2011年12月02日

2011 JリーグMVP&ベストイレブン 【キリタニ】

MVP レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル)
結果的にどこが優勝しようと、この判断だけは迷わない。無慈悲な狙撃手のような間合いで、迷いなく冷徹に撃ち放たれるミドルに何度も痺れた。ビスマルクの堅実さとジーニョの華やかさをプラスしような選手。Jリーグ歴代ベストイレブンに名を連ねるレベルのタレント。

※次点 ジョルジ・ワグネル(柏レイソル)
特に終盤レアンドロ・ドミンゲスが怪我で離脱してからのこの人の活躍はすごかった。柏レイソル後半戦の躍進を支えたのが彼。


最優秀監督 ネルシーニョ(柏レイソル)
勇気を持って若手にチャンスを与え、ベテランたちと切磋琢磨させながら、2年でここまでのチームを創り上げた。文句のつけようのない功績。降格時、ネルシーニョ続投を支えた柏サポーターも同時に讃えたい。

※次点 オリベイラ(鹿島アントラーズ)
三連覇のチーム。優勝争いから脱落してもゲームの質を維持し、ナビスコを獲ったことには大きな価値がある。外国人助っ人が総じて不調のなか、ほぼ日本人だけでJ1トップの内容あるサッカーを維持したのは立派。


ベストヤングプレーヤー賞 酒井宏樹(柏レイソル)
素晴らしい柏の若手のなかでも特に目を引いた逸材。ネルシーニョの許であと1年勉強して欲しいという気持ちもあるが、今すぐ欧州へ行っても充分に通用する数少ない日本人タレントだと思う。

※次点 茨田陽生(柏レイソル)
日本代表におけるポスト遠藤保仁の最右翼。今はとにかく試合に出て欲しい。二十歳の頃の遠藤と比べても、今現在の茨田のほうが上だと思う。大迫もそうだが、表情に厳しさが出てくればなお良し。



ベストイレブン

GK 林卓人(ベガルタ仙台)
※次点 北野貴之(大宮アルディージャ)

DF 田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス)
DF 近藤直也(柏レイソル)
DF 駒野友一(ジュビロ磐田)
DF 酒井宏樹(柏レイソル)
※次点 北本久仁衛(ヴィッセル神戸)

MF レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル)
MF ジョルジ・ワグネル(柏レイソル)
MF 野沢拓也(鹿島アントラーズ)
MF 角田誠(ベガルタ仙台)
※次点 兵藤慎剛(横浜Fマリノス)

FW ケネディ(名古屋グランパス)
FW ハーフナー・マイク(ヴァンフォーレ甲府)
※次点 李忠成(サンフレッチェ広島)



いろんなことがあった2011年シーズンも、あと1日で終わろうとしている。

僕たちひとりひとりの暮らしのなかにも、さまざまな試練があり、困難があり、挫折があり……そしてだからこそ見えてきた掛けがえのない何ものかがあり、生き甲斐があり、喜びがあったはずだ。

あらためて気づいた。

自分にとってJリーグは、そんな掛けがえのない何ものかのうちのひとつであり、ちょっとした生き甲斐であり、そして日々の喜びだった。

辛いこと、悲しいことは、ありすぎるほどあったし、きっとこれで終わりでもないはず。

そして、だからこそ、今ここにあるありふれた幸福をしっかりと胸に刻み、2011年の最後にJリーグが辿り着く結末を、楽しみに見届けようと思う。


※関連エントリー
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2011年03月03日

2011年 Jリーグ順位予想 【キリタニ】

1位 鹿島アントラーズ
※ゼロックスでは名古屋に勝ちきれなかったが、選手構成を見る限り一番バランスが良い。FWのバリエーションも多彩。今年こそACLを!そしてJ1優勝争いにおいても、オリベイラさんの監督力を評価し、鹿島を推したい。

2位 ガンバ大阪
※中盤から後方にかけての高齢化は進んでいるが、得点王も狙えるタレント、FWアドリアーノの加入は大きい。とにかく前線に良い選手が揃っている。核になる選手が今後1人2人欧州へ行っても、今年も安定して強さを見せてくれるだろう。

3位 サンフレッチェ広島
※槙野&ストヤノフの穴を埋めて余りある良い補強ができたのではないだろうか?助っ人選手も決まり、今年は寿人とチュンソンの得点&ポジション争いにも期待。今後ビッククラブへの道を歩むか、一地方クラブに留まるかの瀬戸際。……正直、優勝して欲しい。

4位 名古屋グランパス
※計算のできる藤本の加入は大きいが、ケネディ、闘莉王など核になる選手が故障がちで、ブルザノ、ダニルソンの開幕欠場も痛い。ゼロックス見る限りチームスタイルにブレはないが、ACLも考慮すると選手層の厚みとその高齢化に少し不安。

5位 浦和レッズ
※もし今年の選手構成で監督がフィンケだったら、少なくとも3位以上の予想はしていた。しかし未知数の新監督が及第点レベルと見込めば、この辺りが妥当か。マゾーラと新監督の力量次第では優勝争いに加わる可能性も。

6位 柏レイソル
※これでも少し控えめか……と思えるぐらい、今年の柏には期待している。素晴らしい監督がいて、良いタレントが揃っていて、そしてさらに良い補強をした。この体制ならば優勝争いに絡んでも驚かない。

7位 川崎フロンターレ
※選手移動の出と入りを見ればプラマイ0といった印象。しかし、未知数の新監督&ジュニーニョのモチベーションとやや不安材料が目立つ。

8位 大宮アルディージャ
※渡辺大剛・上田康太・東慶悟。素晴らしい補強ができたと思う。昨年もスタートで躓きさえしなければ充分戦えるチームだったが、これも何かの巡り合せなのだろう。柏と並び今シーズンの注目チーム。

9位 清水エスパルス
※オフシーズンは衝撃的な大量離脱に肝を冷やしたが、しかし新加入選手も悪くない。特に将来の日本代表を背負うタレントと期待している高木俊幸には期待している。アフシン・ゴトビ監督が及第点レベルと見越せばこのぐらいの順位か。

10位 横浜Fマリノス
※昨シーズンは思いのほか面白いサッカーを見せてくれたが、なんでだろう……どうも強気になれない。トルシエは中国に行ってしまったが、僕はずっとトルシエマリノスが見てみたかった。

11位 ベガルタ仙台
※資金力のない地方クラブとしては最高の補強ができたのではないか。角田誠・松下年宏・マルキーニョス・柳沢敦。ぐっと選手層の厚みと得点の匂いがする布陣が組めるようになる。今年の仙台は楽しみ。

12位 セレッソ大阪
※主力選手が次々離脱する状況の中で、堅実な補強はできたとは思う。が、それでもACLも闘う今シーズンは楽ではない。清武、丸橋のさらなる成長に期待。

13位 モンテディオ山形
※戦力的には昨シーズンよりもさらに少し厳しいか……。誰が得点をとるのか?田代の離脱は痛恨。今年も小林監督の手腕に期待。

14位 ヴィッセル神戸
※取り立てて強気になれる要素もないし、例年に比べれば戦力補強もパっとしないが、都倉賢とイ・ジェミンのポテンシャルに賭けて今年もJ1残留と予想。

15位 ジュビロ磐田
※成岡翔、上田康太、松浦拓弥……重要な選手達を離脱させてしまったような気がしてならない。前田遼一がシーズン途中でパンクするようなことがあれば危ない。

16位 アルビレックス新潟
※昨年は序盤の躓きを見事に盛り返してくれたが、今年は昨年以上に苦しいシーズンか。菊地直哉は戦力的には良い補強だと思うが、マルシオの穴を埋められる選手はいまのJにはいない。

17位 ヴァンフォーレ甲府
※ギリギリ残留可能な戦力だとは思うが、強気になれないのはもうひとつ監督力を信頼しきれないせいだろうか。J1で闘い続けて欲しいクラブではあるが……。

18位 アビスパ福岡
※昨シーズンの湘南同様、厳しいシーズンが待ち受けているだろう。重松健太郎が覚醒し、得点王争いに絡むようであれば期待もあるが……。この面子でも良いサッカーができることは分かっているだけに、今年もこのチームのサッカーは欠かさず見ていくつもり。


【総評】
日本代表クラスの欧州への大量流出もあり、昨シーズンより戦力アップしてきたクラブは果たしてどれだけあるだろうか?今後Jリーグの地盤沈下は顕在化し、これがあらゆるところへ影響を与えてくるのではないかと非常に危惧している。

優勝争いについては、鹿島、ガンバ、広島、名古屋までの4チームにチャンス有りと予想。そのなかでも、ベンチメンバーの質が高く、監督力の信頼性ももっとも高い鹿島アントラーズを1番手とした。ガンバ大阪も前線の質は高く、この2チームの安定感に残りの2チームがどれだけ迫ることができるか?というシーズンになるのではないだろうか。

残留争いは、新規昇格2チーム+新潟とした(この予想を覆す躍進を期待しています^^;)。
これに磐田、神戸、山形が絡む展開と予想。心配されている清水は、新規加入選手の質と将来性でなんとか中位を保てるのではないか。

そしてJ2。
昇格争いは、FC東京、京都、ジェフ千葉、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ、横浜FCの6クラブで争われる混戦と予想。そのなかで勝ち抜けるのは、選手層の厚さでFC東京、京都、そして前線に良い補強ができた湘南ベルマーレの返り咲きに期待する。収益格差も大きく、今後のJ1J2昇降格争いはますます固定化されてゆく傾向にあると思う。

さて、皆さんの予想はいかがでしょうか?


