2007年07月24日

【AC】対サウジアラビア戦 展望

おそらくは日本が攻め、その間隙を9番マレクのドリブルを基点にサウジがカウンターを仕掛ける…といった展開になるのではないだろうかと考える。

どちらもポゼッションサッカーではあるが、現状の力を客観的に比較すればポゼッションにおいては『日本やや有利』と見え、また守備の組織力とその安定感においても日本のそれの方が上手であると感じる。

勝負がどちらに転ぶのかは分からないが、日本が押しサウジがそれを凌ぎながら少ないチャンスを狙う…そんな試合展開を予想するのが妥当なところなのではないかと考える。


サウジアラビアの9番マレクは今大会屈指のドリブラーである。
中東に前評判の高い選手は幾人も居たが、この環境の中で“脅威”となり得る個力を発揮していたのは僕の眼には彼ただ一人だった。
彼の動きを捕まえながら、どう磐石な攻撃態勢を構築するのか?前を向かれた時、どれだけ激しくそして的確なゾーンで潰しにかかるのか?その判断力が守備面での大きなポイントとなってくるだろう。

加地亮の足の状態が良くないと聞いているが、もし万全な状態でないとするならば、あくまで120分のゲームを想定してスタメンを入れ替える事も必要だろう。この試合に関しては選手交代がゲームの大きな分岐点になるような気がする。リードしながら後半を迎えるような状況にでもなれば尚更、裏への飛び出しで勝負を決めるアタッカーの投入が不可欠だろう。交代枠を無駄にしないためにもここでの負傷選手の起用は充分慎重にならざるを得ない。


サウジアラビアにはアル・イテハドやアル・ヒラル、アル・ナスル等アジアを代表する強豪クラブが在る。いずれもJリーグのチームではまず歯が立たないだろう…と思われるほどの実力チームである。

日本が国代表において質実共にアジアの盟主の座を目指すのであれば、クラブチームレベルでも今の状態のまま彼らの後塵を排してなどいられない。アジア1の最強リーグを作っていかなければならないのだ。日本代表をサポートする…ということは、Jリーグを育てる…という事と一対のものである。
AC後のJリーグも、ぜひこの代表と同じだけの熱意と関心を持って支えていただける事を強く願いたい。


オシムとのアジアカップはもう二度と訪れないでしょう。
あと2試合で、それは終わる訳です。

このサッカーを一緒に楽しみましょう。
このサッカーに相応しい成果を得られる事を一緒に祈りましょう。

そしてできることならば、この大会での出来事を深くそれぞれの胸に刻み、大切な記憶として、日本サッカーの未来の為に役立てていきましょう。


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posted by 桐谷 |08:23 | 2007 アジアカップ | コメント(19) | トラックバック(1)
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アジアカップ2007・日本代表 その11 〜アジアダービー〜 【ベテランサポーターのサッカー観戦記 (TVで)】

サウジアラビアとの対戦で記憶に残るのは 92年アジアカップ決勝だ。 地元の日本がアジアカップ初優勝した大会で、 相手は「格上」サウジアラビア(以下サウジ)だった。 サウジは、それ以前の84年大会と88年大会に連覇を達成 しており、その後に日本が初優勝を果たした。 その後の96年大会に再びサウジが優勝し、2000年からの 2大会は日本が連覇、というサイクルになっている。 要するにこの20年間、優勝はサウジと日本しかしていない。 もう少し長いスパンでみると、サウジが連覇する以前は クウェートが地元優勝している

2007-07-24 17:21 | 続きを読む
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posted by 桐谷 | 2007-07-24 09:09

桐谷さんへ

いつも興味深く拝見させてもらっています。

サウジ戦展望、ちょっと意外でした。私はサウジがイケイケで来るかな~と思っていたからです。今大会のサウジはかなり攻撃的でイケイケなイメージが強いんで。でも、90分ちゃんとサウジの今大会の戦いを見たわけではないので勝手なイメージかもしれません。

要注意は前線の個の力、とくにドリブルっていうのは同意です。日本は今大会本当に怖いスピード系のアタッカーとフルに対峙していないと思っているので、そこの対策がどうなるか非常に興味があります。
オーストラリア戦ではパワー系アタッカーに対して数的有利を作ってうまく対処していたので、スピード系にも対処できるところを証明してもらいたいと思っています。

