2008年08月22日
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
子供の頃よく父に『男らしくしろ』と言われたものだ。 『オトコらしくってどーいうこと?』 口を尖らせて聞く僕に父からの明確な返答はなく、僕は未だ“男らしさ”といったものがどういうものなのかよく判っていないのかも知れない。 彼女たちの中にも『女の子らしくしなさい』とお母さんに言われて育った子たちが何人か居るかも知れない。昨日の彼女たちが、はたして女らしかったのか、あるいは男らしかったのか…やはり僕には判然としなかったことにしておくが(笑)、彼女たちのサッカーが、彼女たちらしかったことだけはよく判る。すごくよく判るのだ。きっとこの試合を見たならば世界も見てとってくれただろう。 そしてそれは、ある意味メダルよりも価値あるモノなのではないかと僕は思う。 中2日、16日間で強行された6連戦。 蒸し暑く空気の悪い曇り空の中、デコボコのピッチの上で繰り返された死闘。 厳しい判定とブーイング、何の罪も無い彼女たちのその小さな背中に負わされた過去の歴史への憎しみ。 それを無言で受け止め、『がんばったよ』と泣きながら笑顔で手を振ってくれた彼女たちに対して、いま、心から『ありがとう』と言いたい。 たいしたことのないドイツに負けた…。 残念ながらそれは間違いだと僕は思う。ドイツなりのペース配分の中で、確かに幾度か得点のチャンスを掴んだ事も間違いないが、もしあそこで得点できたからといって勝てた訳ではない…と、僕は思う。その後の展開、計ったようにDFラインを押し上げてきた前半30分過ぎからの展開を見れば、やはりドイツは強いチームだった。現状では、まず勝てそうも無いチームだった。そのチームと、これだけの試合ができた日本を、まず褒めなければならない。 メダルをその胸にかけた国々のサッカーは、やはりその他の国々とはすべてが異なっていた。アメリカ、ドイツ、それぞれ特長を持った素晴らしい選手たちが、各々の確固たる戦術で底力を見せ付けてくれたし、決勝を見ればブラジルはブラジルで、マルタ、クリスチアーネと、やはり異次元のタレントたちがその圧倒的な個力で世界最強の攻撃力を担っていたのだ。 彼女たちは勝つべくして勝ち、また私たちは負けるべくして負けた。これが紛れも無い現実だったのだと僕は思う。 そしてだからこそ、悔しい…。悔しいのだ。ゲームが終わっとき、あふれだした涙とともに、心の底から本当に悔しかったのだ。これは昨年のアジアカップ以来、久しぶりに味わった“本当の悔しさ”であった。 この悔しさは、絶対に忘れない。 メダルには届かなかった。 メキシコ五輪銅メダルの時のように、これを“栄光”とまでは呼べないのかも知れない。 そしてきっと、ここからの道のりは果てしなく遠く険しいものなのだと思う。 だからこそ、この素晴らしい記憶…を、悔しさを、与えてくれた彼女たちにお礼を言いたい。 共有させてもらったことに心から感謝したい。 そして彼女たちを育んでくれた方々、厳しく競い合い成長させてくれた方々、愛情を注いでここまで導いてくれたすべての方々。素晴らしい贈り物を本当にありがとう。 ★サッカーブログランキング…応援のクリック、いつも本当にありがとうございます★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ キリタニ100法『【映画批評】ホテル・ルワンダ★★★』 *現在このエントリーは、コメント欄に認証システムを導入しております。参加を希望される方は、ご面倒をおかけ致しますが【スポナビ、そしてサッカーに集うすべての皆様へ】にて当ブログのコメント欄に対するコンセプションを一度ご確認のうえ、コメントをお寄せください。
posted by 桐谷 |12:04 |
なでしこJAPAN |
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皆様のご協力に感謝いたします。
posted by 桐谷 | 2008-08-22 12:09
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
>彼女たちを育んでくれた方々、厳しく競い合い成長させてくれた方々、愛情を注いでここまで導いてくれたすべての方々。素晴らしい贈り物を本当にありがとう。
将に同感です。この贈り物を力に変えて、彼女たちが切り開いた道が獣道に戻らぬよう微力を投じましょう。
さて宮仕えにこの時間帯は厳しいので、取り敢えずご報告まで。
昨夜は、ソフト女子の試合終了と同時に後輩の小料理屋を占拠して、『なでしこ慰労会』と『「ソフト日本」祝勝会』を、身勝手に開催しました。例によって「良くやった」の精神論はさておき、蹴球バカの集まりですから技術論・組織論に熱を帯び、『組織」と『個』の論戦となりました。結論的には【組織は『個の集合体』であってはならず、『個の融合体』でなければならない】を再認識したものとなり、その証明が『なでしこ』であり、『ソフト日本』であったと言うことで一件落着しました。因みに逆の証明は言うまでも無いとこれもまた、哀しいかな全員納得してしまいました。
