2008年10月26日

巨人vs中日 Review 4 決着

セリーグのクライマックスシリーズ第2ステージは中日を巨人が破り、日本シリーズ出場権を手にした。
チームならびにファンの皆さん、おめでとうございます。

この日は、スタジアムで観戦したが、生観戦のメリットのひとつが同じ視点から全てを見続けることが出来るというもので、イニングインターバルのピッチャーの投球練習の内容や、回ごとの球筋の推移など、テレビではほとんどお目にかかれないものが見れる。
中日チェンは、試合前の練習時から、右打者の外角高目に外れる抜け球が多く、いつにもまして制球に不安があった。
荒木にとっては普通のプレーだと思うが、先頭打者の亀井のピッチャー返しの打球がセーフになっていたら初回で崩れていただろう。
先制点を取られた4回は、ベンチ前でのキャッチボールから更に抜け球が増えており、小笠原にそのボールでぶつけてピンチを広げ、2死後谷に痛打された。
これは低めに抑えの利いた速球で、打った谷が素晴らしかったと思うが、次の坂本に打たれた初球のストレートは谷繁らしくないリードで、最初の打席で、その球をファウルとはいえレフト線に痛烈な打球を放っていたことを考えれば、先取点後の押せ押せの展開で投げる球ではなかった。
和田の好返球で3点目は阻止したものの痛い追加点で、この後中日は、この2点を追いかけるために四苦八苦することになる。

巨人高橋は、右打者のインコース速球に威力があり、気合の入ったナイスピッチング。
6回あたりからやや球が上ずり始めたが、この回ウッズに超特大ソロを浴びたものの、7回1死3塁も谷繁を速球で押し続けた後のシンカーという冷静な組み立てでショートゴロ、平田は年季の違いで打ち取り、リードを死守した。

中日は8回、明らかに疲れの見える山口を攻め、1死1・3塁でウッズという願ってもない展開に持ち込んだが、場内悲鳴とため息の大合唱を呼んだライトへの特大ファウルの後、越智の直球に押され犠牲フライの同点どまりで、勝機を逃した。
結局初戦の巨人と同じく1度もリードすることなく、最後はラミレスの勝負強さと、落合監督の試合を諦めたような投手交代により、すんなり巨人の軍門に下った。
初戦巨人に覆いかぶさっていた中日コンプレックスは、この日までにかなり払拭されており、短期決戦の経験や粘り、井端や荒木を中心にした守備力で対抗した中日を、チームトータルでの力量、コンディションの良さで上回り押し切った形だ。

コンディションや選手層の厚さの差は明白で、腰痛に加え前日の死球退場にもかかわらず強行出場した中村も明らかに動きが悪く、取るべき打球を何本も抜かれたのに対し、小笠原に代わった寺内は、直後3塁線の打球を見事に刺し、打ってはラミレスの決勝2ランを呼び込む2ベース。
鈴木故障も亀井がMVP級の活躍、阿部不在を忘れさせた鶴岡の攻守での奮闘等挙げればきりがなく、原監督が今季掲げたテーマである若手の底上げが、最後に大きくものを言った。

シーズンの集大成であるこの時期に、望める最高の形でチームを完成させた巨人に対し、おそらくこの後何試合やっても満身創痍の中日に勝ち目はなく、力関係の確定とともに、セントラルリーグの2008年はこの日決着した。

来期は、固定化したレギュラー野手陣の高齢化が進む中、一段の活性が中日の課題になる。
更に難題を抱える阪神とともに、ここ数年常にセリーグをリードした2チームが過渡期に入りつつあることを再認識したクライマックスシリーズだった。

posted by |09:53 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年10月25日

巨人vs中日 ホームランReview

昨日のアクセス数が20,936件と突如跳ね上がり、デイリーランキングで3位!に入ってしまいました。
快挙です。
こんなつたないブログをご覧頂き、ありがとうございます。
そこで、調子に乗って、この前代未聞の空中戦シリーズで飛び出した13本のホームランを全て振り返ってみたいと思います。

まず3発出た第1戦から。(号数はこの2ndステージのみのカウント)

