2007年08月23日
カメルーン戦 オシムジャパン第二章
両者の力を冷静に推し量った場合、前半より後半の内容の方が、よりその実力差を如実に現していたように僕は思う。 アジアとの戦いとは違い、このレベルの相手であれば“持たせてくれるかくれないか…”は、あちら側の都合であり、また持たせてくれたとしても、持てば持つほどゴールには近づけないものだ。カメルーンの動きの悪さも多少目に付いたが、前半はその構図をまざまざと見せ付けてくれたように思う。 結果的に、前からくるカメルーン…を引き出せた前半のセットプレーからのゴールはとても大きかった。でなければ、カメルーンを呼んだ意味などひとつもない試合内容に終わっていたかも知れない。 ここで彼らの強いプレッシャーを受け、それをシステムを変え、役割を変え、守るゾーンを変えながら、必死でしのぐ45分間があった事は、この試合の一番大きな価値であったように思う。 これはオシムジャパンがアジアで経験し得なかった貴重なシチュエーションである。そしてWCであれば、ほとんど全ての試合で避けて通れないシチュエーションである。 ここを耐え忍んだ彼らのまとまりと対応力は高く評価しなければならない。 引いて守るな…とは常套句のように使われる言葉だが、彼らを相手に引かずに前で守れるなら、日本が今この位置にいるはずはないのだ。 べったり引いてでも、ドン引きの不細工な様でも、そこで得点だけは許さないディフェンス…そしてそんな中でも、敵の喉元に突き立てる鋭い剣先をいつでもちらつかせられるカウンターの鋭さを、この国はもっともっと磨かなければならない。 引いて守る…というもう一つの方便を、正しい認識の下で手に入れられれば、日本のサッカーはもう一段成熟するだろう。それは決して間違った概念ではないし、むしろそれを避けようとする意識が為に、わざわざ困難な状況を自ら導いていることも少なくない…。これまでのそんな慣習から、日本の守備文化もそろそろ解き放たれる時期に来ているのではないだろうか。 後半の問題は、ボール奪取後の動き出しの不足、そしてそこからくるパスミスの多発によるものだろう。 下がれば下がるほど、次の動き出し、攻守の切り替えに、スピートと思い切りが求められるはずだ。その担い手たちの判断と動きの質には噛み合わない部分があったことも確かだろう。 そしてそれに加え、彼らはカメルーンの激しい当りを恐れていた。ボールコントロールと視野の確保にまったく余裕がなくなくっていた。またそれに対する対処についても、まるで無防備なままであった。このナイーブさは厳しい経験と指導の下で、どこかで必ず是正されなければならないものだ。 カメルーンは審判のクオリティをいち早く見抜き、あれだけのファールを駆使したあげく、危険な位置でのFK一本すら与えてはいない。このような試合ではほとんど意味の無い2枚のイエローをもらっただけで、数々の危機の種を、セーフティーなゾーンでキッチリと潰していた。しかもかなりラフな当りで、物理的のみならず、精神的な圧力を仕掛けることにも成功している。 肘や肩、膝などを構えて、自らの身体を守るブロックをすることすらしない日本人選手達に対して、これは彼らにとっての非常に大きなアドバンテージであったように思う。 そして深刻なのは、この映像を今後日本と戦うすべてのチームが見るだろう…という事である。いつまでも平和ボケした観念で、サッカーのピッチ上においてさえ非武装・無抵抗のような生ぬるい正義感に囚われていては、この差は永遠に埋まるものではない。そしてそれは今日言って明日上手にできるようなものでは決してない。長い年月をかけて、その“技術”と“判断力”を養わなければならないものなのだ。この点についても観る側の視点が及ぼす影響力は非常に大きいものであると僕は思っている。 大久保嘉人と山瀬功治の二人に対するオシムの評価が、僕は非常に気になっている。 一対一での可能性を見せながらも守備的貢献の薄かった大久保に対して、前線のプレスの指揮を取らんとばかりに守備に汗を流しながらも、そのアイディアとアジリティで崩しきるまではいかなかった山瀬。 この試合でどちらが優位に立ったにせよ、僕はこの二人に、あのポジションを最後まで競い合って欲しいと思っている。あの枠にはこのような個性が絶対に不可欠であると考えている。 そして遠藤保仁から中村憲剛への選手交代からも、非常に良い兆しを感じ取った。あの1枠は彼らに中村俊輔を加えた3人で競い合って欲しい。 これがオシムジャパン第二章のベースである事を僕は願っている。 であれば、あのACの痛手も決して無駄ではなかった。僕達自身のあの痛手も、きれいに消化してまた先へ進める気がするのだ。 ★サッカーブログランキングに参加しています…応援のクリック心から感謝いたします★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ
posted by 桐谷 |07:00 |
オシムJAPAN |
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また明らかに論理性のないものもそれに加えさせていただきますし、残念ながらそれを裁くのは僕です。ここから外れるものは僕の主観でためらいなく削除させていただきます。
posted by 桐谷 | 2007-08-23 08:52
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
前田
田中達 山瀬 大久保
鈴木 遠藤
駒野 闘莉王 中沢 阿部
川口
posted by えむぼま | 2007-08-23 09:22
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
桐谷さん。
早速の更新お疲れ様です。
たぶん、U-22、U-17も見られたと思うので、私と同じく寝不足ではないかと思いますが(笑)、U-22、U-17の記事も楽しみにしております。
日本先制後、カメルーンは一気にギアを入れ替えましたね。その結果、特に前半の終盤に日本のパスミスがかなり目立ったところが非常に気になりました。しかし、結果的に無失点に抑えた部分は評価できると思っています。