日本代表の強化=Jリーグの強化には激しく同意です!!ここ数年のJリーグはいろいろな面で成功していると思うので、桐谷さんのおっしゃるとおり次はアジアでの成功ですよね!!アジア杯優勝してACLもJのクラブが優勝なんてなったら最高ですよね。

posted by pirlo_21 | 2007-07-24 10:31

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望【キリタニ】

同意します。
日本にプロリーグが根付く事によって
ユースも同様に盛んになってゆく。
それが低年齢層の充実につながってゆく。
好循環だと思います。
思えば好景気バブル時代から全てが
あぶくの様に消えてったように思ってたけど
Jリーグは唯一花が咲き実を残し今尚根付いて
いますね。
勿論、その過程で種を巻き水をやり続けたから
こそですけど

posted by KEI | 2007-07-24 12:05

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望

いつも楽しく拝見させていただいております。
サウジの得点シーンはニュースでしか見ていませんが、あの攻撃の連動性は脅威ですね。あれをカウンターで食らったら確かにやばいです。日本としては先制点がどうしても欲しいですね。2点先制して、あとはキューウェルの様な時間稼ぎが出来れば理想といったところでしょうか?あと怖いのはパスミス。パスミスからのカウンターは絶対に避けなければならない、と思います。

サウジはウズベキスタンにセットプレーでやられているようですね。フィジカルが弱いのでしょうか?だとすれば巻のヘディングに期待したいですね。

前大会の準決勝といえばバーレーン戦を思い出しますね。あんな試合にはならないで欲しいですね。オシム監督の心臓に悪そうで・・・

桐谷さんのおっしゃるように、あと2試合楽しみましょう。勝っても負けても両選手たちに感謝したいと思います。おっと、まだ仕事中なので、これにて。

posted by ぴょん | 2007-07-24 18:20

pirlo_21 さんへ

>日本は今大会本当に怖いスピード系のアタッカーとフルに対峙していないと思っているので、そこの対策がどうなるか非常に興味があります。


これはおっしゃる通りですね。日本人DFのもっとも苦手な相手が9番マレクのようなタイプのドリブラーであると僕も思っています。


>アジア杯優勝してACLもJのクラブが優勝なんてなったら最高ですよね。

本当にそうですね。ACLも浦和レッズ、川崎フロンターレとも、素晴らしい活躍を見せてくれていると思います。こちらも一緒に楽しみたいですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:26

KEIさんへ

>思えば好景気バブル時代から全てが
あぶくの様に消えてったように思ってたけど
Jリーグは唯一花が咲き実を残し今尚根付いて
いますね。
勿論、その過程で種を巻き水をやり続けたから
こそですけど

同感です。そしてそれを支えてきてくれたJリーグのサポーターの方々に、日本代表自体が支えられているのだと思います。その意味でも代表サポーターの人たちは、Jのサポーターの方々に対する感謝とリスペクトを忘れて欲しくないですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:30

ぴょんさんへ

>あの攻撃の連動性は脅威ですね。あれをカウンターで食らったら確かにやばいです。

攻撃のスピードという点については日本を凌駕するものがある事は確かですね。本当に手強い相手だと思います。

そしてだからこそぴょんさんも言われる通り、パスミスや中盤での判断ミスは怖いですね。
今こそ遠目からのシュートで終わる攻撃を徹底すべきだと思います。


>勝っても負けても両選手たちに感謝したいと思います。

本当にそうですね。このような言葉が聞ける事で僕もとても勇気付けられます。お仕事中ありがとうございました^^;

