2007年10月18日

エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

日本の現在のFIFAランキングは34位である。

個人的には40位~50位ぐらいの評価が妥当だとは思っているが、ベルギー(60位)や南アフリカ(73位)に0-3で負ける可能性もあるだろうし、スコットランド(14位)やノルウェー(29位)に3-0で勝つ可能性もあるだろう。

ひとつだけハッキリしているのは、日本はこの日のエジプトのような高いDFラインを敷いてくる相手、裏のスペースを使わせてくれる相手に対しては非常に強い…ということである。
けれどもまた誤解してはいけないことは、これがWC予選のようなゲームであれば、彼らはこの日本の特性に対してキチンと対応してくる…という事である。そして実質的な強国になればなるほど、さらに懐の深い“戦術的な幅”を持ち合わせている…という事である。

ガチンコの試合で堅守速攻の布陣を敷かれれば、91位のカタールや99位のヨルダンにも苦戦は免れないだろう。それがFIFAランキング34位という一面の現実と合せ鏡の“もう一つ”の日本の現実である。

要するに日本の特性をさらに伸ばしながら、(あえてそう表現させてもらうが)弱者による“窮鼠一撃”の布陣をいかに打破してゆくかに、日本の今後の命運がかかっているのだと思う。ここを履き違えて親善試合での強豪相手に対する勝利とアジア本選でのランキング上の格下相手との苦戦とを、“実力”という浅慮で安直な基準で語る愚の骨頂を、僕らファンも繰り返していてはならない…。


このエジプトは日本に非常に良く似たチームであった。

細かく速いパス回しの巧みさや敏捷で小回りの効く身体能力、個で仕掛けるタレントに欠けるアタッキングサードでの手詰まり感に至るまで、非常に日本の特性に酷似したチームスタイルであった。これにジダンやアルアハリのアブートリカ、ミドルスブラのミドなどが加われば、個のパワーで勝り、やはり日本より1ランク上のチームである事は間違いないだろうが、この1試合に関してはコンビネーションとゴール前での決定率の差で、その実力以上に大きな差がついてしまったように思う。


日本代表の個人に目を向ければ、やはり大久保嘉人のゴールへの意識の強さとその迷いのなさには、高原直泰と同じく“世界基準”のFWと同等のストライカーとしての資質を感じる。僕はオシムジャパンの理想として1人のターゲットマン+高原直泰がベストであると常々考えてきたが、大久保にはその高原を脅かす存在としてJリーグで常に輝き続けていて欲しいと願う。現状では彼だけが唯一、高原に代わりうる資質を有したストライカーであるように思う。

また巻誠一郎と共に、もう一つのターゲットマンのイスを争う前田遼一であるが、多くの決定機逸もありながら、8月のカメルーン戦に続き、この試合でも自らの持ち味を存分に出し切れていたと思う。
守備的タレントの阿部勇樹同様、攻撃的タレントとしてこの前田遼一は、日本において完全なる“基準”を網羅した特異なタレントであると考える。彼が代表においてそのポテンシャルの全てを発揮し得たとき、この日本におけるオシムのサッカーは完結するのではないか…とさえ僕は思っている。

前半36分のGKとの一対一のシーン。Jリーグではあまり見られないが、飛び出したGKがシュートを自身の股下に誘い込み、最後にその股下をペタンと閉めるのは欧州ではセオリーである。JリーグのGKであれば、必死でボール保持者の選択の幅を消す状況だが、欧州であればそこに“駆け引き”や“化かし合い”の要素がもう一つ加わる。
フィリポ・インザーギであればまず軽いフェイントで様子を見てから決断するか、浮き球で頭上を狙うかの状況だったと思うが、精神的余裕さえあればあそこで全てを選択し得る能力を持つタレントである以上、前田にはもう1ランク上のプレーを期待したい。あの状況こそが、FWとしての“非凡”と“凡庸”とを分ける大きな分かれ目であると考える。


ゲームを通して、中村憲剛の存在感の大きさが非常に目立っていたように思う。また彼に限らず、阿部勇樹、遠藤保仁、 加地亮、そして鈴木啓太…常に厳しいスケジュールの中で、 代表合宿や試合に真摯に取り組んできた選手達、クラブ、そしてクラブサポーターの皆さんには、今年一年の代表への貢献と協力に対して、一ファンとして心からのお礼を言いたい。