私はこの「パスミス」と「無失点で抑えられた」の2つは非常に密接した意味を持つと思っています。この要因の一つがボランチの組み合わせにあるかなと。そういう意味でも桐谷さんの言うように中村憲は2列目に活路を見出すべきなのかもしれません。そしてオシム就任当初は選ばれていた長谷部が最近ずっと選ばれていない理由なのかなとも思っています。
> 大久保嘉人と山瀬功治の二人に対するオシムの評価が、僕は非常に気になっている。
これは私も非常に気になっています。オシムの会見から推察すると大久保の使い道はジョーカーなのかなと感じてしまいます。攻撃時の魅力は誰もが感じたと思いますが、やはりトータルとしては厳しいのかなと思ってしまいます。
カウンターの意義、日本の侵したファールの位置とカメルーンの侵したファールの位置、カメルーンの選手たちの体の使い方など、どれをとっても非常に納得させられる記事で、勉強させられます。それぞれの部分にコメントしたいところですが長文になるので控えさせていただきます。
とにかく、昨日の試合は本当にいろいろな部分で日本の課題を(これはいわばJリーグの課題ともいえると思います)明確にしたと思いますが、次に進んでいってくれると期待しています。
長文失礼しました。
posted by pirlo_21 | 2007-08-23 10:07
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
WCカップに出場したら大なり小なり昨日のような試合内容になる事は明白だと考えます。
その中でいかに無失点でしかも得点を獲り勝ち逃げるか!?カメル-ンが時差等でベストではないとしてもその答えが試合の中に少しは詰まっていたと考えます。
同じセットプレ-でも1点目と2点目では内容は違いますし.山瀬の思い切りの良いこぼれ球のシュ-トもテュ-リオの頭でのすらしも.強い相手にはああいう戦い方もひとつのと言うか戦い方だと思った試合でした。
ヨ-ロッパ遠征がある意味競合揃いなので楽しみなってきました。
posted by RED ROLL | 2007-08-23 11:04
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
ん~、、そもそも今回の親善試合については両チームで温度差があったように思えます(まぁ日本代表の親善試合は大体こんな感じですが)。
カメルーンは欧州組を揃えており、ラフプレーも含め実践的な比較的本気モードなのに対し、日本は削る事をためらう程度の親善モード…そんな印象受けました。
尤も代表の試合は親善試合であっても勝つことが最優先なので格上のチームに勝てたのは立派だと思います。
ただし「親善試合」を差し引いても、中盤の選手の判断の遅さは…これではとても戦えないでしょう。もう少しシンプルにプレーできないものだろうか。
山瀬が今の調子を維持できれば多少スピードアップが期待できる事が確認出来ました。
posted by bluse | 2007-08-23 11:40
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
カメルーン戦。子守が忙しく片手間にしか見れなかったので、雑感を
一言で総括すると、守備ベースが出来ていれば、攻撃はなんとでもなるんだな。
といった所でしょうか。アジアカップ時にトゥーリオがいた場合、ボランチ以下がどの様な布陣になったのかに興味があったんですが、昨日の試合でファーストチョイスがケンゴではなく阿部だったと言うことが確認できたので、ベースについて見えてきたような気がします。阿部にケンゴのような捌きが出来ればこのチームは格段にレベルアップするんでしょうが、どーも桐谷さんの言うとおり、足りないんですよね。昔はもっと出来た筈なんですがね~。守備力が上がった分、攻撃面が下がったようなそんな感じです。もっともっと上を目指してほしいです。
あと、中盤については高さがあって、競える選手がいればいいと思います。やっぱり稲本は必要かなと。
攻撃陣については、初めから飛ばしていたので、(そういう指示だったんでしょうけど)どう見てもガス欠になるなと思ってたら、案の定なりましたが、反町監督の言うピチピチ感(意味不明)は感じられたので、アジアカップの時と比較して、よかった~と言う評価が多いようですが、私は疑問を感じました。組織の中で局面を打開するための『個』と、初めっから『個』が前提とは違うと思うのです。まだ1試合目なので、今後どの様に融合していくか注目したいです。
カメルーンの調整不足は明らかでしたが、それを差し引いても、2-0で勝ちきったというのは評価していいと思います。
最後に現状での妄想フォーメーションを
4-1-3-2
GK川口
DF 左から 本田(圭) トゥーリオ 中沢 加持
MF 稲本(ボランチ) 松井 山瀬 俊輔
FW 高原 達也
サカツクで愛用しているフォーメーションでやってみましたが、攻撃的すぎますね・・・
無難な所で
DF 阿部 トゥーリオ 中沢
MF 稲本 鈴木(ボランチ) 松井 俊輔 加持
FW 高原 達也
といった所でしょうか。
posted by ペン太郎 | 2007-08-23 12:18
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章【キリタニ】
桐谷さんへ
オシム監督の大久保に対する評価は僕も気になりますが、彼のようなゴールに向かって仕掛けるプレーの出来る選手の必要性は、オシム監督自身もアジアカップで痛感しているはずなので、決して悪いものではないと思います。
個人的にはこれからの阿部に期待しています。
僕は彼をピルロ的な選手だと考えていますが、ポテンシャルをフルに発揮することが出来れば昨日の試合のように彼本来のポジションである守備的MFに君臨できると思います。
そして、闘莉王、中澤のCBコンビもたのもしかったです。
中盤の構成もオシム監督の中で変化が生じたのではないでしょうか。中村俊輔、遠藤保仁、中村憲剛、この三人の同時起用には限界があったと思います。
9月の欧州遠征では再び欧州組が召集されるでしょうが、どういった選手起用になるのか楽しみです。
