2009年11月28日

【編集部発】それでも◎リーチザクラウン―JC予想

 何度も言いますが、僕、秋競馬の中で何が一番好きかって、ジャパンカップが一番好きです。

 サッカーがそうですし、野球もそうでした。スポーツはやっぱり国際戦が盛り上がります。普段、実際には見たことのない世界の強豪馬たちをこの目で見ることが何よりうれしいですし、それら世界の馬と対決する日本馬がどこまで通用するのか?とか、その前に欧米では実績があるけど日本の馬場ではどうなんだろう?とか、いろいろ考えても結局「やってみないことには分からん」的な要素がたくさんあって、その辺の曖昧さもまたJCのたまらん魅力の1つだったりします。

 で、27日に東京競馬場で行われた外国馬関係者の記者会見に行ってきたんですが、5頭の外国馬陣営の誰もが口を揃えて
「絶好調だ」
なんて言うものですから、余計にわけが分からん。実は熱発で追い切りができない、くらい煙幕を張ってくれる陣営があるのかなぁと楽しみにしていたんですが。

 ただ、『JCと言えば仙波さん』でおなじみの、スポニチ大阪・仙波広雄記者に聞いたところ、実際にどの陣営もかなり“ヤル気”とのこと。ここ2年は外国馬のレベルがさっぱりだったので、今年こそは文字通り『世界vs.日本』の白熱したV争いを見ることができそうだなぁ、という期待が高まっております。

 で、「そういえばオレ、JCって散々取材してきたけど、コレって当たったためしないわ~」とふと思い出した仙波さんと、“万券の哲”(略して万哲)ことスポニチ東京・小田哲也記者からも情報を仕入れつつ、下した最終決断が以下の通りです。


<GIジャパンカップ>
◎リーチザクラウン
○ウオッカ
▲コンデュイット
△オウケンブルースリ
×インターパテイション
注エイシンデピュティ

 本命はさらにしつこく◎リーチザクラウン。先週のマイルCSにも登録していましたが、ここに矛先を向けてきたということは、“勝負になる!”という確信があってのもの。
 今週の最終追い切りは橋口厩舎には珍しく、下のコース(ポリトラック)を使っての追い切りでしたが、アッという間に併走馬をちぎったフットワークは抜群。時計含めて、素晴らしい動きを見せてくれました。これはやってくれますよ!

 また、ちょうど真ん中の枠順ですから、内・外を見ながら自分のリズムで競馬ができそうなのもいいですね。東京は最終週を迎えても時計が依然として速いですから、リーチザクラウンの爆発的なスピード先行が存分に生きるのでは――そう期待しております。

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2009年11月25日

【編集部発】ジャパンカップ展望―外国馬編

 さて、前回の「ジャパンカップ展望―日本馬編」に続きまして、今回は「外国馬編」。今年は超大物コンデュイットの参戦で大変盛り上がっていますね。
 さっそく外国馬全5頭の分析といきましょう。

(シーザスターズが来なかったことは仕方ないとして、デットーリ騎手が今年不参加なのがすごく残念。デットーリを見るのはJCの大きな楽しみの1つだっただけに……)

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 今年の外国馬は、なんといってもコンデュイットにつきます。今年はキングジョージを制し、秋にはBCターフを史上2頭目の連覇。怪物3歳馬シーザスターズには歯が立ちませんでしたが、4歳以上の古馬では間違いなく「09年世界最強」だと思います。
 また、欧州馬ということで日本の硬い馬場、速い時計への適応が1つの課題となりますが、BCターフでは2年続けて2分23秒台で走破。この数字は、日本特有の速い決着にも十分に対応できることを示しています。

 しかしながら、ローテーションがやや心配。この秋3走目、と言えばむしろ絶好ローテーションなのですが、凱旋門賞から中4週で英国→米国、さらにBCターフから中2週で来日と、かなりの強行軍。さらに、同馬は来春から日本で種牡馬となることが決定しており、悪い言い方をすれば「顔見せ」的な出走かも……
 果たして前走の出来をキープできているのか、この見極めが何より重要になってきそう。JRAホームページに掲載されている調教過程、また調教VTRはぜひチェックしておきたいところです。

 ただ、ローテーションに不安があるとはいえ、管理するマイケル・スタウト調教師は世界を代表する名トレーナーで、過去、シングスピール、ピルサドスキーという世界的名馬でJCを2勝。今回が10回目の参戦となり、JCの勝ち方を知り尽くしている調教師です。
 ピルサドスキーも今回と同じように、翌年から日本で種牡馬入りすることが決まっていましたが、きっちりと「世界の実力」を見せつけました。そのスタウト調教師が送り込んできたのですから、相当の勝算がある、と見込んでいいでしょう。
 また、コンデュイット自身も2年連続の米国遠征で強い競馬を見せるなど、輸送にも動じないタフな馬。さらに左回りも全勝ですから、これは同馬の全能力をJCでも出し切ってくると考えていいかもしれないですね。
 実力をキッチリと出し切れば、当然のことながら圧勝もあるでしょう。

 
 コンデュイットは間違いなく世界トップホースの1頭ですが、残り4頭の評価となると、正直言いましてランクは落ちます。2番手評価が難しいところですが。。。

 ここでは次位に米国のインターパティションを指名。前走のJHターフクラシックで初GI勝利を飾っており、勢いに乗って来日してきました。
 しかも、前走で負かした相手がGI4連勝中だったジオポンティというところが高評価。このジオポンティはBCクラシックでも2着に来ており、国際レーティングはコンデュイットと並ぶ125。米国芝路線の最強馬で、これを負かしてのGI制覇ですから価値があります。
 また、今年のJHターフクラシック以前の成績こそパッとしませんが、昨年、一昨年とGIで2~3着の好走実績もありますから、前走をフロックと片付けることはできないでしょう。確かな実力を持った馬がここに来て調子を上げてきた、と見るべきではないでしょうか。