①イビョンギュ1号ソロ 1回表 左中間 対グライシンガー
低めの球をうまくすくったシリーズ1号は、先頭打者ホームランで、このシリーズの展開を暗示したかのような一打。
ドームラン1号でもあったような…
②タイロンウッズ1号ソロ 1回表 ライト 対グライシンガー
北京オリンピックのソフトボール決勝で、日本のエース上野由岐子投手からアメリカの主砲クリストル・ブストスが放ったライトへの一撃を彷彿とさせる1発。
③谷1号ソロ 4回裏 レフト 対山本昌
0-2からストライクを取りにきたカウントボールを狙い打った技ありのバッティング。
勝負師だなぁ。

続いて第2戦。6発乱れ飛びです。

④森野1号ソロ 1回表 ライト 対上原
簡単に2死を取り、調子の良さから軽率に放った上原のカットボールをしっかり叩いた、インコース打ちの森野の面目躍如たる一打。
⑤小笠原1号2ラン 1回裏 右中間 対朝倉
フォークを2つ空振りした後の高目つり球を上から押さえ込んだ見事な一撃で、このシリーズ初めて巨人にリードをもたらした価値あるホームラン。
⑥小笠原2号満塁 2回裏 ライト 対朝倉
これは打つだろうな、という雰囲気の中、打つべくして打った試合を決めるホームラン。
ドームラン2号で、他のスタジアムなら走者一掃のツーベース。
⑦平田1号ソロ 3回表 センター右 対上原
上原の外角球を腰をすえて運んだ会心の一打。
大器開花の記念弾になりそうな気がする。
⑧ラミレス1号2ラン 4回裏 左中間 対小笠原
アウトコース高目を左中間に叩き込むスラッガーのホームラン。
最近あのコースはセンター方向へ打っていたが、打ち合いに触発されたのかのような力強さがあった。
⑨イスンヨプ1号ソロ 7回裏 センター左 対小笠原
チームの勢いに乗ったかのように突如飛び出した踏み込み充分の一打。
踵に体重が乗ってしまう悪癖も出ず、昨日の逆転弾につながったシリーズの流れにとって重要な一撃だった。

それでは昨日の第3戦。4発出ました。戦評はこちら。

⑩鶴岡1号ソロ 3回裏 バックスクリーン 対川上
このシリーズで出た最も意外(失礼!)はホームラン。
川上が投じたのも軽率な1球だったが、それでもバックスクリーンに打ち返した打者に賞賛を送りたい。
⑪和田1号2ラン 4回表 ライト 対内海
西武時代の全盛期の飛距離と瞬発力を思い起こさせる、インパクトに全エネルギーをぶつける和田らしい打球。
⑫イスンヨプ2号3ラン 6回裏 センター左 対川上
谷繁に、打たれた瞬間片ひざを着かせた素晴らしいバッティング。
失投ではなく、相手バッテリーの意向どおりの球をものの見事に打ち返した、今シリーズ中でも白眉のホームラン。
⑬タイロンウッズ2号ソロ 8回表 ライト 対豊田
東京ドームなら片手でも打てると豪語したとおりの豪打。
芯を食った時に飛び去る打球は戦慄の一語につきる。
ドームラン3号。

こうしてみると、引っ張った打球は13本中5本にすぎず、両軍とも狭いドームを利用して、外の球を逆らわずに反対方向に打ち込んでいるのがわかります。
打撃技術の向上には目を見張りますが、やはりこの球場の狭さも大きなファクターであり、引き続き、投手受難は避けられないでしょう。

落合監督のシリーズプランを崩したのはイスンヨプのホームランでしたが、忘れてはいけないのは、第2戦の小笠原のグランドスラムと同様、その前に亀井や木村がしっかり舞台を作っていること。
最も効果的なホームランは連打の仕上げの大掃除であり、和田の2ラン以外は全てソロの中日は、1本の差以上に巨人に水をあけれているのが実情です。
それを打破するには、まず1・2番の出塁です。
平田の先発もありではないでしょうか。

posted by |10:50 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年10月24日

巨人vs中日 Review 3 驚弾応酬の果て

巨人と中日の第3戦は、またしても5時間近い総力戦での死闘の末ドロー。
最終的に勝ち数が並んだ場合、ペナント上位チームが日本シリーズに進むというクライマックスシリーズの取り決めにより、巨人にとって勝ちに等しい引き分けである。
首位チームの持つアドバンテージは大きく、中日が勝ち上がるためには、今後3試合を2勝1引き分け以上が求められる。

