2007年09月08日
【3大陸】オーストリア戦 戦評
今のオシムジャパンの実力であれば、アウェーと言えども欧州のこのクラス(階級)と引き分けることはさほど難しい事ではない。 ただし、これに勝ちきるという事、1点をもぎ取るという事はとても困難な事であり、またこれがユーロ予選のようなガチンコの試合であれば、彼らは最後にもう一絞りのエネルギーと闘志で挑んできたはずである。それを成す為には、技術とはもうひとつ別次元の“闘争”する気迫であり、“勝利”へ対する逃げ場の無い飢餓感と共に“敗れ去ること”への勇気が同時に求められる。オール・オア・ナッシング(全てか無か)の状況判断と決断…ここに世界と日本の大きな断絶が横たえている。最終的にそれを得る為には、やはりこのような貴重な機会の中からそのマネージメント能力を学んでゆくしかない。 ヒディンクに率いられた2002の韓国代表が、同じくヒディンクに率いられた2006のオーストラリア代表が、アジア・オセアニアの枠を飛び越えて世界へ触れられたのは、僕はひとえにこの躊躇いのない状況判断と勇気ある決断の賜物であったような気がする。 世界の強国の、攻守…を分ける10段変則のギアシフトが、今の日本には3段の持ち合わせしかない。さらに正確にいえばそれは1速と5速と10速がある訳ではなく、3速と5速と6速がちんまりと並んであるだけなのだ。 日本のゲームを試合状況のキャプションやテロップの説明なく、その選手の動きやプレー選択のみを見ていれば、今がどういう状況であるのかが僕には分からない。1点負けていて残り5分なのか、3点勝っていて残り30分なのか、或いは引き分けでは全てが潰えてしまう状況での残り3分なのか…。 今後日本がその“全てか無か”の状況判断を迫られるとき、この部分の切り替えの甘さ、決断の曖昧さとその共通認識の希薄さが、大きな弱点として禍根を残しかねない。スキルの向上と共に、この部分の鍛錬も育成年代からの課題として、一刻も早く本腰を入れて取り組むべきものであると考える。 試合は予想通りの展開であり、ポゼッション能力に勝る日本が、欧州の強固なディフェンスを前に攻め倦む90分だった。スタメンもほぼ予想通りで、依然として2列目のゴールへ迫る動きが欠けているし、サイドでの思い切った仕掛けも不足である。ただし、ミドルシュートの意識は大分改善されたようで、つまらない横パスで危険な位置からの不要なカウンターを受ける機会は大分減ったように思う。徐々に課題が絞り込まれ、その中でこの相手に自らの戦い方を貫徹し、その試合内容で圧倒できた事は、オシムジャパンの確かな実力の証であったように思う。 中盤で見せた稲本の厳しい守備は、日本の選手達に対する何よりのお手本であると思うし、あの姿勢を誰よりも阿部勇樹に学んで欲しい。今回の彼の不在をつくづく残念に思う。そして松井大輔の“勝負”する気迫。それはゲーム中、見栄えのする華やかな輝きを放つ事はなかったかも知れないが、今の日本代表の攻撃に一番欠けている要素であったように思う。パスにしろシュートにしろ、有機的な攻撃はあの姿勢から湧き出てゆくものだと僕は思う。 前半終了後、そして後半終了後の、オーストリアの観客の耳をつんざくようなブーイングを耳にしただろうか。勿論それは、彼らの日本代表の実力に対する認識不足も多分に含まれていたかも知れないが、それよりもやはり彼らはこの試合における“内容”をしっかりと認識、把握しているのだと僕は考える。 一方、日本に目を向ければ“弱いオーストリア”に勝ちきれない、進化の無いオシムジャパン…との評価がまかり通る。僕はこれこそが、この国のもっとも危惧すべき潜在的な“弱点”であり“リスク”であると認識している。 次のスイス戦では、さらに現在のオシムジャパンの実力が顕在化するだろうし、またその弱点も暴かれる事になるだろう。この攻撃面での膠着を打ち破る“救世主”として、オシムには山瀬功治を今一度試してみて欲しい。最終局面において、ゴール前の人数とパスコースが足りていない事はオシムの目にも明白な筈である。 ★サッカーブログランキングに参加しています…応援のクリック心から感謝いたします★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ
posted by 桐谷 |10:25 |
オシムJAPAN |
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posted by 桐谷 | 2007-09-08 11:49
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
内容的にも
あいもかわらずの試合でした
ミドルレンジで打てるシュートも打たないで
途中で相手に取られてしまう
FWは連携不足、技術スピード不足
松井も先発で使わない
相手も全く参考にならないレベル
果たしてこの強化試合の意味は???
むしろサウジやイランの方が
オーストリアより格段に強いのでは
とも思えて残念です
桐谷さんと同じで
せめて山瀬を是非使って欲しいですね
posted by stamibene | 2007-09-08 12:27
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
稲本よかったです。
中盤の守りの厳しさは、やはり長年ヨーロッパで戦ってきた選手だけありますね。ボールを奪うタイミングに経験とスキルを感じさせてくれました。稲本がボランチに入ったことで、ボール奪ったとこから攻撃へのスピードがACよりも1段上がりましたね。本当に頼もしい選手です。
この試合で、目を見張るモノがあったのは中澤、トゥーリオ、鈴木、稲本の守備だったのではないでしょうか。フィジカルが強い選手がここのポジションに複数名いることで安心感が増しました。フィジカルの強さって本当に大事なんですね。
posted by ロイ | 2007-09-08 12:33
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
稲本、中澤、闘莉王の3人が並ぶと真ん中の芯が出来たような感じ。欧州相手では一番いいかも。
2トップは全く連携が出来ていない。シュートパターンが少なすぎ。田中達は現段階では入ってもスーパーサブ。スタメンは厳しい。前へ前への気持ちは分かるが周りが見えてなく、技術も低い。
両サイドバックは相変わらず。仕掛けられないなぁ。松井がみたく、一人でも行って欲しい。
パスだけの選手は止めやすいから…
次は強い強いスイス。オーストリアみたいにC級国ではなく、B級国。欧州遠征1点取れるのか…?
posted by sugarin | 2007-09-08 14:17
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
稲本の積極的な守備も評価できるけど、中村剛の展開力にも、改めて驚かされました。途中で、中村剛が入って日本の攻撃がガラッと変わった瞬間は、得点の匂いを感じたんだけど....それに比べると稲本の展開力には、少し物足りなさを感じました。
しかし、stamibene 氏もそうだけど、日本のカタチに悲観的な人が多いですね。
少なくとも、「試合を完全に掌握するパスサッカー」に進歩を感じ、それをベースにして「物足りなさの改善」と言う視点で、今の日本サッカーを見るべきだと僕は思う。そう言う意味では、ベースを崩さず、発展への試行錯誤している現状に期待を感じつつ、見守る段階だと思うのだけれど...
とりあえず、桐谷氏と同様に山瀬と、松井に期待。早いことチームにフィットしてアクセントとなる事に期待したい。
posted by が | 2007-09-08 14:20
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
悲観じゃなく、現実論ですよ
なぜ松井を最初から出さないのか
途中のほうが相手が疲れてるから
というのでは松井に失礼では
Jリーグよりフランス一部で揉まれてるし、
実績もあるんですから
しかも親善試合ですから一試合任せてみれば
いいんですよ、何も仕掛けもしないで
単純にパスばかりさばいている遠藤よりは
遥かに前向きで自分は好きですけど
posted by stamibene | 2007-09-08 14:34
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
いつも楽しく拝見させていただいてます
私は楽しかったですよ
この試合
監督気にいられようするんではなく
自分だしてエゴイスティックに勝負する
松井が見れたですしね
桐谷さんおっしゃるような
意識の問題を求めても無理ような気がします
ナショナリズムの薄いこの国で
私たちも含めて国を背負ったと意識したこと
あるでしょうか?
では、どうすればと思うかも知れませんが
選手は元来エゴイスティックな部分持ち合わせていますよね
その部分に期待したいです
松井が代表から外れたら期待できなくなるかもですね
(大久保選ばれなかった時・・・と思いました)
長文失礼しました
これからも楽しく拝見させていただきます
posted by いぎ | 2007-09-08 14:35
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
進歩するにしても
松井にはもう機会はないわけですから
オシムの考えてることも難解すぎて
よく分からないな最近
posted by stamibene | 2007-09-08 14:38
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
はじめまして
いつも、とてもいい批評をされているなと
楽しみに見ております。
稲本、本当に良かったですね
前半、激しくスライディングに行ったシーンをみて
観戦しながら思わず「それだよ!」と声を出して
しまいました。
桐谷さんが仰る阿部選手もそうですが、
自分としては鈴木選手にも見習って欲しかったです。
鈴木選手はスペースを埋めたり
相手の攻撃を送らせるディフェンスは良いのですが
一発で奪うプレーが無くイライラしていました。
身体能力の問題もあるとは思いますが
あのポジションにしては激しさが足りな過ぎると思います。
もちろんJリーグの当たりに対する判定の異常な厳しさを見ると(鈴木選手本人もインタビューで嘆いていましたが)
仕方無い面もあるとは思いますが。
個人的には相手のキーマンにはキツく
時にはファール覚悟で潰すプレーもして欲しいです。
そういう狡さは日本では嫌がられるかもしれませんが。
私は必要だと思います。
少しだけ気になっているのは
ポゼッションを高める今のやり方は
日本に合ってると思うのですが
あそこまで選手が従順に指示を守ってパスを回すとは
オシムも思っていなかったのではないでしょうかね?