 同じく米国のマーシュサイドは、昨年に続いての来日。といっても、昨年は感冒のため出走取り消し。2年越しでのJC挑戦となります。
 今年は勝ち星こそありませんが、GIドバイシーマクラシックでは5着と奮闘。アメリカに帰国後もGIマンハッタンHで前述のジオポンティから0秒2差の2着と好走しました。
 2走前にはカナダの国際GIノーザンダンサーTSで1位入線(直線の斜行で4着に降着)するなど、実力はGIカナディアン国際Sを勝って来日した昨年から落ちてはいないでしょう。
 ゲートに入ることさえできなかった昨年の悔しさがあるだけに、今年にかける「やる気」は相当なものだと思います。

 マーシュサイドが降着となったGIノーザンダンサーTSで繰り上がり1着となったのが、同じくJCに参戦するジャストアズウェル。夏にはGIアーリントンミリオンでジオポンティから0秒2差の2着と好走し、前走のGIカナディアン国際Sはマーシュサイドに続く5着と、その実力はマーシュサイドと拮抗しています。
 昨年までは条件レースを走っていた馬ですが、今年は前述したほかにも、2月にはGIガルフストリームパークTHで2着、7月にはGIIIアーリントンHを勝つなど、今年急成長した馬ですね。
 実績的にはコンデュイットと比べると落ちますが、この成長と上り調子は侮れません。

 最後の1頭は、英国の4歳牡馬シンティロ。2歳時にはイタリアの2歳王者決定戦GI伊グラン・クリテリウムを勝ち、今年はGIIとオールウェザーのGIIIを1つずつ勝っています。
 ただ、一線級が相手となったGIサンクルー大賞は7着、GIキングジョージも9着といずれも大敗。実力的にはコンデュイットから1枚も2枚も落ちると言わざるを得ません。
 ただし、父ファンタスティックライトは2000年のジャパンカップでテイエムオペラオーからクビ+ハナ差の3着と好走しており、産駒も日本ではよく走っています。その血統から来る日本馬場への適性を示せば、もしかしたらの一発があるかもしれません。

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 以上、外国馬5頭をざっと見てきましたが、やはりまともに競馬をして勝ち負けになりそうなのは、コンデュイット。
 連下候補でインターパティション、穴でマーシュサイド、ジャストアズウェルとなりますが、それでも苦戦は免れそうにありません。

 極論してしまえば、外国馬はコンデュイット一択となります。ですが、そう実力・実績どおりにいかないのが、ジャパンカップの難しいところでもありますね。
 あのモンジューですら、4着に敗れたのがジャパンカップですから。

 これは毎年のことですが、中間の稽古の動き・時計、当日の気配などをじっくり吟味して外国馬の取捨選択を決めていきたいと思います。

(この外国馬の扱いをああでもない、こうでもないと悩むのがまたJCの醍醐味でもあるんですよね~)スポーツナビ 競馬――展望、ニュース、コラム、フォトギャラリーなど

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2009年11月23日

【編集部発】ジャパンカップ展望―日本馬編

 さあ、今週はいよいよジャパンカップです。個人的な好みになりますが、僕、ジャパンカップが一番好きなレースだったりします。毎年、この時期になるとワクワクが止まりません。
 しかも、今年はあの世界最強古馬コンデュイットが参戦。ここまでの大物が出走してくるのは久しぶりのことなので、本当に楽しみで仕方ないです。

 もちろん、迎え撃つ日本馬もウオッカ、ロジユニヴァースらがズラリそろった豪華布陣。日本馬と世界の強豪が府中の杜を舞台に、今年はどのような激戦を展開するのか。
 それでは有力馬の紹介・展望(日本馬編)といきましょう!

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 今年のジャパンカップに登録した日本馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 まずはやはりウオッカでしょう。この秋は2戦続けてカンパニーに連敗。確かにGI天皇賞・秋を勝って駒を進めてきた昨年、そしてGIヴィクトリアマイル→GI安田記念を連勝した今年春よりも、勢いの面では劣っています。
 ですが、だからといって能力そのものも衰えたと結論付けるのはまだ早いでしょう。前走の天皇賞・秋は敗れたとは言え、上がり3Fの脚は最速タイの32秒9(!)。あのレースに限ってはカンパニーが強すぎたというだけで、ウオッカ自身も極限の末脚を繰り出しています。32秒9という数字は、衰えた5歳牝馬が出せる数字ではありません。
 中3週のこの中間も疲れは見せず、CWとPコースで時計を3本マーク。坂路でも1本時計を出しており、相変わらずの豪快な動きを披露しています。出来落ちは全く感じられません。
 今回の課題は2400メートルへの距離延長。ダービー馬といっても、本質的にはマイルくらいがベストで、JCは一昨年4着、昨年3着とあと一歩が足りません。ですが、昨年でも前半かなり引っかかりながら3着を確保するところが、この馬の能力の高さ。スムーズに折り合うことができれば、十分勝ち負けに持ち込めるでしょう。
 また、鞍上がルメール騎手に替わり、どのような新味を引き出すかにも期待が集まります。女傑復権の一戦となるでしょうか。

 スクリーンヒーローは昨年のJC勝ち馬。わずか重賞1勝馬がメイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイの3世代ダービー馬を堂々と撃破した走りには驚かされましたね。
 あれから1年、古馬の主役としてさらなる活躍が期待された同馬でしたが、天皇賞・春は距離が長かった影響もあったか14着惨敗。夏のグランプリGI宝塚記念も5着と、不振のまま前半戦を終了しました。
 このまま終わってしまうかとも思われましたが、前走のGI天皇賞・秋で復活のノロシを上げる2着好走。カンパニーには及ばなかったものの、ウオッカを封じ込めたあたり、やはり能力は高い馬です。
 しかも、これが休み明け初戦で、もともとJCを最大目標に置いたローテーション。当然、今回の上積みは相当なモノでしょう。東京コースに良績が集まっている相性の良さも見逃せないところです。
 そして、今回はミルコ・デムーロ騎手とのコンビが復活。これが何よりも心強いのではないでしょうか。もともと本格化は今年5歳になってから、と言われていた馬。勝てば史上初の連覇となります。

