2008年04月22日
きのうのダイワスカーレット春全休に続き、またも残念なニュースが入ってきました。20日の皐月賞を勝ったばかりのキャプテントゥーレが骨折。全治9カ月とのことで、これで年内の出走は絶望となりました。
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川田騎手との果敢な逃げで大一番を制し、ダービーで二冠をと盛り上がっていた直後だけに、大変残念です。関係者の方々のショックも相当なものだと思います。
JRAから発表された森調教師のコメントによれば、来年1月のAJC杯あたりでの復帰を目標にするとのこと。まずはじっくりとケガを治して、また元気な姿で競馬場に戻ってきてほしいですね。1日も早い完治、回復を願っております。
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2008年04月21日
競馬ファンのみなさんはもうご存知だと思いますが、ダイワスカーレットの春シーズン全休が発表されました。
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脚部不安とのことで、まだ詳しい症状などは分かってはいませんが、近日中にも栗東トレセンから宮城県の山元トレセンへ移動して、精密検査を行うとのことです。
いや、残念です。昨年は桜花賞の後に熱発が続いたり、今年のはじめにはフェブラリーS前に目の負傷と、アクシデントに見舞われることの多かった馬ですが、今度はついに脚ですか……。
ただ、すぐに引退発表とならず、秋シーズンでの復帰を目指すというアナウンスですので、いい方向に考えれば、復帰の可能性は高いということにもなります。ここは大事にならないことを祈りつつ、秋の復帰を待ちましょう。
ヴィクトリアマイルor安田記念、そして宝塚記念での走りがすごく楽しみだったんですが……、こればかりはどうしようもないです。
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2008年04月20日
中山競馬場から戻ってまいりました。競馬ファンのみなさま、皐月賞はいかがでしたでしょうか? 相変わらず前が残る馬場だなぁ~と、皐月賞前の芝レースを見ていて思ったのですが、その馬場を味方につけ、キャプテントゥーレ&川田騎手は鮮やかな逃走劇で混戦に断。着差は2馬身半。完勝でしたね。
朝日杯、そして弥生賞の敗戦を教訓にし、「それを生かした競馬をしよう」と果敢にハナを奪った川田騎手。この思い切りのいい騎乗が、最高の結果を呼び込んだのは言うまでもありません。
デビュー4年目の22歳。同期には藤岡佑、吉田隼など“乗れる若手”が多くいる中で、一番乗りのGI制覇。それもクラシックなわけですから、喜びも格別でしょう。ダービーへと続くクラシック戦線、新たな若手騎手の台頭もあり、ますます熱を帯びてきそうですね。
もちろん、キャプテントゥーレも頑張りました。2歳時にはデイリー杯を勝ったものの、ジリっぽくて、どこか地味な存在ではありました。でも、大一番で自分に最も合った戦法を見つけ、そして咲かせた大輪。
森厩舎は母エアトゥーレや、祖母スキーパラダイスの弟スキーキャプテンなど、この母系を数多く手がけてきました。そして、ついにこの血族で初めてのGI勝利をゲット。「ようやく(この血統で)GIを獲れましたね」と、安どしたような微笑みを浮かべた森調教師が印象的でした。
さあ、次はいよいよダービーへ向けたクラシック第2章がスタート。キャプテントゥーレが二冠へ向けて再び突っ走るのか、それともマイネルチャールズらが反撃するのか、はたまた第3勢力が現れるのか。競馬ファンの夢、日本ダービーは6月1日です。
ところで、僕のレインボーペガサスですが、最後はよく伸びてはいるものの0秒4差の4着。せめて2着に突っ込んでればなぁ~(2着タケミカヅチとはタイム差なし)、最後ちょっと詰まってるなぁ~……無念です。
でも、広いコースでさらに持ち味が生きそうなタイプですし、きょうは次につながる脚を見せてくれました(上がり3F34秒3はメンバー最速)。ダービーでの雪辱を期待しましょう!
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2008年04月19日
いや、しかし、今年の皐月賞は大変です。終わってみればマイネルチャールズ1強なんじゃないかと思いつつも、やっぱり桜花賞の700万円馬券を思うと、今回もドカーンと狙ってみたい。でも、大荒れの後だからこそ今週は堅く収まるんじゃないかと……グルグルグルグル1週間考えているわけです。
で、出た結論はコレ!
