2007年07月23日

【AC】対オーストラリア戦 戦評

結果論でしかないのだが11対11のまま試合が推移していれば、僕は試合は動いていたのではないかと思う。

この日のオーストラリアが見せた堅守は、10人になって守備が堅くなる…という典型的な一例であった。

試合は前半35分、オーストラリアの足が止まった瞬間に実質的には片がついたものと僕は捉えていた。体力的に日本より不安があった彼らが、なぜ前半開始早々から前へ出てきたのか…それは、後半勝負に自信がなかったからなのだろう。それほどにまで、あのハノイの高温と多湿は、彼らの戦略に大きな影響を与えた。そしてこれは日本のポゼッションへの恐怖、“走らされる”ことへの恐怖とも無関係ではなかっただろう。

結果的に見れば、日本が勝つためには、ここから前半終了までの10分~15分程のリスクの支払い方に、少し思い切りが足りなかった…と僕は思っている。第一の勝負どころ、そしてこの試合における一番大きな勝負どころは、結果的にはここにあったのではないかと。

後半、そして延長戦に入ってからの攻めの姿勢については、リスクを支払うことによって、それに足るリターンを得ることはできないシチュエーションであったと僕は考える。実際、後ろを空けてあと1人、2人、前へ出て攻撃参加する事は可能だっただろうが、サイドを抜いても中が数的に不利である事は変わらない状況である。
それでも2つか3つのチャンスは余分に作れたのだろうが、カーヒル、カール、そしてキューウェルのドリブルに振られて、それと同じだけの危機もまた覚悟せねばならなかっただろう。
であれば、せっかくの数的優位も活かせないし、賢いリスクの支払い方であったとは僕は思わない。

そしてそれをせずとも、日本は充分にボールを回していたし、また攻めていた。選手交代が常に“正”の効果だけを与えるものとは限らない現実を考えれば、あのシチュエーションでオシムが動けないのも良く理解できる。
日本は磐石の態勢で攻めていたのだから。


この試合における中澤佑二、阿部勇樹、そして鈴木啓太の決して球際で負けない闘志とその優れた判断力は、何よりもオーストラリアの選手達に大きな衝撃を与えたのではないだろうか?

攻撃は中である程度抑えられた…しかし日本相手にどうやって点を奪う?

このアジアにおける手厳しい経験を経て、彼らの本当の戦いは、ここから始まる。日本戦に限って言えば、他のGLの試合とは別次元のがんばりを彼らは見せた。そしてほぼ成す術なく敗れた…。この痛手を今後ポジティブなものに変換し得るかどうか、彼らの真価が試されるだろう。


この試合の後半終了間際、そして延長戦に入ってからのハリー・キューウェルのプレー選択を、日本の選手達にはしっかりと学んで欲しい。
彼は数的不利な状況で決してドリブルでつっかけず、DF2人を引き連れながら慎重にボールをサイドの深いところに運んで時間を消費していたはずだ。
僕はあれこそが一流の、成熟した判断力であり、リスクマネージメントの在り方であると考える。
1点リードした状況であの選択ができる選手は日本にも少なくないだろうが、同点のあの状況の中で、あそこまで疑いなくあのプレーを選択し得るFWが日本に居るかどうか…。世界で戦う上では、あれがスタンダードであり鉄則であると僕は考えている。

次はGLから1チームだけ、いや日本を入れれば2チームだけ、次元の違う内容を見せていたサウジアラビアとの一戦になる。
オーストラリア戦を事実上の決勝戦とする向きもあったが、僕はGLの内容を見る限りこのサウジアラビアの方がずっと手強いのではないかと思っていた。

このACを通して、スペクタクルという観点で見れば一番充実した美しい試合が見られるのではないか…と僕は思っている。



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posted by 桐谷 |07:12 | 2007 アジアカップ | コメント(75) | トラックバック(3)
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posted by 桐谷 | 2007-07-23 08:27

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

キリタニさんに同意見です。

今回の試合は、これまでと違って攻め切れていないのではなく、
AUSが固く守ったと観るほうが正解ではないかと思います。

もっとも、それを限られた人数でどのようにこじ開けて攻めるかという、
わくわくする発想を期待してみていましたが、さすがにコンディション的に
もう一つ上に昇華することはできなかったのかなと。

交代の使い方についての批判も他の記事などで見られましたが、
私も後半からの交代を予測してみたものの、誰がいるの?という疑問符しかでませんでした。

確実にプラスの変化を与えられるスーパー・サブの存在がほしい気がしますね。
私の素人考えでいくと、技術だけでなく精神的にプラスになる選手でも良いのではないかと。

また、キューウェルのあの位置でのボール・キープと時間稼ぎには、
小生も試合を見ながらはなはだ感心していました。

日本代表のボール回しはかなり安心して見ていられるようになりましたが、
今回もキーパーへのバックパスにははらはらしてみていました。
ピッチも悪いし、リズム的にもちょっと違うのではと。

長くなりましたが、キリタニさんの意見が私が試合を見ていて感じていたのと
同じだったので、うれしくなって初コメントしました。

PS. 前半終了直後の映像で、AUSの選手がユニフォームの汗を搾っていたのを見、
またユニフォームがまだらではない状況から、ものすごく消耗していると思い、
前半の日本の試合運びと総合して、
この試合はいけると勝手に判断していたのは私だけでしょうか?

posted by teatan | 2007-07-23 10:24

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

こんにちわ、AC対オーストラリア戦 戦評 読ませていただきました。
キリタニさん、冷静な観察がスゴイですね。
このブログを読むまではあのキューウェルのプレーをセコイとだけ見てイライラした自分でしたが、確かにチームを勝たせるために徹底的なリアリストと考えれば見事な駆け引きでしたね。

posted by 宵猫 | 2007-07-23 10:53

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

同感です。
キューウェルは日本人から見たら、イライラするプレーでしたが、最良の判断だったのではないかと思います。

posted by sho | 2007-07-23 11:00

キリタニさんへ

はじめまして、桐谷さん。
「サッカー日本代表、そして日本サッカー界にはびこる不見識と戦うブログ」というタイトルに賛同いたします。

今回のオーストラリア戦もですが、TVの解説や、マスコミの記事などでは相手をくずしきれなかったとか交代が遅かったなど、実に勝手な記事を見てうんざりしていましたが、相手のオーストラリアの選手を冷静に称えられるファンがいて代表でなくサッカーを愛する一員として非常にうれしく思います。
また代表に対しても、勝った負けたとかいいサッカーをしたとか出来なかったとか、そんな楽しみしかないような報道ばかりの中、今日本代表にに出来うるサッカーをきっちりやれたという戦評は、僕の気持ちにもビシッと入りました。

今後もいちサッカーファンとして応援させてもらいながら、ブログにちょくちょく参加させてもらいたいと思います。(また、後で戦評についてもコメント入れたく思います。)






posted by リコビッチ | 2007-07-23 11:01

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

キューエルのあのプレーがもしドイツW杯で日本に出来ていたら勝てたと個人的には思っていますね。
あれは逃げとか卑怯とかそういうレベルのプレーではなく、冷静で的確な判断のプレーです。レベルの高いリーグでの環境で経験を積まなければなかなか出来るプレーではありません。
そして今回勝ちきれなかったのは勝負所で甘さを見せた日本選手とオーストラリアの選手との経験の違いという事も言えると思います。
ですが、理由は何個もあると思いますので推測で語る域ではなにが正解かなんてのは分からないですね

posted by 車車車 | 2007-07-23 11:05

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

本当にキューウェルの時間の使い方には、感心するばかりでした。あの選択を安全に遂行出来る選手がこれからの日本のサッカーには何人も必要になってくるでしょう。キューウェルみたいな選手がいれば、いろんな状況で応用がききますよね。U20の大会でもあれが出来ていれば。。。やめましょう!

次の試合、どんな戦いになるんでしょうね。正直、結果が読めません。決勝で韓国とガチンコ対決したいなぁ。

それにしても皆さんがおっしゃるとおり、控えにワクワクする選手がいないですね。今回選ばれてない選手の中にたくさんいると思えてしまうのが少し残念です。家長とかこの大会で、色々と経験してほしかったです。
そんなことを言ってもしょうがないので、サウジ戦は決勝のことを考えずに最後の試合だと思って戦ってほしいですね。

個人的ことで申し訳ないのですが、日本代表の公式戦がある期間って仕事のモチベーションがあがります。試合がこの後あると考えるだけで楽しくなってしまうんです。

posted by ロイ | 2007-07-23 11:06

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

桐谷さんへ

改めて日本代表勝利おめでとうございます。
この言葉をAC中にあと2回言いたいですね。

勝利の余韻に浸りながらふと考えていたのですが、あの試合の中で退場者が逆だったら・・・
オージーのようにもちこたえれることは悲しいかな現代表では・・・と考える反面日本が速攻から得点とのイメージ(願望かな?)もかなりできるのですがどう思いますか?

