2009年09月29日
今週はいよいよ、秋の最速王決定戦・GIスプリンターズS。それとともに秋のGIシリーズ開幕となりました。競馬ファンにとっては年末で大きく盛り上がる、熱い3カ月になりますね。
秋GIシリーズの幕開けにふさわしい電撃6ハロン決戦。スプリンターズSは、イギリス-日本-オーストラリア-香港を股にかけた国際スプリントレースシリーズ「グローバルスプリントチャレンジ」(全8戦)の第6戦でもあり、海外からもオーストラリア最強のスプリンター・シーニックブラストが参戦。世界最高峰のスプリンター決定戦ともいうべきレースとなりました。
ただ、香港最強のセイクリッドキングダム、そして日本最強のスリープレスナイトがレースを目前に控えて回避。有力馬2頭が抜けてしまい、一転して大混戦模様に……。
この混迷の電撃戦を抜け出し、この秋最初のタイトルホルダーとなるのは誰なのでしょうか? では、さっそく展望といきましょう。
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スプリンターズS登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
どの馬からいきましょうか? まず、GI馬に敬意を表してローレルゲレイロから。
今年のGI高松宮記念でスリープレスナイトを破り、春のスプリント王を戴冠。この馬の強力な逃げ脚は、今さら説明するまでもないですね。
1996年フラワーパーク、2001年トロットスター以来となる史上3頭目の同一年春秋スプリントGI制覇を目指す今回のレース。ただ、秋始動戦となった前走のGIIセントウルSはいいところなく14着に敗れてしまいました。
久々だったこと、前半のペースが速かったこと、斤量59キロだったことなど、敗因はいくつか挙げられると思います。ですが、2番手のコスモベルが3着、3番手を追走したアルティマトゥーレが快勝していることを考えると、ちょっと負けすぎのような気も……
1回叩いてどこまで良くなっているか。もちろん、体調さえ戻っていれば、この先行脚は脅威となります。
前哨戦のGIIセントウルSを快勝し、一躍有力候補に躍り出たのが関東の5歳牝馬アルティマトゥーレ。相手が休み明けの叩き台だったとはいえ、スリープレスナイトを2馬身半も置き去りにしての勝利は本当に強かったと思います。
母エアトゥーレ、祖母スキーパラダイスから受け継ぐ名牝系の血が完全開花。おそらく、競走馬として今がピークの時なのでしょう。
GIと言っても前走と比べてメンバーが強化したとは思えない今回の組み合わせなら、再びの好勝負が可能。一気のGI制覇だって狙えそうです。
前哨戦で再び評価を上げてきたと言えばこの馬、ビービーガルダン。重賞2勝目となったGIIIキーンランドCは、好位3番手から文句なしの完勝でしたね。1200メートルでまともに能力を発揮すれば、やっぱり現役トップクラス。そう、改めてアピールするレースだったと思います。
当然、今回もV候補の1頭。スプリンターズSは昨年3着に好走しており、中山とのコース相性も問題なし。鞍上も引き続き勝負強い安藤勝己騎手です。メンバー的にもここはビッグタイトルへ最大のチャンスが訪れました。
2年連続サマースプリントシリーズ王者に輝いたカノヤザクラも有力。今年はGIIIアイビスSDを勝って、GIII北九州記念3着、GIIセントウルS4着とまとめて総合優勝。いまだその速力が衰えていないことをアピールしました。
昨年のスプリンターズSは流れに乗れず7着に敗れましたが、今年こそは夏女王の意地にかけても、そして同僚スリープレスナイトの分まで勝ち負け争いに加わりたいところです。
そのためにも、まずはスタート。ここ数走ゲートが上手に決まっておらず、北九州記念、セントウルSもその分の敗戦。今回はなんとしてもスンナリとゲートを決めたいですね。
あと、もう1点。それはローテーション。6月のGIIICBC賞から月イチで休まず走っているため、上がり目があるかどうか。そのあたりの体調がやや心配です。
夏に力をつけてきた馬といえば、3歳牝馬グランプリエンゼルを忘れてはいけません。サマースプリント開幕戦のGIII函館SSで鮮烈勝利。斤量51キロの恩恵があったとは言え、素晴らしいスピードを見せてくれました。
続くキーンランドCも3着。2走連続好走なら本物です。そのスピード・能力は古馬トップ相手にも十分通用します。
ただ今回は斤量が+2キロの53キロとなり、前走でビービーガルダンとの斤量差5キロが4キロに縮まりました。これをどう克服するかが、好走のカギとなりそうですね。
高松宮記念からのぶっつけ組で不気味なのが関東2騎、キンシャサノキセキとアーバニティです。
