2007年07月09日

【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

この試合の最大のタスクは“負けずにGL1位突破”を果たし、移動なしに決勝トーナメント初戦を戦う権利を得ること。
そしてその上で出来得るならば、恥ずかしい試合をしないこと。

この対ナイジェリア戦における結果と内容は、見事にその二つの要素を兼ね備えた、文句のつけようのない出来映えであったと思う。

引き分けで良い試合を、優勝候補相手に怯むことなく立ち向かい、時にリスクを背負いながらも前へ出て勝ちに行った。この選手達に満ち溢れた自信と闘争心の表れは、スタジアムやTVでそれを観戦した者に、サッカーの興奮と感動を余すところ無く伝えきれたのではないだろうか。

押し込まれた時間帯の濃度が濃く、また集中していた為に、若干押され気味の印象を持つ方も当然居られるだろうが、決定機の数を数えればほぼ互角、内容的にも勝負はどちらに転んでもおかしくないものであったように思う。
この1試合においてナイジェリアの今現在の力を単純に推し量る事は危険だが、少なくとも今回優勝候補と言われるこのナイジェリア相手に“勝ち負け”できる内容を示した…。これは今後の日本サッカー界にとって非常に大きな財産となる事だろう。

依然突破とクロス精度に冴えを見せる梅崎司をはじめ、この試合における藤田征也と森重真人の闘志とその頑張りには幾度も胸を打たれた。
ナイジェリアの球際の強さ…を時に凌駕する小柄な日本選手達の球際の執念とその気迫には心からの拍手を送りたい。

ここまで逞しいU20日本代表の姿を見たのはこれが始めてのことである。レフェリーを時に熱くさせるほどの強かなゲーム運びと巧妙な駆け引き…これまでのU20の枠を大きく踏み越えるその成熟した姿は、この国の新たなステージの幕開けを予感させるものであった。


このレベルの相手に、大きなサイドチェンジなく狭い局面での打開をごり押ししてはいけない…。

敵がDFラインを上げてきた時間帯において、前線からのチェイシングを片時も怠ってはならない…。(この試合において河原和寿の存在の大きさを痛感した筈である)

そして、DFラインから“繋ぐ意識”はそれ自体をアイデンティティとして大切にしていかなければならないが、ハイプレスに窮した時間帯には『如何に安全に相手にボールを預けるか』というリアリズムに根ざした視点で、大人びたゲーム運びをする事ができれば、彼らはこの大会において更なる“何か”を成し得るのかも知れない。



近いようでいて実は遠い世界。
遠いように見えて実は近いのかもしれない世界。

この混濁した意識と感情の中で、僕は今世界を間近に感じ始めている。
今彼らが与えてくれたこの世界へと通じるリアリティある夢物語を、心躍らせながら、最後までじっくりと見守ってゆきたいと思う。


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posted by 桐谷 |00:00 | 2007 U-20WCカナダ | コメント(10) | トラックバック(1)
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F組1位通過で、決勝トーナメント進出が決定!=U-20日本代表 【日本代表蹴球宣言(スポーツナビ編集部)】

■U-20日本代表の戦いについて、皆さんからのリポートやトラックバックを大募集!  7大会連続出場となる日本は、DF福元洋平(大分)、A代表経験もあるMF梅崎司(大分)、オシムも熱い視線を注ぐMF柏木陽介(広島)ら、タレントの質と数は充実。前回大会は1勝も挙げることなく、ベスト16で敗退しているだけに、何とか巻き返しを図りたいところだ。 追記  日本はスコットランド、コスタリカを立て続けに撃破。優勝候補のナイジェリアとは引き分け、グループリーグ2勝1分けの成績でF組1位通過が決定した。決勝トーナメント1回

2007-07-11 18:16 | 続きを読む
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posted by 桐谷 | 2007-07-09 12:27

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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引き分けでよかったって話をよく聞きますが、
本当に良かったんですかね?
2位通過だと移動することにはなるようですが、
たとえ負けたとしても決勝トーナメントには行けたんですよね?
なら、ここは強気に勝ちに行って欲しかったと思いました。
もちろんいい部分もありましたが、
せっかくの強豪ナイジェリアと試合できる機会を無駄にしてるって感じました。
終了間際のあからさまな引き分け狙いには、ちょっと若さが無いなと思いました。
若いんだからどんどん勝負を挑んで経験を積んで最終的な日本代表のLVUPを計って欲しかったと思いました。
予選で叩いておけば、決勝で同じナイジェリアと当たったとしても・・・
もしくは今後ワールドカップ等で当たったとしても・・・
って考えてしまいます。
その辺どう思われますか?

posted by WAT | 2007-07-09 13:38

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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スコットランドとナイジェリアは前評判ほど強くなかった印象ですね。ほぼ前評判通りだったのがコスタリカ。

もちろん、我らがU-20日本代表は前評判以上でしたが(笑)。

アジアカップでのオーストラリアが苦しみようをみていると、やっぱ“優勝候補”のレッテルは厳しそうですね。フルの日本代表は大丈夫かな?選手間の雑談でU-20の活躍が話のネタになったそうなので刺激を受けてくれてればいいですが。

posted by L | 2007-07-09 13:59

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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ナイジェリア戦。日本は彼らのハードラックに救われた印象です。

ディフェンスはフィジカル・テクニックに優れるナイジェリアに振り回され、いつ得点されてもおかしく無い状況。大量失点も覚悟していました。
日本はサブメンバー中心でしたが、もし主力を出しても結果は似たようなものになっていたでしょう。