キューエルのプレイについては、少し見解が異なりますが、あわよくば1点を:無理そうであればキープ 3:7の意識でファーストタッチで判断しているように見えました。
この瞬時の判断こそが、世界だと思いますが如何なものでしょう?
上記の『逆だったら・・・』問いに重なるような気もしますが・・・

以前にもリスクマネージメントついての考えがありましたがサッカーを語る(大げさかな^^)以上避けては通れない問題ですね。

posted by ジャパンでブルー | 2007-07-23 11:12

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

僕は、キューウェルのプレーはせこいというより怖かったですね。日本選手に当ててコーナーかロングスローによる放り込み狙いだと思って観てました。日本の選手達は冷静に対応してましたね。キューウェルのプレイにAUSのしたたかさを感じました。

posted by lionheart | 2007-07-23 11:13

お供させていただきます

あえて言わせていただくなら、結果は、日本の快勝でした。

つまり、90分間で一人退場者を出し、選手交代カードも全て使いきった新参者オーストラリアは、PK戦に持ち込むしか勝つ術はなかったのです。
その上で、キューウェルのプレーを捉えるならば、学ぶ点はあると思います。
しかし、そのPK戦でも、負ける気がしなかった日本が、オーストラリアを終始勝てる気持ちにさせないで圧勝した経緯が大切です。

チャンピオンのプライド、そして、昨年のW杯での苦い思いなどから来る日本選手のモチベーションと集中力はずっと衰えなかった、いや、むしろ川口を代表として更にさらに上昇していったのです。

ボクシングならば、引き分けでチャンピオン防衛成功です。
“ダウン寸前まで追い込んでいたけど倒しきれなかったので、思惑通りPK戦のチャンスをあげたんだよ。
なのに、どうしたの・・・?”
くらいの戦評が、この試合に限ってはいいと思います。

ディフェンディング・チャンピオン日本の快勝です。


ところで、そのモチベーションを保てなかった男が一人います。
それは、クライマックスにロッカールームで瞑想?していた、そう、あの人です。
でも、僕はこのオヤジが好きだ。

カタール戦後、通訳の方を泣かせてまで選手達に激怒したオヤジが、この戦いの後、記者達の苦言インタビュー(90分で決着がつけられなかった事など)を遮り、選手達を褒め称えていた姿に涙しそうになったのは僕だけでしょうか?
すさまじいサッカーに対する情熱と選手達への愛情があるからこそ、“くじ引き代わり”のPK戦を静視していられなかったのでしょうね。

今、オシム監督に、心から感謝の気持ちを込めて、ありがとうと言いたい。
そして、僕は、もう迷うことなく、彼の連れて行こうとする所に何処までも着いて行こうと決心しました。

posted by 風のサッカーボール | 2007-07-23 11:48

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

桐谷様へ

はじめてカキコさせていただきますトチカラと申します。
つい最近このブログの存在を知り、以後楽しく拝見させていただいてます。
勝負ごとに関するブログは主義・主張よりも感想(愚痴?)が多い現状の中、
このような鋭く、かつ多角的な視点で論理的に書かれているこのブログの存在は、
自分の考え方と近いこともあり大きな楽しみの一つになっています。

さて、桐谷さんの考えを伺いたい点が1つあります。

PKはリスクマネジメントの観点からは避けるべきものとは考えないのでしょうか?
極限状態でプレーしているであろう選手の方には申し訳ないですが、
一人数的優位な状況があるなかで、僕の目には少し安全運転過ぎたように見えました。
個人的にはPKになる前にもっと勝負を決めるリスクをかけるべきではなかったかと思うのです。
もし時間が許すのであれば、この点に関して桐谷さんの考え方を伺いたいです。

最後に、これからもブログ執筆がんばってください。
今後も楽しく読ませてもらいたいと思っています。

posted by トチカラ | 2007-07-23 11:56

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

桐谷さんこんにちわ。まずは祝勝利!

退場後の試合運びと選手交代についてですが、私はあれで良かったと思っています。
個人能力で勝る選手があれだけ退いて守っているのを崩すのがかなり難しいのは言うまでも無く、前線にはキューウェルが居るのですからカウンターも頭に置いておかなければなりません。腐ってもキューウェルです。
他の方が指摘していらっしゃる様に、うまくいけばコーナーを取れるというプレーをしていたのも事実ですし、それでなくても、数人の敵選手がほんの数十秒死ぬ気で走れば一点入ってしまうかもしれない。
確かに足は止まっていたかもしれませんが、その刃を鞘に収めた様には見えませんでした。日本が圧倒的に支配しながらも、かなり緊迫した局面であったと思われます。まず「負けない」ためには、ちょっと変えにくい。ノーチャンスだったのなら大問題ですけど、決まっていてもおかしくないシーンはあったのですから、評価できると思います。

posted by 尚庵 | 2007-07-23 12:01

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

桐谷さんへ

キューウェルの良かったのは時間稼ぎだけではありません。強引なドリブル突破によりファールをもらうプレーも良かったと思います。引いた相手に対してこの様にFKをもらうプレーも日本はすべきだったと思います。

posted by ぴょん | 2007-07-23 12:13

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

改めて桐谷さんの冷静かつ奥深い
コメントには感銘を受けます
こういうコメントがスポーツ紙面に
出てくれば日本のサッカーは本当に
強くなりますね(ありえないか^^)
キューエルのプレイは敵ながら
涙が出るくらいシブかったでしたね
勝っても浮かれずにそういう敵のプレイも
吸収して言って欲しいと思います
余談ですが、スポーツバーでカタール戦を
観戦していた若い女の子のサポーターが
最後に失点された時、理にかなって怒鳴ってましたけど、昔ならこんなことなかったな
ある意味少しづづですが、サポーターもいい意味で厳しくなってきて何か嬉しかったです
(でもマスコミは相変わらず稚拙そのものですが
なんせあの見出しが川口神がかりセーブねすからね)

posted by stamibene | 2007-07-23 12:24

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

桐谷さんへ

桐谷さん、そしてコメントされているみなさんもおっしゃられているとおり、キューウェルのプレーにはさすがと思わされました。
相手が嫌がり、かつ自分達に有利な方向にもっていく。リスクケア、したたかさ、そしてそれを徹底できるメンタル、あれこそまさにマリーシアの極意であり、日本がぜひとも身につけなければならないものだと思いました。
オーストラリアは今後もワールドカップ予選で対戦しなければならない強敵ですね。でも今回の勝利は悪いイメージを払拭出来たという点で意味のある勝利になったのではないでしょうか。それに日本サッカーを応援する者達の心の傷が癒えた瞬間でもありましたね(桐谷さんをはじめ僕達も)

次戦の相手サウジアラビアはアジアをリードしてきたチームですが、ぜひ勝利して、気がはやいですができれば決勝で日韓戦が見たいです。

posted by 河内屋 | 2007-07-23 12:37

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

 前掲させて頂いたので補足で。

 まずおさらいですが、GLと違っていたのは
  1.俊輔に守備義務を課した。
  2.前半からガチンコで行った。
  3.選手交代が遅かった

 とまあ、大きく分けてこんな感じだと思うんですが、1の結果攻撃に時間がかかったり、通常より攻撃が薄い感じがしたのは致し方ないんですが、2については、正直よくガス欠にならずに出来たなと感心しています。気候に慣れたせいもあるんでしょうが、いくら慣れたってあの運動量はすごいと思います。
 3については、私は遠藤の出来があまりよくないように見えたので、いつの段階で羽生が出てくるのかと思っていました。結局、オージーから点を取るとなると、決定打が控えに居ないという事かなと(あくまでオージー相手です) 
 退場になったことで、オージーとしては、運良くカウンターで点取れればいいかな、くらいで後はサンドバックになろうが、時間稼いでPK戦っ
て目論見だったんでしょう。

 さて、これらを踏まえて決定的に不足しているものは、やっぱりドリブラーの存在ですよね。田中達也が居ればと思った人は少なくないと思います。まあ、松井にしても田中にしても怪我上がりなので間に合いませんでしたが、最終的なチーム構成の中に、ドリブラーは入って来るのではないでしょうか。

 俊輔を生かすためにも、ペナ付近で突っかけられる選手がほしいですね。

 しっかしオシム監督はホントにPK嫌いですね。90年のワールドカップのPK戦のトラウマでしょうが、ナビスコ決勝の時もああでしたし。私は、いつも論理的だけど、PKのような運勝負の時にジンクスを言うオシム監督が人間味があっていいと思います。

posted by ペン太郎 | 2007-07-23 12:46

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

はじめましてキリタニさん。
今日たまたま初めて拝見させていただきましたが、大人の見解でとても興味深く感じました。今後もぜひ読ませていただきます。

キューエルのプレー選択のコメントには全く同感です。
『時間消費・成熟した判断力・リスクマネージメント』ここは日本代表はじめ、サポーター含めた全体に一番足りない見解のと思います。華やかさばかりで本質を見ない見方ばかり・・・

ドリブラー不在の不満へのコメントを多く見受けられますが、僕はこの点でもむしろ「リスク」の方を重要視して考えます。
パスサッカーの戦術で攻撃に多く人数を割くからにはPA内かサイド深いエリアのみに徹底しておくべきかと思います。
もっとも水準を満たせる切り札も現状いないかとは感じます。

レベルを上げてほしいところは
DFの高さよりスピードとスタミナ、サイドのクロスの精度(無理はいいませんが)、憲剛の飛び出しからの速さと判断力を高める、CKニアのバリエーションを増やす・・・こんなところです。

あと、選手はオシムの意図するところをもっと意識していくと負けにくい、しぶといチームになるかと思います。

posted by key | 2007-07-23 14:16

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評【キリタニ】

この試合で一番印象に残ったのは、オーストラリアの選手が意外と楽しそうに試合をしていたことです。おそらく日本の選手も表立った印象はありませんでしたが、楽しんでいたように思います。こんな印象を受けたのは代表試合で初めてでした。
お互いにライバルでもありますが全くスタイルの違う相手とどれくらいやれるかという期待のほうが大きかったのでしょう。
試合後の選手のコメントをみても自分達がやれたこと、出来なかったことの話ばかりだったのも
それぞれに共通していました。

そこから見ると、お互いの課題は
日本―自分達の弱点である体が大きくタフな相手へどう対応するか。
オーストラリア―早いポゼッションサッカー相手にどう対応するか。

でありました。
で、結果からいうとディフェンスはお互いに組織でうまく対応出来たのですが。攻撃に関してはどちらもくずしきれず。PK勝負で決着となりどうちらのチームにも次はこの相手をどう崩せばいいのかという課題が出来ました。

すばらしいライバルの誕生です。お互いがお互いの引き出しを増やすきっかけを作ってくれるのです。僕はそこに感動しました。
試合後の握手のシーンはすがすがい場面となっていました。

サウジ戦は油断がなければ日本が勝つでしょう。なぜならすばらしいライバルとの出会いで日本がまたひとつステップアップ(自分達の足りないこと、強化できそうなことがはっきりした)できたからです。

