2008年05月06日
フッキとニッポンの限界
僕は悔しかった。 それはフッキの強引さゆえの失敗が…ではなく、それに対する我々ニッポン人の評価が…である。 “なんでパスを出さないの?” “どうして一人でやろうとするの?” “確率の低いシュートを、なんで、どうして、打ってしまうの?” 僕が彼であれば、そんな批判にいちいちにこう答えるだろう。 “やってみたかったから” そうして、 “きっとやれる…と思ったから!” 自分の限界はどこにあるのだろうか? それが判れば、きっと判断はたやすいし、今より賢いプレーができるだろう。 けれどもその限界を認め、限定された可能性の中に、彼が自分のプレーを探し始めたとしたらどうだろうか…?きっと僕はこの21歳の若者にこんなにもトキメクことはもはやないだろう。 若き日のエジムンドも、ロマーリオもアドリアーノも、常に限界のその先の…プレーを捜し求めていたストライカー達であった。そして今それを、僕たちはニッポンで、Jリーグで、見ているのである。結果、彼がどれほどの到達点に辿り着くのかは僕には判らない…。中東の果てでただ金の為にそのポテンシャルを燻らせたまま終わるのかも知れないし、もしかしたら欧州に渡り、メッシやテベスのようなタレントたちとバロンドールを争う選手にまで上り詰めるのかも知れない…。それはまったく判らない。が、その2つの可能性の均衡の中で、21歳の若さにして、このニッポンでそのプレーを披露してくれた選手は、このフッキが初めてである…と、僕はそれだけは断言できる。彼に訪れる未来が、そのどちらであったとしても、僕はまったく驚かない。 そしてその未来が、より実りあるモノになるように、 『パスじゃない。一人で行け。シュートまで行ける。できるっ。やれるよっ!』 そうTVの前で一人呟きながら、今彼のプレーを見ている。 ジョージ・ベスト、マラドーナ、エリック・カントナ、そしてエトオ、ルーニー…。飛びぬけた次元を有するタレントたちが、いつも少々クレイジーであることは世界の常識からすれば“当たり前”のことなのかも知れない。そして僕は、なぜかそんな彼らの物語が“嫌い”ではないのだ。アルシンド、ストイチコフ、ストイコビッチ、エムボマ、ウェズレイ、エメルソン…Jリーグにおいても、こうして光り輝いたタレントたちは、僕らの“規準”からみれば、多少なりともクレイジーな気質…を持ち合わせていた筈である。 僕はそれも含めて、今このフッキのプレーを愉しんでいる。プレーにしろ、キャラクターにしろ、その突き抜けたスケールであり、クラスを味わっているのだ。 東京ヴェルディVS横浜マリノス。 前半42分頃のプレーである。 1点のリードを得た前半残り3分ほどの時間帯。バイタルの少し手前の、状況的に可能性の見えない局面から、フッキは強引にゴールへ向かって左足を振りぬいた…。フッキであれば20回に1度は“入る”局面である。が、日本人であれば100回に1度しか“入らない”局面である。 その瞬間、スカパー解説の原博実さんであったと思うが、残念そうな声をあげた。そうだ。いつものあれ“なぜ、確率の低いシュートを打ってしまうのか…”というあの嘆きである。 100歩譲って、0-1のビハインドの局面、前半残り3分の局面でのその“嘆き”であれば、僕も甘んじて聞き流したい…と思う。けれども1点リードして、残り3分。ゲームは終始マリノスのポゼッションに押し込まれているし、展開が開けていた局面ではない。少々強引であろうとも “シュートで終わる” そのシチュエーションに、僕はあれ以上正しい選択など無かったと思っている。 そしてこれこそがニッポンの問題であり、大きな“壁”なのだな…と改めて思う。 ストライカーが育たない…という。 そしてニッポン人はシュートを打たない…という。だから敵にとって“怖く”無いのだ…と。 大きな森を仰いで、僕らはつねにそう嘆くが、一つ一つの木を見ながら、果たしてそんな“嘆き”に正しく向き合ってきたのだろうか…。日本を代表する元ストライカーのそんな言葉を聞いて、僕は小さくない焦燥と不安に苛まれたりもする…。 そして改めてフッキに、そしてニッポンのストライカーたちに、心の底からこう叫びたい。 やれる。きっとやれる。 パスじゃない、シュートまで行ける!…と。 そして、何度でも、失敗していいんだ…それがサッカーなんだ…と。 ★サッカーブログランキング…応援のクリック、いつも本当にありがとうございます★ ⇒⇒⇒人気blogランキングへ キリタニ100法『 キリタニ映画ランキング TOP10 』掲載いたしました。こちらもよろしくお願いします。 *現在このエントリーは、コメント欄に認証システムを導入しております。参加を希望される方は、ご面倒をおかけ致しますが【スポナビ、そしてサッカーに集うすべての皆様へ】にて当ブログのコメント欄に対するコンセプションを一度ご確認のうえ、コメントをお寄せください。
posted by 桐谷 |06:19 |
Jリーグ |
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posted by 桐谷 | 2008-05-06 06:24
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
何時も拝読し、その想いの明白さに関心しております。さて、今回の件ですが、小生の時代は、釜本邦茂がFWの基準でした。ですからFWはゴ-ルが見えたらシュ-トするもの、サイド(小生のポジション)は、FWがボ-ルとゴ-ルが同時に視野に入る場所にボ-ルを運ぶものとたたき込まれていました。FWで点が取れなければチ-ムは勝てないものだったからです。今でも実はそうだと思うのですが、中盤に中距離を正確に撃てる選手を揃えたがる傾向が顕著で、FWを単なるクサビ扱いにして、いわゆるトップ下なる妙なポジションを敬う傾向が強いことが、FWが育たない、少々強引なシュ-トを批判する因ではないでしょうか。中村俊輔崇拝が良い例でしょう。FWは如何なる時も点を取ろうとしてゴ-ルを目指すもの、決まった時の歓声と、入らなかった時の溜息をエサに成長する野獣でなければならないことをみんなが認識して欲しいものです。いかがですか?
