2008年06月19日

走れメロス

テレビのニュースを見ていたら、6月19日の今日は「桜桃忌(おうとうき)」だということを思いだしました。
桜桃忌は、作家太宰治の生誕記念日+没年で、多くの太宰ファンが今でも墓参する
日です。

「斜陽」や「人間失格」で有名な太宰治の作品は、青春時代にいくつか呼んだ記憶がありますが、そのころ、長距離ランナーだった私が興味をもったのは、「走れメロス」です。

作品の中に、こんな一説があります。

「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。」

メロスは、マラソン選手ではありません。
走るという人間の行為に、哲学的な深い意味がこめられることもあるのだ、ということを、二十歳そこらのランナーが感じたのです。

おそらく、あまり走ることのなかったに違いない太宰治が、
”走る”という行為を文学のテーマとしてとらえていたことに、不可思議さと愉快さを感じます。


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posted by kin_tetsuhiko |22:13 | コメント | コメント(0) | トラックバック(1)
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