posted by 河内屋 | 2007-08-23 13:41
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
大久保は良かったと思うんだけどな~前田も。オシムはあんまり評価してなそうだな~。僕的にFWは、高原・前田・大久保かな~この三人は今のところ決定でしょう。ま~僕的にですけどね~。大久保MFじゃなくてもいいと思うよ。素直にFWで、オプションとしてMFでもいいけど~・・・ヤッパリFWでしょう。 がんばれ朝青龍。
posted by cj | 2007-08-23 19:25
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷様
韓国人審判は日本が先制してからカメルーン寄りになりましたね。それをいい事にカメルーンはラフプレーのオンパレード。それによって日本のペースが崩されミスが多くなったのではと私は考えております。特に大久保へのラフプレーの場面は酷かったですね。後ろから倒され、潰された後、スパイクの裏で腕を蹴られ・・・怒るのも無理は無いと思います。他にもレッドカードを出すべきプレーはありましたが、ただ、スライディングに来た足を逆に踏んづける様な“ファールをもらわずに相手を壊す技術”は凄いと思いました。
カメルーンが国の誇りをかけてきたのはメンバーやプレーを見て明らかでした。本当に感謝したいと思います。しかし、韓国人審判は、プレー、顔、体型も含めて、全て見苦しい!と感じてしまいました(ラインズマンは良かったのですが・・・)。やはり、強い相手と戦うときは審判もそれなりの人物を選ばないと試合全体や、日本の個々の選手を評価することは難しい様に思いました。
posted by ぴょん | 2007-08-23 23:11
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷さんへこんばんわ。
現時点でのボランチのファーストチョイスは阿部・鈴木ということのようですね。
MFを2枠分けて
1枠(パサー?)を中村俊、遠藤、ケンゴ、小笠原
もう1枠を山瀬、大久保、松井、水野、山岸
などで争ってくという考え方は非常に分かりやすくて新鮮だと思います。
こう考えると駒は揃ってきてりと思います。
チーム発足1年にしては順調にチーム作りは進んでいますので欧州遠征でのサントス合流後のサイドなどにも注目し今後を見極めていきたいです。
それでは失礼します。
posted by りょう | 2007-08-24 02:14
pirlo_21 さんへ
僕も3試合すべてお付き合いしました。
でもさすがに正味6時間集中してサッカーを観続けることはシンドイものですね。寝不足は解消されたでしょうか…^^;
>私はこの「パスミス」と「無失点で抑えられた」の2つは非常に密接した意味を持つと思っています。この要因の一つがボランチの組み合わせにあるかなと。
僕は常々、体を当ててしっかり守れる選手、ファールを犯しても危険の芽を摘む嗅覚と泥臭さのあるDMFを求めています。そういう意味で鈴木啓太&阿部勇樹のコンビが、オシムにとってもファーストチョイスであるらしいことを感じて安心しました。勿論阿部にはその“泥臭さが”啓太には“パス精度”の成長が望まれますが、ひとまずこれに中澤、闘莉王を含めた守備ユニットのベースが確認できたことは嬉しく思います。
そしてその上で阿部勇樹には、他の3人にはない非常に優れた“展開力”があります。残念ながら今それが充分に活かされている…とは言えないのですが、その要求と時間さえ与えれば、彼はそれに応え得るタレントだと僕は信じています。
そしてあの窮地に際しては、前線の動き出しの鋭さ、サイドの機敏な攻守の切り替えが不可欠だったのですが、必ずしも彼らが上手にボールを導き出し得なかった…クリアに逃げずにそこで繋ごうとすれば、あのような状態に陥ることは自明であったように僕は思っています。
>これは私も非常に気になっています。オシムの会見から推察すると大久保の使い道はジョーカーなのかなと感じてしまいます。攻撃時の魅力は誰もが感じたと思いますが、やはりトータルとしては厳しいのかなと思ってしまいます。
僕もあなたと同じ印象を持ちました。試合を決めにいくシチュエーションで活きるコマなのではないかと僕も思います。
そして彼のようなギラついた感情を外に打ち出して闘える選手、これは闘莉王もそうなのですが、こういう選手は大人しいこのジャパンにとって、とても貴重な存在だと思っています。
今日明日とU-17、U-22、一篇ずつ上げようと思っています。またよろしければお付き合いください。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 08:29
RED ROLLさんへ
とても良い試練を経験できたと思います。
そして2つのゴールも非常に大きな意味があった。敵を本気にさせ、そしてその気持ちを打ち砕いた。この試合を実りのある試合にしたのは、選手達の頑張りだったと思います。
そして山瀬のシュートも素晴らしかったのですが、それに反応したGKハミドゥのリフレックスにも驚きましたね。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 08:37
ペン太郎さんへ
>昔はもっと出来た筈なんですがね~。守備力が上がった分、攻撃面が下がったようなそんな感じです。もっともっと上を目指してほしいです。
あと、中盤については高さがあって、競える選手がいればいいと思います。やっぱり稲本は必要かなと。
阿部勇樹に関してはおっしゃる通りですね。彼はフットボーラーとしてのあらゆる能力を網羅している。ただ現状それを出し切れていないのは残念です。そして彼ならばいずれ対応する…と僕は信じています。
また稲本潤一にはもう一度チャンスが欲しいですね。彼も阿部勇樹同様、トータルな才能を有した稀有なタレントであり、体を当てることとサッカーのリアリズムを体現する事が当たり前にできる人材だと思います。ここはカードを覚悟しなければ務まりませんから、常に高いレベルの競争が必要なポジションなのだと僕も思っています。