キンシャサノキセキは今春不振で、秋へ向けて立て直すべくリフレッシュ放牧。8月末に美浦に帰厩し、予定通りのぶっつけで入念に仕上げてきている模様です。
昨年のスプリンターズS2着馬で、まともなら能力は現役トップ級。鉄砲も利くタイプだけに、復調さえしていれば即上位争いは可能でしょう。最終追い切りの動きには注目ですね。
今春のGIIIオーシャンSを勝って重賞ウイナーに仲間入りしたアーバニティは、キーンランドCで復帰予定でしたが、追い切り中に落鉄した影響で爪をちょっと傷めたらしく、スプリンターズS直行となりました。
その辺で順調さを欠いたことに不安は残りますが、中山では強い競馬を見せているコース巧者。スティンガーの半弟という血統からも、この馬の爆発力は侮れないものがあります。
キンシャサノキセキ同様、最終追い切りに注目しましょう。
また、6月のGIIICBC賞で1年3カ月ぶりの勝利を挙げ、前走のキーンランドCでも4着と、完全復調の兆しを見せているプレミアムボックス、同じく復活気配の08年GIIマルカフェニックスも上位圏内。
セントウルSでは7着に敗れましたが、GIII北九州記念で鮮やかな差し脚を繰り出したサンダルフォン、高松宮記念3着ソルジャーズソングの一発も侮れません。
そして! ここまで挙げてきた日本馬を軽く一蹴してしまっても全く驚けないのが、豪州から参戦してきたシーニックブラストなのです。
今年、豪州GIクールモアライトニングS、英国GIキングズスタンドSと、2つのグローバルスプリントチャレンジ指定のGIを制し、現在シリーズ獲得総合ポイントは断然の首位。8月31日には08年-09年豪州年度代表馬にも選ばれ、国際レーティング122はスプリント部門では世界1位タイの評価(セイクリッドキングダムも122)です。
いわば、現在世界最強のスプリンター、それがシーニックブラスト。実はこんなすごい馬が参戦してきていたのです。
前走の7月英国GIダーレージュライCは10着に敗れましたが、間隔をあけて立て直してきていますし、海外遠征ももうお手の物。コンディション面はさほど心配することはないのでは、と思います。
また、シーニックブラストが豪州でも特別な馬なのではなく、豪州産のスプリンターというのは近年、世界的に強いというのが評判。
ここ日本でも、2006年スプリンターズSは豪州のテイクオーバーターゲットが圧勝しており、2005年の勝ち馬サイレントウィットネスも香港調教馬ですが生産はオーストラリア。ですから、このシーニックブラストもこれらと同等の馬と見た方がいいでしょう。
ただし、不安点もいくつか。それは、まず速い時計がないこと。今開催の中山は時計が速く、27日の千二芝の1000万特別・勝浦特別では勝ち時計がなんと1分7秒4! これはいくらなんでも速過ぎ。この速い芝に対応できるかが、1つ。
そして、もう1つは右回り。シーニックブラストはこれまで左回りと直線コースしか経験がありません。いつもと環境の違う海外で初めての右回り、それも日本の競馬場の中でもトリッキーと言われている特殊な中山です。
さらに、シーニックブラストに乗るマーク・ザーラ騎手は日本初騎乗。シーニックブラストは末脚勝負の馬でもありますので、馬が右回りに戸惑い、ジョッキーもうまく誘導できなければそのまま馬群に飲まれて大敗……なんてシーンも十分ありえる話です。
実力を普通に出し切れば圧勝、でも、能力の半分も出せずに惨敗、そのどちらか極端なレースになるのでは。シーニックブラストに関して、個人的な見解ではそう思っています。
posted by スポーツナビ編集部 |14:44 |
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2009年09月27日
GI菊花賞への最終トライアル、GII神戸新聞杯を制したのはアンライバルドでもリーチザクラウンでもなく、四位洋文騎手騎乗の伏兵イコピコでした。
驚きました。素晴らしい勝ちっぷりでした。春の戦績からもソコソコはやれそうかなと見ていましたが、この相手に勝ち切るとまでは全くの予想外。いや、恐れ入りました。
レースはリーチザクラウンが作った最初の5F60秒3の平均ペースの中を、イコピコは中団やや後ろを追走。折り合いはもちろんバッチリでしたし、最後の直線はあまりの手応えの良さに四位騎手が余裕をもって外に出して行ったほど。それでいて、最後は2馬身も突き放してしまうんですから、「強かった」というほかに言葉はありません。
春はプリンシパルSが惜しい4着でダービーに乗れず、それでも続く白百合Sでは骨っぽい相手に着差以上の完勝。初の重賞挑戦となったGIIIラジオNIKKEI賞では0秒2差4着。
確かに“走る素質”の片鱗を感じさせてはいましたが、まさかこれほどの短期間でアンライバルド、リーチザクラウンの春2強をブッた斬ってしまうとは……。
