2009年11月19日

香港戦と踏みにじられた純粋

試合の感想をいえば、

『香港がんばってたね』
『CBはこの二人と心中するんだな』
『稲本潤一、本田圭祐。使わないなら南アで現地解放してやってよ』
『試合後の握手ちゃんとした?』

って事ぐらいだろうか。岡田監督も言っていたようだが、日本でやる親善試合よりは、これでも相手が本気なだけずっとマシである。相手が元気に動ける前半の30分に関しては良いテストとなる。本来ならばその30分でゴールをもぎとる強さと逞しさを見せて欲しいところだが、それができないのが日本の地力であり、現在の格なのだと思う。

こちらの右サイドの攻撃に対して、あちらの左サイドの守備が間違った対応、ポジショニングをしていたので、『ああ、そろそろ崩れそうだな…』と思って見ていたら、次の瞬間、長谷部誠のミドルシュートがゴールに突き刺さった。キレイなゴールだったし、どのみち後半には一方的な展開になったとは思うが、香港があそこでもう一頑張りしてくれていたならば、日本にとってはさらに意義のあるゲームになっていたかも知れない。そう考えると、逆にある意味残念なゴールでもあった。

また厳しいことを云えば、得点シーンはどの場面も相手のミスや拙さ、審判の誤審などの幸運が重なったもののように見受けられた。その逆に、得点を逃した場面では良い崩しや狙い通りの決定機…といった場面何度かあり、こちらのほうをしっかりと決められていれば、このゲームに対する僕の印象もだいぶ変わっていた事だろう。

週末にはJリーグ優勝争いがあり、また甲府vs湘南の決戦があり、そして夜には欧州WCプレーオフ最終戦がある…。そんな状況の中で、例え地上波であったとしても、真のサッカーファンの中に、この一戦を是非とも視聴したいと考えた人がどれだけいただろうか?

代表戦の人気、視聴率が低迷している要因。JFAや電通がそれをどんなふうに分析しているのか判らないが、僕に言わせればその主たる要因は、

供給過剰とコアなサッカーファンの離反

にあるのだと思っている。

ここから最大限の収益を引き出すために、自らでゲーム数を水増しし、その価値を貶めてきたことで、今地上波に耐え得る興味や関心を失いつつある状況に陥ってしまっているのだと僕は思う。

そしてまた彼らはライト層に訴えるために、この国のスター選手たち、とりわけ海外組の選手たちを並べたてることに活路を見出そうとした。岡田ジャパンへの回帰も、僕は支配者たちの打算による、その為の手段だったのかも知れない…と未だに思っている。しかし逆に、そうすることによって、この国のサッカーを何十年愛し続けたコアなサッカーファンの純粋を踏みにじり、失望を招いてしまった部分もあっただろう。

ライト層の希望は、そんなコア層の希望に引きずられるカタチで浸透してゆくものではないだろうか。コア層の代表サッカーに対する失望の声や空気の中で、ライト層の希望だけを煽り、それをたよりに人気を維持・継続してゆこうとするのは、戦略的にも誤りであった。僕はそう認識している。要するにJFAは、顔を向ける方向を、ほんとうに大切なものを、見誤ったのである。そして未だ、見誤り続けているのである。

2010年後でいい。リセットが必要なのだと僕は思う。
そしてそのリセットの鍵は、代表戦ではなくJリーグである。Jリーグを盛り上げることができれば、それは必ず代表に繋がる。その為にできること、その自分なりのアイディアについて、また今後しつこく書き綴っていきたい。


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posted by キリタニ |11:01 | 岡田JAPAN | コメント(21) | トラックバック(1)
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