2007年08月29日

柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 

結果論になるが、もし日本がこの厳しいGLを勝ち抜けるチャンスがあったとしたならば、やはり僕は二戦目のナイジェリア戦、1点先取された後の戦い方にチームとしての“成熟した判断力”が求められていたのだと思う。
3戦目のフランス戦においては、見事にその意思統一ができていたが為に、それが残念でならなかった。あそこでの冷静な選択、リアリズムに徹した意思の疎通が可能であったならば、日本はあと1試合…いや2試合の経験は積めたのかも知れないと、僕は思っている。

このGLの3つの対戦相手は、どれも実質的には日本の実力を上回るとても強いチームであったように僕は認識している。ハイチ戦などはその結果から、かなり甘く見られているようではあるが、U-20のコスタリカ同様、もう一度試合をすれば勝つ確率より負ける確率の方が高いチームではないかと思う。要するにそれだけハイレベルなGLで、日本は突破まで“あと一歩”のところまで迫っているのである。これに関しては高い評価が成されるべきものであると思う。


ただし同時に、僕はこの大会が単なる経験の場、思い出作りの場などではあってはならないとも思っている。プロを目指し、その枠組みのルートに組み込まれた瞬間に、すでに彼らは実世界に自分自身の人生を“選択”した成人なのだと思う。さらに彼らはその中から選ばれた俊英たちである。南米やアフリカ、欧州列強のプロへの生き残りを賭けた優れたタレント達同様、人生を賭けて勝負へ挑むという強烈な気概を醸成してゆくことが出来無ければ、スキルや身体能力ばかりでなく、その“メンタル”の部分での差は開くばかりである。ここにそれを見守る周囲の厳しさが絶対に必要であると思うし、その為の環境づくりは僕達一人ひとりの意識の変化から生まれてゆくものなのではないだろうか。

ここで詳細な説明はしないが、韓国には“四強制度”というシステムがある。彼らは非常に若い年代から“勝つこと”そしてそれによって“生き残る”ことをシステムによって宿命付けられている。
彼らと日本、世界と日本とのこの部分での大きな“差”は、単純化された精神論のみで語るべきものでは無く、システムとしてのこの国のサッカーの在り方から、いずれ大局的に問い直すべきものであると僕は考える。

僕はここで“スキル”か“リアリズム”か…の不毛な論争を繰り広げる気などは毛頭ないが、世界はその両立を高いレベルで成し遂げている。いくらスキルで世界に一歩追いついたと喜んでみても、現実の勝負を分ける巨大な断層は、別次元で深く大きく深行している…僕はまたそんな恐怖も感じている。


そして柿谷曜一朗くん。
日本では明らかに“特別な存在”の彼も、世界へ出れば数多ある才能の中のヒトカケラに過ぎない。それを如何に過酷な競争の中で磨き、一歩一歩成長を積み上げて世界の中で“特別”なものにしてゆくかは、彼自身の今後の取り組み方にかかっているのだと思う。
現時点で中田英寿のそれよりも輝いている彼が、数年後に中田英寿のそれを越えていられるかはどうかは、彼自身の大きな課題である。
これまでもたくさんの“特別な存在”とその挫折を見てきているからこそ、彼の順調な成長であり進化を強く願う。そして高い次元の技術の前に、基礎の部分もしっかりと再確認してみて欲しい。細かいミスが無くなれば、そして運動量の質と量を高めることが出来れば、さらに一歩自分自身の価値を高められるはずである。中田英寿はそうして世界への道を駆け上がって行った。彼がそれを越えるという事は、その中田英寿自身の努力を超えてゆく…という事なのだと思う。そこに近道などないのだろう。
上を見ることと同様、足元を見つめることを忘れずに、今後も厳しく自分自身を磨いていって欲しい。