 JC馬同様に、この秋復活モードに入ったのが08年菊花賞馬のオウケンブルースリ。天皇賞・秋は差し届かず4着でしたが、後方からよく追い上げたレースでした。ただ、同馬には2000メートルの距離はやはり多少短く、豪快に突き抜けた2走前のGII京都大賞典のように2400メートルはほしいところ。それだけに条件ベストの今回は前進が期待されますね。
 3歳で挑戦した昨年でも見せ場十分の0秒3差5着。課題だった腰の緩さも解消され、その当時よりも間違いなくパワーアップしているとなれば、父ジャングルポケットに続く父子2代制覇と、日本の頂点は手の届くところにあります。音無厩舎が2週連続GI勝利となるでしょうか。

 日本勢の有力どころとして、まず上記3頭が挙げられますが、より以上に注目を集めている馬といえば、今年の日本ダービー馬ロジユニヴァースですね。ダービー以来半年ぶり、待望の秋初戦となりました。
 夏場の調整が遅れたこと、また、この後にはGI有馬記念への出走も予定していることから、ここが秋初戦となりましたが、それだけにこの中間はジックリと調整。乗り込み量は足りていますし、11日、18日と2週続けて主戦の横山典弘騎手が騎乗し、18日の1週前追い切りはマイネルキッツに併せ馬で先着しています。これで今週もキッチリと追えば、態勢は整うのではないでしょうか。
 と言っても、半年ぶりの実戦に加え、今度は古馬の一流どころが相手。いくらダービー馬といっても、厳しい戦いになることには変わりありません。
 ですが、ここまでの成績6戦5勝、唯一敗れたのは出来落ちしていたGI皐月賞だけで、あとの5戦はいずれも圧倒的なパフォーマンスで勝利。ダービーも、決して出来は良くなかったのに4馬身差の完勝です。
 この底知れなさがロジユニヴァースの最大の魅力。ここで一気に世代最強から日本最強へと登りつめても不思議はありません。

 同じ3歳世代で牝馬レッドディザイアも、今年のジャパンカップを盛り上げてくれる有力馬の1頭です。
 前走のGI秋華賞ではブエナビスタをついに撃破。次走に関しても松永幹夫調教師は「ブエナビスタの出るレースへ」と明言していましたが、一転してここへ挑戦することになりました。それだけ出来がいいということでしょうし、また、牡馬が相手でも通用するという手応えがあってのことでしょう。
 この中間も坂路をしっかり上がっており、馬体はむしろ増えているくらいとのこと。究極の状態にまで仕上げた前走からの反動はなく、出来はキープしています。
 6戦してまだ連対を外したことがない実績から分かるように、レッドディザイアの持ち味はなんと言っても、どこからでも伸びてくる息の長い末脚。ここでも大崩れすることはなさそうですし、斤量53キロも味方。チャンスは十分です。

 もう1頭の3歳馬リーチザクラウンも一発の魅力にあふれています。GI勝ちはありませんが、潜在能力は世代トップクラス。スムーズに折り合った時の逃げ・先行にはGI級の破壊力が秘められていると言っていいでしょう。
 3000メートルの菊花賞でも、前半やや折り合いに苦労しながらも、最後はバタッと止まることなく0秒4差の5着に踏ん張りました。レース後、武豊騎手は「この距離はちょっと長かったのかも」と言っていたことから、今回の距離短縮は間違いなくプラスになるはずです。
 これは春からの課題ですが、要は折り合い1つ。スイスイと行くことができれば、このメンバー相手でも好勝負に持ち込むことが可能では。こちらも勝てば父スペシャルウィークに続く父子2代制覇となります。

 このほか、GII京都大賞典7着から距離不足の天皇賞・秋をパスしてここ目標に調子を上げてきた春の天皇賞馬マイネルキッツ、天皇賞・秋は不向きの瞬発力勝負で惨敗したものの休み明けを使って上昇気配のアサクサキングス、長期休養明けを2度叩き粘りが戻ってきたエイシンデピュティらGIホースたちの底力も侮れないところです。

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2009年11月23日

【編集部発】「目指せカンパニー!」を合言葉に―マイルCS回顧

 秋のマイル王決定戦・第26回GIマイルチャンピオンシップは、横山典弘騎手騎乗のカンパニーが優勝。三たび会心の競馬で、見事に引退レースを最高の形で締めくくりました。

 この秋のカンパニーの強さは、もう何て表現していいのか分かりません。4歳、5歳で馬が変わるというのはよくある話なのですが、競走馬というのは8歳にしてこれだけガラリと変われるものなんですね。
 サラブレッドの新しい可能性を見せた馬、それがカンパニーという唯一個の存在なんだ――そんなことを雨の京都競馬場で思いました。

カンパニー1

 しかし、これほどまでにカンパニーの存在が大きくなるとは……。失礼ながら、正直言いますと、GIIでは勝ち負けになるんだけど、GIではあと一歩が突き抜けられない、そんな脇役タイプのまま、それでも10歳になっても元気に走っているんだろうなぁ、それはそれでカンパニーという馬の強烈な個性だなぁ、と勝手ながら思っていたわけです。
 あ、誤解しないでください。決してバカにしているのではないですよ。僕、栗東で毎週取材していた時から音無厩舎はひいきにしていましたし、“あと一歩足りない”そんなカンパニーがすごく愛しくさえ思っていたんです。

 「最初は全然人気のない馬でしたが、徐々にファンが増えていった馬で、ここ3走くらいでさらにファンが増えたのではないかなと思っているんです」と、レース後に語ったのは音無調教師。まさにそんな感じですよね。
 つい最近カンパニーを知った方も、8歳にしてここまで強烈なパフォーマンスを見せてしまう彼の姿に釘付けになってしまったのではないでしょうか?
 そして、この年齢まで大きな故障もなく、3歳~8歳までコンスタントに走ってきたカンパニーの丈夫さ、そして決して諦めることなくチャレンジし続けてきた不屈の闘志こそを見習いたいと思った方もたくさんいることでしょう。
 すでにカンパニー世代にいる先輩方、もうすぐカンパニー世代に入る我々は今後、『目指せカンパニー!』を合言葉に頑張っていこうではありませんか。

