2008年10月31日
挑戦者のサッカーと王者のサッカーとでは、ゲームの中で自ずと求められるものが異なる。
敵が攻撃的に前がかりにくるかどうか?
それとも引いて0-0の結果を狙ってくるかどうか?
それによって裏のスペースがあるかないかが異なってくるし、そこで求められるものはシンプルなスピードとそれを活かした攻撃なのか、或いは狭いスペースでボールを失わず尚且つ局面局面の一対一で“違い”を生み出せる個人技なのかが異なってくる。
中田英寿がペルージャでの輝きをローマやパルマで発揮できなかったのは、裏のスペースへ通す速いパスの前に、厳しいマークによる一対一の状況で“違い”を見せられなかった事と無縁ではないと思うし、いま浦和で燻ぶっているエジミウソンが新潟で輝けたのは、彼のプレー特性がワシントンのそれとは微妙に異なっている事と無縁ではないと思う。
要するに浦和は、ワシントンに代わるFW選びを間違えたと思うし、エジミウソンを否定しないまでもそのパートナーとなるべきは高原直泰ではなく、狭い局面の中でボールを保持し、時にダイレクトで正確に繋いだり、ターンしてゴールへ向かえる人材であるべきだったのだと思う。
例え全盛期のエメルソンがいたとしても、僕は今の浦和で、あの輝きを取り戻すのは難しいと思っている。すでに他のチームは、チャンピオンチームである浦和に対して、あの頃のような広いスペースを与えてはいないからである。すでに攻撃において求められる特性そのものが異なっているからである。
浦和というクラブは、その潤沢な運営資金を、監督選びと外国人助っ人の補強に充分に活かしきれているとは到底言えない。しかもその資金力をリスクを軽減する…という方向で活かすことをせず、むやみに長期契約に応じて自らの手足を縛ってきたようにも思えるのだ。物事に当りハズレがあるのは当たり前の事である。それは勝負に勝ち負けがあるのと同じぐらい当たり前のことである。であれば、外れたときに備えてどうリスクを分散するのかが経済の常道である。そこにこそ、金は使うべきなのだと僕は思う。
エジミウソンの場合は、そもそもあまりにも高額な年棒がネックとなり、中東への売却もおいそれとはいかないのが現状なのではないだろうか。であれば、僕ならばさらに空いている枠を使って、ワシントンか、或いはそれに代わる代役の獲得が不可欠だと考える。もしワシントン獲得がかなわないのならば、スウェーデンのラーションやアルベックのようなプレーヤーが望ましいと考えるし、まだ充分な競争力を持ちえているとしたならばデルベッキオのような選手に学ぶべきものも大きいのではないかと思う。そしてヤン・コレル(チェコ)も充分獲得の可能性のある選手なのかも知れない。またAFC枠でいえば現ボーフムのハシェミアン(イラン)、或いはカールスルーエに在籍するジョシュア・ケネディ(オーストラリア)のようなポストプレーヤーを一人加えて、日本人と競争させるのもひとつの方法だと思う。
例え監督が誰であっても、どんなサッカーを志向するにせよ、引かれれば一度前へ当てて、そこからの厚い攻めを展開しなければならないし、最終的には放り込みでこじ開けなければならない局面も必ず迎える。その為には、ワシントンクラスの実力を有したポストプレーヤー、ストロングヘッダーの獲得は、最優先で補強されるべきポイントであると考える。
またポンテには、肉体的にも精神的にもある限界が訪れているのではないだろうか。であれば、ここには将来性豊かな日本人の若手をあてがい、むしろこの枠でサッカーを熟知したリーダーシップを持つDF、以前Jにいた名古屋のトーレスや読売のペレイラのような助っ人を用意するべきなのではないかと思っている。
浦和はなぜ川崎フロンターレやアルビレックス新潟のようなコネクションやルートを構築できないのだろうか?どうしてそこに成果を見出せずにいるのだろう。そしてクラブとして目指すサッカーをどう定義しているのだろうか?具体的に例えるならば、それは何年のどのチームのようなスタイルなのだろうか?そしてそれを実現するために、どのようなタイムスケジュールで、どのような戦力補強のシステムを計画しているのだろうか?それともその視点すら見出せずに、ただ現状に手をこまねいているだけなのだろうか?
僕が取材記者であれば、浦和の球団社長にぜひその具体像とファンに対する公約を聞いてみたい。
そのビジョンは、『来年は必ず優勝する!』などというお決まりのスローガンなどよりも、クラブの将来にとって遥かに大きな意味を持つものであると僕は思っている。
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2008年10月30日
負けた浦和に問題があるのも確かだと思うが、それ以上に神戸のサッカーは素晴らしいと感じた。レアンドロがやっと本調子に戻ってきて、ボッティも高いレベルでこの松田監督のサッカーに順応し、無駄なくボールを捌いている。シーズン前半にもこのサッカーは“おもしろい”と感じたが、今こうして苦しい時期を経て、さらなる経験と鍛錬を積んで、完成の域に近づきつつあるように思う。来期の神戸を楽しみにしている。そして厚別のみなさん、お疲れさまでした。チームにはあのサポーターたちの為に、最終節鹿島戦の最後の最後まで、全力を尽くしきる事を期待しています。(2008.10.20)
J2の2位3位争いが熾烈を極めてきた。日程を見る限り仙台-甲府-湘南と直接のライバルとの対戦を残すC大阪が、押し込まれながらもボールを保持している状態なのだと思うが、この3連戦の初戦仙台戦を勝ちきる事がまず最低条件になる。最後までこの昇格争いを盛り上げる為にも健闘を期待したい。大分を見ているとつくづく守備の大切さを痛感する。磐石の守備なくして、攻撃への信頼も勝利への計算も成り立たない。そしてまた、これをポゼッションという揺るがぬ意志と共に打ち立て、成立させた広島はほんとうに凄い。今年のJ2は面白かった。(2008.10.21)
オシム来日報道をよくご覧ください。メディアとは、報道とは、こういうものなのだと僕は思います。
オシム前監督が来日 現場復帰には消極的* 共同通信社 2008年10月22日 12:08
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20081022-00000009-kyodo_sp-spo.html
オシム前監督、Jクラブ指導者「やりたい気持ちある」*時事通信 2008年10月22日 11:59
