2008年12月27日

学生の強み見せた準優勝

2008/12/23 14:00~@大阪・長居球技場
第19回ラクロス全日本選手権大会決勝
慶應義塾大学(関東学生1位)-FALCONS(クラブチーム1位)

             1Q   2Q   3Q   4Q      合計
慶     大   1     2     3     4      10
FALCONS   4   3    5      4      16

〈慶大スタメン〉
G岩本、DF小原豪、山口、泉、MF田邊、本下、澤野、AT小原正、長、関根

喜ぶFALCONSの選手たちと敗戦に肩を落とす関根
敗戦しうなだれる慶大ディフェンス陣
 持てる力を出し切った慶大であったが、社会人最強チームの壁は厚かった。全日本選手権の決勝、スタメンに7人の日本代表選手を擁するFALCONSとの一戦は10-16で完敗。慶大は強豪相手にチーム力で対抗したが、昨季までのエース・継渉(医5)に4得点を奪われるなど地力の差を見せ付けられた。10年ぶりの日本一はならず、悔しさが残る幕引きとなった。 ディフェンス陣に囲まれながらシュートを放とうとする関根 最初のフェイスオフをとった慶大。1Q序盤から積極的に攻勢に出る。だが完璧な形でセットされたFALCONSディフェンス陣を崩すことができず、ボールを回させられる時間が過ぎていく。すると8分、カウンターから個人技で崩され、先制点を許す。10分には相手のサイドチェンジに対応しきれず、2失点目。タイムアウト後の12分、グラウンドボールを拾ったMF村端(経3)のパスをDF山口(総2)が決めて1点差に迫るが、その後は再び主導権を握られる。14分、15分と連続失点。相手のフェイクなどに対応することができず、点差だけが広がっていった。  2Qに入ってもFALCONS優位の試合展開は変わらない。2分にMF本下(政2)が1点を返すが、11分までに3連続失点。Q終盤にはフィジカルで圧倒される場面も目立ち始め、反撃の芽を潰されてしまった。 果敢に攻撃参加する本下 ハーフタイムに建て直しを図った慶大。3Q序盤に本下、MF家徳(政4)が連続得点。2点差に迫り、流れを引き寄せたかに見えた。だが地力の差は大きかった。4分から11分まで再び連続失点。15分には本下がこの日3得点目を挙げ、気を吐くが、18分に再び失点し、試合の大勢は決まってしまった。  迎えた4Q、慶大が最後の意地を見せる。8分から14分までに4連続得点。流れに乗って会場の声援を味方につけた慶大。終盤には捨て身の猛攻を仕掛けるなど、最後まで果敢に戦いぬいた。結果的には逆襲をくらい、10年ぶりの日本一には手が届かなかったが、その戦いぶりは賞賛に値するものだった。  個人技で上回るFALCONS相手にチーム力で対抗した。最終的には敗れてしまったが、パスを多用し、チーム一体となって戦う学生ならではの強さを見せた。若手主体のチームだけにこの経験は来年以降に必ず活きるはず。悔しさをバネに成長し、一回り強くなった慶大が見られる日はそう遠くはない。  なお、最優秀選手にはFALCONS・継渉。優秀選手には慶大・山口悠が選出された。


