須賀啓太のTriathlonレポート

田山寛豪の11回目の日本選手権優勝があるかもしれない

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先日10月24日に行われたアジアカップ村上大会に撮影の仕事とともに現地取材してきました。

女子は松田友里恵(ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター)が自慢のランを活かして優勝。2位の福岡啓(神奈川県トライアスロン連合)も最後まで松田と競っていたが、一瞬息を入れたところを松田が逃さずスパート。今シーズンあまりコンディションが良くなく、WTSでは活躍できなかった松田だが、やはり日本人選手の中では彼女の走力はトップクラスだ。一度先に出られると再び並ぶことのできる走力は福岡にはなかった。

しかし全体的にレースを作っていたのは福岡だったのではないかという印象。最後の最後で敗れ、かなりの悔しさを滲ませていたが、それは敗れた要因が明確に出たという事。次戦に繋がる大きな敗戦だったのではないだろうか。ただそれは次戦にリベンジできたらの話。次戦に期待したい。

そして男子は田山寛豪がまさかの優勝。日本選手権10回の優勝を誇る田山だが、第一線を退くことを昨シーズン終了時に明言。今シーズンは後進の指導をメインに行っていた。そんな中、半年以上ぶりにレースに出場した6月のアジアカップ大阪大会では、得意のスイムこそ上位で上がったものの、その後のバイクでずるずると後退。自身の練習はまったく行っていないという事だったが、これまで10回日本チャンピオンになった男の見るも無残なレース内容だった。多くの関係者から、今後田山には期待できないとい言い方は厳しいが、こうなって仕方ないんだろうなという言葉を聞いた。

しかし今回のレース後に話を聞くと、それからのこの3か月間みっちりと練習をやってきたという事だ。それはもちろん11回目の日本選手権優勝に向けて。 しかも今シーズンはこの村上でたった2戦目。もちろん歳をとるにつれマックスの実力は落ちてきているだろうが、コンディションはこれまで長く田山を見てきた中で、一番良いのではないかというレースっぷりだった。

対して他の男子勢はというと、逆に海外遠征や連戦の影響もあってコンディションが良くない。優勝候補であった三井住友海上の古谷純平にレース後話を聞くと、得意のスイムから疲れを感じ、普段の彼ならバイクも積極的に集団を引いているが、その時は集団の後方に位置するしかできなく、ランに入るまではいったものの、今日は勝負にならないと判断し、今後のレースのためにここで無駄に力を浪費させるは避けるため、途中でレースを止めたとの事だった。

2位に入った同じ三井氏三友海上の小田倉真も、今年から世界トライアスロンシリーズに多く参戦し力をつけているが、まだ慣れない海外連戦に同じように疲労が蓄積しているように見える。もしかすると田山寛豪の11回目の日本選手権優勝があるかもしれない。そうなれば言い方は悪いが田山以外の選手にとって「最高の恥晒しショー」になりかねない…



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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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