2008年05月16日
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ
日本サッカー協会は15日に開いた理事会で、7月に改選を迎える役員の選出に関し、次期役員候補推薦委員会を設置することを決めた。 同委員会は川淵三郎会長を委員長に10人で構成。6月下旬に会合を開き、理事候補、会長、副会長、専務理事予定者の案を作成する。会長、副会長候補は7月12日現在で70歳未満が条件。現在71歳の川淵三郎会長は退任となる。 [ 時事通信 2008年5月15日 20:02 ]
数日前からそろそろこのような発表がなされるであろうと気になっていた。 一説によれば、川淵三郎氏に後継を打診された小倉純二副会長が固辞した…との一部見方もあり、具体的な候補者名はまだ聞こえてきていない。 『次期役員候補推薦委員会を設置することを決めた。 同委員会は川淵三郎会長を委員長に10人で構成…』 “就任時70歳以上”定年制や会長給の付与など、この“独裁”とも言われた『3期・6年の長期政権』の中で、彼はさまざまな“ヘンかく”をJFA内にも齎した。目に見える公益の部分で良い部分もたくさんあったのだろうが、閉ざされた見えない部分で権力者の私益につながる様々な“仕掛け”もまた驚くほど構築されてきたのかも知れない。 “権力”とは、いずれ違わずそんなものなのだろうと僕は思う。 この6年を振り返れば、ここへきてやや翳りも見られるというものの、サッカーというエンターテイメントとしての、広告会社主導の商業的価値の創出・向上には目覚しい進化があったと断言できるが、一方ではその行過ぎたコマーシャリズムの台頭によって、サッカーの純然たるスポーツとしての尊厳が踏みにじられるような選択やシーンも数々見せ付けられもしてきた。 そしてその“均衡”を欠いたここまでの、一連の流れ…について、僕たち日本のサッカーを愛するニンゲンたちが、ある種の畏れや危機感を理解・共有し、声を上げ立ち向かってゆかなければならない状況にまで至ってしまっているのではないか…と僕は切実に考えている。 以前、フローラン・ダバディ氏が、開かれたJFA会長選の実施…を提唱されていたと思うが、それが当たり前の常識としてJFA組織内や各サッカー協会員、そしてメディア、日本のサッカー界全体に認識される日の到来を、僕も待ちわびている。 4年に一度、WCに期限をそろえて、 1.自らの指針と目標 2.技術委員長&代表監督候補者 の少なくともこの2点をマニフェストとして公約した上で、しかるべき数の推薦人を擁して、自由に立候補・選挙活動できるデモクラシーの概念が、JFAにも用いられるべきである。投票者は今の日本サッカー協会後援会(会費13,000円/入会金 5,000円)を拡充・発展させてもいいだろうし、各協会登録員、少なくとも少年サッカーの指導者に至るまで、幅広く門戸を広げて実施される事が当然であると考える。 そのサッカーの民意によって選ばれた権威こそが、正当にこの国のサッカーの在り方を、未来を、模索し開拓してゆくのが自然な姿なのだと僕は思う。 また私企業ではないJFAは、財務諸表における各項目の詳細にいたるまで徹底してディスクローズしてゆく責任が在るものと僕は考える。あらゆる取引について公正な契約や手続きがなされているかどうか、経費の詳細が妥当なものかどうか…等について、常にその開かれた情報へのアクセスを整備しておかなければならない。会長職や理事などの個人資産や年次申告の開示なども、強制や義務でなくとも、やましい所がなければ可能なはずである。そこに確固たる“透明性”を確保・維持することこそが、組織そのものの活力と信任に繋がるものと僕は思うし、私益と公益の均衡を保つ唯一の有効な“仕掛け”なのだと考える。 6月下旬には実質的に“新会長”は決まるだろう。確かに多少見栄えは良くなるのかも知れないが、誰がなったとしても今の在り方では、サッカーの民意から乖離したままの組織運営がただ脈々と続いてゆくだけである。 庶民なる者がただ無責任に政治に対する文句を言い放ち、政権を担う政治家の側が意図的に“民意”を取り違えて己の集票システムに“利権”を垂れ流す…。 仮にこの現状認識が正しければ答えはカンタンだ。庶民なるものが投票権を行使して、悪徳な政治を駆逐すれば良いだけの話である。本当にそれができれば、する気があるのであれば、その過去は背負わなければならないが、未来だけは変えられるのだ。 しかし正当なデモクラシーが機能し得ない組織ではどうだろうか…淀んだ水はその核心から腐敗し、その組織に連なる世界全体に影響を及ぼすことだろう。 FIFAが提唱するフェアプレーの概念が、サッカー指導教本にこう書いてある。 