須賀啓太のTriathlonレポート

2015世界トライアスロンシリーズ グランドファイナル シカゴ大会 プレビュー

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トライアスロンの世界最高峰カテゴリー、世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の2015シーズンの最終戦が、今週末アメリカのイリノイ州シカゴで開催されます。現地9月18日午後17時(日本時間19日午前7時)に女子のレースがスタート。翌19日午後17時(日本時間20日午前7時)に男子のレースがスタートします。今回のレースはスタンダードディスタンス、スイム1.5km、バイク40km、ラン10km、合計51.5kmの距離フォーマットで行われます。

テレビではNHKBS1にて後日ディレイ放送が予定され、 また下記のTriathlonLIVEではリアルタイムでライブストリーミングがご覧いただけます。(有料)

シカゴでWTSが開催されるのは今回で2回目、昨シーズンに続き2年連続での開催となります。シカゴはアメリカ国内においてニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ人口約271万人の巨大都市。アメリカ北中部、五大湖の一つミシガン湖の南西海岸に発展した都市です。そんなシカゴのループと呼ばれるダウンタウンとミシガン湖の間に広がる巨大公園、グラント・パーク周辺がトライアスロンの舞台となります。 今回は2015シーズンのグランドファイナルという事で、エリートとエイジ、パラのレース以外にもU23、ジュニア、アクアスロンなど各カテゴリーの世界チャンピオンを決める選手権も同時開催され、シカゴに世界各国から多くのトライアスロン関係者が訪れます。そのため他のWTSのイベントとは規模の大きさがまったく違う、街全体が1週間トライアスロン一色になります。

さてコースですが、まずスイムは前述のミシガン湖を沖合に向かって泳ぎUターンして戻ってくる直線的なレイアウト。1周750mを2周回します。今回は湖ですがミシガン湖は世界で5番目の面積を持つ巨大な淡水湖。そういった湖では潮流ならぬ湖流というものがあり、海と同じように水の流れ、うねり、そしてシカゴは風の街と呼ばれるほど風が強いため波も高く、もはや海と同じと考えなければいけません。ここ最近の水温は20度前後。ウェットスーツ着用かどうかは天候によって微妙なところかなという感じがします。 次にバイクコースですが、ハッキリ言ってここのバイクコースはWTS史上最もつまらないバイクコースと言えるでしょう。昨シーズンから若干レイアウトが変わり1周ごとの距離は短くなり、8周回から9周回に増えましたが、基本レイアウトはそのまま。トランジションのあるバッキンガム噴水のまわり以外は直線と直角コーナー、ヘアピンで構成されており、コーナーのバラエティは全く無く。高低差も無きに等しく、どこを切り取っても様子の似た道をひたすら周回するだけといった感じです。ただし、それはコースレイアウトに限った事であり、逆に言えばコースに左右されにくく選手が純粋に実力のみを競えるコースと言え、そのため集団からの飛び出しなど駆け引きが重要になってきます。見どころとなるポイントは全5か所ある折り返しのヘアピン。大きな集団になればなるほど、集団の後方の選手はヘアピンで大きくブレーキをかけなければならず、ヘアピンの立ち上がりで集団の先頭に置いて行かれないようにしなければいけません。そのため集団の分裂、集団からの飛び出しが起きやすいのがヘアピンなのです。またバランスが片側ヘ大きく傾くヘアピンは、雨が降ると一番落車が起きやすい箇所となります。そしてヘアピンで一度速度を落としてからの立ち上がりは多くの体力を消費します。それが1周4.44kmにつき5回、9周回40kmの中に45回もあるというのは見た目以上にスタミナが求められるコースと言えます。 (ここで述べるコースレイアウトはシーズン前に予定されたものであり、イベント直前にレイアウトが若干変更する場合があります。)

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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