2007年06月24日
日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
日本代表監督の任期は原則4年を可能な限り全うさせるべきである。 綿密に策定して打ち立てたプランを、道半ばで覆すのであるとすれば、それは明らかにそのプランが実現不能と予測し得た時…に限る。 JFAがそのプランの最終的な達成目標をどこに定めているのか、その詳細を僕は知り得ないが、僕自身の考えるそれは『W杯において、現在の国力から見て相応かそれ以上の力を発揮し得るのかどうか』がその判断基準になると考えている。 方向音痴な僕はよく道を間違える。 そして間違えたと思われる時には、自分が明らかに間違えているという『事実』を確認する為に、我慢してそのまま少し歩いてみる。 それは間違えたと思って引き返した道が、実は正しかった事に後になって気付いた時が、その損失が一番大きいとこれまでの経験から悟っているからである。 日本代表監督の優秀な人材が、無尽蔵に供給され得るのであれば、刹那的視点でその時々の結果により、とっかえひっかえその首を挿げ替えることも可能だろう。 けれども果たして、今現在の日本代表にオシム以上の選択肢があるだろうか? サッカーの『結果』は予想ができるが、それが必ずしも当たるとは限らない。それはあなたのトトが当たらないのと同じ原理である。 そしてそれは代表監督の選考にも言えることだろう。 だからこそ、ジーコ招聘の時の様な決断の仕方が、日本代表の未来永劫にわたって二度とあってはならない。 事前に吟味して吟味して、そしてさらに吟味し尽くしてその決断は成されねばならない。それがこの長い4年という歳月、そしてその後の日本サッカーの未来に対する選者たちの責任である。 また不幸にも道半ばで覆さなければならなくなった時の準備は、常に怠り無く進めておかなければならない。それが今現在の技術委員会の最優先の努めである。 そして同時に、ルーティンのポストオシムの選定も平行して進めておかなければならない。 いちJリーグのチームから、シーズン中一夜にしてオシムを強奪した時のような横暴が二度と許されるものではない。 少なくとも来年中にはその候補者を2~3名程度に絞込み、関係各位にきちんとした根回しをした上で、2010年を迎えなければならない。 可能であればフル代表、あるいはU世代のいずれかに事前に参加して備えてもらうのがベターだろう。 そしてその判断基準は、海外における名声や実績、日本人である事の是非、スポンサーや広告会社の受け狙い、権力者の鶴の一声…などであっては絶対にいけない。 Jリーグという何にも勝る身近で合理的な見本市が存在する以上、原則としてそこから日本代表の中長期的ビジョン、コンセプトに限りなく合致した理論と手腕を備える指導者を選択し、綿密な意見のすり合わせ、コンセンサスの確認を計った上で契約までにいたるのが一番自然な流れだろう。 近い将来、ポストオシムの人選について、ここで個人名をあげて私見を述べる機会があるかもしれない。これまで日本人監督になどまったく拘ったことのない自分であるにも関わらず、奇しくもそれは二人の日本人である。 ★ブログランキング加入しました…応援のクリック心から感謝いたします★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ
- 共通ジャンル:
posted by 桐谷 |00:00 |
オシムJAPAN |
コメント(17) |
トラックバック(2)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kiritanishin/tb_ping/6
この記事に対するトラックバック一覧
【東アジア】vs香港 戦評【キリタニ】 【キリタニブログ】
まずはじめに、協会も、岡田監督も、選手も、ファンやサポーターも。 この東アジア選手権という大会をどのように位置づけているのだろうか? 事前に僕はこう考えていた。 本戦に比べれば相手の力量は多少劣るとはいえ、規定の試合の中では、相手が本気で臨んできてくれるだろう、ほとんど最後の試合である。ここでWC本大会に通用する攻撃の仕方、点の取り方、ゲームプランの組み立てを、しっかりとテストしておくべきである……と。 ところが実際はどうだろうか? そんなこととはまったく違う次元で、協会も、岡田監督も、選手も、ファ
【緊急討論】アジアカップにノルマは必要か?【キリタニ】 【キリタニブログ】
僕が知る限り、日本代表のアジアにおける戦いに、JFAサイドから代表監督に対してノルマが科せられた大会は、この20年で2度ほどあったと記憶する。 一度目は、1994年の広島アジア大会におけるファルカン。そして二度目が2000年レバノンで開催されたアジアカップ(以下AC)におけるフィリップ・トルシエである。 結果的に前者ファルカンは、準々決勝で韓国相手に2-3で敗れ(ベスト8敗退)、その後長沼健会長(当時)の秘蔵っ子とも云われた加茂周氏に取って代わられたし、また後者はものの見事に優勝を収め、トルシエ降ろし
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
桐谷さんがポストオシムとしてあげる日本人監督は甲府のあの方では・・・と予想w
もしそうならサッカー観が合いそうです(^^)
もう一人はわからないな~
posted by パンチェフ | 2007-06-24 23:04
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
パンチェフさん、…内緒です^^;
でもあなたとなら、サッカー観が合いそうです(^^)
posted by 桐谷 | 2007-06-24 23:50
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
甲府の監督?あんな低レベルなサッカー披露してる?