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/headlines/20081022-00000057-jij-spo.html
(2008.10.22)
ここ最近、ガンバ大阪の試合を見る機会が多いのだが、見るたびに佐々木勇人選手のプレーに惹かれる。小柄ながらも自信をもって繰り出されるその前へのトライと、献身的な運動量に視線を惹きつけられるのだ。実は僕自身、西野監督の土壇場での胆力といったものに、アトランタ以来、未だ疑念を拭えぬ部分もあるのだが、選手の力量を見抜く眼力だけは間違いなく確かなものを感じている。外国人助っ人の助力のない中で、西野さんがどれだけのサッカーを構築できるか…。今僕は非常に興味深く、それを眺めているところである。(2008.10.23)
日本サッカー協会の小野剛技術委員長は23日、2012年ロンドン五輪の男子日本代表監督について、フル代表監督が兼任する方針を示した。ロンドン五輪を目指すU―21(21歳以下)日本代表は、10年アジア大会(広州)をめどに発足する。それまでのこの世代の強化は、基本的に岡田現日本代表監督がフル代表予備軍という位置付けで担当する。*スポーツ報知 方向性としては理に適ったものであると思う。が、後段の部分への落胆の念は拭えない。形ばかり整えても魂が抜け落ちているならば同じ事だ。(2008.10.24)
なぜ序盤に不振を極めた川崎フロンターレが、いまこのポジションで優勝争いに加われたのか…。それはフロントのフッキ離脱時の素早い対応と、的確で実力ある新助っ人の獲得が非常に大きかったように思う。今回はいち早くセパハンとの提携を発表した。AFC枠自由化の流れに向けた施策なのだろうと思う。川崎は選手も頑張るが、このフロント陣の頑張りも見ていて頭が下がる。こういうチームだからこそ、短期間にこれだけ強くなれたのだと思う。(2008.10.25)
Jリーグ選手協会は27日、シーズンの「秋春制」移行問題について話し合ったが、一部に慎重論も出て、立場を集約するに至らなかった。事前に実施したアンケートでは「条件付きも含めて賛成7、反対3という感触」だった*共同通信/どうやらJリーグも“前向き”な検討段階に入ったということだが、これはどちらが多数か少数か…の問題ではなく、多数を持って少数を排除することが可能なのか…、それが日本のサッカー界にとっての本当の利益なのかどうか…が問題の本質なのだと思う。僕は反対である。この件に関してだけは、今在る調和を崩すべきではないと信じている。(2008.10.29)
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Jリーグ改革案 |
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2008年10月24日
もし僕が浦和レッズのGMであれば、まずイビチャ・オシムに監督就任の打診をする。
それは例えればアーセナルのA・ベンゲルのような、ほぼ全権に近いチームのマネージメント権を委ねる…ということである。彼にGMとして共に仕事をする上で意中の人がいるというのならば、さらにその人物を招聘する事を認める。僕自身は強化部長という名目で、その監督の評価・分析、さらには是非の裁定を担当するチームを創設し、一方で社長、監督(或いはGM)、そして強化部長(自分)という三者の合意により随時監督の要求を承認する場を設ける。さまざまな途中経過については、発表できる部分を自分自身の手によるブログ更新と、月一で開催するサポーターへの説明会(応募者の中から抽選で選抜)によって、可能な限り説明をし情報の共有を図る。
そしてもしオシムに受諾の意思がないのであれば、次にあたるのは元レバークーゼン監督のクラウス・トップメラーである。彼は日本のサッカー事情にも意外に詳しいし、ドイツ人として最も攻撃的でいて、戦術的にも緻密なサッカーを志向する指導者である。さらに、有望な若手を世界のトップスターへと育て上げてきた指導者でもある。今現在フリーの立場でもあるし、ドイツ国外での仕事を厭うタイプでもなさそうなので、浦和が本腰を入れて交渉に当れば、充分に受諾の可能性はあると考える。
さらにその次の候補となれば、ハビエル・クレメンテである。彼については説明は要らないだろう。彼が率いたスペイン代表は本番でその真価を発揮する事はなかったが、もしかしたら歴代で一番強かったスペイン代表ではないかとすら僕は思っている。その後の実績は必ずしもはかばかしくはないが、日本人が彼の指導から得るものは非常に大きいものがあるのではないだろうか。今現在スペイン2部のレアル・ムルシアにおいて降格圏をさまよっている。イラン代表監督就任の交渉に臨んだこともあり、彼もアジアへの転出にさほど拒否感はないのかも知れない。
僕から見れば3者にはあるひとつの共通点がある。
それは豊かな経験を有した指導者であると共に、三者ともに非常に攻撃的なサッカーを志向する人たちであるということだ。さらには少々俗っぽい文言を用いるが、ビッグクラブを率いる上で不可欠な“カリスマ”をも兼ね備えている。その中で、日本において日本人を用いてスペクタクルな攻撃サッカーをすでに実現した、イビチャ・オシムとの交渉が最優先の選択であることは疑う余地のないところだと思っている。
ただ夢幻を語れというのであれば、ベンゲルであるとか、テンカーテであるとか、テリムであるとか、ビリッチであるとか…いろいろな名前は思い浮かぶし、その方が楽しいのかも知れない。が、ある程度現実的な可能性の中から3人の候補を選べ…と言われれば、僕にはこの3者が真っ先に思い浮かぶ。
クラブは自らのサッカーのビジョンを、志向するスタイルを持て…と、僕は常々この場で解いてきたのだが、ニッポンの、Jリーグフロントの現実にとって、実はそれが意外に難しい事である事もなんとなく分かってきた。確かにそうなのだろう。アヤックスも、バルセロナも、そしてアーセナルも…最初からあのスタイルがあった訳ではない。きっと誰かが創造し、それをクラブが、選手が、サポーターが、良き物として支持し、承認したからこそ今に継承された、或いはされようとしているのだ。
であれば、まずそのオリジナルを、原点を、一人の傑出した優秀な指導者の手によって創造してもらうことこそ近道なのかも知れない。そしてそれに足る、経験と実績と手腕を持ち合わせた世界的指導者に、まずその具現化を託してみるべきなのではないだろうか?
