2010年02月08日

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

まず最初に断っておかねばならない事がひとつあると思う。

それはこの中国戦と、先日のベネズエラ戦は、ゲーム内容も、対戦相手のレベルも、その対戦相手の目的も、そしてその戦い方も、まったく異なるゲームであった、という事である。

前回のベネズエラ戦より攻撃は良くなった……という。
確かにチャンスの回数は増えただろう。が、その背景にあるもの、そしてその中身を見落としてはいないだろうか?

この中国は、ベネズエラほど組織だったプレッシャーをかけてきていただろうか?
この中国は、半ば攻撃を放棄してまで守備を固めてきていただろうか?
この中国は、WC予選アウェーでブラジルと引き分けられるほどのポテンシャルを持ったチームだろうか?或いは、ホームとはいえ、コロンビアに2-0で勝てるだけの可能性を有したチームだったろうか?

僕はそのどれもがNO!だと思っている。
要するに日本は、ベネズエラ戦に比べ、実力的にも、状況的にも、戦術的にも、組みしやすい中国と戦って、勝ちきれないばかりか、1点も取ることさえできず、PK献上で敗色濃厚なところを命拾いした。

もちろん、こういうゲームがあるのもサッカーだ。が、そういう位置づけの試合であったことは、このゲームへの評価の基準として、建設的に踏まえて議論されなければならないものと僕は思う。

この試合から僕が問題を抽出するとするならば、むしろそれは永遠の課題である決定力を欠いた攻撃……などよりも、ボールを奪われた際の速い攻めに対する対応の方である。もし中国の中盤が、まともな状況判断から、あとワンテンポ速くボールを運び、稲本の壁をすり抜けることができていたならば、日本は少なくともあと3、4度の決定機を中国に与えていたように思う。そういう意味では、日本にとってこの試合は、無用なリスクを負いながら、非効率な攻めに終始したレベルの低い内容であったと僕は評価している。

稲本潤一の迷いのない、積極的で、的確な、“つぶし”が、いったい何度日本のピンチの芽を摘んでくれただろうか。彼はこのチームにしっかり自分の活き場を見つけ、その能力とポテンシャルの高さを証明したように思う。彼と内田篤人、そして楢崎正剛の安定したパフォーマンスが、この悲観的な試合における、唯一の光明であったと僕は思う。

一方の中国は、サッカーに関してはこれまでとあまり変わらない。本質的には、未だ10年前、15年前の眠れる獅子そのままであると僕は思う。 17番ガオ・リン、 20番ロン・ハオなど、個々の能力に光るモノはあれど、相変わらず戦略性を欠き、また戦術的なバリエーションと柔軟さが足りない。そしてまた、勝負どころで“力押し”でくる強引さにも欠ける。これでは実力に勝る日本相手に、無闇にリスクを負いながら、鴨がネギ背負って戦っているに過ぎない。この中途半端さが、ゲームインテリジェンスの無さが、中国サッカーの進化を拒んでいるのだと僕は思う。本来ならば、この結果に喜んでばかりもいられないはずだ。

何よりも一番気になったことは、ひとつひとつのプレーに“視野を確保する”という意識が欠けていることである。ボールを保持してルックアップできていないし、またそのボールを受ける予備動作の中で、状況を認識する意識が欠落している。そしてそんな味方の状況に対する、ケアとサポートの意識も希薄である。ある意味これは中国人の文化的背景に由来する“個性”なのかも知れないが、この部分を育成年代からしっかり叩き込んでゆかなければ、サッカーの質を根本から変える事は難しいだろう。

しかし、逆にいえば、そんな基本を欠いてこれだけ球際に強く、個々のキープ力を発揮できるのだから、やはり日本人より個の潜在能力は高いといえるだろう。特に17番ガオ・リンなどは、うまく溶け込めればJリーグでケネディと同じだけの存在感を発揮できるタレントであると思う。中国からJリーグへ……という流れは、今このタイミングを逃してしまえば将来実現不可能である。長期ビジョンに立って、どこかのクラブがその先鞭を付けてくれることに期待したい。