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:35

【桐谷さんへ】対サウジアラビア戦 展望

いつも勉強させていただきありがとうございます。

ついに準決勝まできましたね!最多数の試合ができるようになったことが良かったと思います。
サウジ戦はこれまでの試合よりスピーディな展開が予想され、またそれを期待しています。相変わらずサウジの堅守速攻は健在のようでが、日本としてはGL3戦と同じ守備意識でよいかなと。ただ、GLの3チームのそれよりは数段レベルの高いものであることは間違いなく、よりリスクマネジメントが要求されますね。
「ミスしない」「数的不利をつくらない」という“予防法”と「ミスした後にどうするか」「数的不利な状況でどうするか」といった“対処法”の両面を抑えてゲームに挑んでほしいです。90分もあれば人間必ずミスは犯すものだと思いますから。
“対処法”についてはイエローをもらった場合の選手起用などベンチも含めたマネジメントも必要なのでオシム采配にも注視ですね。

これまでの4戦で毎試合必ず1失点してきた日本。
是非これを後の2試合のプラス材料(教訓)にしてほしいと思っています。流れの中では守備面の安定感が見えながらもセットプレーでの失点。特にベトナム戦とオーストラリア戦での失点はほぼ同じ失敗を繰り返したように感じました。(誰が触って入ったかの問題で・・・)
試合はディテール、詰めの甘さで内容と結果がひっくり返るというのもカタール戦で得た教訓だし。
大会の中でチームは成長すると言いますが、これまでの4試合で得たものをこの準決勝で昇華できたチームが決勝へ進むんだと思っています。

スタメンに関しては誰になろうが基本戦術を変わらないチームだと思いますし、一つひとつのプレーにもう少しスピード(判断の)がほしいですが、これまでの戦い方で問題ないでしょう。ただし桐谷さんの仰るようにゲーム展開を予想したうえでのスタメン選考は僕も興味深いです。

サウジアラビアだからといって恐れることはないと思います。
日本の目指す戦いをすれば勝てる!
イライラせずに観戦します。

posted by ゲンゴロウ | 2007-07-24 22:08

ゲンゴロウさんへ

>「ミスしない」「数的不利をつくらない」という“予防法”と「ミスした後にどうするか」「数的不利な状況でどうするか」といった“対処法”の両面を抑えてゲームに挑んでほしいです。90分もあれば人間必ずミスは犯すものだと思いますから。


本当にその通りですね。やって良いミスとやってはいけないミス…その判断を誤って欲しくないし、このレベルの相手では致命傷になるでしょうね。


>“対処法”についてはイエローをもらった場合の選手起用などベンチも含めたマネジメントも必要なのでオシム采配にも注視ですね。


ここは本当に大事なポイントです。あのレベルのドリブラーを抑えるにはカードの計算もしておかなければなりません。


>日本の目指す戦いをすれば勝てる!
イライラせずに観戦します。

こちらのペースで油断せずにリスクマネージメントを怠らずにゲームを貫徹できれば、結果は自然とついてくるものと僕も思っています。
僕はイライラせずに見る自信は正直ないんですが、勝ってまたここで祝福しあえる事を祈っております^^

posted by 桐谷 | 2007-07-24 23:15

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望

桐谷さんへ

サウジアラビアは堅い守りだとは思うんですが、オーストラリア戦とは違って、日本が攻めあぐねるイメージはあまり湧かないのが正直なところです。ただ、攻撃のバリエーションが増えるのかどうか、その点を注目したいとは思います。

守備についても、桐谷さんがおっしゃっているようにこの試合もゾーンディフェンスだと思うんですが、私も同様に、スピードのある相手に対して的確なマークの受け渡しと素早い対応ができるのかどうか見ていきたいと思います。

気になるのは選手の気の緩みから来る判断ミスでしょうか。選手たちも監督もそこを恐れ、対処していることだと思いますが、その点が一番心配なところです。

ウズベキスタン戦は、ウズベキスタンの連動して崩していく攻撃の上手さを逆に気にしてしまったところもありましたが、サウジアラビアのスピーディーで簡潔な前線の崩しは見事だと思いました。個の能力によるのだと思いますが、日本が参考にすべき攻撃手段なのではと思いました。

>日本が国代表において質実共にアジアの盟主の座を目指すのであれば、クラブチームレベルでも今の状態のまま彼らの後塵を排してなどいられない。アジア1の最強リーグを作っていかなければならないのだ。日本代表をサポートする…ということは、Jリーグを育てる…という事と一対のものである。