その場合、僕が望むものは、
能動的なサッカーであること。
自らで切り開き、前へ進もうとするサッカーであること。
どんな強敵に対しても、0-0の状況であれば自ずからゴールを奪いにゆくサッカーであること。
その姿勢を貫く限りは大敗するという結果も厭わない事…。
まあすべて似たような話なのだが、この4つの要素をチームコンセプトの原点として、クラブ、選手、監督、そして地域とサポーターとの間で、綿密な議論のうえに共有することに全力を尽くす。
それを踏まえて僕は、欧州の2部、3部リーグの現場、ユースチームの試合に優秀なスカウトを派遣し、このコンセプトに合致した若い指導者の発掘に常に全力を傾ける。可能ならば単年の契約をまとめて、ユースチームでその手腕を確認するか、或いはJ2やJFLの監督として、若手選手込みの無償のレンタルに出すことも選択肢のひとつとして交渉しても良い。クラブの監督選びというのは、それほど大切なものであると思うし、慎重であるべきものなのだと考えている。
以上が浦和レッズ再建論【監督編】の概要である。
次回、もしこのモチベーションが保たれるならば、【チーム編成編】か【助っ人外国人編】にて、さらにこの不毛な空論を展開したいと考えております。
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2008年10月23日
ガンバ大阪の圧勝との見方もあるのかも知れないが、ガンバの2得点以降の内容に焦点をあててそれを誉めそやしてもあまり意味のある見方ではない。あの時点で浦和は戦意を喪失し、実質的にゲームは終わった。浦和は自らの先制点によりこのゲームに対する“スタンス”が曖昧になり、その曖昧さは、セットプレーからの失点によって1-1になったところでさらに増した。そこから延長を含め、時間を敵にし耐え忍ぶ70分ものゲームプランに対する“覚悟”がなかった。
ゲームに対する意思統一をかいた状況と左サイドでの混乱、前線のプレスが堤防としての機能を失った時、佐々木勇人、山崎雅人の華麗なフリーランと遠藤保仁に与えた自由により、その後はもう成す術がなかった。もしあの先取点がなかったならば…結果は違っていたのかも知れない。或いはもう少し冷静に前半をセーブしながら立ち上がれていたならば、後半のガス欠による自滅はなかったのかも知れない。そしてそれもこれも、選手やサポーターをも含めた現状に対する不信と、そこからくる忍耐力の欠如から生じる安易な蛮勇によるものだったのかも知れない。
信頼の欠如による、ディスコミュニケーション状態の混沌と非効率。そんなひとつになりきれない空しい奮起と消耗が招いた自滅だったように思う。
一方でオジェックは攻撃性の乏しさをその批判の主題とされた。それを受け継いだエンゲルスは、カタチの育めぬ状態の中で、攻撃への強迫観念だけに駆られて、ある意味無謀な蛮勇をふるわされた。指導者としての能力の限界といってしまえばそれまでだが、そこにはクラブ、選手、監督、そしてサポーターすべての立場に“理解”が欠けていたような気もするのだ。
オジェックならばこの戦力で勝ちきれただろうか?ブッフバルトならばこの戦力で勝ちきれただろうか?僕の答えはそのいずれもNOであると思っている。そしてだからこそここに、この戦力でも打ち立てられるサッカーのカタチを創造しなければならないのだと思っている。
今この状況、この窮地を、それぞれの立場で正しく理解して欲しい。
今、この瞬間、このポイントが、今後の浦和の10年を分かつ“原点”になるだろうということを、である。
浦和サポーターのお叱りを承知で言うが、僕はブッフバルト時代の栄光を、ある意味“幸福な誤解”だったと思っている。結果はあれど内容が伴わない…そしてそれはオジェック時代にも継承され、そして今の体制を迎えた。この間のフロントの無策・無能、現状に対する不理解は、非難を逃れ得ないものだったと思っている。あの時点で、浦和のサッカーなるものをキチンと定義し、それの実現のためのプランを練り、采配をふるってゆくべきだったのだ。勝ちながら…である。
それが監督人事ひとつとっても、常に場当たり的に流され続けてきた。まるでヘタなプロ野球チームの経営手腕を見せ付けられているかのようでさえあった。これでは絶対にいけない。もうこんなことを続けていてはいけない。
誰を監督にするか…ではなく、どんなサッカーをするのか…。そのビジョンを、クラブ、選手、そして地域とサポーターとで共有すべきである。その為の討論の場、情報公開の場、説明の場を、クラブ自ら積極的に設けてゆくことも必要なのだと思う。そして希望すべきところをお互いに希望し、我慢すべきところはお互いに我慢し、信頼によって結ばれ、ひとつの目標を目指す。浦和レッズだからこそ、そんなクラブ運営の理想像をぜひ実現させて欲しい。
エジミウソンの契約は3年で約9億円ともいわれる。オジェックとは何年契約だったかは知らないが、仮に1年契約だったとしても、開幕早々の解任でその年棒、約1億円ほどのクラブ運営費をドブに捨てたことになる。そしてさらにエンゲルスも2年契約である。その多くは、ファンやサポーターの¥2000の自由席チケットや千数百円のタオマフ1本1本の、クラブに対する愛情の集積である。その“重さ”をクラブは忘れてはいけない。そこには彼らが託した夢が込められている。それを全力で未来へ繋ぐのが、クラブ運営者の仕事であり、責任である。それができなければ、去るより他ないのだ。
今後監督人事やその他について、いろんな話が取り沙汰されてゆくだろう。
ブッフバルトの再任が最有力との話もあるし、福田正博…という選択もあり得るのかも知れない。いずれにせよここで受けたファンやサポーターの痛手を、未来への代償として意義あるものとするか、或いはただの痛み損にするかは、クラブフロントの見識とビジョン、そしてその覚悟にかかっているのだと思う。
自分が浦和レッズの現GMであれば、迷うことなく即座に辞任するが、もし新GMであればどうするだろうか…。
次回、もし時間がとれ、このモチベーションが損なわれなければ、そんな空想を書き綴ってみたいと思っている。
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ACL&CWC |
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2008年10月22日
2007.11.16 オシム急性脳梗塞で倒れる。
2007.11.17 川淵会長「脳が異常な形で腫れており、寝たきりの状態。この状態が続けば次の治療に進めるのか…」「命だけはとりとめて欲しい…」と涙。(livedoorrスポーツ)
2007.11.26 深夜よりオシムの意識が回復しはじめた…と家族がJFAへ連絡(その時点では非公開)
2007.11.27 田嶋専務理事、小野技術委員長が、会見で岡田武史氏に正式要請することを明らかにする
2007.11.27 田嶋専務理事、オシムの意識回復をプレスにはじめて明かす。「少し反応した。話をしたというほどではないが、コミュニケーションがとれたと聞いている」と説明。(産経)
2007.12.07 岡田新監督就任会見 川淵会長「オシム監督が元気になった時、こういう決断もやむを得なかったと理解してもらえると思いますし、そうした日が早くくることを心から願っています」(スポーツナビ)