父マンハッタンカフェのように、ひと夏を越しての成長カーブが急角度の右肩上がりなのかもしれないですね。
本番は距離がさらに800m延びる上、イコピコの母系は必ずしもステイヤー血統ではありませんが、もちろん今日のようなレースが再びできれば菊花賞を勝ち切っても不思議ではありません。
それくらいに、インパクトのある強さでした。今年は現れないかな?と思っていた新星登場で、菊花賞がますます面白くなってきましたね。
イコピコ号、四位騎手、西園調教師はじめ厩舎スタッフ、牧場スタッフのみなさん、オーナーほか関係者のみなさま、本当におめでとうございました。
一方、春の実績組ですが……。
リーチザクラウンはよく走っていると思います。マイナス18キロには驚きましたが、レースでは折り合いもついていましたし、『逃げ』の形がモノになってきているという印象。気性面も大人になって、競走馬として完成されつつあるんだと思います。
また、直線入り口では掲示板も危ないかなとも思いましたが、そこからの二枚腰はさすが。胴長の体型から菊花賞も当然、有力だと思います。あとは本番までに馬体をどれだけ回復できるか、ですね。
皐月賞馬アンライバルドですが、こちらは折り合いをつけるのに苦労しており、本番がやや心配になるレースでした。
ただ、春は走るごとに折り合いがついていった馬でしたので、その分の上積みは期待したいところ。瞬発力なら世代屈指の存在です。折り合い一つでアッサリの巻き返しが可能だとも思います。
でも、体型的にはやや胴が詰まっており、ネオユニヴァースは距離に限界を見せた馬でした。そのあたりの心配も……。
セイウンワンダーは休み明けとしては合格点でしょう。アントニオバローズは不可解な大敗でしたが、叩いて良くなってくるタイプだと思うので、本番での変わり身に期待といったところでしょうか。また、アプレザンレーヴはいかにも体が重かったと思います。
こう書いていくと、春の実績馬にはそれぞれ敗因なりが浮かんでくるのですが、それを抜きにしても、やっぱりイコピコの勝ちっぷりが鮮烈すぎます。
これだけ見事なまでに春クラシック組がやられてしまうと、思ってしまうのは、
「勢力図はガラリと変わってしまったのか?」ということ。
春もソコソコ走っていた馬が秋を迎えて急成長し、トライアルで春実績馬を強烈な末脚でナデ斬ってしまう……思い出すのは、1997年の菊花賞馬マチカネフクキタルです。
馬名が特徴的なところも似ていますし、イコピコもマチカネフクキタルのように本番も鮮やかに差し切ってしまうのでしょうか? 可能性は十分あると思います。
当然のことながら、きょう敗れた組、そしてナカヤマフェスタをはじめとしたセントライト記念組、ほか古馬混合条件戦を勝ち上がってくる組も黙ってはいないでしょう。
春の実績組と新興勢力が入り乱れての淀3000メートル決戦。1カ月後の菊花賞が本当に楽しみですね。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |21:50 |
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2009年09月26日
スリープレスナイトが屈腱炎、引退の方向ということで……。個人的にもすごく好きな馬だっただけに、本当に残念、そして悲しい。今、頭の中が真っ白です。。。
苦労人・上村騎手とのコンビは絵になっていました。まともだったら、GI1勝だけで終わるような馬ではなかったと思いますし、海外でも芝・ダート問わず大きな活躍も期待できた大器。でも、これが競馬であり、競走馬の宿命なんですよね。
今思うことは、「素晴らしいレースをありがとう。本当にお疲れさまでした」ということと、「いいお母さんになって、自身を超える子どもたちを世に送り出してほしい」という2つ。
いや、馬券でも何度もお世話になったから個人的にも「本当にありがとう」と言いたいです。
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<GII神戸新聞杯>
◎リーチザクラウン
○アンライバルド
▲アプレザンレーヴ
△セイウンワンダー
×アントニオバローズ
注シェーンヴァルト
本命は初志貫徹のリーチザクラウン。確かに気性面に危うさのある馬で、休み明け、外枠と、なんとも不利に映る材料が並びましたが、普通に走ればアッサリがあって不思議のないエンジンを搭載した馬です。
それに、最悪の展開にハマってしまった皐月賞の印象が強すぎるだけであって、それ以外のレースでは2着を外していないんですよね。つまり、今回も武豊騎手が上手に乗ってくれるでしょうし、リーチザクラウンもしっかりと能力を出してくれるはず。心配はいりません。
スリープレスナイトの分まで、秋はリーチザクラウンが主役です!