この点について、AC後、桐谷さんのお考えをお聞かせいただける機会があれば嬉しいです。
試合日程、クラブの経営状況、協会の強化方針等、試合外の諸事情が密接にからんでくることだと思うのですが、サポーター、観客が何ができるのか、示唆をいただければと思います。



posted by kakara | 2007-07-24 23:51

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望

桐谷さんへ
                                                                                        はじめまして。
アジアカップ以来このブログで日本サッカーに対してこれまでになく考えさせられる日々が続きます。
日本にとってサウジはオーストラリアよりも試合を支配しやすい相手だと思います。しかし危険なシーンはオーストラリア戦より増えるのではと思っています。一見矛盾していますが。特に注意する事は戦術よりも一瞬の気の緩みではないでしょうか。

                                                                  >AC後のJリーグも、ぜひこの代表と同じだけの熱意と関心を持って支えていただける事を強く願いたい。
                                                                  全くその通りです。今国内サッカーは一時の「流行」としての熱狂が消え、本当の意味で次の成長段階にきているよう思います。高校サッカーからユース育成の傾向が強まるなど今の日本サッカーの土壌は非常に大事な分岐点にきています。

だからこそJリーグや若手に目を向けてほしい。
アジアカップが少しでもその発端になってくれればいいなぁと思いながらサウジ戦を待っています。夜分に失礼しました。

posted by あきまつ | 2007-07-25 03:29

kakaraさんへ

>気になるのは選手の気の緩みから来る判断ミスでしょうか。選手たちも監督もそこを恐れ、対処していることだと思いますが、その点が一番心配なところです。

そうなんです。ここまでは幸運にもこれが直接失点に結びつく場面はなかったのですが、1試合を通してみれば中盤の不安定な状況での“危機的”なパスミス、判断ミスは平均して3度ぐらいあったように思います。サウジというチームはそこを突くのが非常に巧みなチームですね。


>サウジアラビアのスピーディーで簡潔な前線の崩しは見事だと思いました。個の能力によるのだと思いますが、日本が参考にすべき攻撃手段なのではと思いました。

おっしゃる通り、現日本代表でもっとも欠けている要素がこの前線での“個の仕掛け”ですよね。得点経過にもよりますが、特にバイタル、サイドにおいては、もう少し一対一の局面をトライしてみて良いと思っています。そしてサウジはそこで手数をかけず、パスの中にもキチンと一対一の勝負を念頭に置いている…その点についてはサウジの方が点を取るための完成度は高いと思いますし、個人的に大好きな野洲高校のサッカーを見る様で、本当にエレガントなチームだな…と思います。


>この点について、AC後、桐谷さんのお考えをお聞かせいただける機会があれば嬉しいです。
試合日程、クラブの経営状況、協会の強化方針等、試合外の諸事情が密接にからんでくることだと思うのですが、サポーター、観客が何ができるのか、示唆をいただければと思います。

ACが終わったらこれは是非やらせていただきたいと思っています。どれも即効薬とはなりませんし、現状を鑑みるにどれほど現実的なものなのかは分かりませんが、ひとつの意見としてまとめさせていただきたいと思います。その時はぜひお付き合いください。

お忙しい中いつも熱心なコメントをいただき本当に感謝しております。今日も一日、お仕事頑張ってください。

posted by 桐谷 | 2007-07-25 07:35

あきまつさんへ

>日本にとってサウジはオーストラリアよりも試合を支配しやすい相手だと思います。しかし危険なシーンはオーストラリア戦より増えるのではと思っています。一見矛盾していますが。特に注意する事は戦術よりも一瞬の気の緩みではないでしょうか。


これは僕もまったく同感なんです。オーストラリアが重い斧だとすれば、サウジのそれは鋭いジャックナイフですね。日本にとってはとても怖い相手だと思います。


>今国内サッカーは一時の「流行」としての熱狂が消え、本当の意味で次の成長段階にきているよう思います。

あきまつさんもどこかのチームのサポーターの方でしょうか?今が第二の成長期であることを僕も強く実感しております。そしてJサポーターの方たちに深く感謝するとともに、JFAにもここで代表利権の幾らかでも投資して、Jリーグの飛躍をサポートして欲しいと強く思います。