2007.12.27 川淵会長、会話に問題なく歩行するまでに回復したオシムと面会も、監督交代の件には触れず。川淵会長「今年中にこんな(回復した)状態で会えると思わず、夢のよう。早くカムバックして、どんな形であれ日本サッカーの発展に貢献してもらえれば」。
2008.10.17 オシム、J監督への復帰を熱望(サンスポ.COM)
2008.10.21 川淵Cはオシム氏現場復帰に慎重。「オシムさんが来日したら一度会いたい」と明言し、契約延長へ向けての話をする予定。犬飼会長も「オシムさんの意思を尊重する」と話したが「第一線でやるのは健康的にどうだろうか」と現場復帰には慎重な姿勢を見せた。(スポニチ)
2008.10.22 イビチャ・オシム来日
ここに何を見、何を読み取るのかは、それぞれの立場、感性、洞察力、価値観によって、さまざまでしょう。ここからどんな意図を読み取り、それぞれのどんな都合や思惑を推察するかは、受け取る側のリテラシーの問題なのだと僕は思う。そしてこの経緯は、ここからのオシムの身の振り方にも、もしかしたら深部で、僕らの目の届かない暗部で、絡んでくるものかも知れない。もし、JFAとの関係が今ここで断ち切られようとも…である。
手前味噌な抽出であり、編集だといってしまえばそれも正解。…ほんとうの真実など、きっと人の数だけ存在する。それぞれが自らの考察により、ほんとうの真実を掴み取ればいいし、掴み取らなくてもいっこうに構わない。ただ、それだけのことです。
『めんどくせえーーーーーーーっ!』
と何度も思いながらも、こうして僕がここに踏みとどまってこれたのは、オシムさんのサッカーをどうしてももう一度見たかったから、そして皆さんのオシムさんへ対する強い思いに支えられてのことです。今一度、皆さんに感謝するとともに、今こうして再び同じ希望を共有する日が訪れてくれたことに対して、すべての方々にお礼を言います。ほんとうにありがとう。
余白があるようなので、最後に僕の好きなこの言葉を。
束縛があるからこそ 私は飛べるのだ、
悲しみがあるからこそ 高く舞い上がれるのだ、
逆境があるからこそ 私は走れるのだ、
涙があるからこそ 私は前に進めるのだ。
マハトマ・ガンジー
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『映画批評 自虐の詩 ★★★★』
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posted by 桐谷 |11:46 |
オシムJAPAN |
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2008年10月20日
犬飼会長が岡田ジャパンに相撲部屋への“出げいこ”を命じた。「日本代表にもけいこをやらせたい。相撲の迫力は素晴らしい。これがゴール前で出来ればもっと点が入る。しこの100回でも踏んでほしい」とゲキ。15日のウズベキスタン戦で敗れるようなことがあれば、岡田ジャパンの出げいこが実現するかも!?/*スポーツ報知 なんだこれ?大丈夫か?これが今後の日本代表メディア戦略の方向性となるのだろうか?秋春制とか未来へのビジョンとか…論じるのがバカらしくなってきた。(2008.10.13)
高円宮杯全日本ユース決勝を見たが、浦和ユースMF山田直輝くん、FW原口元気くんの二人の今後には大きな希望を感じた。このようなタレントたちが、トップにあがり2年、3年と実戦経験を積めぬような体制ではなく、たとえJ2、JFLに1、2年レンタルで出されても、真剣勝負の場でその技と真価が試され、豊かな経験を蓄積し得る体制をJリーグ全体で作っていってほしい。そしてやはり浦和は、この若いタレントたちを用いて、根本的なチーム改革に着手すべき時期であるような気がする。(2008.10.14)
やはりこちらも相撲がお好きだった名誉会長。大相撲の貴乃花部屋に体験入門しているJFAアカデミー福島の第1期生を視察。「相撲のノウハウをサッカーにも取り入れたい」と前日の犬飼会長に続き大絶賛。「岡田(武史監督)なんかは乗るんじゃないかな?」と代表指揮官に“相撲特訓”の導入を進言する考えを示した/ まったくしつこいな、これ^^;どんだけ相撲が好きなんだよ、JFA。 “乗らない”岡田さんであることを願うばかりである。(2008.10.15)
ウズベキスタンで目に付いた選手といえば、GKネステロフと8番MFのジェパロフ。この二人はJに入ってもチームの核になれる選手だと思う。彼らもかなりの高給取りなのだと思うが、GKネステロフをサンフレッチェ広島に、そしてMFジェパロフを京都サンガあたりに招く事はできないだろうか?最近はAFCの試合を見るたびに、一スカウト気分で他国の選手のポテンシャルを注視してしまう。願わくば1枠を自由化することで、さらに実りある制度として活用されてゆくことを願う。(2008.10.16)
2010年の南アフリカWC代替開催について、犬飼基昭会長は要請があっても受けられないとの考えを示した…ということだが、この時期にこんな話がメディアを通じて公言される事態であるということは、現実的に南ア開催は非常に厳しい情勢になりつつある…ということなのかも知れない。南アの経済状況は詳しく把握していないが、代替となれば少なくとも1年ぐらい前には内定の通達が必要だろうし、今後半年ぐらいの間には何らかの動きがあるのかも知れない。(2008.10.17)
ジェフ千葉VSアルビレックス新潟の試合をTV観戦した。結果は0-0だったが、これが降格を争うチーム同士の対決だろうか…と思うほど、素晴らしい内容、素晴らしいスタジアムの雰囲気を感じた。今現在の千葉の堅守を、幾度と無くこじ開ける寸前のところまで追いつめたアウェー新潟。守備にも安定感があり、昨年の良い時の姿を取り戻しつつあるように感じた。一方の千葉は堅守の上に築くものをいま戸惑いながらミシェウと工藤で描きつつある。(2008.10.19)
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posted by 桐谷 |11:54 |
一言コラム |
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2008年10月17日
老将は死なず-。J1千葉、代表監督として日本サッカーの発展に尽力したオシム氏が、再び日本での仕事を熱望していることが明らかになった。
「オシムさんはまた日本で仕事をすることを強く望んでいた。いまはJクラブの監督になることをモチベーションに、一生懸命リハビリに取り組んでいます」
体調がよくなったことで、早ければ今月中に再来日するめどが立った。現在までにJクラブからのオファーはないが、来日を機に来季に向けたチーム編成で新監督を探しているクラブからオファーが届く可能性もある。今回の再来日は大きな契機となりそうだ。
一方、年内で契約が切れる日本協会のアドバイザー延長の打診はない。体調面に不安を抱えることから、日本協会はユース年代や五輪世代も含め、現時点で代表監督就任を要請する方針も持っていないという。オシム氏も代表監督には固執していない様子だ。