選手達、そして城福浩監督には、ここで味わった後悔、くやしさ、屈辱といったもの全てを、腹いっぱいに溜め込んでまた次のステップへの糧として欲しい。敗れはしたが、彼らのその戦いぶりに僕はこの国のサッカーの未来と希望を見出すことが出来た。この国に今できること、彼らはそれをピッチの中で精一杯に表現してくれたと思う。この頑張りに応えるのは、この結果と内容に対するJFAや技術委員会の今後の対応であり、それを見守る僕らの正しい評価と成長…なのだと思う。僕の抱いているこの危機感…に対する彼らの認識と対応を、今後さらに注視してゆきたい。


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posted by 桐谷 |06:45 | 2007 U-17ワールドカップin韓国 | コメント(18) | トラックバック(0)
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posted by 桐谷 | 2007-08-29 08:48

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

何と云うか、このU‐17に限らずですが、別に今の日本のベストメンバーでは無いので、堅苦しく考えなくても良いのでは?
あくまで城福監督がやりたいサッカーを遂行するために2年近くも訓練されたチームなんですから。恐らく広島、ガンバ、磐田ユースの方が強いのではないですか?
人もボールも動くサッカーを指向しても実力差が有り過ぎると逆に振り回されるということだと思います。いつぞやの田嶋ジャパンのように。
といって、結果を出さねばならないと堅苦しく考えて、大熊ジャパンのように縦ポンになってもそれはそれで困りものです。
この年代については、若人が壁にぶちあたる様を生暖かく見守るだけでよいのではないでしょうか?

posted by セルジオ | 2007-08-29 09:25

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

G大阪ユースがよく取りあげられてますが、広島ユースが一番強い!!
彼らはU-17を超えてると思う。

posted by AA | 2007-08-29 09:29

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

桐谷さん こんにちは。
仙太郎です。

同感ですね。
今までの日本は技術を向上させれば世界と戦えると思い、それをめざし、ある程度は達成できたと思います。
ところがある程度まで来てみると、また別の課題が見つかりました。
それが桐谷さんの言われる成熟だと思います。
私はそれを、自分で考え、判断し、行動し、統一した意思をチームで共有すると表現しました。
得点差、時間帯、気候、状況を自分で考えて判断する。
今、何をすべきか。

そう考えると我々大人もまた、問われます。
私たちは普段の生活において、自分で考え、判断し、行動しているかと。
日本ではリスクは冒すものでないという考えが、主流です。
状況を判断して、リスクを冒すかどうかを判断するというのは常識とは言いがたいと思います。
そうなると、若い選手達の試合運びが稚拙でも、彼らだけの責任とは言えないかもしれません。
なぜなら、子供達は大人の鏡ですから。

また、ゴール前で勝負しない、シュートを打たない日本代表の姿は、我々日本人の姿に他ならないと考えています。

日本社会の成り立ちも大きな影響を与えています。
社会の中に個人がある日本と、個人が集まり社会を形作っている外国。
日本サッカーが組織的だが、特徴のある選手が少ないのもこうした社会システムを反映していると思います。
日本では個人と社会でバランスを取るという考えも、普通ではありません。
自己主張は往々にして、わがままと受け止められます。

こうして考えると世界と戦うには、長く厳しい道のりが待っているようです。
技術という名前の大きな山を登ったと思ったらまた、別な大きな山があったという感じでしょうか。

そして、柿谷選手には、順調に成長してもらいたいですね。
しかし、それは本人の意志の強さにかかっていると思います。

と言うのも私は、中田英寿が特別だったのは、技術ではなくて、意志の強さではなかったかと思います。
彼は各年代別の代表に選ばれていましたが、エースという存在ではありませんでした。
五輪代表の時は前園の方が注目されていました。
だから、彼は努力の人だと思います。

同じ事は三浦カズにも言えると思います。
彼も小学生の頃は、地域の代表に選ばれない程度の選手だったそうです。
でも、彼は絶対にプロになると決めて、ブラジルに渡りプロになりました。
Jリーグ以前に、プロ選手になると決めて、それを貫く意志は特筆すべきものです。
彼も中田と同じく努力の人です。