×××××××××××××××××××××××××
<皐月賞>
◎レインボーペガサス
○ダンツウィニング
▲ショウナンアルバ
△キャプテントゥーレ
×ドリームシグナル
注ノットアローン
無謀にもマイネルチャールズとブラックシェルを無印です……。今年の3歳牡馬は、オープン級も500万級もたいして実力が変わらないという現状。ならば、弥生賞1、2着馬もそう抜けているわけではないです。ブラックシェルは実際には500万級しか勝っていませんし。マイネルチャールズにしても、これまで勝負強い競馬をしてきましたが、流れ一つで大惨敗の可能性だってあります。繰り返しますが、それくらい実力差が拮抗しているわけですから。
そこで本命に指名したのは、きさらぎ賞、スプリングSでも本命にしたレインボーペガサス。こうなりゃ皐月賞も心中です! ヤケになっているわけではなくて、ちゃんと根拠もあります。
それは、素質が同世代トップクラスだということ。このことは安藤勝己騎手も認めているわけですし、事実、きさらぎ賞では見事な差し切り勝ちを見せてくれました。ダートでの活躍が印象深いことと思いますが、何度も繰り返しますけど、この馬は一介のダート馬ではない……はずです。陣営も芝でこその期待をかけている馬ですし、きさらぎ賞で勝利に導いたペリエ騎手も芝で走れる馬と太鼓判を押してくれました。
スプリングSでは末脚不発に終わりましたが、これはペースが向かなかったこともありますし、テン乗りだったことも影響があったかも知れません。ですが、今回はクセを知り尽くした安藤勝己騎手に手が戻ります。これは大きなプラス材料でしょう。
ちょっと展開の助けが必要なことは確かですが、混戦だからこそ各馬色気を持つわけですから、ペースは前がかりになるのではないでしょうか? 坂上で先行集団の脚が止まったところで、外から一気の差し切り――そんなシーンを今から妄想しています。
以下の印は、とにかくしぶとい脚の馬を選んでみました。やはり今年の皐月賞は、先週の桜花賞のように最後の直線で横一線の叩き合いになると思います。そうなると、バテない脚でジリジリ伸びる馬の出番。
そんなわけで期待しているのが、ダンツウィニングというわけです。稽古でメチャクチャ動いているみたいですし、ちょっと時計がかかりそうな馬場なのもいいですし。
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2008年04月15日
三連単700万円の超波乱決着となった桜花賞の余韻いまだ覚めやらずのまま迎えた牡馬クラシック第一冠・皐月賞。今年は、その桜花賞以上の大混戦メンバーと言われています。皐月賞も大波乱決着となるのか、それとも人気どおりに堅く収まるのか?
(まず、人気を予想するところからして難しいですが……)
今のところ最有力候補と目されているのが、3歳世代唯一の重賞2勝馬マイネルチャールズ。年明けの京成杯と最重要ステップレースの弥生賞の優勝馬ですね。重賞2勝という実績もさることながら、この2レースがいずれも中山2000メートル芝、つまり皐月賞と同じ条件。さらに中山2000メートルは通算4戦3勝2着1回とほぼパーフェクトですから、これは頼もしいですね。レースぶりも行って良し・差して良しとセンス抜群。勝負に行ってのしぶとさ、根性も兼ね備えています。
また、強調したいポイントが父ブライアンズタイムという血統。BT産駒といえば、ナリタブライアンに始まり、サニーブライアン、ノーリーズン、昨年のヴィクトリーと、4頭の皐月賞馬を輩出。最大のライバルだったサンデーサイレンス産駒がいない今、最も大レースで勝負強い血統と言えますね。実のところ、この血統が今回一番のセールスポイントかもしれませんね。
弥生賞2着のブラックシェルは、昨年のホープフルSでもマイネルチャールズと0秒1差の好勝負。弥生賞では最後の脚が際立っていましたし、流れ一つで逆転が狙える好素材です。
鞍上には皐月賞3勝の天才・武豊。騎乗もこれで3度目ですから、完全に手の内に入れていることでしょうし、逆転の戦略が着々と練られているはずです。ただ、きさらぎ賞ではイレ込んで出遅れてしまい7着大敗。当日の気性面がカギとなりそうです。
中山で行われたもう一つのステップレース、スプリングSは本番より1ハロン短い1800メートルですが、ネオユニヴァース、ダイワメジャー、メイショウサムソンらがここをステップに本番も制覇しました。
今年のスプリングSを勝ったのはスマイルジャック。東京スポーツ杯3着、きさらぎ賞2着と惜敗が続いていましたが、ついに前走で重賞初勝利。この馬の良さはやはり、デビューしてからすべて3着より上の着順という堅実ぶり。混戦と言われているからこそ、どんな相手でも確実に走れるこの安定感は大きな武器になりそうです。