【【J1順位予想のルール】】

○1~18の各順位の予想と結果の差を、上下に関わらず、すべて正数として加算。
○より点数が少ないものが勝者。
(昨年の平均値は50点程度)
○優勝チームを的中させた場合、-10のボーナス付与。
○降格チームを的中させた場合、1チームにつき-5のボーナス付与。
(全3チーム的中であればマイナス15。順位は問わず)

(マイナスの数値を叩き出すものが居たら『神』と認定いたします)


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2010年12月20日

J1 2011年期待の新星ベストイレブン 【キリタニ】

僕のJリーグ観戦における一番の楽しみは、可能な限り多くのゲームを観戦しながら、できるだけたくさんの若く新しい才能に出会うこと……のような気がする。そしてまたそんな選手達が、試合を重ねるごとに成長してゆく様を見守るのが最高の喜びであったりする。

サッカー選手に大きなケガはつき物であり、また昨今は残念な事件や、素行不良によってピッチを去ってゆく選手達も少なくは無いが、今年1年僕が見てきたJ1J2あわせて200近い試合の中で、2011年J1の舞台でさらに大きく飛躍してくれそうなタレントを、僕なりの基準で11人選出してみた。

なかにはすでに三十路にあと少し……という、決して若いとは云えない選手達もいるが、キリタニが来期に大きく期待する11人、ということで御理解いただければと思う。



GK  東口順昭(アルビレックス新潟・24歳)
昨年まで広島で活躍した佐藤昭大(現鹿島)に似た足元の技術に優れたタイプであり、キャリアの割にミスも少なく、非常に落ち着きもある。日本のファン・デル・サールを目指して成長していって欲しい。

DF ダニエル(ヴァンフォーレ甲府・28歳)
昨年J1J2の試合をおよそ200試合ほど観戦してきた中で、彼こそが今現在のJリーグの中で、最高のDFなのではないかと僕自身は思っている。ガンバを含めたJ1のビッククラブ間で、争奪戦にならなかったのが不思議なぐらいの素晴らしいタレントである。

DF 近藤直也(柏レイソル・27歳)
以前から密かに注目してきた選手ではあるが、一年間のシーズンを通して戦う中で、完全に一本立ちしてきたという印象。今シーズンの柏の堅固なディフェンスは、間違いなく彼の成長に支えられていた。

DF 丸橋祐介(セレッソ大阪・20歳)
すでにセレッソで確固たる地位を獲得しつつあり、またSBに限らずどのポジションでもこなしそうな確かなスキル・キックの精度を持った選手であるが、ここはぜひ左SBとして育って欲しい。もし今後2~3年のうちに代表において長友佑都のポジションを脅かす選手がいるとするならば、おそらく彼だと思う。

DF 酒井高徳(アルビレックス新潟・19歳)
技術的にはさほどうまい選手だと思わないが、まるでイングランドやスコットランドの選手を見ているような球際の強さと気迫、そしてプレーの小気味良さを持っている。今までの日本にはあまりいなかったタイプの力強いサイドプレーヤーである。

MF 中町公祐(アビスパ福岡・25歳)
すでに遠藤保仁や中村憲剛に劣らぬだけの見事なスキルと類稀なサッカーセンスを持ち合わせている。それがJ1の激しいプレッシャーの中でも発揮出るのか否か……。2011年のJ1で、僕にとっては或る意味一番興味深いタレントである。

MF 清武弘嗣(セレッソ大阪・21歳)
大分時代から才能の塊のような選手であったが、セレッソの流動的なムービングサッカーの中で、ありあまるその才能を見事に開花させつつあるように思う。来シーズンはチームにとって厳しいシーズンになると思うが、精神的な面でもチームを引っ張るような存在となることを期待したい。

MF レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル・27歳)
今年J2を見てきた方々からすれば、何を今更……と云う話しなのだろうが、まだレアンドロのプレーを見ていないと云う人には、ぜひ覚えておいて欲しい選手である。マルシオ・リシャルデスとビスマルクを足して2で割ったようなタレントとでも云っておこうか。2011年J1のベストイレブン候補である。

MF 永里源気(アビスパ福岡・24歳)
休まずボールを追い、休まずパスコースに顔を出し、またスペースに走り、常にフェイクを入れてファーストタッチを工夫し、最後には必ずゴール前へと詰める。泥臭く、そして感動的だった今年の福岡サッカーを象徴する存在。

FW 平井将生(ガンバ大阪・23歳)
改めて取り上げるまでもないが、前への推進力・突破力を持った待望の和製ストライカー。チョン・テセや良かった時期の豊田陽平にも通じる“アフリカン”的スピードとパワーを併せ持つタレント。

FW  高木俊幸(清水エスパルス・19歳) 
彼の才能であれば、来期清水エスパルスの中心選手として存分に活躍できるのではないだろうか?19歳にして既にJ2では助っ人外国人と見紛えるばかりの存在感を放っていた。フロントにとっても苦渋の決断だったと思うが、ヴェルディサポーターのためにも必ず大成して欲しい。



広く浅くクラブチームの試合をTV観戦で済ませている為に、やはりどうしてもひとつひとつのクラブの細部には目の行き届かない部分もあり、個別クラブのサポーターの皆さんに比べれば、その情報の深度や詳細さにおいて到底敵うものではありません。

もし皆さんオススメのとっておきの「新星」があれば、コメント欄のほうでご紹介ください。よろしくお願いします。



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2010年05月17日

J1 優勝争いと暴徒への対応について 【キリタニ】

清水エスパルス
名古屋グランパス
鹿島アントラーズ
浦和レッズ
川崎フロンターレ

順当にゆけばこの5チームの優勝争いになるのではないかと思う。ガンバ大阪が外れた以外はほぼ順当な面子であり、しかも飛びぬけた強さをみせるチームはどこもなく、例年通りの混戦になりそうな予感だ。

清水エスパルス。
首位に立ち、勝ち点でいえば頭一つ抜け出して見える清水も、実はゲーム内容自体は8節の大宮戦あたりからずっと低調。むしろ対戦相手に押され気味の展開が続いている。高いモチベーションを維持するボスナー、小野伸二の活躍、本田拓也の充実ぶりと、昨年に上積みされた要素もあり、確実に地力を嵩上げしてきているのは間違いないが、今後楽ではない戦いが続くのではないかと予想する。

そして名古屋グランパス。
最近の戦いぶりを見る限り、3、4年前の浦和レッズと非常に方向性の良く似たサッカーをしていると云う印象である。ケネディは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれているとは思うが、ワシントンの域には達してはいないし、またチームとしての守備力も、あの当時の浦和ほどではない。当時からの、Jリーグ全体のレベルダウンを差し引いても、今のところ優勝に足るほどの強さを見せてくれているとは云い難い。選手層からいけば、すでにJリーグNo.1であると思うだけに、この内容、監督としてのストイコビッチには正直不満である。おそらく今後2、3年後には、このパッチワーク補強のツケを払わされる可能性も高く、今年戴冠できないとすればクラブにとって大きな痛手である。

鹿島アントラーズ。
ACL敗退後の、この難しい名古屋戦を取ったのは見事である。前半は内容的にも押され気味の試合。その中で、少ないチャンスをしっかりと得点に結びつけ、敵の気持ちを打ち砕いた鹿島らしいゲーム運びには、昨年までの鹿島の逞しさが垣間見えた。同じく優勝争い候補の名古屋に、1つの敗戦……以上の手痛い深手を与えたゲームだったように思う。後半戦、内田篤人を欠いての戦いに多少の不安もあるだろうが、ジウトンはごく近いうちに、内田篤人を超える選手になるだろうと予想する。また本山雅志の復帰は非常に大きいし、代表に多くの選手をむしり取られることなく、この中断期間を過ごせるのもプラスだろう。あとはマルキーニョス次第である。

川崎フロンターレ。
勝ち試合は本当にタフで隙が無いサッカーに見えるのだが、負けるときは非常にモロく、自らで精神的に自滅してゆくような稚拙さが未だ拭えない。確かな実力のあるチームだけに、そのようなチームのキャラクターから抜け出せていないことは、本当に残念でならない。ACLの戦いぶりを見ていても、万全ならば一番期待が持てるチームなのではないかと思っていた。徐々に故障者も復帰し、ここから先の展望は明るくも見えるが、W杯に持っていかれる3選手が、無事怪我もなく調子を落とすことなくチームに戻ることを期待したい。楠神順平、登里享平、この二人のうちのどちらかが、ポジションを奪うほどの勢いを見せてくれるならば、後半さらに充実した陣容で戦えるだろう。

浦和レッズ。
ゲーム内容からみれば、僕はここまで一番充実していたのは浦和レッズではなかったかと思う。敗れた磐田戦、清水戦なども、その内容を見比べれば、浦和優位のゲーム内容であった。ではなぜ勝ちきれないのか……?答えはカンタンである。チャンスを得点に結び付けられていないからである。しかし、これを解決するのはなかなか難しい。残念ながら外国人助っ人枠2つを遊ばせたままでいる。この1つを活用して、ホンモノのストライカーを獲得できれば話は早いが、毎試合数千人もの観客減が報告されている現状では、そうやすやすと新戦力の補強ができる状況でもないだろう。