>組織の中で局面を打開するための『個』と、初めっから『個』が前提とは違うと思うのです。まだ1試合目なので、今後どの様に融合していくか注目したいです。
これもその通りですね。組織の上に君臨する“個”でなくては意味がありません。それは後に本文たてますが、U-22の現状を見れば良く分かると思います。この点はさらに磨かれなければならない、ただしACの膠着に再び舞い戻ることは僕自身としてはまっぴらゴメンなので、これから連携を高めてゆき、山瀬の活きる“スピート”と“流動性”ある攻撃を創造し得る環境を醸成していって欲しいと願っています。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 08:49
河内屋さんへ
>個人的にはこれからの阿部に期待しています。
僕は彼をピルロ的な選手だと考えていますが、ポテンシャルをフルに発揮することが出来れば昨日の試合のように彼本来のポジションである守備的MFに君臨できると思います。
僕も阿部勇樹の成長には一番期待しています。ピルロのイメージは僕はよりおたくの遠藤保仁の方に感じていますが、彼もパス精度と展開力のある選手である事は間違いありませんね。そしてさらに守れるし、走れるし、跳べる。その点では本当にあらゆるものに恵まれたタレントですね。
>9月の欧州遠征では再び欧州組が召集されるでしょうが、どういった選手起用になるのか楽しみです。
強い相手とアウェーでできるこのチャンスはぜひ有意義なものにして欲しいですね。僕も今から本当に楽しみです。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 08:57
ぴょんさんへ
>スライディングに来た足を逆に踏んづける様な“ファールをもらわずに相手を壊す技術”は凄いと思いました。
これもひとつの経験なのだと思います。そしてやられなくては分からない、分からなくては対応できない、現代のサッカーを形成する“一要素”であることを日本も認めなければいけない時期に来ているように思います。
こういうとすぐに曲解されるのですが、僕は相手を壊すためのファールを奨励しているのではなく、ゲームの中でファールを上手に“利用”する技術、そして相手にそれを“利用”させない技術を日本の選手達に学んで欲しいのです。
そしてラフプレーから身を守る技術も当然磨いていかなくてはならない。ただただフェアプレーを礼賛するばかりでは、それらは磨かれるものではありませんよ…という警告として今後もこの部分は折に触れて訴えてゆきたいと思っています。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 09:29
りょうさんへ
コメントありがとうございます。
>チーム発足1年にしては順調にチーム作りは進んでいますので欧州遠征でのサントス合流後のサイドなどにも注目し今後を見極めていきたいです。
何か世間から忘れられた存在になっているようですが、僕もりょうさん同様、オシムの左サイドのファーストチョイスは未だアレックスなのではないかと思っているんです。
あれだけのクロスの精度を持つ、しかも左利きの選手など日本にはいませんし、守備力は確かにあまり期待できませんが、ファールを上手に使う技術も含めた駆け引き…の部分で、彼に対抗できるサイドプレーヤーは日本には未だ皆無のように思います。
その意味でも次の欧州遠征はとても楽しみですね。今後ともお付き合いいただければと思います。
posted by 桐谷 | 2007-08-24 09:34
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷さん。
コメントありがとうございます。
ほんとに、1日3試合はしんどいですね。せめて休日だったら…私は昨日爆睡したので寝不足解消しましたけど^^;
> 勿論阿部にはその“泥臭さが”啓太には“パス精度”の成長が望まれますが、
攻守両面にバランスの取れた真のセントラルMFへと成長してもらいたいと私も思っています。下の世代にも言えるこだと思いますが、日本にはまだまだセントラルMFが不足していると感じてしまいます。そこで私は今度の欧州遠征での稲本の招集と起用法にいろいろ思いをめぐらせています。
> そしてその上で阿部勇樹には、他の3人にはない非常に優れた“展開力”があります。残念ながら今それが充分に活かされている…とは言えないのですが、その要求と時間さえ与えれば、彼はそれに応え得るタレントだと僕は信じています。
確かに阿部の展開力は魅力がありますよね。ただ最近は代表でもJでも守備的な部分での役割を担いすぎているためか、攻撃部分の良さがあまり見られませんね。カメルーン戦でもDFラインに入ってうまくカバーしていたりDF面での奮闘に追われっぱなしだったのが残念です。しかし、この4人のセットが私も今後の核になると思っているので、試合を重ねるごとに攻撃の部分での良さも出していってくれると期待しております。
> そして彼のようなギラついた感情を外に打ち出して闘える選手、これは闘莉王もそうなのですが、こういう選手は大人しいこのジャパンにとって、とても貴重な存在だと思っています。
大久保はほんとにギラついてましたね。かつてはそのギラつきが空回りし不要なカードをもらいまくっていましたが(笑)本当に必要な選手だと私も思っています。
> 今日明日とU-17、U-22、一篇ずつ上げようと思っています。またよろしければお付き合いください。
U-17の記事のアップご苦労様です。先ほど読ませていただきました。そちらのコメントも後ほどさせていただきます。U-22のほうも楽しみにしております(この試合が一番評価が分かれる試合なのかなと思っています)
posted by pirlo_21 | 2007-08-24 10:26
桐谷さんへ
試合開始が早すぎて、スポーツニュースでしか見れませんでした。
桐谷さん始め、書き込まれている内容を興味深く読ませて頂いています。
試合とは離れたコトですが、カメルーンは『来年完成するスタジアムでの試合に日本を招待したい』と言ってくれているのに、日本協会は『日程的にムリ』と切り捨ててしまうのか?