乗り越えなくてはならない障害もある。同関係者によると、家族が健康面の理由から日本での再就職を反対しているという。解決すべき問題は多い。それでもファンは、オシム氏が再び日本で采配(さいはい)を振う姿を期待している。*以上、SANSPO.COMより引用
包み隠さず言えば僕はJFAに絶望したニンゲンである。
もう今更、オシムの日本代表監督就任は望まない。日本代表…というものに、僕はすでに特別な執着を失ってしまったのかも知れない。もはやニッポンサッカーの一部である…と理解している。いや、しようと努力している…といった方が今はまだ正確なのかも知れないが…。
けれどもニッポンサッカーに対する夢は、それによって損なわれた訳ではない。
異国人であるオシムも、なぜかきっとそうなのだ。ニッポンサッカーに対する夢をいまだ捨てられないのだ。少なくとも彼はまたこの国に来たいと思っている。この国のサッカーの現場に戻りたいと思っている。メディアの発信すべてを鵜呑みにする訳ではないが、きっとそうなんだろうと僕も思っている。そしてそれを信じながら、ここまで懸命に口を噤んできた。
キング牧師ではないが、僕にはひとつの夢がある。
混迷と不見識が支配するこのニッポンのサッカー界にも、サッカーそのものがその実質と的確なる論理によって語られ、いつの日か豊穣なる独自のサッカー文化がこの国にしっかりと根付き、これを支えてきてくださった人々と未来の子供たちに実りを与える日が来ること…を、僕は夢見ている。
すべての困難や苦痛は、その日のために無ければならない。その日に通ずる手傷であり、痛みで無ければならない。そこに“繋がり”を設えなければならないのだ。それがいつまでも痛み損であってはならないのだ。それが権力者たちの、そして僕らひとりひとりの、未来へ対する責任なのだと僕は思う。
さらに言わせてもらえるならば、僕にはもうひとつの夢がある。
それはいつの日かニッポンのクラブチームを率いて、世界と戦うオシムのサッカーを見ることである。ニッポンがもっともニッポンらしく、リスクを恐れず勇敢に立ち振る舞う誇り高いサッカーを、世界に見せつける日がくることを…僕は夢見ている。
そしてこの現状、チーム状況を見渡す限り、それが常に6万人の熱狂的な観客に見守られるスタジアムであったならば、どんなに素晴らしいだろうかと密かに思っている。
真っ赤に埋め尽くされた世界一のサポーターたちに見守られながら、それが成し遂げられたならばどんなに素晴らしいだろうかと密かに願っている。
あの眩いばかりの若いタレントたちを駆使して、あの地からニッポンのサッカーを世界に発信できたらどんなに素晴らしいだろうか…と。各所からのお叱りを覚悟で、いま僕は心からそれを願い、待ち望んでいる。
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2008年10月16日
ホームでのオーストラリアとのゲームを、0-1でなすすべなく敗れたウズベキスタン。僕はそのたった1試合を見て、ウズベキの力を知ったつもりでいたが、この日の彼らはまったく違うチームだった。
きついプレスを前にして、それでも敢然と前へ突き進み、速く正確なボールタッチ、パス回しで相手ゴール前へと迫る…。
可能ならば、それが一番効率的である。
が、それが不可能なとき、チャンスよりもむしろピンチを産み出してしまいそうな状況の時はどうすればいいだろうか?
相手のきついプレスの網には真正面から突っ込んでいくのに、蹴って交わされる事を半ば承知しながら、言われたとおりに前から追い込み、自ずから消耗し、攻撃への活力を失ってゆく…。要するにそんな“押し引き”を状況に応じて上手に使い分けられない部分は、このチームの拙さであると思う。日本のサッカーにメリハリがないのは、何も岡田ジャパンにはじまったことではないが、監督が岡田さんになってさらにその戦いぶりが“硬直化”しつつあるのは確かである。
僕ならば前半は中村憲剛を使い、ボールを走らせながらゆっくり攻めたかった。
そして後半相手の足が止まったところで、今度は選手交代を契機に人を走らせて速く攻めたかった。
とことん追い詰められた最後に、前線に闘莉王と巻誠一郎を並べてこぼれ球を狙う…。
それで勝てるとは言わないが、それで勝てないのであれば悔いはない。
しかし、様々な不満はありながらも、試合内容それ自体はさほど悪くなかったと考える。
最終予選すでに2戦2敗のウズベキ…と机上で解釈してしまおうとすれば、これは到底納得のゆかない結果だろう。が、ピッチ上の現実、この日の彼らのそのパフォーマンスをよくよく鑑みれば、相手が日本でなくとも、それが韓国であっても、オーストラリアであっても、充分に難儀させられるだけの内容は示していたと僕は思う。追い詰められた苦しい状況が、逆にウズベキ本来のサッカー取り戻させたのかもしれない。
もし16番シャツキフに変わって出てきたのが、あのスキンヘッド氏でなかったとするならば…試合はどうなっていただろうか?カシモフ監督にとっては痛恨の、そしてこちらにとっては非常に幸運な選手交代だった。
彼らが次の試合、またこの日と同じだけのパフォーマンスを見せられるかどうかは分からないが、それが可能ならばグループ1はまだまだ混戦になる。ここからの上がり目がさほど期待できない日本は、最後の最後まで苦しい戦いを強いられる事になるかも知れない。
チーム作りとは別に、岡田監督はこの試合でいくつかのミスをした。
結果論といえば確かにそうなのだろうが、ベストの采配でなかったことは事実だろう。
それは若い選手の抜擢であり、この日の中村俊輔への拘泥であり、巻誠一郎の不在であり、交代選手の選択であったかも知れない。
刈り込んだ芝がボールを走らせる訳ではない。
撒いた水が滑らすものは、必ずしもボールばかりとは限らない。
意識の矛先を少しばかり変えてみること。自身の立場に拘泥せず、時には物事を俯瞰し、自分自身を疑ってみることで、これまで見えなかったことも見えてくるものだ。ワン・イシューへの執着はニンゲンの視野を狭め、思考を死滅させる。窮屈なサッカーにこれ以上こだわる必要はないのだ。
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『思い出の曲No.05 ~The Jam- Town Called Malice~ 』
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2008年10月14日
浦和の混迷は常態化している。もうすでに長い事コンセプトなき迷走を続けているように見受けられる。成績だけをみればむしろ大健闘である。が、内容的には2年前のチームに10試合やって2つ勝てるかどうかというデキだろう。浦和だからこそ、ただ勝てる試合…のみではなく“その先”にあるものを目指して欲しい、創造して欲しい。ここ数年、無効な散財と迷走を続けてきたフロントに、いま“その先”のビジョンはあるのだろうか?(2008.10.06)
少し前から名古屋FWヨンセンの契約問題が気にかかっている。確かにここ最近のパフォーマンスに翳りは見えるし、欧州に幅広い人脈を持つピクシーにしてみれば、もっと安くてよい助っ人を引っ張れる…という自負もあるだろう。そしてもし契約打ち切りということになれば、ジェフ千葉なんかはぜひ欲しいFWなのではないだろうか?プレーを見ていても真面目で、サポーターからも愛されている選手である。来期もぜひJリーグでプレーして欲しい。(2008.10.07)