これは半分本気で半分冗談なんですが。
日本代表でも、強いチームが必ず持っている
チームとしての”一体感”を早く見たいです!
スイス戦が楽しみです。
また桐谷さんの批評も楽しみにしています。
posted by コール | 2007-09-08 15:41
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評【キリタニ】
今日の松井のプレーって、評価はどのぐらいでしょう? 個人的には「足許でもらって、それからどうしよう?」という感じで、いかにスペースを作るか、相手のマークを外すか、というパスをもらう前の動きが冴えなかった印象です。自分でできるお膳立ての手を抜いていたというか。
大事なのは仕掛けを成功させてチャンスを作ることで、ドリブルすること自体にカタルシスを感じてもしょうがないですからね。
稲本については、個人的には長短半々というところです。
日本の場合、彼のように自ら当たってボールを獲りにいける中盤選手は少ないですから、そういう意味では久しぶりに攻撃的な守備のできるボランチとして新鮮でしたね。スペースのカバーに優れた鈴木とは補完性が高いコンビと思います。
でも、自分のエリアに相手が入ってこないと守備をしない感じがあったこと、せっかく機動力があるのだから遠藤あたりを追い越して前後のポジションチェンジにもっとトライして欲しかった点が不満でしょうか。
あと、今日の試合を見た印象で言うと、前からプレスをかけてくる相手だと、ボランチ鈴木は結構リスキーだなぁと感じました。相手が近づくと、すごく焦った様子でパスの先を探している感じで、試合開始10分あたりまでは相当ヒヤヒヤしました。中村俊が下がってボールをもらいにきてやっと落ち着きましたが、あれも俊輔にピッタリ相手の守備的ハーフが食いついてきたら掻っ攫われて逆にピンチになる可能性もあります。
それでも守備力を考えると鈴木は外しにくいでしょうし、さらに後ろのトゥーリオからのロングパスはそれなりに利いていたのは収穫かもしれません。
posted by ラムダ | 2007-09-08 15:56
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
稲本の守備、僕は危険だと思います。激しいというより無鉄砲に見えました。局面を考えていないというか。今回は親善試合なんでいいですけど、大事な試合であれをやられると試合運びの計算が立てづらくなる気がします。
posted by ふぇあ | 2007-09-08 16:30
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
今回はFWの個人能力不足が露出しただけだと思います。
我那覇・高原のようにボールを収める技術+ボディバランスがないとなかなか危険エリアでのプレーが出来ませんね。
そこで大事なのは2列目の飛び出しや3列目の飛び出しでしょうけど、中村や遠藤のお陰で圧倒的なポゼッションサッカーが出来、稲本と鈴木の守備意識の高さのお陰で守備が硬かったと・・・・
なんとも難しいですよね。オシム監督は後半途中に松井と憲剛を入れて攻撃的布陣で挑んみましたけど、1トップにしたのがあまり良くなかったようです。
安易に2列目に松井を入れろ!とか山瀬を入れろ!とか言うのは簡単でしょうけど、それだとポゼッションサッカーの質が今より落ちると思いますし、オシムはポゼッションの方を重要視してると思いますからね~
なんとも言えない試合でした・・・・。
posted by アヒャ | 2007-09-08 16:35
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
今回の試合でなぜ点が取れないのか? が少し分かったような気がしました。
ポイントとしては、やはり『個の力が不足している』だと思いす。これは今まで言われていた、中盤から飛び出せるや、ドリブルで突破できるといった個の力ではなく、私が注目したのはトラップの上手さです。オーストリアの選手はキチッと足元で止めることが多いですが、日本の選手は、受けた時に離れたり、上に浮かしたりする事が多く、その分時間をロスしてしまいます。世界基準で見ればこれが致命的な遅さなんだと思います。だから、最後の部分で詰めきれないと、私は思いました。サイドからのクロスがワンテンポ遅いから対応されてしまう。オシム監督が初めから言っている、ワンタッチでシンプルに捌く事が大事なんだと改めて思いました。サイドから崩しに行ったというより、サイドに追いやられた形が多かったと思います。
稲本から俊輔に出た決定的なパスも、ワンタッチでシンプルに出してます。つまり、その部分の精度を上げれば、決定力不足もある程度解消されるのかなと。
こうやって考えていくと、正直国内組の場合、現状で誰が出ても五十歩百歩だと思います。やっぱり、俊輔や稲本に比べるとそういった基本的なスキル不足がハッキリとしていると思いました。
それと、前半の最初のほうはオーストリアの最終列でのパス回しに見とれてしまいました。早いし止まるしフィードが正確だし。(15分くらいしか持ちませんでしたが)ああいうのを見ると、オシム監督が最後尾からのビルドアップを重要視する意味が分かると思いますね。
最後に、あんまり当って欲しくなかったんですが、やっぱり俊輔はボランチの位置でパス散らすほうが、フィットするんですね~。遠藤とは横ではなく縦の関係じゃないと機能しずらいんでしょうか? それにしても、何で最後遠藤に変えて山瀬が出なかったのか非常に疑問でしたね。(ケンゴがいたから変えても良かったのではということです)
posted by ペン太郎 | 2007-09-08 17:24
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
アーセン・ヴェンゲルが、大量補強をした今季のリバプールに向けて、こんなコメントしたことがあります。--スタメンを3人以上も入れ替えてしまえば、しっかりとしたコンビネーションプレーのあるサッカーができるようになるには半年はかかる。
リバプール、好調ですが、やはり、新戦力ともといた選手とのコンビは、まだまだです。アーセナルのフットボールはコンビプレーが生命線。そのあたりは、オシムの戦術にも重なるところでしょう。
コンビネーションだけは一朝一夕では向上しないし、即効薬もないものでしょう。新しい選手をいれるということは、それだけでとてもリスクの伴うことです。山岸や羽生だって、山瀬や松井をすんなり導きいれるための招集なのでしょう。
この試合、FWは矢野と達也の急造コンビ。戦術の要になるMFのまんなかには稲本。オシムにしてみれば、これ以上、新しい選手をいれることはできないという判断なのでしょう。
そういう状態で、素早いパスワークとコンビネーションから攻めて、点を取るというのは、とても難しいことでしょう。しかも、相手は引いて守っているごつい白人選手。1点でも取れれば上出来。攻撃陣のふがいなさだけを安易に責めてもしかたないと思いますね。
もっとも、攻撃は結果を出しての攻撃ですから、どういう風に点を取るのか、誰に点を取らせるのか、そこから逆算して組み立てられた攻撃の形や意図を見てみたい。そのメッセージの発信がすこし弱いような気がします。いま守備はしっかりしているだけに、そっちをはっきりとしてほしい。高原以外にFWの軸になれる選手が決まってくれればいいと思いますね。
オシムのいうように、選手選考をメッセージとみれば、背の高いポストワーカーに足の速い仕掛けや、そして、高原ということになるでしょうか。
いずれにしても、コンビネーションを高める秘策なるものが開発されればよいですね。ジーコは、選手間の連携を高めるため、批判されても、スタメンを固定して変えませんでした。オシムも苦労しているのでしょう。だって、五輪組も招集したいのですしね。
オランダの選手たちは、幼少のころから、4-3-3のウィングシステムを体にたたきこまれているから、コンビネーションの熟成がなくても、そのシステムに放り込めば、それなりにやれるなんて話を聞いたことがあります。日本でそんなことはないですね。
「日本人選手」にコミュニケーション力が必要というのは、こういうところに現れるのだと思います。相手が、俊輔やオシムであっても、選手個人の意見をはっきりと主張して、みんなで形を作っていくことができれば、もっとよいサッカーがすんなりとできるようになると思いますよ。
posted by ぽっけ | 2007-09-08 17:29
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
ポゼッションサッカー=パス回し
でしょう
いくらボールを持っていても
これだけでは点は取れないのでは
ないでしょうか?