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<GIIオールカマー>
◎ドリームジャーニー
○マンハッタンスカイ
▲マツリダゴッホ
△ダンスアジョイ
×シンゲン
注エイシンデピュティ
神戸新聞杯に負けず劣らずの好メンバー。オールカマーでこれだけの馬がそろうのも久しぶりですね。
本命は春GI戦線から本命を打ち続けてきたドリームジャーニー。調整もすこぶる順調のようで、追い切りの動きも良好。仕上がりに問題はないと見ています。
末勝負の馬ですが、小回りの方がむしろ走るタイプで、GI朝日杯FSをはじめ中山での好走実績も多数。あとは小柄な馬だけに斤量59キロを克服できるか、でしょう。もちろん、今のドリームジャーニーなら克服可能と思っています。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |17:08 |
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2009年09月23日
今週から通常の土日開催に戻り、日曜は阪神でGII神戸新聞杯、中山ではGIIオールカマーが行われます。
ドリームジャーニー、エイシンデピュティの新旧宝塚記念馬、有馬記念馬マツリダゴッホ、関東注目の上がり馬シンゲンらが登録しているオールカマーは、天皇賞・秋へ向けてという意味でももちろん楽しみなんですが、より注目を集めるのはやはり菊花賞への最終トライアル・神戸新聞杯。
ここ4年連続で、菊花賞馬は神戸新聞杯組から誕生しています。最重要ステップレースだけあって、今年も春クラシック上位馬を中心に現3歳牡馬のトップクラスがこぞって参戦してきました。
3歳三冠レースへとつながるトライアルレースも最終戦。これが終われば、いよいよ本番を迎えるのみです。しっかりと各馬の走りを見届けたいですね。
それでは、神戸新聞杯の展望といきましょう。
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神戸新聞杯の登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
登録馬15頭中、最注目はやっぱり皐月賞馬アンライバルド。二冠制覇、さらに父子&兄弟制覇を狙ったダービーでは1番人気を大きく裏切る12着と大敗しましたが、これはもう馬場に尽きますね。スコールのような大雨に降られ、ダービー史上では40年ぶりの不良馬場。この影響で、アンライバルドは能力の半分も出せませんでした。まるっきり度外視できるレースです。
この馬本来の力は皐月賞での走りと見るのが当然でしょう。夏はしっかり休養に充て、8月末に栗東に帰厩。この中間はしっかり乗り込まれ、仕上がりも上々です。
もちろん、心身ともの成長は期待できますし、復権の秋へ初戦から結果を出したいところ。再度二冠挑戦へ、いざ始動です。
3歳3強の一角、ダービー2着のリーチザクラウンもここから始動。アンライバルドとは逆に皐月賞大敗→ダービー好走でしたが、当然、圧勝したきさらぎ賞やダービーで見せた能力がこの馬本来のものと見るべきでしょう。
スケールから言えば、アンライバルドをしのぐとさえ思える大物感。まだまだ隠し持った能力がありそうな素質馬です。
春は気性面・折り合いが課題と言われていただけに、このひと夏でどこまで大人になったか注目。淀3000メートルを攻略するためにも、今回の仁川2400メートルは大きな試金石となるでしょう。
ダービー3着馬のアントニオバローズも強力な1頭。GII弥生賞直前のハ行の影響で、皐月賞はGIIIシンザン記念以来のぶっつけ本番となり9着に敗れましたが、その後は使うごとに上昇。ダービーではリーチザクラウンと最後まで2着争いの激戦を展開しました。
この馬の良さは、何と言っても先行・差し自在のセンスの高さ。これまでの6戦中、大崩れしたのは皐月賞のみで、残り5戦は安定した取り口を見せています。能力を出し切れば、今回も上位争いは十分圏内でしょう。
ただ、新馬戦でも敗れているように、休み明けでいきなり走れるタイプかどうかが微妙なところ。最終追い切りの動きやパドックの気配など含め、ギリギリまで見極めたい1頭ではあります。
これらをまとめて負かし、春の勢力図を一気に塗り替えてしまいそうな可能性を一番持った馬はといえば、青葉賞の勝ち馬アプレザンレーヴです。
ダービーは5着に敗れましたが、何せあの不良馬場。十分に見せ場のあるレースでしたし、上々の内容。あれが良馬場だったら……と思わせる競馬でした。
それだけに、アンライバルド、リーチザクラウンらと勝負付けが済んだとは到底思えません。また、秋に急激に力をつけてくるシンボリクリスエス産駒。夏から秋にかけての成長度ならひょっとすると一番かもしれません。
2歳王者セイウンワンダーも復権を狙っている1頭。この馬もアンライバルド同様、ダービー大敗は馬場に尽きると思います。
休み明けで太め残りだった弥生賞含め、大きく負ける時は敗因がハッキリとしたタイプ。しっかり能力を出し切れば、朝日杯FS1着、皐月賞3着など、この世代トップクラスの力を持っています。
仕上がっていれば当然有力候補の1頭ですが、弥生賞の件があるだけに、当日の馬体重や馬体はチェックしておきたいですね。
また、皐月賞2着トライアンフマーチ、ひと足お先に札幌記念から始動している皐月賞4着・ダービー6着シェーンヴァルト、勝ち切れないながらも相手なりに走れるトップカミングなど、伏兵陣も実力馬ぞろい。
ただ、コレといった夏の上がり馬はなく、春クラシック上位馬の壁は厚いと思います。
posted by スポーツナビ編集部 |02:12 |
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2009年09月21日
ローズSは藤田騎手騎乗のブロードストリートが、直線鮮やかな抜け出しでレコードV。馬が強かったのはもちろん、藤田騎手の完ぺきな騎乗。お見事としか言いようのない快勝でした。
藤原英昭調教師のコメントにもあるように、春オークスがあれだけの強行軍でも4着。やはり能力はかなりの持ち主です。
今度は思い描いたとおりのローテーションで臨む本番。上積みは当然でしょうし、京都内回り2000メートルでも今回のような競馬ができれば、ブエナビスタ打倒のチャンスは十分にあるのではないでしょうか。
また、藤原英厩舎のもう2頭、ジェルミナル&ワイドサファイアも今回の一戦だけでは見限れませんよ。
ジェルミナルは1週前の外傷アクシデントが少なからず影響していたとも思えますし、ワイドサファイアは出遅れと直線前詰まり。どちらもまともに競馬をしていません。まともに能力を出し切れば変わり身はあるはず。
この秋も藤原英厩舎3本の矢からは目が離せませんね。
一方、レッドディザイアはまたしても2着。ただ、ブロードストリートとは通ったコースで内・外の差がありましたし、最後の直線でもミクロコスモスにフタをされ、もう1回外に持っていくロスがありました。
それでいて、あそこまで脚を伸ばしてくるのですから悲観する2着ではありません。やっぱり、この馬も相当強いです。
ある程度仕上がっていたとはいえ、体重は+10キロ。レッドディザイアにも叩いた上積みは当然のようにあるでしょう。本番ではさらなる上昇が期待できそうですね。
とは言え、レッドディザイアのファンから見れば、今回はやや物足りない内容だったと思う人もいるのでは?