得点力の問題とは別に、ポンテとの共存もあり、柏木陽介が自身の存在感を獲得できていないし、最近では宇賀神友弥の縦への突破が完全に見切られた対応をされており、またつまらないミスでゲームを壊すことも増えている。この中断期間で、それらの問題点に対処してきて欲しいと願っている。


最後にこの記事を。

一部の浦和サポーターがまた暴れた。
試合後、敵地にもかかわらず、選手バスが待機するスタジアム裏に約50人が殺到。選手、監督を罵倒(ばとう)した。「オ〇ニー・サッカー。オ〇ニー・フィンケ」―。フィンケ監督がバスから降り、コールリーダーと約10分の会談。坪井、阿部も“暴徒”との話し合いに巻き込まれた。仙台の選手バスが通り過ぎる際には外国籍選手に向かって人種差別発言を合唱し、野卑な狂想曲が終わった。これまでも一部の浦和サポーターが幾多の問題を起こしてきた。にもかかわらず、宮城スタジアムのガラス戸をドンドン蹴りつける者に、それを見守る浦和スタッフ。橋本社長は「仙台の方には謝罪した。それだけのこと。詳細は知らない」とまるで人ごとのよう。だが、仙台側は人種差別発言に関し、何らかのアクションを起こす可能性があるという。/スポーツ報知より


これについて仙台にはぜひアクションを起こして欲しいし、浦和側も自主的にそれを為すべきである。そしてこれは、自らをレッズサポーターと称する人間にとっても、まったくの他人事ではないはず。自らをチームと共に戦う存在であると定義するのであれば、このような他者の卑劣に対しても、智慧と知性によって、クラブ、そして選手達を、サポートしてゆくべきであろうと思う。

Jリーグにはこの機会に、勝ち点剥奪をも含めたペナルティについて、しっかりと議論をつめ、覚悟を決めて明文化したものを、大きな声でアナウンスして欲しい。そして協会は、スポンサーの撤退や収益の減少を危惧するならば、このような事態こそを真剣に重く受け止め、先回りをして対処すべきである。

W杯で負けても他国に殺されることはないが、このような卑劣を看過すれば、やがてはそれが悪性の腫瘍となり、内部からこの国のサッカーを蝕んでゆくことだろう。断固とした処置を望む。


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2010年04月14日

Jリーグ歴代監督ランキングTOP 10 【キリタニ】

前回のコメント欄にも書きましたが、僕の評価基準は、

与えられたチーム戦力を、如何にして育み成長させながら、サッカーの結果と内容に結びつけたか……になります。

よって、結果それ自体が絶対の価値基準とはなりませんし、さらにサッカーの好悪といった個人的な趣味の部分も当然のように加味しております。今回もそれを御理解のうえで、この独断と偏見に満ちたランキングをお愉しみください^^(評価対象はJリーグでの活動期間のみとなります)


1位 イビチャ・オシム(元ジェフ市原・千葉)
僕はあまり夢見がちなタイプのニンゲンではないが、 この人のジェフで創造したサッカー、日本代表でその片鱗をみせてくれたサッカーには、本当に心地良い夢を見させてもらった。近いうちに、2010年南アW杯、オシムさんならばどんなメンバーでどのように闘ったのか……を、自分なりに予想してみたいと考えています。

2位 オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
昨年、苦しみに苦しんだ後半戦、誰もが優勝を諦めかけていたその時にも、彼は微動だにせず、己の信ずる戦術と選手起用を貫いた。苦しいときにどんなふうに立ち振る舞うのか?僕はあの時、この人の信念の強さと、勝負師・人間としての器を見た気がした。

3位 アーセン・ベンゲル(元名古屋グランパス)
1年と少しの短い期間ではあったが、若手選手の成長をしっかりと促しながら、J最高レベルの組織戦術を構築した。あのアーセン・ベンゲルが来るということに、そして実際に来たということに、本当に感動した。

4位 ミハイロ・ペトロヴィッチ(サンフレッチェ広島)
オリヴェイラさんとペトロヴィッチさんがいる今のJリーグは、サッカーの指導を見る、指揮をみる、それを学ぶ……といった意味で、非常に豊かな時代なのだと思う。代表だろうがJだろうが、ぜひ彼らに日本サッカーのレベルを引き上げて欲しい。

5位 ハンス・オフト(元ジュビロ磐田)
指導したほとんどすべてのクラブで、ポジショニングの基盤、組織サッカーの基盤、を構築してくれた。彼は今でも日本のことが好きでいてくれるだろうか?気にかけていてくれるだろうか?何の私怨があるかは知らないが、去り際の彼の顔に、ドロをぶっかけるような物言いをしたニンゲンが日本のサッカー界の中心に居たことが、とても残念である。

6位 ネルシーニョ(柏レイソル)
若いタレントが揃っている柏で、彼自身の日本での有終の美を飾ってもらいたい。昨季終盤のフランサの起用法に、この人の揺るがぬ哲学と信念を見た気がした。

7位 オタリシオ(元横浜フリューゲルス)
非常に短い時期だったように記憶するが、あの頃のジーニョ、サンパイオ、エバイールがいた時代のフリューゲルスの強さは、今でも強く印象に残っている。

8位 トニーニョ・セレーゾ(元鹿島アントラーズ)
僕の中には、優れたブラジル人指導者はたいがいイタリア的な手堅い組織サッカーをする……という印象があって、トニーニョ・セレーゾはまさにそんなタイプの指導者だったように思う。またJリーグのどこかのクラブで、その実力を証明して欲しい監督さんである。

9位 スティーブ・ペリマン(元清水エスパルス)
名前や実績でいえば、前任者のアルディレスの方が遥かに通りがよいのだろうが、僕はこの人の時代の清水の方が強くて手堅いサッカーをしていたと思う。今何処で何をしているのだろう。

10位ランコ・ポポヴィッチ(元大分トリニータ)
短期間で鮮烈な印象を残してくれた。まだ来て間もない時期、チームを勝利に導くことのできなかった時期にして、ハッキリと良いサッカーになってゆく予感があった。進むべき“道”を指し示していた。もう一度日本に来てくれるだろうと信じている。クラブ事情の難しい中、短期間で彼の指導に対応した大分の選手達も素晴らしかった。

次点スチュワート・バクスター(元サンフレッチェ広島)
ハシェック、盧廷潤、松田浩、そして高木琢也、森山佳郎らの居た時代の広島サッカーは、コンパクトなプレッシングサッカーであり、当時としてはJでもっともモダンなものだった。考えてみればこの当時から、サンフレッチェというクラブは、揺るがぬ信念を持って広島サッカーの未来……を見据えてきたのかも知れない。


以上、キリタニの考える『Jリーグ歴代監督ランキングTOP 10』でした。

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2010年04月12日

日本人監督ランキング TOP10 【キリタニ】

いつか機会があれば書いてみたいと思っていた自分の中の『日本人監督ランキングTOP10』を、今回披露したい。選考条件はただ1つ、

○Jリーグ監督経験者であること

僕は日本代表監督が日本人でなければならない……とは全く思わない。

僕自身が高く評価する日本人監督も、まだその基準には達していない……と考えています。なぜならば、僕の目には今現在オズワルド・オリヴェイラやミハイロ・ペトロヴィッチを超える人材はいない……と映るからです。ということで、このエントリーは次期日本代表監督候補と結びついているものではありません。余興のひとつとして、愉しんでいただければと思います。

勿論、いつものように異論や文句は受け付けないっ^^

自分の中の日本人監督ランキングもぜひ披露したい……とおっしゃる奇特な方があれば、コメント欄にて御参加ください。


1位 小林伸二(モンテディオ山形) 68点
今の日本代表がW杯で戦うことを考えれば、現実的に山形のサッカーこそ良い手本としなければならないのだと僕は思う。昨季終盤、勝負どころでのチームオーガナイズとその采配は本当に見事だった。

2位 西野朗(ガンバ大阪) 65点
アトランタ五輪予選で失望し、アトランタ五輪本大会で絶望させられたが、その後のJリーグにおける実績は文句なしに日本人No.1である。ただし、もしガンバの監督を他の誰かががやっていたなら、と考えると手放しで高評価も与えられない。評価の難しい人である…。

3位 石崎信弘(コンサドーレ札幌) 63点
僕は石崎さんのサッカーをJ1の強豪クラブで一度見てみたい。残留争いをするクラブではなく、地力も資金力もあるクラブで、である。厳しい台所事情もあり札幌で苦しんでおられるようだが、ぜひまたJ1の舞台に返り咲いて欲しい。それにしても柏フロントは一体何がしたかったのだろうか?