今のままではFW頼りになるだけです
MFで自分で道を開かなくては
しかし遠藤はいつもながら
変わらないですね
PKのやり方が物語ってます
posted by stamibene | 2007-09-08 17:30
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
オーストリアのプレイの精度が極端に悪かったため評価が難しい試合になりましたが。日本代表の動き自体は全体的に良かったと思います。涼しいからかな?
ドリブルで「ボールを運ぶ」ことができるのは松井の持つ大きな強みですね。ディフェンスを背走させながら味方の攻め上がりを引き出すプレイは今までの日本にないオプションでした。初戦はこんなものでしょう。
いくつかしっかりとチャンスを作り、ノーピンチで終えたことで「勝ってしまった」カメルーン戦よりはるかに収穫は多かったと思います。
早朝でもそれなりに楽しめたのは、オーストリアの成熟したサッカーファンの試合に対するリアクションが気持よかったことと、この試合の放送がテレビ朝日じゃなかったおかげです。
posted by 黒目 | 2007-09-08 19:30
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷様
昨夜の試合、「ギアチェンジ」という課題に関しては、僅かながら進展が見れたように思いました。
とても単純ですが、新たな個の力がギアパーツになる事が良く解りました。稲本の「深いタックル」は高いギア比からの攻撃の発進、松井の「打開力」は中速からの加速力を加えていたように思います。
また「ギア」について考えながら、改めて思い知らされたのは、中田英寿のように一人でチームのギアそのものとなるような選手がどれだけ希少な存在であったかと言う事です。彼のような選手は、少なくとも向こう20年くらいは現れないでしょうね。
現状ではやはり、「個の力」を組み合わせてより力強くしなやかな「ギア」をじっくり作っていくしかないんでしょうね。
ただ、松井のような打開力のある選手、高速用の「パーツ」は順調に育っていると思いますので、個人的にはこの点には悲観的ではありません。水野、家長、柏木、梅崎、安田、森本...こういった選手がやがて、レギュラメンバーを刺激しチームを活性化してくれるだろうと期待しております。
それと、(地元ひいきもあり)桐谷さんと同じく甲府の茂原の代表入りも期待しています。
Jリーグにおける甲府のサッカーは、世界における日本サッカーのミニチュアのようで面白いですよ。外国人にたよらず(たよれず)、フィジカルにたよらず(たよれず)、ポゼッションとテクニックとアジリティーで勝負しています。そして代表と同じゴール近くでのクオリティーと「ギア」に問題を抱え、結果が出せずにいます。
と、甲府の関係のない話になってしまいましたが,,,長文お許し下さい。
posted by アニー | 2007-09-08 19:39
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さん、ご無沙汰しております。
なんか消化不良な試合でしたね。
一発決めて、スッキリしたかったと言うのが本音です。
初めて稲本・闘莉王が同時に使われた(?)後方は、僕の望む理想の布陣。
強靭さが増し、安心して見てられました。
そして、オーストリアの若き貴公子を数分で撃沈させた中澤の身体能力は、地元サポーターをも黙らせましたね。
FWについてですが、今日は少し違った方向から見てみたいと思います。
オシムは、日本人の特長を生かしたチーム作りを掲げてきました。
頭のいい方です、僕なんかよりも遥かに日本人の性格・気質を解ってらっしゃると思います。
決められた仕事を組織だって忠実にこなす事を得意とする民族で、不意を撃つような独創的な考えは苦手です。
これは、私自身、過去に指導された“個人プレーは止めよう!チームプレーに徹し得点して勝利しよう!”という精神から来るものだと思っております。
いずれ社会に出て、組織に順応できるような精神を養うというのが、当時のスポーツの目的でした。(アマスポーツ精神)
今の選手は、この精神にはあまりこだわってないと思っておりますが、指導者は別です。
まさに、その時代を生きてきた方々だからです。
サラリーマンJリーガーだった某代表監督などは、その時代を生きた典型的な監督なのかもしれません。(笑)
良し悪しは別として、世界に誇れるFWを育てるにはこの精神が足かせとなってる事は確かだと思います。
その意味で捉えるなら、オシムは、日本人気質を理解し過ぎです。
戦火を逃れながらサッカーをやり、生き抜いてきたその精神と気質こそ、今の日本のFW選手に植付けて欲しいものなのです。
巻きにしろ、田中にしろ、目つきは農耕民族です。
獲物を狙う狩猟民族の目つきではないのです。
高原には、それに近いものを感じるのは私だけでしょうか?
posted by 風のサッカーボール | 2007-09-08 20:08
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さんこんばんは。
全て同意です^^
日本では桐谷さんが仰る通り"弱いオーストリア"と言う言葉を耳にします。
ふーむ、いつから日本は欧州中堅クラスを弱いと言えるようになったのか・・。
勘違いしている方が増えている傾向にあり、それを私も危惧しています。
世界のレベル、日本のレベルを客観的に評価出来なければ、本来のストロングポイントやウィークポイントは見えてきません。はたして今の日本にそのような協会の人間、メディア、サポーター、ファンはいるのでしょうか・・・・。
オーストリアは弱いのではなく、日本のレベルが向上しているのでしょう。
序盤オーストリアは最終ラインを高く保ち、早いプレスから速攻と実力の片鱗を見せました。
ただ日本のパスワーク(ポゼッション)の圧力に徐々にラインを下げざるを得なかった。もし序盤のままラインを高く保ち続ければ、日本の餌食になっていたでしょう。中盤から引き気味になった要因はそこにあると思います。
連携面はまだまだですが、欧州中堅クラスにあの内容で日本サッカー(オシム)をただただ批判する人が多すぎです・・。
そして"チェンジ オブ ペース"
確かにその時を判断し実行出来る選手がいない(育ってない)のは、トップレベルに肩を並べる日は何時までも来ないでしょう。
纏まりの無い長文失礼しました。
posted by エルコンドルパサー | 2007-09-08 20:42
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
こんばんは。
オーストリア戦、なかなか面白い試合でした。
開始10分くらいまではオーストリアの前からのチェックに対し、ディフェンスライン+鈴木のボール回しに無駄なドキドキ感を与えれはしたものの、その後は終始試合をコントロールしていたと思います。
得点を奪えなかったのは残念でしたが、ACの時と比べると中盤の動きも活発で、オシムサッカーというものがより明確になった試合ではなかったでしょうか。
>中盤で見せた稲本の厳しい守備は、日本の選手達に対する何よりのお手本であると思うし、あの姿勢を誰よりも阿部勇樹に学んで欲しい。今回の彼の不在をつくづく残念に思う。そして松井大輔の“勝負”する気迫。それはゲーム中、見栄えのする華やかな輝きを放つ事はなかったかも知れないが、今の日本代表の攻撃に一番欠けている要素であったように思う。パスにしろシュートにしろ、有機的な攻撃はあの姿勢から湧き出てゆくものだと僕は思う。
まさしくその通りだと思います。
その人の性格によるところが大きいのだとは思いますが、俊輔、遠藤など代表を引っ張って行かなければならない立場の選手からそういった部分が
伝わってこないのが歯がゆいんですよね。
気合や気迫と言った目に見えないが伝わってくるもの、闘争心のようなものは代表選手にとって非常に重要な要素であるのは間違いないと思います。
そして僕はそういったタイプの選手のほうが好きです。リッピに平手打ち食らわしたガットゥーゾのように・・・あれはやり過ぎですね^^;
posted by 千鳥足 | 2007-09-08 23:17
stamibeneさんへ
>果たしてこの強化試合の意味は???
イライラする気持ちは良く分かりますよ。僕も日本代表の試合ではいつだってイライラしますからネ。
ただイライラさせられるのは、日本人だけではなくて日本と同じレベルの国とて同じでしょう。オシムになったからと言って日本がすぐに強くなるわけではありませんし、ACで課題が見つかったからと言って、それにすぐに対応できる訳ではありません。ここからの一歩一歩は遅々たる歩みでしかない事をよく肝に命じて、じっくりとその成長を見守ってゆきましょう。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:22
ロイさんへ
>稲本がボランチに入ったことで、ボール奪ったとこから攻撃へのスピードがACよりも1段上がりましたね。本当に頼もしい選手です。
そもそも稲本というタレントはあのような泥臭いプレーが得意なタイプではなかったと思います。けれども欧州へ渡ったこの5年ほどの期間であれだけの厳しさを身につけたんですね。欧州で活躍する彼らは練習から絶えず厳しい“競争”にさらされているからこそ、あのようなプレーや気構えが磨かれてゆくのだと思います。
そしてMFであれば、前だろうが後ろだろうが、すべての選手があれだけの守備意識を備えて戦って欲しいと僕は思っています。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:27
sugarin
>稲本、中澤、闘莉王の3人が並ぶと真ん中の芯が出来たような感じ。欧州相手では一番いいかも。
オシムが稲本のデキをどう評価しているのかは分かりませんが、鈴木啓太、闘莉王、中澤は稲本の激しい守備にかなり助けられた事は確かだと思います。ここに阿部勇樹と今野 泰幸を競争に加えて、さらに強固な守備ブロックを構築して欲しいですね。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:31
がさんへ
>少なくとも、「試合を完全に掌握するパスサッカー」に進歩を感じ、それをベースにして「物足りなさの改善」と言う視点で、今の日本サッカーを見るべきだと僕は思う。そう言う意味では、ベースを崩さず、発展への試行錯誤している現状に期待を感じつつ、見守る段階だと思うのだけれど...
