2007年09月03日
オーストリア遠征とオシムの戒心
AC後のインタビューで代表選手の一部“入れ替え”をほのめかしていたオシムだったが、今回の面子を見ればその本意がどこにあったのか…が、少々見えにくい選抜になっている。 たとえ五輪世代から招聘できたとしても、現時点では水野晃樹、水本裕貴 、柏木陽介、多くてもこの3人程度しか考えられないのではないか。そして今現在、この3名がただちにフル代表にポジションを得るような状態にはないだろう。一方ACにおいてスタメン出場していた選手がケガの影響以外で選から漏れている例はひとつも見当たらない。とすれば、あの時のオシムの発言の趣旨はどこにあったのだろうか? その答えは、今回のメンバーでいえば松井大輔と山瀬功治をどう処遇するか…にかかっていると考える。もしこの両者が試合開始のピッチに立てないようであれば、きっとオシムは“改新”ではなく“戒心”をして今後のWC予選へ向けての戦いに備える決意をしたと見て取れるのではないだろうか。 要するに負けた時は腹も立ったが、よくよくあのACの内容を見返せば、決してアジアにやり込められるような危ういものではなかったし、また多少膠着するのは現状では致し方のない事であり、相手が元気なうちから、個でそれを打ち破るほどの選手が居る訳でもないし…といったACメンバー選抜時の自らの信念に再び彼は立ち返ったのかもしれない。 いずれにせよACでの内容が否定され得るものでなかったことは確かだし、あの1カ月にチームとして積み上げたもの、心の結びつきと互いへの信頼…時間的制約の厳しい代表チームにとって、その部分は僕ら外野が推し量る以上に彼らにとっては大きな拠り所となるものなのかも知れない。そして個人的にも、このホゼッションサッカーが、ホームの欧州のセカンドクラスに対してどれだけ通用し得るものなのか…ここで是非一度確認してみたいという気持ちもある。 僕がもしあのACに変化をつけられるとすれば、高原直泰のパートナーにケガがなければ前田遼一を、調子が万全に戻れば茂原岳人を配置し“動力”を溜め込む“弓”の役割を与えたいと考えていた。 そしてその蓄えられたパワーを、高原直泰の自由なイマジネーションや山瀬功治・羽生直剛・柏木陽介のスピード、或いは両サイドの攻め上がり…という鋭い“矢”に伝える事ができれば、このチームのホゼッション能力が、ゲームの中で完全に活かされるのではないだろうか…と密かに楽しみにしていた。 そしてそこに闘莉王が触媒となり“強い気持ち”を落とし込む事ができれば、アジアばかりでなくどこが相手であろうと、“日本”の戦い方ができるのではないだろうか…と。 山瀬功治が再び選出されたことで、辛うじてその期待を今後に繋ぐことができた。が、攻撃の根幹の部分に手を入れるのはオシムにとっても決して小さくはないリスクである筈だ。山瀬功治には今以上の奮起と頑張りを期待したい。 ★サッカーブログランキングに参加しています…応援のクリック心から感謝いたします★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ
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posted by 桐谷 |07:25 |
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