2008年07月01日

フレンチデピュティ、覚醒。~宝塚記念~

雨が降り、1着にフレンチデピュティ産駒のエイシンデピュティ。2着にオペラハウス産駒のメイショウサムソン。血統的には至極全うな決着だったと言える。直線でアサクサキングスが斜行したことでインティライミ、メイショウサムソンが不利を受けたが、レース全体を見る限り平均ペースで流れており、全馬が今持ちうる力を発揮できたレースだったと思う。


サイレンススズカ以来の逃げ切り勝ちを決めたエイシンデピュティ。昨年の頭まではまだ準オープンの身だった馬だ。格上挑戦のアルゼンチン共和国杯を快勝したアドマイヤジュピタのように、どうやら芝中長距離型のフレンチデピュティ産駒は古馬になってから一段階レベルを引き上げるスイッチを隠し持っているようだ。距離がどこまで持つかどうかはわからないが、少なくともGI以外のレースで大崩れすることは考えづらい。


昨年に続き、またしても2着に敗れたメイショウサムソン。結果論だが、道中あのポジションではノーチャンスだろう。4歳勢や3着に好走したインティライミは、馬場状態や展開を予測してあえて前目のポジションをとった。一方のメイショウサムソンと武豊騎手は天皇賞・春のようにマクっていったわけだが、どうせマクるならタップダンスシチーのような4角先頭の競馬をしてほしかった。メンバー的に昨年より落ちる一戦となっただけに、ここは勝っておかなければまずいだろう。


戦前の予想ではメイショウサムソンvs4歳勢という見方だったが、終わってみれば4歳勢は2歳年上の「ディープ世代」に全く歯が立たなかった。馬場状態や展開などいくらでも言い訳する材料はありそうだが、結局のところそれは弱点の裏返しでもある。アドマイヤジュピタ、エイシンデピュティのフレンチデピュティ勢にメイショウサムソンを加えた古馬トップクラス3頭の牙城を崩すことは決して容易ではない。となるとやはりウオッカ、ダイワスカーレットの古馬牝馬2強がこのトップグループに加わってくるのだろう。


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posted by あんじ |00:56 | GIレース回顧 | トラックバック(1)
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2007年10月28日

天皇賞・秋回顧~レースにおける境界線とは?~

メイショウサムソンの勝ち時計は、1分58秒4。前半の5ハロンは60秒を切っていたので、前後半の落差が少なく、どの馬も力を出し切れるレース展開だった。しかし、「本当に力を出し切った」と言えるのは、メイショウサムソンだけではないだろうか。


その理由の答えは、レース後のコメントにある。

「ぶつけられた時に手応えがなくなってしまった(吉田隼人)」「スピードが乗ったところで前をカットされた(福永祐一)」「あんな不利を受けるなら自分が行ってしまえば良かった(安藤勝己)」


事の顛末はこうだ。直線に入り、逃げていたコスモバルクに五十嵐冬樹が気合をつけると、コスモバルクが右に大きくヨレてしまう→それに反応したエイシンデピュティが大きく右側に斜行→結果、ほとんどの馬に大きな不利が発生した。


その中でも、特にひどい不利を受けたのはダイワメジャーだ。先の件での不利だけでなく、体勢を立て直したときに、今度は隣に外にいたアドマイヤムーンに寄られて挟まれる形になってしまった。安藤勝己が憤慨するのも無理はないだろう。


結局、今回の一件でエイシンデピュティが降着処分を受け、エイシンデピュティに騎乗していた柴山雄一は騎乗停止となるが、このところ、騎乗停止処分を受ける騎手の多さが目立つ。毎日王冠をチョウサンで制した松岡正海が現在騎乗停止中だが、リーディングを争う武豊、岩田康成も今年度、騎乗停止処分を受けている。


勝負の世界に身を投じている以上、反則ギリギリのところでの駆け引きがあることは致し方ないだろう。しかし、その中にあってもある一定のライン=競走馬が最大の力を発揮できる環境でレースを進める、というところだけは守ってもらいたいと思う。


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posted by チャム |17:45 | GIレース回顧 | トラックバック(1)
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