僕もまったく同じ心持で今の代表を眺めています。そしてここからの一歩一歩は、これまでのようなとんとん拍子では行くはずが無い。それこそ抜本的なこの国の問題に立ち向かっていかなければならなら時期なのだと思っています。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:34
コールさんへ
>桐谷さんが仰る阿部選手もそうですが、自分としては鈴木選手にも見習って欲しかったです。
鈴木選手はスペースを埋めたり相手の攻撃を送らせるディフェンスは良いのですが一発で奪うプレーが無くイライラしていました。
おっしゃる意味よく分かります。鈴木啓太は非常に読みの優れたインテリジェンスのある選手ですが、欧州や南米の選手から見れば“怖さ”がない。その部分でやはりJと世界との“格差”のようなものは感じます。ただアンカーとして多少慎重に対処しなければならない部分はあると思いますし、あの稲本の厳しい守備意識は彼より前の遠藤や俊輔にも同様に求められるべきものであると僕は思っています。
>少しだけ気になっているのはポゼッションを高める今のやり方は日本に合ってると思うのですが
あそこまで選手が従順に指示を守ってパスを回すとはオシムも思っていなかったのではないでしょうかね?
これは半分本気で半分冗談なんですが。
これは僕もまったく同感ですね。オシムがシュートを打つな!とか、クロスを入れずにボールを下げろ!と強要しているかのような捉え方をしている見方も一部にあるようですが、曲解も甚だしいと思います。点を取るためにする正しい判断を、彼が拒む訳など有り得ない。その点で日本の選手達にも、戦略や己の判断力というものをもっともっと磨いて自立したサッカー観を養って欲しいですね。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:45
ラムダさんへ
>今日の松井のプレーって、評価はどのぐらいでしょう? 個人的には「足許でもらって、それからどうしよう?」という感じで、いかにスペースを作るか、相手のマークを外すか、というパスをもらう前の動きが冴えなかった印象です。自分でできるお膳立ての手を抜いていたというか。
大事なのは仕掛けを成功させてチャンスを作ることで、ドリブルすること自体にカタルシスを感じてもしょうがないですからね。
彼はメッシではない訳ですから、完全に独力であのレベルの一対一をすり抜けていけるわけではありません。そこには直接・間接的な様々な“サポート”を必要とする訳で、あの状況の中では彼にとって必要なそのサポートが十分ではなかったと僕は評価します。そのサポートの無い中で、彼は与えられた時間精いっぱい自分の仕事をこなしたと思います。オシムがそれをどう評価したかは分かりませんが…。
>稲本については、個人的には長短半々というところです。
自分のエリアに相手が入ってこないと守備をしない感じがあったこと
僕はそれを欧州の流儀であると捉えていますし、日本もそれがスタンダードであるべきだと考えます。彼はサボっているのではなくて、自分の持ち場に責任を持って対処していた。僕はそれを高く評価したいと思います。
一方オシムの評価がどうであったかと考えれば、稲本の展開力や攻への貢献については、少し不満を持ったのではないかと考えています。その点ではあなたの評価の方により近いのかも知れませんね。
posted by 桐谷 | 2007-09-08 23:57
ペン太郎さんへ
>私が注目したのはトラップの上手さです。オーストリアの選手はキチッと足元で止めることが多いですが、日本の選手は、受けた時に離れたり、上に浮かしたりする事が多く、その分時間をロスしてしまいます。世界基準で見ればこれが致命的な遅さなんだと思います。
僕はそれを“スピードの中での精緻”であると理解しています。トップスピードでのキックであり、同じくトップスピードでのトラップ、そこに日本選手のスキルの弱点があるように思います。
そして日本のうまい選手はみんな動きの無い中、足元へのボールを裁く事によって見栄えを確保しているような気がします。その点で欧州のトップレベル、カカやリベリーのようなタレントとは格段の差があるように思います。
そんな中、柏木陽介や柿谷耀一郎のようなタレントが生まれ始めている。この問題は少なくともその世代の到来までは改善されない部分として僕は捕らえています。
>それと、前半の最初のほうはオーストリアの最終列でのパス回しに見とれてしまいました。早いし止まるしフィードが正確だし。(15分くらいしか持ちませんでしたが)ああいうのを見ると、オシム監督が最後尾からのビルドアップを重要視する意味が分かると思いますね。
これは良い視点だと思います。僕もまったく同じように感じました。そしてこれはスキルというよりも、ポジショニングとインテリジェンスの部分が非常に大きいのではないかと僕は思いました。やはり欧州のトップリーグを見ていれば、この部分のJとの格差は常に感じます。欧州においてはすでに中盤ではなく最終ラインが攻撃を創っているようなチームが少なくない。これは更に時間のかかる問題だと思っています。
>最後に、あんまり当って欲しくなかったんですが、やっぱり俊輔はボランチの位置でパス散らすほうが、フィットするんですね~
やはり彼は降りて来ますね。そしてそこで心地よさそうに過ごしている。遠藤は前で踏ん張ろうと頑張っているのはよく分かりますが、彼は横に横に逸れて行く。結局、相手にとって一番嫌なゾーンに人が居ない。圧倒的な数的不利の中FWの存在感がどんどん消えてゆく…。この部分に僕のフラストレーションは日々溜まってゆくのですが^^;
posted by 桐谷 | 2007-09-09 00:18
ぽっけさんへ
オシム構想の核に遠藤と俊輔がいる事は、今回の起用でもはっきりしてきましたね。ここが変わらない限り、闘い方も変わらないのは自明ですし、であればやはりこの膠着した展開の中で、どのような変化をつけてゆくのかが、WC予選の鍵になりそうですネ。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 00:24
黒目さんへ
>早朝でもそれなりに楽しめたのは、オーストリアの成熟したサッカーファンの試合に対するリアクションが気持よかったことと、この試合の放送がテレビ朝日じゃなかったおかげです。
本当にアウェイだからこその見物でしたね。オーストリアという欧州の2.5流国にして、あれだけの卓越した厳しいサッカー観を持って国代表のサッカーを見守っているわけですから、日本のそれも今よりも更に磨かれていかなければならないことを僕も再認識させられました。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 00:28
アニーさんへ
アニーさんもおっしゃるように、やはり海外組みのゲームメイク能力とその存在感というものは一歩抜けている感がありましたね。
>水野、家長、柏木、梅崎、安田、森本...こういった選手がやがて、レギュラメンバーを刺激しチームを活性化してくれるだろうと期待しております。
そしてこの部分も同感です。今のフル代表の中に彼らのようなタレントが切り込んできた時が、本当の意味でのスタートラインになるような気がしています。
>それと、(地元ひいきもあり)桐谷さんと同じく甲府の茂原の代表入りも期待しています。
Jリーグにおける甲府のサッカーは、世界における日本サッカーのミニチュアのようで面白いですよ。外国人にたよらず(たよれず)、フィジカルにたよらず(たよれず)、ポゼッションとテクニックとアジリティーで勝負しています。
苦しみながらも決して揺らぐことのない甲府のサッカーが僕は今一番好きなんですよ。そしてアニーさんにも是非お願いしておきます。絶対に落ちないで下さい。甲府のサッカーこそが日本代表の最高のお手本であり、このサッカーが否定されては日本の未来が展望できません。
茂原や藤田など主力となる選手の不調や、ここ最近のツキのない展開にもめげず、是非このサッカーを貫いてJ1に踏みとどまって欲しいと願っています。ここからの10試合、一試合も見逃さずに僕も甲府を全力で応援してゆきます。ラドンチッチに火がつけば全てが良い方向へ展開してゆくかも知れません。茂原の代表招集と共に、これからの甲府の快進撃に期待しています。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 00:43
風のサッカーボール
>初めて稲本・闘莉王が同時に使われた(?)後方は、僕の望む理想の布陣。強靭さが増し、安心して見てられました。
これは僕も同感です。中央の守備ブロックは本当に安定していましたね。今更ながら闘莉王の不在が本当に大きいACでしたね。
>(アマスポーツ精神)
に関する考察。きっと多分にその要素はこの現状に影響を与えていることと思います。野球にしろ相撲にしろ柔道にしろ剣道にしろ“良い子”を育成するのがスポーツの役目…のような理念が日本のスポーツ文化には根付いていますね。
そしてこれは何も精神論ばかりではないと思いますが、なるべく早い時期からストライカーに特化した養成の在り方…についてもそろそろ指針のようなものが打ち出されて良いのかもしれませんね。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 00:54
エルコンドルパサーさんへ
>オーストリアは弱いのではなく、日本のレベルが向上しているのでしょう。
序盤オーストリアは最終ラインを高く保ち、早いプレスから速攻と実力の片鱗を見せました。
ただ日本のパスワーク(ポゼッション)の圧力に徐々にラインを下げざるを得なかった。もし序盤のままラインを高く保ち続ければ、日本の餌食になっていたでしょう。中盤から引き気味になった要因はそこにあると思います。
オシムジャパンは確かにこのレベルの相手にアウェーで互角に闘えるようになった。ただし彼らが格下だなどと考えていたらいずれ世界の笑いものになるでしょう。今やっとここまで辿り着いたのであって、少しでも手を緩めれば歴史的にも環境的にも一日の長がある彼らにすぐに引き離されてしまうでしょうね。
そしてこの試合、一番の見所は前半の15分頃までの展開にあったと思います。あそこで勝負は一旦ケリがついた。けれども勝たせなかったオーストリアと勝ちきれなかった日本。これが両者のありのままの姿だと思います。そしてここをひっくり返すのは、カンタンなようでとても難しい事であることを、僕らはこれからゆっくりと時間をかけて思い知らされるのではないかと思っています。
スイス戦はさらに厳しい試合になる事を期待しています。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 01:08
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
自分は久しぶりに解説が松木さんじゃなかったのでとても新鮮でした。
関係ない話ですいません。。
コールさんの
>少しだけ気になっているのはポゼッションを高める今のやり方は日本に合ってると思うのですが
あそこまで選手が従順に指示を守ってパスを回すとはオシムも思っていなかったのではないでしょうかね?