また、鞍上は桜花賞を勝ってノリノリの小牧太。ジョッキーのこの勢いも心強いですね。ただ、前走で本番仕様の仕上げをしたとのことで、反動が心配です。
共同通信杯の勝ち馬ショウナンアルバも人気を集める1頭です。レース前半で口を割ったりして、騎手と折り合っていたようには見えなかったのですが、それでもアッサリ3連勝で重賞V。このあたりが、この馬の性能の高さですね。
しかし、この気性の粗さが足かせにもなります。実際、前走のスプリングSではかなり引っ掛かってしまい、3走前に下したスマイルジャックに敗れ3着。本番でも折り合いが重要なポイントになります。
ほかにも、東スポ杯の勝ち馬で叩き2走目の一変に期待がかかるフサイチアソート、デイリー杯2着、共同通信杯2着、弥生賞3着と堅実さなら負けていないタケミカヅチなど、今年は関東馬優勢の下馬評です。
そんな中で一発気配がありそうな関西馬といえば、きさらぎ賞の勝ち馬レインボーペガサスです。ダートで勝利を挙げてきた馬ですが、父アグネスタキオン、母父デインヒルというバリバリの芝血統。その血に眠る芝適性をきさらぎ賞快勝で証明してみせました。
前走のスプリングSはペースが合わず末脚不発の7着に敗れましたが、同馬の素質を考えるとこれ1戦だけで見限れるものではありません。今度はクセを知り尽くした安藤勝己騎手に戻るのも好材料ですね。
あとの関西馬では、先行有利な中山2000メートルで魅力増すキャプテントゥーレ、クラシック本番に合わせてキッチリ復調してきたノットアローン&フローテーションの橋口厩舎2騎も不気味。また、時計がかかる勝負になれば、しぶとい末脚が持ち味のダンツウィニングが浮上してきそうです。
ここまでざっと有力候補を並べてみましたが、前評判、そこから予想される人気相場からすれば、やはり今年は関西馬が上位に来た方が荒れそうですね。う~む、今年は関西馬と関東馬がまるで逆転してしまったみたいです。
(しかし、SS産駒のいなクラシックは寂しいですな……)
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2008年04月14日
桜花賞、泣きました……。それはもう色んな意味で泣きました。
レジネッタの外強襲、 小牧太騎手のガッツポーズ、そして勝利インタビューでの男泣き。これまで競馬を見てきて、現場で取材もしてきましたが、あんなにカッコいいガッツポーズ、あんなに清々しい涙は久しぶりでした。これも、小牧騎手の人柄なのでしょう。思わずもらい泣きです。
僕の本命リトルアマポーラも大外からジリジリ伸びてきてはいましたが、それよりも「フトシ、差せ!」と思わず声が出てしまいました。馬券が外れたのなんて、もうどうだっていいです。小牧騎手がGIを勝って本当に良かった、良かった(涙)
レースは前半やや速いペースでしたが、中団より前につけていた馬がなだれ込む展開。後方待機勢には苦しい流れの中、小牧騎手の渾身のプッシュにレジネッタもよく応え、ゴール寸前で鮮やかな差し切り勝ちを決めました。
「この馬の良さは根性です」と、レース後のインタビューで答えていましたが、小牧騎手も根性の人。最後まで諦めずに追いまくる、そして馬もそれに応えて最後まで走りぬく……まさに人馬一体となった勝利だったと思います。
小牧騎手、厩舎スタッフのみなさんほか関係者の方々、本当におめでとうございました。
地方の先輩・安藤勝己騎手や、園田の後輩・岩田騎手がGIを勝って活躍している中、苦しい時期も過ごされてきたと思います。この桜花賞での勝利をきっかけに、さらなる大活躍を期待したいですね。今週の皐月賞もスマイルジャックとのコンビには注目です!
(宝塚に住んでいた時、園田競馬場にもよく遊びに行っていたので、園田出身騎手がひいきなんです。次は赤木高太郎騎手の番ですね!)
さて、僕に違う意味での涙を流させてくれたのは、リトルアマポーラと武幸四郎騎手。スタート一完歩目で、僕の馬券は紙くずになったことを覚悟しました。グスン。
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2008年04月12日
ついこないだ、いつもお世話になっているOノデラさんから「いよいよクラシック始まるね。今年は当ててよ~」と声を掛けられました。「任せてください! ビッシビシ当てますとも!」と、その時は威勢良く答えたんですが、今頃になってちょっとおかしいぞ、と思うようになったのです。
だって、「今年“は”」ですよ。「今年“も”」じゃなくて。えぇ、まあ、ここずっとGI当てていないので、「今年“は”」で正解なんですが……。
とにかく、桜花賞をバシッと的中させて今年のクラシック“も”最高のスタートを切ってやろうかと思っているのです!