1 ルールを正確に理解し、守る 2 ルールの精神、安全・公平・喜び 3 レフェリーに敬意を払う 4 相手に敬意を払う JFAが“プレイヤー”だとすれば、“レフェリー”とはまさしく僕らでなくてはならない。 そしてここで言う“相手”を僕は広く『サッカー』と定義する。 が、フェアプレーがどうのこうの…という前に、ここにはその前提となるべき“ルール”というコンセンサスが無いのだ…。 それはどのような“精神”に基づき、どうやって“安全”で“公平”なものとし、互いに“喜び”を分かち合える環境を創造してゆくのか…。その為のルールが、サッカーとJFAと僕らの間にも必要なのではないだろうか…。 JFAとともに、僕たち一人ひとりのサッカーファンそのものに向かって僕は再度問いかけてみたいと思っている。この国のサッカーの未来に対する、僕たち一人一人が担うべきひとつの責任として…。 ★サッカーブログランキング…応援のクリック、いつも本当にありがとうございます★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ キリタニ100法『 キリタニ映画ランキング TOP10 』掲載いたしました。こちらもよろしくお願いします。 *現在このエントリーは、コメント欄に認証システムを導入しております。参加を希望される方は、ご面倒をおかけ致しますが【スポナビ、そしてサッカーに集うすべての皆様へ】にて当ブログのコメント欄に対するコンセプションを一度ご確認のうえ、コメントをお寄せください。
posted by 桐谷 |11:22 |
JFAについて |
コメント(17) |
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長文である必要はありませんし、挨拶や賛辞を強制するものでも決してありません。サッカーの知識などなくても構いませんし、本文との脈絡も問いません。
皆さんでご自由に言葉を交し合ってください。僕自身はここでの議論を辞退いたしますが、皆さんはそれを気兼ねなくお楽しみください。
皆様のご協力に感謝いたします。
posted by 桐谷 | 2008-05-16 11:36
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ 【キリタニ】
桐谷さん
素晴らしい問題提議ありがとうございます!
まさに、この役員改選と岡田ジャパンへの最終判断が私の次のターゲットでもあります。^^
6年に渡る川渕会長時代で、確かにJFAは財政面とトレセンなども含めた下部組織の充実という面では飛躍的な進歩を遂げましたが、一方で、その体質はあまりにも商業化に走り、財務・人事においても隠匿性は高まるばかりですよね。
日本サッカーの発展の為に、その母体となるJFAという組織を成長・安定させるという強い使命で行ってきた結果であったとしても、その国のサッカーに携わるサポーターや関係者の想いを反映できない協会には何の価値も見出せないです。
情報公開も含め、JFAはもっと開かれた存在でなければなりません。
そして、岡田ジャパンの結果如何では、きっちりと川渕会長の口から岡田氏解任を言ってもらいましょう。
私はシツコイですからね~。^^
個人的に5月中で一段落する事がありますので、6月にメール連絡させてください。
6月の日本サッカー界は忙しくなりますよ~。^^
posted by プーアール | 2008-05-16 16:33
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ 【キリタニ】
財務アドバイザーは竹中平蔵さんのブレーンだった木村剛さんがやっていますよ。
今はどうか知りませんが。
posted by yohan | 2008-05-16 21:09
プーアールさんへ
プーアールさんもおっしゃるように、このJFA会長選の在り方と、日本代表監督選任の在り方は、根本的に同じ過ちと矛盾を繰り返しているように僕も思います。
そこにキチンとした“精神とルール”が築かれていない。その時々の当事者や、その心持ひとつで原則のない選択があいも変わらず繰り返されている。
>日本サッカーの発展の為に、その母体となるJFAという組織を成長・安定させるという強い使命で行ってきた結果であったとしても、その国のサッカーに携わるサポーターや関係者の想いを反映できない協会には何の価値も見出せないです。
今回の僕のエントリーなどは、多くのサッカーファンの方々にとって興味のある対象でなかったことは数値の面からも明らかなのですが、やはりこの部分に変革がもたらされないことには、この国のサッカーの未来に、長期的な明るい展望を見出すことはできないと考えています。