オシムのやってるサッカーを根本的に履き違えているようだ・・・・・
posted by アンフェア | 2007-06-25 01:09
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
>…内緒です^^;
きゃー、知りたいw
でも、サッカー批評読んでて川渕氏が甲府のサッカーを絶賛していたのは意外だったな~。そんなサッカー観をお持ちの方が、なぜジーコを指名したのかと・・・(;^_^A
posted by パンチェフ | 2007-06-25 01:57
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
僕としては、組織のトップは計画途中の段階での失敗を想定できているような人が望ましいと思います。特に日本のような発展途上の国では。
オシムはその点、経験が豊富なのでいろいろな失敗後の迷いがないと思う。
逆に日本人の監督でというのは、マスコミのプレッシャー等の影響も考慮して不安に思います。失敗時の迷いはないのでしょうか?サッカー理論よりも、むしろそちらが怖く思います。
中には、初めてでもそういったプレッシャーに屈せず仕事が出来る人もいるとは思いますが、正直日本人じゃなーと思ってしまいます。
そう言う意味で、ここ20年くらいは実績のある外国人監督を、と思うのは間違いでしょうか?
日本人監督でWC決勝を、というのが最終的な夢ではあると思うのですけども。
それにしてもサッカーの監督というのは、任期短いですよね・・・。ボトムを上げてくれるオシムのような監督には長くやってほしいものです。
posted by やっさん | 2007-06-25 10:29
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
協会には一貫したコンセプトを持ってもらいたいですネ(持っているかも知れませんが、それが目に見えてこない)。
もちろん、サッカーのトレンドは目まぐるしく変化して行きますのでずっと同じではいけないとは思いますが、枝葉は変わっても幹の部分は普遍のものであって欲しいと思います。
その幹があってこそ日本サッカーの裾野が広がるのではないかなと。。。
今までいろいろな監督が就任して来ましたが、監督人事に一貫したコンセプトは全く感じることができません。
一度でいいから協会の考えるコンセプトを聞いてみたいですネ。どなたかご存知の方いらっしゃらないでしょうか??
----
>近い将来、ポストオシムの人選について、ここで個人名をあげて私見を述べる機会があるかもしれない。
桐谷さん、これをやってしまうとみんなの「好みの監督の論じ合い・批判のし合い」に陥ってしまいそうで危険ではないですか?(^^;
posted by ラッシュ | 2007-06-25 11:25
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
>一度でいいから協会の考えるコンセプトを聞いてみたいですネ。どなたかご存知の方いらっしゃらないでしょうか??
川渕キャプテンの思うがままにというコンセプトなのは見てれば明らかですよ。
posted by わろすちゃん | 2007-06-25 12:00
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
>わろすちゃんさん
なるほどっすネ。
頑張れ田嶋!(^^;
posted by ラッシュ | 2007-06-25 12:52
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
パンチェフさん
>川渕氏が甲府のサッカーを絶賛していたのは意外だったな~。
そうなんですか。
どんなサッカー観もってんでしょうか?まったく読めない^^
posted by 桐谷 | 2007-06-25 19:21
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
やっさんさん
>日本人の監督でというのは、マスコミのプレッシャー等の影響も考慮して不安に思います。
すごく鋭い指摘だと思います。
監督が外国人である事はデメリットばかりではなく、言葉の問題がかえってプレッシャーの緩衝材として働くというメリットはあると僕も思います。
ただプレッシャーに対しての耐性というものは、内外問わず個人差もあるだろうし、やってみなければ分からない…という部分もやはりあると思うんですよね。
国とクラブの重圧、それはスケールの違うものだとは思いますが、その見極めの手がかりとして、Jという舞台はとても理にかなった試験場であるように思います。
>ボトムを上げてくれるオシムのような監督には長くやってほしいものです。
その点に関してはまったく同感ですネ。
意義あるご指摘ありがとうございました。
posted by 桐谷 | 2007-06-25 19:30
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
ラッシュさん
>サッカーのトレンドは目まぐるしく変化して行きますのでずっと同じではいけないとは思いますが、枝葉は変わっても幹の部分は普遍のものであって欲しいと思います。その幹があってこそ日本サッカーの裾野が広がるのではないかなと。。。
これパクってもいいかな…^^;
すごく的確な視点だと思うし、国代表にしろ、クラブサッカーにしろ、この感覚が当たり前のものとしてこの国に根付いていって欲しいですね。
>これをやってしまうとみんなの「好みの監督の論じ合い・批判のし合い」に陥ってしまいそうで危険ではないですか?(^^;
ご忠告ありがとうございます^^;
AC後あたりなら大丈夫かな?