そして試合出場の機会がなかなか得られずとも、度々代表合宿に帯同させられてきた選手達…。山瀬功治、播戸竜二、今野泰幸、橋本英郎、二川孝広、そして坪井慶介…ジェフ時代からずっとオシムのチームを見てきて、僕には彼らこそがまさに“オシム好み”の選手達であるように感じられるのだ。しかし、試合に出すためにはオシムの中で“何らかの基準”が少し足りていない…或いはスタメンに比べて若干見劣りしているのだろう。

来年こそ、その“何か”をしっかりと掴み取って、自分の手でチャンスをもぎ取って欲しいと心から願っている。


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posted by 桐谷 |09:09 | オシムJAPAN | コメント(26) | トラックバック(1)
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たまには 【ゴルフ初心者】

サッカーのことを書きます。 昨日の代表戦は興奮しました!!! 大久保選手が2得点。 それだけ力のある選手ですが代表から遠ざかりそれでも結果を出す。 スポーツは違えど脱帽ものです。

2007-10-18 14:29 | 続きを読む
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また明らかに論理性のないものもそれに加えさせていただきますし、残念ながらそれを裁くのは僕です。ここから外れるものは僕の主観でためらいなく削除させていただきます。


posted by 桐谷 | 2007-10-18 11:21

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性【キリタニ】

 下の世代と違って着実に積み重なっている感じで、来年からの予選が楽しみです。キリタニさんが言うようにケンゴは良かったですね~。
 ところで、今回の試合なんですが、前半はマンマークのように感じましたが、後半はゾーンのような感じがしたんですが、キリタニさんはどのように感じましたか?

posted by ペン太郎 | 2007-10-18 12:58

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性【キリタニ】

FIFAランキングが単に強弱に基づいたものではないとしても、確実に○ランク上の相手というものは存在する。しかしこれも欧州五大リーグ国やらとか南米トップ3辺り以外はそうした確実性はだいぶ薄まる(若しくは幻想…)のが現実ではないだろうか。
今回のエジプトは確かに実績は良好といえるのであろうが、強豪国とは決して云えない事に加えアウェイでしかも2軍である事を忘れるべきではない。尤も日本も強豪国ではない上にレギュラーチームではなかったが…
まぁそうした一切合切を踏まて昨日の試合を振り返るとそれなりにチームが出来てきていることを確認できた。が、そこそこ良かっただけに途中から親善ムードになった様な展開が惜しまれる。
相手も相手だし、チーム力や代表選手の適正といった判断基準にはならなかったのではないだろうか―

posted by bluse | 2007-10-18 13:03

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性【キリタニ】

エジプト戦の試合は非常に“面白い”試合だったという印象です。ただ桐谷さんの言うように日本は裏のスペースが空くチームにはそこそこ力を出せる傾向があると思う。だから今回の試合でも過信してはいけないと思いますし、日本の国民には現実を見れる知識や目を持って欲しいと思う。

日本の課題の一番の問題はやはり固められたチームをどう崩すかに掛かってると思います。

一年間オシムJAPANの試合を欠かさず録画して何回も見てきた自分にはそれを崩す術を持ってるチームだというのは分かります。

それもギャンブル的な要素=個人突破のようなものではなくチームとして連動し崩す術を持ってる事は確信出来ます
それはアジア杯でも見せたようなボールポゼッションを基本としサイド攻撃を軸にじわじわ相手に脅威を与えていく極めて現実的な戦術です。

ただアジア杯ではそれを点に結び付ける事が上手く出来なかった、その理由は皆さんも分かるようにチームの連動性+個人技の部分でチームの連動性を重視しすぎ9・1の割合でサッカーをしたという事が一番の問題でしょう。

ただ最近の試合ではアジア杯の課題を上手く修正してるように思えるし、試合運びは格段に良くなったと思います。

その一つの例としてスイス戦です。

スイス戦で見て欲しいのは徹底された高い位置からのゾーンディフェンスに日本はアジア杯で出来たような中盤でのパス回しが上手くいかなった事です。
その要因は玉際の厳しさや余裕を持ってボールを持らせてくれなかった事だと思われますが、ただこの試合でも的確に相手弱点を付く試合運びが出来ていたと思います。