これは半分本気で半分冗談なんですが。
桐谷さんと同じく自分も同感ですね。自分は最近、鈴木は守備の選手だから攻撃の面では文句を言わないようにしようと思っているのですが、やっぱり鈴木に戻すシーンが多いと少しイライラしますね。あといつもながら加地ですね。
稲本の自分の評価は結構いいです。鈴木とは違うフィルター役としてがんばっていました。あとは鈴木がパス能力を向上させてくれればイタリアのピルロとガットゥーゾみたくなるんですけど、さすがに期待しすぎですね。鈴木&稲本だと守備的なんですが、その分遠藤と俊輔が自由に動いて、サイドは駒野と加地でという感じの攻撃になるんといいですね。
posted by koichi | 2007-09-09 01:15
千鳥足さんへ
オシムジャパンの評価に関してはまったく同感でして、課題は見つかった…しかしそれはそんなにカンタンに克服し得るものでもない。その上で、いくつかの点については意識の改革も見受けられるし、ACの終盤に比べれば、そのボールの動きははるかに“意義ある”ものに変化しつつあると思っています。少しずつ課題を消化して、無駄な部分を削ぎ落としてゆけば、この攻撃にも“得点の香り”がいずれしてくるものと今は考えています。
>その人の性格によるところが大きいのだとは思いますが、俊輔、遠藤など代表を引っ張って行かなければならない立場の選手からそういった部分が伝わってこないのが歯がゆいんですよね。
彼らを核にオシムがチームを構成している事は間違いありませんから、もう少しその“気持ち”の部分を表現したプレーが見たいですね。
これは非常に現代的ではない観念なのかも知れませんが、僕が代表選手に何よりもまず最初に求めることは“気迫”です。ギリギリの修羅場であればあるほど、僕はその“気持ち”が勝敗に大きく影響するものと思っています。これこそが欧州や南米に及ばないこの国の最大の弱点であり、未来への課題なのではないかと思っています。
ガットゥーゾやロイ・キーンのような選手、僕は大好きなんですよ。
posted by 桐谷 | 2007-09-09 01:24
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さんへ
こんばんは。今回の戦評、特に前半部分はまるで前回の僕の質問に答えてくださったようで、僕にとって会心の内容で、何回も読み返しました。
3・5・6速の例えなど、桐谷さんが普段いかに歯噛みして代表の試合を見守ってきたかがリアルに伝わってきました。
そして、桐谷さんが常々口をすっぱくして語ってる芯の一つがここですよね。
要するに日本人はサッカーをまだよく理解していないんだと思います。僕を含め。
例えば1対0、日本がリードして後半30分経過した場合。
桐谷さんなら、この状況ではボールをキープしたままなるべくリスクを冒さず時間を消費するのがベストと考えるでしょう。
ところが現状では日本人一般はそう考えられないのです。
なんというか、日本人全体に
攻める=強気=勝つ
守る(攻めない)=弱気=負ける
という空気が蔓延しており、選手もその例外ではないというか...。
以前どなたかが出されたJリーグのデータによると、そんなはずないんですけどね。
過去、同点に追いつかれたシーンでは何故かそういう空気を感じてしまいました。
それと、日本人は昔から自分で判断して、決断するよりは、上が決めたことに従うことを評価されてきた経緯があることも関係してると思います。
状況を見て決断を下すと言うのは大変勇気のいることです。リスクも付きまとうし、責任も負わねばならない。
日本人は「我武者羅」が好きですよね。
これも、裏を返すと自分で状況を判断して、決断することがいかに苦手かを表してるように思えます。どこかで思考停止回路に入ってしまう。
そしてガムシャラに頑張って途中ガス欠になって負けてしまっても、それをオッケーとする文化がある。このガムシャラが今まで日本人はメンタルが強いと勘違いさせてしまったのかなとも思います。
実は攻めるべきか守るべきかの決断と責任を回避していただけなのに(^^;
特攻、玉砕、皆同じ根の様にも思えます。
そのせいか、サッカーに限らずここを変えるのはとんでもなく難しいことだと思い、それについては僕自身半ばあきらめてました。
だから、オシムジャパンについてはそれを期待していません。それよりはむしろ、
「攻める=強気=勝つ」の、日本人が精神的に優位になる状態を常に作り出すにはどうしたら良いかを模索するほうに期待しています。
ここが桐谷さんと意見が分かれる点であり、僕自身も今回の戦評を読んで、いつまでもあきらめてたらイカンのではないかと気付かされた点でもありました。
話題があっちへ逸れこっちへ逸れのかなり怪しい内容になってしまいましたが、桐谷さんの内容になんとか応えたく、キャパいっぱいの話題に挑戦してしまいました(^^;
オーストリア戦の内容に触れる前に力尽きた感がありますが(^^;
僕もカメルーン戦より良かったと思う一人です。
松井は収穫だったと思います。守る相手に、こいつなんかするのか?と思わせながら進むドリブルは武器になると思います。それとオーストリアのキーパーがフリーキックの時に右左に動いてキッカーをかく乱してる様を見て、駆け引きがうまいなと感心しました。
もう一つ、主審が素晴らしかったです。アジアカップのように無駄に激しいファールがない様上手にコントロールされてました。
posted by 馬慈尾 | 2007-09-09 02:33
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
稲本はほんとに良かったね。危険と評する方もあるようだけれど、欧州では珍しいプレイではないし、抜かれそうなときチャレンジしないプレイヤーは次の試合はベンチ。Jとは違うから。
ドリブルで仕掛けてくる選手には激しくマークし、時にはつぶせる。インターセプト、カットもうまい。パサーにもしっかりプレスを掛けれる。トゥーリオも中澤もいつに無く楽だったと思う。鈴木君もよろしく!
中村憲吾が入ってから攻撃の鋭さが・・・。という意見もあったけど、あれはオーストリアがすでに足が止まっていたから。そういう意味で稲本の本来の彼の特徴である攻撃的な面を次の機会では見せて欲しい。
松井もあんなもんじゃない。遠藤と中村と相互理解を深めて、3人によるポジションチェンジなどもっともっと切れ切れの松井を見たい。
いずれにせよ2人の代表での有用性が確認できたことはGOOD!