 また、ここまでしっかりケアをしてきた音無厩舎のスタッフの手腕も同じくらい賞賛されるべきです。音無調教師、厩務員さんはじめ、厩舎スタッフが大事に大事に馬を使って、また馬以上に諦めない心でカンパニーとともに一歩一歩進んできたからこそ、今のカンパニーがあるわけですから。

カンパニー2

 そして、横山典弘騎手ですね。毎日王冠、天皇賞・秋、マイルCSと、すべての勝利後において「馬の出来が最高に良かったから」とカンパニーを称えていましたが、やはり横山典騎手の絶妙な手綱がなければ、この3連勝はなかったと思います。音無調教師は言いました。「秋3戦は横山君が完ぺきに乗ってくれた」と。
 これで今年はGI3勝目。マイルCSの勝利がちょうど区切りの今年100勝目と、質・量ともにますます絶好調です。
 次週のGIジャパンカップではいよいよダービー馬ロジユニヴァースとのコンビで世界に挑みます。この勢いで府中2400メートルでも大仕事をやってくれそうですね。

カンパニー3

 カンパニー号、横山典騎手、音無調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーほか関係者のみなさん、本当におめでとうございました。これから種牡馬生活を送るカンパニーには、競走生活同様に息の長い活躍をする個性的な種牡馬になってほしいと、強く願います。

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posted by スポーツナビ編集部 |01:02 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(19)
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2009年11月21日

【編集部発】SSの血よ再び◎マルカシェンク―マイルCS予想

 GIII東京スポーツ杯のローズキングダムは、エライ強い競馬だったと思います。このまま無事に成長していけば、クラシックの冠も見えてくる大器。橋口厩舎のバラ一族が好きな僕としましては、一族悲願のGI制覇をこの馬で、と強く思います。
 また、今年下半期に入った直後から有力馬に故障が相次いだ橋口厩舎だけに、ケガに泣いた同僚たちの分まで、このローズキングダムには大きいところを勝ってほしいなぁと思ってしまいます。

 ローズキングダム号、小牧太騎手、橋口調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーほか関係者のみなさん、本当におめでとうございました。

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<GIマイルチャンピオンシップ>
◎マルカシェンク
○カンパニー
▲スズカコーズウェイ
△サプレザ
×ライブコンサート
注ヒカルオオゾラ

 実力・実績は断然カンパニーで、今年秋の勢いを考えれば逆らえません。ですが、中2週続きの8歳馬。いくら最終追い切りで元気いっぱいの動きを見せたとは言っても、俗に言う“目に見えない疲れ”があってもおかしくないのでは……

 そう考えると、なにやら波乱のニオイがプンプンと漂ってきます。そこで本命は◎マルカシェンク。相変わらず出遅れ癖が治っていませんが、前走GIII富士Sで浮上のきっかけをつかむ末脚を発揮してくれました。
 もともと前走くらいは走って当然の馬で、まともに能力を出し切ればこの相手関係なら上位の存在。京都マイル戦はベストの舞台です。ひどい出遅れさえなければ、今度はアタマまで突き抜けます。
 また、頭数が少なくなってきた現役のサンデーサイレンス産駒。ここでもう一発、デカい花火を打ち上げてほしいものです。SSの血よ、再び。

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2009年11月17日

【編集部発】8歳カンパニーGI連覇なるか―マイルCS展望

 今週は秋のマイル王決定戦・第26回GIマイルチャンピオンシップです。
 主役はもちろんカンパニーですね。2004年1月のデビューから約6年にもわたる現役生活もついにラスト。前走の天皇賞・秋では悲願のGI制覇を達成しました。この勢いでマイルCSも勝ち、GI連勝で有終の美を飾ることになるのでしょうか?
 それでは有力各馬の紹介・分析、展望といってみましょう。

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 今年のマイルCS登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 主役カンパニーは今年8歳の大ベテランですが、この年齢にしてウオッカを2度までも撃破し、天皇賞・秋で悲願のGI初制覇。衰えるどころか、今が絶頂期とも思える走りを見せています。
 秋初戦の毎日王冠から中2週続きのローテーションが気になるところではありますが、馬体減りはなさそうで、先週の追い切りでも元気いっぱいに登坂。出来はキープしていると見ていいのではないでしょうか。
 状態に不安がないとなれば、実力断然なだけに不動の本命になりそうです。マイルCSは一昨年5着、昨年4着の成績ですが、この過去2回と今年とでは出来も勢いも違いますし、また、超強力ライバル不在で相手関係にも恵まれました。
 有終の美へ、チャンスは十分だと思います。

 東西で行われた前哨戦を勝利したのは、いずれも関東馬。
 その2頭のうち、京都のGIIスワンSを鮮やかに勝利し復活を印象づけたキンシャサノキセキですが、12月の香港国際競走との両にらみで出走は流動的。現時点では香港へ向かう可能性が高そうなのですが、こちらへ矛先へ向けてくれば当然、有力V候補となります。
 課題は1ハロンの距離延長で、どう折り合いをつけるかでしょう。

 東京での前哨戦GIII富士Sを勝ったのはアブソリュート。1月のGIII東京新聞杯につづき、今年重賞2勝目となりました。
 GI安田記念は出遅れの影響もあり13着と大敗しましたが、その前走のGIIマイラーズCでは1着スーパーホーネット、2着カンパニーらに混じって0秒3差5着と健闘。この比較からも、今回のマイルCSでも十分に上位でやれる地力をつけています。
 また、富士Sは休み明けでしたから叩き2走目の上積みにも期待したいところですね。
 ただ、初の関西遠征となったマイラーズCでは体重を14キロも減らしてしまいました。ひょっとすると長距離輸送が苦手なタイプかもしれないので、今回も当日の馬体重には注意が必要だと思います。