前半は高い位置でゾーンを作るチームに苦戦はしまたしたが、高い位置のゾーンはもちろん裏のスペースが空きます。
その中で前半は何度か裏のスペースにロングボールで繋いでチャンスを作れましたし、後半はスイスが3バックに変えてサイドにスペースが出来た事でそのスペースを上手く使った効果的な攻めを出来ていたと思います。それにこの試合では個人技とチームとしての連動性が5・5の割合で出来ていました。それが4点も取れた要因でしょう。

独自の分析ではありますが、これから分かるように相手の戦術の弱点を上手く利用して上手に試合運びが出来るようになったのは日本代表にとって進歩であるし、オシム監督には感謝をしたいと思う。

それで今回のエジプト戦は上記に書いたような基本が出来ていたと思うし、2軍のエジプトとは言えあれだけの決定機を作ったのは評価出来ると思う。
得にボールを奪った後は焦らず一回ボールを落ち着かせて自分達のリズムで試合運びをするというような明白な“ビジョン”が見て取れましたし、オシム監督が言ってた事を選手が的確に実行していて、チームとしてレベルアップしているのが
素人目でも分かりました。

最後に個人に目を当てるならやはり桐谷さんと同じように“大久保”でしょうね
今回の大久保のプレーの質は素晴らしいと思う。
得点ももちろんですが、後半のパス捌きやキープ力は神戸でもやってるような非常に質の良いプレーを代表でもやってるなと感じました。

posted by メルヘン | 2007-10-18 13:27

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性【キリタニ】

前田はボール扱いが非常に巧い。足下のテクニック、キープ力はJでもトップクラス。エジプト戦でも随所に持ち味を発揮していました。元々トップ下や2列目の選手だったので周りの選手を生かすプレーやパス能力も持ち合わせています。。高原とジュビロ新旧2トップを見てみたいです。

posted by ちゃるめら | 2007-10-18 13:44

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性【キリタニ】

桐谷さん お久しぶりです。

昨日の試合の感想は桐谷さんと同じで『DFラインの高い、裏を使えるチームであれば点が獲れる』とつくずく感じました。

勿論、前半の早い時間で大久保嘉人が、彼らしい『日本人らしくない』姿勢から生まれた得点が、4点という大量点に繋がったと思ってます。

全体的にも『まとまった』良い戦いが出来たと思います。


しかしながら、来年から始まるWCアジア予選の相手は、どこのチームも『デフェンシブ』で、極端な守備からのカウンター狙いオンリーなチームとの対決ばかり(多くなる)?になると思います。
よって今回のマッチメークはWC予選に繋がるかには?が付く様な気が私はしています。

その中で『大久保嘉人』の様な、わがままに前を向く選手がどれだけ通用するか?いや、ゼッタイにこんな選手がいないと点は獲れないでしょう。
※わがままは良い意味で使わせてもらってます。

嘉人は『元セレッソ大阪』
長居での暴れっぷりは、嬉しかった様な、少し悲しかった様な・・・。
非現実的な話ですが、セレッソがJ1昇格した際には、また『ピンク』のユニを着た【背番号10 大久保嘉人】が見たくなってしまいました。

posted by しろーと | 2007-10-18 14:34

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

初めてコメントさせていただきます。
私的にはランキング30~40が妥当だと思います。桐谷さんがご指摘したとおりスコットランドやノルウェーに負けるとはあまり考えられないからです。ただ日本は欧州遠征を年1回ペースでしか行わないので本当の実力を測りかているのではないかと思います。FIFAランクに惑わされず本当の実力を見定めたいならば大国と言われる国と対戦するべきだと思います。ホームの試合ばかりしていても得をするのは協会だけです。なにより経験を積ませて現時点での自分たちの実力を自覚することが今後につながると思います。

posted by shogo | 2007-10-18 20:51

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

桐谷さん、こんばんわ。

やはり、親善試合は親善試合ですね。
来年から始まるW杯予選のほうが難しい試合になることは間違いないと思います。

しかし、親善試合だからこその収穫もあったと思います。
まずは大久保が結果を出したこと。FWに必要なのはやはりなによりゴールという結果だと思うのでよかったと思います。

そして、一番の収穫はメンバーが変わってもサッカーは変わらないということがゲームからしっかりと感じられたことだと思います。この1年で根底にしっかりとしたチームでの約束事が定着したと私は感じましたし、多くの人がそう感じたのではないでしょうか。けっして4点取って勝ったからではなく、その内容に非常に満足感が強い試合と私は感じました。

