2007年10月25日
現在のアジアレベルで最高の試合であったと思う。
勝ちあがった浦和レッズとともに、城南一和のチームとしてのクオリティとこの戦いに賭けたその情熱は、大いに賞賛されるべきものであると思う。
この試合における両チームのパフォーマンスは、ACLの権威とそのレベルを、さらに一歩上へと引き上げる素晴らしいものであった。そして日本人にとっては、クラブチームの試合で味わう“初めての感覚”だったのではないだろうか。
やはり運動量と球際の強さにおいては、韓国のチャンピオンチームに太刀打ちできる日本のチームはない。あの浦和にして、やはり運動量とパワーの部分で押されてしまう。さらにこの城南にはスピードがある。そしてアジアレベルではトップクラスの組織とインテリジェンスも併せ持つ。今回出場できなかったモタが加われば、ここにポンテやマルシオ・リシャルデスばりの“うまさ”も加わっていたはずであり、さらに浦和を苦しめていたことだろう。
この非常に厳しい相手に、また厳しいスケジュールの中で浦和がPK勝負にまで持ち込めたポイント…それは城南に対する相対的な助っ人のクオリティの差とサポーターの熱さ…だったような気がする。これまでもレッズのサポーター達には何度も驚かされてきたが、今回のACLへの彼らの“熱情”には心から感服した。彼らが注ぎ込んだ魂が、このACLそのものを価値あるものへと高めている。これはサッカーとともに、ぜひCWCの舞台でアジアチャンピオンとして世界に発信したい、日本のもう一つの誇りである。
前半21分のワシントンのゴール。
ユース世代の選手、そして子供達には、あのトラップの技術以上に、あのアイディアとイマジネーションをぜひ見逃さないで欲しい。ゴール前で一番必要なのは、シンプルに手数をかけずにゴールへ向かう事。そこで生み出した“時間的余裕”が、多くの選択肢と正しい判断を導き出す為の間を与えてくれる。
逆に言えば、あのアイディアがあるからゲームの中で本当に必要な技術が磨かれるのだ。ワシントンを筆頭に、ポンテ、マグノアウベス、マルシオ・リシャルデス、フランサ、ウェズレイ、そしてフッキ。彼らのプレーから学ぶべきものは非常に大きい。そのアイディアさえ持ち得れば、技術は必ずついてゆくものと僕は信じている。この日のワシントンのプレーを、近い将来Jの舞台で、日本人ストライカーによって見られることを、僕は心から待ち望んでいる。
先日のジェフ千葉戦、そしてこの日の城南戦。
阿部勇樹は本当に浦和の一員となったのだな…とここ数年ジェフの試合を見守ってきたものとして非常に感慨深いものがあった。ポンテや山田にFKを持っていかれる部分には、未だにイライラさせられるが、この試合の彼のパフォーマンスは文句のつけようの無い素晴らしいものだった。
そして長谷部誠の持ち味も存分に示されていたと思う。彼ほど磐石なドリブルキープのスキルを有した中盤のタレントは日本人にはいない。そしてこの試合においては、阿部と共に完全に疲弊しきった左サイドの守備を本当に良く助けていた。オシムにはこの長谷部を、もうひとつ上の段階へとぜひ代表において導いて欲しい。
最大の難関をくぐり抜けた。
あとはこの戦いの最後を、浦和らしく閉じて欲しい。
城南に勝った以上、そして最後の敵がアルヒラルでない以上、勝つべきは浦和であると僕は思っている。Jリーグ、そして日本人としての誇りと共に、ACLの未来が、今それを望んでいるのだと僕は思っている。
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posted by 桐谷 |07:41 |
浦和レッズ |
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2007年10月18日
日本の現在のFIFAランキングは34位である。
個人的には40位~50位ぐらいの評価が妥当だとは思っているが、ベルギー(60位)や南アフリカ(73位)に0-3で負ける可能性もあるだろうし、スコットランド(14位)やノルウェー(29位)に3-0で勝つ可能性もあるだろう。
ひとつだけハッキリしているのは、日本はこの日のエジプトのような高いDFラインを敷いてくる相手、裏のスペースを使わせてくれる相手に対しては非常に強い…ということである。
けれどもまた誤解してはいけないことは、これがWC予選のようなゲームであれば、彼らはこの日本の特性に対してキチンと対応してくる…という事である。そして実質的な強国になればなるほど、さらに懐の深い“戦術的な幅”を持ち合わせている…という事である。
ガチンコの試合で堅守速攻の布陣を敷かれれば、91位のカタールや99位のヨルダンにも苦戦は免れないだろう。それがFIFAランキング34位という一面の現実と合せ鏡の“もう一つ”の日本の現実である。