オーストラリアも次のW杯には新たな対策で日本にいどんで来るでしょう。その時がまた楽しみになりました。











posted by リコビッチ | 2007-07-23 15:00

【桐谷さんへ】

はじめまして。HemRockと申します。

 私は、カタール戦以降の「リスクを恐れず仕掛けるべき」との意見に違和感を感じていた一人です。「リスクとリターンの危険な関係」について思うところがあり、自身のブログでも書いていたこともあるので、思わず書き込んでしまいました。

 オーストラリアが交代枠を使い切ったため、延長に勝負を掛けた日本。PK戦になんとしても持ち込みたいオーストラリア。この鬩ぎ合いは大変見ごたえのあるものだったと思います。「リスクとリターン」のバランスを司る監督。選手は共通の意識を持ってこれを遂行する。オーストラリアの監督がこういう意識を持っていたかどうかは分かりませんが、選手たち、とりわけキューウェルのプレイにはその意識が強く現れていたかもしれませんね。

 サウジアラビアの試合は見ておりませんが、桐谷さんの話を見るに、相当の強敵のようですね。しかしながら、今までのスタイルを崩さずに、オシムの考える「エレガント」なサッカーを貫いて欲しいですね。

posted by HemRock | 2007-07-23 17:32

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

 桐谷さんへ。

 「完全に正確なパスが出せるなら、もっと楽に
  勝てる。」

 「PK戦の前に決まれば良かったが、相手がそ  うさせてくれなかった。」

 以上2つは豪州戦後のオシム監督の発言です。

 「日本が引き分けたのはヨルダンではなく、
  ユーロに出場してもおかしくない豪州だ。」

 最後は私の言葉です。この3つの言葉を頭の中で何度も何度も反芻して、ようやく引き分けと言う事実を受け入れました。川口には申し訳ないのですが、私はPK戦に入る前のスコアが試合の真実だと考えます。日本はサウジアラヴィアと戦える権利を勝ち得た。その代償として、豪州に勝利するという勲章を逃した・・

 勿論、これを「勲章」と考えるのは私の希望であって、オシム監督が日々、直面する現実ではありません。私がこの試合で学んだのは、代表の直面する現実に個人的な期待を混同してはいけないということでした。大きすぎる期待は時に現実の分析を鈍らせるからです。

 あと二試合、日本の試合を「やさしく見つめよう」と思います。案外、予期せぬ「勲章」が得られるかもしれません。

 何だか急にお仲間が増えていますね(笑)。
お体にご自愛ください。

posted by さすらい人 | 2007-07-23 17:33

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

はじめまして、桐谷さん。
本文や皆さんのコメントをいつも興味深く拝見させていただいています。

当たり前ですが、
PK戦になった時点で、
日本が勝利する(負ける)確率は50%でした。
同じく、オーストラリアが勝利する(負ける)確率も50%ありました。


では、延長戦になった時点でのオーストラリアが勝利する確率はどうだったでしょうか?
私は限りなく0%に近かったのではないかと考えています。負けない確率はかなり高かったとは思いますが。(この認識が間違っていたらスミマセン)

つまりPK戦になることで、日本が敗れてしまうリスクが格段に高まったとは言えないでしょうか。

ですから、オシムはリスクがあったとしても延長戦で勝負を決めるような采配をとるべきではなかったかというのが私の考えです。(PK戦で負ける確率50%のリスクに比べればこちらのほうがリスクが少なかったのではないかなと思います。)

勝敗についてのリスクマネージメントという視点で考えてみたのですが、どうでしょうか?

もし、PK戦で負けていたら腸が煮えくり返るほど悔しかったと思うのでコメントさせていただきました。(そしてその可能性が少なくなかったのも事実では)

もし的外れなコメントでしたら申し訳ありません。まだ、日本代表の試合以外ほとんど見たことがなく勉強中の身です。。。

桐谷さんこれからもブログがんばってください。陰ながら応援しています。
日本代表ここまできたら優勝目指してがんばれ~

posted by はなまる | 2007-07-23 21:26

teatanさんへ

>確実にプラスの変化を与えられるスーパー・サブの存在がほしい気がしますね。
私の素人考えでいくと、技術だけでなく精神的にプラスになる選手でも良いのではないかと。


その気持ちまったく同感ですね。これはJFAの準備態勢にも問題はあると考えます。そして播戸竜二のケガによる離脱が本当に残念だったな…と僕は思いました。

今後ともお付き合いいただければ嬉しく思います。あと2試合、よい結果を期待したいですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:06

宵猫さんへ

>このブログを読むまではあのキューウェルのプレーをセコイとだけ見てイライラした自分でしたが、確かにチームを勝たせるために徹底的なリアリストと考えれば見事な駆け引きでしたね。


こちらがイライラするようなプレーが、相手にとっては一番良いプレーなんですね。そして日本のスキルとパスワークに豪州も後半随分イライラしていたと思います。

そういう意味ではやはり内容は日本のものだったのではないてじょうか。
あと2試合、気持ちよく終わりたいですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:15

shoさんへ

あなたのような見識を持つ方がもっと増えれば、日本のサッカーは急速に進化していくのだと思います。

これからも一緒にこの代表チームを見守っていてくださいネ。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:18

リコビッチさんへ

はじめまして^^

>相手のオーストラリアの選手を冷静に称えられるファンがいて代表でなくサッカーを愛する一員として非常にうれしく思います。

ありがたい言葉をいただきありがとうございます。僕もここでの出会いを感謝いたします。

>今後もいちサッカーファンとして応援させてもらいながら、ブログにちょくちょく参加させてもらいたいと思います。(また、後で戦評についてもコメント入れたく思います。)

こちらこそよろしくお願いいたします。皆様の質の高いコメントに支えられて、このブログが成立している事をとても嬉しく思っています。

残り2試合、一緒に楽しみましょう。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:22

車車車さんへ

>キューエルのあのプレー、あれは逃げとか卑怯とかそういうレベルのプレーではなく、冷静で的確な判断のプレーです。レベルの高いリーグでの環境で経験を積まなければなかなか出来るプレーではありません。

おっしゃる通りだと思います。あれは経験により生まれ、質の高い観客の視点によって育まれるプレーですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:25

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

桐谷さんへ

コメント欄が日増しに充実していくのを感じるのは私だけでしょうか。
こんなにも見識豊かな人たちがいらっしゃるのかと思い、読んでいて嬉しくなります。
偏に、桐谷さんの深い見識とご努力の賜物かと思います。
(時々、オシムと桐谷さんの見解を重ね合わせてしまう時があるんですが、不思議です。)

戦前、私はオーストラリアをなかなか崩し切れず、カウンターをくらって失点するのを非常に恐れていました。
実際、オーストラリアは、予想通りの守りで要所要所をきっちり締められたように感じましたが、日本の守備が予想以上のできだったので、驚きました。
セットプレー、ロングスロー以外は、危なげない対応でしたし、一番驚いたのはビドゥカが全く機能していなかったことでしょうか。空中戦はほとんど中澤が勝っていましたし、ボールを持っても数的優位を作って潰してしまう。ビドゥカが下げられたのも仕方がなかったのではと思いました。中盤の4人がスムーズに連動しながら、頻繁なポジションチェンジでも難なく対応していたように見え、頼もしく感じました。
その一方で、日本の攻撃に少し疑問を感じました。
上手くサイド攻撃を使い、相手を走らせて消耗させていたとは思いますが、効果的なクロスというのが少なかったような気がしました。他の方も指摘されていたように精度の問題でもあったと思いますが、やはりオーストラリアの高さ、対人能力を考えると、更に崩す手段が必要だったのではないでしょうか。中村、遠藤がこの試合、PAへの飛び出しを積極的に見せていましたが、簡単にワンツーで崩すような攻撃があまりなかったように思いました。カウンターを恐れていたのかもしれませんが、もっとマークをずらすために簡単なコンビネーションを使えばよかったのではと思いました。(遠藤が裏をとっているのにシュートに積極的にいかないのも疑問を感じました。)
気になったのは、芝が深いせいだったと思うのですが、軸足をとられてダイレクトでミートできない場面が随所にあったんですが、(ミドルが少ないのは、そのせいなのかなと邪推しましたが)実際、ピッチがどんな状況なのかTVではよくわからないので、選手に聞きたいところです。
オーストラリアの守備は堅かったです。特にGKがかなり上手かったと思います。絶好機で飛び出されて上手くセービングされたのが3本ぐらいあったかと思いますが、足元のボールの対応などを見ても隙がない守り方をしていたように見えました。

サウジアラビアも堅い守りをしてくると思いますが、どう崩すのか、期待して見たいと思います。

posted by kakara | 2007-07-23 22:25

ロイさんへ

>それにしても皆さんがおっしゃるとおり、控えにワクワクする選手がいないですね。今回選ばれてない選手の中にたくさんいると思えてしまうのが少し残念です。家長とかこの大会で、色々と経験してほしかったです。

それは僕も感じます。けれどもそれには、この国の『三連覇は成して当たり前』『アジアに負けるなんて許さない』という雰囲気が、彼の2010年へのアプローチに対しての大きな障害になったとも言えるのではないか…と残念に思います。

>個人的ことで申し訳ないのですが、日本代表の公式戦がある期間って仕事のモチベーションがあがります。試合がこの後あると考えるだけで楽しくなってしまうんです。

僕はロイさんのまったく逆で、試合前はまったく仕事に身が入らず困っています^^;ブログの更新もありますし、寝不足から本当にクタクタで、体重が4キロも減ってしまいました。

オシムとのACも残り2試合です。
今ここでこのサッカーをめいいっぱい楽しみましょうネ。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:32

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

いつも興味深く拝読しております。

PK戦までもつれこんだため、辛勝扱いなのでしょうが、体格に勝るオーストラリアを、みごとに封じましたね。イエローたった一枚で1失点ですから、たいしたものです。スカウティングと戦略で、体格差をあそこまで克服できるのですね。日本代表が、サッカーの新しいおもしろさを少しずつ拓きつつある、といったら大袈裟でしょうか。