>アジアカップが少しでもその発端になってくれればいいなぁと思いながらサウジ戦を待っています。夜分に失礼しました。

本当にそう思います。昨夜はしっかりお休みになられたでしょうか?今夜は大切な決戦が控えていますので、体調を万全にしてTVの前に臨んでくださいネ。

とても真摯なコメントをいただきありがとうございました。

posted by 桐谷 | 2007-07-25 07:44

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望

 桐谷様

 おはようございます、オージー戦感想に続き、書き込ませて頂きました

>どちらもポゼッションサッカーではあるが、現状の力を客観的に比較すればポゼッションにおいては『日本やや有利』

 そうですね。私は、ずっと「互角の相手との中盤のぶつかり合い」を見たかったので、サウジ戦は、本当に楽しみです。
 桐谷様とkakara様が明快に指摘されていますが、「最後は個の勝負」から逆算したパス回しでは、サウジの方が明確に出来ていると思います。 一方、負けずに日本が、(敵陣の)危険地帯でその「勝負」が出来るか? 失敗しても「ナイスチャレンジ」を続けられるのか? そこに注目したいと思っています。

 実はこの点で、私は大変憂慮していることがあります。
 オーストラリア戦後のスポーツ紙の記事でまたぞろ、「個の力が劣る部分は組織プレーでカバー出来るのだ」という論調が出てきている点です。

 既にサッカーファンの多くが、スポーツ新聞の記事等には踊らされたりしないようになっているのですが、それでもスポーツ新聞は、熱心なサッカーファンのブログやサイトより、多くの人の目に触れる「現実」があるので、大げさかもしれませんが心配しています。

 どうしても日本人は、「一人一人は劣っても、団結すればカバーできるのだ」という考え方が好きなようです。
 それは確かに一面の真理ですが、私がサッカーを好きな理由の一つは、そういう日本人の「信仰」を木っ端微塵にしてしまう「残酷さ」がサッカーにあるからです。

 私はこの視点で、いつも一つの過去を思い出します。日韓W杯の直前のことです。
 例によって、あるスポーツ紙に「いけるぞ日本、ベスト4!」なる記事が踊っていたのですが、その根拠となっていたのが、トルシエ氏の次のコメントでした。
「サッカーの70%は組織力。組織力でフランスにも勝てる!」

 いくらなんでも、フランス人のトルシエ氏がそんなことを言うものかと思い、会見の全文を当たってみたら、本来の文章は次のようでした。
「サッカーの要素の70%は組織力だが、残り30%は個人の力。組織力だけなら日本はフランスにも勝っているだろうが、日本はその30%が足りない」
 組織でもフランスを裏回っているか否かの評価は別にしても、この会見文章がどうして「フランスに勝てる!」になるのかは、相変わらず日本のスポーツ紙の面白いところですが、私としては、日本人は本当に「集団の力」というものが好きなんだなあ・・・と慨嘆したものです。

 日韓大会でトルコに負けて、我々が学んだ教訓は、「サッカーも最後は結局1対1の勝負」という、ある意味日本人にとっては残酷な事実だった筈です。(Zicoは、そこを反対方向に極端に走って失敗しましたが・・・)
「日本化」を進める(一方、やはりこの言葉が安易な「キャッチコピー」として、マスコミによって一人歩きしつつある危機について、注意したいとも思っています)オシム氏も、最終局面での「当然選択すべき勝負」を否定しているわけでは全くないことは既に自明のことですし。

>日本代表をサポートする…ということは、Jリーグを育てる…という事と一対のものである。

 中田英寿氏が、ジョホールバルの歓喜の中で、一人クールに「Jリーグを宜しくお願いします」と周囲の熱狂に一石を投じていた教訓を、私も忘れないようにしたいと思います。
 今回のACで代表戦の視聴率は持ち直しているようですが、一方で桐谷様の仰るように、これがJリーグのそれに如何に結びつけていくかが大切です。その為に、私は次のように考えます。
 