第2戦で覚悟の負けゲームを作った落合監督にとっては、どうしても勝たねばならないゲームで、実際4回まではそのゲームプラン通りに進んでいたが、6回に飛び出したイスンヨプの信じがたいホームランにより全てが暗転した。
シドニーオリンピックの銅メダルマッチで、松坂から同じコースを左中間に運んだ決勝打を彷彿させる見事なバッティングで、ストライクコースとはいえ、川上も外角低めのフォークをあそこまで飛ばされたのは初めてだろう。
余りに鮮烈な1発で見過ごしがちだが、足の故障ゆえか無死2・3塁での脇谷の三遊間のゴロを、1歩余分なステップを踏み1塁で生かした井端のプレーも大きく、結果的に5番打者に打順が回ることになった。

中日も、ウッズのこれまた驚異の弾丸ライナーのホームランや谷繁の読み勝ちの同点タイムリーにより追いつき勝利への執念を見せたが、総じて打線が湿っている上にデッドボールの影響があるのか全く振れていないイビョンギュにことごとくチャンスが回る巡り合わせで勝ちきることができなかった。

今期の悪癖を今夜も披露した内海、ついにあっさり替えられるクローザーに成り下がったクルーン、攻守に全く精彩を欠く高橋由伸、中日の影に怯えた采配等不安要素はいくらでもあるのに、今期実にうまく機能した亀井、木村、脇谷ら日替わりスタメン組が今夜も働き、若きブルペン陣の奮闘もあいまって王手をかけた巨人が大きく優位に立った。

明日先発のチェンは球の勢いで押すタイプで、まだ谷繁の細密なリードに応えられるほどのコントロールは持ち合わせていないため、中日は早めの援護で楽に投げられる環境を作りたい。
逆に高橋が中盤まで粘り、よりチェンにプレッシャーをかけ続けることができれば、個々の打撃スキルとコンディションに勝る巨人が日本シリーズの切符を手にすることになるだろう。

posted by |23:08 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年10月24日

巨人vs中日 Review 2 予定調和か覚醒か

巨人が、最も得意な形で中日投手陣を粉砕し、昨年からのクライマックスシリーズの連敗を4で止めた。
これで巨人の2勝1敗、今日の試合がこのシリーズの焦点になる。

もっともこの日は、第1ステージでフルセット戦った中日にとって、第6戦とともに先発投手に悩む日で、相手クリーンアップの揃い踏みによる大敗にも、落合監督は、上げた3投手の見極めに使えたからよし、程度の認識かもしれない。
今日からの、表3枚の先発で一気に決める腹だろう。

その意味で、重要なのが谷繁の新鮮なデータの蓄積。
敵軍の弾雨の中、何を見出したかによりその様相は大きく変わる。

大胆さと繊細さ。
演繹の組み立てと、帰納からの筋立て。
正統と異端。
そして幻惑。
この捕手の持つ多彩なオプションを先発の川上が正確に体現して、目覚めたかに見える巨人打線を今1度安静にできるかにより、昨日の試合の意味合いが決定する。

巨人は、気持ちよく勝利して、何はともあれ頭一つ抜け出した。
鈴木の不在を忘れさせた亀井の躍動、上原の良さをつぶさなかった鶴岡、イスンヨプのレフトへのホームラン、東野の力感。
膝の伸びきった溜めのないスウィングながら、初ヒットを記録した高橋も好材料のひとつかもしれない。
中日打線が今ひとつなので、内海、高橋の両サウスポーが試合を壊さずに中盤まで持たせることが出来れば、早期決着もありうる。

試合自体は2回で決まってしまう大味なものだったが、その中で巨人亀井が光った。
先制された直後の初球打ちもさることながら、2回木村の3遊間のゴロでの1塁走者としてのスタートの早さと瞬発力。
この試合、大胆なシフトと名人級のグラブ捌きで3本のヒットをアウトに変えた井端ですら判断を狂わせるスピードで、結果オールセーフを招いた素晴らしい走塁だった。
小笠原の満塁ホームランの呼び水になったこのプレイは昨年までの巨人にはまず見られなかった。
むしろ中日の十八番を奪われた形であり、落合監督はこのようなプレイの方が不気味に思うのではないか。