後半37分のPK。
今後の日本にとって、あの結果が齎すものは幸運なのか?それとも不運なのか?
きっと議論の別れるところだろう。過去にもそんな場面は何度もあった。そうして、その度にちょっとした幸運、或いはもしかしたら不運によって、ここまでダラダラと流されてきたのである。

今から他の誰かに監督を代えよ……とは、僕はまったく思わない。また、1、2敗したところで代えてくるものとも思わない。

もしかしたら数ヶ月で、チームを変貌させてくれる人は確かにいるのかも知れない。しかしそれによって、日本がWC本戦で何かを成し得るものとも僕は思わないし、また、その付け焼刃が、様々な幸運によって何らかの奇跡を成し遂げてみたところでどうだろう?もしかしたらそれは、本質的な問題の先送りにしかならないのではないだろうか?Jリーグのクラブにも、そんな前例が数限りなくあるのと同じように。

一番真理に近いところの妥当な『現実』を僕は受け止め、それを噛み締めてみたいと思う。例え自らは死滅してしまおうとも、僕にとってより大切なものは、4ヵ月後の日本より、40年後の日本なのだ。

しかし同時に、現体制においても確実にベストは尽くされるべきであり、今更ではあったとしても、若干のフォーメーション修正と人選の変更はあってしかるべき、いや、無くてはならないものと僕は思っている。WC三次予選アウェーのバーレーン戦において、無様な敗戦を喫した岡田監督は、一度大きくチームを変えている。もしかしたら今回の中国戦も、その為の大きなターニングポイントになり得たかも知れなかった。いずれにせよ、今がこのチームを多少なりとも変革し得るラストチャンスであることは間違いない。このまま“大きな問題はない”と云って南アフリカに向うのか?或いは、日本の100%を出し切る為に“覚悟を決めて練り直す”のか?

後半37分のPK。
あの結果が齎すものが、果たして幸運なのか?それとも不運なのか?
あと4ヶ月の間、僕はそれを自分自身に、反問し続けることになるのかも知れない。

※関連エントリー
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【キリンCC】対 ベネズエラ 戦評


【映画批評】THIS IS IT★★

posted by キリタニ |11:52 | 岡田JAPAN | コメント(17) | トラックバック(1)
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W杯イヤーの開幕 【おっさんサッカープロ野球】

2試合スコアレスドローということで絶賛炎上中の岡田監督。相変わらずヒールに徹したコメントでございます。(素という噂もある) 日本はオーストラリアや韓国に勝ったり負けたりするくらいサッカーの強い国で、多分ベネズエラや中国と同じくくりでしょう。勝てよチキショー、くらいはおっさんも思いますが、常に勝てるクラスの相手ではない気がします。 それにしても今年もガンコ一徹・前線ちびっ子オールスターズである。もはや仕様としか言いがたい。結果だけを求めるなら、巻や平山を一人置いとくだけで何とかなりそうな雰囲気です。まあ

2010-02-09 00:24 | 続きを読む
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posted by キリタニ | 2010-02-08 19:22

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID :

するどい分析に7割同感です(TV観戦ですが)。ベネズエラ、中国戦、キリタニさんはどこでご覧になっていたのでしょうか。日本代表を30年見てきたロートルは、スタジアムとTVでは印象がまるで違うことは何度も経験しています。上記2試合、そして今後コメントする際に、キリタニさんのポジション(試合を見た場所)の明記を願う次第です。
今後ともコメントを楽しみにしております。

posted by 還暦の球小僧 | 2010-02-08 19:57

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000099

キリタニさんこんにちは。

>僕にとってより大切なものは、4ヵ月後の日本より、40年後の日本なのだ。

40年後のためにも、ここは、大木コーチなり大熊コーチなりの内部昇格で、チームコンセプトもキープでかまいませんので、更迭すべきだとおもうのですが。

WC予選ホーム最終戦、横国にて「ふがいない試合をして、まことに申し訳ございません」と頭をさげました。

それから、半年、

おおー、同じメンバーでさすが、連携が深まってきたな
おっ、期待出来る戦力を発掘したな

なにもないようにおもうのですが。

ただ、1トップ 2トップ 3トップ をこねくりまわしているだけにしか、みえません。

すでに申し訳ありませんと頭をさげることも、出来ない状況に岡田監督は追い込まれているようにみうけられますが。こういう空気というのは、選手にもつたわるとおもうのですが。