posted by 蹴球爺 | 2008-08-22 13:13
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
桐谷さん、日本女子は美しくて魅力的なサッカーをしましたね。
少ないタッチで前へ前へとボールを運んでゆく理想的な攻撃。チャンスなのに後ろに下げる選手は一人もいませんでした。ラストのほんとに最後の仕上げで力不足でしたが、それは世界の強国と言えども課題にしている部分。今回は目をつぶりましょう(^^;)
私にはドイツがどれ程のモチベーションとどんな戦略を持って戦ったか知る由もありませんが、日本女子は立ち返るべきリファレンスのチームを獲得したのではないかと思います。
個々が技術と素早い判断力と俊敏性を武器に一対一を恐れずに挑んでゆく。オートマチックに連動してフリーでスピードに乗った選手へパスが渡ってゆく。味方のカバーリングを信じてバランスをくずしてでもゴール前に飛び込んでゆく。
サッカーを知らない、いやスポーツそのものを知らない彼の国の観衆に見せるのがもったいない試合でした。
もちろん課題がまだ多いことは間違いありません、高さを恐れるあまり自軍ゴール前でバタバタしてしまうこと、90分間のペース配分を含めた戦い方が稚拙であること...等々
でもそれはこの地平に達してやっと体験できたことなのではないでしょうか。
メダルはさておき負けたのは悔しかった、ほんとにほんとに悔しかった。
けれど失望感はとても少ない、こんな負け方しばらく見てなかった気がします。
最後に...
長里優季選手の中国戦前のブログ
「明日は地元Chinaとの準々決勝。スタジアムは完全アウェーになるだろうね。今からでも待ちきれないくらい楽しみだ」
素敵なコメントです。
そして今日のコメント
「Tomorrow is another day」
ポジティブー!
それでいいんだよ!
そしておめでとう!!!
posted by CHUE | 2008-08-22 15:17
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
桐谷さん。こんばんわ。そしていつも
ありがとう。
最後まで走り続けた
なでしこに感動した東京近郊のみなさん。
8月31日 西が丘でのオールスターに集まり女たちに感謝と励ましの声援を送りませんか?
入場料 一般800円。
涙がでました。
posted by yama | 2008-08-22 20:01
蹴球爺さんへ
>昨夜は、ソフト女子の試合終了と同時に後輩の小料理屋を占拠して、『なでしこ慰労会』と『「ソフト日本」祝勝会』を、身勝手に開催しました。
本当に憎たらしいほど丈夫な肝臓をお持ちですネ^^;こう来る日も来る日も呑み集うネタに困らないとは、つくづくお幸せな方です…。
>蹴球バカの集まりですから技術論・組織論に熱を帯び、『組織」と『個』の論戦となりました。結論的には【組織は『個の集合体』であってはならず、『個の融合体』でなければならない】を再認識したものとなり、その証明が『なでしこ』であり、『ソフト日本』であったと言うことで一件落着しました。
おおっ^^そちらでもやはりその話題でしたか。やはりサッカー好きの眼の行くところ、視点って、わりと近いものがあるのですね。こちらのコメント欄もそういうネタが満載です。
ちなみにソフトボール、本当に頑張ってくれましたね。
1球毎に唸り声をあげる宇津木先生の絶叫に、我が家の臆病な愛犬がおびえてたいへんだったのですが、あの男泣きには、こちらも涙を搾り取られました^^;
>因みに逆の証明は言うまでも無いとこれもまた、哀しいかな全員納得してしまいました。
随分表現がおやわらかくなって、たいへんよろしいかと思います^^彼があなたたちの直接の後輩でなかったことが不幸中の幸いです。
たまには肝臓も休ませてあげてくださいよ。
なぜだか急に冷えてきましたから、風邪などお召しになりませんように^^
posted by 桐谷 | 2008-08-23 00:45
次回を強く期待する
>彼女たちは勝つべくして勝ち、また私たちは負けるべくして負けた。
同感。4強に残ったことは素晴らしいが、同時に4強の中では明らかに力が1枚下だと実感もさせられた。ドイツも強かったし、アメリカはまさに圧倒的だった。それでも、その部屋のドアを開いたという歴史には大きな意味がある。この歴史が新しい選手を生んだり、選手達に自信を与えたり、夢を作るからだ。ソフトボールは悔しい歴史を幾重にも重ね、ついにあの憎らしい米国という壁に見事穴を開けた。女子サッカーもそうなることを信じている。ロンドンで穴は開かないかもしれないが、一歩でも近づいて欲しい。きっと近づいてくれるに違いない。私達が常に見守ることを怠らなければ。
posted by もりと | 2008-08-23 01:09
yamaさんへ
>桐谷さん。こんばんわ。そしていつも
ありがとう。
こちらこそ、いつもありがとう^^
五輪の応援、本当にお疲れ様でした。
>なでしこに感動した東京近郊のみなさん。
8月31日 西が丘でのオールスターに集まり女たちに感謝と励ましの声援を送りませんか?