あなたがここで語ってくださった“理”が、当たり前のことのように認識され、要求される日本のサッカー界になってゆくことを僕も望みます。
>個人的に5月中で一段落する事がありますので、6月にメール連絡させてください。
6月の日本サッカー界は忙しくなりますよ~。
僕は基本的に団体行動をするタイプではなく、これらについても“個”でできる事を探して独力で行動してゆこうと考えているのですが、その“意思”を同じくする者として、あなたの“考え方”には非常に興味を持っています^^
本当に6月はいろんなイベントが控えていますね。
WC予選、ユーロも含めて、この場で書きたい事はたくさんあると思いますし、今後は岡田ジャパンにも歯に衣着せず、思いのままに書き綴ってゆきたいと思っております。そしてJFAに対しても、さらにシツコくねちっこく絡み付いてゆければ…と思います。
プーアールさんもお忙しいでしょうが頑張ってください。連絡をお待ちしております^^
posted by 桐谷 | 2008-05-18 07:14
yohanさんへ
>財務アドバイザーは竹中平蔵さんのブレーンだった木村剛さんがやっていますよ。
情報ありがとうございました。2002WCの数十億とも言われる剰余金で建てた本郷のサッカーミュージアムに彼が関わっていたことは僕も何かで見聞きした覚えはあるのですが、財務アドバイザーをしている…とは存じませんでした。
汚染土壌入れ替えの為、600億超の追加投資が必要とされる豊洲への築地市場移転と、現実にはまず有り得ないオリンピック誘致で著名な石原将軍と、たいへん仲睦まじい川淵会長が、彼の経営危機に瀕した設立銀行の商売敵を運営していた木村剛さんとも懇意にやっていたとは…。これが川淵会長の政治力なのか、或いはJFAという160億円の売り上げと巨大な広告効果を誇る“一企業”の持つ政治力なのか…は僕には判りませんが、くれぐれも日本サッカー界から紡ぎだされたその富が、それに擦り寄る政界や財界の有象無象たちに吸い尽くされてしまわないよう、切に望みます。
posted by 桐谷 | 2008-05-18 07:54
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ 【キリタニ】
桐谷様
ご無沙汰しております、えいじ1968でございます。
>日本サッカー協会は15日に開いた理事会で、7月に改選を迎える役員の選出に関し、次期役員候補推薦委員会を設置することを決めた。
同委員会は川淵三郎会長を委員長に10人で構成。6月下旬に会合を開き、理事候補、会長、副会長、専務理事予定者の案を作成する。
この件について、きっと桐谷さんのエントリーがあるであろうと思っておりました。やはり、といいますか、もっともな内容のエントリーでした。
>同委員会は川淵三郎会長を委員長に~理事候補、会長、副会長、専務理事予定者の案を作成
これって、川渕氏が退任後も院政を行いたいが為の委員会なのでしょうか?
「お偉いさんの人事は我々一部権力者が決めるから、下々のものはその決定に黙って従っておけ」っていうことなのでしょうか。「民主主義」とういう言葉はJFAにはないのでしょうか。
>しかるべき数の推薦人を擁して、自由に立候補・選挙活動できるデモクラシーの概念
これこそが、今のJFAにもっとも必要なことであると私も思います。
民意を反映しない権力はただの独裁です。どこかで歯止めをかけなければ。
またしても取り留めのない長文を書かせていただきまして失礼いたしました。
当方、およそ2週間に亘り風邪に苦しめられております。桐谷さんもお体を大切にしてください^^
posted by えいじ1968 | 2008-05-18 08:57
えいじ1968さんへ
心強い意見と共感をいただきありがとうございます。
僕自身、ただスポーツとしてのサッカーを純粋に愛するものの一人でして、このような政治的な部分に言及したり論ったりすることはまったく本意ではないのですが、これは看過し続けることはできない大問題であると認識しています。
いずれサッカー界に限らず、スポーツを取り巻くあらゆる環境において、世界的に直面し、そして克服してゆかなければならない大きな課題なのだと考えます。
そしてその時に必要とされるのは、その原動力となり得るのは、僕達それを愛好するものの、そのスポーツそれ自体に向けられた純粋な部分での“愛情”なのではないかと考えています。
これらについて、今後も意見交換させていただければ幸いです。
HNからお察しする限りえいじさんも同世代だと思いますが、年を取ると本当に体調の快復が遅いですよネ^^;