テーマと不整合ですが、次のサウジは速く、たいした「ダイナモ」ぶり。実は今大会最強の対戦相手なのでは。

日本代表、いかに対応するのでしょうか。桐谷さんのご高見も、たのしみにしております。

posted by 廃話連篇 | 2007-07-23 22:36

ジャパンでブルー さんへ

退場者がこちらだったら…というのは面白いお題ですネ。

僕は逆に日本のカウンター(速攻)が冴えたのではないかと思っています。彼らはどちらにせよ、動けなかったでしょう。その中で前に出てくる訳ですから、日本はより攻めやすかったと思いますし、守備も安定したのかもしれません。

相手が1人減ったことにスポットライトが当たっていますが、僕はそれは逆に豪州を助けたような気もしているんですよね。勿論異論はあるでしょうが。

あと2試合、またおめでとうを言い合えるように、気合を込めて彼らの奮闘を見守りましょう。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:37

lionheartさんへ

>キューウェルのプレイにAUSのしたたかさを感じました。

どこかでも言いましたが、確かに彼らはアジアの中の欧州ですね。学ぶべき要素がたくさんあると思います。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:39

風のサッカーボール さんへ

>今、オシム監督に、心から感謝の気持ちを込めて、ありがとうと言いたい。
そして、僕は、もう迷うことなく、彼の連れて行こうとする所に何処までも着いて行こうと決心しました。


きっとあなたのような方がこのサッカーを支えているんです。あと2試合、必死に戦う彼らを心からサポートして、本当のアジアのチャンピオンになりたいですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:42

トチカラさんへ

>PKはリスクマネジメントの観点からは避けるべきものとは考えないのでしょうか?
極限状態でプレーしているであろう選手の方には申し訳ないですが、一人数的優位な状況があるなかで、僕の目には少し安全運転過ぎたように見えました。
個人的にはPKになる前にもっと勝負を決めるリスクをかけるべきではなかったかと思うのです。

この論点は確かに議論の分かれるところでしょうね。


僕は本文の中で抽象的な表現で触れていますが、

>後半、そして延長戦に入ってからの攻めの姿勢については、リスクを支払うことによって、それに足るリターンを得ることはできないシチュエーションであったと僕は考える。実際、後ろを空けてあと1人、2人、前へ出て攻撃参加する事は可能だっただろうが、サイドを抜いても中が数的に不利である事は変わらない状況である。
それでも2つか3つのチャンスは余分に作れたのだろうが、カーヒル、カール、そしてキューウェルのドリブルに振られて、それと同じだけの危機もまた覚悟せねばならなかっただろう。
であれば、せっかくの数的優位も活かせないし、賢いリスクの支払い方であったとは僕は思わない。

↑この部分が僕の解釈なんです。
残念ながらあそこで支払うリスクが、得点に繋がる可能性はそう高くはなかった。
リスクを支払う価値があるシチュエーションは、むしろ前半残り15分にあった…というのが、僕の見解です。

結果としてどちらが正しかったのかは、それは神のみぞ知る…という事でしょうね。そして僕のこの見解をゴリ押しするつもりはありませんよ。


今後ともお付き合いいただければ嬉しく思います。あと2試合、一緒に見守りましょう。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:49

尚庵さんへ

おめでとうございます。これであと2試合、また一緒に楽しめますね。


失点の可能性については、その解釈が正しいと僕も思っています。キューウェルのドリブルからのCKやスローインはかなりの危険を孕んでいたと僕も解釈しています。


>ノーチャンスだったのなら大問題ですけど、決まっていてもおかしくないシーンはあったのですから、評価できると思います

同感です。充分なチャンスは作っていた。それを中で決められれば、日本はアジアを突き抜けている筈だと思いますし、それこそが今後の課題ですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:53

ぴょんさんへ

>キューウェルの良かったのは時間稼ぎだけではありません。

もちろんそうです。あの状況判断、プレー選択、そして精度。すべてを評価してあえて本文で抽出したわけですから。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 22:56

stamibeneさんへ

>なんせあの見出しが川口神がかりセーブねすからね

僕もあるスポーツ新聞を読みましたが、ほぼ一面PKを図解入りで説明しているようなものもありましたね。
そこに至る120分の要素は置き去りなものも多々見受けられました。

けれどもここでのコメントに見られるように、僕も観る者の眼は大分変わってきているのではないか…と思います。
そして最終的にはそれが一番モノをいう結果となるのではないかと考えます。

そしてこれはstamibeneさん達の頑張りにかかっているのだと思いますよ。


posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:02

河内屋さんへ

河内屋さん、僕もなんだかんだと言いながら、やはり韓国戦が一番燃えてしまう性分なんですよネ^^;昔はチンチンにやられましたから、その悔しさが未だ晴れていない訳ですよ、まったく。

ここを見に来ていただいている方が、キューウェルのあの判断をとても高く評価されている事に僕も驚きました。オシムの代表と共に、日本のサッカー文化も“動き始めている”のではないか…とかなり勇気づけられた気持ちです。


今後ともよろしくお願いします。
そしてサウジ、韓国とアジア3強をぶち倒して戴冠できれば、これほど嬉しい事はありませんネ。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:08

ペン太郎さんへ

>2については、正直よくガス欠にならずに出来たなと感心しています。気候に慣れたせいもあるんでしょうが、いくら慣れたってあの運動量はすごいと思います。

僕もあれには本当に頭が下がりました。異次元の運動量だと思いましたね。中村憲剛もあれだけ走れる選手であるとは思ってもいませんでした。


>については、私は遠藤の出来があまりよくないように見えたので、いつの段階で羽生が出てくるのかと思っていました。結局、オージーから点を取るとなると、決定打が控えに居ないという事かなと

DFの背後にスペスの無い状態では、羽生の持ち味もイマイチ出し切れなかったでしょうね。僕は逆に佐藤寿人よりも中村俊輔か遠藤保仁どちらかを外して、右サイドに水野晃樹が欲しい気がしましたネ。


>俊輔を生かすためにも、ペナ付近で突っかけられる選手がほしいですね。

これは本当にWC予選に向けての大きなポイントだと思います。

乙女のように顔を塞ぐオシムさんがまた見られましたネ。ジェフでのそれを知らない人にはさぞインパクトあったんでしょうネ^^

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:16

keyさんへ

>『時間消費・成熟した判断力・リスクマネージメント』ここは日本代表はじめ、サポーター含めた全体に一番足りない見解のと思います。

あのキューウェルのプレーは他でも述べましたが、経験が生み、観客が育んだものであると僕は思います。これは本当に日本にとって重要なポイントですね。

今の環境、アジアレベルの相手であればそれほど困りませんが、ドリブラーに関しては、世界と戦う上ではやはりどこかでその必然性の壁にぶち当たるものと僕は思っています。そして今からその人材を、重点的に磨いていかなければならない…と考えます。


またお付き合いください。残り2試合勝って、そこからさらに課題も見つけられれば良いですね。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:23

リコビッチさんへ

>すばらしいライバルの誕生です。お互いがお互いの引き出しを増やすきっかけを作ってくれるのです。僕はそこに感動しました。
試合後の握手のシーンはすがすがい場面となっていました。


本当にタフなライバルの出現ですね。そしてこの戦いから日本が学ぶものは本当に多いのだと僕は思います。日本が欧州とガチンコで戦えるのはWCしかありません。それはコンフェデでは得られない…。だからこそ、この豪州との戦いは日本にとって本当に大きな糧となるのだと思っています。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:27

HemRockさんへ

リスクとリターンという言葉を一対のものとして語るあなたのその感性に、僕はとても信頼にたるサッカー観を見た思いがします。
たいして言葉を交わさなくとも、通じ合えるというのはとても嬉しいことですね。

ある意味サウジは日本にとても良く似たチームです。日本に引けを取らず充分にエレガントなチームですし、北アフリカの速さとモダンさを感じさせるスタイルですね。
拮抗した良い試合になるような気がしています。

ここで気持ちよく勝って、またお会いできることを楽しみにしています。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:33

さすらい人さんへ

その気持ちよく分かりますよ。
そしてその現実と理想のギャップを埋める“理解”こそが、この国の世論やジャーナリズムに欠けている部分だと思っています。

このAC、僕はオシムジャパンの船出でしかないと考えています。そして本当に、期待以上に選手達は良く頑張っている。それを僕は誇りに思っています。

あと2試合、気合を込めて見守って、一緒に祝福しあえることを祈っています。

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:38

はなまるさんへ

>当たり前ですが、PK戦になった時点で、日本が勝利する(負ける)確率は50%でした。
同じく、オーストラリアが勝利する(負ける)確率も50%ありました。


ここまでまったく異存なしです。100点満点の正解です。


>では、延長戦になった時点でのオーストラリアが勝利する確率はどうだったでしょうか?
私は限りなく0%に近かったのではないかと考えています。負けない確率はかなり高かったとは思いますが。

ここにはリスクとリターンの正当なジャッジが必要になります。日本は限りなく0%に近いリスクマネージメントをしながら、あれだけ攻めたてたのです。

そして結果的には得点することは叶わなかったが、チャンスは何度も作った。リスクの目盛りを動かして前へ人数を割くことはできたでしょうが、それがどれだけ新たな決定機を産み出し得たのかは疑問です。それだけゴール前はキッチリとフタをされていたように僕には見えました。


これはどちらが正解か不正解かと一概には言えない問題です。ただし、あのシチュエーションでの日本のリスクとリターンのバランスは、僕は責められないと思っている…そう理解してください。


>もし的外れなコメントでしたら申し訳ありません。まだ、日本代表の試合以外ほとんど見たことがなく勉強中の身です。。。


いえ、とても良い視点だと思います。ここはきっと議論が分かれるポイントでしょう。こういうところを真剣に考えて答えを求めてゆくことで、サッカーへの理解が深まってゆくものと僕も考えます。