アトレチコの時代からフェルナンド・トーレスは見てきたし注目してきたのだが、今ほんとうにすごい選手になったんだな…と実感する。66億ともされる移籍金はその当時は高すぎると感じたものだが、一年でしっかりそれに見合う、またはそれ以上の価値ある選手に成長したように思う。いずれ彼は世界No.1ストライカーの評価を得られるかどうか…?今回のシティとの試合を見て、すでに彼はその座を手中に収めつつあるのではないかと感じた。(2008.10.08)
「どこかで痛みが消えればいいけど、プレーに影響したり長引くようだと、どこかで休まなきゃいけない」*サンケイスポーツ/俊輔が右足首を痛めている…という。 彼の年齢とこれまでの過酷な選手生活を考えれば、痛みのひとつやふたつあることも不思議ではないが、代表日程において、無理させなくてよいところでこれ以上の無理を強いるのはもうやめて欲しい。2006-07の彼のスコットランドでの活躍は、その間の代表における国内組強化のオシム方針と無縁ではないと僕は思っている。(2008.10.09)
はじめてマタルを見てからもう3年ぐらいの時が経つだろうか。この1試合でどうこう確信を持って言えるものとは思わないが、その成長の跡をうかがうことができないのは非常に残念だ。敏捷性とスピード、そしてその速さの中でのボールコントロール。良いものは持ち続けているにも関わらず、一々のプレーの選択が雑で計算が無い。彼が今どこでどのような経験を積んでいるのか僕には判らないが、素晴らしい素材を生かすもころすもその環境次第であることのひとつの証明ではないだろうか。(2008.10.10)
今日は少しサッカーに関係の無い話を。毎日ジオターゲティングだけは気になってチェックしているのですが、他ブログの方のそれと見比べる限り、ここは千葉の皆さんに多く見られているブログのようです。これもきっとオシムさん効果なのでしょうね。そして埼玉からのアクセスも比較的多いようです。最近は北海道、広島からのアクセスも増えてきている。自分自身が書く内容が、その地の読者の方々を増やす…という事実を知り、とても嬉しく、また励みに思いました。読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます。(2008.10.10)
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『日米安保を疑え』
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一言コラム |
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2008年10月10日
「決めるときに決めてくれ。15日はちゃんと(ゴールを)決めてくれ」
犬飼会長のあまりにも当たり前の要求に、岡田監督は「その通りです」と答えるしかなかった。*スポニチ
台風や整備不良による航空便発着の遅延に際して、受付カウンターのお姉ちゃんに声を荒げてカミついている偉い人たちを時々見かけるが、これもその同類とみなしてほぼ間違いないだろうか。
問題の本質を問うならば、
“なぜこうなるのか?”
であって、その原因を追究し、対策を練り、プランを構築して、それを実行する、予算をつける…。それが犬飼氏の差配によって着実に為されてゆかなければならない仕事であるはずだ。ふんぞり返って欲求を振りかざすだけならば、そんなポストに何の意義があるだろうか。そこに給与や配当を割り振り、さらにはファーストクラスやスイートルームで豪勢にもてなすぐらいならば、たった数百円、千円たらずの子供たちの協会登録費や大会への参加費を減免して欲しいものだ。
試合の総評としては、ボール喪失時の素早いプレスがさらに磨かれ、この環境で、このクラスを相手に試合をする分には、その圧力によってほぼ何もさせないぐらいのレベルにまで近づきつつあるように思う。ハーフライン付近での攻防はその攻守において、やはりアジア最強レベルにあることを改めて証明してくれた。
しかし、同時にこの岡田スタイルを徹底すれば徹底するほど、中村俊輔という存在がミスキャストに思えなくもない。過酷な時差移動を含む彼自身のコンディションの問題もあろうが、チームが完成に近づくにつれて、戦術面からみる中村俊輔という存在はますますスポイルされてゆく懸念すらある。さまざまな“事情”を抱えながら、また岡田監督自身の内なる“理”と“利”に折り合いをつけながら、どのようなアレンジでこれから最終予選をこなしてゆくのか…。今後それをじっくりと観察してゆきたいと思う。
ゲーム内容からすれば3-0、4-0で勝てていなければならない試合だったと思う。UAEの個は、バーレーンのそれに勝るものだと思うが、チームとしてはまだまだ体を為していない。繰り返すが、この環境でこのクラスの相手と試合をする分には、岡田ジャパンの今現在のスタイルは素晴らしく理に適ったものである。きっと問題はその先にあって、今回の最終予選に際しては、このままのカタチで最後まで押し切れるのかも知れない。
後半、中村憲剛が入ってサッカーのカタチが変わった。
UAEから見れば、ボールの動きに小癪な“遊び”と“変化”が加わり、それによって疲弊した彼らは慣性の裏をかかれ、意表を突かれて、穴ぼこだらけの陣形を余儀なくされた…。
そしてこれがサッカーの皮肉な部分ともいえるのだが、失点はその中村憲剛が与えた攻撃への活力が生んだものと言えるのかも知れない。あのままダラっと終わっていれば、おそらくあの失点は喰らわずに済んでいただろう。
が、この親善試合、僕からみれば後半20分、中村憲剛が投入されてからの25分間にこそ、サッカーの楽しさがあるのだ。あの25分間の中村憲剛の躍動、それによって齎された果敢なチャレンジにこそ、僕の中のサッカーの喜びが在る。それによって失点はしたが、もしオシムがこの試合を見ていたならば、一方で怒りながら、一方でまたニッコリとほくそ笑んでいたのではないかと僕は思う。そしてこの一筋縄ではいかないサッカーの本質、ジレンマこそが、そこにプレーする者、観る者の魂や、人間臭さの彩を添える“魅力”なのかも知れない。そこには論理的な正誤の区別など無く、ただただ独りよがりな好悪と、理屈では語りつくせぬ狂熱があるだけなのかも知れない。
いま岡田武史氏は、僕らに充分な及第点、80点の答案を提示してくれているのだ。にも関わらず、それに満足しない人、したくない人たちも少なくない。
きっと僕もその中の一人なのだ…。
僕らはいつか観たサッカーのスリルに、取りつかれてしまっているのかも知れない。
あの場所に魂を、置き忘れてきてしまったのかも知れない。
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『世界恐慌を生き抜くために…』
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2008年10月09日
別に嫌味を言うわけではないのだが、ここ数年のJリーグを見てきて、審判のミスジャッジに関しては割と救われる展開のほうが多かった浦和が、この大事なACLセミファイナルでこれまでの幸運のしっぺ返しを喰らったような結果だったように思う。