要するに日本の特性をさらに伸ばしながら、(あえてそう表現させてもらうが)弱者による“窮鼠一撃”の布陣をいかに打破してゆくかに、日本の今後の命運がかかっているのだと思う。ここを履き違えて親善試合での強豪相手に対する勝利とアジア本選でのランキング上の格下相手との苦戦とを、“実力”という浅慮で安直な基準で語る愚の骨頂を、僕らファンも繰り返していてはならない…。
このエジプトは日本に非常に良く似たチームであった。
細かく速いパス回しの巧みさや敏捷で小回りの効く身体能力、個で仕掛けるタレントに欠けるアタッキングサードでの手詰まり感に至るまで、非常に日本の特性に酷似したチームスタイルであった。これにジダンやアルアハリのアブートリカ、ミドルスブラのミドなどが加われば、個のパワーで勝り、やはり日本より1ランク上のチームである事は間違いないだろうが、この1試合に関してはコンビネーションとゴール前での決定率の差で、その実力以上に大きな差がついてしまったように思う。
日本代表の個人に目を向ければ、やはり大久保嘉人のゴールへの意識の強さとその迷いのなさには、高原直泰と同じく“世界基準”のFWと同等のストライカーとしての資質を感じる。僕はオシムジャパンの理想として1人のターゲットマン+高原直泰がベストであると常々考えてきたが、大久保にはその高原を脅かす存在としてJリーグで常に輝き続けていて欲しいと願う。現状では彼だけが唯一、高原に代わりうる資質を有したストライカーであるように思う。
また巻誠一郎と共に、もう一つのターゲットマンのイスを争う前田遼一であるが、多くの決定機逸もありながら、8月のカメルーン戦に続き、この試合でも自らの持ち味を存分に出し切れていたと思う。
守備的タレントの阿部勇樹同様、攻撃的タレントとしてこの前田遼一は、日本において完全なる“基準”を網羅した特異なタレントであると考える。彼が代表においてそのポテンシャルの全てを発揮し得たとき、この日本におけるオシムのサッカーは完結するのではないか…とさえ僕は思っている。
前半36分のGKとの一対一のシーン。Jリーグではあまり見られないが、飛び出したGKがシュートを自身の股下に誘い込み、最後にその股下をペタンと閉めるのは欧州ではセオリーである。JリーグのGKであれば、必死でボール保持者の選択の幅を消す状況だが、欧州であればそこに“駆け引き”や“化かし合い”の要素がもう一つ加わる。
フィリポ・インザーギであればまず軽いフェイントで様子を見てから決断するか、浮き球で頭上を狙うかの状況だったと思うが、精神的余裕さえあればあそこで全てを選択し得る能力を持つタレントである以上、前田にはもう1ランク上のプレーを期待したい。あの状況こそが、FWとしての“非凡”と“凡庸”とを分ける大きな分かれ目であると考える。
ゲームを通して、中村憲剛の存在感の大きさが非常に目立っていたように思う。また彼に限らず、阿部勇樹、遠藤保仁、 加地亮、そして鈴木啓太…常に厳しいスケジュールの中で、 代表合宿や試合に真摯に取り組んできた選手達、クラブ、そしてクラブサポーターの皆さんには、今年一年の代表への貢献と協力に対して、一ファンとして心からのお礼を言いたい。
そして試合出場の機会がなかなか得られずとも、度々代表合宿に帯同させられてきた選手達…。山瀬功治、播戸竜二、今野泰幸、橋本英郎、二川孝広、そして坪井慶介…ジェフ時代からずっとオシムのチームを見てきて、僕には彼らこそがまさに“オシム好み”の選手達であるように感じられるのだ。しかし、試合に出すためにはオシムの中で“何らかの基準”が少し足りていない…或いはスタメンに比べて若干見劣りしているのだろう。
来年こそ、その“何か”をしっかりと掴み取って、自分の手でチャンスをもぎ取って欲しいと心から願っている。
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posted by 桐谷 |09:09 |
オシムJAPAN |
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2007年10月16日
ついにJBCの処分が下った“亀田問題”だが、その処分が軽すぎるか重すぎるか…の前に、僕はJBCとしての反省や対策が語られなかった事に大きな疑問を感じる。反則行為は確かに亀田家の問題ではあるが、彼らが『世界タイトルの権威を失墜させた…』とするならば、それにライセンスを発行し、度々その素行を問題視されながらもここまでおんぶに抱っこでやってきたJBC自体にも問題はなかったと果たして言えるだろうか?
