須賀啓太のTriathlonレポート

2016世界トライアスロンシリーズ 第5戦リーズ大会 レビュー①

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トライアスロンの世界最高峰カテゴリー、世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の2016シーズン第5戦リーズ大会が、現地6月12日イギリスのリーズにて行われた。

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【トライアスロンのバイクコースはこうあるべき】

近年のWTS開催地はバイクコースが単調なコースが多い。フラットで起伏があまり無く、コーナーのバラエティも少ない中での周回。バイクのスキルがあまり無くても集団についていける。バイクで体力をあまり消耗されない。集団が合体する事はあっても、集団が分かれる、集団からカットされるという事は以前に比べ少なくなった。まるで自転車競技のトラックを走行しているのと変わらないようなコースで開催される事が近年多い。そうなるとトライアスロンの1つの種目であるバイクが意味をなさなくなる。近年目立つ男子のレースでのバイクの高速サバイバル化、それは選手のそういったコースへの対応が一つの要因であると私は見ている。

ロンドン五輪金メダルの兄アリスター、銅メダルの弟ジョナサンのブラウンリー兄弟の出身地も近い事もあり、昨年まで同じイギリスで開催されていたロンドンに変わって今年から新しくWTSの開催地に加わったイギリスのリーズ。このリーズで設定されたバイクコースは近年稀にみるバラエティに富んだコースだった。コースサマリーは、まずトランジションを通過したあと周回路のある市街地へ向かう約14kmの長いイントロ、そして市街地のミレニアムスクエアを中心とした1周約4kmを7周回。まず14kmの長いイントロ部分だがスイムからバイクへのトランジションを通過したあとすぐにかなりの急坂がある。私もエイジのレースに出場して経験あるが、トライアスロンはトランジションを通過した種目が変わった直後というのは体力的には問題なくても体が思うように動かない状態になる事がある。もちろんエリートの選手は私のそれよか苦しまないだろうが苦しい状態である事に違いはない。そんな状態での急坂はフラットコースなら一つのバイクグループになるようなスイムフィニッシュのタイム差でも、今回のこのコースはその影響かそうならなかった。そして周回コースでは折り返しで他のバイクグループとの位置関係を確認する事ができるが、この14kmの長いイントロではそうはできない。前のグループとどのくらいタイム差があるのか、後ろのグループのペースはどのくらいなのか、そういった確認ができないと仕掛けようにも仕掛けられない。いや、どちらかというとアイアンマンやロングディスタンス、そしてツールなどの長い自転車競技だとそれは当たり前。 そして1周約4kmの周回路においても多くのアップダウンがあり、出場した選手の一人に話を聞くとコーナーには必ずと言っていいほどマンホールがあるとの事だった。そういうコースではアップダウンの最中でもしっかりと集団の中にはいって、他の選手の後にピッタリとついてドラフティングできるスキル、スリッピーな路面のコーナーでもスピードを保ったままバランスの取れるライディングのスキルが要求される。近年の開催地のバイクコースでは見られなかったトライアスロンが本来あるべきバイクパートのレース模様が今回久々に見る事ができたと思う。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

trinavi.sportsnavi@gmail.com
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