ただ、相手陣地で攻撃のスピードが遅くなるのはMFだけの責任でなく、むしろFWのパスを要求する動きに問題を感じる。矢野君は周囲との意思疎通が出来ていないため、完全に浮いてたし。達也も消える時間が多すぎる。
スイス戦では松井のスピードあふれるドリブルが日本のカウンター攻撃に迫力を与えると思う。是非長い時間(出来ればスタメン。でもフォーメーションを替えないといけないから・・・・)見たいものです。
posted by 蹴球 | 2007-09-09 07:21
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さんはじめまして、たくぞうです。
今回初めて桐谷さんのブログを拝見させていただきました。
正直私には難しい話も多いんですが、かなり勉強になります。
全然関係ない話で申し訳ないのですが、
桐谷さんに質問があります。
去年のW杯から日本代表を見始めて、応援しているのですが、
恥ずかしい話、サッカーにあまり詳しくないので点が入る場面ぐらいしか盛り上がることができません・・・。
そこで、どうすれば深くサッカーを見て楽しめますか?どういったところを見てればいいとか、そういったことを教えてほしいです!
こんな初歩的な質問すみません!
posted by たくぞう | 2007-09-09 10:52
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
不思議なのはジーコ時代にはアジアの同格以下相手でもほとんど機能しなくてがちゃがちゃになってた4バックの守備(いや2バックの守備か)が欧州相手でも機能していることですよ。
あの頃日本代表は4バックの守備の仕方が分かっていないという論調があちこちで聞かれました。選手のどこの意識をどのように変えればああも見事に機能するようになるのか本当に不思議です。守備の仕方はイングランドとかスウェーデンみたいではなくて、ポルトガルとかスペインとかに近いですかね。(こういう大雑把な分類は危険かもしれませんが、何となくこんなもんだということでご理解を)
いや、爺さんはJEFでも2005年途中で試みていて失敗しているんですよ。2003~2004年度に猛威を振るったJEFのハーフカウンタ戦術が2005年度(正確には2004年度後半から)に徐々に押さえられ始めて、ポゼッション戦術に移行せざるを得なくなってきた時に2バックシステムを採用したんですが機能せず - 機能しかかった感じもあったんですがやっぱだめだったみたいで - 3バックのままでポゼッション的な戦術に移行したと記憶しています。(ちょっと記憶が曖昧です、振り返ると随分昔の話のような気がするので...)
単純にCBの能力差と言えない事もないんですが、一応絶好調時のストヤノフが居たので。アンカー役の阿部が守備時に最終ラインに入りたがる傾向が強かったのが問題だったのですかねえ(バイタルエリアのケアに問題があった?)。それともCBよりもSB役の二人の守備能力(意識)が問題だったのでしょうかね。だとすると加地と駒野はいい仕事をしていてあのクロスの精度と仕掛けに対する消極性もいたしかたないのかな。
posted by 犬サポ | 2007-09-09 12:24
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
こんばんわ、桐谷さん。
オーストリアのサポのすばらしさには本当にびっくりしましたね。今回の大会の意義が彼らにどれだけあるのかはわかりませんが、あれだけ会場一体でブーイングが起きるというのは非常に驚きました。あの時間帯のオーストリアは、見ている人が「勝つ気ねーのかよ!!」って思うくらいひどかったのは確かでしたけど、あれを日本がホームでやっても日本のサポからは一部だけしかブーイングが起きないと思います。やはりこの辺が成熟度の差であり、サッカー文化の根付き方の差なのかなと感じました。そして、そういう部分が桐谷さんが言われている「オール・オア・ナッシング(全てか無か)の状況判断と決断」に繋がっているのかなと思っています。
そして昨日のU-22のサウジ戦にも見え隠れしていましたね。そこらへんはまたサウジ戦の記事にて^^;
稲本についてコメント欄でも多く言われていますが、私もあの激しい守備は良かったなと思っています。やはり、稲本が入ることでセンターの守備がより硬くなりますね。次は、稲本・阿部のコンビだったらどうなるかというのも見てみたいと思ってしまいます。でも、啓太はほとんど外れたことないと思うので見られるチャンスはそうはないかもしれませんが。
では、U-22の記事も楽しみしております。
posted by pirlo_21 | 2007-09-09 23:32
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さんへ
やっぱり点が獲れないですね。
アジアカップ同様、日本が中盤は支配するが得点が…って感じです。
なにが足りないのか?私的に感じることは『ゴール前での咄嗟の判断』が足りないのかなぁ?と思います。
ペナルティーエリアにボールの入る機会が少ないことから、判断の蓄積が乏しいことから、いきなり自分の近くに来たボールに対し、ビックリした様なアクションが目立つ気がしました。
サイドの切り崩しからのクロスなどを積極的に行わないことが『判断力の欠如』に繋がっているのかなぁなんて思います。
それは松井を見て強く感じたのですが、松井は前に仕掛けますが、加治や特に駒野に顕著に見られるのが、足元でボールを一旦止めて、バックパスする光景を良く見かけます。
今回の様なTESTマッチ的な大会で、どんどんトライしないと、WC予選とかの大事な試合で『いきなり』実戦するのは厳しいし『当らないギャンブル』になってしまいそうなので、この様な大会で積極的に実戦してほしいと思いました。
FWについては『スマート』な印象が強く、もっと『ギラギラ』したものを持った選手が必要なのではと思います?
FW2枚であれば、一人は『スマート』でOKですが、もう一人は『突撃系』の選手が必要では?
今の選手では『大久保』(今回未召集)みたいな…
個人的には『中山ゴン』さんみたいな選手がいいかなぁ?でも見当たりませんね。
次のスイス戦は『エリア内でのゴールへ向かう意識』が見たいです。
posted by しろーと | 2007-09-10 09:47
koichiさんへ
>自分は久しぶりに解説が松木さんじゃなかったのでとても新鮮でした。関係ない話ですいません。。
本当に^^;テレ朝系以外の中継は久しぶりでしたね。
>桐谷さんと同じく自分も同感ですね。自分は最近、鈴木は守備の選手だから攻撃の面では文句を言わないようにしようと思っているのですが、やっぱり鈴木に戻すシーンが多いと少しイライラしますね。あといつもながら加地ですね。
鈴木啓太の展開力は確かに他の中盤の選手に比べれば少し落ちるかもしれませんが、パススピード等は非常に意識しているし、僕としてはもう少し前へのパス、そのトライを増やして欲しいな…と思っています。きっと性格的にも真面目なのでしょうね。自ら他人の嫌がる仕事を買って出て、あまり自己主張することをしない。
リーダーの資質を持った選手だと思いますし、ここからあと一歩成長して欲しいですね。
あと加地に関してはおっしゃる通り。ガンバでやっていることが評価されての代表ですから、もっともっとトライしてゆくべきですね。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 17:28
馬慈尾さんへ
>こんばんは。今回の戦評、特に前半部分はまるで前回の僕の質問に答えてくださったようで、僕にとって会心の内容で、何回も読み返しました。
僕も馬慈尾さんの意見に感情的には非常に近いものを持っているのですが、その反面、日本の実力もその次のステージに近づいているな…とも考える訳です。高度経済成長下の“イケイケドンドン”の時代は既に過ぎ去り、そこで得た富をいかに実感として“質的な向上”へ向けてゆくのか?その為にはどのような“変革”が求められるか…のパートに日本も足を踏み入れたのだと考えています。選手個々のスキルの成長は世界と比較してもそれほど劣るものではない。が、しかしその使い方、ルールの中で許されたアイディアが果たして存分に利用できているか?ひとつのスタイルだけで世界と張り合えていければ理想的なのですが、勝つためにはやりたくない仕事も当然要求されるし、無様な様でもためらわずやりきる精神力と共通認識が求められる。そしてそのフォアザチームの姿勢を正当に評価し得る、優れた見識も僕達には求められる時期であると僕は考えます。
馬慈尾さんの言う、
>「攻める=強気=勝つ」
僕はあなた以上にそれが大好きな自信があります。けれどもアジアではそれが通用しても、世界では通用しない。世界と伍して戦ってゆくために、
僕は
『守る(攻められない)=平気=負けないっ!』
というスタイルも同時に迫られると考える訳で、それはあのブラジル代表でさえ、アメリカやフランスでのワールドカップで強いられた、サッカーにおける不可避な現実でもあると思うわけです。
僕はあなたの文章のファンなので、今後もじっくりと理解を深めてゆきましょう。僕も頑固者ですから、覚悟しといてくださいね。
>松井は収穫だったと思います。守る相手に、こいつなんかするのか?と思わせながら進むドリブルは武器になると思います。
おっしゃる通りですね。日本の攻撃は最初に“サイドありき”だから、そこでフリーのカタチが創れない。まずゴールに向かうことが第一、そこからのサイドである事を次のスイスとの試合では、見せて欲しいと思っています。
こっぴどくやられるのも良い経験ではないかと思っていますが、日本のポゼッションもすでになかなかのものですからね。きっと均衡した良い試合になるでしょうね。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 17:55
蹴球さんへ
>松井もあんなもんじゃない。遠藤と中村と相互理解を深めて、3人によるポジションチェンジなどもっともっと切れ切れの松井を見たい。
バイタルに3人目の動きが欠けているのは仰るとおり。そこに遠藤&俊輔が顔を出せば、2トップももっとアイディアが出せるし、攻撃の幅が広がるはずです。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 17:58
たくぞうさんへ
>どうすれば深くサッカーを見て楽しめますか?どういったところを見てればいいとか、そういったことを教えてほしいです!
