2009年01月01日
【特集】頂点とその先へ 男子バスケ部 岩下達郎選手
今季、4年ぶり7回目の学生王者となった男子バスケ部。シーズンも残すところオールジャパンのみ。 選手たちに充実の今季を振り返ってもらう。 3回目は「ゴール下の守護神」、岩下達郎選手(総2)。シーズンを通し、ゴール下で圧倒的な存在感を見せ、チームのインカレ優勝に大きく貢献した。しかしそんな岩下選手が確たる手応えをつかんだのはつい最近のことだそう。
今季の彼の成長は、チームの力を大きく引き上げた。長い手足を活かしたリーチでリバウンド、ブロックを量産。慶大の1部昇格。今季のインカレ優勝は、岩下選手の成長がもたらしたと言っても過言ではない。ターニングポイントはいつだったのか…来年以降と合わせて充実の今季を振り返ってもらった。 飛躍のシーズン―今シーズン振り返っていかかですか。 「結果は残したので…それは去年なかったものだし、結果を残せたってことが自分の中で良かったシーズンでした。」 ―それはチームとして?個人として? 「両方ですね。チームとしてもこういうふうにインカレ優勝とか、あとは絶対的な目標の1部昇格ってのが達成できたので、申し分ないと思うし、個人としても今シーズンンで飛躍的に成長できたと思うので。」 ―今季、チームがすごくまとまって見えたんですが、チームは春からどのように成熟していったんでしょうか? 「春から兆しはあって。でもまだ詰められるところがまだたくさんあるなって感じてて、それが春(トーナメント)の3位の結果。まだ未完成な部分があったところを法政(準決勝)にたたかれたかな。早慶戦はあんな危なげな試合をして、でもあの接戦を勝ってから、勝負強さが出てきたかなと。最後の競り際で、こっちが欲しいところで点を決めて勝つことができるチームの片鱗が見えた試合だったと思う。それで、今年初の延世との定期戦ではまったくわからないながらも、韓国っていう格上の大学チームに3点差までの惜しいゲームをできて、秋に向けての可能性が見えた気がした。夏の練習を経て秋のリーグが始まって、最初いきなり国士とあーゆう試合になったりもしたけど、やっぱどこかで自分たちに力はついたなっていう思いはあったかな。で、明治には負けたけど優勝できて。インカレ始まる前までには、うーん、単純に戦力としてはユースケ含めたスタメンではかなり自信があった。それで、インカレも優勝とまではいかないがかなりいいところまではいけるとは感じていた。くじ運とかもあったし。6人のなかでは優勝の可能性を感じていたのもかなりいたと思うし、まぁ、チームとしてかなりまとまってきたところでコミュニケーションもとれていたし、まとまりっていうのがあーゆー形で出て、インカレ優勝できたかな。」 天理戦で得た「何か」
―シーズンのなかで、個人的なターニングポイントはありますか? 「個人的にはやっぱ、……ほんとインカレの途中までは去年とあんま変わらない、少しは走るようになったり技術面とかはあがったけど、まぁそーゆーところがあって、精神的に変わらない自分がいて。秋リーグの初戦(対国士舘戦)でも自分のファールトラブルでチームが危ない状況に陥ったていうことが多々あって。それは精神的な弱さだと思うし。…で、インカレの天理戦(準々決勝)。あんな黒人、2m5㎝で自分と同じ身長で、っていう人と戦える機会を与えてもらって……それが、自分のモチベーションていうか、メンタル面での成長につながったのかな…。…ほんとよくわかんないけど、あれはターニングポイントですね。それからは、いろんな意味で、試合への持っていきかたっていうのかな、がなんとなくわかったような気がして。で、まだそっから2~3戦しかしてないからわかんないけど、とりあえずその試合をきっかけにだいぶ…うん…飛躍的な成長を遂げられたと思いますね。技術どうこうは徐々に上がってきていたので、今年一年でだいぶ身についたし良かったんですけど。そういう、メンタルの部分は学生スポーツなんで、一番大きい部分だし、成長できて良かったなと。」 ―試合へのもっていきかたが変わったとおっしゃいましたが、何かするようになったとか、具体的に何かが変わったとかいうわけではない…? 「ないですね。形で、言葉で表すのが難しいんですが…うーん…何かほんと掴んだものがあったので。それが、何かを得られたってことが、良かったですね。」 ―そのように天理戦など得るものも多かった大会でしたが、岩下さんにとってのインカレの総括は 「トーナメント上のほうにいってからは、あたったチームがどこもインサイドが強くて、勝敗を左右するのは自分だってふうにまで言われて、そんな中で勝ちきれたのが…自信になったというか。」 