アフリカのアウェーで試合出来る機会なんて、そうそう無いのに?
大陸が広いので『アフリカ』とくくってしまうのは乱暴かもしれませんが、良い機会だと思いますが…。
ほぼベストのカメルーンに勝ったのは事実ですが、『ホーム』のアドバンテージがあったことも事実です。
『アウェー』でやって、どこまで通用するか?
それに私は興味があるのですが…。
おかしいですかね?
posted by しろーと | 2007-08-24 12:03
オシムの懸念 的中!
もちろん、よかった点もある。一つは現実を直視する、客観的にサッカーを観察することが大事だということを、今日のような試合の後、選手も記者の皆さんも身に付けられたならば、それは歓迎すべきことだ。しかし強豪カメルーンに勝ったからといって、日本が世界チャンピオンになったかのような錯覚をしてしまったら、話はまた振り出しから始めなければならない。今日の試合をどう評価するかについては、メディアの皆さんにお任せしたいと思う。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200708/at00014382.html
引用終わり。
翌日の紙面は各紙「オシム快勝」の文字が並んでいました。内容的には惨敗に近かったような気がするのですが・・・
posted by 黒目 | 2007-08-24 12:59
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
遅ればせながら、コメントさせていただきます。
内容で負けても、いい結果が出てしまった試合だったと思いますが、俊輔が入る以前のサッカーに戻ったような気がしました。これを継続していくのか、まだ俊輔を入れようと考えているのか、欧州遠征で答えが出るのではないでしょうか。ACのためのオプションだったのであれば、WC予選では俊輔は再度使われるのかもしれないですが、カメルーンのようなチームと対峙した時、やはり前線から守備ができないようだときついなと思いました。
コロンビア戦で稲本をトップ下に置きましたが、あの時はそこからディフェンスができるようなタイプを試したかったのだと改めて思いました。後半のように3バックにしてDMF1枚になりましたが、バイタルが空いてしまうのが、よくわかりました。
DMF2枚にするのか、カバーできる能力をもったOMFを置いてDMF1枚でもバイタル空けないような戦術を組むのか選択肢はあるように思いますが、現状はDMF2枚でいくのでしょうか。
ただ、ACよりこの試合のほうがWCを勝ち進む可能性を感じます。この方向性でチームを組み立ててもらいたいなと思いました。
posted by kakara | 2007-08-24 23:44
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷様こんにちは。大変なブログをやられていることに関心し、御苦労をお察しいたします。はじめてコメントさせていただきます。
ドン引きとカウンター、現実的選択で期待と夢が持てる方法に共感しています。
強豪国はパスミスからパス数本、ゴール前でのドリブルで相手に恐怖心を与える事が出来る鋭いカウンター持ってますよね。しかも当たり前に
サウジなどがW杯で内容の良い戦いをしているのはカウンターが基本の戦術だからだと考えます。
ドン引きのカウンターが出来るだけの思い切りとスピードと連携が浸透した時に初めて、強豪国では当たり前の武器を日本代表も手に入れることができ、いつも見る後半の無条件で攻め込まれる時間帯も減るのではないかと思います。
posted by 昆差 | 2007-08-25 00:36
pirlo_21 さんへ
CMFの不足…まったくその通りだと僕も思っています。日本には“トップ下”と“ボランチ”しか出てきませんね。何か古き良きブラジルスタイルに未だ拘泥しているような、観る側のそんな時代錯誤な価値観が影響しているのかも知れません。
世界が求めているのは良質なCMFであり、サイドプレーヤーです。この認識を持って日本のサッカーを見ることは非常に大切な事ですね。
U-17の方ではpirlo_21さんに少し対立的な視点を書かせていただきましたが、実はあなたの気持ちと僕のそれはそう変わらないんです。城福さんにしろ、オシムにしろ、ポジティブなものであれば失敗は大いに結構だと思っているんです。
ただし日本がいつか世界に肩を並べて覇を競うのであれば、その失敗から多くを学び、それを糧にしていかなければならないと思っています。
僕ら見る側の視点も、いつまでも“思い出作り”ではいけないよ…という事を言いたかったのです。
posted by 桐谷 | 2007-08-25 07:52
しろーとさんへ
>試合とは離れたコトですが、カメルーンは『来年完成するスタジアムでの試合に日本を招待したい』と言ってくれているのに、日本協会は『日程的にムリ』と切り捨ててしまうのか?