posted by 蹴球爺 | 2008-05-06 09:53
蹴球爺さんへ
>小生の時代は、釜本邦茂がFWの基準でした。ですからFWはゴ-ルが見えたらシュ-トするもの、サイド(小生のポジション)は、FWがボ-ルとゴ-ルが同時に視野に入る場所にボ-ルを運ぶものとたたき込まれていました。
実は僕も釜本さんの現役最終幕のあたりをギリギリ拝見できた世代です。そして『ゴールが見えたらシュート』を徹底的に叩き込まれた世代です。
おっしゃる通り、日本はゴールそのものに対する評価が過小で、その前のラストパスを偏愛する傾向が顕著ですね。
柳沢敦のような上手くて繋げるタレントをトップとして重用しながら、その一方で彼はシュート意識が希薄だ…と叩かれたりする。FWには“全て”を求めて、ひ弱な中盤の一本のラストパスや一本のFKを礼賛したりしてきたこのニッポンの傾向には僕もかなりの違和感を感じてきました。
フッキはご存知のように一人で1試合10本のシュートを放つ事も珍しくありません。あのチーム力でそれだけ放てば、当然確率の低いシュートも多くなるわけですが、それをわがままであったり自分勝手であると断じ、もっと仲間にパスを出すべきだ…と強要してしまっては、僕はそこにフッキを起用する意義が損なわれると思うんです。
ハーフラインで孤立した状態でボールを受け、そこからターンして3人4人のDFを引きずりながら一人でフィニッシュまで持ち込めるFWなど世界を探してもそんなに居るものではない。たとえそれがゴールに繋がらないとしても、僕はそれだけで評価に足るプレーだと思うし、僕ら日本人にとっての何よりのお手本であると思うのです。
こういうプレーやスピリットこそ、僕らは賞賛しこの国に育んでいかなければならない…と思いますし、フッキがこのJ1での戦いで自らの限界を突き破り、そんな華やかなゴールを僕らニッポン人の鼻先に突きつけてくれた時に、この国のFW、ゴール、フィニッシュ…というものに対する価値観が変わってゆくのかも知れない…と思ったりもします。
だからこそ僕は、このフッキの活躍を心から祈っていますし、そのトライを非難するのではなく、愛でる、愉しむ、サッカーファンがもっともっと増えていってくれる事を切に望んでおります。
コメントありがとうございました。とても共感できるご意見でしたし、これからも一緒にニッポンのサッカーを、野獣のようなストライカーの誕生を、期待とともに一緒に見守っていただければと思います。
posted by 桐谷 | 2008-05-06 10:49
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
キリタニさんへ
私はこれまで、中盤の構成力や、ゲームメイク、ボールを持つと、何かしてくれそうな選手、そんな雰囲気を持つ選手を評価していました
強力なFW不在のJリーグにとっては自然に出来上がった特性だったのでしょうか。(サッカーを見るようになって日の浅い私にとっては、それが当たり前で、それがサッカーの面白さでした。ちょっと言いすぎですがゴールシーンそのものにあまり興味はありません。問題はその前だと思ってるので。)
フッキのプレーは、そんな私に新しい視点を与えてくれます。
FWに求められる極めてシンプルで当たり前の特性、ボールを持ったらゴールを狙え。それをこれほど強烈にプレーで見せ付けるられる選手。
チームプレイの中で、個の力を表現するのではなく、個の力で強引にチームを引っ張ってしまうピッチ上の王様。
おそらく彼のプレーは、これから育って行く日本の選手達にとって何の参考にもならないでしょう。なにせ、規格外ですから(笑 そして ナミダ)。
そんな希少な選手だからこそこれからも彼を見続けていきたいと思う。これからもどんどん無謀で強引な夢のあるトライを続けて欲しい。
そして、彼に憧れ無謀な挑戦に明け暮れるサッカー少年の中から、桐谷さんの言う野獣のようなストライカーが誕生することを願います。
posted by スナフキン | 2008-05-06 14:17
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
今回の考えは私も切に願っています
これまで生まれたレジェンドと言われるような選手が、みな
スクール育ちの良い子でないのは決して偶然では無いと
思っています
近年続々と良質な選手を生み出しているフランスでさえナンバーワンは路地裏でボールを蹴っていたジダンでしたし、私の好きなブラジルのロナウドやロマーリオもしかり。
桐谷さんの考えはワールドカップという最高にプレッシャーのかかる場面で「たった一人で」ドリブルで相手ゴールを
奪ってみせたマラドーナのゴールが組織全盛の現代においてもなお史上最高と言われ続けていることが証明しているのではないでしょうか?
だから私もフッキには3人だろうが4人だろうがぶち抜いて
ゴールを決めて評論家達を黙らせて欲しいと思います
また、そのフッキからスライディングで身体ごと根こそぎボールを奪って、涼しい顔で前線にフィードしてくれるような日本人のDFの登場にも期待しています(私はセリエA全盛の頃が好きでしたので(笑))
私の一押しの野獣、じゃなくて選手は京都の田原選手です。
鹿児島実業を出てマリノスに入団したものの出番が無くて、他チーム移籍、J2でそのまま戻ってこないで消えてしまうのかな?と思ってたら今年J1で元気な姿が観られて安心しました
彼のことは良く覚えていて、高校だか卒業してすぐだかの時に、イタリアと試合をした時に確か途中からの出場だったと思うのですが、出て来てヘッドで一発決めたんですよ。その後に記者に言った言葉が
「自分が出ないと点が入らないと思ってました」
こんなこと言える奴が日本にも居るのか!!
と当時かなりウキウキしたものでした。面白過ぎて友達にも言いまくった覚えがあります
あの気持ちと身体の強さは国際舞台で生きると思うので代表で見てみたいですがどうでしょう?