それにしても、テレビ解説の横浜工藤は、おしゃべりが過ぎる感はあるが、物凄い観察眼と洞察力。
それを、来期も戦う同一リーグのライバルの情報なのに、平然と披露。
ラジオ解説のヤクルト石川が、当らず触らずに終始したのとは好対照で、本職の解説者が霞む深みがあった。
45歳現役、恐るべし。

posted by |07:16 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年10月22日

巨人vs中日 Review 1 火蓋

パリーグ西武のめった打ち優勝については、こちら。

9回で4時間をこえる1点を争う好ゲームだったが、先取点を粘り強く守りきる中日らしい試合運びで、1度もリードを許さず先勝し、形の上では1勝1敗のタイになった。

5回の坂本のフィルダースチョイスを誘った1塁走者の荒木の素晴らしいスタートや、8回1死満塁のピンチで井端が前進守備から6-6-3で完成させた超絶併殺プレーなど、打てなくてもチームに貢献する術を知る中日ナインの総合力での勝利。
加えて、クルーンから9回に決勝打を放ったのは、10月4日の決勝ホームランに続いて、またも中村。
チームとしては昨年のクライマックスシリーズの3タテの記憶を、クローザーのクルーンには痛打の記憶を、今一度その胸に刻み込ませる大きな勝ち星になった。

敗れた巨人だが、投の大黒柱グライシンガーの乱調や1人相撲にもかかわらず接戦に持ち込み、初戦から地に足のついた試合ができたのは大きい。
4番ラミレスの安定感もさることながら、谷の2死からの同点ホームランが特に目を引いた。
ラミレス、イスンヨプを難なく打ち取った山本のアウトローを2球じっくり見送って、次のカウントボールをきっちり狙い打った見事なホームランで、落合監督に早めの継投を決断させ、余分に投手を使わせる結果になった。
先発の早めの降板で2回投げた巨人の山口にも言えることだが、6連戦なので、今後にどんな影響が出てくるか。

打線を分断していた森野・中村と小笠原・イスンヨプのどちらが先に眠りから醒めるかがポイントと感じていたが、中村がこれ以上ない形で結果を出し、巨人の2人は目覚める気配を見せていない。
更に、ふくらはぎの痙攣で退場した鈴木が欠場ということになれば、巨人は捕手の阿部に続き守備の要と、攻撃の有効なオプションを同時に失うことになる。

勝負はこれからだが、ドームの風は少しばかり中日よりに吹き始めたのかもしれない。

posted by |21:00 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年10月20日

阪神vs中日 追想 3 哀切な結末

>タイロンウッズの、時折爆発する瞬発力と考えられない1塁守備。

つい数時間前に更新した自分のエントリーを読み直す。
いくら外寄りの大好きなコースとはいえ、藤川のストレートをあそこまで運ぶとは…
持続力は衰えたりとはいえ、ここ一番ではやはりタイロンウッズ恐るべし。

それはそれで、賞賛するとして…
落合監督言うところの、球界を代表するクローザーと4番打者の対決ではあったが、侍同士の一騎打ちではなく、東京ドーム行きの切符をかけた最後の戦いの最終盤が舞台であったことを考えると、力任せの行ったれ勝負が全てではなかったように思う。
少なくとも、直前の3番森野に対して行った、理にかなった柔軟な攻めは影を潜め、0-3から外へ直球を投げ続けた藤川。
オリンピックから巨人との天王山まで、イスンヨプの内角を要求しては手痛く打たれたシーンを彷彿させた、外にミットを構え続けた矢野。
敵将の冷徹さと対比される男気という名のどことない甘さ。
決着はつくべくして、ついた。

初回の阪神の攻撃にも大きなポイントがあった。
ヒットの赤星が、大方のバント予想を覆して敢行したスチールにより作った1死3塁で、バッターは3番新井。
ここしばらくの岡田采配にはない積極的な作戦で、先制すれば昨日の勢いそのままに阪神ペースになる局面だった。
結果は、難しい球を引っ掛けてショートゴロ。
金本もフォローできず、試合は劇的な結末に向けた膠着状態に入った。