僕も体のあちこちにガタがきておりますので、心中お察しいたします。お互い長生きしましょう^^
posted by 桐谷 | 2008-05-18 11:45
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ 【キリタニ】
キリタニ様
時間的に遅れたコメントですが、お許しください。ただ1点忘れられては困る部分について一言申し上げます。どなたが会長になられようが、ハントカ委員会を設立しようが構いませんが、所詮会長職とはシャッポ(帽子)を被った広告塔である事を忘れられては困るのです。全権を掌握した独裁者では無いのです。そのためにはその周りを固める方々が幇間、茶坊主の集まりであってはなりません。すなわち、皆さんがおっしゃる国内民意だけでなく世界的な流れ、FIFAを始めとする各組織の方向性に関わる情報を収集し、解析、予測を立て、長期的な視野の基で提言出来る組織こそが最も重要なものなのです。会長が替わる度に方向性が右往左往しては話になりません。会長の気分で代表監督が決まっては堪りませんからね。そのためには少なくとも各県のサッカ-協会を動かし、日本のサッカ-界が世界的な手本となるような代表選、運営組織となるように、我々が声を上げ続けなければいけないのです。長文になりそうなので尻切れっぽくなって申し訳ありませんが、会長職の選出に隠れてしまう独裁制(院政も含む)の危険性を排除する組織立てを求めるべきでしょう。駄文で済みません。真意が通じてくださればありがたいです。
posted by 蹴球爺 | 2008-05-18 17:16
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ 【キリタニ】
桐谷様、また現れました横浜のヒグマです。
良くも悪くも川淵会長が今の日本サッカーを引っ張ってきたことは事実である。それを最初に言っておきます。
私自身、今の日本サッカーにしたのは川淵会長であると思っています。しかし、裏を返せば川淵会長を超えようとする人が今まで出てこなかった。いや、いたかもしれない。が、彼のカリスマ性に消されたと思う。それだけ川淵会長の存在というのが大きかったのだと思う。
一時期川淵辞めろという声が上がった。このときになぜ「川淵の代わりになるのは私だ!」と強引でも立候補が出てこなかったのか。それは「積極性がなかった」ということではなかったのだろうか。本当に日本のサッカー界を変えようと思う人間は実はいないのではないのでしょうか。川淵にやらせておけばいいや。そう思う人間ばかりなのではないのでしょうか?
サッカー協会の再編。それにはもっともっと外部の空気が必要なのではないのでしょうか?閉鎖的だからもっともっと明るくしてもらいたいものです。そうすれば、極論になりますが、浦和vsG大阪のような大乱闘が起きないと思っております。
PS:千葉2勝目おめでとう。あぁまたマリノスはアウエーで負けた。
posted by 横浜のヒグマ | 2008-05-18 17:26
キリタニさんへ
改革者でも、在任期間が長くなるとその意識が次第に薄れ腐り始める。そして権力の亡者になる典型的パターンですよね。彼の場合。いい面もあったが、最後は醜くなってしまう。飛ぶ鳥跡を濁さずとありますが、引き際を間違うとこうなるんでしょうか。
いずれにせよ、協会の体質に関しては、もはや取り返しの付かない所まで来てしまっていると思うので、客寄せパンダのように海外組みを呼んで、スタンドを満員にして喜ぶような短期的なことではなく、しっかりとしたビジョンの元、強化できるような本来の体制を取り戻すために人材の育成は急務でしょうね。
オシムさんの位置づけを発展のために使うのか、ただ申し訳ないからそういうポジションにしたのか。それによって今後の本気度が分かると思います。多分川渕は口封じのために置いたんだと思いますがね…
それと、岡田監督がコケた後の万が一の保険だと思うんですよ。最悪岡田監督が解任になったら反町承認、オシム総監督ってなるんだと思います。そのくらいの悪知恵は働くでしょうから。いっちゃったって人は。
最後に本文とは関係ないんですが、悲しいことに全く代表に対する興味が戻りません。代表の試合が連続であるより、フツーにジェフの試合が見たいと思います。ホントにどうでもよくなってしまいました。
今回の召集もイケイケ劣化ジーコジャパンの展開は間違いないようですしね…
posted by ペン太郎 | 2008-05-19 07:44
蹴球爺さんへ