少し話がそれてすみませんでした。
サッカーを楽しみたいものですね
posted by コール | 2008-05-06 16:49
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
フッキの場合はプレー自体の評価と、選手としての彼の評価がない交ぜになっている部分はあるでしょう。要するに「しょせんフッキだろ?マラドーナじゃない」という評価ですね。
確かにFWとしての突破力とシュート力はすごいですが、チームにかなり深刻なリスクももたらす(守備しない、退場癖、チームメイトにも暴言を吐く)微妙な選手ですから。
札幌在住なので、彼の評価が冷たいことをよく感じていますし、それが「もっともだ」とも思っています。
ベスト・マラドーナ・カントナ…彼らがなぜ「レジェンド」なのかと言えば、それは彼らが「勝者」だからです。エキセントリックだろうが何だろうがチームを勝利に導いたから、彼らは認められるのです。確率の低いシュートを撃とうとかまわないんですよ、チームが勝てれば。
残念ながら、フッキはまだ「勝者」とは言えません。
去年のヴェルディは彼の力で昇格を果たしました。が、コンサドーレは彼を放出して昇格したし、フロンターレは彼を放出して明らかに上昇カーブを描いています。
ぶっちゃけて言えば、マイナスが大きいために、いてもいなくても総体としてチーム力が変わらない選手です。少なくとも現状は。
だから、ヴェルディがタイトル争いをするようになればフッキの評価も変わるのではないでしょうか。チームが勝てないと、エゴイスティックなプレーはエゴイスティックなだけですから。
客観的に見て判断ミスなら判断ミスと言うべきでしょう。エゴをむき出しにしたから失敗しても「よしよし、よくやった」と頭を撫でるのも本末転倒です。
大事なのは、失敗しても「オレのプレーが正しい!」と信じてエゴを貫ける心の強さではないですかね?
そして、そうした評価とは別に、原さんの「ため息」とやらは理解できないですね。キリタニさんの言うとおり、シュートで終わって何が悪いのか(フッキがそれと意識してシュートしたのか知りませんが)。
おそらくは、フッキという選手への先入観が判断の元にあるのでしょうけど。
posted by ラムダ | 2008-05-06 17:58
スナフキンさんへ
>チームプレイの中で、個の力を表現するのではなく、個の力で強引にチームを引っ張ってしまうピッチ上の王様。
おそらく彼のプレーは、これから育って行く日本の選手達にとって何の参考にもならないでしょう。なにせ、規格外ですから
その通りだと思います。現状彼のプレーは日本の若い選手達にとってあまり参考にはならない…。日本人が手本とするべきは、鹿島のマルキーニョスのようなスタイルであり、また目指すとすれば横浜マリノスのロニーや、ジュビロのジウシーニョのようなFWなのでしょうね。
僕ももしセリエAやプレミアリーグの舞台でフッキを見ていたとするならばここまでときめく事はなかったでしょうね。けれどもJリーグで、このクラスの若い“タレント”を見られる機会は今後もそうあるとは思わない。
TVを見ているとまるで“独りよがり”で“悪いプレー”のお手本かのように評価されるこのフッキを、その身体能力やプレーではなく、そのスピリットを、これからの日本を背負う若い日本人FWたちにはぜひ見て、愉しんで、そして自分なりの評価をしてみて欲しいと思っています。
少なくとも僕ら古い世代の“ニッポン”的感覚で、彼の突き抜けたポテンシャルであり、個性を、見誤ったり貶めたりすることで、若い世代に偏狭な価値観を植え付けてしまうことは避けたい…。
トライすること、楽しむ事、そして自分の限界を自分自身で拵えてしまわないこと…。若い世代のFWたちが、そんなフッキのプレーに、ポジティブなメッセージを読み取ってくれていることを僕は願っています。
posted by 桐谷 | 2008-05-06 22:29
コールさんへ
>だから私もフッキには3人だろうが4人だろうがぶち抜いてゴールを決めて評論家達を黙らせて欲しいと思います
また、そのフッキからスライディングで身体ごと根こそぎボールを奪って、涼しい顔で前線にフィードしてくれるような日本人のDFの登場にも期待しています
僕はフッキに、2002年WC初戦でフランスを破ったセネガルのディウフのプレーぶりを重ね合わせてしまうんですよ。あの頃のディウフが、丁度今のフッキの年頃と同じぐらいだったのではないでしょうか?そして彼と同じだけのポテンシャルを、フッキは有していると僕は思っています。ディウフ同様に、欧州で成功するかしないか…は運や性格的な部分に大きく左右されるものと思っているのですが…。
そしてFC東京とのゲームでフッキを見事にストップさせた日本人選手がいました。長友佑都くんなんですが^^
フッキのような選手がJリーグに居てくれて、そしてそこで長友くんのような優れたタレントが更に磨かれてゆく…。彼らにとってそれは得がたい“体験”だと思いますし、だからこそまた、フッキのようなタレントが正当に評価され、愛でられる、ニッポンという国であって欲しいと僕は思います。
>私の一押しの野獣、じゃなくて選手は京都の田原選手です。
