須賀啓太のTriathlonレポート

2016世界トライアスロンシリーズ 第5戦リーズ大会 レビュー②

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トライアスロンの世界最高峰カテゴリー、世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の2016シーズン第5戦リーズ大会が、現地6月12日イギリスのリーズにて行われた。

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【ゴールドコーストでの敗け方がなければベストレースだった(女子レビュー①)】

グウェン・ジョーゲンセン(アメリカ)がヘレン・ジェンキンス(イギリス)敗れ、WTSの連勝が12でストップした今シーズンの第2戦ゴールドコースト大会、ジョーゲンセンは優勝したジェンキンスから遅れること1分32秒後にランをスタートした。得意のランで追い上げるも、結局ジェンキンスを捕えることはできず31秒差の2位でフィニッシュした。そして今回のレース、2位だったフローラ・ダフィ(バミューダ諸島)にはランスタート時ジョーゲンセンに対して1分34秒のリードがあった。敗れたゴールドコースト大会と同じ程のギャップがジョーゲンセンにはあったのになぜ今回ジョーゲンセンは3周目にはダフィを捕え勝つことができたのか。

それは単純明白、ダフィの走力がゴールドコーストで逃げ勝ったジェンキンスよりも劣っていたからに他ならない。ゴールドコーストで敗れたあと、さらに自慢の走力が強化したとかそういう事ではない。前を行く選手たちはそれほどのギャップがあっても勝てない走力の選手だった。それだけだ。たしかに1分34秒差を覆しての優勝というのは確かにすごい。ジョーゲンセンにしかできないだろう。だがジョーゲンセンにとってゴールドコーストでの敗け方を踏まえた上で考えると今回の優勝は賞賛するべきものではないように思える。もし前を行くのがダフィではなくジェンキンス、あるいはジェンキンス程の走力のある選手ならばジョーゲンセンは勝つ事ができただろうか。あのゴールドコーストの敗北さえなければ、もしくはそれ以上のギャップを跳ね除けて今回の逆転優勝したのならば真に語り継ぐべきものだったであろう。

【勝てなかったよりも勝たせてもらえなかった(女子レビュー②)】

ダフィはランスタート時、勝ったジョーゲンセンに対して1分34秒のリードを築いていた。しかしそれでも勝つ事はできず、またも初勝利はお預けとなった。ジョーゲンセンがなぜ勝てたのかは先に述べたが、ダフィがなぜ負けたのかという視点で見てみる。ジョーゲンセンが敗れた今シーズンの第2戦ゴールドコースト大会、実はダフィも勝ったジェンキンス、そしてニュージーランドのアンドレア・ヒューイットと共にバイクを逃げ、3人はランスタート時にジョーゲンセンに対して1分32秒のリードを築いていた。しかしダフィとヒューイットはラン中盤にジョーゲンセンに捕まり、ヒューイットが3位、ダフィは4位だった。そのレースを経てダフィはどのくらいのリードがあれば、どういうレースをすればジョーゲンセンは負けるのかその指針を確認できたと思うし、自身の走力では1分32秒ではジョーゲンセンから逃げ切れないことも理解できたと思う。しかしそう簡単に走力はアップする事はできない。ならばバイクでジョーゲンセンに対して1分32秒以上の自身の走力でも逃げ切るだけのリードを築くしかない。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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