4位 関塚隆(元川崎フロンターレ) 61点
川崎フロンターレで残した実績・内容は素晴らしいものだが、次のキャリアで何を打ち立てるかによって彼の真価が証明されるのではないかと思う。五輪か、鹿島か、或いは突然のクラブ監督就任オファーを受け入れることになるのか?個人の妄想としては、ここから新潟を残留させる、或いは2年がかりで磐田を優勝争いまで導く関塚隆を見てみたい。

5位 松田浩(栃木SC) 59点
日本人の中で最も信頼性の高い監督ではないだろうか。組織サッカーに対する揺るがぬ信念と確かな手腕を持つ。日本のカペッロ……という印象。

6位 反町康治(湘南ベルマーレ) 57点
北京五輪までの歩みを僕はまったく評価できなかったが、本大会については、その時点でベストのサッカー、パフォーマンスを見せてくれたと思う。また現在の湘南のサッカーも非常に合理的で、持てる戦力の中で精一杯の力を出し切れているのではないかと思う。

7位 城福浩(FC東京) 57点
残念ながら今のところ、まだ僕が期待したほどのサッカーは創造してくれてはいない。しかし、この人は単に熱い理想を追うだけでなく、サッカーの怜悧な現実の部分もしっかりと踏まえている。期待値という意味では、未だ僕の中で、この人を超える日本人監督は出現していない。

8位 大木武(日本代表コーチ) 55点
日本代表コーチ就任により、これまでの実績にミソをつけた印象もあるが、一度代表から離れてぜひJリーグに戻ってきて欲しい。クローズのその先を、僕は今でも楽しみにしている。

9位 長谷川健太(清水エスパルス) 54点
もしかしたらこれが一番日本人らしいサッカーなのかな……と、エスパルスのサッカーを見るたびに僕は思う。しかし一方で、日本化というのは、ある意味、脱日本と同義なのではないかとも考えはじめている。

10位 鈴木淳(元アルビレックス新潟) 52点
昨季のアルビレックスのサッカーは実際素晴らしかったと思う。もう一度Jリーグのクラブであのサッカーを展開してもらえれば、僕の中の評価は一気にトップランクまで上昇する。

次点 手倉森誠(ベガルタ仙台) 50点
予想を上回るほど手ごたえのある強さを見せてくれている仙台。この調子を維持し、破綻無くシーズンを乗り切ることを期待したい。躓いたときにどんな手腕と器を見せてくれるかに注目したい。


ちなみに、歴代Jリーグ監督ランキングも見たい……という方があれば、続編としてササっと仕上げてみるつもりです。また近々、岡田武史監督の再考察をアップできればいいな、と考えています。

以上、日本人監督ランキングでした。


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2010年03月30日

浦和レッズの光明と審判に殺された試合 【キリタニ】

C大阪vs浦和レッズ。浦和に変化の兆しが見えたゲームだった。

何かといえば、攻撃のメリハリ。速攻と遅攻の使い分け。繋いで崩す攻撃と、1本のパスでDFラインの裏を狙う攻撃。

得点経過において常に1歩先んじたゲーム展開、前掛かりに攻めてくる相手……という構図があったことは確かだが、その中でも攻撃に幅とバリエーションが生まれ始めたのは良い兆しである。田中達也が高いポジションから裏を狙い、途中出場の原口元気がその動きを補完してみせたことも理由の一つだろう。

エジミウソンが自らのプレースタイルの幅を広げ、ストライカーとしてだけではなく、ポストプレイヤーとしても、質の高いパフォーマンスを見せ始めている。できることならばシンプルな2トップの布陣を敷いて、その相棒に田中達也or原口元気というスピードと突破力を兼ね備えたタレントを配し、絶えず敵DFラインの裏を突く、敵DFラインを押し下げる……という狙いの元に、状況に応じた速攻と遅攻の使い分けを図ってゆくべきなのではないかと僕は考える。

この日の後半もC大阪に攻め込まれるシチュエーションがあったが、今の状況では、昨年までのような引いて耐えて守りきる……といった守備も難しいのだろう。であれば、カウンターを磨き、その中でまた出てくる相手に対しても怯まぬポゼッション……を構築するより他無い。面子的にもDFの整備は今シーズン中に完成することは難しいだろう。

2点取られて3点取り返すサッカー。
王者のサッカーにはまだまだ程遠いが、今年はこういうゲームが増えてゆくのではないかと予想する。昨年に比べても攻撃の迫力は増してきている。対戦カード的にも、ここで2つ3つと連勝してゆくことができれば、ACL圏争いがしっかりと見えてくる展開となるはずだ。

一方、負けたとはいえ、セレッソ大阪の地力が印象に残ったゲームだった。

この日は乾、香川が浦和のディフェンスにうまくつぶされ、シュートにまで持ち込んだ攻撃は少なかったが、それでも後半の優美なマルチネスのパスを起点に回るボールの動きは、弱者のそれではなかった。香川、乾の日本人アタッカー達とともに、このマルチネス、そして新加入のアドリアーノ、2人の助っ人ブラジル人のポテンシャルも特筆すべきものがある。このアドリアーノは、日本に留まればいずれJ1得点王を手中に収めるストライカーとなることだろう。

C大阪は開幕から厳しい対戦カードが続いた。
16位というポジションに低迷はしているが、この試合のパファーマンスを見る限り、この位置にとどまるチームではない。僕は今シーズンのセレッソ大阪にポジティブな印象を持った。いずれはこの攻撃力を活かし、上昇してくるのではないだろうか。

そして大宮vsFC東京戦。

あのアン・ヨンハのプレーにレッドカードが突きつけられるのであれば、日本のサッカー、Jリーグのサッカーに、スライディングタックルという選択は無くなる。キム・ジョンウ、キム・ナミル、日本の過保護すぎるジャッジに泣かされて活き場を失った韓国人選手たちはこれまでも少なくなかったが、いまこのアン・ヨンハも同じようにJリーグのヌルすぎる判定によってパージされようとしている。

アン・ヨンハは強い闘争心を持ち、激しいプレーを特徴とする選手ではあるが、決して汚いプレーヤーではない。あのレッドカードを貰ったプレーとて、報復でもなければ、危険なバックチャージでもないし、悪意あるスライディングではない。またそんな状況でもなかった。

審判はミスするもの。それは理解する。了承するが、このプレーにしろ、その後のマトの2枚目のイエローにしろ、当該選手の背後に居た主審の村上伸次さんには、接触箇所は見えていなかったはず。しっかりと確認できてはいなかったはず。実際マトの2枚目のイエローなどは、羽生の痛み具合を横目に見ながら、明らかに躊躇しつつ胸のカードに手を掛けた。

何度でも云うが、見えていない部分を予断や憶測で裁くのであれば、それは審判ではなく、レフェリーの侵犯行為、事実の捏造である。結果妥当だった。予想通りだった。そんなジャッジが、許されてよい訳はない。個人の軽率なレフェリングが、たった一つのジャッジが、ピッチ上22人の選手達と、1万3千人もの観客の為の、サッカーの舞台をふち壊し、殺してしまう。

80分間、サッカーにならないサッカーを続けた選手たちと、敗れた彼らを拍手で迎えたサポーターたちの苦痛と忍耐にわずかでも報いる為にも、この行き過ぎたジャッジが招いたアンフェアな事態を重く受け止めて欲しい。なんらかの改善策と通達を審判委員会には期待したい。

幾らかでも進化の見えた昨年に比べ、今年のJリーグのレフェリングの質は、明らかに後退している。退歩している。選手達は日々命がけで闘っている。レフェリーもプロフェッショナルを名乗るのならば、この問題に命がけで取り組んで欲しい。



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2010年03月29日

チャンピオンシップ復活に反対する 【キリタニ】

Jリーグがチャンピオンシップの復活を検討していることが26日、明らかになった。プロ野球のクライマックスシリーズと同様の方式となることが有力で、早ければ来年度からの実施を目指している。スポンサーにとっても魅力的な大会で、Jリーグ活性化の起爆剤として期待されている。

今回復活が検討されているのは以前のような2ステージ制ではなく、プロ野球のクライマックスシリーズと同じ方式。まず2位と3位が対戦して、その勝者が1位のチームと対戦するという方式が有力視されている。

以上、3月27日7時1分配信 スポニチアネックスより


これが本当に実施されるのであれば、毎年Jリーグ最終盤の戦いにおいて、ファンやサポーターの注目が集まるのは、優勝争い……ではなく、3位、4位争い……ということになる。

たとえば鹿島アントラーズが、残り3試合の段階で、4位チームに勝ち点差10をつけたとする(毎年充分にあり得ることだろう)。

同時にCWCの戦いも見据えなければならないかも知れない。そして天皇杯もある。僕が鹿島の監督であれば、当然のように主力選手の温存を考えるだろう。ベストメンバー規定による制約があるのであれば、まず選手にはゲガをするな……と伝えるだろう。無理をするな……と言い含めるだろう。

そして口には出さないかも知れないが、この試合は負けてもいいんだ。チャンピオンシップで勝てればいいのだ……。そう考え、目の前のゲームへの集中を捨てて、如何にしてチャンピオンシップを勝利するかに策略を巡らす事になるだろう。

またそこには残留を争うクラブとの対戦もあるかも知れない。
同じく残留を争うライバルクラブは、事前に勝ち点3を得るためチンチンに叩いたが、ここからの試合に置いては勝ち点に意味はない。ケガをせず、体力を温存しさえすれば良いのだ。

そうやって首位のクラブが、残りの試合をまるで消化試合のように戦う。

勝ち点差によっては、2位のクラブが、或いは3位のクラブまでもが、ほとんどなんのモチベーションも無い状況で、残りの2試合、3試合、Jリーグのクライマックスを戦う……なんて状況が生まれることもあるだろう。

そしてチャンピオンシップでリーグ3位のクラブが勝利する……。その年の王者の座に就く。

それがJリーグの王者という事になれば、今現実にこのJリーグにおいて前人未到の偉業を継続する鹿島アントラーズのそれとどう釣り合いが取れるのだろうか?来年リーグ5連覇を達成した鹿島が、その後のチャンピオンシップにおいてリーグ3位クラブに敗れる。鹿島5連覇達成ならず……。多くのJリーグファンは、そんなJリーグをほんとうに求めているのだろうか?