代表選手たちが、なんとかしなければいけない、このままではどうしようもない、でもどうしたらいいかわからない、と途方にくれていないか心配です。


加茂さんが更迭され、引き継いだ岡田さんです。

ちゃんと、理解していただけるとおもいます。あのとき、更迭したのだから、当然今回も更迭だと。


最初で最後のWCになるかもしれない選手のためにも、岡田監督自身のためにも、協会の40年後のためにも、ここは更迭するべきではないでしょうか。

チームコンセプトはかわらなくても、チームの空気、サポーターの空気、協会の空気は確実に変わります。

日程の都合で、メンバーを大幅に入れ替えた、スコットランド戦やイエメン戦で、サッカースタイルが変化したように、何らかの刺激=更迭 がここは必要ではないでしょうか。

ここで、更迭をせず、WCまで続投したほうが、協会の責任問題が明確になるとはボクはおもいません。

posted by パン | 2010-02-08 21:05

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000132

テレビでのんびり見ていた印象ですが
・戦術とかまったくなしに選手が個々に勝手に動いていた
・体が重いのはこの時期だからある程度計算に入れるにしても、ただひたすらにボール回しに終始していた
・唯一決め事だったのは、アタッキングゾーンに入った手時の攻撃方法は、ファーサイドへのクロスをあげること。気持ち悪いくらい徹底されていた。

正直、3番目の奇妙なまでのクロスへのこだわりがあったからこそ、得点が取れなかったんだろうと容易に想像してしまいます。
確かに攻撃のバリエーションとしてはファーへのクロスはありですが、基本は二アサイドから崩すとか、ファーに出すにしても、折り返すなどの変化をつけたり、ミドルシュートを打つなどしていかないと、防ぐのはものすごく容易になります。
いくら監督の指示だとしても、試合に出た選手はゲームに勝つために最大限に頭を働かせなければいけないと思います。
日本人に足りないのは、メンタルよりもこういう考える部分なんだろうなと痛感した次第です。

現状は完全に崩壊した試合だと私は見ています。とはいえ、小手先に代表を強くしても40年後どころか4年後にもつながらないと思いますし、Jを頂点とした裾野の広いリーグ体系を作って、ちゃんとした育成プロセスと、そのへんのおじさんおばさんたち…全国民がサッカーを楽しめる環境を作らないと…そろそろいけない時期なのだと思います。

posted by みずは | 2010-02-08 22:43

Re:【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID :

ベネズエラから中国への間に、ほんの短い間だけど何も進歩がなかったのに、ほんとに40年後は進歩してるのですか?

この停滞は進歩のための停滞なんですか?進歩のための充電中なら、自分はおおいにけっこう!なんだけど充電中に見えないんです。なんか同じことの繰り返しにしか見えないんです。




自分としては
付け焼き刃でも何でもいいから日本を強くしてやるっっってゆうアクションが欲しい!!
こんなみえないような(自分には全くみえない)進歩よりは、失敗するリスクを抱えてでもアクションが欲しい!!

4ヶ月後に本気でこだわれないで、40年後がいい結果が来るとは思えないんです><


40年後の未来が明るくなるように、強くない日本は必死に失敗を恐れずに目先の結果にこだわって欲しい。


初めてなのに堂々とスミマセン。

岡田さんが未来を明るくする可能性はあるのか、キリタニさんの見解を聞かせて下さい。

posted by モジャンボ | 2010-02-08 23:54

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : jasi

>こういうゲームがサッカーにはあるものだ
>今から他の誰かに監督を代えよ……とは、僕はまったく思わない。また、1、2敗したところで代えてくるものとも思わない。

この点を踏まえての言及はさすがと思います。今さら監督をヒディングに変えろとか多くの人が言ってるわけですが、気持ちはわかるけど、もっと前から同じ現象は起こっていたわけだし。