今回の件で言えば、僕は12Rのレスリング行為などより、意図的なローブローやチャンピオンの破れた瞼をサミングでさらに切り裂こうとする行為の方が何倍も悪質だったと思うが、あの試合のレフェリーは一度でもそれを裁いただろうか?
ラウンド中何度か亀田のボクシンググローブからこぼれた“異物”を投げ捨てたり、排除してリング下に放り投げたりしていたように思うが、果たしてあれは何だったのだろうか?
内藤陣営はWBCの規定にあるように、親族のセコンド入りの禁止をJBCに訴えていたという。けれどもJBCの裁定によりそれは許可されたのではなかったか?そこに誰の意思が働いていたのか?あるいはどのような内規があってそれを許可したのか?そしてこのような事態になり、今後亀田家に限らず親族のセコンド入りについてどう対処するのか?
ボクシングジャーナリズムはそこを突き、それに対してJBCは答えたのだろうか?そこに明確な反省と今後への指針は打ち出されたのだろうか?
ファン・視聴者から見て疑惑に思う部分をボクシングジャーナリズムはすべてJBCにぶつけ、JBCはそれを白日の下にレフェリーに事情聴取するなどして詳らかにしてゆく必要があるのではないだろうか。
ボクシングという競技のこれまでの不透明さからすれば、僕はこれを機に確固たる改革への意志が協会・メディア双方に求められるのではないだろうかと考える。
神聖なるスポーツとしてのボクシングの尊厳を、誰よりも守らなければならないのは、この国においてはJBCそのものであると僕は思っている。
アイススケート協会、相撲協会、ボクシング協会、そしてサッカー協会…。
世界の趨勢を見れば、これらが巨大な権益や力、コマーシャリズムの波に飲み込まれて雁字搦めになるのは無理からぬことなのかも知れない。それが大きくなれば大きくなるほど、そして逆に経済的に窮すれば窮するほど、その独立性や自主性はそれらの“力”によって踏みにじられてゆくものなのかも知れない。
亀田一家の狂騒も、小泉劇場への熱狂も、ドイツWCにおけるジーコジャパンへの過剰な期待も、ある点では深いところで一致しているこの国の性懲りのないメディア・コマーシャリズムの本性と国民性の本質なのかも知れない。
サッカーにおいても、それはすでに最初にして最大の敵となりつつあるのではないだろうか?協会の玉座にふんぞり返る者達がそれを感知しないというのならば、サッカーを愛する者達がこの危機意識を切実なものとして共有する事が、それに抗うたったひとつの術であるような気がする。
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posted by 桐谷 |10:25 |
メディア |
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2007年10月15日
ACL出場の浦和の過密スケジュールに対する配慮を口にしていたオシムであったが、意外にも…というかやはり浦和の所属選手、坪井慶介、阿部勇樹、鈴木啓太を召集した。
これは同じくJ優勝を争いながら、浦和がすでに破れたナビスコカップを戦うガンバ大阪との均衡、日程的バランスを考えた上でのオシムなりのフェアネスなのだと考えるが、であれば、個人的にはガンバの選手も呼ばない…という選択もあってよかったのではないかと考える。
この時期のエジプトとの親善試合にタイトなスケジュールを割くくらいならば、来年から始まるWC予選前に2日でも3日でも合宿のための日程を融通して欲しい。アジアカップにおいて“真剣勝負”の刺激と興奮をたっぷりと味わった後でもあるし、JFAや広告会社にとって、興業的旨みもさほど期待できないだろう…。現実と実利に根ざした“強化と収益”の健全なバランスを踏まえた代表スケジュールにJFAも切り替えるべき時期がきているのだと考える。
必要か不必要かの議論が別れるナビスコカップであるが、13日に行われた準決勝2ndレグの鹿島VSガンバ大阪、川崎VS横浜FMの2つの試合は、気迫と緊迫感に満ちたとても素晴らしい内容のゲームだった。
同時進行のこのゲームを、僕はザッピングしながらおもに川崎VS横浜FM戦を中心にTV観戦したが、ACLを落とした川崎の初タイトルに賭ける強い意気込みと情熱がひしひしと伝わってきた。