しかし、あくまで親善試合。アジア杯での敗戦という事実も踏まえて、来年以降日本代表がどう戦い、どう進化していくか、楽しみにしていきたいと思います。


最後に、中村憲剛。やはりすばらしいですね。

PS
オリンピック代表の記事も期待しております。
A代表で柏木を見たいですね。

posted by pirlo_21 | 2007-10-18 22:33

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

桐谷さん、体調はもう大丈夫でしょうか?
あまり無理をなされないようにしてくださいね。

このエジプト戦が無ければ、本当は眠ってから五輪予選を
見たかったのですが、結局は両試合共にリアルタイムで
見ることになってしまいました。
サッカー協会にはサポーターの体調も配慮した試合日程を
切に希望します(笑)

ところでこの試合は大久保が結果を見せてくれましたね。
元々バーに嫌われたりで代表ではノーゴールが続いていま
したが、動きはむしろ良かったので、代表を外された後はジーコはいつになったら呼び戻してくれるのかとイライラしていましたが、結局戻ることは出来なくて個人的には非常に残念でした。
2006年のピッチにも居て欲しかった選手です。
自分はあの当時、久保と大久保がFWとしては才能が図抜けていると思っていたので、あの舞台でコンビを見てみたかったですね。

肝心の試合の方はエジプトがらしさをみせてくれないまま終わってしまった印象です。
エジプトというと、クラブでいえばアルアハリが有名で、
クラブワールドカップで見られた方も多いと思いますが、非常にいいチームですよね。
組織と個人技が調和していて、こんなに洗練されたチームがアフリカにもあるのかと、失礼ながら驚きました。
あのチームをベースにしてヨーロッパで活躍する選手を
加えたら相当強いなと。
是非ベストメンバーでもう一度見てみたいですね
なんて言ってると、案外次のWカップあたりで同じグループになるかもしれないでけどね
そうするとマスコミは「以前の対戦では4ー1で勝った相性のいい相手!」なんて、間抜けなことを言ってくれそうですが(笑)

日本では前田選手も良かったですね
「トラップが異常に上手い」ってことでベルカンプあたりと比較されるのを結構前に聞いたことがありましたが、確かに上手いですね。
動きながらダイレクトでさばいたりもできるので、
現在の日本のプレースタイルならば巻ー田中のようなコンビよりも前田ー高原や前田ー大久保あたりのコンビの方が
ゴール前で流動性があっていいように思えますがどうでしょう?
ただし、これはプレッシャーがきつい試合でも今回の2トップが仕事を出来る選手であるならばの話ですが。
期待したいと思います。

posted by コール | 2007-10-19 00:56

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

桐谷さん、こんばんは。
見終わった後の印象として仰られているように裏のスペースを上手くつかうことが出来ていたようです。もっともDFの側からすると本来は使わせてはいけないのですが。日本の選手たちのオフザボールの動きが良く、攻守のきりかえが早く共通理解があったのかと思います。
ですがスイスとの試合の時も裏のスペースはあったのですがあそこまで有効に使えていなかったです。もちろん選手も違うので一概に比較は出来ませんがエジプトのプレスは結構ゆるかったですよね。このようなことは無意味ですがエジプト戦のメンバーでスイスとやるとどうなったでしょうか。ケチョンケチョンにやられる可能性もありますが、速攻にも対応した前線の様に見受けられたのでどのような攻撃が出来るかと思ってしまいます。トゥーリオは昨日いませんでしたがw