彼もフッキと同じ匂いのする選手ですね^^;
僕も高校時代から彼のプレーはずっと注視してきました。そして紆余曲折はあれど、よくぞここまで登り詰めてきてくれたなぁ…と今京都での彼の活躍を眺めています。
彼と岡田さんとの関係は判りませんが、順当であればそろそろ代表に呼ばれる頃合かも知れませんネ。田原豊のもフッキと同様、今後応援してゆきたいと思っています。
コメントありがとうございました。
posted by 桐谷 | 2008-05-06 22:51
ラムダさんへ
>確かにFWとしての突破力とシュート力はすごいですが、チームにかなり深刻なリスクももたらす(守備しない、退場癖、チームメイトにも暴言を吐く)微妙な選手ですから。
札幌在住なので、彼の評価が冷たいことをよく感じていますし、それが「もっともだ」とも思っています。
僕は札幌時代のフッキは見たことがないのですが、チームに大きなリスクをもたらす…という部分はその通りだと思いますし、あなた方がもしフッキに悪印象をお持ちであるとすれば、やはりそれ相当の理由があるのだと思います。
ただ僕は昨年と今年のフッキしか知りませんが、川崎でもヴェルディであっても、僕の目にはゲームを見る限り、フッキはフッキで在り続けている。
逆に言えば、川崎はこのフッキをどう活用・利用してチームを変革させてゆきたかったのか…?そしてもし今ヴェルディの中でフッキの存在が浮いたものとなっているのだとしたら、何ゆえ彼を呼び戻したのか…?その辺を僕は関塚さんと柱谷さんに聞いてみたいですね。
>去年のヴェルディは彼の力で昇格を果たしました。が、コンサドーレは彼を放出して昇格したし、フロンターレは彼を放出して明らかに上昇カーブを描いています。
ぶっちゃけて言えば、マイナスが大きいために、いてもいなくても総体としてチーム力が変わらない選手です。少なくとも現状は。
おおまかな結果を見る限りフッキがいなくなってチームは上昇した…と川崎を評価される方々が大勢だとは思いますが、その試合を見続けてきたものの感想としては、フッキがいたJの2試合よりも、フッキが消えたその後のナビスコ2試合の方が内容はひどかったですよ。試合は見ていませんが、今の川崎はもちろんだいぶチーム力は向上してきたのだと思います。
そしてそれらが全部フッキの所為だ…とは僕は思いません。何度もいいますが、フッキをどう調理しようと思っていたのか…それともそもそも現場としては望まぬ“復帰”であったのか…そちらの方に興味があります。
>客観的に見て判断ミスなら判断ミスと言うべきでしょう。エゴをむき出しにしたから失敗しても「よしよし、よくやった」と頭を撫でるのも本末転倒です。
大事なのは、失敗しても「オレのプレーが正しい!」と信じてエゴを貫ける心の強さではないですかね?
ひとつ反論をさせていただければ、僕はフッキの“エゴ”を賞賛しているのではないのです。
可能性に満ち溢れたストライカーが、少々強引にでもゴールへ向かう姿勢…ニッポンのサッカー界にもしそれを“エゴ”と断じてしまう概念や認識…というものがあるとすれば、僕はそれ自体に不安や焦燥を感じる…という事です。
フッキはもっともっと成長しなければならない…僕ももちろんそう思っています。ミスも少しずつ無くしていかなければならない…それも成長の一要素であることに間違いはありませんから。その上で、彼には世界のテッペンまで登り詰めて欲しい。
そしてその為にも、今ここで小さくまとまって欲しくはない。その限界を、可能性を、さらに上へ引き上げながら、このJリーグで変わらぬ成長を続けて欲しい…僕はそう思っています。
posted by 桐谷 | 2008-05-06 23:26
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
ディウフ懐かしいですね〜(まだ全然現役でやってますが)
私も日本代表が仏W杯の前にセネガルに親善試合でやられた試合を観て一発で好きになりました。
強い、上手い、早い、さらにフリーキックまで決められて、当時、私は「絶対W杯の後に欧州でブレイクする!」と飲み会でサッカー好きの友人に熱弁をふるった覚えがあります。
当たりませんでしたが...
フッキに比べると彼の方が少しテクニカルな印象ですかね
よりプレーエリアが広いといいますか。
あの大会のセネガルはブルーノメツが上手くまとめていて、いいチームでしたね
どうせならヴェルディはディウフも呼んで、バッドボーイズ結成してくれないですかね
アドリアーノ(フッキ)とロナウジーニョ(ディウフ)みたいなツートップになってくれるのではないでしょうか?
絶好調なら欧州のビッグクラブ相手にジャイアントキリングも夢じゃない...かもしれません
実現しても、練習中に大喧嘩でもしてどちらか退団しちゃいそうですが、それはそれでサッカーらしくて私は好きです(笑)
長友選手は私はサッカー番組で「フッキを止めた男」の扱いで特集をされているのを見ただけですが、ああやって注目されるのはいいですよね
リーグに良いFWが入れば必然的に良いDFも育ってきますから。今後も楽しみですね
最近あまりサッカーを見ていないので、仕事の合間に何とか横浜国際にでも観戦に行きたいと思います!