持論もさることながら、皆さんの意中の監督像なんかも一度聞いてみたいんですよネ。
posted by 桐谷 | 2007-06-25 19:39
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
わろすちゃんさん、ラッシュさん
今回のオシム招聘については、田嶋さん、小野さん相当がんばったんじゃないかな…というのが僕の印象ですね。水面下ではかなりの板ばさみ状態にあえいでいたんじゃないかな…。
posted by 桐谷 | 2007-06-25 19:42
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
>桐谷さん
>これパクってもいいかな…^^;
こんな駄句でよければどうぞ使って下さい。桐谷氏も、言葉は違えど同じようなことを考えてらっしゃると思ってましたし(^^
>持論もさることながら、皆さんの意中の監督像なんかも一度聞いてみたいんですよネ。
そうですかぁ。確かに楽しみではありますけどネ。怖い怖い(^^;
posted by ラッシュ | 2007-06-26 09:31
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
数試合しか観ていないけど、年代別代表の城福さんとか柏の石崎さんとかが好きですね~。
外国人監督の方がプレッシャーとか協会に対し、あと腐れなくズバッと好きなこと言えそうな気がしますね。通訳の人は大変でしょうが(笑)
posted by カタヤマ | 2007-06-26 12:02
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
カタヤマさん
>年代別代表の城福さんとか柏の石崎さんとかが好きですね~。
あなたともサッカー観が合いそうですネ。
いつかお付き合いしてもらいたいものです。
特に城福さんは、次代の日本の宝だと考えます。選手で言えば柏木くん、指導者で言えば城福さん、僕はこの二人の将来にとても期待しています。
posted by 桐谷 | 2007-06-26 20:12
Re:日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
私は高齢のオシム監督を4年でまっとうするのは無理だと思います。「ポストオシム」はストイコビッチか山本正邦しかいないと思います。
posted by キヨ党 | 2007-09-16 20:25
日本代表監督論【ポストオシムへの提言】
コメント投稿者ID :
以前のエントリーに投稿したのですが調子が悪かったようで反映されませんでしたが、桐谷さんにかなり批判的なコメントだったので逆によかったと思っています。ちょっと皮相的だったので・・・。
上記に挙げた桐谷さんのエントリーよく覚えています。これを読んで、代表監督を表層的な結果や内容で評価することは非建設的で将来につながらないと強く思いました。
ただ、その時は日本が目指すサッカーの姿が小野さんにははっきり見えていて、結果を問わずオシムをサポートしてくれるのだろうと思っていました。
ですがオシムが倒れ、小野さんが後任に岡田さんを選んだことでそれまでの信頼が揺るぎ、かなりショックを受け、同時に疑問を感じてしまいました。この人はオシムが「日本化」といった意図を本当に理解しているのだろうかと思ってしまいました。
岡田さんのそばでサッカーを見ていた人なだけに何か理由があるのだろうと思いましたし、その後大木さんがコーチに入るということで「日本化」の継続ということをやはり考えているのかなとは思いましたが、オシムのような方法論のない岡田さんにオシム後のサッカーを引継がせることが果たしてできるのだろうかという疑問はずっと持っていました。
そして結局、岡田さんに替わった後の代表の試合を見て思ったのは、小野さんは「予選突破」を重視する一方で、「日本化」の継続を配慮して選んだのではないということを感じました。
日本人監督には国際経験が少なすぎると以前から思っているので、反町さんもそうですが岡田さんには選ばれた以上続けてもらって、できるかぎり応援しようとは思っています。ただ、やはり小野さんにはなぜ岡田監督を選んだのかという点をもっと説明してもらいたい。
明らかにオシムが追求していたサッカーとは違う。岡田さんが今後目指すサッカーがオシムが見せてくれた理想に重なるとは到底思えない。
楽観的なのかもしれませんがマリノスで見せたような守備的なリアクション・サッカーに岡田さんが今後きっちり転換することができれば予選突破は可能だと思います。けれども、もうそこには「日本化」の継続など全く失われてしまうことになると思います。
いったい小野さんはオシムのサッカーのどんなところに魅力を感じたのだろう?
オシムに意見を聞いて後任監督を決めることができれば一番良かったと私も思います。ただ、岡田さんを退任させ、今それをすべきかどうかは疑問です。
岡田さんには引き受けてもらった以上続けてもらってこれまでの膿を出す役になってほしい。予選突破ができなくてもそれはそれで逆に好機としてこの監督選考について改めて検証し、代表に求めるサッカーのあり方、継続性についてもっと考えるくらいの気持ちでいたいと思っています。予選敗退ということは今後の日本サッカーの一時的な停滞を生むかもしれませんが同じことの繰り返しをせずに済むのなら敗退は方向性を正す良薬になるのではないでしょうか。
そして同様に協会やメディアにもジーコ退任の時にできなかった十分な検証と熟省を公表し、継続性をもった「日本化」とは何か改めて提唱してほしいと切に願います。
posted by kakara | 2008-04-03 22:46
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」