個人的な雑感
大久保・・・初ゴールおめでとう。1点目はそれまでにも見せていた積極性がうんだゴールだと思う。他の場面でも良かったと思う。長居でとれて良かったね
前田・・・個人的に非常に好きな選手。たしか横浜FCとの試合で見せた反転からのシュートはマジでラウールかと思いました。決め切れなかった感はあるけど、あれだけ多くのチャンスになった選手はいないから自信もって
加地・・・びっくりしました。
山岸・・・一番目に付いた選手。好調なクラブでの調子を持ち込んだよなプレーをしていたと思う。攻撃と守備のリンクマンが憲剛(と遠藤)ならFWとMFのリンクマン的なこと(潤滑油とでも言うのだろうか)をしていたと思う。裏に飛び出してヘッドで前田に落としたシーンは相手ラインを下げることが出来、尚且つ2列目から飛び出して来たことによりペナルティエリア手前の味方にスペースを作ることもできた好プレーだと思う。同じことをFWがやっても大概あそこに詰めてないもんね。オシムが山岸を使う理由が見えたような試合だと思った。
憲剛&遠藤・・・いつも通り良いプレーだと思う。ナビスコの決勝もがんばれ~(←これが言いたかっただけw)
鈴木・・・あれだけ前が開いていればシュートを打つのも妥当だと思った。守備面では良い仕事してますよね。お疲れ様。
今野・・・ボランチとしてずっと見たかった選手。鈴木啓太と交代で入ったけれども比べると危険なスペースを埋めると言うよりはボールのあるところに言って人につくような感じがした。短い時間ながらサイドバックを追い越すような動きも多々みせていた。Jではかなり点取ってる印象あるしボランチでの起用に期待です。

今年の試合を終えて思ったのですがボランチは必ずサイドを追い越すという決まりごとがあるのかなと思いました。サイドから崩してというのはある程度鉄則であり、監督自身もサイド攻撃を掲げている。だがサイドを崩しても点を決め切れていないのは日本に限ったことではないがその理由は目に見える範囲でもあるとも思える。クロスの質は置いておき、中央の人数が少ないように思える。前述のようにボランチがサイド攻撃の一端を担う以上中央は少なくはなるのだが、来年以降に修正がなされると信じたいです。あと中央に人数がいる場合でもクロスに対し全員が全員DFとGKの間に向かっていくので(基本といえばそれまでですが)、1人くらい動かずに待っていてもこぼれ球に反応も出来るし良いのではとは思っています。
来年も見守っていこうと思います。

posted by Q | 2007-10-19 20:02

ペン太郎さんへ

>今回の試合なんですが、前半はマンマークのように感じましたが、後半はゾーンのような感じがしたんですが、キリタニさんはどのように感じましたか?

ペン太郎さんのコメントを拝見して、僕はまったくその部分を見落としていたのかも…と気づかされました。

開始早々のエジプトの出方はかなり積極的だったと思います。マイボールの状況では躊躇なく2バックの布陣で、両サイドが高く前線に進出していきました。
結局中盤のせめぎあいで分が悪かった事もあって、徐々にバックラインに人数をそろえる様になりましたが、もしその前半早々の積極的なエジプトの出方を確認する段階で、選手個々がまずはセーフティーにマンマークで対応することでこの序盤の圧力に対応していたとするならば、それは素晴らしい成長の証ですね。

次の代表戦までしばらく間が空いてしまいますが、ここでペン太郎さんが示唆してくださった部分について、しっかりと確認してみたいと思います。

いよいよレッズ戦ですね。
下村東美の安定感したプレーで、やっと佐藤勇人の良さが出てきて、ますます攻撃に厚みが増してきたように思います。明日の試合、期待しています。

posted by 桐谷 | 2007-10-19 22:48

bluse さんへ

>相手も相手だし、チーム力や代表選手の適正といった判断基準にはならなかったのではないだろうか

この勝利を過信する事は誰の為にもならない…という点に関しては同意ですが、現在のチーム力を計る上ではなかなか興味深い試合だったように思います。
おそらくサウジやカタールなど、中東の強豪国が“日本に勝ちに来た場合”は、このエジプト戦のような内容になると思いますし、結果的にも似通ったものになるでしょう。

そういう意味で戦前の予想以上に、僕は意義あるテストマッチになったのかな…と思っています。

posted by 桐谷 | 2007-10-19 22:58

メルヘンさんへ

>今回の試合でも過信してはいけないと思いますし、日本の国民には現実を見れる知識や目を持って欲しいと思う。

おっしゃる通りですね。僕もその認識に同感ですし、また来年のWC予選に求められるている部分はに関しては、メルヘンさんと同じようにまだまだ確信を持つには至っておりません…。予選前にぜひ有意義なテストマッチを1つ2つ組んで欲しいですね。


スイス戦の評価に対しても、僕もまったく同じ感想を持っていますし、あの試合に関してはスイスの厳しい圧力をなんとか凌ぎきった“前半”の方に、僕はこのチームの底力と信頼性を垣間見た気がしました。

