2008年09月23日
25節 【大宮vs浦和】 -いつか伝統のダービーへ-
第25節【大宮アルディージャvs浦和レッズ】の観戦記です。 初めてのNACK5スタジアムでのダービーマッチ。試合前日からスタジアム前で並んで待つ人がいるほど、いつもとは違う空気を感じていました。 試合当日も大勢の人がスタジアム前に列を作って開場を待ち、試合前にはいつも以上の応援コールが鳴り響く。大宮サポーターの今回の試合への意気込みは普段とは全く違いました。そう、いつもとは違っていたはず…なんです…… 【試合内容】 前半序盤は浦和の前線の激しいプレスに押され、大宮は守備に追われる。10分ほど経過したところで雷雨により1時間の試合中断。再開後も大宮は浦和のプレスに押され、27分に大宮DFの裏をついた浦和の高原から先制点を決められて前半終了。 後半も浦和のペースですすむものの、浦和の選手の足が止まりだした後半中盤からは大宮が主導権を握る。が、決定的なチャンスを作れないまま試合終了。 【総括】 とても残念で、とても悔しさの残る負けでした。NACK5スタジアムでの初めてのダービーマッチということで、たとえ相手が浦和レッズだとしても……いや、浦和レッズだからこそ絶対に負けてほしくはなかった。 自分は以前、浦和レッズのファンでした。Jリーグが開幕した頃、埼玉にあるJリーグのチームが浦和レッズだったからという単純な理由です。その頃の大宮アルディージャはまだJFLでしたので、存在を知りませんでした。 大宮がJ2に上がったときはすでに自分は海外サッカーの魅力にとりつかれ、Jリーグから興味がなくなってしまい、大宮アルディージャの存在を知らないままJリーグ観戦に行かなくなってしまいました。 それから数年後の2006年9月10日、友人の誘いで約10年ぶりにJリーグを観に行くことになりました。その友人は熱狂的な浦和レッズサポーターだったので、誘われた試合は大宮アルディージャvs浦和レッズ。このときは思いもしなかった、自分が大宮サポーターになるきっかけとなった試合だったのです。 元浦和レッズファンだし……という理由で友人と浦和レッズのゴール裏で観戦することにしました。大宮生まれの大宮育ちとはいえ、当時Jリーグに興味がなかった自分は当然ながら大宮アルディージャの選手を全く知らなかったからです。 数年ぶりに観たJリーグはJリーグ創成期からすっかり様変わりし、圧倒的な大きさの埼玉スタジアムと浦和レッズサポーターの数と熱狂には驚きを隠せませんでした。こんなにも変わったのか、と。 その時すでに優勝候補筆頭の浦和レッズに対し、J1にきてまだ間もない大宮アルディージャ。試合は浦和に押されていたものの、大宮も随所で惜しい場面を作っていました。結果は0-2で大宮が負けてしまいましたが、後半終了間際までは0-1でしたし、本当にいい試合でした。 「(結構大宮もやるんだな……)」そう思った矢先、心無い一部の浦和サポーターから大宮を馬鹿にする野次を聞いてしまいました。浦和側のゴール裏ですから、そういった野次も当然ありますよね。それでもあれだけ苦戦したにも関わらず相手チームへの敬意がまったくない野次、チームではなく大宮市自体を馬鹿にする野次にはさすがに憤りを感じたと同時に、とあることに気付きました。 「あぁ、自分は大宮が好きなんだ……」と。 自分が大宮アルディージャのサポーターになった瞬間です。 浦和レッズが嫌いになったわけではありません、大宮アルディージャを好きになったんです。だからこそ……埼玉には浦和レッズだけじゃない!大宮アルディージャもあるんだ!と相手に胸を張って言える試合をしてほしかったのです。 ですが、今回の試合はとても胸を張れるような試合じゃありませんでした。大宮はレアンドロが欠場したとはいえ、浦和レッズも田中や鈴木がいない。しかも相手はACLの日程でクェートから帰ってきたばかりで、コンディション的に大宮が絶対的に有利。 