 08年GI皐月賞馬キャプテントゥーレは巻き返しを期しての参戦。前走の天皇賞・秋は2番手追走から大敗してしまいましたが、後ろから突っつかれる展開で、この馬には流れがキツかったのだと思います。
 先行好位から自在に競馬ができ、マイペースで運ぶことができれば実にしぶとい脚を使うタイプ。前走がちょっと負けすぎな気がしないでもないですが、天皇賞と比べてレベルが落ちるこの相手関係なら、即巻き返しは可能です。
 しかしながら、古馬GIクラスのマイル戦となると前半のペースが相当速くなるかもしれません。皐月賞や朝日CCを勝ったときはいずれも前半が遅い流れだったので、ハイペースへの対応がカギになりそうです。

 キャプテントゥーレと同じ4歳スマイルジャックも、ここに入れば有力の1頭。毎日王冠7着、天皇賞・秋11着と、この秋の2戦は結果が出ていませんが、同馬には距離がやや長いレースで一線級相手となると、この結果も仕方ないのかもしれません。
 今回はベストのマイル戦に戻っての仕切りなおし。夏の新潟GIII関屋記念を豪快に勝ち切ったように、能力を出し切ることができれば一変可能です。

 カンパニーほどの高齢馬ではありませんが、6歳マルカシェンクも立派なベテラン世代。しかも、同じようにここに来て復調気配を示しており、まだまだ侮れない1頭であることを前走の富士S2着でアピールしました。
 今年は出遅れが重なって能力をなかなか出せませんでしたが、前走でようやく“らしさ”を発揮。自慢の切れ味はまだまだ上位で通用しますし、京都外回りも同馬にはピッタリ。依然として出遅れが怖いものの、浮上のきっかけをつかんだ今なら、この末脚は驚異となりそうです。
 また、数少ない現役のサンデーサイレンス産駒として、もうひと花もふた花も咲かせてほしいですね。

 5歳牝馬ザレマも元気いっぱいです。2走前のGIII京成杯AHで牡馬相手に待望の重賞初V。前走の富士Sも5着ながらアブソリュートから0秒1差と、堅実駆けは健在ですね。
 好位から相手なりになだれ込めるのが同馬の大きな武器で、今回も安定した走りが期待できそう。また、牝馬同士のエリザベス女王杯ではなく、距離適性を重視してこちらに照準を合わせてきたのも、昨年の優勝馬ブルーメンブラットと重なる部分もあります。
 ウオッカを筆頭に5歳牝馬世代はハイレベル。エリザベス女王杯を逃げ切ったクィーンスプマンテも5歳でした。また、ザレマはカンパニーと同じ音無厩舎ですから、同僚の勢いももらって厩舎ワンツーの快挙も十分狙えそうです。

 ほかにも、前哨戦こそ結果が出ませんでしたが、その地力は軽く扱えない古馬重賞ホースが控えています。
 5月のGII京王杯SCの勝ち馬スズカコーズウェイはGIIセントウルS6着→GIIスワンS5着と、着実な上昇気配。1週前追い切りも動いており、伏兵以上の存在となってくるかも。
 カンパニー、キャプテントゥーレと並ぶもう1頭のGI馬ファイングレインの近走は2ケタ着順続きで、休み明けだった前走のスワンSも16着でした。ですが、もともとが叩き良化型。昨年も叩きつつ調子を上げてマイルCS3着で穴をあけました。GI馬の底力には今年も注意したいところですね。
 また、重賞勝ちはありませんが、今年の安田記念5着でカンパニーとは0秒2差だったライブコンサートも怖い1頭です。

 古馬だけではなく、次代を担う3歳馬も強力。トライアンフマーチは今年の皐月賞2着馬。そのレースは先行勢が崩れる展開に助けられた感もありますが、それでもあの厳しい流れの中をメンバー最速の上がりで突っ込んでくるのは能力がある証拠です。
 ダービーからこの秋2戦と結果が出ていませんが、折り合い面などからまともにレースができた印象はありません。母は絶対的なスピードを誇った桜花賞馬キョウエイマーチ。今回の距離短縮は間違いなくプラスに働くのではないでしょうか。

 また、3歳トップの一角として重賞戦線で堅実に走ったフィフスペトル、GIIIラジオNIKKEI賞の勝ち馬ストロングガルーダも前哨戦では大きく負けておらず、展開次第での一発には警戒したいですね。

 一方、今年はフランス、イギリスから各1頭が参戦してきました。実績で格上なのがフランスの4歳牝馬サプレザ。前走の英国マイルGIサンチャリオットSでGI初勝利を達成しました。そのレースで2着に負かした相手が今年の英1000ギニー、コロネーションSとGI2勝しているガナーティ。この強豪に1馬身半差をつけての快勝ですから、サプレザの能力もかなりのものです。
 また、硬い馬場、速い時計にも自信を持っているとのことで、能力を発揮してくれば、日本馬にとってはかなりの強敵となるでしょう。ちなみに国際レーティング118は、カンパニーの121に次いで2番目の高さです。

 もう1頭のエヴァズリクエストは英国の4歳牝馬。国際レーティングは112で、目立った勝ち鞍は前走のイタリアGI勝利くらい。ですが、注目すべきはそのキャリアです。
 同じ4歳のサプレザが通算9戦なのに対し、こちらはすでに25戦を消化。しかも、英国、アイルランドはもちろんのこと、フランス、イタリア、トルコ、ドバイと、世界各地を転戦しており海外遠征はお手の物です。
 国際レースで一番大事なのは、実はこの海外輸送経験の豊富さだったりもするので、このキャリアは大きな武器になるでしょう。

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2009年11月16日

【編集部発】驚きの大逃走劇―エリザベス女王杯 回顧

 秋の女王決定戦・第34回GIエリザベス女王杯は、大逃げを打った11番人気の伏兵クィーンスプマンテが、そのまま誰にも先頭を譲らず1着でゴール。断然1番人気のブエナビスタは上がり3F32秒9の鬼脚を繰り出すも3着が精一杯で、2番手からいっしょに後続を離して追走した12番人気テイエムプリキュアが2着に粘り、“行った行った”の大波乱となりました。

クィーンスプマンテ

 いやいや、しかし競馬は怖いです。誰がこんな結末を予想したでしょうか?(いや、しない←反語)
 と言っても、馬券がちゃんと売れているわけですから、この結果を予想して3連単や馬単、馬連を買った人がたくさんいるわけで。よくよく考えたら、この組み合わせで3連単154万円の配当はむしろ「安い」のでは、と思ってしまうくらいです。世の中には馬券名人がいるものだなぁ~。