そこでどうなる、ブエナビスタ逆転への可能性。
もし、レッドディザイアがあの位置からでも差し切っていようものなら、ブエナビスタvs.レッドディザイアの一騎打ちだったのでしょうけど、今回のローズSでその図式がガラリと変わってきたように、個人的には思います。
いや、ガラリと変わってきたというよりも桜花賞前に戻ったと言いますか……。つまり、ブエナビスタvs.その他。
ちょっと乱暴な言い方になりましたが、各3歳牝馬の夏・秋初戦を総合すると、やっぱりブエナビスタが1頭抜けているな、と。
ただし、ブエナビスタとそのほかの馬の差はそれほど大きくないとも思います。レッドディザイアも強い、それを負かすブロードストリートも強い。
藤原英厩舎のもう2頭もブロードストリートと差はないでしょうし、ミクロコスモスだって一瞬の瞬発力勝負なら大仕事をやってのけそうな雰囲気はあります。
まして、マギレが山ほどあるトリッキーな京都内回りコース。立ち回り一つで逆転の目は、どの馬にも十分ありそうな気がするんですよね。
確かに、レッドディザイアが勝って本番に行く方が盛り上がったかもしれません。でも、ブエナビスタ包囲網の層がさらに厚くなったと考えれば……いやあ、秋華賞が楽しみですね。
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<GIIIエルムS>
◎ナムラハンター
○サンライズバッカス
▲トランセンド
△アロンダイト
×ネイキッド
注トシナギサ
同じ新潟千八ダートの前走で強かったナムラハンターを本命に。2カ月ぶりになりますが、ポン駆けするタイプで心配無用。前走だけ走れば重賞でも好勝負。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |11:12 |
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2009年09月19日
世はシルバーウィークとのことで。なんか、あんまりしっくり来る言葉じゃありませんし、無理やり感はありますが、敬老の日もはさんでいるから、やっぱり「シルバー」でいいのか。そんなことを考えながらも、カレンダー通りに働いている職業ではないので、頭の中にあるのはローズSのことばかり。
いや、今年のローズSはですね、すごくいいメンバーですよ。だって、ブエナビスタを除いた今年3歳牝馬の中で、ナンバー2、ナンバー3、ナンバー4……と、強い馬から順番に集まってきちゃったようなメンバーなんですから。
秋華賞へ向けてという意味でもちろん楽しみなんですが、ひと夏を越して各有力馬の位置関係がどう変化しているか、とか、ブエナビスタを負かす可能性のある馬は出てくるか、とか、もう色々と見どころ盛りだくさん。
テレビ観戦もいいですが、せっかくの連休なんですから、競馬ファンの人もそうでない人も、一人でも多くの方にぜひライブでこのレースを見てほしい。
そこで、関西圏にお住まいの方。「連休っつっても、特に予定ないしなぁ~」とゴロゴロしているアナタ!
そんなときこそ、ぜひ阪神競馬場へ。混雑している新幹線や高速道路を使わずとも、JRや阪急をチョイチョイと乗り継げば、楽しい楽しい競馬場です!