posted by コール | 2008-05-07 00:02
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
【キリタニさんへ】
20回に1回しか入らないシュートという選択肢しか無い状況で、且つそのシュートで、ゴールを奪わなければならない状況であれば、シュートを選択しても良いと思うのですが、仮に他の選択肢を選ぶことで、ゴールの可能性が高まるのであれば、「撃つ」が必ずしもベストな選択とは言えませんよね。もちろん、確率が高ければ必ず入るものではないし、低いから入らないものでもないと思うのですが、結果ゴールを奪うに至らなかったわけで、その「結果」から考えるとやはり、彼の選択はミスであったと言えると思います。要はゴールを奪うためのファーストチョイスがそれでいいのか?ということです。サッカーにおいて、チャレンジは必要だと思いますが、ゴールを奪えなていない以上、そのチャレンジは選手の判断ミスとみなしていいのではないでしょうか。
その上で、選手には勇気と責任を持ってプレーすることが求められ、それを観るファンもそのプレーに対して、エゴか、それとも可能性のあるチャレンジかを見極めることが必要なのではないですか。
いいプレーがゴールを生むのではなく、ゴールを生むプレーが良いプレーなのだと私は考えています。
追伸 ブログを読んでいて、管理人さんのサッカーに対する熱い思いをいつも感じています。これからもがんばってください。
posted by Hong Kong | 2008-05-07 00:16
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
桐谷さん
こんばんわ。
本当にフッキは素晴らしいですよね。そして彼のスタイルに融和し始めた東京Vは癖のある良いチームになりつつありますよね。^^
ただ、それを日本人ストライカーに求めると日本の現状には少々難しい問題もありますね。
日本サッカーが高度な組織的戦術に活路を見出している現状は間違いじゃないと思います。
ただし、結果としてFWにも守備面での連動や攻撃的戦術での授受両方のスキルなどの得点以外のセンスやハードワークが求められていますよね。
ここに現在の日本にはFWの独創性より協調性が育ってしまう土壌ができあがってしまってますよね。
高木琢也や久保竜彦、高原直泰の初期の頃もフッキとはスケールは違いますが、かなり荒削りな魅力があったと思いますが、クラブやA代表で綺麗に研磨されてしまった感があります。
問題は如何にそれらの数少ない日本人原石を育てるかといったとこでしょうか。
あるいは夢の無い話ですが、日本代表チームには10人の連動があればストライカーはいらないのでしょうか。
ただ、A代表の試合での攻撃陣がアタッキングサードで前を向いているにもかかわらず、パスコースが無くなるといったん引いて体勢を整える光景にはイラっとしますね。
ドリブル突破やシュートという選択肢は無いのか! と毎回叫んでしまいます。^^;
フッキのような日の丸戦士が育ってほしいですね~。
posted by プーアール | 2008-05-07 00:18
コールさんへ
>フッキに比べると彼の方が少しテクニカルな印象ですかね
よりプレーエリアが広いといいますか。
そうですね。ディウフは基本的にウィンガー特性があったように思います。そしてフッキよりテクニックとアジリティに優れている。が、キック力やパワーに関してはフッキの方が上…という印象でしょうか。今もプレミアで頑張っていますネ。大成するかしないか…は、そのポテンシャルにプラスして、“強いからだと強い心+運”さらに代理人の手腕と判断…現代サッカーにおいてはこの4つの要素が欠かせないものだと思います。
バッドボーイズ結成…は確かに夢のある話ですね^^
そしてエジムンドの時代から、なぜかヴェルディというチームは、そっちのキャラに対して包容力と理解が感じられます。実際ヴェルディにアドリアーノのような選手が加わり、TV放映権が自由化されれば味の素スタジアムを満杯にできるようなチームになるかも知れない。実はヴェルディというクラブは、非常に可能性を秘めたクラブチームなのではないかと僕は思います。ただバッドボーイ…という意味では今のトリオもかなりのバッド臭を発していますよ^^;ディエゴもレアンドロもなかなかのものだと思います。
posted by 桐谷 | 2008-05-07 08:06
Hong Kongさんへ
>サッカーにおいて、チャレンジは必要だと思いますが、ゴールを奪えなていない以上、そのチャレンジは選手の判断ミスとみなしていいのではないでしょうか。
サッカーというゲームが、常にゴールの為に90分という時間で構成されるものなのだ…とすれば、あなたの意見に賛同します。
けれども僕はそうではない…と考えています。
ゴールが最優先される局面もあれば、ボールを失わないことが最優先の局面もある。そして多くはその2点の間で“均衡”のとれた判断…をすることが求められる。
>結果ゴールを奪うに至らなかったわけで、その「結果」から考えるとやはり、彼の選択はミスであったと言えると思います。要はゴールを奪うためのファーストチョイスがそれでいいのか?ということです
あなたがあの試合をご覧になったかどうかは分かりませんが、あの局面で言えば、右からフリーで福西(?)が縦に抜け出すかにも見えたが、その可能性は50:50程度だったようにも思います。福西に繋がれば大きなチャンスを迎えられたかも知れない…が、カットされればカウンターの危機に晒されたかも知れない。
前半残り3分。1点リード。そして押し込まれた状態…。
僕が監督であれば、シュートで攻撃を終えてくれたフッキの判断を褒めてあげたいと思います。
そしてピッチにおいて常に正しい判断を下すという事は、理想でありながら絶対に有り得ない現実である…とも僕は認識しています。ピッチを俯瞰する僕達にはおおまかにはそれが判断できますが、ピッチ上に居る彼らにはそれはなかなか見えにくいものです。また判断が正しくとも技術で失敗に終われば、そのトライは最大のチャンスから最大のピンチにも変わりうる訳です。
そんな中で、選手達はどのような意識や覚悟において、プレーを選択するのか…その一点において、FWであるフッキが自らでフィニッシュまで持っていこうとする姿勢…それを僕は何よりも大切で尊い姿勢である…と評価しているという事なのです。
勿論あなたのご持論を否定するものではありません。これは僕の個人的な概念であり、サッカーの“正解”である…などと言うつもりはありません。
またお付き合いください。あなたのおかげで本文の抽象的な文章を、少し判りやすく解説することができたように思います。
posted by 桐谷 | 2008-05-07 08:28
プーアールさんへ
>本当にフッキは素晴らしいですよね。そして彼のスタイルに融和し始めた東京Vは癖のある良いチームになりつつありますよね。^^
本当にその通りですね。実はあの3人のマッチングは非常に“よろしくない”と僕は思っています^^;3人とも足元に欲しがるばかりで本当に動きませんからね…。そんな中で、一番のお兄ちゃんのレアンドロが汗かき役を買って出ている。それを福西や服部なんかが必死で汗をかきながら補完している。そしてそれでもなかなかパスは出てこない訳ですから、福西や服部からみれば、『ざけんなっフッキ…』となるのは当然の事なのだと思います^^
けれどもそんな感じでありながらもチームとして少しずつ攻撃のカタチが形成されつつある…。そこに柱谷監督がどれだけ“関与”してきたのかは僕にはまったく見えませんが、福西や服部、そして大野、菅原といった選手の頑張りや大人びた戦術眼、そしてその忍耐力・対応力は賞賛に値するものだと僕は思っています。
あなたの日本人FWに対する見解はその通りだと思います。僕も近い将来この国に“フッキ”的なストライカーが現われるとはまったく思いません。
けれどもこれまで日本を引っ張ってきたストライカー達、その多くは海外へ活躍の場を求めて、そしてJへ帰ってきましたが、みんな“ゴール”への意識は高い…と感じないでしょうか?