特に川崎2点目の中村憲剛⇒鄭大世のゴールは、今年度のベストゴールを競う高いレベルのもので、鄭を信じて強いパスを通した中村の判断力と、左後方からのそのシュート性の強いボールを、右足で一発で止めた鄭のトラップからシュートの流れは、Jのレベルを一歩踏み越えたクオリティを有していた。
この半年間の鄭大世の成長には目を見張るものがあった。最早彼はブラジル人助っ人の面々と並んで、実力的にJを代表するストライカーのひとりとなりつつつあるように思う。日本代表でこの鄭大世のプレーを見られない事を少々残念に思うとともに、更に成長を続け、今後もJリーグを舞台に活躍を続けていって欲しいと願う。
ピクシーが日本に帰ってくるかも知れない。これは名古屋サポーターばかりでなく、この国のすべてのサッカーファンにとって歓迎すべき出来事であるだろう。
以前川淵さんはオシムではなくこのピクシーを代表監督に据えたかったのだ…という噂もちらほら聞こえてきていたが、亀田家の狂騒を例に出すまでもなく、日本代表監督の資格を得るためにはJ(日本)でその実力を証明することが不可欠である。その実力の実証のないまま、人気だけで世界と対峙するなど、下劣なメディアに情報操作されたエンターテイメントの世界でなら通用するかも知れないが、厳正なるスポーツの世界では通用しない。ピクシーにはその正道を歩んで、いずれ日本代表監督候補の一人に数えられるようなJでの成功を期待したい。
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posted by 桐谷 |09:51 |
Jリーグ |
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2007年10月09日
J1の毎週末9試合のうち、僕はLIVE・リピート・録画含めて3~5試合、平均すると約半数の試合を見ている。
その内訳はというと、ジェフ千葉、浦和レッズ、ヴァンフォーレ甲府の3チームの試合にプラスして、川崎フロンターレ、柏レイソル、横浜マリノス、ガンバ大阪あたりの試合を1~2試合。要するに僕から見ておもしろいゲームになりそうだ…と思われる試合は録画してでも目を通すようにしている。
そうして毎年J1約170~180試合見る中で、本当に感動できるゲーム、心をうち揺さぶられるゲームは多くて2~3試合あるだろうか…。
このJ1第28節、ヴァンフォーレ甲府VSジェフ千葉の試合は、まさにそういうゲームだった。
見方によっては“パスの繋がらない雑なゲーム”と取られる事もあるだろう。けれどもパスが繋がらないのは、互いの決して引かない全力のプレスの応酬によるものだし、その中盤の膠着の中に、絶えずゴールに直結するチャンスとリスクがリンクしている状態…中盤のせめぎあいの中に、絶え間なく連続して凝縮された土壇場の攻防が繰り広げられる…という非常にエキサイティングなゲームだったと思う。
その攻防も90分を過ぎ、降格と6連勝のかかる両チームの状況を鑑みて、今年最高の“0-0”だな…と勝手ながら勝ち点1を分け合うその“結果”に安堵の感情を抱いた瞬間、千葉にとっては“歓喜”の、そして甲府にとっては“無残”なゴールが、勝負を決してしまった…。
この試合内容からすれば、勝ち点3対勝ち点0は非情すぎる“結果”である。けれどもまた、それがサッカーであり、現実というものなのだろう。
試合後、この期に及んでの2試合連続のロスタイム、終了間際の失点という結果に、小瀬に詰め掛けたヴァンフォーレサポーター達がどのように反応するのだろうか…とTV画面を通して見守ったが、ブーイングは聞こえない。むしろ立ち上がって手を頭上に掲げイレブンを拍手で迎える姿が見える。中には泣いている女性もいるようだが、そんな人でさえも頑張ってくれた選手達を讃える拍手で彼らを出迎えている。
それはゲーム以上に感動的な1シーンだった。
そこには“理解”があり、そして“信頼”があった。
勝って褒められるチームや選手はたくさんいるが、これだけ負けて、負け続けてなお、それを“理解”し、その未来を“信頼”して支えてくれようとするサポーター達がいる。