対中国と考えて10戦したら5勝4分1敗もしくは6・3・1くらいかなと。PKの時には、ああ…こういう負け方か、と思ったのですが楢崎に救われた、というゲームだったと感じます。冷静に見れば引き分けという結果自体には何の違和感もない。けれど、それを踏まえてもこのチームのサッカーに期待感がないという、みんなの思いが総スカンという現状なのでしょう。

せめて、サイドは本職を使ってくれないかと。クロスを多く上げるなら、競り合いで潰れて間違いがおこりそうな巻や平山を最初から使ってくれないかと。大久保を中盤で使ってもデメリットの方が多いんじゃないかと。

んでも、言いたいことは多々あれど、がんばれと。応援してるぞと。そういうスタンスがおっさんは好きですねえ。

posted by おっさん | 2010-02-09 00:18

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000182

冒頭の「その対戦相手」ってのは二月八日でいいんすか?

posted by かかるところ | 2010-02-09 05:16

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000216

はじめまして、キリタニ様。

いつも興味深く拝見させていただいておりました。

今回の代表戦で最も私が失望させられたのは犬飼さんのブーイングに対する発言です。あのブーイングはあなたたち協会にも向けられているのだということをなぜ自覚できないかなと。

代表もJリーグも、それこそ「40年後」どうあるべきか?をサッカーで飯を食っている人たちが考えずに、ファンが考えるってのもなんだかなあ・・・

そして次の香港戦、勝ったら勝ったで「やっぱり自分たちがやってきたことは間違いではない!」みたいになって、キリタニさんのいわれるようなフォーメーション修正や人選の変更が隅においやられるのも怖いなあと思ってしまいます。とりわけ、サイドアタッカーの配置は私も必要だと強く感じているわけですが・・・まあトータルで前進が感じられさえすれば少しは楽なんですがね。

稚拙な文章で申し訳ありませんが、またちらちら顔を出したいと思いますのでよろしくお願いします。


posted by えぬえぬ | 2010-02-09 09:07

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000214

スポーツなら何であれ、相手を上回るのに必要なのは「相手の想像を超える」事だと思います。

岡田監督の出したW杯への道は、まず「世界の強豪相手に日本人選手が勝つ方法」を研究するところから始めました。1人が相手より1キロ多く走れば1人分増えるだとか、前線からのハイプレスを90分もたせるとか、サイドの起点から云々とか。
私自身、本番4か月前の現在この「実験」の結果を見たい気持になっています。
ただ、考えてみるとこれらのコンセプトは、聞かれ、観られると対策が立つものではないかと。本番に活かすにはこのコンセプトを秘密裏に熟成させ、本番で相手に「あれ?情報と違うぞ…」と想像を超えて初めてジャイアントキリングを起こせるのではないでしょうか。

愚直にメディアの前で代表戦を重ね、「だいぶ良くなってきている。」と語る監督と、週末のプレミアリーグでの他国代表選手たちの閃き・駆け引きを比べると、どうしてもチープな実験に感じてしまうのも本音。

個で劣る国が組織で対抗するには、代表チームだけでなく協会やサポ・ファンもメディアも一枚岩(組織)になる必要があるのかな。

posted by コディーノ | 2010-02-09 09:20

皆さんへ

コメント投稿者ID : kiritanishin

長くこのブログと付き合ってきた方、おそらくその何割かの方にはご理解いただけているかと思うのですが、僕自身は日本のサッカー界の頭脳、その中枢の部分は、すでに腐食し、膿んでいると思っている訳です。

その表層に、何か見栄えの良い絆創膏を貼ってみたところで、内部の腐食は変わらないばかりか、むしろますます進行してしまうのではないかとも思ったりする訳です。

長いスパンでこの国のサッカーというものを考えれば、4カ月後の結果というものも、そんな表層のうちのひとつに過ぎない。

それぞれのご都合主義によって、この4カ月をどう取り繕うか?

なんてことよりも、僕はこれまで3年8カ月を、もっといえば8年を、20年を、しっかりと検証して、果たしてこれがベストだったのかどうか?問題があるとすればどこにあったのか?何がその原因となっているのだろうか?それを是正するために真に必要なものとは一体何だろうか?どんな改革が求められているのだろうか?僕達にできることは何だろうか?