それでも試合は浦和の選手が躍動的にプレスをかけ、攻撃をしかけるシーンばかりが目立ちました。大宮は攻め手に欠き、デニス・マルケスの個人技に頼るか、精度の低いセンタリングでクレメン・ラフリッチに頼るくらいのみで、決して褒められる内容ではありませんでした。 後半中盤以降は疲労から浦和の選手の足が止まり、大宮の攻め込むシーンも目立ちましたが、正直、得点できそうな空気はまったく感じられませんでした。レッズのしっかりとした堅いDF、特にトゥーリオの壁はやはり高かった。精度の低いロングボールでは、どうやっても跳ね返されてしまいます。いつもの大宮のパスワークも浦和のプレスで影をひそめてしまい、ほとんどいいところはありませんでした。強いて言うならば、藤本主税の献身的な走りでしょうか?途中で交代させられてしまいましたが、、、 今、浦和レッズのライバルといったら鹿島アントラーズやガンバ大阪などで、大宮アルディージャはその他のチームの一つにすぎません。さいたまダービーはまだまだ名前だけのダービーで、大宮アルディージャが様々な面で浦和レッズに大きな差をつけられているのは誰もが知るところです。 今回のダービーマッチでもそれは改めて認識させられました。サポーターの声量の差、チームの総合力の差……どちらも大宮が辿りつくには、まだまだとても高い壁を超えなければいけないと感じました。 声量の差:アウェイとして乗り込んでくるチームのサポーターはNACK5スタジアムではほとんど座りません。ですが、大宮のカテゴリー3のサポーターは座って応援します、ファミリー席と位置づけられているからです。 カテゴリー3のライト層のファンが自ら率先して立ち、声を出すようにならなければ、本当のホームの空気を出すことは難しいです……が、今の状況を考えるとかなり厳しいものがありますね。今回の試合ではカテゴリー3に普段いない、応援を促す有志の方がいたのですが、それでもカテゴリー3で声をだしている人は少なかったです(いつもよりは多かったですが)。自分も前半序盤は声を出すようにしていましたが、周囲に声をだしている人がほとんどいなかったので、途中でやめてしまいました(汗 やはり、普段から応援を促し、カテゴリー3の雰囲気を変える必要があるのではないでしょうか?かといって、カテゴリー3のファミリー層の暖かい空気を壊すのも……難しいところです。まずはカテゴリー4の左右両端をもっと活性化してから、でしょうか…… チーム総合力の差:やはり今回は大宮アルディージャの選手層の薄さが気になってしまいました。「前半の劣勢を一人で跳ね返せる可能性のある選手がいない」これに尽きます。浦和なら梅崎や永井がいましたが、大宮には……? 大宮は2011年のJ1リーグ優勝を目標に掲げています。今のままではただの夢物語、実現は厳しいでしょう。チーム戦術だけではやはり限界があります、優勝争いをするためには個人の力で戦況を打破できる代表クラスの選手(特にMF)が数人いないと無理だと思います。J1残留が目標なら、今のままでも丁度いいのでしょうが、本気で2011年の優勝を目指すなら、フロントは補強や若手選手の育成にもっと本腰を入れて行ってほしいものです。 大宮アルディージャが優勝争いを演じられるようになって初めて、大宮アルディージャと浦和レッズの試合は本当の「さいたまダービー」として世間に認識されるようになると思います。応援の差、チームの差、越えるべき壁はとても高いですが、少しでも近づけるように、これからも微力ながら自分も大宮アルディージャを応援し続けていきたいと思います。 浦和レッズも以前は弱かったんです!大宮アルディージャだって強くなれるはず! 頑張れ、大宮アルディージャ!!
posted by keiomiya |06:06 |
大宮アルディージャ |
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