それはこのヴァンフォーレというクラブチームの、どんな栄冠にも勝る財産であり勲章であると僕は思う。
バレーを失い、茂原岳人は長期に渡る出場停止とそこからくる不調で未だトップフォームを取り戻してはいない。アタッキングサードで仕掛けられる“個”の不在の状態で、このチームはそのクリエイティブな闘い方を変えようとはしない。中盤のプレスをかい潜るためのラドンチッチという飛び道具を得てなお、窮屈なそこでの勝負から逃げずに組み立て、自らのスタイルを貫く事に活路を見出そうとしている。
僕はそこに勝敗を越えた信念の、その強さと尊さを見る。そして大木武とこの選手達の戦い、それを支えるサポーター達の姿を、永遠にこのJ1から失いたくないと思う。
ブラッターはルールにより各国リーグは自国選手枠6人を確保すべき…という。Jリーグは過去5試合のスタメン選手最低6人をスタメンで使えという。彼らが何におもねて、どのような打算と了解のもとに、何らかの“利”をみてそれを言っているのか僕には分からないが、彼ら権力者がどこかで勝手に取り交わしてくる“利”による契約の前に、クラブとそれを支えるサポーターには明文化されなくとも“理”と“義”によって交わされた約束がある。
クラブが、スタッフが、そして選手達が何よりも大切にしなければならないのは、その自分達を必要とし大切に思う者たちとの最初の約束である。そのことの尊さをこのヴァンフォーレ甲府、そして川崎フロンターレのサポーターの姿が、今現実に証明してくれているような気がする。
両チームのここからの健闘を祈っている。
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posted by 桐谷 |10:28 |
ヴァンフォーレ甲府 |
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2007年10月04日
これまでとは1階級異なる相手に対して、アウェーにおいて限りなく1-0の勝利に近い結果を得られた。これは次戦にとっての大きなアドバンテージである。
ただし、2ndレグ/ホームで0-0の引き分けでも良い状況…というのは、UEFA/CLを見ていても往々にしてホームチームの苦戦を招くシチュエーションでもある。
守りに入ることを恐れて安易に攻め込むのではなく、その都度のボール保持をキチンと攻め切る、厳しい状態からでもフィニッシュまで完結させるシンプルな攻撃を心がけてゲームに臨んでほしい。
この試合においても山田暢久などのプレーに度々見受けられたが、手詰まりになってからの判断の遅い横パスは厳禁である。城南の敵のミスを許さないチームスタイルに付け込む隙を与えてはならない。怖いのは数的不利な状況でのボールロスと11番モタに前を向かれフリーでかき回される展開である。その2点を押さえ込み、走り負けることの無いよう準備を整えて2ndレグに臨めば、決勝進出のチャンスは非常に大きいはずだ。もちろんサポーターの力も欠かせない要素だろう。
この城南戦1stレグ、闘莉王や坪井らの痛々しいまでに疲弊した姿を垣間見て心が痛んだ。
彼らはAC後からほぼ休みの無い状態で、厳しい暑さの中週2回の試合をこなしてきている。さほど力のある相手とは思えない敵アタッカーに不用意に間合いをつめて簡単に振り切られる闘莉王、まったく必要の無いトラップミスで敵にボールを奪われ、足を攣らしながら力なくその背中を追う坪井慶介…好調時の彼らであれば絶対に見ない情景である。
この肉体的な疲労の蓄積によって、ベテランや代表選手達のプレーに、試合全体を通してあと一歩の踏ん張りが効いていない。それに輪をかけて、調子の上がらないワシントンの度重なるボールロスがさらに彼らの体力を蝕んでいる。彼にはもう少し“持つ”工夫と“待つ”工夫でDFラインを引き上げてほしい。サポートの無い状況で苦しいのは判るが、今こそが耐えるべき時なのだと思う。
今後も代表召集を含め週2試合の状況が続いてゆく。
オシムに代表召集の見送り…を打診するか、或いは優勝争いの最中のJで何人かの主力を温存させることができるのか…オジェックやチームスタッフにはとても難しい選択が迫られる。
