2008年07月01日

【特集】栄冠への挑戦vol.2 伊藤隆大×松本大輝

慶大を象徴する言葉と言えば、「魂のタックル」。そしてそれを最も具現化するポジションと言えば、FLでほぼ異論はないだろう。今年、コンビを組むのは伊藤隆大(環4)、松本大輝(環3)の二人。ハードタックラーへのインタビューは終始笑いが絶えないものとなりました。

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「東海大戦勝って、この春いけるんじゃないかなと思った」(松本選手)

―春シーズン振り返って、どんな感想をお持ちですか
伊藤:嬉しいです。
松本:それだけっすか?
伊藤:そうですね…、地力がついたというか、春なのに勝ちに結構こだわって試合が出来たっていうのが良かったんじゃないのかなって思います。
―印象的な試合はありますか
伊藤:いやあ…、早稲田戦ですかね。
松本:そうですか、僕は結構東海大戦が印象残ってて。
伊藤:おー、本当?
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松本:二試合目なんですけど、意外にチームとしてまとまれてるんじゃないのかなって感じて。この春いけるんじゃないかなって感じはあったんですよね。緊張して負けるかなと思ったら、勝ってしっくりきた感じでしたね。
―伊藤選手は早稲田戦
伊藤:僕と松本がどっちも調子がいい試合で。いつもどっちか良かったらどっちか悪いみたいな感じなんですけど(笑)。
―今まで早稲田にはなかなか勝てませんでしたが
松本:勝って自信になりましたね。監督も言ってたんですけど、勝ち癖をつけるっていう意味では早稲田だから負けていいっていうのはなくて、早稲田だからこそ勝たなくちゃいけないっていうのはありましたね。
―去年の早稲田と比べて
伊藤:チームとして変わったなっていう印象はありましたね。
松本:自分たちが今年セットプレーとか前3が調子良くて、そういうのもあってFWでプレッシャー受けることもなくて、本当に去年と印象違うなと思いましたね。
伊藤:いやあ、本当そうっす。
―FW陣の成長は感じますか
松本:去年から伊藤選手も残って今年もやっているっていうのは、本当大きいんじゃないかなと。
伊藤:そこだよねー。まあ、書いてないけど。
―録音もしてるんで大丈夫です(笑)
伊藤:いやあ、でも練習そんなにしてないところも出来ちゃうんで、みんなのポテンシャルとまとまる力に驚かされております。
―フィットネスの効果もありますか
伊藤:まあ、出ちゃってますねー。そんな好きではないんですけど。まあ、正直出ちゃってますね、影響は。走れますね、嫌いだけど好きみたいな。ね?
松本:いやあ、嫌いですけどね…。

「伊藤さんはいい意味でイカれてる」(松本選手)