そして組織と個…の部分の描写についても非常に丁寧に解説されていますね。僕も今のこの状況に非常に満足しています。ここにドリブルがアクセントとして加わってくれば、さらに多彩な攻撃が可能になってくると思います。

非常に簡潔な文章で、また洞察も深い方ですね。もしブログなどやっていれば今度紹介してください。本文よりも立派なコメントを書いていただきありがとうございました。

posted by 桐谷 | 2007-10-19 23:14

ちゃるめらさんへ

>元々トップ下や2列目の選手だったので周りの選手を生かすプレーやパス能力も持ち合わせています。。高原とジュビロ新旧2トップを見てみたいです。

本当に、僕もそう思います。
最近も“Jの枠”を越える華麗なゴールを度々見せ付けてくれていますね。スキルや身体能力とともに、プレーの中に知性や豊かな人間性も感じさせてくれる素晴らしいタレントだと思います。残り試合と共に、来年のクラブ・代表での活躍を期待しています。

posted by 桐谷 | 2007-10-19 23:21

しろーとさんへ

>嘉人は『元セレッソ大阪』
長居での暴れっぷりは、嬉しかった様な、少し悲しかった様な・・・。

実は高校時代から大久保嘉人の将来を楽しみにしていましたので、彼がセレッソに入団すると聞いた時は、良いお手本もいるし素晴らしい選択をしたな…と胸をなでおろしたものです。もし違うチームに入っていたならば、今の大久保嘉人の活躍はなかったかもな…と今でも思います。

実は最近J2の試合も見るようになった僕は、セレッソのJ1昇格に非常に期待しているんですよ。単に良いサッカーをしているばかりでなく、柿谷くんや大きい森島くん、そしてJ2で今一番お気に入りの香川真司のプレーがどうしてもJ1で見てみたいと思っているんですよ。

今J2で一番強いチームだと思いますし、残り7試合、この調子でぜひ昇格を決めてください。

応援しています!

posted by 桐谷 | 2007-10-19 23:37

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

こんにちは。

裏にスペースがある相手には強いという意見が多いようですが得点シーンに限って言えばそんな事無かったように思います。

裏のスペースを使っての得点は前田選手のゴールだけだったと思います。確かにチャンスは作っていましたがゴールに結びついたのはこの1点だけでした。

大久保選手の2得点は彼の個人能力による物が大きいと思いました。1点目はミドルによるものでむしろ引いてる相手に有効なものです。2点目は得意のサイド攻撃によるものでした。

加地選手のゴールもサイド攻撃からの派生系なので引いた相手でもあり得るゴールでした。エジプトのディフェンスが偏りすぎたのは否めませんが・・。

自分が思うには相手が云々よりも選手個々のモチベーションによるゴールだったように思います。

特に大久保選手はFWにとって絶対必要不可欠な、自分が点を取ってチームを勝たせてやる的な気持ちが強かったように思います。FWかMFかポジション的に微妙でしたが・・・。

この日は大久保選手の日だった、と思いました。

posted by nehan | 2007-10-20 02:15

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

桐谷様

全く同感です。いつも的確なコメントには本当に感心させられます。

この試合で気になった点がございます。オシムは非常に興味深い采配をしましたね。それは、3人しかない交代枠を一気に使い切ってしまった。もしかしたら何かメッセージがあるのではないでしょうか?会見の記事を見ても分からなかったので私なりに考えてみました。

1、いろんな選手を試したいのに3人しか交代枠が無いと言う批判?
2、交代した時点での得点は4-1で相手は当然焦っている→ラフプレーが多くなる事が予想される→怪我をしても交代枠が無いぎりぎりの状況→足を引きずっている阿部が何故か交代していない→更に時間はまだたっぷりある→交代したのは中盤の選手ばかり→交替した選手はアピールしたい→と言うことは、相手に捕まらないようによく動いてパス回しをすばやく行い、得点を狙っていくしかなく、それが出来るのか試している?
3、更に選手の精神力、集中力や持久力も試している?

