須賀啓太のTriathlonレポート

2015世界トライアスロンシリーズ 第4戦ケープタウン大会 男子レビュー

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4月26日、南アフリカのケープタウンにおいて、2015世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の第4戦が行われた。今回はスイム1.5km、バイク40km、ラン10km、合計51.5kmのスタンダードディスタンスでのレースが予定されていたが、女子と同じくスイムが低水温という事で、1周750mに短縮されて行われた。今回男子もシーズンランキングトップ、イギリスのジョナサン・ブラウンリーが欠場。しかし足首の負傷で開幕から欠場していた兄のアリスター・ブラウンリーが、昨シーズンの最終戦エドモントン大会以来のエントリー、今シーズン初レースという事で期待が高まった。 (気象コンディション:気温22.3度、水温11.9度)

今回いつもスイムをトップで上がってくるリチャード・バルガ(スロバキア)は欠場。低水温のため1周に短縮されたスイムをトップで上がってきたのはスペインのハビエル・ゴメス・ノヤだった。歴代2位のWTS勝利数(10勝)を誇り、また歴代1位のシーズンチャンピオン回数(3回)を誇るゴメスだが、昨シーズンのWTSシカゴ大会以来1年近くも勝利が無い。今シーズンもランキングで上位につけるものの、シーズンランキングトップのJ・ブラウンリーが欠場の今回こそ、なんとしてでも勝っておきたいところだろう。そして注目のA・ブラウンリーはゴメスから7秒差の9位。なかなかの好位置でスイムを終える。

女子のレビューでも書いたが、このケープタウンのコースは、スイムからバイクへのトランジション(T1)と、バイクからランへのトランジション(T2)は別の場所に設置されている。そのためバイクコースは、始めにスイム会場からバイク周回路へ向かうイントロ部分がある。女子のレースではこのイントロ部分にて、スイムを上位で上がった4名の選手が飛び出し、バイク序盤の展開をリードしていたが、男子は大きな動きはなく45名もの大集団となったトップグループが構成された。その中にはスイムを苦手とするものの、トップクラスのランを持つスペインのマリオ・モーラや、今回母国レースとなる南アフリカのリチャード・マレーもトップグループに入った。ランを警戒されトップグループに逃げられる事だけは避けたかった二人からしてみれば、バイク1周目においてトップグループに入れた事は大きかった。

バイク1周目からしてトップグループが大集団となってしまった今回、先に言ってしまうと結局バイク4周目には後続の第2グループも合流し、ほぼ出場者全員とも言える57名もの大集団でバイクが終わり、あとはトランジションとランでの勝負となり、バイク8周回が意味のないものに見えてしまったかもしれない。しかしそれはあくまで結果であり、8周回ただ単にパレードをしていたわけではなかった。周ごとに違う選手が何度もトップグループから飛び出しをしかけたり、またペースを上げ、ペースについてこれない選手を振るい落とそうとしたり、女子のレース以上に選手の動きは多くあった。しかし結果的にそれが実らず選手の動きがレース展開の動きへと変わる事は無かった。

こういった大集団でバイクを終えると、一際重要になってくるのがバイクからランへと移るトランジション。開催地にもよるがただでさえ狭いトランジションエリアを、50数名の選手が降車ラインからバイクを片手で押しながらなだれ込んでくるわけだから、その際ほかの選手と接触するリスクは高い。今回わかりやすい事に、その餌食となってくれたというと語弊があるが、その影響を受けたトップ選手がマリオ・モーラだった。バイクラックにバイクをおくまではスムーズにいったものの、ランへと入る時に他の選手と接触しバランスを崩す。その影響があったかどうかは定かではないが、その後レースを続けたものの、いつものキレのあるランがカメラに映ることはなかった。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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