グッドタイミングですね。
西が丘を満杯にできないかな?
8月31日、日曜日。
皆さん、なでしこメンバーの慰労もかねて、このオールスターへ出かけましょう!
詳しくはこちらをご参照ください↓
http://www.nadeshikoleague.jp/sc/
yamaさん、なでしこエントリーに最後までお付き合いいただきありがとうございました。
微力ながら、今後自分なりに彼女達のサッカーを応援してゆきたいと思います。また時々遊びに来てください^^
posted by 桐谷 | 2008-08-23 01:19
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニさんへ】
まず最初に「なでしこ」の選手、関係者、そしてご家族の皆様、大変お疲れ様でした。
又、五輪ベスト4の結果に同じ日本人として誇りを感じています。ありがとうございました。
次に、桐谷さん 毎日の新しいエントリーのアップ、本当にお疲れ様でした。
桐谷さんにとっては、苦難の1週間だったかもしれませんが、僕は毎日大事な試合を見られて非常に幸せでした。
一つだけ残念に思っているのは、ブラジルと闘えなかった所です。
さて、今後の「なでしこ」についてですが、下記の2点が重要だと思っています。
1 短期間に6試合をこなすフィットネスを身に付ける事
2 ペース配分の仕方をより高める事
ベスト4の順位を決めたのは、チームとしてのフィットネス能力値の大小だったと判断しています。
体格と違いフィットネスを上げるのは、可能です。年齢でいえばテニスの杉山選手、2日間で3試合を投げたソフトボール金メダリスト上野投手の例もあるので日本人だからという言い訳は通用しません。
日本社会の問題点の一つは、サッカー界ならサッカー界だけでクローズしてしまう小室直樹博士の言う「たこつぼ社会」になってしまっている所だというのが僕の意見です。世界のトップレベルの実力を持っている他スポーツの良い所を貪欲に吸収しようとする姿勢がない限り、日本サッカーが世界大会で今以上の結果を出すのは、難しいでしょう。解決策の一つとしては、有害無益な省庁を10位なくしてスポーツ省の設立に向けて行動を起こしていく事だと考えています。
3決のドイツの様に、最初の内は自陣に引き気味に構えて試合が進むにつれてじょじょに相手へのプレッシャーを
強めていき、最終的にきっちり勝つといった試合をどうしたら実践可能かを考えていきたいです。
又、決勝戦のアメリカ 後半開始からのブラジルの怒涛の攻めを30分間以上、0点に抑えきった個人個人及び
チームとしての守備力とても参考になりました。他チームなら、30分以内に失点していたと思います。
ずっとブラジルに攻めさせておいてブラジルの疲弊を延長戦で引き出した事が、アメリカの勝因だった様に思います。
やはり、柔軟なペース配分を行う為には、相手の攻撃を抑えきれるという守備力への自信がないと出来ないのでは、ないでしょうか。
posted by ロベルト・ジーコ・ロッシ | 2008-08-23 10:39
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
実を言うとあんまり女子サッカーを見る機会がありません。。。
でも、今回のブラジル女子代表の戦いぶりは見ていて非常に面白い!です。
4試合で26ゴールの圧倒的な得点力。
個々のテクニック、スピード、は男子と比べても見劣りしません。
そのブラジル女子代表において抜群のテクニックと郡を抜くスピードと決定力でチームの勝利に貢献してるのが、マルタ選手です。なんと4試合で10得点。。。。
監督のジョージバルセロに言わせると「まだまだ100%のプレーではなく私としては彼女のプレーには不満足、彼女の特別な能力を考えるとまだまだ。」とのこと。
なんでも、マルタはブラジルの男子チームでもレギュラー取れるなんて言われているみたいですね。。
まあフィジカルやパワーで男子が負けることはないと思いますが彼女らを見てるとフルコートならわかりませんがフットサルなら日本男子より強いかもしれませんね。
posted by 丸太 | 2008-08-23 11:05
CHUEさんへ
>サッカーを知らない、いやスポーツそのものを知らない彼の国の観衆に見せるのがもったいない試合でした。
もしこのなでしこのサッカーを欧州で見せられていたならどうだったのかなぁ…って、僕も思ったんです。
きっとスペインは、ポルトガルは、オランダは、フランスは、ニッポンのサッカーが一番美しいっ…て、そう言って声援を送ってくれたんじゃないかなって、僕はそんな気がしてなりません。
僕はこの北京五輪の女子サッカーで一番好きなチームは日本でした。お世辞でも、おべっかでもなく、ニッポンのサッカーが一番楽しかった。これについては本当に誇らしい気分です。きっとあなたもそうでしようネ^^
>長里優季選手の中国戦前のブログ
「明日は地元Chinaとの準々決勝。スタジアムは完全アウェーになるだろうね。今からでも待ちきれないくらい楽しみだ」
素敵なコメントです。
そして今日のコメント
「Tomorrow is another day」
ポジティブー!