―松本選手は今季はNo8ではなく、FLでの出場ですが
松本:そんなに違和感もなくて、自分のプレーをすればいいかなと。今年は山崎選手(=真二朗・H20年政卒)が抜けて、小澤選手(=直輝・環2)っていうすごいのがいるんで、その辺の兼ね合いで。FLでもどこでも試合に出れるなら。
伊藤:持ち味出てるよ、今年は。
松本:どうなんですかね。
伊藤:多分…。
―お互いどんなプレーヤーだと思いますか
伊藤:松本君…、試合中に松本がいいプレーをすると若干焦るというか、僕も2年で、こいつが1年の時からずっと同じグレードで一緒に出ていて。こいつと出ている回数が一番多くて。彼からも学ぶところがたくさんあって、今があると思ってます。
松本:絶対思ってないじゃないですか(笑)。
伊藤:思ってるよ(笑)。
松本:伊藤さんは、いい意味でイカれてるプレーヤーだなと。
伊藤:(笑)
松本:まあ、あそこまで狂ってプレー出来るところに強みがあるのかなって。
伊藤:本当に、松本は堅いですね。堅実な。
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松本:守りですね。
伊藤:いやいや、しっかりとしたプレーを連発する。
―松本選手はかなり今年になって試合中に声を出している気がしますが
松本:そろそろ三年生なんで、引っ張られちゃいけないと。
伊藤:まあね、出てるね。
―慶應のFLというと
松本:1年生の時は青貫(浩之=H19年総卒)さん、2年生の時は千葉(和哉=H20年総卒)さん、今年は伊藤さんっていういい選手がいっぱいいるんで、いいところは盗みつつ、自分らしさを出せたらなと。
伊藤:慶應の持ち味であるタックルっていうのを代表するポジションなんで、誇りを持ってやっております。
―面白さを感じる瞬間は
伊藤:何やってもいい、好きなことやってもいいんで。まあ、僕はタックルしてる時。でっかい奴倒した時は楽しいですね。
松本:一番試合やってると接点とか一番ポイントに絡むポジションだと思うんで。いろんなことが出来る。
伊藤:でも、実は結構ミーハーなんだよ、FWも。トライした時とか嬉しいです。
―モールトライとかですか
伊藤:あれはもう駆け引きですよ(笑)。誰がボール持つかみたいな。結構勝負だったり。
―セットプレーは安定してきました
伊藤:安定してますね。
松本:むしろ、すごくないですか?五分五分ぐらいに。
伊藤:それはもう前5の方に。全勝もセットプレーがなかったら、この結果もなかったと思うんで。すごく良かったと思います。
―スクラム時のFLの役割は
松本:スクラムは八人で組むものなんで、押さなかったらやっぱりどうしても押せなかったりとか。特に明治とか八人で押してきたり多いんで、やっぱり一緒に8人で組むっていうことと、スクラムからのブレイクの速さとか、FLは大事になってくるんで、あと8サイドとか重要視してますね。
伊藤:敵によって変えるかもね、押し具合とか。いいNo8がいる時はそっちに集中したりとか。
―スクラムが強かったチームはどこですか、前3の方は法政と仰ってましたが
伊藤:彼らは言うなら間違いないでしょう。まあ、久し振りに法政戦でプレッシャー受けて、Aが初めて春プレッシャー受けたなって感じです。
―明治とかはどうでしたか
松本:重かったですね。
伊藤:まあ、一年生がいたのかな?彼の伸び具合によるんじゃないのかな。
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松本:でも、明治は強いんで。春は五分五分以上に出来たからよかったんですけど。
伊藤:明治はまあ、スクラムっていうよりかは新ルールかよくわからないんですけど、スタイルを変えて来たことにびっくりしましたね。
―そういえば、伊藤選手の地元福岡での開催でした
伊藤:そうなんですよ。いやあ、全然活躍できなくて…。やり直したいですね。
松本:新聞では伊藤大活躍!
伊藤:そう、西日本新聞で。伊藤が帰って来た!みたいな。何もしてないですけどね。(苦笑)


部内のライバルは…「それは松本君ですよ」(伊藤選手)