現実をしっかりと受け止め、噛み締めた上で、それぞれがその問いに対する答えを見つけ、行動することのほうが、もしかしたらずっと大切なのじゃないか……。日本の将来にとって必要なのは、現状では残念ながらそちらの方なんじゃないか……。そんなふうに考えています。

>僕にとってより大切なものは、4ヵ月後の日本より、40年後の日本なのだ。

という言葉は、おそらくある人から見れば相当に不快な言葉でしょう。これに対する批判はいたって真っ当な批判であると思います。けれども僕は、例え非難されることになっても、こう言いたかった。残念ながらこれが僕の気性なのでしょうし、批判も非難も甘んじて受けようと覚悟してアップしたところ、コメント欄の仕様が変わってしまっていて、こうしていつもは元気の良い奴らにハブられている訳ですネ^^;

監督交代によって、良くなる可能性と悪くなる可能性。

僕は五分五分だと思います。少なくとも今の岡田ジャパンに戦術的な発展性があるとは思えないが、少なくとも年月を重ねてきた戦い方のベースがあることまでは否定しない。それを考慮すれば、僕は監督交代によるリスクも相当に大きいと思っています。外国から呼ぶならば選手の大半も変わってしまうでしょうしね。

そしてそれよりも僕は、そのことによってこれまで3年8カ月の功罪について、オシム後の選択について、検証されずに有耶無耶にされてしまうことの方が、ずっと問題だと考えます。そこから目を逸らす、或いは逸らされるべきではないと。膿んでいるのは、まさにその部分だと思うからです。

オリベイラさんが鹿島で南アフリカへ臨むか、ペトロヴィッチさんが広島で南アフリカへ臨むか、そのどちらかの選択であれば、今の日本代表よりはきっと強くなる、世界を驚かせるとは思います。

しかしそれが本当にこの国の代表なのかって議論も当然あるでしょう。今日本代表ビジネスを取り巻く頭脳であり、中枢の者達に、そんな覚悟があるとは僕は到底思えない。


>今から他の誰かに監督を代えよ……とは、僕はまったく思わない。

この言葉に託した僕の真意は、だいたいこんなところです。

おしまい^^

posted by キリタニ | 2010-02-09 11:55

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000099

キリタニさん、こんにちは。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/kiritanishin/category/16

>しかし同時に、現体制においても確実にベストは尽くされるべきであり、今更ではあったとしても、若干のフォーメーション修正と人選の変更はあってしかるべき、いや、無くてはならないものと僕は思っている。WC三次予選アウェーのバーレーン戦において、無様な敗戦を喫した岡田監督は、一度大きくチームを変えている

現体制においてのベストが更迭、内部昇格だとおもうのですが。

アウェーバーレーン戦は、発足3ヶ月たらずの試行錯誤の時期であり、オレ流という大義名分もいえた。(ここが、現在のあやまりのスタート地点)

2008年6月2日 オマーン戦から1年半、同一メンバーで積み上げてきた連携戦術。

人選の変更はこの1年半の岡田さんのチーム作りを自己否定するようなもので、これを岡田さんに求めるのはもはや難しいようにおもいます。

小笠原をオプションと称している。 俊輔のバックアッパー、これが岡田さんの限界ぎりぎりであるようにおもいます。

石川直宏、香川真司、そして乾貴士もオプションに留めざるをえないのが岡田さんのアイデンティティを確保するラインなのだとおもいます。そうでないと、サイドアタッカーが機能した試合を無視している理由が説明つかない。

岡田さんは講演で、マリノス時代、選手が中央を見ずに、サイド攻撃一辺倒になるさまをみて、己の監督としての力量の限界を悟ったと告白しています。サイドライン際を走る選手が監督の顔色をうかがい、オレ走ってますよアピールされたエピソードをダメ選手あつかいとして語ってもいます。