 なんでこんな結果になってしまったかというと、僕なんかではよく分かりませんが、やっぱりクィーンスプマンテの出来がものすごく良かったこと、そして、23歳の田中博康騎手が「絶対にハナは譲らない!」という信念を持って思い切って行ったこと、これが第一だと思います。
 それで頑としてグイグイとリードを広げるものだから、3番手以降の人馬は「あれだけ行ったら、4角あたりでタレてくるだろう」とタカをくくってしまったのかもしれません。
 でも、実際のペースは前半1000メートルの通過が60秒5と、見た目ほどに決して速くなかった。この見た目と実際のペースのギャップが、3番手以降の馬たちの感覚を幻惑させてしまったのかもしれません。

 また、ブエナビスタやブロードストリート、仏GI馬シャラナヤなど人気どころは末脚勝負の馬。これら互いが互いを警戒するうちにズルズルとリードを広げられてしまった、と言えるかもしれませんね。

 しかし、何にせよ、このような展開を生んだのはやっぱり田中博騎手の思い切りの良さがあったからこそ。実にお見事な騎乗でした。
 テイエムプリキュアの熊沢騎手も同馬の持ち味を存分に生かす騎乗で、こちらもベテランらしい素晴らしい騎乗だったと思います。

クィーンスプマンテ2

 クィーンスプマンテの次走はこれから相談して、とのことで未定ですが、有馬記念はどうするのでしょうか?
 5歳の牝馬ですから、このまま引退・繁殖入りする可能性もあるかと思いますが、個人的にはぜひグランプリに出てほしいなぁと思います。競馬はやはり思い切った逃げ馬がいると、俄然レースが面白くなると思います。夏には札幌2600メートル芝のみなみ北海道Sを逃げて楽勝している馬ですから、距離も小回りコースも問題ありません。むしろ、中山のような小回りコースでさらに持ち味が生きるのでは。
 関係者のみなさま、ぜひとも有馬記念出走を前向きによろしくお願いします。

 田中博康騎手、小島茂之調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーほか関係者のみなさん、本当におめでとうございました。

クィーンスプマンテ3

 うーん、でも今回のような場合って、普通はどっちか1頭が残って、どっちが1頭がバテて沈んでのヒモ荒れパターンなんですが、GIで人気薄2頭の行った行ったはすごく珍しいですよね。また別の意味で、すごいレースを見た、としばらく放心してしまいました。
 で、その横でしきりに悔しがっていたのが、僕が尊敬している偉大な先輩・スポニチ大阪の仙波記者です。
 「栗東で小島茂師が『掲示板はまず外さない。勝負になる』って、エライ自信もっとってん。で、ブエナ-シャラナヤの2頭軸からスプマンテもプリキュアも買ってるのに……。この外し方はホンマに痛い」
 仙波さん、分かります。そのタテ目はキツいです。いっそ、僕みたいにカスリもせずに外れた方がまだ気分はいいです。ご愁傷様です。

 一方、ブエナビスタ。またしても展開に泣かされた結果となってしまいました。今度は広いコースだから不利とか受けることはまずないだろうし、と思っていたら、とんでもない落とし穴が……。今回ばかりは仕方ないと思います。
 ただ、自分から早めに動いたのに最後までしっかりと伸びていましたし、これなら中団から自分でレースを作るような走りも可能なのでは、とも思います。松田博資調教師もブエナビスタの走り自体には手応えを感じていたようですし、これなら中山コースも対応可能――すなわち有馬記念でも勝負になりそうですよね。こちらもぜひグランプリに出走してほしいと、強く思います。

 ところで、今日のアンカツさんのコメントで今さらながら驚きましたが、競馬に乗っているジョッキーって、必ずしも逃げている馬がどれだけ前にいるか見えていないことってあるんですね。勉強になりました。

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posted by スポーツナビ編集部 |01:56 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(24)
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2009年11月14日

【編集部発】◎リトルアマポーラ激変気配―エリザベス女王杯 予想

 BON JOVIの新譜アルバム「THE CIRCLE」、さっそく買いました。中学生ぐらいの頃からの大ファンで、待ってましたニューアルバム。1日に何回もエンドレスで聞いています。
 いやあ、素晴らしいですね~。BON JOVIらしいキャッチーな曲が満載で、「あぁ、BON JOVIだぁ……」と、うれしくて思わず顔がニヤけてしまいます。

 こうなるとライヴが待ち遠しくてしかたありません。BON JOVIは正真正銘のライヴバンドですから、色々な細工が効いてしまうCD音源よりも、その真骨頂はライヴにこそあります。新譜を聞きながら、もう今からワクワクしっぱなしですよ!

 ぜひ、このブログをご覧のみなさんも、BON JOVIのニューアルバム「THE CIRCLE」を聴いてみてください。おすすめです。

 さて、競馬もテレビよりライヴの方が面白い! というわけで、あす日曜は幸いにも晴れ予報ですし、関西圏のお住まいに方はぜひとも京都競馬場へ。
 もちろん、それ以外にお住まいの方も紅葉見物がてら、京都へ足を運ばれてはいかがでしょうか?

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<GIエリザベス女王杯>
◎リトルアマポーラ
○ブエナビスタ
▲シャラナヤ
△ジェルミナル
×カワカミプリンセス
注メイショウベルーガ

 本命は昨年の覇者◎リトルアマポーラ。今年は4戦して勝ちがないどころか3着が最高と、決して褒められた成績ではありません。ですが、いずれも敗因はハッキリとしています。
 ここは休み明け叩き2走目、舞台もバッチリ合う京都2200メートル、そして鞍上には世界のスミヨン騎手と、“走れる”材料がズラリと揃いました。昨年も叩き2走目のルメール騎手で一変。今年も激変気配がプンプンしています。最終追い切りの動きも良かった。
 確かにブエナビスタをはじめとして3歳馬は強い。ですが、リトルアマポーラだって能力を出し切ることができれば、互角以上に走れる馬なんです。
 そして、昨年の勝ち馬なのに単勝10倍を超える前日オッズ。オイシイと思いませんか?