××××××××××××××××××××××
<桜花賞>
◎リトルアマポーラ
○トールポピー
▲オディール
△エアパスカル
×レジネッタ
今年の桜花賞は大混戦だと言われています。重賞2勝馬がいないわけですから、ある意味その通りだとも思います。
ですが、今年の桜花賞は混戦ではありません。突き詰めれば「3強」だと思っていました。“いました”と過去形なのは、その一角ポルトフィーノが出走取り消してしまったからであって、つまりトールポピー、リトルアマポーラ、ポルトフィーノの3頭が抜けていると僕は思います。
ポルトフィーノが回避したため、「2強」となった桜花賞。本命にはリトルアマポーラを指名します。
この馬を本命に推すのは京成杯、クイーンCに続いて3回目。京成杯の時はちょっとした冒険だったのですが(2番人気でしたけど)、勝負どころでスムースさを欠きながらもマイネルチャールズから0秒2差。十分に能力の高さを証明した敗戦だったので、「この馬はクラシックで勝負になる」とこの時に思ったものです。
それが確信に変わったのはクイーンCでの圧勝。1頭だけレベルの違う脚を繰り出しました。あの脚は凄かったです、うん。
リトルアマポーラの良さは、なんといっても末脚の強烈さ。トールポピーも素晴らしい脚を持っていますが、こちらの方がより切れるという印象です。仕掛けてからの反応も速いですし、不利を受けない限りは脚を余して負けるということもないでしょう。
また、京成杯では一度は包まれて位置を悪くしながらも、ゴール前もう一度突っ込んできたように、勝負根性も◎。折り合い面も心配はいりませんし、阪神マイルコースは2戦2勝。桜花賞を勝てるだけの馬だと思います。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2008年04月12日
ポルトフィーノが桜花賞の出走を取り消したことがJRAから発表されました。
JRA発表のニュースは→こちら。
左寛跛行のためということですが、レース直前で跛行で取り消しとは……。同じ角居厩舎の先輩・ウオッカを思い出しました。
これで、レース予想は一からやり直しですね。ポルトフィーノでまずアタマは堅い!と思っていたのに……トホホ。でも、今はそんなことよりも、すぐにまた調教が再開できるような軽い症状であることを願うばかりです。
しかし、エアグルーヴも桜花賞を熱発で直前回避しましたが、この血族は桜花賞を勝てない運命なのかも。お姉ちゃんのアドマイヤグルーヴもまさかの出遅れで勝てませんでしたし……。
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2008年04月10日
桜花賞の枠順が決定しました。
出馬表は→こちら(JRA公式ホームページ)
外回りの新・阪神マイルコースになってからは、以前の旧コースほど枠順は気にしなくていいかなぁ~って思っていたのですが、それにしてもトールポピー、ポルトフィーノ、リトルアマポーラ、エアパスカルら有力馬はなかなかいい枠をゲットしたと思います。特に感想らしい感想が思い浮かびません……。
その中で関東期待のブラックエンブレムが8枠16番と、外めの枠に入りました。前走の走りから考えると、外枠だとギューンと引っ掛かって行っちゃいそうな気もするんですが、果たしてどうなるのでしょうか? ただ、桜花賞ここ10年の連対馬を見ますと、2000年以外はすべて7・8枠馬が連対しているんですよね。データ的にはかえっていい場所かも知れません。
ギューンと行ってしまうと言えばエイムアットビップは2枠3番。この枠から馬群に入れて抑えていくのか、それとも包まれるのを嫌ってある程度行かせるのか、この馬の出方も注目になりそうです。
(スポーツナビ競馬担当A)
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15:30
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2008年04月08日
さあ、クラシックの開幕です。第1弾は桜の女王決定戦・桜花賞です。以前、宝塚に住んでいたこともあって、春のGIの中では一番好きなレースなんですよ。ワクワクしますね~。
今年はここまで、2歳戦から通しても重賞を2勝以上した馬がいなく、レースのたびに勝ち馬がコロコロ変わりました。そのため、18頭すべてにチャンスがありそうで目移りしてしまいますね。
その中でもまず注目が集まるのは、やはり2歳女王のトールポピーです。昨年の2歳牝馬ナンバーワン決定戦・阪神JFを強烈な末脚で勝利。牝馬特有の切れ味と言うよりは、男勝りのパワフルな末脚が大きな武器です。