現在の状況は、コンセプトの限界ではなく、岡田監督の限界をしめしているにすぎないようにおもいます。

このまま更迭、内部昇格という手を尽くさずに、代表戦士にWCまでベストを尽くせ、死闘しろとはボクにはとてもいえません。 ただただ、代表戦士の不幸に同情するのみです。

posted by パン | 2010-02-09 21:30

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000342

キリタニさん、ちょー久しぶりに投稿致します。

>僕にとってより大切なものは、4ヵ月後の日本より、40年後の日本なのだ。

は、私も同意です。WCで結果に影響する一番の要素は、その国のサッカーに関するスタンダートな実力だと考えます。日本の実力からすれば誰が監督であっても3戦全敗の確率が一番高いと思います。だから、いまさら監督を変えたところで・・・と思ってしまうのです。また、現監督が今まで積み重ねてきたことの結果を得ることほうが将来の教訓になると思います。真にWCでの優勝を考えるならば、現時点では「結果」よりも「プロセス」が大事であるはずです。もちろん、監督は勝つために知力の限りを尽くす、選手も死力を尽くす、ということは前提です。
 現監督がすすめるサッカーは、日本の足りない実力で「ベスト4」目指すために考案された無理のあるサッカーだと思います。WC出場権を得た後のサッカー内容がそのほころびをあらわしていると思います。

皆さんは、今の実力で世界に類を見ない「日本のサッカー」なるものができれば「ベスト4」に到達できると思いますか?

私はそうは思いません。それは、日本サッカーの実力が培われていく過程で徐々に形成されていくものだと思います。今現在の実力で無理なものを得ようとする中には、「日本のサッカー」なるものの近道はないと思います。現状を冷静に考えてまず1勝、がんばりましょう。

さて、組織のドンたるサッカー協会会長はWCでの目標をいかに設定しているのでしょうか?(監督に丸投げ?)

 

posted by ahi | 2010-02-09 22:26

皆さんへ2

コメント投稿者ID : kiritanishin

今日もまた時間が無いのでご質問対する答えだけで失礼します。

還暦の球小僧さんへ

>そして今後コメントする際に、キリタニさんのポジション(試合を見た場所)の明記を願う次第です。

TV観戦です。特別な記述がない場合はTV観戦が基本です。スタジアムでしか見えない部分、TVでしか確認できない部分。双方あると思います。またそれによって印象が違うというのもその通りで、僕自身何度も経験しております。
僕はJには良く行きますが、日本代表のゲームでスタジアムを訪れることはありません。消極的ではありますが、それが僕の現在の意思表示のあり方なのです。


みずはさんへ

>Jを頂点とした裾野の広いリーグ体系を作って、ちゃんとした育成プロセスと、そのへんのおじさんおばさんたち…全国民がサッカーを楽しめる環境を作らないと…そろそろいけない時期なのだと思います。

僕もその通りだと思っているところなのです。そしてその為には、残念ながら膿を出し切る…という身を切るような痛みも避けて通れないのではないか?現在の代表ビジネスを見ていてそう思うのです。


モジャンボさんへ

>岡田さんが未来を明るくする可能性はあるのか、キリタニさんの見解を聞かせて下さい。

多分あなたが本文から読み取ったところと、僕が本文で訴えたかったところは微妙に違っていて、僕は岡田さんが日本の未来を明るくしてくれるなんて毛頭思っていないのです。

小泉さんも、民主党も、日本の将来を明るくなどしてくれないでしょう。サッカーで言うならば、岡田さんも、JFAも、同じことだと思います。きっとそれができるのは、僕達一人一人なのだと思います。誰かにどうにかしてもらおう……そう思っているうちは、何も変わらない。その為に自分は何ができるか。それを考えるところが出発点なのではないでしょうか。


おっさんさんへ

>対中国と考えて10戦したら5勝4分1敗もしくは6・3・1くらいかなと。

こういう捉え方が僕は大好きなんですよ。
僕は今の日本をアジアで3番目ぐらいの国だと思っています。一方の中国はといえば、おそらく6番目か7番目ぐらいでしょうか。ホームとはいえ0-0で引き分ける。そんなに驚くような事でもない…とも思います。問題はあのバタバタとした、ゲームプランの感じられない、リスキーな立ち振る舞いとどん詰まり感であって。