僕がオシムであれば『アンフェア』との謗りを受けようとも、次戦のエジプト戦に限り浦和選手の召集を見送りたいと思うが、果たしてどうなるのだろうか?オシムの決断と選手達の頑張りを見守りたい。
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posted by 桐谷 |11:40 |
浦和レッズ |
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2007年10月03日
『肺に水がたまっているようだ…』
と医者に言われてから、眠れず食欲も無く、何も手につかない日々が続いていた。
にもかかわらず半月ぶりにこのブログにアクセスし、人気ブログランキングをクリックして見れば20位/760回ものクリックを1週間の間にして下さった方たちがいた。コメント欄のカキコミを見て孤立無縁のような気分にさせられたことも少なく無い。が、その一方でいつも総アクセス数の5~6%に及ぶ方たち、それは確率的に言えば20人に1人なのかも知れないが、多くの方々が応援のクリックをしてくれていたことに、心の中でいつも励まされていた。
この2週間サッカー界にもいろいろな事があった。
なでしこJAPANの奮闘には強く心を打たれたし、川崎フロンターレのACL敗退は僕にとっても痛恨の出来事だった。浦和以上に良い内容を見せた川崎が、たった1つのゴールを奪うことができず、見るべき内容をまったく示せなかった相手に敗れ去ってしまう。一方で浦和レッズは強い、本当に強い勝ち方で磐石の勝利を収めベスト4にコマを進めた。この準々決勝で見せた浦和レッズの強さ、そして韓国・全州のアウェースタジアムに集まった数千のレッズサポーターの姿に、僕は同じ日本人の一人としてとても誇らしい気持ちを味あわせてもらった。
一方、川崎フロンターレをめぐる“ベストメンバー規定”や選手起用の在り方についての川淵三郎会長の発言や犬飼基昭専務理事の発言には心底憤りを感じた。彼ら選手やスタッフはトトやJリーグスポンサーへの体面の為の道具ではない。彼らは彼らの求めるもの、サポーターやクラブの未来にとって必要なものの為に、命を削って戦っていた。それはその戦いの一部始終を見守ってきた者であれば判るはずだ。
今回の一連の流れの中で、三浦カズが発言してくれた『川崎』への理解と、『ベストメンバー規定』への疑問を、僕は心から嬉しく思う。メディアが戦わないのであれば、彼らが矢面に立って戦って行かなければならない。そしてそれをサポートしていかなければならないのは、僕たち一人一人のサッカーに対する理解と、当事者意識ではないだろうか。
サッカーという競技、そのリーグを司るものにとって一番大切な務めは何だろうか…。
それは競技するものとそれを見守るもの双方にとっての“最良の環境を”カタチ作ってゆくことであると僕は思う。現実を無視して机上の論理や空疎な理念を振りかざすだけの権威は、むしろその環境を破壊するリスクでさえあると考える。新しい時代の訪れを、僕は心から期待している。
浦和がアジアを制する為に、この城南戦が最大の難関になるのではないかと僕は考えている。Jリーグチャンピオンとしてではなく、ACL覇者としての浦和レッズのクラブWCでの活躍を僕は夢見ている。この準決勝で全てを出し切って欲しい。
長らくお休みをいただいていた間も日々1000を越すアクセスをいただき、ブログランキングの応援もいただいていた事を、ここに心から感謝いたします。
この【キリタニブログ】とともに、新たにサッカーを離れて【キリタニ100法】 (第一話/象のように死にたい…) という日々の雑感や時事への感想を書き記すブログも立ち上げましたので、そちらの方も一度アクセスいただければと思います。
この2週間、放ったらかしにしていたブログを見守り続けていただいた方達…本当にありがとう。
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posted by 桐谷 |08:44 |
JFAについて |
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