2006年08月15日

第3部:「サッカーにおける自主性とは?」(3)

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※対談収録日:2006年7月11日

■DFラインの高さを決めるのは?

KIND: 今回の代表について指摘されるポイントの一つに「DFラインの高さについて、選手間の意識に溝があった」というものがあります。実際それはあったと思うんですが、それはどこに原因があったんでしょうか?

浅野: やっぱりそれは、ジーコの監督としての手腕を問われても仕方ないと思います。DFラインの話についても、方向性を絞ってくれないと議論のしようがないじゃないですか。

 僕は選手たちが(自主性を)出そう出そうとしているのはすごく分かった。たとえばよく言われているDFラインにしても、「前からプレスを掛けに行きたい」という中田英の意見があり、「後ろに下がらないと危ないよ」というほかの意見もある。どちらにも一理あって、それをどちらかに決めるのは監督。それは選手同士で議論しても仕方がないと思うんですよ。

TEN: オレは、DFラインの高さを決めるのは監督だとは思ってなくて。というのは、中盤に誰が入るかによって、自然と高さは決まってくると思うから。逆に4年間かけて、しかもDFラインはある程度固定したメンバーで戦っているのに、そういう部分で意思統一が取れないことは疑問なんだよね。
Jリーグのどこのチームでも、「前から行く」ということは前提条件としてあるよね。その中で考えると、ラインの高さはそんなに重要なことなのかな。下げるのなら下げる、上げるのなら上げる、それは選手次第だから。

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posted by kindoffootball |14:30 | サッカー日本代表 |
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2006年08月15日

更新再開のお知らせ

ども、お世話になっております。管理人です。
本日より更新を再開いたします。
このテーマでの更新は残り2本です。

が、ご存知のとおりすでにオシム監督初戦が終わり、
明日には第2戦となるイエメン戦が行われます。
このような状況となり、7月11日のログは
一部で「腐って」しまいました(汗)。
ひとえに管理人の怠慢によるものであります。

よって、後ほどアップする予定の

>「第3部:「サッカーにおける自主性とは?」(3)」

は、内容的に腐らないのでそのまま掲載。

>「第4部:まとめ」

は、改めて対談者の方にお話を伺ったものとさせて頂きます。
(具体的には、テキストを頂く形)

どうぞよろしくお願いします。

posted by kindoffootball |14:25 | 管理人より |
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2006年08月07日

管理人より連絡(お詫び)

すみません、公私ともども非常にハードな日程が続いており、
編集作業がストップしております。
間もなく再開する予定ですので、どうぞお待ちを。

posted by kindoffootball |15:06 | 管理人より |
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2006年07月25日

第3部:「サッカーにおける自主性とは?」(2)

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※対談収録日:2006年7月11日

■ジーコ時代に生まれた“対応力”

後藤: 今シーズン、FC東京にガーロという外国人監督がやってきまして。特に3月、4月のFC東京はジーコ日本と似たような状況になっていたんですよ。

 たとえば監督に「マンマークしろ」と言われたとしても、ときにはマーカーを捨てないといけない状況も当然ある。そういうときに、臨機応変にできない選手もいた。「組織的」とか「和を乱さない」というと聞こえが良いんだけど、要は「失敗して怒られるのがイヤ」なんでしょうね。

浅野: それは、ちょっと教育問題に絡んできますね(笑)。

TEN: 何これ、これは本当に公開するの(笑)? えーと、ガーロがFC東京の選手を見てびっくりしたのは、「ボールを大事にするサッカーをしろ」と言ったとたん、選手たちが縦パスを出さなくなっちゃったこと。ボクは試合を見ていて「行けるときは行けよ」と思ったんだけど、同時に「ひょっとしてガーロは縦パスを禁止しているのか?」という不安もあった。

 だけどある試合で、川口(信男)と栗澤(遼一)がうまく絡んで長いパスを引き出したときに、ガーロはその連係をほめたんだよね。つまり、選手が勝手に(自分たちの中に)禁止事項を作っているだけだった。日本人選手には、「やるな」という“禁止事項”と、「方向性を出す」という“指示”の区別がついていないところがあるんだよね。

後藤: 日経新聞の吉田誠一さんがお書きになったコラムに、こういう趣旨のくだりがあった。『日本人は言われたことを忠実に実行しようとするあまり、ほかにもある必要なことをおろそかにしてしまう』『ポゼッションサッカーに罪があるわけではないが、情けないことに選手たちはボール保持を第一に考えることによって、自分たちの持ち味を失ってしまう局面がある』……まさにクロアチア戦における日本のような感じでしょう。

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posted by kindoffootball |22:45 | サッカー日本代表 |
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2006年07月21日

第3部:「サッカーにおける自主性とは?」(1)

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※対談収録日:2006年7月11日

■2006年W杯のノルマは?