>んでも、言いたいことは多々あれど、がんばれと。応援してるぞと。そういうスタンスがおっさんは好きですねえ。

ただ僕も一方で、ニンゲン岡田さんには今こそ踏ん張って意地を見せて欲しいとも思っているのです。誰がやっても代表監督ってたいへんな仕事です。挫けず頑張って欲しいと心からそう思っています。


えぬえぬさんへ

はじめまして^^

>今回の代表戦で最も私が失望させられたのは犬飼さんのブーイングに対する発言です。あのブーイングはあなたたち協会にも向けられているのだということをなぜ自覚できないかなと。

おそらく彼はここでの勝ち負けよりも、興業的な不振、損失に焦りを感じているのではないでしょうか。もし監督を代えてくるとすれば、その興行面を慮っての選択になるのだと僕は思います。だからこそまた、僕はここで誤魔化されるのはイヤなのです。

とても良い視点だと思います。ピッチ上のことも確かに大切なのですが、今の日本の問題はそれ以上にピッチ外のことなのだと僕も認識しています。また遊びに来てくださいネ。


コディーノさんへ

>1人が相手より1キロ多く走れば1人分増えるだとか、前線からのハイプレスを90分もたせるとか、サイドの起点から云々とか。

山本昌邦さんもそうでしたが、日本のサッカー界は、ピッチ上の現実を数字で捉えようとしますね。もちろん、それ自体を否定する訳では無いのですが、それがコンセプトになるのは本末転倒な気がするのです。そんなことよりも、それぞれ数字に表れない内容の方がずっと大切なんじゃないかなって。

>個で劣る国が組織で対抗するには、代表チームだけでなく協会やサポ・ファンもメディアも一枚岩(組織)になる必要があるのかな。

その為にいま何が必要なのか…それが問われているのだと僕は思っています。いつも丁寧なコメントありがとう^^


パンさんへ

岡田監督解任要求。
それはひとつの意見だと思うし、俺はそれを否定しないよ。何が正しいのか?なんてその人の目的や目指すところ、環境や哲学によって千差万別なのだと思うしね。

今の代表って、俺は大木さん+岡田さん÷2=どっちつかず

って感じのサッカーなんじゃないかなって思っている。監督大木さんに期待する部分はない訳じゃないけど、あと4カ月で、クローズのその先を展開してくれるのかどうか?甲府でも為し遂げられなかったことが、寄せ集めのチームで、しかも鼻っ柱の強いスター選手たちを率いて、この残りの何週間かの合宿で
完成できるとは到底思わない。グチャグチャになる可能性も高いと思う。

それとも大木さんにすればGL突破できると思っているのかな?俺は今現在の日本にとってのWCっていうのは、タイトルマッチのようなものではなくて、記録会のようなものでしかないのだと思っている。のるかそるかの賭場のようなものではなくて、自分たちの立ち居地をしっかり確認する場、俺自身はそう捉えています。


ahiさんへ

ahiさん、久しぶりです^^

>さて、組織のドンたるサッカー協会会長はWCでの目標をいかに設定しているのでしょうか?(監督に丸投げ?)

まったく聞こえてきませんね。
まあ、僕自身はいまの日本にさほどノルマというものが大切だとは思っていないのですが、彼が代表監督選任者であることを自認するのであれば、その評価の基準だけは明確にすべきでしょうね。

そしてこれは世の結果至上主義者たちにも一言言っておきたいのですが、もし岡田監督がベスト4とまではいかないまでも、GL突破でも成し遂げた際には、ぜひ岡田監督留任を求めて嘆願書のひとつもJFAに持っていって欲しいと思います。そうでなければ、到底割が合わない。結果がすべてだと言うならば、その価値観に基づいて信念を貫いていただきたい。僕はそう思っています。

それでは皆さん、おやすみなさい。

posted by キリタニ | 2010-02-10 00:27

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : cesc4

なるほど、アップするタイミングが重要ですね。
ネット上のサッカー好きって変な人が多くて好きです。
絵に描いたような、B型とAB型の集合体みたいな。
自分は血液型診断嫌いですけど。

