須賀啓太のTriathlonレポート

2017世界トライアスロンシリーズ 第2戦ゴールドコースト大会 女子レビュー

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トライアスロンの世界最高峰カテゴリー、世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の2017シーズン第2戦ゴールドコースト大会女子のレースが、現地4月8日オーストラリアのゴールドコーストで行われた。

距離フォーマット:スプリントディスタンス(スイム750m、バイク20km、ラン5km) 気温:27.2度、水温:23.5度、天候:くもり

先日の4日に35歳になったばかりのベテラン、ニュージーランドのアンドレア・ヒューイットが今シーズンの第1戦アブダビ大会に続き2戦連続の優勝。WTS通算5勝目、なおスプリントディスタンスでは初の優勝。 2位には地元オーストラリア出身のアシュリー・ジェントルが昨年のWTS横浜大会以来となる2位表彰台。 そして日本の井出樹里が2014年シーズンのWTSシカゴ大会以来となるおよそ3年ぶりとなる自身4度目の3位表彰に上がった。

またその他の日本人選手では上田藍が8位に入り、昨年のWTSケープタウン大会から続くWTS連続入賞記録を8に伸ばした。

優勝:アンドレア・ヒューイット(ニュージーランド) 2位:アシュリー・ジェントル(オーストラリア) 3位:井出樹里(スポーツクラブNAS)

8位:上田藍(ペリエ・グリーンタワー・ブリヂストン・稲毛インター) 18位:松田友里恵(ペリエ・グリーンタワー・稲毛インター) 21位:高橋侑子(富士通) 31位:佐藤優香(トーシンパートナーズ、NTT東日本・NTT西日本、チームケンズ) 35位:高橋世奈(日本食研) 37位:蔵本葵(東京ヴェルディ)

ニュージーランドのアンドレア・ヒューイットが開幕戦アブダビ大会に続き2戦連続の優勝。開幕戦のアブダビ大会で、それまでサラ・トゥルー(アメリカ)が持っていたWTS女子最年長優勝記録を更新し、先日4日に35歳になってさらに更新した。2017年シーズン、ヒューイットの優勝で幕が開け、さらに2連勝を飾るなど開幕前に誰が予想しただろうか。

しかしヒューイットはもともとそれだけの実力を持つ選手だ。今シーズンが始まるまでのWTSの成績は通算3勝、表彰台回数17と堂々たるキャリアを築いてきた。だが2011年のWTS横浜大会以来6年間優勝から遠ざかり、また年齢も重ね出場者の中では年長者の一人となっていた事からこの2連勝は驚いた。

では30代も半ばになったヒューイットがなぜ2戦連続優勝できたのか。6年間優勝から遠ざかっていたヒューイットだが表彰台にはそこそこ登壇している。昨シーズンは2回、2015年シーズンも2回、2014年シーズンも2回。結論を出すには時期尚早で今後のレースも見ないとだめだが、その間に何があったかを考えればおのずと見えてくる気がする。 その間にあったものといえばもちろん圧倒的ラン能力を持ったアメリカのグウェン・ジョーゲンセンの存在。ジョーゲンセンという存在はトライアスロンのレース展開を根本から壊す。その圧倒的ラン能力を警戒するどころではない。皆、次のランの為に足を溜め、誰もバイクにおいて勝負をかけようとはせず、その結果近年のレースはバイクがあってないようなものだった。

今回のレースで注目したのがレース順位とバイクのみのスプリットタイム順位。バイクのタイムが速かった選手ほど上位でフィニッシュしている点だ。もちろんレース展開を思い出すと、優勝したヒューイットや井出、上田はスイムで遅れ、バイクにおいてトップグループに入り損ねる。その後バイク20kmの半分を過ぎたところでトップグループと合流し、そのままバイクは大集団となってフィニッシュする。そのためバイクのスプリットタイムが速いのはあたりまえだが、本来考えるならばトップグループに追いつくために脚を使うとランはきつくなる。しかし結果はそのバイクで脚を使ったはずの選手達が上位を占めている。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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