2009年11月03日

北海道日本ハムvs巨人 日本シリーズ Break 序盤を終えて

近年の両リーグで傑出した成績を残している日本ハムと巨人が、遂に顔を合わせた今年の日本シリーズ。

序盤、1勝1敗のタイで、今日から東京ドームに決戦の舞台を移し、主導権の争奪が始まる。

3時間後にはプレイボールだが、その前に過去2試合を振り返って見たい。

投手については、日本ハムの建山と林、巨人の内海以外は皆結果オーライを含めて、それなりに役割を果たしている。

特に日本ハムの投手陣は、シーズン中1試合あたり3.6個の四死球を与え懸念されていただけに、2試合を無四球で乗り切り、走者を置いての長打という相手打線の特性を出させなかったことは大きい。
勝ちパターンのブルペン陣も好調を維持しており、2戦目の宮西と金森は、上り調子の勢いそのままの、自軍に来ている流れを離さない好投。

反面初戦で、1点差に迫りきっちり抑えたい7回に登板した建山と林が、それぞれ制するべき右の谷、左の阿部に苦もなく打たれ、後を受けた江尻もコントロールミスでイスンヨプにタイムリーを許した。
結果的に試合を決める追加点を奪われたこと以上に、劣勢での継投に不安を残す結果となっている。

巨人は、優位に立った初戦、劣勢の2戦目に登板した2つの継投チームが、それぞれ役割を果たした。
勝ちゲームを勝ちきるグループと、終盤の逆襲を可能にするために点差を広げさせない仕事をまかなうグループ。
この2つの継投パターンを持つチームは強い。

両軍の打力と先発投手との兼ね合いを見たとき、継投にかかる比重は大きく、先発が大破しない限り試合を作れる巨人ブルペンの優位は動かないだろう。
ただし、内海はもう今シリーズでの登板は厳しいのではないか。
7戦まで行くのなら、東野だろう。

守備については、両軍ノーエラーという締まった守りあいを展開しているが、記録に残らないミスは散見されており、致命傷になりかねない。

日本ハムには、初戦の武田のファンブル、2試合続けて許した振り逃げ。

巨人は、相手打者の特性とは間逆の守備体系を敷いてヒットにしてしまっている場面が多い。
スレッジへの攻め方の徹底を含め、この2試合の生きたデータを加え練り直すべきだろう。

坂本のスローイングも不安定。
特に二遊間のゴロを捌いてからのランニングスローでは何度も1塁ベースからそれており、小谷野のゴロをセカンドに投げたのは、この影響もあるのではないか。
ただし、守備範囲の広さは傑出しており、何度もヒットを内野安打止まりにして、相手の進塁を最小限にとどめた。
守備陣トータルとしては、シーズン中よりはるかに堅実で締まっており投手を助けている。

日本ハムの守備力は、さすが12球団ナンバーワン。
特に金子の流れるようなゴロ捌きと強肩、小谷野の3塁線への対応は素晴らしく、1塁高橋の安定も含め内野の充実度は、打てなくても守り勝つというオプションを可能にしている。

ただ、田中の1・2塁間のゴロに対する反応がすこし鈍いような…
前は、もっと守備範囲が広かったような気がする。

打線は、日本ハムが金子以外皆額面通りの力を発揮しているのに対し、巨人打線はまだ本来の姿を見せていない。
早打ちの割に打ち損ないも多く、挙句に粘りなく三振も多い。
結果として、瞬く間の3者凡退が、2試合で9回。

特に1番から3番までは、ヒットは出たものの…という状態であり、右へのヒットが出て一安心のラミレスをはさみ、5番の亀井も凡退の打席での内容が乏しすぎる。

打線は水ものであり、本拠地に戻りどのように変わるかわからないが、今の状態では打ち合いには持ち込めない。
チーム打点王、小笠原の目覚めが不可欠か。

日本ハムもヒットは連ねる割に、決定打が少ない。
第2戦の3回以外は、巨人投手陣の粘りと球の力の前にてこずっているというのが実情だろう。

4番高橋が非常に良い状態にあり、糸井に売り出しの頃の活気が戻りつつある。
やや下降気味の小谷野、つなぎの要である金子の覚醒により、DHで輪の打線が使えない弱みを補っていかないと、この3試合が厳しくなる。

梨田監督が堅実に試合を運んでいるのに対し、2回無死2塁で5番亀井にバントさせながら、続く3回の無死1塁、走者イスンヨプ、9番古城の打席で単独スチールを仕掛けた作戦を含め原監督の采配に疑問がある。

これは、流れを引き寄せるため時折見せる、お得意の奇襲に類する作戦だが、0対0でまだどちらにも流れが行っていない状況では、無理な作戦は往々にして相手に主導権を差し上げる結果になる。

前の回に続き得点圏に走者を送り、ダルビッシュにプレッシャーをかけ続けることを選択したほうが、嫌がられる戦法だったのではないか。

送って1死2塁、初戦決勝打を放った訳のわからない打者坂本、交流戦で痛い目にあった松本を送り出せば十分だったように思う。

この日の巨人は、故障上がりのダルビッシュに対して、バント攻撃を仕掛けるでもなく、球数を放らせるために粘るでもなく、嫌がらせるような作戦は皆無。

手負いの相手だから正面から正攻法で倒せるとでも思ったのか、初戦を取った余裕なのか、何をしてでも勝つという、中日との戦いでは見えた必死さは見えなかった。

きれいに勝つとか、華麗なる奇襲とかは必要ない。
泥臭くてもカッコ悪くても、とにかく先に4勝する。
ベンチ、選手ともに統一された意識の元に総力を結集しないと、去年の二の舞が待っている。

posted by Mirimpa |12:59 | 日本シリーズ 2009 | コメント(3) | トラックバック(0)
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北海道日本ハムvs巨人 日本シリーズ Break 序盤を終えて

コメント投稿者ID :

>この日の巨人は、故障上がりのダルビッシュに対して、
>バント攻撃を仕掛けるでもなく、球数を放らせるために
>粘るでもなく、嫌がらせるような作戦は皆無。

ファールを多く打つ。
絶対2ストライクまで待つ。
投手にとらせるバンドをする。

まったく、見られませんでしたね。
不思議だなぁ、と思いました、私も。

posted by ひみつ | 2009-11-03 16:02

北海道日本ハムvs巨人 日本シリーズ Break 序盤を終えて

コメント投稿者ID :

鋭い分析ですね。

日ハムとしてはクリーンナップを眠らせたまま
勝負を決めたいですね。
その状況で先発を打ち崩せば
巨人の反発力はある程度、封じ込めますし。
一方の巨人は打線の繋がりが今一なので
今日の試合で得点に苦しむようなら
打線の組み換えが必要ですね。
短期決戦なので、決断は早くしないと
あっという間に決まっちゃいますから。
いずれにしても大方の流れが決まりそうなこの
重要な第3戦。
非常にワクワクしています。

posted by ダバ | 2009-11-03 17:46

北海道日本ハムvs巨人 日本シリーズ Break 序盤を終えて

コメント投稿者ID :

>ひみつさま
巨人は第3戦で戦い方を是正してきたみたいですね。
その代わり、日本ハムがらしくない戦いに終始しました。
どっちも良さを出しあう激闘が見たいですね。

>ダバさま
巨人が目覚めつつあり、オビスポをみすみす逃した日本ハム。
梨田監督の、決断。
大方の流れが決まりそうです。

コメントありがとうございました。

posted by Mirimpa(ここの住人) | 2009-11-04 15:47

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