以前、桐谷さんの、『ベネズエラと勝ったり負けたりする程度』を
日本を「弱く思わせるような表現」と言われていたものがあったんですけど、
今って、そう思う人は減ったのかな、と。

印象を捉えることを簡単に誤れる人って、
株に失敗する人が多いんですよね。
逆が成功するとは限りませんけどね。
やっぱり、多くの人が経済観念が無いんだな、と。

なんて事は、本文で書くとまた賑わってしまうので、
しばらく賑わいの少ない私生活ネタにシフトしようかな、と(笑)

posted by 迷鳥。 | 2010-02-10 09:50

迷鳥氏へ

コメント投稿者ID : kiritanishin

>以前、桐谷さんの、『ベネズエラと勝ったり負けたりする程度』を日本を「弱く思わせるような表現」と言われていたものがあったんですけど、

そんな昔から認知していてくれたんだ。
誰しもそうなんだろうけど、自分に都合の良いものの中で生きてゆきたいと願うのが人間の性なのだろうから、印象なんて実体の無いものは、それぞれの心の内で、如何様にも改ざんされ得るものなのだと思う。まあ、そんなものを根拠に、他人様の印象を正してやろうなんて、ご立派なモラルは俺は持ち合わせていないのだけれども。

ちょっと普通じゃないと思われる他人の価値観を、貶したり腐したりするヤツらはごまんといるけど、実のところ、そんなヤツに限って自分自身の確たる価値観なんてものを持ち合わせてなどいないのだと俺は思う。きっと永遠の多数派(普通)でいたいんじゃないかな。無意識的にね。

俺は自分自身の価値観を揺さぶられるような意見であり、文章が好き。そういうものに出会うことを、生涯の楽しみにしている。正しいかどうか、なんて関係なく。例えそれが俺の価値観の対極に在るものであろうと。

まあ、おまえなんか大嫌いだけどな^^

posted by キリタニ | 2010-02-10 11:08

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : NID00000099

キリタニさん、こんにちは。

最後は気持ち。

おっしゃるとおり、更迭したからといって、もっとひどくなるかもしれません。


加茂さんというベテランから、岡田さんに交代したときも、なんら、技術委員会が技術的に検討して、冷静に判断したのではなく、博打だとおもいます。

でも、あの時はサポーターも協会も今よりも、必死だったのではないでしょうか?

トルシエ解任に反対したサポーターも必死でした。


ジーコのときからですかね、協会に必死さがなくなり、サポーターは覚めていったのは。


今回、あまりいい出来事ではありませんが、サポーターと協会が、たしかに冷静に技術的に判断したものではありませんが、共に戦う、必死さをちょっとでも思い出すきっかけには出来ないでしょか?


ひとそれぞれなので、「ふん、またオシムから岡田に代ったときみたい、ろくに技術的に検討もせず、その場しのぎの交代など意味あるもんか」とさめた態度もありだとおもいます。

posted by パン | 2010-02-11 00:01

【東アジア選手権】 vs中国 戦評 【キリタニ】

コメント投稿者ID : muna

お久しぶりにコメントします。
どうしても更迭の話が出ると、盛り上がり過ぎると言うか
熱を帯びてしまうのでしょうね。

それだけここにコメントしてくれる人達は
サッカーが好きな人が多いと言う事でしょうね。
ですが、今の代表人気は恐ろしいまでに低下、冷めています。
視聴率、観客動員。散々なものです。

対論は今度自分でもまとめてみますけど
僕は新たなる絆創膏が必要だと思います。
クラブレベルでの頭のすげ替えでは無く
日本のトップレベルの選手達の集まりが日本代表です。
サッカー界(協会内部は草サッカーレベルですが)
良い方向に向かう事もあるはずです。ただギャンブルですが。

ですがW杯は負ける為に、参加する為に
意義はありません。勝ちに行って負けても
それでも、それを見たファンと非ファンが
少しでも熱くならないと。

僕は1990年の予選から見始めた
いわばヒヨッコです。ですがもう20年経ちました。
あと40年も持つ程、盤石な人気では
無いと思いまして書き込みさせて頂きました。

あとは自分でまとめてみます。
長文と非礼をお詫びします。

posted by muna | 2010-02-11 19:56

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