2009年08月16日

勝ち点0となり、残りは13試合となった【J1:第21節 鹿島アントラーズ vs 大分トリニータ】

 これがシーズン序盤であればとつくづく思う試合内容であった。ポポビッチが、そして大分トリニータが新しく目指すサッカーを見せることは出来た。シュート1本という結果がクローズアップされるが、数字以上の内容であったと思う。

 ポポビッチの目指すサッカーは、パスで細かく繋ぐサッカー。細かい連携のもと、フィニッシュまで持って行くことが必要となる。2列目、3列目とポジションに関係なく、チャンスと見れば前線に上がっていくことが何より求められる。「俺はDFだから…」と言った考えは許されず、全員が攻撃を意識する必要がある。だからこそ、気になるプレーが前半にあった。左サイドで鈴木慎吾がボールをキープしているが、ゴール前を含めて出し所がない場面があった。こういう時こそ後方からのオーバーラップが必要になってくるが、その時慎吾のすぐ後ろにいた上本大海は前に行く姿勢を見せなかった。慎吾が堪らず手で合図を送り大海にオーバーラップを促すが、結果的にはボールを受けただけで横パスを送りチャンスを作ることが出来なかった。こういった姿勢は、ポポビッチのサッカーでは許されない。昔から大分トリニータでは良く見られるシーンであるが、それではポポビッチが目指すサッカーは体現できず、新しいサッカーが実を結ぶことはない。

 まだまだ連携という点では大きな課題がある。フェルナンジーニョを上手く使えていない面もある。次に繋がる内容であったとは言え、勝ち点0で終わったのが事実である。これがシーズンの序盤であればと思ってしまうが、1試合減って残りは13試合となった。より厳しい状況になったことは間違いない。

posted by keicalcio |23:10 | 大分トリニータ | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年08月03日

前半15分間とラストプレーで魅せたサッカー【J1:第20節 大分トリニータ vs 名古屋グランパス】

 93分に高松の同点ゴールが決まった瞬間、「もう1点取らんとダメなんや!」と僕は大声を上げた。その1分後、ダイレクトプレーから東が抜け出しループシュートがネットを揺らすまでの間、何か信じられないような光景を見ているような感じだった。逆転ゴールを認識したその瞬間、テレビの前でありったけの声を張り上げていた。そして、試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、もう一度大声を上げてしまった。

 ロスタイムの残り2分で逆転した奇跡の展開。こんな試合をやってのけたことは、大分トリニータの歴史上おそらくないだろう。Jリーグ全体を見渡しても、1年に1回あるかどうかの逆転劇だったと思う。九分九厘負けを覚悟した中での逆転だったわけで、紙一重で残留への挑戦権が残ったというのが正直な感想である。冒頭にも書いたが、引き分けではダメなのである。大分の置かれている状況は、勝ち点3しか意味がない状況である。

 ポポビッチが「われわれが最下位にいることは忘れてはいけない。この勝利は大きくも小さくもない」と言っているように、冷静に試合を振り返ることが必要だと思う。前半15分間の内容は、新しいサッカーを垣間見せた内容であった。ワンタッチで繋ぎ攻めていく姿勢は、これまでの大分ではなかったプレーであった。特に印象に残ったのは、DF森重がグラウンダーのパスを送ったプレーであった。今まであればロングボールを前線にあげていたシーンである。何気ないプレーかもしれないが、新しいサッカーを感じさせたプレーであった。

 ただ、この新しいサッカーも前半15分が限界であった。新しいことを90分間やりこなすまでは熟成しておらず、現段階では15分が限度であったのだろう。それは、致し方ないことだと思う。そして、あの逆転劇までの78分間、新しいサッカーが影を潜めた。1点を追う展開だったこともあり、これまでのサッカーをしてしまった感があった。可能性を感じることの出来ない楽なサッカーをやったことで、時間だけが進んでしまったわけである。これは課題の残る、大いに反省すべき内容である。

 結局のところ、フェルナンジーニョの活かし方が鍵になってくると思うのである。前半、フェルが金崎や高橋と絡むシーンがあったが、まだワンツーでうまく抜け出すほどの連携が出来ていない。その連携が出来ればフェルがもっと躍動し、結果的にウェズレイを楽にプレーさせることが出来る。その連携が出来ないため、後半開始からウェズレイの負担を軽くするために高松を投入したポポビッチの采配は納得できるものであった。

 一方、失点のシーンは前節と同じだったと言っていい。サイドを深くえぐられた時、ゴール前がガラ空きになっている。相手FWのケアに大分DF陣が釣られ、相手の1.5列目や2列目をフリーにしている。ここはMFを含めてしっかり守備の原因を分析することが必要になってくる。

 前半15分から鳴りを潜めていたダイレクトプレーをもう一度見せたのが、東の逆転ゴールのプレーであった。高橋から金崎、そして東へと繋がったダイレクトプレーが大分がやりたい新しいサッカーである。まだまだ課題はあるけれども、新しいチャレンジをしながら結果を手にすることが出来た。この勝利を次に繋げることが出来ないのであれば、降格が決まってしまう。僕らはとにかく勝つしかない。それだけである。

posted by keicalcio |01:12 | 大分トリニータ | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加