>皆さんがおっしゃる国内民意だけでなく世界的な流れ、FIFAを始めとする各組織の方向性に関わる情報を収集し、解析、予測を立て、長期的な視野の基で提言出来る組織こそが最も重要なものなのです。会長が替わる度に方向性が右往左往しては話になりません。会長の気分で代表監督が決まっては堪りませんからね。そのためには少なくとも各県のサッカ-協会を動かし、日本のサッカ-界が世界的な手本となるような代表選、運営組織となるように、我々が声を上げ続けなければいけないのです。
おっしゃられてること良く理解できます。
特に後段の部分、各県サッカー協会からの働きかけと世界の手本となり得る組織運営…といった部分は、僕も切に期待しているところなのですが、言うわ安し行うは難し…であるという事も重々理解しているつもりです。
けれどもこの岩盤だけは絶対に突破しなければならない。絶対権力者の善意や良心に頼る組織の在り方ではこの繁栄も栄華も絶対に長続きするものではないと僕は考えます。
>駄文で済みません。真意が通じてくださればありがたいです。
とんでもない。たいへん心強いご意見をいただきました。まずはこんな場所であってもそれぞれ意見交換を重ねながら、これらの問題意識をたくさんの方々と共有して、何らかの意見表明をしてゆきたいと考えています。いつも真摯なコメントをいただき、本当にありがとうございます。
posted by 桐谷 | 2008-05-19 17:46
横浜のヒグマさんへ
>私自身、今の日本サッカーにしたのは川淵会長であると思っています。しかし、裏を返せば川淵会長を超えようとする人が今まで出てこなかった。いや、いたかもしれない。が、彼のカリスマ性に消されたと思う。それだけ川淵会長の存在というのが大きかったのだと思う。
この6年の川淵会長の専制的な長期政権の中で、直接お名前は出しませんが石もて追われるように失脚した日本サッカー界の大功労者の方々が、部外者の僕の知る限りでも2~3人はいらっしゃったように思います。
そういう意味では川淵さんは希代の豪腕政治家であったと思いますし、また僕はその権力闘争自体を“非”とするものでもありません。どんな組織であれ、所詮はニンゲンの所業に変わりはないのですから…。
ただし一人の権力者が厳格なルールもなく、影に日向にその権力の座に鎮座し続ける今の状況というのは、組織にとって絶対に好ましいものではない。それはシステムによってオートマティックに絶えず自浄されなければならないもの…と僕は考えます。
そしてその座につきたい…と思っている方々はきっとたくさんいらっしゃるのだと思います。しかし、それを声に出して自己主張することが許されない悪しき“禅譲”のシキタリが構築されているのだとすれば、やはりそれは権力の硬直化に繋がるのだと思うのです。
その為にもあなたがここで語ってくださった、
>それにはもっともっと外部の空気が必要なのではないのでしょうか?閉鎖的だからもっともっと明るくしてもらいたいものです。
…という部分が非常に重要な要素となるのだと思います。
>PS:千葉2勝目おめでとう。あぁまたマリノスはアウエーで負けた。
ありがとうございました。
先日の1勝目に比べ、この2勝目は内容的にも非常に価値ある勝利だったと思います。やっと戦うベースが見えてきたかな…といった感じです。マリノスも苦しい試合が続いていますね。小宮山尊信の成長を僕も目を細めながら見守っております^^そろそろA代表で頑張ってもらいたいな…と期待しております。
posted by 桐谷 | 2008-05-19 18:09
ペン太郎さんへ
>彼の場合。いい面もあったが、最後は醜くなってしまう。飛ぶ鳥跡を濁さずとありますが、引き際を間違うとこうなるんでしょうか。
本当におっしゃる通りですね。彼は日本サッカープロ化の偉大な功労者であったことに疑う余地などないのです。が、その引き際はお互いにとって非常に残念なものとなりそうですね。
僕は僕自身のそれも含めて、ニンゲンなど所詮そんなものだ…と、どこかで諦めているのです。だからこそ、厳格なルールや自浄的なシステムが不可欠なのだと思っています。
>オシムさんの位置づけを発展のために使うのか、ただ申し訳ないからそういうポジションにしたのか。それによって今後の本気度が分かると思います。多分川渕は口封じのために置いたんだと思いますがね…
これもペン太郎さんらしい洞察ですね。僕も似たような思いで一連の流れを眺めておりました。
JFAによるオシムさんの位置づけもおおかた定まりつつあるようです。もうオシムジャパンの時代はやってくることがないのでしょうが、たった数ヶ月の短い期間でしたが、あなたとここで同志のように互いに心を通い合わせた時代があったことは、僕の素晴らしい思い出のひとつなのです^^
ジェフ2勝目は内容の伴った素晴らしい勝利でしたね。