また一緒に議論しましょうネ。とても論理的な推察だと思うし、僕もPKは二度と見たくないんですよ^^;

posted by 桐谷 | 2007-07-23 23:50

kakaraさんへ

オーストラリアがGLとはまったく違う“意気込み”でこのゲームに臨んできたのを見て、僕もかなり驚きました。

そしてそのオーストラリアに流れの中から攻め手を与えなかった日本の守備、そして最後の最後まで疲弊しながらもフリーにはさせてくれなかった彼らの守備における頑張りには本当に頭が下がりました。

同じサイドを崩すのでも、これまでのGLのような完全なフリーの状態は無く、また中ではしっかり動きを封じられていたように思います。その意味でやはりオーストラリアの守りは強固だった。願わくばゴール前中村俊輔のボレーか、佐藤寿人のフリー(結果的にこれが一番のチャンスでしたね)どちらかが決まっていてくれれば良かったのですが、それはやはり今後の課題でしょうね。

シュワルツァーは本当に素晴らしいGKだと思います。そしてまた豪州は歴史的にも良いGKを排出し続けています。今後もゴール前の仕事は楽にさせてもらえないでしょうね。


>時々、オシムと桐谷さんの見解を重ね合わせてしまう時があるんですが、不思議です。


僕がオシムさんを支持するのは、何も彼の事を愛しているから…ではないんですネ^^;

彼のチームに自らが共感し得る“論理”を見出すからなんです。もしそれが異なるのであれば、僕は今日からでも彼の批判者になるでしょう。

僕の中に在る論理と彼のチームが表現する論理に隔たりがあれば、残念ながら僕は彼の仕事を支持できない。それがサッカーを観る者、愛するものの正しい立ち位置の在り方であると僕は思っています。そしてここでのコメントを拝見する限り、皆さんそうなのではないでしょうか?

そして僕はオシムさんのサッカーをフォローしてきた4年間で一度もそこに大きな隔たりを感じた事はない。それが僕が彼を支持するたった一つの理由なんです。


残り2試合、勝って共に喜び合えることを祈っております。kakaraさんもオシムのAC、残り2試合をめいいっぱい楽しんでください。


posted by 桐谷 | 2007-07-24 00:11

廃話連篇さんへ

>スカウティングと戦略で、体格差をあそこまで克服できるのですね。日本代表が、サッカーの新しいおもしろさを少しずつ拓きつつある、といったら大袈裟でしょうか。

スカウティングの功績はとても大きかったと思いますね。選手の頑張り同様、スタッフのそれも充分な評価が成されるべきだと思いますね。
日本の素晴らしいパスサッカーとサウジの素晴らしいパスサッカーの戦い。とても興味深い準決勝になりましたね。

勝ってまたここで一緒に祝福しあえるようお祈りしております。ありがたいコメントいただき、ありがとうございました。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 00:16

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

基本0
これは基本と言うより誰でも知っていて当たり前のことなのですが
基本の0は「サッカーを観戦し、試合を評価するのはサポーター」という
当たり前の常識です。
ちょっと頭の弱いにわか素人は「お前はプロサッカー選手か!?たかが観客が
試合について議論するなんて許せない!」という信じられない事を言いますが、
これは「プレーするのは選手。そしてその選手のプレーをお金を払って観戦するのは
観客」という常識中の常識を知らないのでしょう。
例えば映画やお芝居を見てそれについてどういう感じ、どう評価するかは映画監督や
演出家ではなく一般の「観客」です。
同じようにサッカーの試合を見てそれをどう思い、どう感じたのかは私たちサポーターが
感じることであり、そのことについて現場の監督や選手にどうこう言われる筋合いは
ありません。むしろ本当のプロだったら私たち観客がどう感じどう思ったかと言うことを
真摯に受け止めることが当たり前でしょうね。
これから「お前はプロ選手じゃないんだからサッカーについて語るな!」と
アホなことを言いたくなったら「あれ?お金払ってサッカー観てるのはプロじゃなくて
俺たちじゃないか?」という当たり前の現実を思い出してください。

基本1
まず基本の1として「トルシエは5流監督」というのを覚えておいてください。
よくエセマスコミでは「組織力のトルシエジャパン。自由のジーコジャパン」
という対比をおこなっていますが、現実としてトルチャンには選手時代はもちろん
監督としても欧州のプロレベルでの経験は皆無です。
つまりトルチャンが指導できるのはあくまでもフランスの3部リーグである
アマチュアレベルの組織サッカーがやっとであり、そのアマチュアレベル
ですらすぐにクビになった人ですから現実的には3部リーグ以下の
能力しかないと思ってもらってもかまわないと思います。
もちろん誰だって最初から経験があるわけではありません。
どんな名監督でも最初は経験無しから始まるのですが、トルチャンの
場合は監督としての経験どころか選手としての経験すら皆無なので
まさに「5流」としての能力なのは当たり前だし仕方の無いことだと思います。
これから「ジーコジャパンには組織力がない!トルシエジャパンみたいに
やれ!」と言いそうになった時にはぜひこの基本1である「トルシエは5流」
ということを思い出して頭で整理してから発言してみてください。

基本2
基本2は日本代表サポーターとしてあまりいちいち言いたくないのですが
ここははっきり言いましょう。「日本代表は強くない」です。
にわか素人はW杯ベスト16やコンフェデ準優勝という結果に
思い上がって「日本代表は結果を残した!」と天狗になっていますが
現実として本国開催の大会でGLを突破するのは当たり前のことであり
結果でもなんでもないのです。
私は仮定の話は言いたくないのですが、もし2002年に本国開催でなく
トルシエの5流チームでアジア予選を戦ってたらかなり苦戦し、もしくは
予選敗退もありえたと思ってます。
ですからこれから「結果を出さない監督はクビだ!結果!結果!」と
言いたくなった時にはこの基本3を思い出して「結果なんていつ出せた?」
と自戒してみてください。
日本代表は今は「結果を出す時期」ではなく、「結果を出せるように
強化している段階」だと思ってください

基本3は「サッカーの中心地は欧州と南米」という基本中の基本です。
にわか素人は日本しか知らず日本を世界の中心地として思い上がって
「日本は経済大国!欧州や南米の人はみんな日本を目指して群がってくる!」
と増長してますが、現実としてサッカーの実力どころか、サッカーを
ビジネスとしてみても日本のサッカー市場など欧州や南米の
サッカーマーケットに比べたら日曜朝市レベルの市場でしかないという
基本中の基本を覚えておいてください。
そうすれば「ジーコは日本というサッカー先進国でお金を稼ぐために来たんだ!」
とか「世界はジャパンマネーを狙って日本を目指している!」という
あまりにも恥ずかしい妄想はしないですむと思います。


基本の4は「サッカーは勝ちがあれば負けもある」ということです。
これは勝負事はみんなそうなのですが、勝負というのは「勝ち」があるように
「負け」というのも絶対にあることなのです。
こんなことは常識中の常識なのですが、その常識すら知らないにわか
素人が多すぎると思います。
これは旧日本軍からの日本人の悪癖だと思うのですが、「勝ち、勝ち勝ち」
と「勝ち」で突っ走ってもそこにあるのは「玉砕」だけです。
ちゃんと内容を見て「負け」にも対応できる組織つくりこそ日本サッカーを
強固にする第一歩です。

基本の5は「代表チームは選手の好き嫌いで語るものではない」です。
クラブチームだったらどの選手が好きかで思い入れたっぷりに応援する
のも一つの楽しみ方ですが、代表ではそんなくだらない好き嫌いでは
なく、その選手がピッチ上で代表にふさわしいプレーをしているか
どうかで選手を評価するべきです。
日本代表の場合あくまでも日本人のサッカープレーヤー全員の代表として
召集されプレーするのですから、当然それに見合ったプレーをしない選手には
サポーターとしてブーイングや批判をするのは当然のことです。
ですが論外なのは「俺は鹿島が嫌いだから名良橋を呼ぶな!」
とか「中村はスターで許せない!あいつだけは嫌い!」というアホな
代表チームの見方です。そういう人はクラブチームのほうを
応援しましょう。

基本の6は「現実だけは認識する」です。
にわか素人は「妄想」でサッカーを語る人が多いですが、妄想からは
何も生まれません。例えば「フランスはわざと日本に中盤でボールを
回させた!これぞ省エネサッカーだ!」とアホなことをいう人がいます。
ど素人の脳内妄想ではこれが省エネサッカーになるのでしょうが、
普通に現実のサッカーを知っている人ならこれが省エネどころか
どれだけ疲れることかアホの子でもわかることなのです。
これは現実を見るか脳内妄想に浸るかの決定的な違いだと思います。
同じように「日本の常識=世界の常識」と日本の常識を世界に当てはめよう
という島国根性丸出しの人もいますが、これも「現実を認識しない」
事から来る勘違いだと思います。
現実だけは最低限認識しましょう。

posted by アイーン | 2007-07-24 00:28

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

>同点のあの状況の中で、あそこまで疑いなくあのプレーを選択し得るFWが日本に居るかどうか…。世界で戦う上では、あれがスタンダードであり鉄則であると僕は考えている。

さて、ここは悩ましいところですね。私はこの考え方には全面的に反対です。日本はキューウェルの真似を断じてするべきではない。

そもそも「世界で戦うスタンダードであり鉄則」とは政治・経済のグローバリズムと全く同じ考え方だと思いますね。ここで話を広げても仕方がありませんが、日本は日本にしかやれないやり方をやれば十分なのであって、世界のスタンダードに合わせる必要なんてどこにもありませんね。

日本人には恥の文化があります。確かに廃れたとはいえますが、正々堂々の考え方があります。アニメを見ればわかるでしょう。正々堂々と受けて立ってその結果勝つことにしか意義・美しさを見出さないのですよ。日本人は汚いやり方をしてでも勝つことに意義を見出さない。奇麗事ではあるけれども美しく散ればそれを良しとする。

その日本人がキューウェルのプレーに感嘆して実際に同じようなプレーをし始めた瞬間、誰もサッカーを見なくなるか、または日本人自体が日本人でなくなりますよ。

桐谷さんは日本人というのがどれだけ世界の中で特殊で魅力的なのか。それにここ数年でその日本人の魅力に世界が魅入られているのかわかってないのではないのですか?正直言って私から言わせると「日本人化」するサッカーを支持するといっていながら二律背反の分裂症としか思えませんね。

オシムにとっても拝金主義で廃退した世界のサッカーに絶望していたのではないのですか?オシム監督はフェアで正々堂々と最後まで地道に誠実に頑張り続ける日本人のサッカーに魅入られたということはないのですか?私のサッカー感が変わったとまで言っているのはリップサービスなのでしょうか?