そう考えると今の時点で、突出した技術を持つ彼の将来は、当たり前ですが今後の彼の努力にかかっていると思います。
そして、努力できるかどうかは彼の意志の強さにかかっています。

今のレベルでもJリーグでプレーするのは問題ないでしょう。
彼がそれ以上を望むかどうかが問題です。
海外移籍を口にするが、言葉も覚えないような中途半端な選手に未来はありません。
サッカーはある意味、ボールを使ったコミュニケーションだと思っています。
ただ、それ以前に言葉でコミュニケーションが取れなければ、チームの本当の一員になるのは難しいでしょう。

私は中田が成功した理由もそこにあると思っています。
そして、中田もそう思っていたからこそ、海外移籍する前からイタリア語を勉強していたのでしょう。
ただ、私も経験がありますが国内にいながら外国語を勉強するには、強い意志が必要です。

柿谷選手にそこまでの強い意志があるかどうか、私にはわかりません。

桐谷さんがおっしゃられるように多くの天才プレーヤーが生まれ、そして普通の選手になっていきました。
彼が良い指導者に出会い、大成することを願ってやみません。

長々とすみません。

posted by 仙太郎 | 2007-08-29 10:19

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

おはようございます、読ませていただきました。
新しい才能の成長を見るのは楽しいです。
昔、五輪に出場して上の世界を見てオランダ挑戦に踏み切った平山選手を見て喜んだものです。(現在はイマイチですが)
今後彼らはJ(1・2)リーグが主戦場になるわけですが、そこに満足することなく国際経験をつみ自分の上限を高めて欲しいです。

posted by 宵猫 | 2007-08-29 10:39

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

桐谷さんへ


U-17世代の今後の成長の部分では『サッカー選手』としてだけでは無く『社会人』としての成長も重要だと考えています。

日本は今現在は『不景気』で『ネットカフェ難民』が問題視されていますが、世界的に見れば、まだまだ裕福です。
今回対戦の3国についても、ハイチの情勢は見識ないですが、ナイジェリア・フランスは日本より情勢は良くは無いと思います。

韓国についても、経済的には日本とはトントンのレベルですが、『徴兵制度』があり、国民の『自由度』は日本の方が遥かに『自由』だと思います。

彼らに伝えたいのは『サッカーで生活出来る可能性がある』ということに『感謝』する意識を持ってほしいと願っております。


柿谷くん
彼については、繁華街で2・3度見たことあります。
これだけ有名人になってしまったので『私生活』は少し気をつけた方が良いと思います。
正直、年齢とナリがあっていません。
詳しく書く事は良くないと思うので、あえて説明しませんが、『プロ』だから良いのかもしれませんが、サッカー選手と知らなかった私の嫁は『アノ子、高校生位に見えるけどすごいなぁ…』って言って、その方向を見ると柿谷くんやったです。

今回はサッカーと離れたことばかり書き込みしましたが、『サッカー以外』のコトで選手として『ダメ』になってほしくないのです。
朝青龍騒動についても、周りが過保護ななでに『守り』に入っていることに、非常に違和感感じます。
相撲は『国技』なので、もし選手に何かがあってもあそこまでならないでしょうが、『スキャンダル』で潰れてしまう程、馬鹿らしいことはありません。
今年に入って、本当に情けない・悲しい出来事で1人のサッカー選手の選手生命が絶たれました。
同じことする馬鹿な選手はいないでしょうが、協会・クラブとも『社会人教育・監視・指導』をもっと徹底して取り組んでほしいと願います。