KIND: 今大会における日本が達成すべきだった最低限の成績、つまり“ノルマ”についてはどうお考えでしたか?

後藤: 僕は、本大会出場がノルマだったと思う。前回大会の日本は、W杯開催国だった。今大会は、厳しい予選に出る“普通の国”になった。だから、本大会出場だけでも仕方がないかなと。
本大会出場できたら落ち着いて「じゃあ次は」という風にステップアップして考えていくほうが良いと思う。むしろ、今大会よりも2010年W杯のほうが要求を厳しくしてもいいんじゃないかな。

浅野: 僕に関して言えば、2010年W杯のほうが要求は低いです。今大会はグループリーグ突破がノルマで、2010年W杯は本大会出場でいいかなと。

TEN: (これまでの2大会と)選手の能力を比較すれば、2010年W杯へ向けた期待が下がるのは仕方ない。ただ、ベーシックな部分としてみると、オレも(後藤さんと同じで)今大会は出場がノルマ、あとは相手次第だなと思っていた。
で、その相手に関しては「イヤな国が2つ入ったな」と思っていて、それはブラジルとオーストラリアなの。クロアチアに関しては、そんなに警戒していなかった。

後藤: オレもクロアチアに関してはそんなに警戒していなくて。クロアチアはギリシャみたいなもので、日本が崩せるタイプのチームだったから。はまるんだよ、ああいうサッカーしてくるチームは。

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posted by kindoffootball |00:03 | サッカー日本代表 |
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2006年07月20日

【連絡】試験的にコメントオンにします

 トラックバックオンだけでやっていたのですが、
 一時的にコメントをオンにします。
 皆さんの感想を聞かせてください。
 
 管理人KIND

posted by kindoffootball |00:45 | 管理人より |
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2006年07月19日

第二部:ジーコ日本を“殺した”のは?(2)

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※対談収録日:2006年7月11日

◆『日本人にはプロ意識がない』

岡田: 教え方にもいろいろあって、例えばガチガチに型にはめることで、逆に選手たちの自主性を引き出すというやり方もあるわけでしょ。よく2002年W杯で「選手たちがトルシエの戦術を無視してDFラインを下げた」ということが言われるけど、それこそが監督の指示に選手たちの自主的な判断が加味された完成形なわけじゃん。だけどそういう評価は全然されていない。なぜかそれが監督と選手との対立の図式で否定的に語られてしまう。

TEN: オレが『良い部分が残っていない』と言ったのは、自主性の部分。トルシエはガチガチに型にはめていたけど、でも途中で「これじゃイカン」ということで、宮本がフォアリベロみたいな形で前に出て行ってプレッシャーを掛けるようになった。それが「エッセンス」だと思うわけ。
 そういうものは、この4年間で失われてしまった。だけど、それはジーコのせいなの? と思う。別にジーコは『自主的にやるな』とは言っていないわけで。

浅野: ただ、ジーコは『トルシエ的なものの否定』から始まったじゃないですか。「DFラインをフラットにしないで1枚余れ」とか、「組織でがんじがらめにしているからダメだ」というアナウンスをしていた。
 彼の良さを受け継ぎつつ自分の色を出していけばよかったのに、まったく否定してゼロから作り直してしまった。ジーコ自身やっていく中で方向転換した部分もあったと思うし、大きな回り道をしてしまったなと。

TEN: ほかの部分は言葉のアヤなんだよ。ジーコ的だ、トルシエ的だというのも、あるいは『組織的、自主的』だというのも。ジーコを批判する人たちは、そのあたりをとても固定的にとらえていて。『ジーコはダメだ、自由はダメだ』、そういう単純なことではなくて。落ち着いてきちんと積み重ねて考えれば、分かることだと思う。

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posted by kindoffootball |22:49 | サッカー日本代表 |
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2006年07月19日

第二部:ジーコ日本を“殺した”のは?(1)

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※対談収録日:2006年7月11日

◆「全部ダメ」だったのか?

KIND: こういう結果に終わったことで、ジーコ日本を全否定する声は(当然)多くなりますが、実際のところはどうだったんでしょう?