コメント
関根主将

AT関根幹祐(経4)
「完全に力負け。どのスポーツでもそうだと思うが日本一を決める大会の決勝は空気が違った。その空気に飲まれている時間がチーム全体にあって、その間に経験のある相手にやられた。その部分も全部含めて相手の方が実力も上だった。結果的に点の取り合いになってしまって……。FALCONSはオフェンスのプレーヤーで日本代表の選手がたくさんいるので点の取り合いになると……。ちょっとそこで競り負けてしまったかなと。全日決勝の舞台を知らない選手が全員で、未知というか未踏の領域で、そういう意味でみんな緊張もしていたと思うし、慣れない舞台で自分たちの思うようにラクロスできなかった。(コンディション調整は)前日練習して、夕方移動して、夜から大阪にはいったが、特に特別な調整はしていない。普通にいつも通り。ただ準決と決勝の間が短くてコンディション調整がうまくいかなかった。(相手のディフェンスが固かったが崩すためにどんな対策をしたのか――)具体的な方法は最後まで見つからないままで、好きなようにやられてしまった。反省している。(これで引退だが4年間は)最高でした。本当に良い同期、良い先輩、良い後輩、良いOBに恵まれて、その素晴らしさに触れるたびに人間的に成長できた。自分を支えてくれてる人たちにも迷惑をかけながらも、誇りに思ってもらえる自分だったと思う。色んな意味で終わった。これから何しようかと(笑)。決勝の舞台に立った後輩には『必ずこれを次に活かせ』と。次に決勝に来る時には今日みたいになることがないように『絶対勝て』と。彼らなら絶対できるし、OBの立場として彼らに貢献したい」 澤野副将
MF澤野友亮(政4)
「何も言えない。勝ちたかった。悔しい。準決勝突破して、みんなで(モチベーションを)あげて、最後の練習をやりきって、そのままのテンションで来れた。良い準備はできていたと思う。相手は個人個人はすごくうまいが、組織力では慶應が上回っていると考えていた。チームプレーでチームとして勝とうということに重点を置いて練習してきた。(これで引退だが)終わってしまって。今日で勝っても負けても終わりだったが、まだ実感がない。でも続けて本当に良かったなと思う。黄金世代の主力だったうまい人たちが抜けていってしまって、あまり期待されていない世代だったが、そのなかで黄金世代がいけなかった決勝にいけて、決勝出れたことを誇りに思うし、後輩たちもついてきてくれて、良い同期と良い後輩に恵まれたと思う。ここまで来れたのもOBとか一緒にプレーした先輩のおかげだと思うのでそういった人たちにも感謝したい。感謝の気持ちでいっぱいです。(後輩には)今年は後輩に助けられた。今この場で来年のスタートを切れた。来年はやってくれると信じてる。僕らがやり残した宿題を彼らが全力でやってくれると思ってる」 原田HC  「(試合をふりかえって)悔しいとしか言えないですね。1Qではグラウンドボールをとってキープしていこうと思ったんですけどうまくいかなかった。相手は個人技術が高くて、いままで体験してこなかった技とかいっぱいあって、もっと練習できたらよかったです。3Qの序盤はセットプレーからしっかりと作っていきたかった。それが得点につながったと思う。(HCとしてやってきて)途中からHCとしてやってきたんですけど、見る視点が違うし、やる方とみる方で感覚が全然違うなと思いました。指示の出し方だとか言葉づかいだとかそういうことに気をつかいました。あとHCになったわけだから、日本一にならないと意味がないとおもってやっていたんで大変でしたね。後輩たちには日本一になってほしいな。あと一歩が足りないんですよね。そのあと一歩がなんなのかを考えていってほしいです」 磯山主務 「(今日の試合どう見ていたか)絶対日本一になると。練習から雰囲気はよくて、負ける気はしなかった。(4年間を振り返って)あっという間です。本当にOBの先輩に迷惑をかけて、学生日本一にもしばらくなってなかったのでどうしてもなりたかった。(後輩に伝えたいことは)決勝の戦い方とか、経験、悔しさがわかったと思うんでこの悔しさを持って頑張ってほしい」 岩本選手
G岩本海介(商4)
「(今日の試合は)準備が足りなかったです。相手選手がいままでともちろん変わるわけですし、FALCONSということで日本代表選手がいる中でもっと対応する必要がありました。でも自分も中盤とか4Qとかで踏ん張りきれなくて。(ラクロスをやってきて)終わったっていう実感はないですね。また明日から練習って感じします。同期にはおつかれさまっていいたいですね。かかわってくれてありがとうって。後輩たちには全日本決勝までつれてこれてよかったなって思います。自分たちにとってもはじめてだったし、下の代にとってもはじめて。いいものを見せれたんじゃないかなと思います。ほんといい夢がみれました」 小原豪選手
DF小原豪(理4)
「(今の気持ちを教えてください)残念です。悔しいとしか言えない。4年間の目標だったものが一つも達成できてなくてほんとに悔しい。(今日の試合DFで注意した点は)ゾーンを作る練習をしていて、スカウティングしたことをしっかりやるということ。(4年間を振り返って)結果を残してないので…今は考えられない。(決勝の場は)自分はそうでもなかったが、後輩が緊張していてのまれてしまった。社会人は場慣れしていた。(後輩に伝えたいことは)この悔しさをバネにしてもらって、実力は十分あると思うので、頑張ってほしい」 山口選手
DF山口悠(総2)
「(試合については)流れがくるときもあったんですけどつかみきれませんでした。相手はきりかえがおそくて、自分たちははじめからやるって考えてたからいい場面もあったんですけど。ハーフタイムでは浮足だってしまったから自分たちのペースでやろうって確認して。3Qの序盤は少し立て直せました。4Qはチーム一丸となってやれた結果です。(優秀選手賞おめでとうございます)他のひとたちのおかげです。感謝しています。(来年のチームは)今年でていたメンバーを中心にでていないメンバーもいい能力もっていますし、おもしろいチームになると思います。また日本一を目指します」 本下選手
MF本下純(政2)
「(敗因は)社会人相手に接戦で勝つのは難しいと分かっていた。だから、最初にリードを奪って逃げ切りたかったが最初、流れがつかめなくてリズムに乗り切れなかったこと。(全日の決勝の舞台は)緊張がなかったわけではないが、場所も長居で綺麗な場所で楽しかった。(4年生にメッセージは)久々に決勝に連れてきてもらったが、4年生は満足してないと思う。来年、再来年日本一になってOBとして喜びを味わって欲しい。(来年に向けて)主力が抜けるが、チーム全体としてレベルアップして学生として勝つ。日本一を目指してやりたいと思う」 FALCONS・継選手
FALCONS・AT継渉(医5)
「対戦相手が去年まで一緒にやっていた後輩たちだったが、気負わず、気合いを入れて臨んだ。優勝したのは初めてなので嬉しい。今年の一番良いプレーができるようにしようと思っていたが、実際に今年一番のプレーができた。来年はもっと良いプレーができるようにしたい」


posted by 山内 晴信 |14:33 | 主要スポーツ | トラックバック(0)
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