※本文からかけ離れた書き込みなので、荒れると桐谷さんが判断されれば削除頂いて結構です。

posted by しろーと | 2007-08-29 11:17

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 【キリタニ】

 日本の「17歳」の選手たちに、チーム戦術にしろ、個人スキルにしろ成熟を求めるのは反対です。

 選手の骨格や体つきが、今回の対戦相手と明らかに異なっていたことは、素人のあなたにもわかりますよね。 
 日本人は日本人にあった成熟度合いでしかプレー出来ません。それは民族遺伝子の特性から来る
もので、選手個体の問題ではないのです。
 17歳時点で強国と同じようなスキルとリアリズム(リアリズム?意味不明)を望むのならドーピングするしかないですよ。
 それがリアリズムってものです。
  

 肉体的に成熟するスピードが遅いのだから、日本は日本のやり方で若年層の育成をしていくしかない。

 ゆえに、これからも可能性が一番高いのはW杯での躍進となるのです。他の強国の選手が早々に成長が止まっても、日本人はそこからの伸びしろがあるのです。
 
 そう言うものを無視して、「17」歳の諸外国との違いを論じるのなら明らかにナンセンスと言わざるを得ませんね。

 環境や土壌に原因があるかのようにあなたは思っているようですが、余りにも漠然としすぎていてサッカー向きの議論じゃないと思います。
 科学的に考えることも覚えないと、限界があると思います。

 それと今回の対戦相手で、「お これは!」と言う目立つ選手は何人いましたか?
 体力の成熟度以外で優れた選手なんていなかったでしょ。

posted by サトウ | 2007-08-29 11:45

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 

桐谷さん、こんにちは。

確かに状況判断の成熟は必要です。
17歳以下のカテゴリーで"状況判断""足元の技術""戦術理解"を成熟させることは、日本サッカーの未来を繁栄させる近道なのかもしれません。

ただ私は今の段階では難しいと思います。
何故なら、今の日本に『城福監督』や『吉田監督』などの優秀な指導者が少なく、成熟"させる"ことが出来ません。
日本人のポテンシャルは高く若い内に良い指導者に出会えれば、桐谷さんが仰る"特別な存在"になり得る選手は山ほどいると個人的に思います。

世界を基準に考える"良き指導者"の充実が、私が夢見るカテゴリー別のW杯『優勝』の文字が現実味を帯びる日が来ると思います。

主旨とズレた駄文失礼しました。

posted by エルコンドルパサー | 2007-08-29 15:14

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 

桐谷さん、初めまして。

数日前、初めてこちらを訪問しました。
日本サッカーに関して、僕とかなり近い見識(僕よりも遥かに知識が豊富ですが)
をお持ちのようで大変興味深く記事を読ませていただきました。
稚拙な文章しか書くことができませんが、コメントさせて頂きたいと思います。


僕もやはり、予選トーナメントを突破するに当たり、出来得る限り【現実的な作戦・戦術】
で戦うべきだったと思います。(桐谷さんはこれを"リアリズム"と仰っているのではないのかな?)
これは桐谷さんと同じようにナイジェリア戦のことを指しますが、
格上のナイジェリア相手に勝ち点1を取りに行き、負けても最小得失点差で良し。という戦い方を
すべきだったかと。

1位、2位抜けがレギュレーションの大会ならまだしも、成績上位の3位も突破できる
この大会ならば、得失点差がグループ突破にどれほど重要な意味を持ってくるかと言うこと。
桐谷さんは、1点先取された後の戦い方と仰っていますが、僕ははなから死に物狂いで守る
と言う形でも良かったのではないと思います。

WCに出場することになれば、あのようなシチュエーションには必ず遭遇すると思います。
アジアにいる以上、本気の場での対戦相手はアジア各国が多くなると思います。
ナイジェリアのように攻め込まれることもあまりないでしょう。だからこそあのナイジェリア戦は
貴重な体験を出来る場ではなかったのかなと思います。

「若いんだから思いっきりやれば良い!」(ちょっと極端ですが・・・)と思う方もいらっしゃるかと
思いますが、30歳でベテランと呼ばれることもあるサッカーと言うスポーツ。
17歳とは言えども、もっと現実的な戦い方があったのではないかと思いました。