浅野: すべてがダメだった、ということはなかったと思います。これはほかの媒体でも書いたことですけど、ジーコジャパンはある意味「Jリーグ的な」代表になった、と思います。
 ジーコがそんなに戦術的な規制を与えなかったこともあって、普段戦っているJリーグの戦い方になったかなと。フォーメーションを3-5-2と4-4-2で使い分けているけど、Jリーグには3-5-2のチームもあれば4-4-2のチームもある。そういった使い分けもある意味Jリーグらしい。

 局面の部分でも、選手間の密度を狭くして、攻守両面で数的優位を作る日本らしいサッカー。まったく形がなかったわけではない。“素の状態”が出た、といえばそうだと思います。
 もっとハッキリ言うと、「散々自由をうたっておいて実際できたものはトルシエの劣化版かよ!」という気持ちも確かにあります(笑)。

TEN: 基本的にボクは、それをダメだとは全然思っていなくて。代表のサッカーってそういうものだと思うから。その国のサッカーがそのまま反映される。だから「トルシエの劣化版」というのはそうなんだけど、逆に言うとむしろトルシエが残して、それを各クラブで4年間やってきたわけだから(組織的なサッカー)が残るのは当然で。
「組織的なサッカー」を崩したり、否定するようなやり方をしたんだったから別だけど、ジーコは果たして戦術を否定したのか、単に自主性を発揮しろと言っただけなのか……。

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posted by kindoffootball |15:12 | サッカー日本代表 |
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2006年07月17日

第一部:オーストラリア戦がすべてだった(2)

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※対談収録日:2006年7月11日

◆日本には駆け引きがない

浅野: ジーコはオーストラリア戦を想定して5バック気味に守るフォーメーションを練習していた。ドイツ戦でうまくカウンターがはまったので、その印象が残っていて最初からリアクションサッカーを採用していたのかもしれませんけど。
 ただ、サッカーは相対的なものだから、もっとつなぐことを意識すれば違った展開になっかのかなと。単純はいえませんが、日本が主導権争いを放棄して引いてしまったからこそ、こういう展開になった面もあると思います。あと先制点を早い時間で取ったことも影響しているのかな。

岡田: そうだね。意識して引いた部分と、向こうに引かされちゃった部分と両方あるよね。

浅野: ここまで引くサッカーをやるんだったら、もっと違ったメンバー選考もあっただろうと。テクニカルな選手をこれだけ並べておいて、やるサッカーはドン引きの5バックというのは……。

TEN: ただ中田英がすごく『緩急』といっていたんだけど、日本のサッカーは基本的に柳沢にまず当てて、中村がフォローしてスタートする。それは基本的に速攻のスタイルというか『速攻せざるを得ないスタイル』で、そこにまったく工夫がなかった。

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posted by kindoffootball |21:30 | サッカー日本代表 |
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2006年07月16日

第一部:オーストラリア戦がすべてだった(1)

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※対談収録日:2006年7月11日

◆余計なノイズが多すぎる!

KIND: 現地で観戦した人と、日本にいてテレビ観戦した人でかなり感覚が違うなと思うことの一つに“暑さ”が挙げられると思います。現地に行かれた後藤さんは、どうでしたか?

後藤: むちゃくちゃ暑かったね。本大会前には寒いからみんな上着を持ってきたほうが良いって話だったけど、向こうに着いたら暑くて死にそうだった。ホテルの人が『普段は扇風機で十分なんだけど』って言ってたぐらいで、だから部屋に冷房がついてなかったんだよ。そういう気候なんですよ、向こうは。ブラジル戦は涼しい時間だったし、試合内容は落ち着いたね。

岡田: でもこれって想定外のことでしょう? そのあたりを敗因にするというのはどうなのかなあ?

TEN: コンディションもさ、ケアできる範囲とできない範囲があって。フランスW杯でも異常な暑さを経験しているわけだし、そういった意味で想定していてほしい気持ちはある。だけどドイツの気温は想定を明らかに越えていて、そこまでケアするのはムリだと思うんだよ。アジアカップのときと今回は明らかに違うものだと思っていて。

 で、ボクはこのオーストラリア戦で致命的にコンディションを狂わされたと思っていて。

浅野: 彼らは当たりが強いですからね。僕らにはうかがい知れない部分ですが、初戦のオーストラリアにコンディションを潰された部分もあると思います。ドイツ戦が終った後に調整が狂った部分もあったんでしょうけど・・・。

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posted by kindoffootball |21:13 | サッカー日本代表 |
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