痛罵させていただくけど日本のサッカー好きは、日本人の美意識を体感していない戦後日本を抽出したゴミ輩が多いと思っている。キューウェルのプレーを賞賛するのは構わないけど日本人がやるようになったら終わり。汚いことをしても、誇りを捨てても、国土を汚しても金を稼ぐこと、「自分の」幸せを得ること。その背景が無い限り、キューウェルを支持する感性は出てきませんね。たいしたもんだとは思いますが、絶対に真似するべきではない。その点、長澤まさみがサッカーは嫌いというのは良くわかる (w

ヨーロッパのサッカー人気の衰えも結局は、汚いことをしてでも勝つというやり方に無意識的な反発が出てきているというのも指摘できるのではないのですか?そのサッカー会の中で日本のサッカーはその方向性を変えるだけのポテンシャルがあると見たからオシムはいま日本の監督をやっているのだと思いますけれどね。

キューウェルみたいな人物は歴史上日本では一度として賞賛されてきたことがないという事実を知らずして、「日本化を支持する」なんてチャンチャラおかしいですね。

posted by kumano | 2007-07-24 00:31

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

ここでのコメントを見てると、サッカーはとても面白いと感じます。勉強になります。

posted by ななし | 2007-07-24 00:48

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

ブログ管理お疲れ様です。
客観的な理由づけのあるコメントが多く、いつも楽しませてもらってます。

ゴールへの嗅覚というところで佐藤寿人には期待しているのですが、スペースがないとなかなか生きませんね。
シュートのリバウンドを常に狙う播戸は、引かれた相手には効果的なのかもしれません。

準々決勝のサウジの2点目は本当に綺麗なゴールでした。
スピードとテクニックのあるサウジ相手にオシムがどういう手を打つか。
水曜日が楽しみですね。

posted by N | 2007-07-24 01:57

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

>アイーンさん
僕はここに今日たまたま来たばかりですが、「にわか素人」って意味は?

あと、この長文の「基本」って誰に主張してるんですか?ここにきてる方々は皆さん充分お解かりの内容かなと・・・

アイーンさんは日韓以降、サッカーを見始めた方?代表の負け続けの歴史はご存知ですか?プロ化してやっとここまで来たんですが・・・

>kumanoさん
お気を悪くされたらすみませんが・・・

「日本人の美意識」とは、アニメを参考になさってるんですか?または学校で習ってきた歴史の教科書?
そのあたりはかなり勉強なさった上で語らないと。
僕も研究したわけではないから偉そうに言えませんが、歴史は美化されて伝えられがちなもの。悪さについてはあまり伝えないようにしてるのが見え隠れしてますよね。
現に世界各国それぞれ他国の歴史への解釈に違いがありますかと。

オシムの出身国の歴史と彼の年齢とを照らし合わせると、kumanoさんの思ってるようにオシム本人が考えてるかどうか・・・

posted by key | 2007-07-24 02:25

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

>key

トルシエが5流監督だという事を言いたいんです。

>僕も研究したわけではないから偉そうに言えませんが

十分偉そうなので最初からもっと偉そうに語ってくれた方がいいですよ

posted by アイーン | 2007-07-24 02:48

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

>アイーンさん

>十分偉そうなので最初からもっと偉そうに語ってくれた方がいいですよ

そうなんですよ。よく言われますw
スミマセン・・・

posted by key | 2007-07-24 03:43

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

桐谷さんへ

今回の試合を冷静に判断すると
監督の差が歴然とした試合だったんでわ?と。
あまり監督について触れてないようなので
ここで一石投じます。

選手交代の仕方から、個でみる豪監督と
組織でみるオシム監督というのが
ものすごく見えた試合でもありました。
(詳しく書くと長くなってしまうんで省略済w)

>この試合の後半終了間際、そして延長戦に入ってからのハリー・キューウェルのプレー選択を、日本の選手達にはしっかりと学んで欲しい。

この意見には反対です。一人少なくて同点でトーナメントで延長で点を決めれる選手がいなかったら日本もやると思います。

結局日本は自信を得て、豪はアジアにおける
地位を確認した試合になったんでは?
と思います。

posted by B | 2007-07-24 04:22

歴史の話が出たようなので

 kumanoさんへ。横レスで失礼します。歴史の話が出て来たので少々反応させてください。

 オシム監督の言う日本化は、自己犠牲の精神に基づいた、組織プレーを原則にしているのではないでしょうか? +俊敏性及び忍耐と言った所かと。よく、個性が無い、自分主張が少ないと欠点として挙げられますが、逆にその分、皆で力を合わせる特徴を活かしたいのではないかと。つまり、現状での日本人の特徴を活かしてチームの色を決めようとしているのであって、『歴史における日本』を利用しようとしている訳ではないと。なので、日本の文化に倣った強化と、日本人の特徴を把握した強化では、そもそものベクトルが違うのではないでしょうか?

 横道に逸れますが、日本人の歴史的傾向と言うか、特徴として
 1.言霊思考
 2.過去の抹消
 があります。1.はよく言われると思いますが、『負けるって試合前に○○が言うから負けた』と言うような、発した言葉があたかも将来を決定するかのような錯覚です。これは日本人の特徴。だから、オシム監督が試合前の会見で負ける可能性や理由、勝てると断言しないことに対して不快に思う。ちなみに平安時代に貴族が歌を詠んで遊んでるように見えますが、あれは、発言した言葉が現実になると言う信仰から、あの人達なりに一生懸命政治を行ってる結果だと思われます。(当然効力はありませんが)つまり千四百年経っても変わりは無いって事ですね。しかも昔と違って自覚が無いからこまると。よく受験を控えた子の前で、滑るとか落ちるとか言うと縁起が悪いと言われますが、大元はこの思想です。
 WC前にもし、マスコミ等で誰かが、1分け2敗が妥当なところと、書いたら、『縁起が悪い』とか『やる前からそんな事書くな!』とか非難轟々でかつ、結果が出た後、『お前がそんな予想したからだ!』とか言わる可能性大ですね。
 次に2.ですが、歴史を見ると必ずと言っていいほど、政権の転換期などは過去否定します。大まかに明治維新では、江戸時代までを否定し、第二次世界大戦後では、戦前を否定しています。つまり、反省が出来ないって事ですね。全てが悪いとして1から作り直す習性があると。(まあ最近ではバブル崩壊後ってのがありますが…)確かに間違いではあったけど、なぜそういった判断になったのかとか、そういった事を歴史上で勉強しようとしない。駄目なものは駄目だー! 的発想。これは日本人の特徴なので仕方ないんですが、そうやって考えてみると、ジーコ→オシムになる際、どっかの会長が総括する前にポロッと発言しましたが、過去を水に流して、新たに構築しましょう(継続性が無い)というのはある意味日本人的と言えるのかなと。

 長々と駄文、失礼しました。
 
   

posted by ペン太郎 | 2007-07-24 07:20

kumanoさん keyさん ペン太郎さんの話を見て

【桐谷さんへ】
ご丁寧なレスありがとうございました。
自分の意見に自信が持てました。ありがとうございます。
以下、此処でのやり取りを見て、思うところがあり、長文ですがコメントさせていただきます。ご迷惑をお掛けいたします。

【kumanoさん keyさん ペン太郎さんの話を見て】

横槍すみません。オシムは日本の「アンビバレント」な「ポリバレント」また、「結果ではなく、過程を重要視する特異な国民性」に驚いた的なことを言っていたように思えます。

「ポリバレント」につては、メディアでも再三取り上げられましたが、「アンビバレント」については、最近ある方のブログを見て再認識させられた次第です。

ペン太郎さんが言うように、それは、日本の歴史を利用しようとした物とは違うように思います。
日本の歴史や現状から、日本の特性を見出したような物ではないかと。

相反した価値観が共存している様は、民族対立や宗教対立に翻弄されたオシムにとっては驚くべきことであったのではないでしょうか。欧米流の結果主義ではなく過程を重んじる傾向も、サッカーでは重要なことだと。(日本は結果についての評価が甘いとの意見もよく分かりますが)

オシムは、この「価値観の共存」「経過主義」のプラス面マイナス面は分かった上で、強化をしているように思えます。確かにペン太郎さんのいう「自己犠牲の精神」という特性もありますが、私はどうもそこが立脚点だとは思えないのです(決して否定してるわけでなく)。ペン太郎さんの歴史の見方も面白いですね。特に、「反省」と「否定」の違いは、実生活でも大変重要なことでないでしょうか。

さて、kumanoさんのいう日本の美意識の問題ですが、あまりに、一面からしか見ていないような気がします。確かにkumanoさんの仰る「日本の美意識」は一つの事実ではあります。デッドリー・クラマーが、新渡戸稲造の「武士道」を愛したように。

しかしながら、その「美意識」はおもに江戸時代以降の封建制度のなかで、利用されてきた一面があることも知っておいて戴きたい。いわずでもがな、太平洋戦争でも。keyさんのいうように歴史のもう一方の側面も見るようにしたほうが、面白いですし。

日本の歴史上kumanoさんのいうような「汚い人物」は評価されていないというのは、違うと思います。歴史上評価を得てきた人間と言う物は、「マキァベリ」的なところがないと無理だと思います。むしろ、Kumanoさんのいう「美意識」をもった人物は、日本の歴史上不当に評価差されることのほうが多いように思われます。