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2009年11月10日

【編集部発】ブエナビスタ復権へ―エリザベス女王杯 展望

 米国では現地時間7日に、米国競馬の祭典・ブリーダーズカップが開催されました。
 その中で最も格が高く、年度代表馬決定戦とも言われている「クラシック」は5歳牝馬のゼニヤッタが勝利。牝馬によるクラシック勝利は史上初のことで、これはもう凄すぎます。

 米国では今年、3歳牝馬にレイチェルアレクサンドラというスーパー牝馬が登場したのは、もうご存知ですよね。ケンタッキーダービー馬を負かして85年ぶりにプリークネスSを勝ったり、ベルモントS馬を負かしてGIを勝ったりしてる女の子です。
 米国でも立て続けに10年に1頭クラスの牝馬が登場したわけですね。5歳と3歳ですから、日本でいえばウオッカ・ダイワスカーレットとブエナビスタのようなかんじでしょうか?

 ゼニヤッタ対レイチェルアレクサンドラ、ウオッカ対ブエナビスタ。どちらも実現の可能性が低いといわれているからこそ、ぜひ見てみたいですよね。

 そういえば、昨年の凱旋門賞も牝馬のザルカヴァが勝利。日本だけでなく、世界的に「牝馬の時代」なのかもしれません。

 さて、日本でも今週は女性が主役。京都でGIエリザベス女王杯です。ウオッカ、レッドディザイアが回避したため、真の女王決定戦とはいえないかもしれませんが、それら以外は3歳・古馬ともにトップどころが集結。十分に見ごたえのあるレースが期待できでそうです。
 3歳二冠のあの馬が復活勝利を挙げるのか、古馬が意地をみせるのか。それではさっそく展望、有力各馬の紹介といきましょう。

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 今年のエリザベス女王杯登録馬は→こちら(Yahoo!スポーツ)

 注目はもちろんブエナビスタ。説明するまでもなく、今年の桜花賞&オークスの二冠牝馬ですね。
 ここ2走つづけて敗れているため、評価を落としているような感じでもあるんですが、ひとつ冷静に考えてみてください。負けているといっても、休み明けで古馬の男馬相手の札幌記念に、ハナ差の秋華賞(結果は3着)。しかも、いずれも得意とは言えない小回りコースです。3歳の牝馬でこれだけの成績を残せる馬はちょっといません。
 それどころか、4歳以上牝馬の中にも札幌記念で僅差2着に来れる馬がどれだけいるでしょうか?
 やはり、ブエナビスタの能力は古馬・3歳馬を通じで図抜けた1頭であることに変わりはないでしょう。彼女の能力を100パーセント発揮すれば、自ずと結果はついてきます。
 そして、今回はその能力と末脚を存分に発揮できる広い外回りコース。ウオッカ、レッドディザイアがいないこの相手ならば負けるわけにはいきません。納得の勝利でもって、再び自分が牝馬のトップであることを証明したいところです。

 エリザベス女王杯は3年連続で3歳馬が勝っていますが、今年も若馬の勢いを止めるのは難しいかもしれません。
 というのも、強力な3歳馬はブエナビスタだけではないのです。秋華賞2着ブロードストリートはもう、春のような「引き立て役」に甘んじている存在ではなくなりました。
 ローズSでは横綱相撲でレッドディザイアを堂々と負かし、秋華賞は勝負所の4コーナーで不利を受けながらも、直線で鋭く追い込み0秒2差の3位入線。その実力は、ブエナビスタ&レッドディザイアの3歳牝馬2強にかなり接近しているのではないでしょうか。
 距離2200メートルは守備範囲でしょうし、勢いという点ならブエナビスタ以上ともいえる現状。ここで一気の頂点獲りがあっても驚けないでしょう。

 また、同じ栗東・藤原英昭厩舎で同じ3歳、そして同じアグネスタキオン産駒のジェルミナルも軽く見てはいけない1頭。この秋は大きく差をつけられてしまいましたが、春の時点ではこちらの方が成績上位。
 素質・潜在能力でも甲乙つけがたいと言われていましたから、秋2戦の結果ほどこの2頭に「差」があるとは思えません。
 ジェルミナル自身、秋2戦は11着→6着と着実に上昇。走りごろの叩き3走目での一発には要注意です。

 一方、3歳馬ばかりに大きな顔をさせられないのは当然、4歳以上の古馬たち。その中でも実績筆頭は06年の二冠牝馬カワカミプリンセスです。
 オークス、秋華賞と無敗で制し、このエリザベス女王杯も快勝しましたが、進路妨害を取られまさかの12着降着。そこからスランプに陥り、骨折も重なって、栄光から一転ここまで未勝利となってしまいました。
 その間、年下にキラ星のごとくスターホースが登場して世は「牝馬の時代」と呼ばれましたが、カワカミプリンセスはヒロインの座から脇役に。昨年同レースでも1番人気ながら、やはり年下のリトルアマポーラに屈しました。彼女にとってこのエリザベス女王杯は「人生」を狂わされた因縁のレースと言えるでしょう。
 一時代を築いた才女もいまや6歳。前走の府中牝馬Sも6着に敗れ、確かに力の衰えはあるのかも。しかし、今年前半戦は強豪牡馬相手に京都記念4着、大阪杯はドリームジャーニー、ディープスカイに次ぐ3着と好走。同じ牝馬が相手なら、その底力はまだまだ上位で通用します。
 また、年内での引退を発表しているため、これがひょっとしたら最後のレースとなる可能性も……。上積みも十分見込める叩き2走目の今回、カワカミプリンセスにはまだまだ健在である走りを見せてほしいです。