このチャンピオンシップという制度は、Jリーグ売り上げの少しばかりの水増しのために、そんな不条理を許容せよ……という制度である。売り上げの水増しの為に、リーグ戦の価値と質を薄める。気の抜けたビールのような、Jリーグ最終盤の戦いが展開される。Jリーグとは、Jチャンピオンシップという水増しされた仕掛けのための、壮大な予選となり、また余興となるのだ。

組織としてのJリーグが為すべき事は、そんなことではないと思う。
むしろその逆こそを為すべきなのだ。

リーグ戦1試合1試合の価値を高め、質を高めること。

そのために何をすれば良いか、リーグとして主体的に何を成し得るのか?どんな手段が可能なのか?それを徹底的に考え、検討し、実践してゆくこと。それこそ、組織としてのJリーグが、いま何よりも優先して取り組まなければならない課題であり、責務なのではないだろうか?

短絡的に金を創出する仕組みではなく、揺るがぬ価値を創造するための智慧と地道な努力こそが必要なのではないだろうか?

そしてこれは日本代表ビジネス、JFAに対してもまったく同じことが言えるはずだ。日本サッカー界の権力者達は、進むべき方向を間違えている。

繰り返すが、大切なのは目先の金を創出することではない。未来を見据えて確かな価値を創造してゆくことである。

Jリーグチャンピオンシップの復活に反対する。
やるべきことはもっと他にあるはずだ。


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2010年03月19日

一番つまらない試合 【キリタニ】

一番つまらない試合とはどんな試合か?

それは、レフェリーが勝敗を決してしまう試合である。もっと厳密に云えば、レフェリーのあやふやなジャッジによって、勝敗までもが歪められてしまう試合……である。

「ホールディング」に対するジャッジの厳格化によって、残念ながらそういうゲームが格段に増えてきている。リピート放送を含めて、ここまで10試合ほど見てきたが、僕の目にはその1/3が、レフェリーのあやふやなジャッジが勝敗を歪めてしまったゲームに映った。このままではJリーグがつまらなくなってしまう。

僕は以前この場に、

『Jリーグは手を使うファールに甘すぎる。厳しく取らなければ国際試合に対応できない』

と書いたことがある。

僕が厳しく取るべきだと考えたのは『手を使う』プレーであって、『腕を使う』プレーではない。さらに具体的に言えば、手で相手や相手のユニフォームを、アカラサマに掴むプレーであって、手で相手や相手のユニフォームをレフェリーに見つからないように上手に掴むプレーではない。

裁きの基準は、そこにファールが『在ったか無かったか……』ではないと僕は思う。
あなた(レフェリー)にそれが『見えたか見えなかったか……』であるべきだ。
あなた(レフェリー)はそれを『確認したか確認できなかったか……』であるべきなのだ。
そしてその前提は、観客も共有しなければならない。

これまで2節のJリーグを見ていると、相手の身体に腕が当ると即座に笛が吹かれるような過剰なジャッジが増えたし、明らかにレフェリーに見えていないような角度であっても、腕を使ったと思しき選手が、不当なカードを貰ったりしている。

これでは逆に国際試合に対応できなくなる。むしろ、腕はもっともっと上手に使うべきなのだ。

稲本潤一や長谷部誠、松井大輔を見ていて、僕がもっとも感心するのは、腕の使い方と上手なファールの仕方である。欧州に行って、皆が皆、間違いなく上達するのはこの部分である。正しいファールの仕方とその為の判断力……と、言い換えても良いかも知れない。特に一番激しいリーグで、激しいポジションで、濃密な経験を積んできた稲本潤一のそれは、これまでの日本選手の中でも最高峰のレベルにあると僕は思う。

本来ならばJリーグは、彼のような知性や判断力や経験やそのテクニックこそを、日々のゲームの中で育んでゆかねばならない。そのためにもJリーグのレフェリーたちは、海外の、とりわけ欧州トップリーグのゲームを、もっともっと丁寧に見るべきであるし、その基準を素直に取り入れるべきなのだ。

僕がJリーグのレフェリーに求める事は、ルールブックの杓子定規な適用の前に、欧州基準に照らした感覚的な妥当性であり、ある面での大らかさである。

あからさまにユニフォームを引っ張るようなベタなファールやベタなシミュレーション、そして危険なバックチャージの類には容赦なく罰則を与えるべきだが、激しくエキサイティングなゲームを演出する上での、身体と身体との激しい衝突や、感情と感情のある程度のぶつかり合いや交錯は、積極的に解放し、また許容してゆくべきであると考える。そこでの適切な判断力こそが、ゲームの質やファンの満足度に繋がってゆくのだ。

素晴らしい試合であればあるほど、レフェリーの存在は目立たないものである。また良いレフェリーであればあるほど、笛の数も、カードの数も少ないものである。要するに僕にとっての良いレフェリーとは、少々眼力は劣れども、予断で裁かない、笛を吹かないレフェリーのことである。

ニーチェの遺した言葉にこんなものがある。

事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけである。

ニンゲンは神ではないのだから、たとえゲームの審判を任されたレフェリーであろうとも、すべての真実を知ることはできないし、僕達もまたそれを許容しなければならない。要するに、判らない事は判らないまま捨て置く覚悟を持って、ジャッジとはなされるべきなのだと僕は思う。

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2010年03月08日

それぞれの開幕と一番熱かった試合 【キリタニ】

浦和レッズは4-4-2、或いは4-3-1-2、4-3-2-1で戦うべきであると僕は思う。

昨年からの問題だが、4-2-3-1では、どうしても速い攻めのときゴール前の頭数が足りない。2列目からゴール前に割って入るカタチが描けない。そしてどん詰まりの遅攻になったところで、前の3-1の足が止まり、後ろからオーバーラップするタイミングもスペースもないところで、攻撃の流動性を失い、雑なパスミス、無理なドリブル突破から、カウンターを喰らっている。

この試合のように、敵に先取点を奪われてから、速い、小さな選手を前に何人送り込んでもあまり意味はない。そもそも前線は疲弊し動けない選手で大渋滞を起こしているのだ。スペースを自らの活き場としているタレントたちが、持ち味を発揮できる状況にはないのである。

現実のサッカーにおいて、そういう状況になれば、もはや美学や美意識などまるで通用しない。

強く大きく逞しいターゲットこそが必要なのだ。だからこそ闘莉王なき今シーズン、その穴をターゲットに成り得る助っ人外国人FWで埋めておくべきであると僕は思っていた。そしてまただからこそ、ポンテ後の新助っ人にその役割を期待したいのである。

2つの失点は、どちらもつまらない過怠やミスから生じたものである。これは個人の意識や、集中力の問題なので、戦術や監督を責めても仕方の無い部分でもあろうかとは思う。しかし、そんなひとつの小さなミス、失点によって、今後も幾度となく生み出されるであろう、この0-1の状況に対して、有効に対応し得る手段を持たない事は大きな問題である。闘莉王がいた昨年にはあまり自覚されなかったリスクであろう。

高崎寛之に期待する部分もあるのだろうが、この試合のようにベンチにも入れない状況であれば、一刻も早く切り替えて、手当てするべきである。

速攻と遅攻の使い分が何よりも大切なのだ。攻守の切り替え、球際の気迫、そして集中力。すべての手本となるものが、この日の鹿島アントラーズである。

いくつか危ういミスもあったが、突破のカタチと勝負するキモチを持っている 宇賀神友弥は、非常に期待の持てるタレントである。 そしてもう少しメリハリはつけて欲しいが、セルヒオ・エスクデロのドリブル・キープ力は、使いようによっては良い武器にも成り得る。柏木陽介については、彼自身の将来のためにも、今は後ろに下げずに前で勝負させるべきである。

総評としては、昨年の問題は問題としてそのまま残っているし、闘莉王を失ったという攻撃面における不足に対する手当てもできていない。が、契約面や経済的な制約のある中で、若い力が台頭し、旧世代との代替が進みつつあることは事実だし、ゴールというカタチには結び付けられなかったものの、昨年よりもさらにもう一歩進んだ攻撃が見られそうな予感はあった。

6月まで少なくとも5割の星をキープしていかなければならない。そのためにも次のFC東京戦は、負けられない試合となる。

いうまでもなく、この試合で鹿島アントラーズの方が遥かに大人で、高いプロ意識を持った集団であることが証明された。むしろ得点には直接繋がらなかった、マルキーニョスのバーを叩くシュートや、数々のカウンターにおける決定機のほうが、両者の地力の差と格の違いを見せ付けていたように思う。

特に2トップの動きが本当に素晴らしかった。
僕は今年の鹿島の不安要素に2トップの得点力をあげたが、もし彼らがこの好調を維持し得点を量産していくようであれば、昨年ほど苦しむことなく4連覇という偉業を達成することも可能なのかも知れない。モチロン、ACLの戴冠とセットで……でなければ困るが。

実際にはそんなにうまく事が運ばないのが現実であろうが、この1試合で、密かに前エントリーを改ざんさせてもらいたいぐらいのキモチにさせてくれたマルキーニョスと興梠慎三のパフォーマンスには、86分間感動しきりであった。交代後、オリベイラさんと力強く抱擁しあったマルキーニョスの姿を、僕は長く記憶することになるだろう。ぜひこの姿をACL決勝後にもう一度再現して欲しい。彼にとっても、今年が鹿島で最後のシーズンになるのかも知れない。

