須賀啓太のTriathlonレポート

2015世界トライアスロンシリーズ 第4戦ケープタウン大会 女子レビュー

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4月25日、南アフリカのケープタウンにおいて、2015世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の第4戦が行われた。今回はスイム1.5km、バイク40km、ラン10km、合計51.5kmのスタンダードディスタンスでのレースが予定されていたが、スイムが低水温という事で、1周750mに短縮されて行われた。今回女子はシーズンランキングトップ、アメリカのグウェン・ジョーゲンセンが欠場という事で、女王不在の中、誰が優勝するのかに焦点が置かれ。また出産、育児のためロンドン五輪での金メダル獲得後、競技を離れていたスイスのニコラ・スピリグが2012シーズンのキッツビュール大会以来、約3年ぶりのWTS復帰にも注目が集まった。日本からは井出樹里(神奈川県連合)、足立真梨子(トーシンパートナーズ・チームケンズ)の女子2名がエントリー。足立は昨年11月の日本選手権後に半月板を手術。こちらも約半年ぶりの復帰レースとなった。 (気象コンディション:気温16.8度、水温11.4度)

まず1周750mに短縮されたスイムをトップで上がってきたのはアメリカのケイティ・ザフィアーエス。今シーズン、開幕戦からすべて表彰台にあがっており現在シーズンランキング2位。ジョーゲンセンがいない今回、最も優勝が期待される。そのあとブラジルのパメラ・オリベイラ、そしてスイムを3位で上がったのが、イギリスのヘレン・ジェンキンス。昨シーズンのケープタウン大会では2位表彰台に入っている彼女だが、その後足底筋膜炎を発症し、彼女もまた昨シーズンの第5戦ハンブルク大会以来の復帰レースとなる。

このケープタウンのコースは、スイムからバイクへのトランジション(T1)と、バイクからランへのトランジション(T2)は別の場所に設置されている。そのためバイクコースは、始めにスイム会場からバイク周回路へ向かうイントロ部分がある。そのイントロ部分にてすぐさまトップグループを形成したのがスイムトップ3の上記の3名とバミューダ諸島のフローラ・ダフィ。ダフィはWTSシーズン開幕直前に、コースは違うが同じケープタウン行われたスプリントトライアスロンアフリカンカップにて優勝している。この4名のトップグループの後ろに約25名の第2グループが形成され、さらに後ろに約10名の第3グループが形成された。

当初トップグループの4名がバイクを逃げ切れるかどうかという展開になるかと予想したのだが、周回路に入ってすぐのバイク1周目、オリベイラがトップグループから脱落。続く2周目において第2グループがトップグループに追いつき合流する。これでバイクは約30名の大集団となったトップグループと、約10名の第2グループで展開される事となった。本来、約30名もの大集団となればペースは上がりにくく、逆にドラフティングのローテーションを行うには最適ともいえる10名の集団であれば、第2グループはトップグループとの差を詰めれるところなのだが、それは人数だけではなく集団を構成する選手の質にもよる。第2グループに入ることとなった足立が積極的に集団をリードする様子がカメラに捉えられていたものの、結局トップグループに追いつく事はできなかった。

逆に第2グループから逃げ切り約30名の大集団でバイクを終えたトップグループだが、すんなり終わったわけではなかった。どちらかというとこのトップグループ内での激しい駆け引きが要因となり、集団のペースが上がり第2グループからの追い上げを許さなかったと言える。その中で特に集団を先導し、隙あれば集団からの飛び出しを狙っていたのがスピリグだった。しかしケープタウンのバイクコースは長い直線があるものの、今回T2とフィニッシュエリアが設置された陸上競技場周辺はコーナーで構成されており、実際スピリグを含め何度か何度か飛び出しをチャレンジする選手はいたものの、毎周回その陸上競技場に戻る頃にはもとの集団の形へと戻っているといった感じだった。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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