 昨年の覇者リトルアマポーラは、今年さらなる活躍を期待されていましたが、4戦未勝利と期待はずれの結果に終わっています。
 ただし、最初の2戦は同馬にはやや距離不足と思えるマイル戦。残り2戦にしても、マーメイドSはスローペースにハマって3着、前走の府中牝馬Sは休み明けと、ハッキリとした敗因があるので仕方ないのかな、と思う面も。
 でも、それでも昨年の最優秀3歳牝馬であることを考えれば、これは物足りないと言わざるを得ません。
 それだけに、上積み十分の叩き2走目、存分に能力を発揮できる京都2200メートルと、条件がそろった今回こそは巻き返しを期待したいところです。
 しかも、鞍上には世界的名手のスミヨン騎手。振り返れば昨年も、叩き2走目のルメール騎手で一変しました。今年も同じフランス人名手の手綱で激変があるのでしょうか。

 これら上記2頭を負かして、前哨戦の府中牝馬Sを勝ったのが4歳のムードインディゴ。道中最後方から差し切った末脚は強烈でしたね。
 この馬も今年春は極度のスランプでしたが、6月マーメイドS8着→8月クイーンS4着→10月府中牝馬S1着と、一戦ごとに上昇。勢いなら古馬で一番の馬と言えそうです。
 また、昨年もローズS2着の勢いのまま秋華賞でも2着と好走したように、1度上昇気流をつかんだらそれを逃がさないのがダンスインザダーク産駒の特徴。本番でも怖い存在となってきそうです。

 ピエナビーナスも目下の充実度が買いの1頭。今年のクイーンS勝ち馬です。当時は準OPクラス、11番人気と、完全な穴馬の激走と受け取られましたが、前走の府中牝馬Sでもリトルアマポーラに先着する4着。2走とも末脚がしっかりしていましたし、これは力をつけている証拠です。フロック視しすぎると、高配当を逃がすことになるかもしれません。

 また、関西穴党注目の1頭といえばメイショウベルーガ。格下の条件戦ながら、ここ3走は1→3→1着と絶好調。前走の古都Sも1600万級でしたが、エリザベス女王杯と同じ京都2200メートルの舞台で、2着ザサンデーフサイチに1馬身1/4差をつけての快勝でした。
 その時に繰り出した上がり3Fは33秒8と極上の切れ味。この脚を再現させれば、今回の相手、GIの舞台でも十分に通用します。

 ほか、休み明けの府中牝馬Sで軒並み大敗を喫したものの、上半期の実績から、ヴィクトリアマイル2着のブラボーデイジー、マーメイドS2着ニシノブルームーンらの変わり身には注意したいところ。
 大逃げテイエムプリキュア、一瞬の切れを秘める3歳ミクロコスモスの大駆けも怖いですね。

 いや、真に怖いのはやはり、フランスから遠征してきたシャラナヤです。
 世界的な大馬主であり、同時に世界的な競走馬生産者でもあるアガ・カーン殿下(4世)が生産・所有するフランス産の3歳馬で、通算5戦3勝。前走は凱旋門賞と同じ日に行われたGIオペラ賞を勝利しました。後方から強烈に伸びての差し切り勝ちです。
 単純な実力比較とは言えませんが、国際レーティングは「119」。ブエナビスタ、レッドディザイアの「113」を6ポイントも上回る実力評価を与えられたフランスの3歳トップ牝馬です。
 また、鞍上には日本の競馬を知り尽くし、昨年のエリザベス女王杯勝利ジョッキーでもあるルメール騎手。確かに3歳牝馬の海外遠征は厳しいものがありますが、実力的にはアッサリの勝利があっても不思議はない世界的強豪です。
 ブエナビスタの最大のライバルは日本馬ではなく、同い年のフランス娘かもしれませんね。

(ちなみに、府中牝馬S3着で復調のきっかけをつかんだ昨年の桜花賞馬レジネッタはエリザベス女王杯を回避し、土曜京都2000メートルのOP特別アンドロメダSに出走する模様とのことです。)

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posted by スポーツナビ編集部 |02:02 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(121)
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2009年11月07日

【編集部発】◎サンライズマックス突き抜けろ!-アルゼンチン共和国杯 予想

 GIII武蔵野Sは3歳馬ワンダーアキュートが快勝。それにしても強い競馬でしたね。展開がどうだとか、そういうことはまったく関係のない競馬。あんな走りをされてしまっては、他の馬はこれはもうお手上げするしかないです。これで古馬相手に重賞を連勝。12月7日のGIJCダートへ向け、物凄く楽しみな新星が登場しました。

 ただ、今回はワンダーアキュートが56キロだったのに対し、サクセスブロッケンは59キロ、同じ3歳のGI馬テスタマッタは58キロと、斤量面で有利な点があったのも事実。
 また、本番にはGI南部杯を圧勝したエスポワールシチー、3日のGIJCBクラシックを3連覇したGI8勝馬ヴァーミリアンなども参戦して、さらにレベルが高くなりますから、まだまだ勝敗の行方は分かりません。

 近年はむしろ芝よりもメンバーがそろっているんじゃないかと思うくらい、個性的な強さを持った馬たちがトップを形成しているダート界。そのクライマックスは4週後です。

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<GIIアルゼンチン共和国杯>
◎サンライズマックス
○ジャガーメイル
▲ヒカルカザブエ
△スマートギア
×アーネストリー
注ダンスアジョイ

 本命は◎サンライズマックス。前走のGII毎日王冠は0秒7差5着と離されてしまいましたが、休み明けで、前が止まらない展開のなか、まずまずの競馬だったのではないかと思います。
 今回もトップハンデの57.5キロという不利な材料はありますが、ひと叩きしての上積みに加え、鞍上には相性のいい横山典弘騎手。今度は突き抜けます。

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<GIIIファンタジーS>
◎カレンナホホエミ
○ラナンキュラス
▲グレナディーン
△ステラリード
×ラブグランデー
注スプリングサンダー

 これは好メンバーですね。ここでぶつかってしまうのがもったいないくらいですが、本命は◎カレンナホホエミ。小倉での連勝内容がよく、まだまだ子供っぽさが残っている点や血統面から考えても、素質は相当なモノではないかと。
 その一方で、ラナンキュラス、同厩グレナディーン、ステラリードらもすごくいい馬だと思いますので、GI阪神JFがさらに楽しみになる好レースを期待したいです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

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posted by スポーツナビ編集部 |21:27 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(94)
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