フェリペ・ガブリエルのパフォーマンスを見る限り、僕はこのポジションにスタートから遠藤康を使ってみるべきじゃないかと思っている。オリベイラ監督はわりと頑固にメンバーを固定してくるタイプで、そのプライドを慮ってのことと思うが、ダニーロの初年度も結果の出ない彼を我慢して使い続けた。もちろんオリベイラ監督なりの緻密な計算と深慮を持って選択してゆくことになるのだろうが、ポスト本山のインパクトを求めるのであれば、僕の目にはフェリペよりもこのレフティの方に魅力を感じる。今こそ大きく開花するべきタイミングなのではないかという予感がする。

他方に目を向ければ、湘南ベルマーレ、清水エスパルス、名古屋グランパスと、僕は4-3-3システムと思しきチームのゲームを立て続けに3つ見た訳だが、この難しいシステムをもっとも良く把握し、スムーズにこなしているのは湘南ベルマーレであった。山形相手に勝利することはできなかったが、ピッチ状況の悪い中で、ボールの良く回る美しいサッカーを展開していたと思う。湘南のサッカーは面白そうである。

逆に云えば、名古屋は強くなりそうな予感はプンプン漂っていたが、サッカー自体は昨年よりつまらなくなるのかも知れない。これもサッカーの皮肉なところで、そこを補完する意味でも、金崎夢生やブルザノビッチには是非とも頑張ってもらいたいと思う。次、豊田で川崎にキッチリ勝利することができれば、大きな自信にもなるだろう。ケネディの怪我が何よりも怖いが、もしそうなった場合、闘莉王をFWで使うこともあるかも知れない。

先日のバーレーン戦のエントリー。
右サイドアタッカー中村俊輔に代わる候補として、僕が一番最初に頭に思い浮かべたのは、この金崎夢生と石川直宏であった。開幕戦におけるこの二人の活躍は、僕にとっても非常に嬉しい出来事だった。

そして最後に大宮。
この試合を見ていて、僕はオシム時代のジェフ市原を思い出した。代表を指揮したことによりオシムといえばポゼッションサッカーというイメージがついてしまっているかも知れないが、当時は遅攻による得点なんてほとんどなくて、前に速い攻めと躊躇のない全員攻撃が特徴だった。今年の大宮は、そのオシム時代のジェフに似ているかも知れない。

もしこの日の相手が鹿島アントラーズであったとしても、きっと彼らならば勝ち得たのではないかと僕は思う。それぐらい勝利への執念を感じた。熱くて、強いサッカーだった。今年は浦和や広島と共に、この大宮のサッカーを追いかけてゆこうと思っている。


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2010年03月02日

2010 J1順位予想 【キリタニ】

まずは予想順位を。

1位  名古屋グランパス
2位  ガンバ大阪
3位  鹿島アントラーズ
4位  浦和レッズ
5位  FC東京
6位  川崎フロンターレ
7位  ジュビロ磐田
8位  清水エスパルス
9位  サンフレッチェ広島
10位 大宮アルディージャ
11位 モンテディオ山形
12位 セレッソ大阪
13位 横浜Fマリノス
14位 京都サンガ
15位 ヴィッセル神戸
16位 アルビレックス新潟
17位 ベガルタ仙台
18位 湘南ベルマーレ

【総評】
昨シーズンの上位クラブはほとんどが“高齢化”という問題を抱えており、また経済的な背景もあり、有望なブラジル人選手の流入も滞ってしまっている為に、昨シーズンに比べ、そのチーム力を大きく伸ばしてくるようなクラブが見当たらないのだが、そんな中で唯一国内から4人の大物選手(田中マルクス闘莉王、千代反田充、ダニルソン、金崎夢生)を獲得した名古屋グランパスが目を引く。

これにより各ポジションに激しい競争が生まれ、また今年はACLに足を引っ張られることなくリーグに集中できる。他の上位チームに比べ有利な条件が揃い、ストイコビッチ監督の日本代表監督への就任がない限り、今年は初優勝のチャンスなのではないかと考える。

ただし、このように年齢構成を歪にさせる付け焼刃のチーム作りはある意味リスクも含む訳で、3年後のダメージについては今からよくよく検討しておくべきである。これからの時代、親会社やスポンサーの経済力に依存したチーム作りは危険である。

【各クラブ短評】
1位  名古屋グランパス
※優勝のカギはブルザノビッチとダニエルソンが握っている。もしケネディが潰れたらアウト。

2位  ガンバ大阪
※高齢化は大きなリスクだが、ルーカスが役割の幅を広げている。遠藤一人に依存しないチームが出来つつある。

3位  鹿島アントラーズ
※今シーズンの成否はマルキーニョス次第。大迫勇也と共に、遠藤康、ジウトンの成長に期待。

4位  浦和レッズ
※序盤は少し苦しむのではないかと予想する。6月で契約が切れるポンテ後の新助っ人が浮沈のカギ。

5位  FC東京
※新助っ人リカルジーニョに期待。FWを除けばすでに優勝できるだけの体制は整っている。

6位  川崎フロンターレ
※中村憲剛が昨季までのパフォーマンスを継続できるか。ジュニーニョの衰え、テセのモチベーション、不安要素は少なくない。

7位  ジュビロ磐田
※何よりもJナンバー1の2トップを擁していることが強み。前田の怪我とグノのWC後の動向が気になるが、万全な二人が揃えばさらに上位進出も可能。

8位  清水エスパルス
※補強ポイントが正しかったのかどうか疑問だが、長沢駿、大前元紀の二人の若いFWに期待。

9位  サンフレッチェ広島
※ACLもあり、今年は苦しむと予想するし、苦しむべき時期なのではないかと考える。佐藤寿人、ストヤノフ後のチームについて今から検討しておくべき。

10位 大宮アルディージャ
※今年僕が一番期待するクラブ。堅守速攻のサッカーで、Jクラブの悪しきポゼッションへの傾斜にカウンターパンチを食らわせて欲しい。

11位 モンテディオ山形
※助っ人韓国人体制。鹿島からの二人の獲得。非常に手堅い、賢明なチーム作りの手法であると思う。このクラブは成功するべき。小林監督にキムクナンのポテンシャルを引き出して欲しい。

12位 セレッソ大阪
※問題はディフェンスなのだろうが、攻撃陣の質・量はJ1トップクラスであり、アドリアーノ次第では広島の再現も可能。

13位 横浜Fマリノス
※普通の監督で普通のサッカーができれば、真ん中より下にくる戦力ではないように思う。木村新監督の手腕に不安。俊輔獲得がチームのさらなる混乱を招かないか心配。

14位 京都サンガ
※郭泰輝、チエゴの獲得もあり中盤から最終ラインの守備はさらに堅くなる。問題は得点力。

15位 ヴィッセル神戸
※エジミウソン、ポポ、都倉の獲得はさすがだが、何か強気になれない。どうしてだろう^^;

16位 アルビレックス新潟
※大きな試練のシーズン。矢野貴章、マルシオ・リシャルデスの本当の力が試される。

17位 ベガルタ仙台
※良いサッカーをしている良いクラブがJ1に残れるか?しっかり腰の入った攻撃を仕掛けてゆくチームだけによりリスクは大きい。個人的にはこのサッカーが大好きなのだが…。

18位 湘南ベルマーレ
※状況としては昨年の山形と同じ。ここで生き残るということは“奇跡”を起こすことに等しいことではないかと思う。反町康治の意地と、田原豊と馬場賢治の底力に期待する。


以上、2010年J1順位予想でした。


J1順位予想のルール
○予想順位と結果の差異を、上であれ下であれ、すべて正数として加算する。
○優勝チームを的中させた場合、マイナス10のボーナス付与。
○降格チームを的中させた場合、1チームにつきマイナス5のボーナス付与。
(全3チーム的中であればマイナス15。順位は問わず)
○より点数が少ないほうが勝者。
(おそらく平均値は70点ぐらいと予想)
(マイナスの数値を叩き出すものが居たら『神』と認定します^^)

皆さんもぜひ御参加ください。


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2010年03月01日

王者鹿島の死角とサンフレッチェ広島の憂鬱【キリタニ】

最後に勝敗を決するのはFWの決定力。

サッカーというゲームを、僕はそのように理解している。
特にJリーグのように、上位クラブと下位クラブの実力に開きがなく、どんな対戦であれ、まず一方的な大差のつくような展開になることのない混戦のリーグであれば、尚更である……と。

アラウージョ、ワシントン、マルキーニョス。ここ最近の優勝クラブを見ても、土壇場で際どいゲームを決め切る突出したエースストライカーが存在していたことは云うまでも無い。例外は昨年の鹿島アントラーズぐらいのものではないだろうか。

マルキーニョスが13得点。興梠慎三が12得点。
これは並みのFWとしては決して悪い数字ではないが、それまでの優勝チームのエースストライカー達と比較すれば、明らかに物足りない数値である。もし今年、鹿島アントラーズにとっての死角、J1優勝争いにおいての急所となる部分があるとすれば、この2トップの得点力ではないだろうか、と僕は思っている。やはりFWが薄いな……というのが、ACL、ゼロックスの2試合を見ての改めての感想である。

云うまでも無く、敵ゴール前というのは、ピッチの中で最もスペースがなく、また時間的余裕もない空間である。そこでのアイディアを生み出すもの、またプレーの余裕やシュートの精度をもたらすものも、僕は大きな括りで云えば、秀でた“スピード”であり“俊敏性”なのだと思っている。