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<GIIローズS>
◎ミクロコスモス
○レッドディザイア
▲ワイドサファイア
△ジェルミナル
×ブロードストリート
注ヒカルアマランサス
もう何度目か分かりませんが、本命は秋もしつこくミクロコスモス。この馬の潜在能力と秘めた素質、僕はまだ見限っていませんよ。
春は使うたびに気性がきつくなり、それに比例するようにレース内容も悪くなってしまいましたが、リフレッシュ効果がバッチリ出たのが前走でした。
あのレースは相当強い競馬をしていますし、やっぱりタダ者ではない能力馬。まともに走れば、この相手でもアッサリ勝って不思議はありません。いや、ブエナビスタだって十分に脅かせる馬なのです。
要は気性面。一にも二にも折り合い。ただ、それだけです。
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<GIIセントライト記念>
◎パラディーゾ
○ナカヤマフェスタ
▲アドマイヤメジャー
△ゴールデンチケット
×ヒカルマイステージ
注ナリタクリスタル
ダービー4着のナカヤマフェスタ、今夏最大の上がり馬となれる可能性を持ったアドマイヤメジャーが出てきたとはいえ、ひと波乱もふた波乱もありそうなメンバー。同じトライアルのローズSとは、また違った意味での混戦模様です
そこで思い切っての穴狙いで本命はパラディーゾ。ローズSじゃなくてこっちが幹夫厩舎だったか~、となるわけです。まだ未勝利を勝ったばかりの格下馬ですが、とはいえ、その前走がエライ強い競馬。
そして、父ダンスインザダーク、母フラワーパークという血統。何かやってくれるんじゃないか、そう思わずにはいられない馬です。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |22:31 |
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2009年09月15日
今週は連休を利用しての3日間開催。中央競馬ファンにとってはうれしくもあり、悩ましい連休となりそうですね。とりあえず目の前にあるレースは全部買っちゃう!という方は、資金配分を計画的に……。
さて、秋競馬開幕2週目も先週と同様に3重賞が組まれており、注目はGI菊花賞、GI秋華賞の牡牝3歳三冠レース最終戦へ向けたトライアルレース、日曜中山メーンのGIIセントライト記念、同じく日曜の阪神メーンGIIローズS。
この3歳重賞2レースの中でも、特に競馬ファンがワクワクしてしまう顔ぶれとなったのが、牝馬の戦い・ローズSで異論はないですね?
(いえ、もちろん異論は認めますが……)
何せ、ブエナビスタがいないというだけで、あとは「これが秋華賞です」と言っても全然違和感のない豪華メンバーが集結。“トライアル”というよりは“プレ秋華賞”と言った方がしっくり来る出走予定メンバーとなりました。
本番への展望がハッキリ見えてくるのはもちろん、ブエナビスタ打倒の可能性を探る上でも、絶対に見逃せないレース。
それでは、展望といきましょう。
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ローズSの登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
まず、注目はこの馬、レッドディザイア。春のGI桜花賞・GIオークスどちらも2着馬、というよりも、現3歳牝馬でブエナビスタを負かせる可能性が最も高い馬、と言うべきでしょう。
確かに春はいずれも完ぺきなレースをしたにも関わらず、最後にねじ伏せられただけに、むしろこの2頭の間には厳然とした能力差を感じもしました。
ですが、すでに完成された感のあるブエナビスタに対し、こちらはまだまだ成長途上といった印象。このひと夏の成長度で、秋の逆転を狙いたいところでしょう。
5月のオークス以来のレースとなるため、ポイントは仕上がり具合ですが、1週前の坂路追い切りでは超抜時計で登坂。動きも文句なしで、休み明けとしては十分に仕上がっているでしょう。
『逆転』をリアルに感じられる、そんなパフォーマンスを期待したいですね。
そんなレッドディザイアですが、じゃあローズSは簡単に勝てるのか?というと、そう簡単なレースでもなければ、やさしい相手でもありません。
打倒ブエナビスタに強く燃えるのは、藤原英昭厩舎も同じ。ジェルミナル、ブロードストリート、ワイドサファイアのアグネスタキオン3人娘は春のクラシックシーンを大いに盛り上げてくれました。
もちろん、この秋は春のような脇役のままでは終われません。3頭いずれも、一気に主演女優交代劇をやってのけて不思議はない能力馬たちです。
個人的な観点ですが、この3頭ともセンスの高いレースをするのが特徴で、何が突出しているというのではなく、すべての面でハイレベル。つまり同じ3歳牝馬同士のレースなら大崩れする場面は想像しづらく、能力を出し切ればここも3頭そろっての上位争いは確実でしょう。
では、どの馬を上位にとるか?が難しいところで、実績なら桜花賞&オークス3着のジェルミナル、オークス4着のブロードストリート、フローラS2着のワイドサファイアという順番なんでしょうが……
まあ、そのあたりは直前の追い切りと個人の好み、になりそうですね。本当に甲乙つけがたい3人娘です。
この4頭だけでも十分なのですが、ある意味、上記4頭以上に注目を集めそうなのが、角居厩舎のミクロコスモス。春先はこの馬こそがブエナビスタ打倒の1番手、と見られていた素質馬です。