ペン太郎さんもおっしゃっていたように、非常にシンプルで無駄のない4-4-2、或いは4-5-1のカウンター戦術で、足りない個力をよく補っていると思います。
攻撃では目立ったところがありませんでしたが、新居辰基は守備的負担の大きいポジションを非常によく頑張っていましたね。そういった部分にしっかりとフォーカスされるあなたの批評に、僕も心から共感しております。斎藤大輔も非常に良い“活き場”を手に入れましたね。マニシェのような鮮烈なミドルにド肝を抜かれました^^;
posted by 桐谷 | 2008-05-19 18:25
川淵三郎会長の退任とこの国のミライ【キリタニさんへ】
コメントが遅くなり、すみません。
僕が新JFA会長に望む所は、下記の2点です。
1 代表監督選定及び解任のルールを明確にして監督選 定及び解任の権限を委員長に委譲する事
技術委員会又は新たな委員会を設置しても良いのですが、新しい委員長には、代表監督が解任された時は自らも職を辞するという不文律を確立して欲しいと思っています。
2 2014ワールドカップでのアジア枠4.5を確保する事
2010南アフリカワールドカップでアジア勢が惨敗したとしても次のワールドカップでのアジア枠を減らさないように、FIFAで政治力を発揮するのがJFA会長に求められる力量でしょう。
僕は、JFAが政治権力の一部ではない組織なのでその運営が独裁的だろうと院政だろうと我々の「それは違うんじゃない?」と考える思想の自由や桐谷さんのブログ等でJFAのやりかたを批判出来る表現の自由を制限出来ないのであれば、JFA会長の行動の結果だけが我々の評価の対象になると思っています。
posted by ロベルト | 2008-05-21 22:34
キリタニさんへ
余談ですが、最近創刊されたJAPAN SOCCERと言う雑誌参考になりましたよいろいろと。川渕関係も書いてありましたが、大体みんなの予想通りみたいですね。いっちゃった発言やイエスマン人事など。
本文とは関係ありませんが、オシム、岡田の練習メニュー一覧の説明が書いてあって、目的や迷走の理由など良く分かりました。結果的にバーレーン戦はなるべくしてなったと言うことが良く分かりました。
posted by ペン太郎 | 2008-05-22 07:50
ロベルトさんへ
>コメントが遅くなり、すみません。
いいえ。まったくそんな事はありませんよ。
このエントリーはとても不人気だったようで、お付き合いいただいてとても嬉しく思います。
>1 代表監督選定及び解任のルールを明確にして監督選 定及び解任の権限を委員長に委譲する事
技術委員会又は新たな委員会を設置しても良いのですが、新しい委員長には、代表監督が解任された時は自らも職を辞するという不文律を確立して欲しいと思っています。
非常に合理的な意見ですね。
僕は選任と評価は2つの異なる組織によってなされるべきだと考えています。一つの明確な日本サッカーのコンセプトを共有することは大前提ですが、その“選任”の方の組織には外部(海外)の血を大胆に取り入れてみるのも一考かと考えます。
>2 2014ワールドカップでのアジア枠4.5を確保する事
2010南アフリカワールドカップでアジア勢が惨敗したとしても次のワールドカップでのアジア枠を減らさないように、FIFAで政治力を発揮するのがJFA会長に求められる力量でしょう。
現実問題として、そこにJFA会長がどれだけ関与し得るのかは僕には判りませんが、そうなる事が希望であることは間違いありませんね。
そして僕自身は開かれた“会長選の実施”を望みますが、それができないとしても、公約・マニフェストの表明だけはその職をとしてキッチリとして欲しいと思っています。
そして具体的に彼が考える日本のサッカー像とその為の取り組みとプランを明確に打ち出してほしい。それにプラスして本腰を入れたディスクローズの姿勢を期待したい。
きっとそうはならないでしょうが、僕は死ぬまでそれを求めていきたいと思います。
posted by 桐谷 | 2008-05-22 23:44
ペン太郎さんへ
JAPAN SOCCER
ご紹介いただきありがとうございました。なかなかオモシロそうな本ですね。サッカー批評と似たようなスタンスでしょうか…。今注文を出させていただきました。完読するのはいつになるか判りませんが、良い情報をありがとうございました。
代表に萎え萎えのペン太郎さん…
僕もあなたに強く言える立場ではないのですが^^;この6月を一緒に見守ってゆきましょう。
実際Jが見られないのは寂しいものですね。ジェフもせっかく良い兆しが見えてきたところでしたし、このままあと2、3試合続けたかったですネ。
posted by 桐谷 | 2008-05-22 23:51