ただ、そこで終わらないのがこの日本代表の強さ。相手のペースダウンやミスを見逃さず、しっかりと攻撃に転じることができる。しかもチームがしっかり連動している。特に梅崎はこの世代では才能を如何なく発揮し、相手DFを切り裂いていく。惜しむらくは何度と無く彼が生み出したチャンスを確実にモノにするフィニッシャーが不在だったことですネ。
このチームがオフェンスに転じた時のアイディアと力強さは見ていてワクワクします。

WATさんの「引き分け狙い」というコメントがありましたが、試合全体を見ると、私は逆にかなり勝ちを狙っていたと感じました。後半途中、安田や柏木を起用し、ナイジェリアに反発したあたりはそれを物語っていたと思います。もし守りに入るなら安田・柏木ではなく青木を使ったのではないでしょうか?
吉田監督はなかなか良い監督かも知れないですネ。彼の今後にも期待します。


ディフェンスは世界に近いようで遠い。攻撃は世界に遠いようで近い。そんな印象を受けたグループリーグでした。

posted by ラッシュ | 2007-07-09 15:11

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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ナイジェリア戦。日本は確かに押し込まれる時間帯がありました(特に前半)。

しかし、得点を許さなかったのは、守備に回ったときの集中力と基本的な守備のタスクを忠実に実行したからではないでしょうか。フリーでシュートを打たれたシーンは少なかったように記憶しています。シュートブロックやコースを切る、体を寄せるといった基本が良く出来ていたと思います。コスタリカ戦では何度もDFの裏を取られるシーンがありましたがナイジェリア戦ではよく集中していたように思いました。私見では運で勝ち取った無失点だとは思いませんでした。

攻撃面で後半途中から非常にいいリズムで出来ていたので得点も期待していました。残念ながら得点という形での結果が出せませんでしたが内容はまずまず。しかし、決勝Tでは結果も求められるので頑張って欲しいです。

安田のサイドハーフは始めてみましたが積極的にシュートを放つなど、途中交代で入る選手のお手本のようなプレーで非常に好感が持てました。

posted by pain | 2007-07-09 16:05

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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サブメンバーの割には、守りというか「諦めない根性」が良かったんじゃないかなと。

ハーフナー・マイクがボレーし損ねたシーンは両チームでも一番の決定機でした。


引いて守り続けた時間帯もありましたが、サブメンバーながら優勝候補相手にゴールを割らせず、逆に見せ場も造った。
内容、結果ともに称賛されるべき試合でしたね。


ああいう選手達がベンチに居るのは見てる方として心強いです。
現場も然りでしょう。

posted by サルサ | 2007-07-09 16:23

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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しかし組み合わせからすると一位だと次はチェコ。勝ったら次はスペイン。二位ならザンビアで次がチリ。ここまでは試合前にわかっていたから、ナイジェリアは手を抜いたんでは?しかもスペインの相手はブラジルになっちゃったし。

posted by a | 2007-07-09 16:40

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

コメント投稿者ID :

今回のナイジェリア戦の結果は、個人的には日本サッカー史上でも稀に見る好結果だったと思います。
というのも、これまで国際大会で格上の相手にサブ主体で試合に臨み、結果として狙い通りの引き分けをGETできた試合なんて無かったのではないでしょうか?
これまでであれば「全勝で一位通過」という根拠の無い使命感と、「強豪国にあれだけやれた」という(場合によっては)無駄な満足感の為に、消化試合でも主力をつぎ込む悪しき習慣が少なからずともありましたが、今回はきっちり「強豪国」並みの結果を残してくれました。

だからこそ決勝トーナメントに期待せずにはいられません。

posted by なみへい | 2007-07-09 17:38

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

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あんな試合見せられても、『ナイジュリアが優勝候補』ってネタ信じてるんですか!
今回のナイジュリア、超決定力不足で、見事なまでの『谷間の世代』。自国じゃ殆ど期待されてません。
日本のサブが金星上げたんじゃ無く、ナイジュリアがアレドンド主審に助けられたんです。
結局はオタワに左遷されたけどネ。

posted by Joseph | 2007-07-09 17:57

Re:【U-20】ナイジェリア戦 世界に手をかけた瞬間

コメント投稿者ID :

有力な選手はビッグクラブがひきぬいてしまっているっていう話もあったみたいですが、ナイジェリアはベストメンバーではないにしろ、FW、MFの選手のフィジカルは日本の選手よりも勝っていたと思います。特にFWの足は目を見張るものがありました。(DFはマークもタイトではなく、よく振られてましたけど・・・。)

その点、福元、柳川がよくついていったと思います。(コスタリカ戦に比べ、ロングボールの対応を修正してきたなと思いましたが、今後も福元と内田の裏は狙われてくるのではないでしょうか。)
今後、裏を狙われながらもDFラインをいかに高くしておけるかというところが、ポイントのような気がしました。

あと、梅崎、安田もそうなんですが、個人的には青木がよかったですね。(ハーフナーに比べてしまうからなのかもしれませんが・・・)
後半途中、流れが落ち着いたのも彼のチェイシングが効いていたような気がします。

ツーロン国際のフランス戦では、柳川が穴になっていたようにみえましたが、今回はカバーリングもよかったし、少し安心してみていられました。この大会、チーム全体が特に守備面で大きく成長している印象を持ちました。

posted by kakara | 2007-07-09 19:24

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