考えすぎでしょうか?でも普通ならこんな交代はしませんよね。桐谷様の考えをお聞かせいただければ幸いです。

posted by ぴょん | 2007-10-20 02:26

Re:エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

はじめまして書き込み致します。

前田遼一のあの飛び出しまでは100点でした。あの場面で涼しげに決められるようになるとまた評価が上がると思っています。

私個人としては他のサイドバックの選手を試して欲しいと思ってます。加地が使えない場合誰を使うのでしょうか?
駒野を右で使うとして左は誰を使うのでしょうか?
明確なバックアップの選手が見えてこないので不安に思っています。

posted by ゲレーロ | 2007-10-20 16:08

shogoさんへ

海外遠征は自分達の実力を確認するためにも今以上に積極的にするべきですね。そしてそれは皆が理解している事だと思います。あとは協会と広告会社の腹一つでしょうね。
ただ、海外での試合だとしても、やはりユーロ予選や何かとテストマッチでは彼らの戦い方はまったく違います。これは見比べてみればその本気度が分かる。

トルシエジャパンはアジアカップ優勝の前にコパアメリカに参加しましたが、南米でも最下級クラスのペルーやボリビアに勝てず(試合内容も押されていました)、パラグアイには0-4で敗れたような記憶があります。これが単なるテストマッチであれば結果はまた違ったでしょう。
テストマッチであっても全力を尽くす…それは日本代表のとても良い部分ですが、欧州にしろ南米にしろ、強くなればなるほど(忙しい選手達は)それができない環境下にあります。
親善試合での結果を、イコール真の実力…と考えるのは少し危険だと僕自身は考えます。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 07:31

pirlo_21さんへ

>そして、一番の収穫はメンバーが変わってもサッカーは変わらないということがゲームからしっかりと感じられたことだと思います。この1年で根底にしっかりとしたチームでの約束事が定着したと私は感じました

僕は良いゲームをした時ほど不安になり、逆に内容の良くなかったときこそその中に良い部分を探そうとするタイプのようなので、余り大げさに喜んでいませんが、pirlo_21さん同様このチームにとても良い手応えを感じています。
そのスタイルに一本線が通り、攻め込む試合も押される試合も、無理なくコントロールできる状態になりつつある…これは非常に心強い部分ですね。

また来年もこのチームの成長を一緒に見守ってゆきましょう。

あとオリンピック予選については忙しくて書く機会を逸した感がありますが^^;何らかの批評は加えたいと思っております。柏木君、A代表での活躍も期待したいですね。その前に、まずJ1に生き残ってくれなければ困りますが…。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 07:39

コールさんへ

>サッカー協会にはサポーターの体調も配慮した試合日程を切に希望します(笑)

その通りですよね。協会と電通は最近得意になってこの方式を繰り返していますが、見るほうは一日2試合は体力的にも集中力の面でも少しキツイですよね…。代表の興業を増やしていくのであれば、このような形態はまた増えてくるような気はしますが…。


>エジプトというと、クラブでいえばアルアハリが有名で、クラブワールドカップで見られた方も多いと思いますが、非常にいいチームですよね。
組織と個人技が調和していて、こんなに洗練されたチームがアフリカにもあるのかと、失礼ながら驚きました。

僕もまったく同じ事を思いましたし、一度であのサッカーのファンになりました^^もともと北アフリカのサッカーはコレクティブでモダンなスタイルなのですが、あのアル・アハリのサッカーはそんな北アフリカサッカーの至高の姿のような気がしますね。今年のCWCもぜひアル・ヒラルの素晴らしいサッカーが見たいですね。
そしてアブートリカやミドの居る本気のエジプトと一度このオシムジャパンで戦ってみたいですね。


>日本では前田選手も良かったですね
「トラップが異常に上手い」ってことでベルカンプあたりと比較されるのを結構前に聞いたことがありましたが、確かに上手いですね。

ベルカンプですか…。とても的確な表現かもしれませんね。技術の中に優雅さを感じますし、同時に日本人の中ではかなり質の高い身体能力も持ち合わせているように見受けられます。ケガさえなければもっと早くにこの地位に登り詰めたタレントだったと思いますし、来年1年でさらに伸びて欲しいですね。
おっしゃられるように前田の方が巻に比べてオールラウンドに力を発揮できる選手だと思います。同じターゲットマンでも巻と矢野のようなタイプと、前田や茂原岳人のようなタイプでは用途が違ってきますね。オシムであれば彼らを上手に使いこなしてくれるのではないでしょうか。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 08:01