僕がいつも意識していることは、いろんなゲームを見ることです。日本代表のサッカーだけを見ていても、日本代表の相対的な力は理解できません。
それと比較して、欧州や南米の強国の試合。そしてできればJ1やJ2、そして高校選手権などの様々なレベル、カテゴリーの試合。
それらを比較する事で、はじめてその対象となるチームの優れた部分と劣る部分が見えてくる筈です。
そしてできれば何度かスタジアムに足を運んで見る事をオススメしたいと思います。そしてそこでは是非、ボールの無いところでの選手の動きや駆け引きをじっくり観察してみて欲しいと思います。鹿島ならば柳沢敦の、横浜マリノスならば山瀬功治の、そして浦和レッズならば鈴木啓太選手などの動きを追ってみれば、彼らがいかに“頭”を働かせて、その場その場の状況に対処しているかが分かると思います。
そして今後、あなたが好きな選手やプレーがあったらぜひここで教えてください。
これからも一緒に代表のサッカーを見守ってゆきましょうネ。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 18:12
犬サポ さんへ
>守備の仕方はイングランドとかスウェーデンみたいではなくて、ポルトガルとかスペインとかに近いですかね。(こういう大雑把な分類は危険かもしれませんが、何となくこんなもんだということでご理解を)
この表現はなかなか的を射ていますね。僕もそう思います。
>いや、爺さんはJEFでも2005年途中で試みていて失敗しているんですよ。2003~2004年度に猛威を振るったJEFのハーフカウンタ戦術が2005年度(正確には2004年度後半から)に徐々に押さえられ始めて、ポゼッション戦術に移行せざるを得なくなってきた時に2バックシステムを採用したんですが機能せず - 機能しかかった感じもあったんですがやっぱだめだったみたいで - 3バックのままでポゼッション的な戦術に移行したと記憶しています。(ちょっと記憶が曖昧です、振り返ると随分昔の話のような気がするので...)
よく存じていますよ^^
確かにその時期2バックにかなり拘ってチーム状態を危機一歩手前までおとしめた事がありましたね。傍観者の僕は“おもしろいトライ”だと思ってしばらく眺めていましたが、最後のほうはオシムの頑固としつこい拘りに、他人事ながらジェフの行く末を案じてしまいました。
一番の問題は、中盤の人数を厚くした為、逆に前のスペースを消してしまい、思うようなポゼッションの優位も得られなかった…またその為のタレントを欠いていた…事が一番の原因だったように僕は記憶しています。
勿論オシムの頭脳の中では、さらに“その先”の展開を模索していたのかも知れませんが。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 18:21
pirlo_21 さんへ
>あの時間帯のオーストリアは、見ている人が「勝つ気ねーのかよ!!」って思うくらいひどかったのは確かでしたけど
オーストリアは“負けない”為に必死だったのだと思いますよ。またそれをリアリズムに徹してやりきった(守りきった)彼らのプロ意識は、僕は立派だったと思います。
>やはり、稲本が入ることでセンターの守備がより硬くなりますね。
ただ止めるだけでなくて、奪う、そして潰す…という彼の守備意識は、それだけで他の日本選手のそれとは次元の違うプレッシャーとなって、オーストリア選手の前に立ちはだかっていたと思います。本当に逞しい選手に成長しましたね。このパフォーマンスであれば、ガラタサライやフランクフルトでの実績も頷けますね。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 18:26
しろーとさんへ
>なにが足りないのか?私的に感じることは『ゴール前での咄嗟の判断』が足りないのかなぁ?と思います。
ペナルティーエリアにボールの入る機会が少ないことから、判断の蓄積が乏しいことから、いきなり自分の近くに来たボールに対し、ビックリした様なアクションが目立つ気がしました。
似たような意味で、僕はバイタルからゴール付近に選手の数とアイディアが足りないと感じました。それによって、しろーとさんの言う通り、せっかくFWにボールが入っても、そこで次の展開に窮してしまう。
そこでの3人目の動き、ボールを追い越してゴールへ向かう展開とオートマティズムに欠けますね。相手が引いている訳ですから、これはそうカンタンに崩せるものではありませんが、そこにアイディアや連携が無ければ、後はクロスの精度を格段に高めるか、やみくもに数を放り込むしか手がない…。それでは今まで築き上げたポゼッションが活かせませんので、やはりその狭いゾーンをいかに連携して攻略するか…その部分を改善してゆくしかありませんね。
>『突撃系』の選手
確かにあまり見当たりませんね。今のJで言うと播戸や巻、そして大久保のようなタイプですかね。僕も“気迫”を見せてくれる選手は大好きですので、彼らの奮闘に期待したいと思っています。まずはJで結果を出し続けて、オシムに認めさせて欲しいですね。
posted by 桐谷 | 2007-09-10 18:37
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
はじめまして。
皆さんの戦評とてもよくわかりました。
僕もこの代表を見てて駒野の加地のバックパスが歯がゆくて仕方ありません。
サイドアタックは戦術としてとても良いと思うんです。ただ、サイドアタックする場合ボールを受けるサイドバックがあの位置で足元で受けていては、相手が嫌がるようなスピードに乗ったアタックなんてできるはずがないように思います。
サイドでの遅攻の間に相手守備陣が整って、センタリング上がっても跳ね返される。欧州の長身達が相手なら尚更得点の「と」の字も見えてこない。
これはず~っと前から同じ課題だと思います。
なぜ改善されないのでしょうか。
僕としては、もっとボランチ、MF、FW間で縦のパス交換なり、ドリブルで突っかけるなりしてサイドバックが上がれる時間、スペースを作ってあげた方が良いように思います。
そういった中で、松井の中盤からのドリブルは大きな武器になると感じました。何よりずっと感じていたこの遅攻のイライラ感を吹き飛ばしてくれるくらい痛快でしたよね。
また、稲本の猛烈なタックルもとてもオシムジャパンにとっては新鮮でしたよね。
トルシエの時代はああいうプレーが普通に見れてたのになぁ(まぁ戸田がいたせいもあるけど)
あのガツガツ感を、特に前線が少なくともああいう意識を持ってプレーできれば、同じメンバー、同じ戦術でもガラッと変わるような気がします。
そういう意味ではA代表世代や五輪世代よりも、U-20世代から下、特に森島(デカモリシ)や、もっといくと柿谷なんかまで目を向けて、あの世代の元気な選手を今のうちからどんどんA代表と融合させたら面白いんじゃないかと思います。
特に高原の代役になり得る、又は高原と効果的なコンビを組み得るFWは、残念ながらA代表や、五輪世代の中には見当たりません。
あの年齢でバリバリのA代表なんて世界ではいっぱいいるんのだから。
posted by たつろー | 2007-09-11 06:31
たつろーさんへ
>また、稲本の猛烈なタックルもとてもオシムジャパンにとっては新鮮でしたよね。
トルシエの時代はああいうプレーが普通に見れてたのになぁ(まぁ戸田がいたせいもあるけど)
トルシエが植え付けた欧州スタンダードの“激しい守備”というのは日本のサッカーに大きな変革をもたらしましたね。けれどもその流れが、うまく継承されることが無かった。これは監督人事の問題もあったと思いますが、やはり欧州から隔絶された環境というデメリットの部分も非常に大きいと感じます。だからこそ、欧州への移籍で経験を積むこと、積極的に海外遠征を繰り返すこと、そこで学ぶ部分は非常に大きいと思います。
やはり欧州で試合に出ている選手は、Jの選手とは1階級違う“厳しさ”を身につけているように見受けられますね。
>特に高原の代役になり得る、又は高原と効果的なコンビを組み得るFWは、残念ながらA代表や、五輪世代の中には見当たりません。
あの年齢でバリバリのA代表なんて世界ではいっぱいいるんのだから。
そうですね。今のFWの面子であればオシム自身が若い選手を引き立てて育てる…といったアイディアも必要なのかも知れません。残念なのは森島も柿谷も現状所属チームで試合に出られていない…という事です。“Jリーグへ”という改革案の中で保有選手数の削減の問題を提議したのですが、彼らのようなタレントが所属チームのベンチで、この貴重な期間を無為に過ごさざるを得ない状況は、本当に残念です。
これはそこの仕組みから改革していかなければならない問題のような気がしますね。
でなければ、日本にはいつまでたってもメッシやアレシャンドレ・パトのようなタレントは産まれません。
posted by 桐谷 | 2007-09-11 08:45