ただ、ネオユニヴァース産駒特有の気性の難しさからでしょうか、レースを使うたびに折り合いがつかなくなり、春は尻すぼみで終了。このまま沈んでいってしまうのかな?と思いましたが、ひと息入れた前走8月1日の1000万特別レースで見事、復活。
上がり3F33秒8、小回り札幌コースで外を回しての差し切り勝ちと、レース内容としても文句なしの強さでした。
春のことを考えると間隔をあけた方が走りそうなタイプのような感じもするので、1カ月半あいたローテーションは問題ないでしょう。
ここは試金石としてはこれ以上ないレースです。もし、上記4頭をまとめて負かすようなら、再び女王打倒1番手に。
もう1頭、試金石として注目したいのはラヴェリータ。ダートでは最強の3歳牝馬です。
同世代の牝馬はもちろん牡馬にも快勝し、前走の交流GIIIスパーキングレディーCでは、メイショウバトラーをはじめとした歴戦の古馬牝馬をも撃破しました。砂上の戦いなら、すでに現役トップ級の1頭に食い込んでいるかもしれません。
ただ、芝となると、未勝利戦の5着が最高。GIIフィリーズレビューは1秒1差の6着と完敗でした。このあたりの芝適性への見極めが、一番のポイントです。
成長を含め春とは別馬と見るべきか、やっぱりダート馬(悪い意味ではなく)と見るべきか。
ミクロコスモス同様、この馬の結果・内容次第で春の勢力図がガラリと変わる可能性を秘めています。
また、桜花賞4着・NHKマイルC6着のワンカラットは切れ味ならメンバー屈指。初の距離となる1800メートル、つまり1ハロンの延長にうまく対応すれば、一発の破壊力は十分です。
ほか、500万級を勝ち上がってきた組からは、堅実駆けのチャームポット、3戦2勝イタリアンレッド、1000万特別でも2着に来たクーデグレイスも面白いところ。夏の上がり馬となるでしょうか。
posted by スポーツナビ編集部 |00:30 |
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2009年09月13日
秋競馬シーズン開幕を告げるGIIセントウルSは、5歳牝の関東馬アルティマトゥーレが完勝しました。
1分7秒8という時計はもちろん優秀ですが、2着スリープレスナイトに2馬身半差。1200メートル戦で2馬身半差というのは、これはとんでもない大差です。自身のスピードと先行力、長所を存分に生かしきった完ぺきなレースでしたね。
母エアトゥーレ、祖母スキーパラダイスの名門母系の血がついに開花。レース数を使っていませんから、5歳といっても馬はまだまだ若いでしょうし、むしろ本格化した今からが本当に楽しみな馬。当然、10月4日のGIスプリンターズSも期待大ですね。
また、1つ下の弟で皐月賞馬キャプテントゥーレはきのう12日の阪神メーンGIII朝日CCを勝利。姉弟で2日連続重賞制覇なんて、滅多にできない快挙です。素晴らしい!
アルティマトゥーレ号、松岡正海騎手、奥平雅士調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーほか関係者みなさん、本当におめでとうございました。
一方、スリープレスナイト。追い切りの動きからもマズマズ仕上がっていると思っていたんですが、馬体重がまさかのプラス22キロでした。確かにパドックでも、もう一つ絞りきれていない印象でしたね。
最後の直線でスピードに乗り切れなかった点は仕方のないところですし、いかにも休み明けといった競馬。それでも、2着を確保するあたりはさすが。
プラス22キロ、5カ月ぶり、斤量57キロとこれだけの不利な材料があって、よくぞ2着まで来たな、と本当に驚くばかりです。
ひと叩きされた本番はもちろん、上積みしかないでしょう。今回は2着でしたが、スプリンターズS連覇への視界が十分開けたレースだったと思います。
本番での火花散る熱い女同士(しかも同い年)の戦い、楽しみですね~。
また、3着コスモベル、4着カノヤザクラも実は同じ5歳牝馬で、上位を独占。ウオッカ、ダイワスカーレットを筆頭として、この2004年生まれの牝馬は本当に強いです。まだまだ衰え知らずですね。
posted by スポーツナビ編集部 |18:27 |
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2009年09月12日
いろいろと会社内での行事がありまして、秋競馬開幕日からいきなりの更新停滞。これではイカンです、寝る間を惜しんでも更新しないと、と猛省……。
でも、その一方で朝日CC、紫苑Sともに大ハズレだったから、こりゃ恥ずかし予想を公開しなくて良かったなぁ、と思ってもみたり。
ただ、土曜両メーンのレース自体は皐月賞馬の復活あり、大波乱の決着ありと、秋競馬スタートを飾る上ではなかなか見どころがあって、今後の展開が面白くなってきたのではないかという率直な感想です。
さて、日曜の東西メーン。こちらも秋GIシリーズへとつながる一戦。特に阪神のGIIセントウルSはGIスプリンターズSへと直結するレース・メンバーです。サマースプリントシリーズ最終戦でもある、という側面も含め、どのような結果が待っているのでしょうか。楽しみですね。
では、予想を。
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<GIIセントウルS>
◎スリープレスナイト
○カノヤザクラ
▲ローレルゲレイロ
△スズカコーズウェイ
×ソルジャーズソング
注マルカフェニックス
本命は地力信頼スリープレスナイト。3月のGI高松宮記念以来のレースとなりますが、大丈夫です。できてます。走れる態勢は整ってます。57キロは確かにキツイですが、彼女なら難なくクリアしてくれるでしょう。それくらい突出した馬なのです。
本線は橋口厩舎ワンツーで。
<GIII京成杯AH>