と、ここまで書いて読み直しましたが、自分の文章力の無さにあらためて悲しくなりました^^;

posted by 千鳥足 | 2007-08-29 19:44

仙太郎さんへ

>こうして考えると世界と戦うには、長く厳しい道のりが待っているようです。
技術という名前の大きな山を登ったと思ったらまた、別な大きな山があったという感じでしょうか。

そうですね。まったく僕も同じような気持ちで捉えております。そしてこれは順序としては間違っていない…けれどもそろそろこの分野に着手し対応してゆくべき時期であると僕も思っています。

また仙太郎さんはコミュニケーションの問題についても触れておられますが、海外移籍はもちろん日本国内においてもサッカー選手にとってコミュニケーションスキルは非常に大切なものだと思います。これは日本人の最も脆弱な部分であり、サッカーにおける大きな短所のひとつだと思っています。やはり幼い頃からの教育や鍛錬の場が、サッカーに限らずすべての子供達にとって必要になってきているのではないかとと思います。

お忙しい中熱意のこもったコメントをいただきありがとうございました。またブログ拝見させていただきます。

posted by 桐谷 | 2007-08-29 23:32

 宵猫さんへ

>昔、五輪に出場して上の世界を見てオランダ挑戦に踏み切った平山選手を見て喜んだものです。(現在はイマイチですが)
今後彼らはJ(1・2)リーグが主戦場になるわけですが、そこに満足することなく国際経験をつみ自分の上限を高めて欲しいです。

その平山君も昨今の五輪代表チームの不振によって少し厳しい評価をされていますが、逞しさ…という点については彼のオランダで学んできたものは大きかったと僕は思っています。
どうしても向こうでの試合出場や数字で海外移籍の成否は評価されてしまいますが、結果に現れないそこでの成長についてもキチンと評価してあげたいものと僕は思っています。

まずは一刻も早くトップチームに昇格して、そこで経験を積み、さらに一つ上の世界への挑戦権を掴んで欲しいですね。

posted by 桐谷 | 2007-08-29 23:40

しろーとさんへ 

>彼らに伝えたいのは『サッカーで生活出来る可能性がある』ということに『感謝』する意識を持ってほしいと願っております。

一番大切なのは自由にサッカーを楽しめる環境があること、そしてそれを支えてくれるたくさんの人達がいること…この当たり前のようで実はとても恵まれた現実を、若い世代の子達には忘れて欲しくないですし、その環境は僕達の手で守っていかなければならないと思います。
このような観点を提起してくださったことを感謝します。これは勝ち負け以上にずっと大切な事。サッカー選手の前にひとりの人間として常に忘れてはいけない感情ですね。

>協会・クラブとも『社会人教育・監視・指導』をもっと徹底して取り組んでほしいと願います。

ほんとうにその通りですね。僕もこの点は妥協の許されないところだと思います。過去の出来事から学び、同じことが二度と起きてはいけないと思います。


posted by 桐谷 | 2007-08-29 23:58

エルコンドルパサーさんへ

>ただ私は今の段階では難しいと思います。

僕は今の段階で結果を出せ…と言っているのではありません。この現実に対して対応してゆくべきであり、その為の改革が迫られているのではないかとの主旨です。

また選手の判断力や勝利へのリアリズムを植え付けるのは指導者だけではありませんし、またその日本の若年層の指導者の方々の能力が他国に比べて劣っているものとも僕は思いません。
スキルの向上にこれだけの成果をあげた彼らですから、これからその判断力を植え付け、勝利へのリアリズムを浸透させてゆくことも充分に可能であると僕は考えますし、実際にその部分での成果も見え始めてきているように感じます。
ただしそのキッカケと目的意識はJFAの側から訴えてゆかなければならない。そこにはそれを促すためのシステムの問題も当然含まれるでしょうし、指導者自身の勝利に対するインセンティブも充分に用意されてしかるべきものなのだと僕は思っています。