アフリカのアウェーで試合出来る機会なんて、そうそう無いのに?
アフリカを代表する強豪に、敵の本拠地でモチベーションの高い試合をさせてもらえるのならば、これほど価値あるテストマッチはありませんね。グダグタのコンフェデ等より、僕はとても価値ある経験になるような気がしますし、是非応じて欲しいですね。
ただ、観客動員と視聴率という代表マッチからの“あがり”しか見ていない現体制が、簡単に応じるのかどうかは分かりませんね。
ACの高視聴率を見ても、否定されているのは“オシム”や“地味な代表メンバー”などではなく、水増しされ誇張された無意味なテストマッチの乱発にあるのだ…ということをそろそろ理解してもらいたいですね。
posted by 桐谷 | 2007-08-25 07:59
黒目さんへ
このような試合を“勝ち負け”の視点で論ずる愚は、明らかにサッカー文化の低俗を現しているように僕も思います。
余興とガチンコのわけ隔てなく、戦績や勝率を表して、いつの間にか日本は世界へ通じるサッカー大国と化している…。
そしてそれに釣られた一部のナイーブな者達が、WCの度に監督に責任転嫁をし、選手に責任転嫁をし、マスコミに責任転嫁をして、うっぷんを晴らす…。今はもう死後となりましたが、“美しい国”ここに極まれり…といった感がありますね。
posted by 桐谷 | 2007-08-25 08:06
kakaraさんへ
>ただ、ACよりこの試合のほうがWCを勝ち進む可能性を感じます。この方向性でチームを組み立ててもらいたいなと思いました。
まったくその通りですね。WC本選では、僕はここにさらにスピードを加えてもらいたいと思っています。その為にも柏木陽介の成長には大きな期待をしています。
稲本に関しては、トップ下ではなく彼は彼のプレーに徹すれば良かったのだと僕も思っています。今回も大久保が『自由にやれ』と言われて、それがおかしな次元で語られ始めている向きもあるようですが、そう言う事でオシムは彼自身の『対応力とインテリジェンス』を試しているのだと僕は思っています。この部分が日本人の一番弱い部分であると僕も思っています。
夏バテせずに頑張っていましたか^^
サッカー批評、やっと最後まで読ませていただきました。初めて読んだのですが、とても中身の濃い本ですね。これからは愛読させていただこうと思っております。
posted by 桐谷 | 2007-08-25 08:17
昆差さんへ
>ドン引きのカウンターが出来るだけの思い切りとスピードと連携が浸透した時に初めて、強豪国では当たり前の武器を日本代表も手に入れることができ、いつも見る後半の無条件で攻め込まれる時間帯も減るのではないかと思います。
多くの日本人のサッカー観は、この当たり前の意識が欠けていますね。
柔道が技や仕掛けだけで成り立っている訳ではない様に、サッカーにも組み手や防御や受身の基礎・技術というものがなくてはならない。そしてそれを試合状況に応じて自在に使い分けなければならない。それはブラジルを目指すのではなく、イタリアを目指すのではなく、何を目指すにしても強くなるのであれば当たり前に身につけてゆかなければならない基礎なのだと僕は思っています。
見識あるご意見ありがとうございました。またお付き合いいただければと思います。
posted by 桐谷 | 2007-08-25 08:25
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷さんこんばんは。
カメルーンというと、トルシエ時代にWC直前に親善試合を行っておりその時は日本の組織でカメルーンの個を完全に押さえきっていました印象が残っていたので、今回の試合、カメルーンにいいように突破されるのを見て「差はこんなに広がっていたのか」と愕然としました。
桐谷さんの論評を読んで、ある意味「そうだよな~」と納得(妥協?)した次第です。
今回のオシムのテーマは何だったのでしょう。
新戦力を試すのはメインだったとして(^^;
後半、川口をはじめ、ディフェンスの選手がパスを繋がずにボコボコクリアしてるのを見て、「プレッシャーの中ボールをつなぐ努力をしないで、日本に先はあるのか?」と一人で憤ってました。
桐谷さんの言うように、強豪の猛攻を凌ぎきって勝つことが大きな経験になる、というのも解ります。解るんですけど、それは親善試合のテーマじゃないのでは?と思ったりもして、微妙な感じです(^^;
オシムには今回、強豪相手にいかにボールをつなぐかをテーマにしてもらいたかったです。
あの猛攻のなかでボールをつなぐには、それこそ、他の10人全てがボールホルダーの目になるくらいのコレクティブな意識が必要だったはず。
パスの受け手に敵のディフェンスがよせてきてるのに、周りの選手は声をあげてそれを受け手に知らせない。声をかけない。それではこの先絶対行き詰る。
シュートふかすのはしょうがないけど、声をかけるのはやろうと思えば出来ること。出来るのにやらないことには叱咤を込めたいです。
声をかけてもボールをつなげたかどうかわかりませんが、今の段階では楽な方に流れないで欲しいと思います。
posted by 馬慈尾 | 2007-08-25 09:50
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