マルキーニョスは確かに素晴らしいストライカーではあったが、昨年中盤以降の彼のパフォーマンスを見る限り、そのゴール前でのスピードと俊敏性にやや衰えを感じるのだ。以前であれば余裕を持って捉え切れていたボールへの反応が、1テンポずつ、0.1~0.2秒ずつ、遅れはじめている気がするのだ。

であれば興梠慎三に、2~3年前のマルキーニョス並みのパフォーマンスを期待したいところであるが、それも簡単な話ではないだろう。今年に関しては、6月のWCまで度々代表に呼ばれては、ゲームに出られず調子を崩したところで、またクラブに舞い戻る…というスケジュールが予想される。体調の維持管理に関しても、例年より難しい部分がありそうなのである。

また大迫勇也の成長も噂には聞いているが、この1年で現状のマルキーニョスからポジションを奪うだけの地力を有しているかどうか…。僕自身、彼に対する期待は大きいし、この状況は大きなチャンスであるとは思うが、並みのクラブであればいざ知らず、優勝争いを繰り広げるクラブのFWとしては、まだもう少しの猶予と成長が必要なのではないかと予想する。

2試合見たところでは、フェリペ・ガブリエルも2トップの一翼を担えそうなタイプではないし、球離れは早く細かいテクニックはありそうだが、現時点で評価するならば、昨年まで鹿島に在籍した増田誓志と五十歩百歩の実力である。この1年で本山雅志からポジションを奪えるほどのインパクトは、正直感じないのだ。

鹿島は昨シーズンでも2位、3位の川崎フロンターレ、ガンバ大阪に比べればチーム総得点は10以上少ない。要するに、僕の目に映るマルキーニョスの衰えというものがホンモノであるとするならば、得点力といった部分で、今年の鹿島は昨年以上に苦労するのではないかという印象である。

その点、ガンバ大阪はキッチリ数で対応してきている。
どの助っ人がハズレで、どの助っ人がアタリなのかは現時点でなんとも云えないが、少なくとも抜かりなくその部分の不安に手当てしてきていることだけは確かである。

シーズンが始まっても、並居る助っ人外国人FWたちが、平井将生からポジションを奪い返せないようであれば、思いもかけず苦しいシーズンとなる事もあるだろうが、この周到さと、外国人助っ人というものに対する割り切りこそが、ここ数年のガンバの安定した成績を支えているのだと僕は思う。

ACL第一節、サンフレッチェ広島vs山東魯能の試合を見て、僕が一番残念に感じたのは高萩洋次郎のパフォーマンスである。才能は充分すぎるほど感じる。しかし、そのプレーに成長の跡が見られないのである。あと1歩、2歩の頑張り。あと10cm、20cmの精度。そして1本のパスに込める気持ちや集中力……といった部分が、柏木陽介に比べて足りていない。現状では、その穴を埋め切れていないのだ。

新戦力に目を向ければ、クロスの精度はともかくとして、山岸智はスムーズに動けているし、戦術自体はよく飲み込めているように映る。ここにミキッチが加わり、サイドからのドリブル・突破というもうひとつの攻撃のカタチが加われば、中央のダイレクトパスからの展開も、もう少し活きてくることだろう。状況判断にも優れた西川周作の加入によって、失点もかなり減らすことができることと思う。

しかし、この広島に関しても、鹿島と同じように“得点力”といった部分での上積みが期待しにくい雰囲気なのである。それは佐藤寿人の年齢的な部分についての危惧でもあり、昨年中盤以降のパフォーマンスに対する不安でもある。攻撃時の状況においても、しっかりとした守備陣系の保持と、チームとしてのリスクマネージメントに取り組み始めた広島である。今後は闇雲に前掛りに人数を割いてばかりも居られない筈である。その点も考慮すれば、1トップ2シャドーの一角に、できることならば単独で切り込めるタレントが欲しかった……というのが僕の実感である。

これらの点を踏まえながら、次回僕の2010年J1順位予想をアップしてみたいと思っている。


※次回J1順位予想のルール
○予想順位と結果の差異を、上であれ下であれ、すべて正数として加算する。
○優勝チームを的中させた場合、マイナス10のボーナス付与。
○降格チームを的中させた場合、1チームにつきマイナス5のボーナス付与。
(全3チーム的中であればマイナス15。順位は問わず)
○より点数が少ないほうが勝者。
(おそらく平均値は60~70点ぐらいと予想)
(マイナスの数値を叩き出すものが居たら『神』と認定します^^)

皆さんもぜひ御参加ください。


※関連エントリー
2009Jリーグベスト11&最優秀監督 【キリタニ編】
勝つべくして勝った鹿島、その強さの理由
J1 優勝争いを占う
J1 残留争いを占う



民主党を割れ!~子ども手当ての財源に所得税の増税か~

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2010年01月29日

Jリーグ、サッカーゲーム業界への提案 【キリタニ】

つい先日、Yahoo!スポーツファンタジーサッカーの休止が発表されたそうだ。以前密かにファンサカを、愉しんでいた時期もあった自分としては少々残念である。

オンラインゲーム愛好家たちのJリーグへの興味と関心を呼び覚ますツールとして、またネット上の潜在的なサッカーファンとJリーグとの関係を繋ぎとめるための装置としても、このファンタジーサッカーは意義あるものであると思っていたし、できることならばずっと存続されてゆくことが望ましいと考えていた。データとしてOptaが採用されていたようだが、Jリーグ側からのサポート体制はどのようなものだったのだろうか?

このファンタジーサッカーを、どれだけのユーザーが利用していたのか僕には判らないが、Jリーグは自ら率先し、このようなツールを利して、それを盛り立ててゆくことで、新たなファンを獲得していかなければならないのではないだろうか。サッカーからゲームへ…というユーザーの流れとは別に、ゲームからサッカーへ、スタジアムへ…という新たな潮流も、自らで、主体的に、作り出してゆこうとするプランやアイディアもあっていいのではないだろうか?アジアという巨大な商圏を見据えながら、Jリーグにも次代を睨んだそんな動きや働きかけが、そろそろ出て来るべき頃合なのではないかと僕は思う。

ちなみに、2011年度このファンタジーサッカーをもし再開することがあるのならば、Yahooさんにはゲーム方法を少し工夫していただければと思う。

私案ではあるが、

1節ごとに選手を総とっかえできる今のルールでは、選手やクラブへの愛着というものがなかなか育まれにくく、シーズンを通しての継続性と面白みに欠けると思うのだ。逆に、シーズン開幕前、10億の資金を元手に、最大選手枠25名の保有選手を決定させ、1節こどにその中からスタメン11人を選出する…。保有選手のレギュラー落ちや負傷などもありながら、苦しい長期戦をやりくりする(途中で移籍期間を設けても良いだろう)。これにより自らが選んだ選手への愛着と理解がさらに深まる。年間を通して、多くの選手を獲得したクラブの勝敗に一喜一憂できる。Jリーグに対する理解と関心を深めるためには、その方がより有効なのではあるが…。

さらにもうひとアイディア。
僕のようにあまりアクションゲームが得意ではなく、長時間プレイして技術を習得する時間も根気もないニンゲンは、やはり運営シミュレーション系のゲーム以外に関心がないのである。Jリーグファンやサポーターの高齢化も進んでいると聞くし、きっと僕のような境遇の方々も少なくないのではないかと思われる。

そこで既存の、ありきたりなシミュレーションゲームからさらに一歩進んで、Jクラブの立ち上げからアジアNo.1のビッグクラブを目指す、GM(ゼネラルマネージャー)職の活動に特化したゲームを作ってもらえないものだろうか?

現状それらのカテゴリーに属するゲームは、自分という一人のクラブ監督がすべて全権で取り仕切るカタチとなっており、サッカー界のリアリティと共に、交渉力、政治力を駆使するクラブ内での面白み…という要素が欠けている気がするのだ。社長=GM=スカウト…程度の融通はあっても良いと思うが、GMと監督の仕事は別モノとして考える。その上で、クラブの長期ビジョンの元に、どの監督を招聘し、何を目標に、どれだけ我慢するか、或いは要求をするか…。そんな駆け引きすら楽しめる本格的サッカークラブGMゲームの誕生を僕は待ちわびている。祖母井秀隆氏監修で、ひとつ企画してみてはどうだろうか?