―ご自身で成長したなと感じるところは何かありますか
伊藤:少し波が減ってきたかなと。僕らのポジションが争いが激しいんで。春一回だけだったらみんな活躍してるんで。波をいかに減らすのかが重要で。それが出来るようになってきたかなーって思っちゃったりして。君は?
松本:僕は接点とかに絡めるようになってきたかなって。一年の時とかは、そんな接点に絡んだことはなくて、かといってアタックで何かしたかって言ったら何もしてないんですけど。
伊藤:お前、プレゼンスしてただろ。
松本:そうですね、運動量とかで。今は接点で絡めるようになったなとは思いますね。
―部内のライバルは
伊藤:それは松本君ですよ。
松本:それは伊藤さんですよ。まあ、一年の時から伊藤越えを目指してやってきましたからね。
伊藤:僕はこいつに負けないように。
松本:でも、みんないい選手ですよ。
―ところで、花崎主将はどんなキャプテンですか
伊藤:みんなから信頼されていて、あいつが言うことならって従えるし。練習中きつい時も声出ししてるし。
松本:率先して、チーム引っ張ってくれてますね。あと4年生がまとまってるなって感じますね。よくミーティングしたりだとか、4年生がチームを引っ張ってくれているって感じますね。まとまってる感がすごいあります。
伊藤:慶應の大黒柱ですよ。
―伊藤選手は4年生になって意識していることはありますか
伊藤:僕は…プレーで引っ張ってますね。あんまり指示するようなタイプじゃないんです。とにかく体を張る。そうしてくれっていうことで4年生から任命されたので。そういうスタイルで引っ張っていけたら。
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―戦術の浸透度もだいぶ高まっているようにみえます
松本:基本的な部分が一年間で落としこまれたんで、基本スキルとかの戦術のスキルはみんな身についてますね。だから、法政のAからDに全部勝つとか、今までそんなあんのかな?って感じなんですけど、それはやっぱりチーム全体でスキルが浸透したりだとか、戦い方がわかってきているのでそういった意味ではチームとしての地力がついたなと感じます。
伊藤:AからDを応援しても、同じ戦術をやっていて統一感があるチームになってきたなとは思います。目指すところが一緒っていう感じがします。
―これからの強化ポイントはどこでしょうか
伊藤:春アドバンテージのあったセットプレーを。夏を越えると敵も強くなってくると思うんで、もう一度やり直すべきだなと。あとは、ブレイクダウンかな?去年の決勝、FWとして一番差を感じたのがブレイクダウンだったので、個人的にはそう思いますね。
松本:スクラムとかに関しては、押されないっていうよりかは今年の武器にしようっていう意識でやってきているので、慶應とは組みたくないっていうぐらいまでセットプレーを今まで以上に強化して。あとはFWが前に出るためには…ブレイクダウンですかね?
伊藤:うん、ブレイクダウンだな。
松本:FWが結構下がらなかったりすれば、うちのBKは日本一っていうぐらい揃っているんで。
伊藤:案外揃ってるよ、FWも。
松本:いや、無名ですよ。

(ここからなぜかカメラの話に。伊藤選手が弊紙のカメラに興味を示す)

―えーと、では話を戻しまして、ブレイクダウンの勝負の分かれ目とは
伊藤:本当に抽象的にいうと、推進力があるかどうかだと思います。なんとなく見ていて勢いがある方ってあるじゃん。それをDFの時はバチッと止めたり、攻撃の時は止めない。そこに勝負の分かれ目があるんじゃないかと最近思っております。意味わかる?これ。
松本:ちょっと…
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伊藤:まあ、簡単に言うと走って、相手より早く接点に行って、相手よりより早く、低く入ることが重要で、そのためのフィットネスだったり、トレーニングがあるわけで。
松本:サイズとかは明治、早稲田に比べて小さいと思うんですけど、そこは走り勝って、気持ちの速さとかで行くしかないですね。
―対抗戦、どこが山場でしょうか
伊藤:初戦が大事だと思いますねー。ここを抜ければ。
松本:初戦ですね。あとは、筑波強いですからね。去年、日体も19-19ですからね、途中まで。
―11月23日への想いは
伊藤:勝ちたいですね、ぶっちゃけ。でも、わざと気にしないようにしてます。早稲田を特別視しないように頑張ってます。対抗戦の中の一つの相手だと思うように。
松本:まずは一戦一戦勝ってくことですよね。
伊藤:この春勝った時も、別にみんな早稲田だから早稲田だからっていう雰囲気になんなくて、むしろ前の合わせとか練習とか最悪の雰囲気で。でも何かそんな感じでふわふわしてる方が、案外良かったんで。そんなに意識しすぎない方がいいなって思ってる時点で意識しているのかもしれないですけど。
松本:一戦一戦ですよね。
―これからどんなシーズンにしていきたいですか
伊藤:ラストシーズンなんで、5歳からやってきたラグビーの集大成が見せられたらいいなと思いますね。
松本:試合に出ることですね。去年、筑波大戦にケガして出れなくて、乗り遅れた感もあったんで。今年はあんまり大きなケガもなく去年、一昨年よりも試合に出れたんで、対抗戦に全部出るっていうのが目標ですね。


posted by 取材・編集 流王 友彬 |22:33 | ラグビー | トラックバック(0)
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