プーアールさんの言う久保や高原、さらにカズ、大久保…みんな日本人の中で見れば、ゴールに対する意識は相対的に高い。“自分が決める”という意識が感じられるプレーヤー達だと思います。
だからこそ僕はフッキを、そして彼らのようなストライカー達の“意識”を、この国はもっともっと評価して育んでゆくべきだと思っています。
僕はこの10年の日本で最高のFWは柳沢敦であったと思っているのですが、一方で彼は、やはりそのポテンシャルを100%発揮できたとは言えない…とも思っています。
決して彼を否定しているのではない。むしろ彼は環境や意識の持ちようによっては、ポルトガル代表のパウレタのようなストライカーにも成り得た…と思っています。
ただし、上手すぎるが上に、器用すぎるがゆえに、そして周囲が見えすぎるがゆえに、その可能性を自らで狭めてしまったようにも思えるのです。
彼にフッキのような“意識”や“スピリット”があったら…そう思うと、僕はやはりこれからのニッポンのFWたちに、
『前を向け、パスじゃなくてシュートだ!失敗を恐れるなっ。きっとやれる』
そう言ってケツを叩いてやりたいな…と思っています^^
posted by 桐谷 | 2008-05-07 08:55
【キリタニさんへ】~あきら@です
キリタニさん、こんにちは。あきら@です、またお邪魔します。
強引に、半ば無茶にでもシュートを撃つフッキ、彼については賛否両論あるところですね。
でも私は、シュートをセレクトする姿勢、日本人FWには見習ってほしいと思います。個人的に思い出すのはエメルソン(感謝・憎しみの交錯する浦和の功労者FW)。彼も、無茶な位置から「それちょっと無理でしょ!?」と言いたくなるシュートを撃ち、そして外していた記憶も多いです。
結局シュートがうまくなるには、シュートすること(練習でなく、実戦で)だと思います。そういうトライ&エラーで、逆に「ここはパスを選ぶ」という、「逃げ」でない「攻撃的」なパスだって活きてくると思いますから。
昨日、埼スタの浦和‐千葉戦に行ってきました。相馬のゴールは、その典型だと思います。闘莉王はシュートする選手、1点目は彼、だから千葉守備陣は闘莉王のシュートを警戒、とそこで闘莉王は相馬の出てくるスペースにパス、と。
パスだって本来、パスのためのパスではなく、シュートのためのパスですから。
誰か(外国人監督だった)が言っていました。「日本人FWのシュートは確かにうまくない。だからシュートしない、では無意味だ。下手なら倍のシュートを撃て」と。
posted by あきら@ | 2008-05-07 12:33
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
>ゴールが最優先される局面もあれば、ボールを失わないことが最優先の局面もある。そして多くはその2点の間で“均衡”のとれた判断…をすることが求められる。
時に極論を唱えながらも、その裏側をも包んでしまう視野の広さ、バランス感覚、桐谷さんの論理はまさにサッカーそのものですね。
虎穴に入らずんば虎児を得ず。
ゴールを量産する選手というのは、ゴールチャンスをふいにする(ふいにしたように明らかに見られる)リスクと常に戦っているわけですね。
そして難しいのは、そういうチャレンジ精神が時にチーム戦術(の発展)の妨げとなり得るところですね。
逆に言うと、日本代表の短期的な育成を考えた時、野獣は居ないし突然出現することもないであろうから、野獣が居なくてもチームとして戦える高度な戦術を浸透させるのが一番の強化方法だと思いますが、それは野獣の出現に自ら蓋をしてる一因にもなりますもんね。
まあしかし、FWというポジションを与えられる以上、『絶対俺が決める!』というスピリットを強く持ってプレーしてもらいたいものです。チームメイトや監督に少々、怒られようとも。
まあでも個人的な本音を申しますと、日本人の社会性、メンタリティからすると、非常に難しい問題だなぁと思います。。
posted by hiro | 2008-05-07 14:43
フッキとニッポンの限界 【キリタニ】
桐谷さんのおっしゃる通りフッキは楽しい選手ですね。
新潟戦で彼は一人で10何本のシュートを打ちました、ゴールを割ることは幸運にも(新潟にとって)なかったので何とか引き分けることができましたが新潟は殆ど攻撃できませんでした。
彼一人でゲームがまったく違うものになり、彼一人を観るためにスタジアムに足を運ぶ気になってしまう、そんな魅力を持っていますね。
セネガルのディウフも衝撃でしたね、
彼が当時世界最強と言われたフランス守備陣をいとも簡単に置き去りにした時
「サッカーは残酷なスポーツ」だなと思いました。
面倒なフェイントなどできなくてもチョンとボールを出し、相手より早く追いつけば決定的なチャンスになるわけですから。
でも世界的な大会でアフリカのチームが圧倒的に強いかと言えばそうでもありませんよね。サッカーの奥深さがそこにあり日本人でも諦める必要はないと信じています。
桐谷さんのおっしゃる通り「自分が決めるんだ」とフォワードなら当たり前に持っている気持ちが日本選手に少し足りないのは寂しいですね。
ドイツW杯、柳沢は押し込むだけの簡単なパスを受けながらチャンスを逃しました。あの時柳沢が「打つな、オレによこせ!」と思っていれば違う結果になったような気がします。
「成功を絶えずイメージする」全ての競技に必要な思考。
日本サッカーに少し足りないのかも知れませんね。
posted by CHUE | 2008-05-07 14:54
あきら@さんへ
あきらさん、お久しぶりです。
来ましたね^^
やっとあの浦和レッズが帰ってきましたね。
いろんな要素があるとは思いますが、やはり闘莉王の存在、勝負事における戦う気持ち…というものの大きさを、まざまざと見せ付けられた気がしています。
タイプは少し異なりますが、フッキは確かにエメルソンと同質のスピリット…良い意味でも悪い意味でも同様の匂いを放つタレントですね。そしてあきらさんの見立てがどうか非常に興味があるのですが、同じ21歳時点での“可能性”を推し量るならば、僕はフッキの方が少し上位なのではないかと思っています。
これについては、またエメルソンを見てきたいろんな人の意見も聞いてみたいところです。
>。「日本人FWのシュートは確かにうまくない。だからシュートしない、では無意味だ。下手なら倍のシュートを撃て」と。
本当にその通りですね。
若いうちから自分の限界を拵えて、その中でプレーすることを覚えてほしくはない…。その限界を突き破れっ…と僕はいつもそう思いながら、日本の未来のエースストライカーたちのプレーを眺めています。
posted by 桐谷 | 2008-05-08 12:16
hiroさんへ
>>ゴールが最優先される局面もあれば、ボールを失わないことが最優先の局面もある。そして多くはその2点の間で“均衡”のとれた判断…をすることが求められる。
これは実は言葉足らずでしたね。
“マイボールの状況において…”と付言しなければ不完全だったと思います。そしてさらに付け加えるならば、
“できるだけセーフティーに相手にボールを預けなければならない局面すらある…”
フッキの意図したところかどうかは僕には判らないし、十中八九違った思いますが…^^;ゲームの中から僕が抜き出したそのワンシーンは、まさにその“セーフティーに相手に預ける”べき状況そのものであったと僕は思っています。
ところで最近妙に口が上手くなってるよネ^^なんで?