桐谷様 お忙しい中返信頂きありがとうございました。
>>多くの日本人のサッカー観は、この当たり前の意識が欠けていますね。
>>サッカーにも組み手や防御や受身の基礎・技術というものがなくてはならない
良質なカウンターほどこの受身の基礎・技術が必要な出発点ですね。イングランドの戦術の移り変わりや北欧勢の躍進が単純な例ですかね。
この意識を特にマスコミに持ってもらえると日本のサッカー観の向上につながり、ひいては桐谷様が日頃憂慮しているサッカー協会の利益主義のくさびにもなるのではと考えます。
また参加させてもらえればとおもいます。
それでは失礼いたします。
posted by 昆差 | 2007-08-25 15:11
桐谷さんへ
おっしゃる通り、かなり夏バテ気味であまりコメント入れる気合もなく、レスが遅くて申し訳ありません。
サッカー批評にはロジカルにサッカーを捉えようとしているところに共感を持っています。桐谷さんの文章にも通じるところがあるのではと思い、私には仕事の関係でも何でもないんですけど、気に入っていただいているようでなんだか嬉しいです。(WC前に私も知人から教えてもらった手合いなので、年季が入った読者ではなくて恐縮ですが)
桐谷さんのエントリーには記号学や構造人類学の匂いがします。恐らく、自然に身につけられたのかもしれませんが、非常に興味深くエントリーを読ませてもらっています。言葉の限界を超えて、サッカーという世界を表そうというご努力には深く頭が下がります。桐谷さんのように真摯に表現しようと努力されているジャーナリストが増えているとは思いますが、まだまだマイノリティーな感じがします。そこには業界内の些事やスポーツメディアの文化の問題もあって、遅々とした発展になっているのかと思いますが、スポーツメディアの成熟こそがサッカーの発展には欠かすことのできない要素だと思っています。現状、阻害要因になっている部分もあるのかと、危惧していますが。
本文とは外れましたが、一言コメントしたかったので。
失礼しました。
posted by kakara | 2007-08-27 00:10
馬慈尾さんへ
>後半、川口をはじめ、ディフェンスの選手がパスを繋がずにボコボコクリアしてるのを見て、「プレッシャーの中ボールをつなぐ努力をしないで、日本に先はあるのか?」と一人で憤ってました。
桐谷さんの言うように、強豪の猛攻を凌ぎきって勝つことが大きな経験になる、というのも解ります。解るんですけど、それは親善試合のテーマじゃないのでは?と思ったりもして、微妙な感じです(^^;
オシムには今回、強豪相手にいかにボールをつなぐかをテーマにしてもらいたかったです。
この点についてオシムはすべてを選手の判断に委ねていたのではないでしょうか。システムの変更やポジショニングもそうですし、繋ぐのか、クリアなのか…の判断もこれはすべて選手のものであり、実際に進行するゲームの中で、そこに“監督”の介在する余地はきっとないのだと思います。
日本も強くなりました。
親善試合において、このようなきついプレッシャーを受ける機会も少なくなってきました。
攻撃もサッカーであれば、守備もまたサッカーなのだと僕は思っています。その両面の力量を磨かなくては、結局はそのどちらもが行き詰るものだと思っています。
その意味で僕はとても貴重な経験であったと思います。
結局親善試合とは、いかにその後の“真剣勝負”の為に役立てられるか…が成否の評価基準になるのだと思うんですよね。ガチンコの試合になれば、いつもボールを繋いで攻めているばかりではありませんから、リトリートしてゴールを守る時間や、セーフティファーストでタッチに蹴りだす判断を磨いていくことはとても大切な事だと僕は思います。
この点は少し意見が違いますかね^^
ここから先の一歩一歩はここまでの15年と比べれば、そのスピードと歩幅はかなり忍耐がいるものとなるでしょう。ガーナのようなチームであれば、日本のそれと同じかそれ以上のスピードで進化している訳ですから…。
posted by 桐谷 | 2007-08-27 08:01
昆差さんへ
>良質なカウンターほどこの受身の基礎・技術が必要な出発点ですね。イングランドの戦術の移り変わりや北欧勢の躍進が単純な例ですかね。
おっしゃる通りイングランドは非常に良い例だと思います。そして実際のゲームにおいて彼らは攻守両面をその合理と強い信念に基づき、使い分け貫徹できる成熟した判断力を持ちます。そしてそれはイングランドサポーターの非常に成熟したサッカー観やその視点と無関係ではないはずです。
この点で日本はまだウブな理想主義がから抜け出せていないように僕は思っています。
あなたのおかげで議論が深まったように思います。お忙しい中お付き合いいただきありがとうございました。
posted by 桐谷 | 2007-08-27 08:10
kakaraさんへ
僕はkakaraさんのコメントからは、いつも旺盛な知的探究心を感じ取りますし、また非常に鍛錬された簡潔なその文章力から、“研究者”か“文筆”を生業にされる方なのでは…と興味深く拝見しておりました。