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
桐谷さん
はじめまして
毎回、毎回非常に興味深く読まさせております。
難しいお話ばかりですが、日々勉強で楽しく拝見させていただいております。
オーストリア戦、皆さんもおっしゃっているように稲本にはとっても楽しませてもらいました。彼がああいうアグレッシブな守備をやり続けることで、鈴木の良さが際立つようになるように思います。できるだけ多くの試合でコンビを組んでほしいです。稲本がチャレンジすることで、現在の日本に感じられない得点に直結する守備ができるようになるのではないでしょうか。
>ただアンカーとして多少慎重に対処しなければならない部分はあると思いますし、あの稲本の厳しい守備意識は彼より前の遠藤や俊輔にも同様に求められるべきものであると僕は思っています。
多いに同意です。得点のにおいを増やす一番の良薬ではないでしょうか?ACでも高原が左サイドでチャレンジしたことでチャンスになった場面があったように思います。
問題はやっぱり遅攻からの攻撃ですよね。前の6人(FW+MF)でシュートまでもって行く機会が少ないのがまず問題な気がします。SBの2人を使う場合、ボールがくる頃には「キタキタ・・・」って感じです。ちょっと組み立てのアイデアの無さ(躍動感のある攻撃)のツケを払わされてる感じがします。
もちろんSB2人には満足はしてませんが・・・
現状のやり方だと最終的なポイントはサイドになってしまいます。MFがいかにSB2人クロスを上げやすい形を作ってあげれるようになるかをスイス戦では期待したいです。
(個人で打開してくれればそれにこしたことはないのですが。チームとしての組み立て方が一番大事だと思うので)
スイス戦では4-5-1で、巻/松井・中村俊・山瀬を試すかも?らしいですね。サイドがあつくなるのでチャンスが増えそう。楽しみです。
乱文で失礼しました。
これからも楽しみにしています。
posted by にゃず | 2007-09-11 13:32
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
こんばんわ桐谷さん。
やはりオシム監督の考える中盤の核は中村俊輔と遠藤。この二人ということみたいですね。
オシム監督の考えにはどうもこの俊輔・遠藤のどちらかをベンチに下げて山瀬や松井などの選手を二列目で起用するという選択肢はないようですね。
ただやはりこの二人を横に並べることで中盤を支配することができますが二列目からの飛び出しはあまり期待できないように思えます。
となるとここは二人を縦に並べて遠藤をボランチの位置に下げるべきではないでしょうか。
まあ実際試合中に俊輔が下がってきてはいましたが、かといって稲本、鈴木啓太が前線に飛びだしてく動きは見えなかったように思えます。
そしてそれによって押し出される選手は鈴木啓太ということになるのですかね。
そして桐谷さんが言うように二列目で松井又は山瀬、羽生などの選手を先発で起用すべきだと感じました。
個人的には4-2-3-1二列目での佐藤寿人の起用も面白いかと思います。
ではスイス戦楽しみにしたいと思います。
それでは失礼します。
posted by りょう | 2007-09-11 14:21
Re:【3大陸】オーストリア戦 戦評
さて、いよいよ明日早朝スイス戦ですが、その前に少しおさらいをと思います。
まず、守備について。稲本についてですが、オーストリー戦を踏まえ、いかに攻撃に絡むかがポイントと思います。確かに守備では目立ってましたが、あそこまでイケイケに出来るのは、鈴木という守備面でのバックボーンがあるからだと思います。逆に言うと、現状で、鈴木を外した場合は守備について計算出来ないと思います。
つまり、鈴木がボランチとしている場合、ある程度守備面の計算ができるので、攻撃面でのチャレンジが出来る(人選について)んだと思います。これらを踏まえると、稲本については、守備面の貢献だけで考えれば、今野や阿部でも問題なくこなせると思うので、攻撃面でどの程度機能するかがスイス戦でのポイントと思います。まあ、ジェフサポとしては、阿部は(今回はいませんが)相手のキーマンを潰すことに関しては、凄まじい物があったと認識してますので、稲本と比べても遜色ないと思っています。(現在は水本が凄いです)
今後のボランチ起用を占うのためにも注目したいですね。
私は現状では、鈴木+阿部 よりは、鈴木+ケンゴの方が機能すると考えています。ただし、前の俊輔と遠藤が並び立つことを前提とすれば、鈴木+阿部がファーストチョイス思います。縦に早くする為にはケンゴは非常に有効と考えるので、前で蓋になる俊輔との併用は多分何時まで経ってもマッチングしないと思います。(中田と俊輔のように) 正直俊輔が居ない方が、現状でスムーズに行くと思います。(あくまで現状でです。)
あと、松井については・・・ どこまでチームとして機能するかでしょうね。まだ、時間が足りないですが、様子見をしているようでは駄目なので、オフザボールの動きを注目したいです。(つってもテレビに映らないんですよね~ボール無いと) 足元でもらう動きではなく、スペースに飛び出す動きが見れるかがポイントと思います。
最後に希望スタメンは
巻
羽生 山瀬
遠藤
ケンゴ 鈴木
今野 トゥ 中沢 駒野
です。前線は攻守の切り替えが早く、走り回れて守備も出来ると言うことで、羽生山瀬の2シャドーで、遠藤とケンゴで緩急を付ける感じです。俊輔は足痛めたそうなので、無理しないで休んでもらえば…
posted by ペン太郎 | 2007-09-11 17:19
にゃずさんへ
>稲本がチャレンジすることで、現在の日本に感じられない得点に直結する守備ができるようになるのではないでしょうか。
攻撃と守備は一体のもの。この当たり前の原則を度外視して『守備は良いが攻撃がダメ』のような論調をよく拝見します。稲本があの位置で一対一からボールを奪う…という事が、攻撃におけるどれだけのメリットなのか…これはもっと評価されるべきだと僕も思います。
僕のサッカー観から今のオシムジャパンに1つ注文をつけさせてもらうならば、ゾーンで守るならばしっかりと前からプレスをかけてゆき、今後ショートカウンター的なトライも今よりもっともっと増やしていくべきだと思っています。
後ろからでもボールを繋げるようになった事は大きな進歩です。ただし、強い相手に対して、そこから得点をもぎ取るのはどんな強豪国であっても至難の技ですからね。
>スイス戦では4-5-1で、巻/松井・中村俊・山瀬を試すかも?らしいですね。サイドがあつくなるのでチャンスが増えそう。楽しみです。
ぜひこのカタチを試してみて欲しいですね。フリーロールの中村俊輔の周りで、松井や山瀬がアイディアのあるムーブを見せれば、僕は誰よりも中村俊輔の力が活かされると思うんですよね。ぜひここで一度トライしてみて欲しいと思います。
はじめてのコメントという事でしたが、ここで語られたあなたのサッカー観には、同じものを同じ視点でずっと見てきたような共感を感じました。
またお付き合いください。今後ともよろしく。
posted by 桐谷 | 2007-09-11 18:28
りょうさんへ
>ただやはりこの二人を横に並べることで中盤を支配することができますが二列目からの飛び出しはあまり期待できないように思えます。
となるとここは二人を縦に並べて遠藤をボランチの位置に下げるべきではないでしょうか。
これはおっしゃる通りですね。オシムの頑固さに折れて、今となっては僕もそれを期待しています。プレーを見ていれば分かるのですが、遠藤のファーストチョイスはやはり“パス”なんですよね。その点で中村俊輔より怖くない。そして判断の速さにも欠ける…よって危険なカウンターの基点になる場面も多いように見受けられます。
後ろで捌かせた方が、彼の良さは遥かに活きると僕も思います。そして守備的にも中村憲剛とならばさほど大きな差ははない筈ですからね。
スイス戦、少し変化が見られれば楽しみですね。スイスのDFは佐藤寿人のような選手が有効だと僕も思いますし、できればりょうさんのおっしゃる通り、4-2-3-1の3の左を彼と松井大輔に45分ずつチャンスを与えて欲しいと僕も思っています。
posted by 桐谷 | 2007-09-11 18:37
ペン太郎さんへ
> 最後に希望スタメンは
巻
羽生 山瀬
遠藤
ケンゴ 鈴木
今野 トゥ 中沢 駒野
やはりペン太郎さんは僕より1枚攻撃的ですね^^オシムもいつもそうですから、あなたは僕よりも優れたオシムの理解者である事は認めざるを得ませんネ。
そしてこのカタチでコンビネーションを高めてゆけば、めくるめく攻撃サッカーが展開できそうですね。俊輔と遠藤のどちらかを中央にフリーローラーとして配置し、トップに高原、後半羽生に変えて家長、そして勝負どころで駒野out水野in…想像するだけで楽しめますね。
posted by 桐谷 | 2007-09-11 18:44