来年への課題 ―チームは、シーズン通して悪い状態のときなどありましたか? 「まぁ、比較的勝っていたので、悪い時ってのはなかなか無かったですけど…。まぁ、今年1年を通して言えるのは、試合見てても思うと思うんですが、6人しか戦える人がいないっていう。ベンチメンバーがこれといって活躍できたシーンってのが見当たらない。大事な場面で使ってもらえずにこの一年おわってしまったので…なんて言うんだろ…うーん…特に1年生なんですけど、練習中でもあんな怒られていて…うーん…そういうところで、スタメン+ユースケとの差ができてしまったっていう点…ある意味悪い面で。ただ、自分たち6人で戦ってこういう結果になったっていうのは自信が得られたし。でも、今後のこととかも考えるとそれは、…常にチームの持っている課題というかですね。それが改善できない限り、来年なんかは惇志さんしか抜けないで5人も残るしで2連覇・3連覇だと言う人もいますが、5人だけで勝てるような甘い世界ではないので、ベンチメンバーの成長は不可欠だし。うん、来年雰囲気を壊さずにそこをうまく改善できるかってのが、来年の課題だと思いますね。うん…、1年間通してそんなに悪い時ってのはなかったですね。」 ―その、1年通して悪い時がそんなにないということは、去年と比べては珍しいじゃないですけど、あまりないことなんですか? 「そうですねー。去年はほんと苦しかったので。」 4年生の存在~上級生のカラー~
―そこには鈴木キャプテン筆頭に4年生の存在が大きいんですか? 「そうですね。それはそうですが、…やっぱり、今年の4年生はすごい自己犠牲をして、バスケ部に時間をかけて支えてくれていうふうに、ほんと素晴らしいと思うんですけど。去年の4年生、加藤さんたちがダメだったということでは絶対なくて、自分としてはあの人たちの、加藤さんのキャプテンシーだったり他の4年生の頑張り具合だったりとか、練習中から、目に焼きつくような形で見せてもらってましたし、その4年生たちも僕は凄い尊敬してるんで。…うーん、そういう意味では、今年の4年生もなんですけど、4年という、幹部という自覚を持ってやれてる人たちだなと。うん、だから、去年と今年の違いってのはやっぱり、…うん…加藤さんの怪我を筆頭に、とにかく怪我が多かったっていう。それで崩れたチーム、作り上げてきたものが崩れてしまって、それがリーグ戦中で、その後にそれを立て直すっていう力が、去年は若すぎて。やっぱ、ユースケや二ノ宮もその時から試合に出れるようになって、僕も全然使い物にならなくて、みんなにおんぶに抱っこでやらせてもらってる状態で。田上さんも去年はあんま奮わなかったんで、大祐さん1人に頼ってしまって、まぁそれはああいう形になるなって思う。まぁ今年はその点、去年の、とても、ほんととても辛いシーズンを、結果は最悪でしたがそれを戦い抜いたっていう経験が今年のいい結果につながったんだと思いますね。あれだけ辛い経験できたからこそ、それが経験値になってこれだけのことができるようになったのかなと。」 ―そのように各4年生のカラーがありますが、来年、今の3年生が作り出すカラーの中で自分はどのような役割をしていきたいですか? 「自分も、3年生という上級生になるんで、…あとまず試合に出してもらっている身分なので、しっかり引っ張っていけるような、たぶん来年ユニバーシアードとかの活動もあるので、もしそれに選ばれれば、そういう外での経験を持ち込むというか、そのような刺激を与えるのが自分の仕事だと思っているので。そういう人材になっていきたいですね。あとは…活躍するのは当然なので。ゴール下の大黒柱というか…僕がしっかりとやっていかなければいけないので、来年はほんと、一戦一戦大事に戦っていきたいですね。」 異次元の世界へ~オールジャパン~
―いよいよオールジャパンが始まりますが、自身初のこの舞台に今どのような気持ちですか? 「…うーんどうですかね。全然想像つかないんで(笑)まぁただ、社会人とやれるっていう機会なんで、そこは胸を借りるつもりで、もうほんと全力でぶつかっていきたいですね。…まぁあわよくば食ってやろうってのはありますけど。(笑)さっき横河電機のゲームをビデオで見て、いろいろとつかめてきたので。はつらつとした学生らしいバスケで、走って勝ちたいと思いますけど。それを体現できるように、コートで頑張ってきたいと思います。」 ―三菱(2回戦)まで行った場合…コートに外人含め2~3人2m超えがコート内に立っていると思われるんですが… 「そうですね…(笑)…まぁ(笑)異次元の世界なんで…アジアジュニアで経験はしましたがレベルは全然違うと思うし、そこは逆に、自分が思いっきりプレーできるいい機会だと思うんで、そこで試合中に上達できるくらいに一生懸命吸収して頑張りたいですね。