いいオッサンが何を楽しそうに婦女子のブログを盗み見ているのですか^^;っていうか、CHUEさんはオッサンじゃなかったんだっけ^^
永里さんブログを書いていたのですね。最近はサッカー選手も皆さんブログを書いているとのことで、僕は安田君のも西川君のも、サッカー選手のそれは一度も見たことがないのですが、永里さんのなら見てみよう^^;
妹さんもベレーザにいて、これがまたカワイイ娘さんなんだよネ。昨日だかTVで見て一目惚れしました^^;。ぜひ姉妹でロンドン目指して欲しいものです。
彼女は本当によく頑張っていましたね。ディフェンス、ポストプレー、非常に多くの仕事をこなしながら、アシストもゴールもあげてくれた。間違いなくロンドンでは柱になる選手だと思うし、これからさらに僕も応援してゆきたいと思いました。
ブログ紹介してくれてありがとう。また若い女子…じゃなくて、なでしこ戦士のブログ発見したら報告頼む^^;
posted by 桐谷 | 2008-08-23 13:11
【北京五輪女子】 メダルより価値あるモノ 【キリタニ】
女性版ロナウジーニョの異名をもつマルタ。
ブラジル国内で彼女のプレーは男子ブラジル代表(セレソン)と比べても遜色ないと言われてるみたいです。
あのドゥンガでさえロビーニョと組ませてみたいと言わしめるほどの実力のある選手です。
最初はホントかな?と思ったけど今大会の彼女のプレーは異次元・・・女子とか男子とかいうレベルじゃない。
やっぱり世界は広い、今大会のマルタのようなスーパーガールがゴロゴロいるんでしょうね。
でも男子チームで通用するかと言えば難しいと思います。
セレソン級のテクニックがあると言っても162㎝の小柄な女の子。
190㎝近い大男がそろう屈強で重戦車のようなDFを相手にするのは簡単ではありません。
テクニックは十分通用すると思いますがはじき飛ばされて終わりです。
怪我するだけ。。
posted by セナ | 2008-08-23 17:03
ロベルト・ジーコ・ロッシさんへ
>次に、桐谷さん 毎日の新しいエントリーのアップ、本当にお疲れ様でした。
桐谷さんにとっては、苦難の1週間だったかもしれませんが、僕は毎日大事な試合を見られて非常に幸せでした。
このペース(週3、4回?)で書いたのは昨年のアジアカップ以来で、ちょうど忙しい時期でもあったので少しキツかったです^^;でも女子には本当に楽しませてもらいました。
>1 短期間に6試合をこなすフィットネスを身に付ける事
2 ペース配分の仕方をより高める事
ベスト4の順位を決めたのは、チームとしてのフィットネス能力値の大小だったと判断しています。
90分と言う時間の構成の仕方、ある意味での割り切り方…といった部分は、確かに日本の弱い部分、拙い部分であると思います。
ただその根本には、欧州や南米の強いフィジカルを持ったチームは、単純にその強さでゴール前はじき返せる…という強みがあるのだと思うんですよね。そこで誤魔化せる、手を抜ける時間帯が作れる。
その差は結構大きいと僕は思っています。
そして、やはり、だからこそ、あなたのおっしゃるように、日本は走れなければならない、もっともっと運動量を増やし、それを持続する底力を持たなければならないと僕も思います。勿論、賢く走る…ということは言うまでもありません。
また決勝戦、確かにすごい試合だったと思います。
このブラジルにアメリカが今後どう挑んでいくのか…勝者は確かにアメリカなのですが、今後のこの2強の時代はしばらく続くような気がしますね。
posted by 桐谷 | 2008-08-23 17:32