かくして、阪神の今シーズンは終わり、ジャイアンツへの挑戦権は、またしても中日の手に渡った。
明後日からのドーム決戦は、日程上中日の今ステージ先発した3投手が第3戦まで登板できないことを考えると、巨人有利は否めないと考えていたが、落合監督の山本温存策がズバリ当たったため興趣が増した。
順当なら巨人が4勝1敗か2敗で日本シリーズに進むと見るが、最初の3試合で中日が勝ち越せば、最後までもつれる展開の末、逆の目が出る気がする。
いずれにせよ、展開だけでなく、個々の試合も熱く激しいものになることを望みたい。

posted by |21:22 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(5) | トラックバック(1)
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2008年10月20日

阪神vs中日 追想 2 鳥谷 回生の二振り いざ、決着へ

初回に飛び出した鳥谷の起死回生の3ランホームランと、6回の勝利確認のソロにより、阪神が土俵中央に寄り戻した。
課題の先発投手も、下柳が何とか5回1/3まで持ったため、後は予定調和のAJKFと繋ぐ自慢のリレー。
1ヵ月振りと指揮官が顔を綻ばせた快勝劇だった。

鳥谷のバッティングは、ボールインパクトからフォロースルーまでの軌跡がホームランバッターのそれであり、きっちり当った時の打球が描く放物線は、スウィングと調和して非常に美しい。
反面、タイミングが外れたり、ミートしそこなうと、そのスウィングから発生したとは思えない、全く期待外れの打球が出来上がり、著しく外観を損なうのだが…
この日は、2発とも見事な当り。
特に2本目は、中田のインコースをえぐる147キロをきっちりバットで押し込み、切れずに突き刺さる素晴らしい一撃で、中田に大きなダメージを与え、その後の試合を叩き壊す大乱調を誘った。

しかし、4回の矢野のボーンヘッドは、いただけない。
無死1・3塁、守備位置は二遊間のみゲッツーシフトのあの場面、きっちり挟まれるか、ホームへ帰ってこないと、相手に付け入る隙を与える。
ジェフウィリアムスの、1塁寄りに踏み込んだ右足に上体がついて行かないために多発するすっぽ抜け。
久保田の肘の位置の低さと、それゆえ生まれないボールの角度。
落合監督の、あるかどうかさえもわからない懐の深さ。
タイロンウッズの、時折爆発する瞬発力と考えられない1塁守備。

期待と懸念は尽きない。

さあ、決着の時が来る。
願わくば、最近のポストシーズンはワンサイドゲームが多い、という風評を吹き飛ばす熱戦を。

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2008年10月19日

阪神vs中日 追想 1 悪しき継続

両軍のその時点での戦力、リーグ戦の経緯から、セリーグの趨勢は、10月8日の最終決戦を前にほぼ決していたとはいえ、直前のヤクルト4連戦を3勝1敗で乗り越えれば、阪神タイガースにもまだ目があるということで、3日(金)、4日(土)、6日(月)の3試合を神宮のスタンドから見た。

結果は1分2敗、偶然にも阪神が勝った試合以外の全てを見届け、決着を確認し、ドーム決戦のチケットを息子に譲った。
数日後、セントラルリーグのペナントレースが終わった。

昨日の中日戦は、あの時の4戦目、月曜の試合に良く似ている。
繋ごう、塁を進めようとの思いが空回りする打線、余計に遠くなるホーム。
そこそこ抑えながら、ここは切り抜けて欲しいという場面で、決定的な追加点を与える投手陣。
代わりにドームでの終戦を見届けた息子は、
「10月8日を見るようだった」
と、やや呆れたように語った。
シーズン終盤からの流れをきっちり引き継いだ試合だった。

巨人へのリベンジ、岡田監督への餞、ファンへの感謝の気持ち。
疲れて傷ついた体と心でも、最後にできること、やるべきことはまだある。

外野の頭は越せなくても、本塁を奪うすべはある。
完投できる投手がいなくても、1人1殺のやり繰りで、最後には藤川球児がいる。
中日より1点多く取って、泥臭く守って、また明日へ…

藤川の役割は、勝ち試合を締めることだ。
最後の試合で敗戦処理をさせては、絶対にいけない。

posted by |14:16 | クライマックスシリーズ セ 2008 | コメント(1) | トラックバック(0)
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