なんにせよ今のままでは世界のトップとの差は一向に縮まらないばかりか、逆に開いている感じすら僕にはする訳です。では、それに追いつくために“何ができる”のか?…ということが今ここで当然問われなければならないのではないでしょうか?

posted by 桐谷 | 2007-08-30 00:24

千鳥足さんへ

>WCに出場することになれば、あのようなシチュエーションには必ず遭遇すると思います。
アジアにいる以上、本気の場での対戦相手はアジア各国が多くなると思います。

本当にそうなんですよね。フル代表になれば本気の欧州や南米、アフリカにはWC以外戦いの場が得られません。その意味でもここでの経験は非常に貴重ですし、できれば1試合でも多く経験させたかったと思います。


>「若いんだから思いっきりやれば良い!」(ちょっと極端ですが・・・)と思う方もいらっしゃるかと思いますが、30歳でベテランと呼ばれることもあるサッカーと言うスポーツ。
17歳とは言えども、もっと現実的な戦い方があったのではないかと思いました。

欧州や南米、アフリカの選手達にはすでにこの年代でスーパースターへの道を歩み始めている選手が少なくありませんね。それに比べて日本のそれは遅れを取っている。それは身体的なものばかりではなく、そのプロとしての覚悟や意識の部分に色濃く現われているような気がします。そしてそれを見守る側の意識の在り方にも大きな“差異”が存在する。
まずは変えられるところから変えていこう…というのが、僕の本文の主旨です。そしてその部分で共感を得られたことはとても嬉しく思います。

そして、とても簡潔で手馴れた文章でしたよ。僕のように誤字脱字もないですし、丁寧でとても好感の持てるコメントでした。
どうか見捨てずにまたお付き合いいただければと思います。ありがとうございました。

posted by 桐谷 | 2007-08-30 00:48

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 

桐谷さん。

U-17の総括ご苦労様です。

> 結果論になるが、もし日本がこの厳しいGLを勝ち抜けるチャンスがあったとしたならば、やはり僕は二戦目のナイジェリア戦、1点先取された後の戦い方にチームとしての“成熟した判断力”が求められていたのだと思う。

私と桐谷さんの意見が対照的だったナイジェリア戦ですが、桐谷さんが危惧していた結果になりましたね。たしかに結果論なのかもしれませんが、あの試合の失点3が悔やまれますよね、ほんとに。悔しいです。しかし、世界の舞台でのこの経験を大きな糧にしてほしいと思っていますし、この経験を生かしていかなければ日本サッカーの成長はないのかなと思います。

韓国のお話、非常に興味深いです。私はまったく知らなかったので、ちょっと調べてみようかなと思っています。また、このブログで別途記事にしてもらえたらうれしいです。(韓国に限らず、育成についての記事は非常にうれしいです)
あつかましくてすみません。

柿谷君。しろーとさんのコメントの繁華街での彼のプレー?(笑)が非常に気になるところですが、

> 現時点で中田英寿のそれよりも輝いている彼が、数年後に中田英寿のそれを越えていられるかはどうかは、彼自身の大きな課題である。

同感です。中田を超える器だと私は思っているので、世界から「スペシャルなタレント」と認められる選手になってほしいと思いつつ、まずはJでの活躍を期待したいと思います。

