須賀啓太のTriathlonレポート

2016世界トライアスロンシリーズ 最終戦コスメル大会 男子結果速報

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トライアスロンの世界最高峰カテゴリー、世界トライアスロンシリーズ(以下:WTS)の2016シーズン最終戦コスメル大会男子のレースが、現地9月18日メキシコのコスメルで行われた。

距離フォーマット:スタンダードディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km) 気温:33.3度 水温:29.0度 天候:晴れ時々曇

WTSの2016シーズンを締めくくる最終戦、 レースはシーズンポイントリーダーで迎えたスペインのマリオ・モーラがそのまま初のシーズンチャンピオンを獲り、リオ五輪でメダルを逃した雪辱を果たすか、 2位につけているリオ五輪銀メダリストのジョナサン・ブラウンリー(イギリス)が逆転、2回目のシーズンチャンピオンに輝くか、 ジュニア時代にもチャンピオンを争った同い年の二人の成績に焦点が集まった。

だがポイントリーダーのモーラは最初の種目のスイムで若干遅れ、トップから21秒差の21位でバイクに移りトップグループに入り損ねる。 対するジョナサンはスイムを3位で終え、兄であり、リオ五輪金メダリストのアリスター・ブラウンリー。銅メダルのヘンリ・スクーマン(南アフリカ)、その他リオ五輪のバイクトップグループと似たような選手構成、8人というこれまた似た人数でリオ五輪同様ランの強いモーラのいる第2グループから逃げる体制に入る。

そんなリオ五輪と似たような展開の中、違っていたのはリオ五輪では兄アリスターに金メダルを獲らすため積極的にバイクを先頭で引いていた弟ジョナサンがだが、このレースでは弟にシーズンチャンピオンを獲らせたい兄が集団の先頭を引っ張り、弟は終始集団の後方に位置し体力を温存するというところだった。

もしジョナサンが優勝すればランキングポイントはレース前の3705から1200を加算して4905。その場合モーラがチャンピオンを獲るにはこのレース最低でも3位に入らなければならない。だが結局トップグループに対して1分32秒遅れてバイクを終えた第2グループ。モーラも得意のランで追い上げを見せるものの、ラン序盤からトップを争うアリスター、ジョナサン、スクーマンのリオ五輪メダリストの背中は遠かった。 そしてラン3周目、ここまで兄のサポートもあって完璧なレース運びをしていたジョナサンがスパートをかける。

これでジョナサンの優勝、そしてチャンピオンも決まったかと思われたのだが、ラン最終周、フィニッシュ直前の残り100mほどというところで突如ジョナサンの足の運びがおかしくなる。目は焦点が定まっておらず、ふらつき、そしてついには走るのを止めてしまう。 まさかのリタイヤかと思われたが、さらにまさかの出来事がおこる。直後を走っていた兄アリスターがジョナサンを支えながらレースに復帰させたのだ。

だがジョナサンの後方でアリスターと競っていたスクーマンがその隙にトップに躍り出てそのままフィニッシュ。これまでWTSで優勝どころか表彰台さえ無かった男がリオ五輪でまさかの銅メダルを獲得し、このWTSの最終戦でもまさかまさかの初勝利を手にする事となった。 そして最後まで兄に支え運ばれながらフィニッシュラインまでやってきたジョナサンが2位に入り。 弟をフィニッシュラインに押し込んで通過させたあと、自身も通過したアリスターが3位に入った。

これでこのレースの表彰台は決まったが、問題はシーズンチャンピオンの争い。 これでジョナサンのポイントは4815。モーラが6位以下だとジョナサンのシーズンチャンピオンが決まる。 だが今日のジョナサンには頼れる兄はいたが運が無かった。 モーラは結局5位に入りポイントは4819となり、わずか4ポイント差でジョナサンはチャンピオンを逃し、モーラが2016シーズンのチャンピオンに輝いた。

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須賀 啓太(すが けいた)

フリーのテレビディレクター兼スポーツジャーナリスト。世界トライアスロンシリーズが開始された2009年から「世界トライアスロンシリーズ」や「NTTジャパンカップ」などトライアスロンのテレビ中継に関わり、海外現地取材も経験。また(社)日本トライアスロン連合ともオフィシャル映像撮影等で直に関わりを持つほか、公認審判員の資格も持つ。自身もエイジグループ(一般部門)での競技経験もあるが、テレビディレクターの目線からトライアスロンをやる楽しさではなく観る楽しさ。競技人口ではなく観戦人口を増やすために活動中。トライアスロン以外ではMLB、NFL、海外サッカー、インディカーのテレビ番組制作にも携わる。ご連絡は下記アドレスまで。

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