by nan | 2008-10-28 22:32
大宮の今期ベストゲーム?
コメント投稿者ID :
>> nan 様
はい、見応えありました。Kもどちらも応援してました。
両チームにそうさせる力がありました。
nanさんの言葉が、プレーしていた選手にとっての、最高の言葉になると思います。とても素晴らしいコメントだと思います。幸せな気持ちになれました。
お褒めの言葉も、とてもうれしいです。
ありがとうございます。より、楽しんでいただけるよう、邁進したいと思います。
posted by K | 2008-10-28 23:03
大宮の今期ベストゲーム?
コメント投稿者ID :
こんばんわです。
毎年残り5節からが本当に面白いんですよね。
大宮VS千葉は見ごたえありました。
ほんの少し大宮のほうが気迫で勝ったのじゃないでしょうか。
ここまで来たら精神面のウエイトって大きいですもんね。
優勝争いも残留争いも。
個人的には磐田は危ないと見ています。
磐田には強い磐田であって欲しいのですが
黄金期に先を見通す力が、フロントに無かったと思っています。
そのツケが今きているんじゃないでしょうかね。
今日のナビスコを含めて残りのJ
とっても楽しみですね!!
posted by 赤い彗星 | 2008-11-01 02:05
大宮の今期ベストゲーム?
コメント投稿者ID :
>> 赤い彗星 様
レス遅くて、本当に申し訳ありません。
更新もサボっていて、情けない限りです。
ナビスコは、良かったですね。
まず、首都圏のクラブではない2チームが、あのようなスタジアムの雰囲気を作れるというのが、素晴らしいと思います。
そして、この1年、笑顔多く、サッカーをとても楽しんでいた大分の選手たちが、初タイトルを勝ち取ったのが、清々しくて、個人的には乙でした。
もちろん、清水の悲願のタイトルも、それはそれで、涙ものだったとは思います。
週末のJも楽しみです。
個人的には、やはり、優勝争いに注目です。
残留争いは、 赤い彗星 様が仰るように、危ないクラブがだいぶ絞られてきたように思いますが(もちろんまだ分かりませんが…)、優勝争いの方は、どこのチームも横並びであるように思います。
そして、また、
アグレッシブな試合が、
動きたくても動けない緊張感のある試合が、
数多く見られる週末となると、期待しています。
コメント、ありがとうございました。
posted by K | 2008-11-07 21:57
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