前哨戦のチューリップ賞は2着に敗れましたが、差はわずかハナ。スローペースで前有利の展開だったことを考えれば、本番へ向けて上々の競馬だったと思います。
また、3カ月ぶりを叩いて状態もグンとアップしているでしょう。5戦して連対を外していない安定感からも、やはりトールポピーが桜の女王に最も近い位置にいるかもしれません。
チューリップ賞でその2歳女王を倒し、俄然注目が集まり始めたのがエアパスカル。展開に助けられた面があるとはいえ、堂々と強力ライバルを完封したレース振りは評価できます。前走は逃げ切り勝ちだったわけですが、どこからでも競馬ができるセンスの良さがこの馬の強み。降雪のためダート変更になったこぶし賞以外、この馬も芝では連対率100パーセントです。本番でも怖い存在ですね。
同じくチューリップ賞組からは、3着のオディールも有力候補です。前哨戦はエアパスカル、トールポピーからハナ・ハナ差の3着で涙をのみましたが、ゴール前で最も際立っていたのは彼女の伸び。あと一完歩あれば間違いなく差し切っていました。ファンタジーS1着、阪神JF4着という実績からも、この世代では実力上位の馬です。
阪神でのもう一つのトライアル、フィリーズレビューを制したのはマイネレーツェル。フェアリーS3着、エルフィンS4着とあと一歩の競馬が続いていましたが、桜花賞出走権利のかかった大事なレースでついに末脚が爆発しました。この時の体重がなんと396キロ。相当な小柄ですけど、一発秘める差し脚はお父さんのステイゴールド譲りですね。
課題は前走から1ハロンの距離延長ですが、鞍上は豪腕・内田博幸騎手。直線各馬横並びの混戦になれば、再びの出番がありそうです。
フィリーズレビュー組では、快速エイムアットビップも注目の1頭。このステップレースでは大敗してしまったわけですが、中間に熱発していた影響が大きかったのかもしれません。阪神JF3着、ファンタジーS2着と、実力的にはこんな馬ではないですし、スピード勝負になれば巻き返しがありそうです。
関東の1番手はフラワーCを制したブラックエンブレムですね。道中は引っ掛かり気味で、決してきれいな競馬ではなかったんですが、それでも押し切ってしまうあたりが彼女の能力の高さでしょう。3走前の葉牡丹賞では牡馬相手に3着、しかも皐月賞有力候補のマイネルチャールズとクビ差の競馬ですから、牝馬に入れば実力上位は明白。2走前のマイル戦が楽勝でしたし、折り合い面からも今回の1ハロン距離短縮はプラスになりそうですね。
また、今年の3歳世代でウォーエンブレム産駒が大躍進を遂げていますが、この馬もその1頭。エアパスカルも同産駒なんですが、SS系種牡馬産駒との対決という点からも注目です。
トライアルには出走しませんでしたが、2月のクイーンCを勝って、じっくりと桜花賞に備えてきたのがリトルアマポーラ。トライアル上位組よりもこちらが上と推す声も少なくない実力馬です。
ブラックエンブレムがマイネルチャールズと好勝負したと書きましたが、彼女も京成杯でマイネルチャールズと0秒2差の接線。しかも、強い牡馬の揃った重賞で4着、さらに勝負どころの4コーナーでスムースさを欠いてこれだけの競馬をしたのですから、これは高く評価していいでしょう。実力はこの世代トップの1頭です。事実、クイーンCは楽勝でした。
ただ、デビュー以来体重が減り続け、前走でも馬体が12キロも減っていたことが心配ですが、その点、間隔をじっくりとって調整しています。万全の態勢なら、トールポピーに並ぶ有力候補でしょう。
そして、別路線組で絶対に忘れてはいけないのが、女王エアグルーヴの仔・ポルトフィーノです。
アーリントンC大敗で評価を下げてしまったのかもしれませんが、あのレースは控える競馬を試したところ、まったくうまくいかなかった結果であって、実力をすべて出し切って負けた競馬ではありません。この敗戦を踏まえ、本番では馬の気分に任せた競馬をさせたら、エルフィンSのようにアッサリ楽勝……というシーンも十分可能でしょう。それだけの実力を持った素質馬だと思います。そして鞍上には、桜花賞男の武豊騎手です。
トールポピーとは同じ厩舎。2歳女王の一番のライバルは、一番身近な存在であるポルトフィーノとも言えそうです。
長々と書いてしまいましたが、それだけ有力候補が揃っている今年の桜花賞。桜の冠は誰の頭上に輝くのでしょうか? これから追い切り、枠順、当日のパドックと頭を悩ませられる、うれしくも苦しい日々が続きそうです。
(思い出の桜花賞は1997年のキョウエイマーチです)
(スポーツナビ競馬担当A)
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