>そして難しいのは、そういうチャレンジ精神が時にチーム戦術(の発展)の妨げとなり得るところですね。
逆に言うと、日本代表の短期的な育成を考えた時、野獣は居ないし突然出現することもないであろうから、野獣が居なくてもチームとして戦える高度な戦術を浸透させるのが一番の強化方法だと思いますが、それは野獣の出現に自ら蓋をしてる一因にもなりますもんね。
これは本当にその通りですね。そしてその状況を選手たちそのもの…というより、これまでの指導者の概念や見るこちら側の視点で、無意識に窮屈な蓋をこしらえてきたのではないか…?このフッキへの評価を通じて、僕はそんな苛立ちすら覚えるのです。
>まあでも個人的な本音を申しますと、日本人の社会性、メンタリティからすると、非常に難しい問題だなぁと思います。。
確かにサッカーはその国の文化と無関係では居られませんからね…。けれどもここを“ブレイクスルー”する事ができなければ、僕はニッポンのサッカーはどこまでも南米や欧州の後塵を拝するばかりだと思っています。
まずは僕らのそれを見る視点から変えてゆこう…このフッキをもっともっと愛でて、評価してゆこう…という僕からの提案なのです^^
posted by 桐谷 | 2008-05-08 12:31
CHUEさんへ
お久しぶりです。
まずは最近の復調、おめでとうございます^^
結局ダヴィは馴染む事無く帰国する運びとなったようですが、やはりアレッサンドロは持ってましたネ。彼の敏捷性やターン技術、そして高いスキルをコマギレながら垣間見、モチベーションさえ失わなければいずれ活躍できるストライカーだと見込んでいました。
マルシオも復帰し、これからが愉しみになってきましたネ。
>新潟戦で彼は一人で10何本のシュートを打ちました、ゴールを割ることは幸運にも(新潟にとって)なかったので何とか引き分けることができましたが新潟は殆ど攻撃できませんでした。
彼一人でゲームがまったく違うものになり、彼一人を観るためにスタジアムに足を運ぶ気になってしまう、そんな魅力を持っていますね。
この試合僕も90分間拝見しました。
怖かったでしょ?フッキ…。
結局ゴールを割ることは有りませんでしたが、日本人とはシュートレンジが10Mも異なる。見ていて本当に楽しい選手だと僕も思います。
>でも世界的な大会でアフリカのチームが圧倒的に強いかと言えばそうでもありませんよね。サッカーの奥深さがそこにあり日本人でも諦める必要はないと信じています。
この僕から見てもアフリカのタレントたちは“一人”で頑張りすぎる^^;けれどもそんな中から生まれてきたタレントたちだからこそ、今欧州のサッカーシーンの頂点で光り輝くパフォーマンスを発揮できているのだと思うのです。
コツコツと力を合わせ協力し合うのもニッポンの良さ、文化ではありますが、ピッチ上においても余りに協調や協力を求めすぎる価値観は、ストライカーの養成においてはある意味“障害”ですらある懸念すら感じるのです。
単にスキルやフィジカルだけではなく、そのメンタル面も含めた大局的な“概念”の変革が求められているのではないでしょうか?