長文失礼しました。大変面白い話題であると思いますので、自分でもよく考えてみたいです。

posted by HemRock | 2007-07-24 09:46

桐谷さんへ

キューエルのプレーに関してです。
確かにリスクマネジメントの意味合いもあったと思いますが、個人的にはスローインやコーナーを獲得するためのプレーだったように思います。1人少ない状況、疲れ果てたチームメイトの状況を考えれば、自分ひとりで突破を図るより、より得点する確立の高いセットプレーを選んだんだと思います。

オージーは転籍やビドカの件などもあり今大会、是が非でも優勝したかったはずです。そんなチームが進んで運任せのPKを選んだとはとても思えません。結果論ですが負けてしまいましたし。ロスタイムでは時間稼ぎになる行為も、延長戦30分通して時間稼ぎというのは現実的ではないと思いました。

posted by TK | 2007-07-24 12:05

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

失礼します。
美意識についてのお話がありましたのでコメントさせてください。

キューウェルのプレーについては、賞賛する気もないですが、卑怯だとも思いません。勝利する確率を上げるための作戦のひとつだと思います。

ただ、マリーシアやプロフェッショナルファールについては日本人には合わないと思います。リネカーが賞賛されたように、日本人はフェアプレーを尊ぶ国民性があると思うからです。

子供のころから「ファールで止めればいいんだ」という感覚がついてしまっては、伸びるものも伸びないのでは?計算されたファールであっても怪我をする可能性はあるはずですし。ファールを支持するような指導者はいるかどうかは知りませんが子供はプロの真似は必ずするでしょう。

審判から見えないところでユニを引っ張ったり、すごいドリブラーをファールで止めたりしても私は感動は覚えません。(引っ張るDFをひきずったり、足を削られても振り切ってゴールを決める姿には感動します)
上手いなとは思いますが日本代表にやってほしいとは思いません。

理想論なのは重々承知ですが、勝てば何をしてもいいという考え方を好ましく思わない人は結構多いのではないでしょうか?そういう意味では日本人的な考え方はあるように思います。

長文失礼いたしました。

posted by たけのこ | 2007-07-24 14:18

アイーンさん

ここでこれを語るあなたの意図はさっぱり分かりませんが^^;このコメントは読み物としてとてもオモシロかったです。そして以外にも共感し得る部分も少なくないんですよネ。

ただこの国のサッカーの未来を考えたとき、あなたの言われる『にわかの素人達』はとても大切な存在であると僕は考えているんですよ。僕達もにわかの素人から始めて、サッカーを好きになり学んできたように、彼らにもそうあって欲しいと思っていますし、微力ながらそのお役に立てればと考えています。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 20:55

kumanoさんへ

あなたはまず『日本人の美意識』を語る前に、『日本人としての最低限の礼節』を学んでください。

そして残念ながら退場です。
その立派な『美しい日本人論』は、自分の場所で広めていってください。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 20:59

ななしさんへ

コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:01

Nさんへ

>準々決勝のサウジの2点目は本当に綺麗なゴールでした。スピードとテクニックのあるサウジ相手にオシムがどういう手を打つか。
水曜日が楽しみですね。

本当にため息の出るようなナイスゴールでしたね。エレガントという意味ではこのサウジと日本がアジアの中では飛びぬけていますネ。

この強いサウジと今ここで戦える事は彼らにとっても非常に良い経験となるはずです。楽しみな準決勝になりましたネ。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:04

TKさんへ

>確かにリスクマネジメントの意味合いもあったと思いますが、個人的にはスローインやコーナーを獲得するためのプレーだったように思います。

僕は本文においてそれを否定していますか?
ここにいるほとんどの方がそれを含めてあのプレーを称えているんです。そこはご自身のリテラシーでどうか読み取ってください。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 21:11

kumanoさん それはちょっと違うんじゃない

 kumanoさん、あなたはキューウェルのプレイを日本人の美徳や恥の文化に相反する愚行と言われますが、そうでしょうか。  確かに、普段ほとんどサッカーに興味無くテレビを見た人は『なんだよアレ、情けない』と思ったであろうことは容易に推察できます。 しかしこのプレイはその様な評価のみを甘受する薄っぺらい行為ではない、ということを桐谷さんは言ってるんだと思いますよ。  私の場合、『えぅ、キューウェルがそこまでやるのか』と感じました。不調とはいえ、まがいなりにもCL制覇の一員ですからね。私はあれを見て今のオシムジャパンの力量、勢いを量れた気がします。   美徳に反するという件に戻りますが、彼にも意地やプライドはあったはず。それを迷いも無くかなぐり捨てて、窮地に立つチームのために地にまみれた豪の英雄の姿は、日本の美徳に何ら反しません。むしろすばらしい自己犠牲ではないですか。 日本文化の退廃や拝金主義に憂う気持ちは分かりますが、少々オーバーランでしょう。

posted by フライングダッチマン | 2007-07-24 21:50

フライングダッチマンさんへ

>彼にも意地やプライドはあったはず。それを迷いも無くかなぐり捨てて、窮地に立つチームのために地にまみれた豪の英雄の姿は、日本の美徳に何ら反しません。むしろすばらしい自己犠牲ではないですか

僕が本文で触れなかった部分を充分すぎるほどくみ取ってご理解いただいたことを嬉しく思います。僕はリーズの彼の全盛期のプレーを知っているからこそ、よりあのプレーに感じるものがあったのかも知れません。

勝利への執念。
僕は何よりもそこにサッカーにおける最高の美を見出します。あれを否定するのであれば、サッカーはただの曲芸に過ぎない…僕はそう思っています。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 22:00

たけのこさんへ

>ただ、マリーシアやプロフェッショナルファールについては日本人には合わないと思います。

ではあなたはそれを日本代表のゲームにおいて見たことはありませんか?Jリーグにおいても同様ですか?

あなたの価値観は承知しました。
けれども、今現実に在るものを、それを承知しながら『すべきではない』『やって欲しくない』と言うことに僕は何の意味も見出せません。


これはいずれ問題定義するつもりですが、このような認識の在り方、論点の在り方では、議論する事に何の生産性も無いと思うのです。それこそ現実とは没交渉の個々人の観念の押し付けでしかありません。

たいへん申し訳ないのですが、この前提の議論であれば僕は参加しかねます。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 22:15

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

正々堂々と勝つことに価値を見出すことに重きをおくのは人種問わず人間誰しも持ちうることだと思います。
逆に「勝てば官軍負ければ賊軍」「負けるが勝ち」などという言葉もありますが。

それから、
「日本人としての最低限の礼節」は近年は持っている人が少なくなりましたね。
ここのブログ主の方はそのようにおっしゃるのですから、
もちろん普段から礼節をわきまえていることと思いますが、
このエントリの前の前のエントリでのコメント荒らしに対する対応は
果たしてそういえるかどうか。
私には甚だ疑問であります。

こんなこと書いたら私も退場なんですかね?
それはそれで別に結構ですが。

posted by ダッチワイフ? | 2007-07-24 22:16

kumanoさんへ

恐らく、桐谷さんが望まないであろうコメントだと思いますが、承知の上で述べさせてもらいます。

キューエルのような試合を有利に運ぶために、時間を費やすような行為は、どのようなスポーツでも行われている行為だと思います。
バスケットボールやハンドボールなどの球技は厳しく制限されていますが試合の終盤には見られますし、柔道やレスリングなどの闘技においても、ご存知だと思いますが、頻繁に見られます。

戦術的に認められる行為を汚いやり方という言葉で片付けてしまうと議論することができません。
その点をご理解された方がよろしいのではないでしょうか。

また、あくまでもスポーツとしての戦略的な行為であり、それを政治や経済などと同じ次元に語ることができないものだと思います。

他の方が触れられていたプロフェッショナルファール?と言われるものについても、戦術的なファールであって、悪質なラフプレーによるファールとは一線を引くべきなのではないかと思います。極端な話ですが、バスケットボールやハンドボールなどでは、ファールせずには試合が成り立ちません。(攻守の切り替えが速いせいかもしれませんが・・・)

その点、サッカーにおけるファールというのは、広いコート内でスピードがあり、足を使うスポーツなので、接触によって危険な行為が起こりうる可能性が高いので、より厳しくみる必要があり、ラフプレーと戦術的なファールを混同されがちなのかとは思いますが、ここで議論されている方は皆さんはそれを当たり前のものと理解して試合内容を評価されているのだと思います。

横レスでしたが、失礼いたしました。

posted by kakara | 2007-07-24 22:46

kakaraさんへ

完璧な回答だと思います。
お手を煩わせて申し訳ありませんでした。

ファールを避けていてはコンタクトスポーツは成立しませんし、現実のジャッジの中で許されたプレーを、個々の美醜という価値観でその是非を問うことなどまったくナンセンスだと僕は思います。

そしてkakaraさんのおっしゃる通り、ラフプレー・人を傷つけるプレーと、勝利のための戦術的なプレー選択やファールは、まったく別物であると僕も思います。


貴重なお時間を費やさせてしまってごめんなさい。

posted by 桐谷 | 2007-07-24 23:17

桐谷さんへ

削除していただいたのですね。ありがとうございます。

>お手を煩わせて申し訳ありませんでした。

いえいえ、とんでもないです。
補足になっていたのであれば、幸いです。

議論の前提を崩してしまう内容だったので、余計だとは思いましたが、コメントさせていただきました。

posted by kakara | 2007-07-24 23:46

桐谷さんへ、そして皆様へ

つい、黙っていられなくて余計な波風を立ててしまったようです。

申し訳ありません。お詫び申し上げます。

たまたま見つけたこのブログ。
まさか管理人さんが一人一人に丁寧に考えられたレスを返してくれるなんて・・・と驚きと感動を覚えました。

そんな折、失礼ながらコメントしてしまったお二人の文面を見て、ブログの趣旨に対して客観性の欠如が著しいのではないか、少し桐谷さんに甘えすぎてるんじゃないか・・・と感じました。

