2009年11月02日

北海道日本ハムvs巨人 日本シリーズ第2戦 Review 真骨頂

日本シリーズ第2戦
北海道日本ハム4-2巨人(1勝1敗)

日本ハムのエースダルビッシュが、初戦に続きこの試合で敗れれば崖っぷちというチームの危機に、マウンドに戻ってきた。

現在の体調と可能なパフォーマンス、今後への影響、チームのおかれている状況を鑑みての登板だったのだろう。
個人的には無理してほしくなかったが、何よりも本人の決断であればテレビ桟敷の観客としては見守るしかない。

心配半分、期待半分といったところなのだろう、札幌ドームを埋める観客の異様なまでの大声援の中、試合が始まった。

1番坂本、2番松本と、普段より腰高で、高いリリースポイントから投じる速球で押してツーアウト。
ここで小笠原を迎えると、一転変化球を多投し、インローのボールになるカーブで三振を奪った。
この試合の基調となるピッチングパターンが通用した瞬間だ。

2回以降、浮いていたカーブが低めに集まりだすと、スライダーとの間で緩急をつけ、5回2死満塁で小笠原の初球にこの日1番力のある速球を投げ込むまで、変化球のコンビネーションで幻惑し、巨人打線のスイングに迷いを与えた技巧に溢れたピッチング。

低い重心からの腰の捻転を使わずに、普段7足分ある踏み込みを6足に縮め、後ろから前へのスムーズな体重移動を活かした高い位置からの角度ある投球を選択し、負傷箇所への負担を軽減する工夫。

去年、西武の岸が巨人打線をカーブを主体に封じたビデオを参考に自分なりにアレンジし、滅多に投げない速球を意識させる投球術。

そして、何よりも強い気持ち。

まさに、一世一代のピッチング。
エースが、その能力の高さと気概を十二分に発揮し、チームを強力に後押しした。

打線もその熱投に呼応し、序盤に待望の集中打で内海を一気に崩し、主導権を握った。
6度得点圏にランナーを送りながら、4回の4点以外は活かせなかったことは、初戦に続く反省材料ながら、田中、稲葉、高橋、糸井と低めの球を非常にうまく拾っている上に、2試合で巨人投手陣に297球を投げさせて、5個の四球を選びながら、三振は僅か13個。
打線としての粘り強さが出ている。

勝ちパターンを形成するブルペン陣も、主導権を決して離さないという気迫に満ちたマウンド。
宮西の力感、金森の精度、武田の安定と、それぞれの持ち味がでており、強力打線を寄せ付けなかった。

巨人は、ダルビッシュに気持ち負けしたような内容稀薄な試合運びで、完敗。

2回、無死2塁という先制のチャンスで、亀井が2度送りバントを失敗した挙句、進塁打も打てずボールを振って三振。

3回の無死1塁では、ダルビッシュ与しやすしと見たのか、ベンチがイスンヨプに単独スチールを指示し失敗。

6回には振り逃げでチャンスをもらった亀井が、相手のワイルドピッチの隙に2塁を陥れながら、ベースから足が離れタッチアウトの凡ミス。

1度もゴロで左右を抜かさない素晴らしいエリアカバーリングを見せながら、小谷野の打球の時だけ間に合わない2塁に投げた坂本の判断。

稲葉のホームランの後、大事な2点目を巡る攻防で、追い込んだスレッジに何を思ったかストライクの速球で勝負し、あっさり打たれる内海。

打線の早打ちや淡白さも目立ち、2試合245球の相手投球に対し、奪った四球は0、取られた三振は17個を数え、相手投手を楽に投げさせている。

どれほどの戦力と完成度を持つチームも、粘りはないが隙はあるプレーを続けていたら、勝利は覚束無い。
相手は、強打堅守のパリーグチャンピオンだ。

中継ぎ投手は安定している。
打線も、何はともあれ全員にヒットが出た。
明日からは得意の東京ドームでの試合だ。

今一度、初戦で満ち溢れていた勝利への意志を前面に出したプレーを展開し、原監督言うところの、胸と胸を付き合わせた野球を見せて欲しい。

狭い上にDHのない東京ドームでは、野球が変わる。
レフトに入るだろうスレッジ。
未だ目覚めない金子の打順。
日本ハムの順応力も、試合のポイントになるだろう。

posted by Mirimpa |12:30 | 日本シリーズ 2009 | コメント(0) | トラックバック(0)
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