posted by 桐谷 | 2008-05-08 12:47
フッキとニッポンの限界 【キリタニさんへ】
>そして改めてフッキに、そしてニッポンのストライカーたちに、心の底からこう叫びたい。
やれる。きっとやれる。
パスじゃない、シュートまで行ける!…と。
そして、何度でも、失敗していいんだ…それがサッカーなんだ…と。
桐谷さんの日本サッカーに対する深い愛情が感じられる名文に思わず涙してしまいました。^^
又、僕のJリーグ発足後の日本サッカーに対する不満を的確に表現していただきありがとうございます。全く何度TVの前で「なんでシュートを打たないんだ!シュートコースが、開いていただろう。」と叫んだ事か。最も最近は、だいぶJリーガーもシュートを打つ意識が高まって来たのも事実で、川崎vs鹿島戦での青木の2点目などは数年前では見られなかったシーンでした。現在のJリーグのストライカー達の問題点の一つは、ファーストタッチで次にシュートまで持っていける所にボールをコントロール出来ない事だと思っています。
僕の考えでは、ストライカーは野球に例えれば4番バッターが0-3のカウントから打ちに行って凡打しても許される様に可能性の低いシュートでもチャレンジして良い存在なのだと思っています。ただ、もう一つ野球に例えさせてもらうとストライカーの精神的適正は、エースピッチャーの様に「俺の球を打てるもんなら打ってみろ」ならぬ「俺のシュートを止められるもんなら止めてみろ」的なお山の大将、天上天下唯我独尊タイプでは、ないでしょうか。
又、フッキがあそこでパスを出さなかった事に関しては、オプションを含めたチームとの契約内容にアシスト項目の有無で変わってくるのだと僕は、思っています。
最後に、明日の再注目カードはやはり川崎vs浦和戦ですね。壮絶な打ち合いになると予想していますが、谷口の動きを中心に観戦します。最近の川崎の好調さは、彼の復調が大きいと判断しています。
posted by ロベルト・ジーコ・ロッシ | 2008-05-09 23:17
ロベルト・ジーコ・ロッシ
あなたから共感を得られたことはとても心強く思います。そして青木 剛に触れられていますが、僕も彼を高校時代からずっと注目してみてきましたので、最近の頼もしさ、日本を代表するボランチとして一本立ちしたその姿にはとても感慨深いものがあります。おっしゃられるように日本のMFのシュートへの意識はだいぶ高まってきましたし、10年前に比べればそのシュートレンジも3~5Mほど広くなったような気もしています。
ただしそれに比してFWのゴールへの意識、執念…といったものにはさしたる変化が見られない…。これは非常に残念な事だと思っています。
野球に例えられた考察は非常に分かり易いですね。
おっしゃる通り日本のFWには、失敗することへの割り切り…思い切りの良さ…といったものが欠けているように僕も思います。日本のFWたちはシュートを外すと味方に謝りますが、フッキなどは知らん顔です。それは一方で日本的情緒とも取れるのですが、もう一方でシュートする…それを外す…といった行動への、誤った、過剰な加害意識すら感ずることがあるのです。
FWはやはり他のフィールドプレーヤーとは異なった価値観、育成の在り方を考えなければならないのかな…と僕は考えています。
>又、フッキがあそこでパスを出さなかった事に関しては、オプションを含めたチームとの契約内容にアシスト項目の有無で変わってくるのだと僕は、思っています。
これは常々僕も考えていた事なのです^^
例えばゴールに1万ドルのボーナスを付与するのであれば、アシストに対しては2万ドルのボーナスを与えればいい。僕ならばきっとそうするでしょう。そしてそれでもきっとフッキは打ち続ける…^^;
けれども彼にそういった視点を金銭によって提示することは、僕も非常に賢いやり方だと思っています。
明日は僕も川崎vs浦和戦拝見させていただきます。谷口も非常に好調なようですし、僕は個人的に菊地光将くんのプレーに注目してみたいと思っています。
鹿島も負けられない試合ですね。結果はでていませんが、清水決して弱くないですよ。こちらも楽しみにしております。頑張ってください。
posted by 桐谷 | 2008-05-09 23:44
フッキとニッポンの限界 【キリタニさんへ】
>FWはやはり他のフィールドプレーヤーとは異なった価値観、育成の在り方を考えなければならないのかな…と僕は考えています。
その通りですね。ただ、より正確に表現するならば、FW(
最前線にいる選手)は育成できるがストライカー(点取り屋)もしくはフィニッシャーは天性の才能が必要なので育成できない、我々としてはその非凡な才能をスポイル若しくは抹殺しない様に温かく見守る事が必要なのではないでしょうか。
>シュートする…それを外す…といった行動への、誤った、過剰な加害意識すら感ずることがあるのです。
シュートは、外れるものだという意識でプレーすれば良いのだと思います。僕は、テニスを週一ペースで行っていますがサーブは2回打つ内のどちらかで入れば良いという
認識でプレーしています。要するに、1試合の内に10本
シュートを打って1回ゴールすれば良いのだという割り切り
が必要なのだと思います。
>そしてそれでもきっとフッキは打ち続ける…^^;
間違いない…^^フッキが特別に重要だと考えている試合
以外は、きっと打ち続けるでしょう。そして、それこそが
フッキが一流のストライカーの素質を持っている由縁なの
であり、桐谷さんが彼を気に入っている理由なのでしょう。
posted by ロベルト・ジーコ・ロッシ | 2008-05-10 23:20
ロベルト・ジーコ・ロッシさんへ
>ただ、より正確に表現するならば、FW(最前線にいる選手)は育成できるがストライカー(点取り屋)もしくはフィニッシャーは天性の才能が必要なので育成できない、我々としてはその非凡な才能をスポイル若しくは抹殺しない様に温かく見守る事が必要なのではないでしょうか。
↑これ…らしい表現だネ^^;
添削上等っ…でも、これはおっしゃる通りでございますネ。
知らず知らずのうちに、僕らはゴール前までも“確率”を求めすぎてしまっている。“確率”を求める事で、実はその“確率”を失ってしまっている…という局面があまりにも多すぎる。選手だけでなく指導者も、僕ら見る者の側も、それを自覚しピッチ上の選手達に良い影響を与えていければ…と思います。
テニスのサーブの表現、非常におもしろいですね。
ファーストサービスの確率を追いすぎればエースは取れないし、逆にエースを狙いすぎれば試合を壊してしまう恐れもある…結局はそのバランス…なんだけども、ニッポンのストライカー達には少しそのチャレンジが欠けているのではないか…と、きっとそういう事なんだよネ^^
現状のフッキはその10本に1本が入ってくれないのが問題なんだけど、そのうちきっと爆発するタイミングが来ると僕は思っています。
しかし、見ていてバランスは決して良くないんだよね、今のヴェルディ…。
フッキとのトリオが、もしレアンドロとディエゴではなく、マルシオ・リシャルデスとジウシーニョだったら、フッキはヴェルディに居ても得点王取れるような気がするのですが…。まあ、この困難の中で、彼自身がさらに成長してゆくことを望んで見守ってゆきたいと思います。
ところで内田君もそろそろ戻ってくるようですね。やっぱり鹿島は戦術的に両サイドバックが本当に重要なんですね…。明日の試合はわけ合って見れないのですが、幸運を祈っております。
posted by 桐谷 | 2008-05-11 00:21