 今年からのACLへのJリーグ支援強化はとても良いこと

 世界的にも珍しいケースでしょうが、日本としては、当然あってしかるべき対策だと思います。(鹿島のときも、これがあったらなぁ・・・とちょっと悔しい・・・^^;。実際には、時期尚早だったのでしょうが)
 川崎なり浦和が今年ACミランやボカと対戦、ということになれば、そこに至るJリーグの人気に寄与すること大でありましょう。
 その意味では、今年は切実に川崎・浦和を応援しています。(浦和は勿論ですが、戦力や資力が限られている川崎の取り組みは、感動的ですね。弟夫婦の家が近くにあるのと、元鹿島関塚監督がいるので応援していますが、ACLの試合でホームに2万人近く集めてましたね。フロンターレの地元への取り組みは本当に素晴らしいです)

posted by Juno | 2007-07-25 11:40

Re:【AC】対サウジアラビア戦 展望

何でイテハドとかはあんなに化け物なのに、代表はそうでも無いんだろうと思っていたら、代表でもかなり来ましたねー。
燃える試合になりそうで、とても楽しみです。
負けねーぞ!ぐおー!

posted by negro | 2007-07-25 11:52

JUNOさんへ

>オーストラリア戦後のスポーツ紙の記事でまたぞろ、「個の力が劣る部分は組織プレーでカバー出来るのだ」という論調が出てきている点です。

>どうしても日本人は、「一人一人は劣っても、団結すればカバーできるのだ」という考え方が好きなようです。


この2点僕も良く理解できます。
確かに中盤における攻防ではこの組織の力は非常に活かされますが、勝負を分かつゴール前やラストパスに至る最終局面では、サッカーはやはり一対一の決着を避けられないものと僕も考えています。
レベルが高くなればなるほど、やはり最後は個の力に勝負は帰結してしまうものです。この定理から眼を背けてはいけない。そしてその個力は、やはり長い時間をかけて、あらゆるものの結集によって、僕らみんなで育んでゆかなければならないものなんでしょうね。


>オシム氏も、最終局面での「当然選択すべき勝負」を否定しているわけでは全くないことは既に自明のことですし。

まったくその通りだと思います。僕らがイライラする以上にもしかしたら彼自身がイラついているのかも知れない。結局『勝負に行かない』パス回しそのものよりも、『その機を逃す』判断の遅さに、僕はストレスを感じますし、オシムもそれはすごく気になっているのではないでしょうか?


>今年からのACLへのJリーグ支援強化はとても良いこと

同感です。そしてここにはJFAもできる事はあるのではないかと僕は思っています。
そして鹿島サポーターのあなたから、そういうコメントをいただけるのは本当に嬉しいことですね。僕がAC後に訴えたいテーマをあなたに先に言われてしまったようで本当に悔しいです^^;
そして心から嬉しい。

AC後もぜひお付き合い願えればと思います。サウジ戦はナマで見れるんでしょうか?TVの前で時々気になるんですよね。JUNOさんこれも録画かな…って^^


posted by 桐谷 | 2007-07-25 18:33

negroさんへ

negroさんもおっしゃられるように、これはまんまイテハドだと僕も思いました。それぐらいエレガントでモダンなチームですね。

その気合僕も分けてもらってTV前に臨みます。

またここで決勝戦について対策を練りましょう^^

posted by 桐谷 | 2007-07-25 18:36

vsサウジアラビア観戦後…

キリタニさん、お久し振りです。

試合を観ての感想や意見は、
当ブログに掲載してありますので、
是非一読下さい。

それにしても、というか…。
まぁ、当ブログをお読み下さい。

posted by Asayさん | 2007-07-26 01:46

Asayさんへ

コメントを見逃していてレスが遅れたことをお許しください。
今見解を拝見しましたが、概ね同じような感想です。Asayさんはドリブラーと言っておられますが、僕はドリブラーというよりも良いサイドプレイヤー…という認識です。

現状の日本人ドリブラーでは、あのクラスの相手にそれほど有効なカードとして機能するかどうかは疑問。ただ今のチームでは余りにもパスワークに依存し過ぎているのは確かだし、ここから『改善』が始まるのだと思います。

とりあえず、韓国戦に期待しましょう。

posted by 桐谷 | 2007-07-28 15:46

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