外人が相手であろうがなんであろうが。まぁ、みなさんでかくなればなるほど注目してくれると思うんで、うーん、自分のパフォーマンスを見せられるように、…まぁとりあえず誠心誠意ひたむきに取り組みたいです。」 外から見ていても、今年の岩下の成長には目をみはるものがあった。元々持っているポテンシャルに加え、今季は安定感が加わった。インカレの天理戦、サンバとの対戦では自身の「何か」が覚醒した。それが確信に変わるであろう来季、私たちは更に成長し続ける岩下の姿をコート上で見ることができるだろう。
ひとつひとうの質問に丁寧に考え、じっくりと答えてくれた岩下選手。いつも穏やかな口調で、誠実にインタビューに答えてくれます。そしてびっくりするのが座高の低さ。立ち上がって改めておっきいなーと感じます(笑)
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posted by 井上 響子 |21:43 |
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―今シーズン振り返っていかかですか。
「結果は残したので…それは去年なかったものだし、結果を残せたってことが自分の中で良かったシーズンでした。」
―それはチームとして?個人として?
「両方ですね。チームとしてもこういうふうにインカレ優勝とか、あとは絶対的な目標の1部昇格ってのが達成できたので、申し分ないと思うし、個人としても今シーズンンで飛躍的に成長できたと思うので。」
―今季、チームがすごくまとまって見えたんですが、チームは春からどのように成熟していったんでしょうか?
「春から兆しはあって。でもまだ詰められるところがまだたくさんあるなって感じてて、それが春(トーナメント)の3位の結果。まだ未完成な部分があったところを法政(準決勝)にたたかれたかな。早慶戦はあんな危なげな試合をして、でもあの接戦を勝ってから、勝負強さが出てきたかなと。最後の競り際で、こっちが欲しいところで点を決めて勝つことができるチームの片鱗が見えた試合だったと思う。それで、今年初の延世との定期戦ではまったくわからないながらも、韓国っていう格上の大学チームに3点差までの惜しいゲームをできて、秋に向けての可能性が見えた気がした。夏の練習を経て秋のリーグが始まって、最初いきなり国士とあーゆう試合になったりもしたけど、やっぱどこかで自分たちに力はついたなっていう思いはあったかな。で、明治には負けたけど優勝できて。インカレ始まる前までには、うーん、単純に戦力としてはユースケ含めたスタメンではかなり自信があった。それで、インカレも優勝とまではいかないがかなりいいところまではいけるとは感じていた。くじ運とかもあったし。6人のなかでは優勝の可能性を感じていたのもかなりいたと思うし、まぁ、チームとしてかなりまとまってきたところでコミュニケーションもとれていたし、まとまりっていうのがあーゆー形で出て、インカレ優勝できたかな。」
―シーズンのなかで、個人的なターニングポイントはありますか?
「個人的にはやっぱ、……ほんとインカレの途中までは去年とあんま変わらない、少しは走るようになったり技術面とかはあがったけど、まぁそーゆーところがあって、精神的に変わらない自分がいて。秋リーグの初戦(対国士舘戦)でも自分のファールトラブルでチームが危ない状況に陥ったていうことが多々あって。それは精神的な弱さだと思うし。…で、インカレの天理戦(準々決勝)。あんな黒人、2m5㎝で自分と同じ身長で、っていう人と戦える機会を与えてもらって……それが、自分のモチベーションていうか、メンタル面での成長につながったのかな…。…ほんとよくわかんないけど、あれはターニングポイントですね。それからは、いろんな意味で、試合への持っていきかたっていうのかな、がなんとなくわかったような気がして。で、まだそっから2~3戦しかしてないからわかんないけど、とりあえずその試合をきっかけにだいぶ…うん…飛躍的な成長を遂げられたと思いますね。技術どうこうは徐々に上がってきていたので、今年一年でだいぶ身についたし良かったんですけど。そういう、メンタルの部分は学生スポーツなんで、一番大きい部分だし、成長できて良かったなと。」
―試合へのもっていきかたが変わったとおっしゃいましたが、何かするようになったとか、具体的に何かが変わったとかいうわけではない…?