試合展開をみれば、強いガンバが弱い浦和を終始圧倒したように映るかも知れないが、僕の見方はその逆で、早い時間の先制によって浦和ペースで、浦和の目論見どおりに、残り10分までガンバを追い詰めた…。しかし、おそらくは審判の誤審によって、初戦の貴重なアウェー勝利をすんでのところで掴み逃してしまった。浦和と浦和のサポーターにとってはほんとうに悔しい結果であっただろう。
そして、それにも関わらず、最後のところで破綻せずにゲーム終了まで戦いきった。何度も集中の切れそうになるところで、最後まで“ゲーム”に踏みとどまって次戦に可能性を残した浦和の王者らしい振る舞いは、他の経験の乏しいJリーグクラブの見習うべきところであると僕は思う。
数年前の彼らであれば、自ずからゲームを壊し、次戦への可能性すら握りつぶしてしまっていたかも知れない。これも偉大な経験を積んで、数々の痛みを知って、辿り着いた境地なのだと思う。
この今現在の浦和レッズとガンバ大阪を見ていてつくづく感じるのは、昨年の浦和VS城南と比較しての相対的なゲームの質、そのレベルの拙さ…である。率直に言えば、この今現在の2チームであれば、昨年の城南にまず勝てないだろうと僕は思った。また鹿島を打ち破った準々決勝時のアデレードにも、まず勝てないだろう…と。
もちろん疲れもあるだろう。またどちらのチームも外国人助っ人が不在か、機能しきれていないことの影響もあるだろう。けれどもこの日本を代表する東西両クラブの雌雄を決する戦いが、“この程度”の試合であることを僕は残念に思った。素直にそう言わせてもらおう。
そして、だからこそ両チームの次戦の奮起に期待したい。
東と西の両雄の、誇りと底力がぶつかり合う、凄まじい激戦を期待したい。
もしかしたらガンバの方が良い状態で次戦を迎えられるのかも知れない。けれども浦和の選手たちは、その背中を押す何十万ものサポーターたちの真っ赤な情熱は、そんなガンバの優位をものともせず彼らの前に立ちはだかり、そして圧倒してしまうのかも知れない…。
アジアの、ACLの歴史に残るような、そんな素晴らしい試合になる事を僕は願っている。
Jリーグのレベルは、今日本経済の不振と中東・旧ソビエト諸国の購買力からなる外国人助っ人のクオリティの低下、日本代表チームの牽引力不足からくる活力の低下によって、頭打ち…の状況を迎えつつある。ゆるやかな地盤沈下に向けて、拡大から縮小への質的な逆転現象が少しずつ露になってゆく局面を迎えたように思う。少子化とさらなる経済・財政状況の悪化がもたらすもののその深刻さを、根の深さを、今ここで真剣に考慮、議論し、適切で思い切った対策を施さなければならない。そこにはもう一寸の猶予もない…。
国が飢え、困窮し、疲弊してグダグダになった時にこそ、サッカーがこの国の人々を助けなければならない。子供たちの夢を繋がなければならない。サッカーには、そういう力があるのだと僕は思っている。
その為に、いま僕たちに何ができるのか、何をしなければならないのか…について、僕もサッカーに集う者の一人として考えてゆきたいと思っている。一人一人が、この国の権力者のように、或いはそれが為すよりもさらに深く、厳しい愛情を持ってこの難局に立ち向かう事によって、そこに新しい何かが生じることを祈っている。新しい時代が生まれることを祈っている。
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『世界恐慌を生き抜くために…』
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posted by 桐谷 |11:41 |
ACL&CWC |
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2008年10月06日
札幌のダヴィをはじめ、たくさんのJブラジル人助っ人の中東移籍が囁かれ始めている。僕はこれを悪い事ばかりではないと思っている。安く買って、高く売れるのならば、各チームはもうひとつの大きな収入源を持つ事になる。サッカーの世界であれば、それは当たり前のことである。今後は選手を安く買う…ばかりでなく、高く売ることも考えながら助っ人補強するチームも出てこなくてはならない。そういう意味でも川崎フロンターレは、最高の手本であると思う。(2008.09.29)
新たに選出された26名の代表。
一気にFW枠が増えた気がするが、僕の希望を言えば、このFW枠を一人削ってでも名古屋のMF小川佳純にチャンスを与えて欲しかったし、同じFWでも京都の柳沢敦を毛嫌いせずに呼んでみて欲しかった。頑張っている選手、結果を出している選手を、良い時期に一度呼んでみる…ということ。それがJリーグを活性化させるのだと思う。(2008.09.30)
きっと今年も、僕はJリーグシーズン終了後に、誰にも望まれずに^^;自分なりのMVPとベストイレブンを発表することになるだろうが、今ここで今年もっとも感動させられた選手の一人を上げさせてもらうとすれば、それは浦和レッズの坪井慶介である。若手にポジションを奪われながらも、きっと腐る事無く懸命に練習に打ち込んできたのだろう。そういう精神が、強い気持ちが、今ピッチ上のプレーの1つ1つに現れている。素晴らしいシーズンになることを祈っている。(2008.10.01)
浦和VS京都戦を見た。京都の2点目、柳沢敦のゴールへと繋がるバイタルからのダイレクトな展開、その人の流れはタメ息がもれるほど美しかった。久さんは本当に良いチームを作った。そしてこの日の柳沢&田原のコンビは、そのままA代表へ移植しても充分に通用しそうなデキだった。またあらためて、佐藤勇人のホンモノの価値に気付かされた。フェルナンジーニョのケガが非常に痛々しかったが、彼の為にもこの素晴らしいサッカーを維持し続けて欲しい。(2008.10.02)
ジェフの試合はまず欠かすことなくTV観戦しているのだが、ミラー監督のリーグの戦い方、その選手起用とホーム&アウェイの概念、ピッチ上の選手のプレー選択から垣間見られる彼のサッカー哲学…というものは非常に興味深い。僕から見ればそれはかなり“慎重”で“まどろっこしく”見える部分もあるのだが、実際のゲームにおけるリスクマネージメントの在り方は、現在のJを見渡してもトップクラスであると思う。ニッポンが彼の采配から学ぶべきものはたくさんある。(2008.10.03)
広島VS湘南戦の桑田慎一朗君のゴールも今年のベストゴールを争う美しい流れだった。これは良いサッカーをしていなければ絶対にできないゴールだ。そして0-1や1-2の状況からではなく、0-0の状況で当たり前のようにあの流れを、波のような攻撃を呼び起こす勇気と共通認識が育まれている事が何よりも素晴らしい。ただ…、おまえらマイスターシャーレに謝れっ^^;紙皿でもフリスビーでもないんだからもっと大事に扱え…。(2008.10.05)
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『思い出の曲 No.04』
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posted by 桐谷 |12:10 |
一言コラム |