Qさまへ

>スイスとの試合の時も裏のスペースはあったのですがあそこまで有効に使えていなかったです。もちろん選手も違うので一概に比較は出来ませんがエジプトのプレスは結構ゆるかったですよね。

おっしゃる通り、この試合とスイス戦前半の試合は、両チームの中盤の力”の差、プレスの力の差だったと思います。スイス戦は相手が疲れるまで何もできなかった…しかしこのエジプトであればプレスが緩む前にそれが出来た…という事ですね。

また山岸智の高い評価はとても的確だと思います。彼と共にジェフでオシムに鍛えられた選手達は、裏のスペースの使い方、攻略の仕方がとても上手いですね。それこそがオシムサッカーの真骨頂だと思いますし、また日本人の適正にとても合致したスタイルなのだと僕は思います。


またボランチとクロスの考察もとても興味深いですね。きっとオシムはACで、欧州や南米にも対抗し得る普遍的なサイド攻略のカタチをチームに定着させたかったのだと思いますね。アジア相手ならばサイドで一対一の状況で仕掛けさせたほうが得点の可能性もリスクマネージメントの点でも有利な筈ですから。
その過程でのミスでやられる“痛恨”の展開でACでは失点を重ねましたが、その悔しさもいずれ良い薬となって活きてくることを願いたいですね。精度の低いクロスに対して、中でどのようなポジショニングを形成するか、またクロスにどのような工夫を加えるのか…来年の成長を一緒に見守りましょう。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 08:21

nehanさんへ

いつもいう事ですが、得点はサッカーの重要な1要素でありながら、やはり全てではありません。得点シーンだけで試合内容が語れるものではありませんし、それ以外の要素がその得点シーンを作ったのだとも言えると思います。

逆に言えばこのエジプトがACのサウジのように“日本に対応”してこの試合に臨んだとすれば、果たしてこのような結果になったのかどうか…。その時大久保がこれだけのパフォーマンスを見せられたのかどうか…。

別にここであなたのコメントを否定する気はありませんが、上記の記述から本文の意図を汲んでもらえればと思います。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 08:30

ぴょんさんへ

>3人しかない交代枠を一気に使い切ってしまった。もしかしたら何かメッセージがあるのではないでしょうか?会見の記事を見ても分からなかったので私なりに考えてみました。

とてもおもしろい考察ですね。実は僕も本文で少し触れたいと思っていたのですが、ぴょんさんの意見で言えば“1”の部分の意識がオシムには非常に強かったのだと思います。
AFC、そして韓国と個人名は出しませんが今回の裁定に関与したであろうある方への抗議の意図が僕には感じられました。

だからこそオシムは浦和に絶対に負けて欲しくないと考えているはずです。西部劇のジョン・ウェインか何かを見ているようで、僕はここらへんのオシムの気位、思想といったものは非常に共感しますね。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 08:38

ゲレーロさんへ

>私個人としては他のサイドバックの選手を試して欲しいと思ってます。加地が使えない場合誰を使うのでしょうか?
駒野を右で使うとして左は誰を使うのでしょうか?
明確なバックアップの選手が見えてこないので不安に思っています。

僕もここは少々不安に思っている部分ですね。ずっとジェフ時代から見てきて思うのは、オシムは良い選手というものはどのポジションでやろうが良い選手である…という哲学を持っているように思います。だから気に入った選手であれば、中でも外でも試合に出す。中にポジションが無ければ外で使う…そこに僕らが思うほどの中と外の大きな意識の隔たりはないように思います。
左で駒野がケガしたら今野を使う。右で加地が使えないなら、水本を中に置いて阿部を右に持っていくか…きっとそんな意識なのではないでしょうか?若い選手を見渡してもなかなか左に人材が居ないのは確かですが、右には内田篤人が居ますし山岸智を使う事も考えられるかも知れませんし、水野晃樹に期待しているのかも知れない。
僕らが考えている以上に、オシムの中には様々なプランがあるような気がしますね。

正直言って、僕もケガや事故に備えて新しい選手を試してみて欲しいと常々考えているのですが…。

posted by 桐谷 | 2007-10-23 08:49

エジプト戦 合せ鏡の一戦と日本の特性

おはようございます。

いつも拝見しております。
日本FIFAランキング30位に上がりましたね♪
ひとつの目安なので一喜一憂していても始りませんが…ランキング改正後最上位ですかね?

posted by akio | 2007-10-27 09:11

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