posted by pirlo_21 | 2007-08-30 01:41

Re:柿谷曜一朗と城福ジャパンの終戦 

桐谷さんへ

以前あるサッカー雑誌で、アルゼンチンのクラブのユースチームのコーチの記事を読んだのですが、その中で、
「日本の選手達は技術的には世界レベルである。しかし、もっとコンペティティブなゲームをする必要があるのではないか。
ボカやリーベルの選手達はユースの頃からトップチームと同じようにダービーを戦っている」
というような事が載っていました。
日本とアルゼンチンを一概には比較できませんが、若い頃からそういった真剣勝負の場が身近にあり、自然と競技心が育まれるのだと思います。また欧州にも同じ事がいえます。
サッカーというスポーツは結局のところ「競技」
であり、勝利への執念や強いメンタルといったものも突き詰めればいかに競技の中に身をおいてるかというところにたどり着くのではないでしょうか。
日本の下部組織にも技術や戦術的なことだけでなく、競技心を育んでいくことも実行していってもらいたいです。
また、柿谷選手ですが、幸い?にも日本サッカー界には現役のスターがそれなりにいてるので、彼一人がちやほやされることはないでしょうし、周りの見る目も以前に比べると厳しくなってきているように感じるので、自分を見失うことはないとは思うのですが、彼が今後素晴らしい選手になれるかどうかはおっしゃられているとおり彼自身の努力にかかっていると思います。
家長や柿谷が活躍する大阪ダービーを早く観てみたいです。

posted by 河内屋 | 2007-08-30 14:02

  pirlo_21 さんへ

>韓国のお話、非常に興味深いです。私はまったく知らなかったので、ちょっと調べてみようかなと思っています。また、このブログで別途記事にしてもらえたらうれしいです。(韓国に限らず、育成についての記事は非常にうれしいです)

韓国の四強制度については、良い面と悪い面があるでしょう。けれども韓国の勝利への執念と、ゲームにおける気迫であり、激しさ…といったものはこのシステムが助長している部分が多々あると思います。日本がかくも長きに渡り韓国の後塵をはいする結果にも、これは少なからず影響していると思われます。
そして韓国でなくとも、サッカーの強国の選手達は、その幼少期から絶えず苛酷な競争にさらされています。その競争の厳しさ、苛酷さが日本の選手達の育成環境にも根付いてゆけば、スキルやインテリジェンスばかりでなく、その精神力の強化に通じるものと僕は思います。

柿谷君に関しては、一刻も早くチームにポジションを確保して欲しいですね。やはり試合に出なければ選手は成長しないものと僕は思います。ここから1~2年の経験が、彼の人生にとって非常に大きいのだと僕は思っています。

posted by 桐谷 | 2007-08-30 23:13

河内屋さんへ 

>「日本の選手達は技術的には世界レベルである。しかし、もっとコンペティティブなゲームをする必要があるのではないか。
ボカやリーベルの選手達はユースの頃からトップチームと同じようにダービーを戦っている」

そうでしたか。とても参考になりましたし、僕はこの意見にまったく賛成です。日本のサッカー界にもいろいろな横文字が輸入され定着してきましたが、この“コンペティティブ”という言葉はなかなか聞きませんね。いずれこの言葉が日本のサッカー界に根付いてくれる事を僕は願っています。


>日本の下部組織にも技術や戦術的なことだけでなく、競技心を育んでいくことも実行していってもらいたいです。

決してそれがない訳ではないのでしょうが、この国においては『それは子供に求めるべきではない…』との妙な倫理観が支配的なような気がします。楽しむレベルのサッカーであれば、それでまったく構わないのですが、一度プロの道を志、その狭き門の扉口に手をかけているような選手達に対しては、僕はとことん“求めて”いくべきものだと思います。
勿論そのような指導者の方々も少なくない事は存じておりますし、やがて日本も欧州列強や南米のように優れた選手の生産拠点になってゆくのであれば、そこでの競争は今よりもさらに激しいものが求められるはずです。

>家長や柿谷が活躍する大阪ダービーを早く観てみたいです。

本当に楽しみですね。とりあえず鹿島戦の大勝利おめでとうございました。このままズルズル行ってしまうのか…とヒヤヒヤしていましたもので^^;マグノは残念でしたが鹿島をぶっ叩いたからには、なんとしても最後まで食らいついていってもらわなければ困りますよ。

posted by 桐谷 | 2007-08-30 23:32

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