僕に関して言えば、“記号学や構造人類学”に関心はあっても、レヴィ・ストロースやロラン・バルトなどには全く触れた事のない無学な人間です。ただ大江健三郎氏などの文学を通じて、ストロースやバルトには常々興味を持ってきましたし、経済的に余裕ができていずれ時間的制約から解放された暁には、ぜひそれらに触れてみたいと思っております。その際はぜひご教授ください^^
子供の頃から、僕はあらゆる既成の価値観…というものに対して、否定するところから思考を出発させて物事を考えてきましたので、時にはかなりエキセントリックな物言いになりますし、現代のこの国の世俗に照らし合わせれば、“僕の正義=この世の狂気”と言った笑えない観念の相克に出くわす事は多々あります^^そしてもしかしたらサッカーもそんな中の一部であり、この天邪鬼な論理に、あなたのような知性からの理解を頂けることは、大きな支えとなるものです。いつもありがとうございます。
サッカー批評を読んで、この国のサッカージャーナリズムの良心…とでも言うべきものに触れられたことにとても勇気付けられました。『日本化』がテーマだったように思いますが、U-17に見られるように、僕はその今ある『日本化』の概念も、厳しい現実に苛まれ、屈辱と共に踏みつけにされて、さらに逞しく変容し進化してゆくことを
願ってやみません。
僕は千葉に住んでいるのですが、やっと朝晩の風が少し心地よくなってきたような気がします。今年の夏は本当に暑かったですね。お体に気をつけて、お仕事がんばってください。一緒に見守ったAC準決勝までの興奮。もう一度南アフリカで、あの興奮を取り戻す日が訪れることを楽しみにしています。
posted by 桐谷 | 2007-08-27 08:57
Re:カメルーン戦 オシムジャパン第二章
いやいや、やっと録画を見直しましたよ。やっぱりスポーツはライブで見ないと、私はモチベーションが上がりません。
さて、後半についてなんですが、システム変更は当たりか外れか? が今後を占いうような気がします。相手の2トップに対し 4B→3Bにしたんですが、結局これは押し込まれたために実質5Bになってしまった。また、遠藤がそれに伴い下がったので、山瀬が前半の遠藤の役割を担わなければ無かったが(これは疑問。そもそもタイプが違う)前に行ってしまったのでスカスカになった。この後、結局そのスカスカ状態を使われたので、結局皆下がらざるをえなくなって、起点が無くなりビルドアップが出来なくなった。とまあ、大雑把に書けばこんな所だと思うのですが、結果的に0で抑えたので最終ラインは機能したと私は思います。チームを作る上で、後ろから作っていたので、成果はあったのかなと。ただし、内容は良くなかった。まあ、いくらコンディション不足とは言えカメルーン相手に、結果も内容もよく勝てなんて虫のいい話を何時から言えるほど日本代表が強くなったのかは知りませんが・・・
話を戻しますが、私が疑問なのは、なぜ後ろの枚数を相手に合わせて変更したのか? です。アジアカップや、その前の親善試合については、1トップだろうが2トップだろうが4バックで行ってました。結局選手が有効性を考えているのかどうかですけど、『相手が2トップになったので3Bにした』のか、『2トップを2CBでは抑えられないと判断したから3Bにした』のか。です。せっかくベースを作ったのに、2枚で来たから3枚にしとけ~ ではちょっとね… と思ってしまいます。実際システム変更によりバランスが崩れたわけですし。この辺は難しいんですが今後の欧州遠征などを見れば方向性は見えるんでしょうが。アクションとリアクションの使い分けの結果と捉えたいですが、判断材料が現状では少ないですね。
前半のようなサッカーが90分間続けばいいんでしょうけど、体力的に無理でしょうね・・・
ちなみに今回のようにあまりサイドに固執しないのであれば、4-4-2のほうがいいと思いますね。戦術により有効度が変わりますしね。
posted by ペン太郎 | 2007-08-28 05:54
ペン太郎さんへ
>結局そのスカスカ状態を使われたので、結局皆下がらざるをえなくなって、起点が無くなりビルドアップが出来なくなった。
この点のオシムの哲学は、ジェフ時代から終始一貫して、下がった選手の“攻への切り替えの早さ”と前線の引き出し方でカバーすることを念頭においているような気がしますね。あの状況では疲労や連携不足の為にそれが叶わなかった。そして前線のボールの引き出し方もうまく機能していなかったのではないかと思います。
そしてペン太郎さんも仰られるように、カメルーンが前から来たら、現状ではああなるのは自明であり、ガチンコで勝利を収めるシチュエーションであれば、あの状態を凌げるのかどうかがやはり実際に問われるものと僕は認識しています。その点で、僕はあの内容も含めて高く評価したいと思っています。
>アクションとリアクションの使い分けの結果と捉えたいですが、判断材料が現状では少ないですね。
僕もあの状態をアクションとリアクションの使い分けだとは思いません。そんな余裕のあるいなし方ではなかった。それが現状の日本なのだと思います。ただし、オシムは予選さえ潜り抜ければ、必ずリアクションに着手する筈です。そしてそれこそがオシムサッカーの、そしてオシムジャパンの真骨頂なのではないかと期待しています。
posted by 桐谷 | 2007-08-29 00:31


