2008年06月24日

高野容輔に舞い込んだ千載一遇のチャンス~マーメイドSレース回顧~

マーメイドSがハンデ戦になってから今年で3回目。初年度は当時1000万条件の馬にすぎなかった3歳馬・ソリッドプラチナムが直線一気でぶっこ抜き、2年目となった昨年は準オープンを勝ち上がったばかりのディアチャンスが勢いそのままに重賞初制覇を成し遂げた。


「ハンデ戦では軽ハンデ馬に注意」というのは昔からの定説だが、牝馬限定戦となると、その定説はより一層信憑性を増してくる。これは、軽ハンデ馬が有利というより、負担重量を背負う馬がより多くのデメリットを背負うためである。例えば今回のハンデ頭・ベッラレイアの負担重量は56kg。これは同馬にとって未知の斤量だった。初年度のマーメイドSではこれも自身のとってはじめての斤量となる57kgを背負ったヤマニンシュクルが8着に敗れている。「牝馬限定戦においてトップハンデは信用すべからず」というのは頭に入れておいた方が良いだろう。


かくして今年のマーメイドSもトップハンデのベッラレイアが5着に敗れ、シンガリ人気、斤量48kgのトーホウシャインが嬉しい初重量勝ちを果たしたわけだが、レース出走を決めた時点ではまだ騎手が決まっていなかったという。その後高野騎手が乗れます、と手を挙げたことで鞍上が決まったというわけだが、同騎手は今年に入ってからまだ1勝もしていなかった。マーメイドSがハンデ戦でなければ、高野騎手に手番が回ってくることはまずなかっただろう。しかし、そのレースぶりは、ブリトマルティスが外に膨れたためポッカリと空いたインを突くという見事な好騎乗だった。


この勝利をきっかけに、今後高野騎手への騎乗依頼も増えていくことだろう。関西では武豊・安藤勝・岩田の3大ジョッキーに加えて藤田・四位・池添といった経験豊富な騎手、さらには現在売り出し中の川田・藤岡佑・浜中といった騎乗機会に恵まれている騎手がゴロゴロいる。そういった厳しい状況の中で厳しい減量に耐えて結果を出した高野騎手。「凡戦」とも言われた今年のマーメイドSで見えた唯一の光明だった。


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posted by あんじ |18:43 | レース回顧 | トラックバック(0)
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