『にわか素人』『ゴミ輩』・・・人に対するこのような軽率な言葉の乱用に黙っていられませんでした。

ただその後の皆様の真摯なご意見やkakaraさんの回答を見て、僕も軽率だったと反省しております。

なかなか的確な言葉で気持ちをお伝えでき
ませんが、
イエローカードと自覚して少し自重しつつ、今後もお許しいただければ、ずうずうしくも皆様のコメントを拝見させていただければと思います・・・申し訳ありませんでした。



posted by key | 2007-07-25 00:26

keyさんへ

イエローカードなんてとんでもありません。お気遣い感謝しておりますし、僕の言いたい事を代弁してくださって逆にお礼を言わなければならないと思っております。

自分自身の意見を言う…というのは大変な事なのだなと僕自身深く実感しております。
ウイルスメールは毎日途切れる事無く舞い込むようになりましたし、コツコツ3年間続けてきたヤフーのブログも卑劣なカキコミにより廃止してしまいました。

そしてこうなってみて始めて、オシムや代表選手達のプレッシャーや困難を、その1%にも満たないのかもしれませんが、知ることができた気がするんです。

だからこそ、絶対に引けないし、負けられない。彼らを守りたいし、やっと良い方向へ進みだしてくれた、この日本のサッカーの為に僕は自分自身のできる事をコツコツと続けることで、ささやかながら一緒に戦っている気分を味合わせていただいております^^

keyさんからいただいたコメント、お言葉を自分自身に対する励ましだと思って、勝手ながら今後も頑張らせていただきます^^;

残り2試合、良い内容で、そしてできれば勝利を収めて、あなたとまたここで祝福しあえることを楽しみにしております。

暖かいお気持ちをいただきありがとうございました。

posted by 桐谷 | 2007-07-25 07:19

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

 おはようございます、Junoです。今更ですが、ようやく、ベトナム戦・オーストラリア戦と連続観戦しました。
 前回のチェコ、カタール連戦では、頭が疲弊しきってしまいましたが・・・今回は「勝利」でしたので、とても楽しかったです。当たり前ですが、やはり「勝利」は良いものですね^^。

 今更ですが、感想です・・・

①想像以上に早かったオーストラリアの消耗

 よく考えてみると当然起こり得る事態でしたが、慣れない高温多湿環境で、オーストラリアの消耗があっという間に訪れましたね。正直、これほどあっさりと彼らの足が止まるとは思っていませんでした。
 その為に、事前に観戦ポイントにしていた、「同等以上の相手に対する戦い方⇒今まで以上に速い動きが出来るか」は、十分には判りませんでした。その点では、御指摘の通り、(湿度はともかく暑さには強い筈の)サウジとの試合の方が試金石になると思います。

 逆に言えば、繰り返しになりますけれど、この環境の中でもこれだけ「動きの量」で上回れることこそが、今後も日本の強みになることを、改めて再認識しました。
(一方、質の部分の改善はどうしても時間と、何よりも日本サッカーに関る人々全体の不断の努力が掛かるでしょう)

②前半最後のチャレンジ不足をどう考えるか

 桐谷様も御指摘の通り、結果を見て逆算しますと、明らかに前半最後の15分こそが、勝利への最大のチャンスでした。
 前半でガス欠してしまったことは、環境適応不良をそれなりに想定していたオーストラリアにとっても、予想以上に最悪の事態だった筈で、逆に言えば、彼らが後半に試合戦略全体を修正してくる前に、日本は彼らを叩くチャンスでした。
 
 それが出来なかった原因を、自分なりに考えてみました。

1.前半それまでのオーストラリアの攻勢のイメージから来る守備の危機感があり、安全を優先した?

 全て私の推測なので、自分の推測を自分で論評するのもアレですが、この場合は、カタール戦以来桐谷様が提起しているリスクマネジメントの課題になりますね。
 前回までは、主にリスク回避の判断の誤りが話題でしたが、一方でチャレンジをすべき状況の判断がまだ正確に出来ないことも又、日本の長年の課題ですし。

 この改善方法を論じると長くなるし、以前と重複するので省略しますが、桐谷様が以前から「我々一人一人が出来ることを積み重ねていくしかない」として論じておられるように、「ナイス・チャレンジ」という勇気ある失敗を許容する文化(一方で、リスク回避を正確に出来る冷徹さを学ぶ必要もあり、何と言いますか、気が遠くなるような道のりです・・・)を我々自身が育てていくしかないと考えます。

2.ポゼッション力と局面突破力の両立は現状では難しい・・・? AC後の課題
 
 カタール戦以来、両中村、遠藤で構成するポゼッション確保力はすばらしいものがありますが、
 どうしても、局面突破力ではそのスペシャリストからは一歩を譲ります。
(AC以来の、特に中村俊輔の縦へチャレンジしようとする姿勢、「使われる」ことを意識した姿勢は「あの10番大好き人間も本当に成長したなぁ」と高く評価していますが)
 今までの予選の相手とはやはり格が違うオーストラリア相手では、やはりパスワークだけでは崩しきれないかな、と思いながら前半を見ていました。

 この視点からのメンバー構成、布陣は、AC後も注目していきたいと思っています。

②オーストラリアが「アジア」であることの意義

>この試合の後半終了間際、そして延長戦に入ってからのハリー・キューウェルのプレー選択を、日本の選手達にはしっかりと学んで欲しい

 勝敗とは別の感想ですが、今回のACを見ていて、彼らがアジアにいることは、アジアサッカー全体にとっても、日本サッカーにとっても巨大な利益になることだと思いました。

 彼らの主力の多くがプレミアリーグに在籍していますが、これは、一時バブル的に「欧州組」が増えた日本とは違い、イギリス連邦の一員である彼らにとっては歴史的に定着している状況です。
 その彼らと、アジア圏内で戦えることのメリットは非常に大きいと考えています。

 イングランドのサッカーは、イタリアやアルゼンチン等の狡猾さに比べれば直線的で正直ですが、それでもそのサッカーの歴史の蓄積と、そのノウハウの熟練では、やはり日本の比ではありません。

 その彼らがオセアニアで孤立しているよりも、強敵としてアジア圏内にいる現状の方を、私は喜びたいと思います。(ある意味では、お人よしでナイーヴな感想かもしれませんが)

posted by Juno | 2007-07-25 10:18

Re:【AC】対オーストラリア戦 戦評

アジア圏内にオーストラリアが参戦してくれたことは日本のサッカーは勿論、アジア全体にとっての大きな1歩になると僕も感じています。

また、桐谷さんが書いたにわか素人(自分を含めて)の重要性には心の底から共感します。
桐谷さんのような切り口で日本サッカー界を論評してくれる方がいることに素直に感動しています。これからもブログの更新を楽しみにしています。

posted by ロイ | 2007-07-25 16:47

JUNO

>今回は「勝利」でしたので、とても楽しかったです。当たり前ですが、やはり「勝利」は良いものですね^^

確かにそうですね。チェコ、カタール戦をダブルで食らうと、これはキツイものがありますネ^^;


>逆に言えば、繰り返しになりますけれど、この環境の中でもこれだけ「動きの量」で上回れることこそが、今後も日本の強みになることを、改めて再認識しました。
(一方、質の部分の改善はどうしても時間と、何よりも日本サッカーに関る人々全体の不断の努力が掛かるでしょう)


日本の選手達の運動量と頑張りには本当に頭が下がりますね。他の試合を見渡しても、あれだけ頑張れる選手達は他に居ないと思いました。
そして後段の部分については、日本のサッカーに関わるものすべての今後の課題だと僕も思います。木や森を育てるように、じっくりと時間をかけて育んでいかなければならないですし、片時も怠ってはいけない課題ですね。


>1.前半それまでのオーストラリアの攻勢のイメージから来る守備の危機感があり、安全を優先した?

2.ポゼッション力と局面突破力の両立は現状では難しい・・・? AC後の課題


これについてはご指摘のとおりだと僕も思います。そして特に2については、僕は誰かへのコメントで“オーストラリアはアジアの中の欧州”との言い方をしたのですが、この環境と準備期間、流れの中で、オシムは『対アジア』戦略の範疇でこの試合を戦ったのだと僕は思いました。

これがWC最終予選で1マッチの為に合宿のスケジュールが取れる試合であれば、また違ったコンセプトでもって攻撃を構築させたのではないだろうか…と思っています。その場合は局面での突破力もふんだんに見られたでしょうし、またカウンターの危機も景気良く招いたのではないかと思います^^;


>②オーストラリアが「アジア」であることの意義


これは本当に僕も改めて実感しました。WC予選は厳しくなりますが、彼らとここで戦える意義は、それをも上回るほど遥かに大きいと思いますね。彼らはとても良くサッカーを知っている。そして勝負どころを知っている。そのスキルの無骨さとは逆に、彼らのインテリジェンスにはゲーム中、何度も何度も感心させられました。


JUNOさん、お忙しい中なかなかLIVEでゲームが見られないんですね。本当にご苦労様です。結果を知って見るサッカーの味気無さは痛いほど分かりますので、その無念お察しいたします^^;

これを勝ってなんとか決勝へ。
そしてJUNOさんのLIVE観戦に繋がればこちらも嬉しく思います。
では宿敵韓国の試合でも見て、徐々に緊張感を高めてゆきたいと思います。


いつも真摯なコメントをいただき、本当にありがとう。

posted by 桐谷 | 2007-07-25 18:07

ロイさんへ

いつも熱心なコメントいただきありがとうございます。このオーストラリアと試合ができるということは、実質的にプレミアリーグのチームと真剣勝負ができることとほぼ等価の価値があるものと僕も思います。

ここから彼らが得るものは間違いなく今後の糧になってゆくでしょうね。

ここであなたと知り合えたことは、僕にとってもとても嬉しいことです。僕は相当に頑固者なので時には抗論となる事もあるかも知れませんが^^;あなたのような方には2010年までずっとお付き合いしていただければと強く期待しております。

あと3時間と少しでサウジ戦ですね。
しっかりと腹ごしらえをして、気合を込めてTVの前に向かってください。

必ず勝って、またここで会いましょうネ。

posted by 桐谷 | 2007-07-25 18:14

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