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2008年10月03日
いずれ僕は、自分の考える理想のクラブ像というのをここに書き残したいとずっと思っている。それは単にクラブというものの経済的な成り立ちや、地域密着やらなにやらという表層的なお題目でもなく、プロもアマも関係なく、白でも黒でもなく、終わりも始まりもなく、サッカーそのものが人の人生に寄り添い、或いは人がサッカーに寄り添い集う、自然なままの人と地域に息づく無数のサッカーの物語…の話である。多分に抽象論に堕してしまう気はするし、間違いなくつまらないものになるだろうことも保証するが、最終的にはJFAの在り方、Jリーグの在り方、現実とは没交渉の、その自分なりの理想論、身勝手な構想をちんまりと書き上げることを予定している。
僕はこの夏、祖母井秀隆さんの『祖母力』を拝読させていただいたのだが、その中で、ぼんやりと自分自身が頭に描いてきたサッカークラブにおける曖昧模糊とした理想を、現実のサッカーの現場で、厳しい困難と策謀の渦巻くそのただ中で、己の信ずる“理と義”のみを武器として戦ってきた祖母井氏のその姿に重ね合わせ、心から感動させられた。
彼の信ずるもの。ゆるぎない意思と意志。その行動力。そして生きる事、人と関わる事への真摯な姿勢。
彼の人生の基盤や哲学そのものを、サッカーに対して、クラブ運営に対して、貫いていこうとする姿。傍から見ればそれは、時にかなり不器用なものにも映るが、様々な軋轢や障害の中でも、前へ前へ、正しき向かうべき道へと進んでゆこうとするその姿に、僕は強く心を打たれた。
彼のような人が、ニッポンのサッカー界には必要なのだと思う。
彼のような人が、ニッポンのサッカーを引っ張り、その未来へ向けての舵を取ってゆくべきなのだ。
すでにたくさんの読者もおられると思うし、まだ未読である方々にもこれはぜひ読んでいただきたいので、ここでその内容について触れる事は避けるが、単にサッカーについて書かれた書物としてではなく、また単にオシムを日本へ呼んだ男の追想の記でもなく、サッカーに対する夢のために今もその最前線で一人戦い続ける人間の記録、その途中経過として、僕にとっては非常に読み応えのある著作であった。
今彼が所属するグルノーブルは、経営上の様々な困難にさらされながらも、“降格候補No.1”の評価を覆して、フランスリーグアン、4位の健闘を見せている。彼のフランスにおける今後の戦いにも期待したい。
今号のサッカー批評、西部謙司さんの取材記事に祖母井さんのこんな言葉を見つけた。
『日本でやりたい。具体的には市原でという動きもある…お世話になった市原市は無視できないんです』
“具体的にはJFAで…”という動きを期待している僕には、残念な、ほんとうに残念な“動き”ではあるが(笑)、彼らしい、とても彼らしい言葉である。彼にとって市原へ帰りたい…ということは、きっと自分自身で在り続けたい…という事と同じことなのだろう。きっとそれが、彼の魅力そのものであり、生き方の指針なのだろうと僕は思う。
先日僕は、五井駅から臨海競技場への道を40分かけて歩きながら、あの街のいたるところに、彼やオシムやあの時代の選手たちとサポーター、街の人々が刻印した“サッカーの残像”を眺めてきた。電信柱には今も、赤と緑と黄色の配色が残されたままである。臨海への道すがらには、今もあの時代の名残が色濃く残されている…。僕にとってもそれは、鼻の奥をツンと刺激する懐かしい記憶である。
彼の帰る場所が市原でも、千葉でも、或いは他のどこかでもいい。それがニッポンであれば、どこであれ僕は嬉しく思う。それがニッポンであれば、どこであれ彼は、この国にまた新しいサッカーの希望を、芽吹かせてくれることだろう。
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キリタニ100法『僕の捨てられないもの』
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posted by 桐谷 |11:43 |
ジェフ千葉 |
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2008年10月01日
今年のJリーグ優勝争い、少し前から、僕は大分トリニータというチームに大きな期待を寄せてそのゲームを見守ってきた。3バックと中央2枚のエジミウソン、ホベルトの両ブラジル人。その守備は非常に堅く、またその二人の位置でのボール奪取からの展開も、無駄な手数や時間をかけず、シンプルにフィニッシュで終わる…という合理を備えた機能美が、ほぼ完成の域に近づいているように見受けられた。
しかし、前回の横浜マリノスとの試合は、そんな期待を打ち砕かれる内容だった。能動的にボールを保持し、自らでリスクを支払いながらゴールに迫らねばならない展開。そういう強者としてのサッカーを迫られる展開…。自らが強くなってゆけば、当然避けることの出来ない、そういうさらに一歩進んだサッカーのカタチを迫られた時に、やはりまだ少し実力不足の感が否めなかった。
たくさんの不利な判定、納得のゆかない出来事があの日のピッチの上に在ったことは認めながらも、あの精神的なモロさもまた、その強者としてのサッカーに許容され得るものではなかったのかも知れない。そういう意味では、大きな挫折を知り、大きな課題を残したゲームだった。その心技、2つの要素に対応し得るかどうか…今後大分が優勝争いに生き残れるかどうかの大きなポイントとなるだろう。
一方、ACLを落とした鹿島アントラーズの変わり身は見事なものだった。
遠征疲れも敗戦のショックも抱えた難しい状態の中、たった数日のうちにチームを立て直し、ほぼ完璧な内容で勝ち点3を積み上げた彼らの精神力と組織としてのマネージメント力は、他のチームには到底真似のできるものではない。王者鹿島の凄みを感じさせるゲーム内容でもあったし、ACLの過酷から開放された今、モチベーションも高く保たれ、昨年同様ここからの優勝争いをリードする存在となるような気がする。
本命は鹿島アントラーズ。
そして対抗は同じくACLの無い川崎フロンターレ。
そこに、前半戦の疲労をさほど抱えていないポンテや鈴木啓太、そして田中達也が帰ってきて、浦和がACLとどう両立させてタイトルを伺うか…。
またさらに名古屋、大分という若いチームが、その3強に絡んでゆけるかどうか…が、今後の僕の注目点である。
このシーズン終盤のゲームを見ていてつくづく思うのは、チームの格式とは一朝一夕で備わるものではないんだな…ということである。そしてポンテや鈴木啓太のプレーを見て、また本山雅志やマルキーニョスのプレーを見て、改めて“経験”というもの大きさを教えてもらった気がした。そこにある“偉大”な価値を見せ付けられた気がした。だからこそまた、名古屋と大分には、それをぶっ潰すほどの勇気と気迫で向かっていって欲しい。やがてはそれが、彼らのその“経験”を補完し、“格式”をカタチ作ってゆくことになることだろう。
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『この国は狂っている』
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