「ないですね。形で、言葉で表すのが難しいんですが…うーん…何かほんと掴んだものがあったので。それが、何かを得られたってことが、良かったですね。」
―そのように天理戦など得るものも多かった大会でしたが、岩下さんにとってのインカレの総括は
「トーナメント上のほうにいってからは、あたったチームがどこもインサイドが強くて、勝敗を左右するのは自分だってふうにまで言われて、そんな中で勝ちきれたのが…自信になったというか。」
―そこには鈴木キャプテン筆頭に4年生の存在が大きいんですか?
「そうですね。それはそうですが、…やっぱり、今年の4年生はすごい自己犠牲をして、バスケ部に時間をかけて支えてくれていうふうに、ほんと素晴らしいと思うんですけど。去年の4年生、加藤さんたちがダメだったということでは絶対なくて、自分としてはあの人たちの、加藤さんのキャプテンシーだったり他の4年生の頑張り具合だったりとか、練習中から、目に焼きつくような形で見せてもらってましたし、その4年生たちも僕は凄い尊敬してるんで。…うーん、そういう意味では、今年の4年生もなんですけど、4年という、幹部という自覚を持ってやれてる人たちだなと。うん、だから、去年と今年の違いってのはやっぱり、…うん…加藤さんの怪我を筆頭に、とにかく怪我が多かったっていう。それで崩れたチーム、作り上げてきたものが崩れてしまって、それがリーグ戦中で、その後にそれを立て直すっていう力が、去年は若すぎて。やっぱ、ユースケや二ノ宮もその時から試合に出れるようになって、僕も全然使い物にならなくて、みんなにおんぶに抱っこでやらせてもらってる状態で。田上さんも去年はあんま奮わなかったんで、大祐さん1人に頼ってしまって、まぁそれはああいう形になるなって思う。まぁ今年はその点、去年の、とても、ほんととても辛いシーズンを、結果は最悪でしたがそれを戦い抜いたっていう経験が今年のいい結果につながったんだと思いますね。あれだけ辛い経験できたからこそ、それが経験値になってこれだけのことができるようになったのかなと。」
―そのように各4年生のカラーがありますが、来年、今の3年生が作り出すカラーの中で自分はどのような役割をしていきたいですか?
「自分も、3年生という上級生になるんで、…あとまず試合に出してもらっている身分なので、しっかり引っ張っていけるような、たぶん来年ユニバーシアードとかの活動もあるので、もしそれに選ばれれば、そういう外での経験を持ち込むというか、そのような刺激を与えるのが自分の仕事だと思っているので。そういう人材になっていきたいですね。あとは…活躍するのは当然なので。ゴール下の大黒柱というか…僕がしっかりとやっていかなければいけないので、来年はほんと、一戦一戦大事に戦っていきたいですね。」
―いよいよオールジャパンが始まりますが、自身初のこの舞台に今どのような気持ちですか?
「…うーんどうですかね。全然想像つかないんで(笑)まぁただ、社会人とやれるっていう機会なんで、そこは胸を借りるつもりで、もうほんと全力でぶつかっていきたいですね。…まぁあわよくば食ってやろうってのはありますけど。(笑)さっき横河電機のゲームをビデオで見て、いろいろとつかめてきたので。はつらつとした学生らしいバスケで、走って勝ちたいと思いますけど。それを体現できるように、コートで頑張ってきたいと思います。」
―三菱(2回戦)まで行った場合…コートに外人含め2~3人2m超えがコート内に立っていると思われるんですが…
「そうですね…(笑)…まぁ(笑)異次元の世界なんで…アジアジュニアで経験はしましたがレベルは全然違うと思うし、そこは逆に、自分が思いっきりプレーできるいい機会だと思うんで、そこで試合中に上達できるくらいに一生懸命吸収して頑張りたいですね。外人が相手であろうがなんであろうが。まぁ、みなさんでかくなればなるほど注目してくれると思うんで、うーん、自分のパフォーマンスを見せられるように、…まぁとりあえず誠心誠意ひたむきに取り組みたいです。」






