2008年05月25日
山梨にて、ワセダを倒す!
春季オープン戦・小瀬スポーツ公園 慶大-早大 24-19(前半17-7) T=伊藤、柳澤、増田 G=和田3 PG=川本 今期の行方を占う、伝統の一戦が富士山も見下ろす山梨で熱く繰り広げられた。春の練習試合とはいえ「チームにとって特別な相手である」早稲田との戦い、グランドに立つ選手からはいつにも増して強い気迫が感じられた。慶大は前半からFWが力強さを見せ、慶應ラグビーの伝統であるタックルも随所に決まり、24-19で悲願の勝利を収めた。 前半慶大が有利にたつきっかけとなったのが、開始10分に組んだスクラムだった。去年までは慶大が苦しんでいたスクラムから、早大が2度にわたるコラプシングのペナルティー。敵陣に攻め込んだ慶大は17分、スクラムからのラックをSH花崎が抜け出し、つないだボールをFL伊藤が抑え、先制トライをあげる。「FWいいよ!」。混乱した様子の早大の選手とは対照的に、FW陣から自然と声が上がるほど選手たちは落ち着いていた。「自信を持っている」と監督が語るFW陣の精神的な余裕が先制トライに繋がった。勢いにのった慶應は、更に28分、相手チームのこぼれ球をLO西川がセービング、その後SO川本が抜け出し、HO柳澤がタックルを受けながらも執念のトライを決めた。33分に相手チームSOのキック展開から、FLに1トライを返されるも、ロスタイムにまたもや相手のコラプシングファールからPGを選択し、これをSO川本が確実に決めた。前半はFW陣の活躍により有利な展開で前半を終了させた。後半に入ると、前半とは一転早大のブレイクダウンが激しくなり、序盤苦戦を余儀なくされた。3分には、モールで押し込まれ、更に6分には相手SOの突破からFBに立て続けにトライを奪われ、まさかの逆転。だが今年の慶大は違う。「いける」と感じたCTB増田に火がついた。16分、早大オフサイドの反則からクイックスタート、ボールをつなぎ、最後増田が力強い意地のトライを決めた。その後は一進一退の攻防が続き、試合は膠着状態に。そして終了間際、このまま負けるわけにはいかないと、早大の必死の猛攻を受けた。立て続けにラインアウトからのモール、ラックの怒涛の攻撃…。だが慶應FW陣は必死で耐えた。この5分間がどれだけ長く感じたことか。この試合絶対に負けられない。それはノーサイドが鳴り響いた時の選手の汗と涙と最高の笑顔から強く伝わってきた。
「負けて反省するのではなく、勝って反省出来ることが大きい」と監督が語るように、この一勝はチームにとって非常に価値のあるものとなったであろう。だが、この勝利はは組織ではなく、フィットネスなどの基本的な力で勝ったと花崎主将はも語る。今日のような個人の能力に、更にチームとしてのプレイが深まったら…と考えると今後が楽しみでならない。 林監督 「今日のテーマはブレイクダウン。そこは絶対負けない。タイプが似ている早大に対して、早いラックで絶対負けるなと言いました。後半入りの部分でトライをとられたのは痛かったですが。スクラムが互角かそれ以上優位に組めたのが成果ですね。去年、明大に自陣マイボールスクラムを奪われたトライから考えると変化しました。今は自分たちのディフェンスに自信を持っています。去年よりスタート地点が高いことに満足しています。良くないところはもちろんあって修正しないといけないですが、負けて反省するのではなく勝って反省出来ることが大きいですね」。 花崎主将 「早大には破壊力が前ほどなかった。どうしようもないところを打破する選手がいなかったなと。僕らはそういう突破する選手がいないんで。そこはずっと攻め続けていたらどっかに穴があるとは思っていた。トライは練習していないところでとれた。(スクラムに関して)去年もうちのスクラムは負けていないとは思っていたが、(今年になって)柳澤も川村も慣れてきて経験を積んで頼もしい。相当前3は厳しい練習もしているんで。(勝因は)チームの方針として、勝ちにこだわっているので今年は甘いことを言わずに、一戦一戦勝っていこうとしている。今チームとしてやることが明確になっている。フィットネス、タックル、接点の激しさしかやっていない。それをしっかりやっているのが結果として出ている。だから、今は夏・秋での組織プレーでの土壌を作っている状態です。(これから)うまくいきすぎてて怖い。うちはいいわけではないので、満足してはいけない」。
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増田選手 「内容的には課題もいくつかあったが、チームにとって特別な相手(である早稲田)に勝てて良かった。序盤良い流れに乗り、貯金が出来た(ことが勝因に)。後半、追い込まれた時はFWがしっかりと支えてくれた。(後半立て続けにトライを取られたが)こっちのミスを立て直せば、いけると思った。(自身のトライについて)少し強引に行った。結果としてトライに繋がって良かった。まだまだ走れていない。フィットネスを鍛え、(秋に向けて)80分通してパフォーマンスが落ちないようにしなければいけない」。
posted by 中尾 紗弓 |23:59 |
ラグビー |
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