間もなくセガさんの『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!ONLINE』が始まるとのことだが、こういうゲームと連動して、Jリーグは何かを仕掛けてゆくべきではないかと僕は思う。方法はいろいろあるはずだ。アイディアは熱意を持って募れば、いくらでも出てくるはずである。いずれ僕もJリーグサカつくonlineには参戦してみたいと思っている。その際は、どなたか手解きをよろしくお願いいたします^^


※関連エントリー
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posted by キリタニ |11:02 | Jリーグ | コメント(20) | トラックバック(1)
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2009年12月18日

クラブと移籍制度、そしてプロ監督の引き際 【キリタニ】

移籍制度の変更に伴い、今年のオフシーズンは派手な選手の入れ替えが予想されたが、折からの不況とクラブ経営自体の環境悪化もあり、親会社から潤沢な資金が提供されるクラブと、そうではないクラブの間での二極化が、より鮮明になりつつある。

またある意味金満と呼べるクラブも、ここからは大きな違約金を払ってまで他クラブの長期契約のタレントを狙いにはいかない。ここからはそれぞれのクラブフロントと共に、個々の選手自体の契約に対する慎重さや優れた知性も重要になってくるだろう。それによって得をする選手もいれば、大損をさせられる選手もいる。すべて自己責任が原則である。これまでのJリーグのある意味での馴れ合いや甘さが、これによって是正されてゆくことを期待する。

ちなみにこれらの制度改革を、Jクラブの中で一番熱心に批判・反対していたのが、元大分トリニータ代表の溝畑宏氏であったように思う。それが示唆するところをよく考えてみて欲しい。地に足つけたクラブ経営というものの何たるか…が、見えてくるのではないだろうか?ばくちやゲームとは違うクラブ経営、クラブの命を預かりそれを繋ぐ…という意識があれば、きっとこんなことにはならなかっただろう。クラブと同じように、選手というものも、誰かの、何ものかの所有物ではないのだ。

商品のようでいて商品ではない。大切に育ててくださった方々から預かり、いずれはさらに大きな世界へと羽ばたかせてやらなければならない。彼らはサッカー界共通の大切な宝物である…そんな意識が根底の哲学に無ければ、今後は有望な新人獲得さえ、ままならない時代となるだろう。

各チームの補強と編成の評価に対しては、今後個別にサンフレッチェ広島や浦和レッズ等に対するものを書きたいと思っているが、今回はいくつか動きのあった監督人事について、自分なりの感想を書き綴っておきたい。

監督人事にも、クラブとそして監督という2つの立場があり、その双方の立場からその決断に対しての評価というものがあるのだと思うが、どちらにとってもプラスなのかどうか疑わしいのが横浜Fマリノスのケースではないだろうか?

木村浩吉氏から木村和司氏へ、複数年契約を残していた浩吉氏をフロントの決断によって解任し、和司氏を招聘したのであるが、僕からみれば、そうしなければならなかった理由、和司氏でなければならなかった訳がまったく理解できない。

俊輔にフラれて逃した集客増のチャンスをこの一策で再び取り戻そうというのか、或いはうるさがたのOB連中の巻き返しなのか、僕にはよく判らないが、どちらにしてもその結果以前に、クラブとしてのサッカーに対する哲学やビジョンの欠如、カンカクの古さ…を感じさせる決断であった。

これはジェフ千葉にもいえることなのだが、傍から見れば権力者たちの保身、実の無いところへの妙な拘りや執着が、クラブ自体の生命力や成長力に縄をし、拘束しているようにも見えるのだ。横浜Fマリノスというチームは、例えば今、イビチャ・オシムが指揮しているとすれば、オズワルド・オリベイラが指揮しているとすれば、J1優勝争いに絡んでいるチームだと思う。本当にもったいないことをしていると僕は思う。

またそのケースとは別に、アルビレックス新潟の鈴木淳監督、そして川崎フロンターレ関塚隆監督の場合は、クラブ側の立場の損失とは別に、ある意味プロ監督としての立派な引き際…でもあったのかなと思っている。

経済に好況と不況のサイクルがあるように、クラブにも成長のサイクルというものがある。どんなに素晴らしい手腕を持った指導者といえども、そのサイクルに抗ってクラブを勝利に導くということはカンタンな話ではない。逆にいえば優秀な監督とは、そのサイクルを見誤らない人であり、時勢をとらえた身の振り方ができる人であると僕は思う。

今回の関塚隆監督の辞任については、ご自身の健康上の問題や例のナビスコの一件も複雑に絡み合っての事かも知れず、その主因がどこにあったのか僕には判らないが、鈴木淳監督、関塚隆監督とも、それぞれの将来を考えた場合、その引き際としては良いタイミングであると僕は考える。日本にも、本当の意味でのプロ監督というものが誕生しつつあるのかなという印象である。どちらも日本人トップクラスの優秀な指導者である。今後のさらなる活躍に期待したい。

今後のJ1は、大きく3つか4つぐらいの階層に区分けされてゆくことだろう。その中で新潟や広島のような地方の中堅クラブは、優勝という栄冠をその手で実際に掴みとるまで、毎年主力選手をぽつぽつと引き抜かれるような、そんなシーズンを過ごさなければならないのだろう。まただからこそ、そんな惰性を打ち破って、勝ち続けることで、クラブ自体の魅力、プレゼンスを高めてゆかなければならない。ここから2、3年のうちに、川崎を含めたこれらのクラブから、新たなチャンピオンが誕生してくれることを僕は期待している。

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2009年12月07日

勝つべくして勝った鹿島、その強さの理由 【キリタニ】

試合後の選手達のあっけらかんとした笑顔を見て思った。このチームだけが違う次元で戦っていたのだろうな…と。

これが川崎フロンターレでも、ガンバ大阪であっても、仮に鹿島ではなく彼らが優勝していたとしたならば、試合後のピッチ上の光景はかなり様子の違ったものになっていたことだろう。やはり鹿島は勝つべくして勝ったのだ。そう強く印象付けられた試合後の光景であった。

前半、いつもどおりの落ち着いた立ち上がりに見えたが、後半に入るとハーフラインを越えて前からプレスに行き、浦和のビルドアップを封じに行く。僕はこれを、川崎3点リードの知らせを受けての対応であり、スパートなのだとばかり思っていたが、どうやら選手達は川崎の結果は知らされずに後半のピッチへ入っていたようである。あくまでこの日のゲームを磐石に勝利する為の事前に定めたペース配分、予めのプランニングだったようだ。

この日は浦和レッズの攻守にわたるバランスの良さと健闘もあり、多少てこずっていたようにも見えたが、それでも無駄に力まず、人数をかけて前のスペースを自らで潰すような焦りも見せずに、彼ららしい中盤の無駄のないパス交換から、DFラインをすり抜けたストライカー、興梠慎三に預けた内田篤人のピンポイントのクロスボールは見事だった。ゲーム終了間際、優勝のプレッシャーからか、二列目が最終ラインに吸収されてセカンドボールが拾えずににやや押し込まれる場面があったが、実はそれさえも計算どおりに、すべてがオリベイラ監督のロジックの中で完結された、予定調和のドラマの演出のようにも僕には見受けられた。

やはり鹿島は、勝つべくして勝ったのだ。

鹿島の強さ…を、一言で言い表すことは非常に難しいことなのだが、僕はそれを“目に見えない部分の緻密さや周到さ”にあるのではないかと思っている。そしてその目に見えにくい部分。サッカーの表と裏の裏の部分を構成する緻密さや周到さの為に、妥協無くあらゆるものを厭わず、躊躇わず、注ぎ込もうとするひたむきな情熱が感じられるのだ。監督や選手のみならず、背広組みの人々や、おそらくファンやサポーターをも含めて、他のどのクラブよりもサッカーの本質を的確に捉えた“見識と哲学”を有しているのだろう。これは他のクラブが未だ及ばない、鹿島だけの突出したアドバンテージであると僕は思う。

そしてそれだけに、彼らのサッカーやサッカー観は非常に厳しい。他者の甘えを許さないものであるが、一方で保有選手の育成や、移籍におけるクラブの志向や流儀を見れば、その厳しさの裏側に、しっかりと血の通った人間的な温もりや、巣立ってゆく選手達への愛情を感じ取ることができる。鹿島を離れた選手達が、他のクラブに行ってもその輝きを失わずに活躍し得てきたのは、クラブとして多少損をすることはあっても、彼らがまだ輝ける適切なタイミングでリリースしてあげよう…という、このクラブの一貫した姿勢あってのことだと僕は思う。そしていずれは、そんな小さなひとつひとつの積み重ねが、さらにこのクラブの価値を高めてゆくことになるのではないだろうか。

さあ、来年もまたACLである。
毎年毎年、『鹿島の強さは国内限定。アジアでさえ通用しない』と誹られ、なぜに鹿島ファンでも、サポーターでもない、一人のオシム【狂】信者であるらしいこの僕が、こんだけ悔しい思いをさせられ続けなければならないのか。なんともスッキリしないのである。まったくもって遺憾…なのである。やはり鹿島には、勝つべくして勝って欲しい。なにがなんでも、来年のACLだけは勝ち取って欲しいと願っている。


僕は生来のへそ曲がりなので、こんな時にあえて無粋な話をするのだが、今彼らが登りつめた、この山の頂が高ければ高いほど、またその反動もきっと過酷なものになるのではないかと、一方で心配もしている。今のところ欧州トップリーグのように、厳然たる強者と弱者の隔ての無いJリーグでもあるだけに、勝ちながら世代交代を進める…というのは、いかに鹿島と言えども、なかなかに困難な課題である。来年、オリベイラ監督にJFAからのオファーが無く、今後もさらに2、3年と鹿島に留まることになるのであれば、僕はぜひその世代交代の果ての行き着く先、その結末を、最後まで見せてもらいたい。

このクラブとオズワルド・オリベイラであれば、鮮やかにそれをやり切る、切り抜けて君臨し続けるかも知れない…という期待も捨てきれないのだ。王者鹿島アントラーズのその苦闘と勝ち続ける強さを、今後も僕は楽しみに見守ってゆきたいと思っている。


今年のJリーグも、僕にとっては本当に楽しかった。
すべてのクラブや選手たち、リーグ関係者やスポンサー、メディアの皆さん、そしてファンやサポーターの皆さんやスタジアム等で働くボランティアの皆さん、一年間、ほんとうにありがとう。そして、お疲れ様でした。

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映画批評 ザ・マジックアワー ★★★ 

※今後ポツポツと2009シーズンの各チームの感想を書き綴ってゆければと思っていますがどうなるでしょうか?まもなくWCドローの日本のグループについての考察をアップする予定です。

posted by キリタニ |10:56 | Jリーグ | コメント(13) | トラックバック(1)
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