◎ヒカルオオゾラ
○タマモナイスプレイ
▲バトルバニヤン
△マイネルスケルツィ
×ザレマ
注アップドラフト
ハンデ57キロでも、この相手関係&良績集中の右回り&マイル戦なら、今度こそヒカルオオゾラが決めてくれます。いえ、ここで重賞を勝ってくれなきゃ、秋のマイルGI戦線が盛り上がってきません。
もちろん、また何かにやられそうな気がしないでもないですが、まともに走れば圧勝したって不思議はない馬なんです。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |20:04 |
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2009年09月08日
今週からいよいよ秋競馬がスタート。土曜の阪神でGIII朝日CC、日曜は阪神でGIIセントウルS、中山ではGIII京成杯AHと、いずれも秋のGIシリーズへ向けて重要なステップレースが3重賞も行われます。
さらに土曜中山では秋華賞TRの紫苑Sと、今週は豪華な週末。競馬カレンダーも一気に秋めいてきましたね。
今回はこの4レースの中でも、最もGIレースに直結するであろうメンバー構成となったGIIセントウルSをピックアップしたいと思います。
10月4日のGIスプリンターズSへ向け、GI馬が満を持してエントリーしてきた一方、サマーシリーズ最終戦でもあるレースですから、ポイント上位馬たちがシリーズ総合優勝へ最後のひと勝負。
“次”を想定した叩き台の馬と、ここがメイチの馬と、仕上がり具合や目的で各馬微妙な差がある点が、このレース予想を難しいものにすると思います。
では、展望と行きましょう。
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セントウルSの登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
まず、何と言っても注目は昨年のGIスプリンターズSの勝ち馬、快速女王スリープレスナイトですね。
昨年後半から今年前半にかけて順調さを欠いたため、今年春のスプリント王決定戦GI高松宮記念は2着敗戦。しかしながら、およそ半年ぶりのぶっつけレースでありながら、半馬身差にまで詰め寄ったところはさすがのひと言。やはり、総合的に見れば現役NO.1スプリンターは、この馬だと思います。
今回は、順調さを欠く原因となった蕁麻疹も完治したとのことで乗り込みも十分。休み明けとしては好仕上がりではないでしょうか。
斤量57キロは確かに厳しいですが、きっちり乗り込んでいれば久々でも走る馬。スプリンターズS連覇へ、納得のいく走りを見せたいところですね。
その女王を高松宮記念で完封したのが、ローレルゲレイロ。藤田騎手の完ぺきな騎乗もあり、文句なしのGI戴冠でした。
今回は安田記念以来の実戦。前走は15着と大敗しましたが、今は1200~1400メートルが最も能力を発揮できる距離なのでしょう。この馬も鉄砲が利くタイプですし、阪神では好成績。いきなりから期待ですね。
また、強力な逃げ・先行脚質ですから、馬場のいい開幕週はもってこいの条件。今回もスリープレスナイトに影も踏ませない逃走劇を演じれば、本番では不動の主役となりそうです。
一方、これらGI馬を倒す可能性があるとすれば、サマーシリーズ得点上位馬。久々のGI馬と違い、こちらは順調に使ってきた強みがあります。
特に優勝の可能性がある馬たちは、ここが勝負駆け。その中でも有力なのが、スリープレスナイトと同じ橋口厩舎のカノヤザクラ。昨年のセントウルS勝ち馬にして、サマースプリントシリーズのチャンピオンでもある馬ですね。
今年の夏もGIIIアイビスSD1着、GIII北九州記念3着とスピード・安定感ともに抜群。大幅な上昇はなくとも出来をキープしていれば、優勝が十分狙える馬です。
橋口厩舎としても、スプリンターズSにはエースがいる分、カノヤザクラにはここに全力投球させたいはず。あとは、出遅れ癖があるのでゲートに要注意です。
GIII北九州記念を勝って、現在10ポイントのサンダルフォンも総合V圏内。前走は鮮やかなレースぶりで重賞初制覇でした。ここ数走の差し脚は安定していますし、目下絶好調の1頭ですね。
今の出来と勢いがどこまでGI級に通用するか、ここは試金石の一戦。もちろん、春の実績馬が休み明けでモタモタするようなら、その隙を突いて差し切ることも可能でしょう。
ただ、前回のハンデ戦と違い、今回は別定戦。つまり、前回はカノヤザクラ56キロに対しサンダルフォン54キロでしたが、今回はカノヤザクラ56キロに対しサンダルフォン57キロと、斤量差がごっそりと逆転します。そのあたりが割り引き材料となるかもしれません。
関東馬アルティマトゥーレもGIIIアイビスSD3着の4ポイントを持っており、1着なら総合Vの可能性を持っています。
祖母に仏GI馬スキーパラダイスを持ち、母はGII阪神牝馬Sの勝ち馬エアトゥーレという、名牝系の出身。父にフジキセキを持つアルティマトゥーレも豊かなスピードと素質を十分受け継いでおり、重賞を勝てる大器です。
この馬の一番の武器はスピード満点の先行力。強力な同型との兼ね合いが鍵になりますが、すんなり先行できれば勝ち負け争いに十分加われるのではないでしょうか。
上記以外にも、さすがGIへ直結するステップレース、注目の快速馬たちがズラリとスタンバイしています。
スズカコーズウェイはGII京王杯SCの勝ち馬。前走の安田記念はこれがGI初挑戦の壁だったか、12着と大敗しましたが、それ以前のレースは安定感抜群の競馬をしてきました。
今回は人気の盲点になりそうですが、能力はここでも上位の1頭。初となるスプリント戦で新味が出れば、一気に本番でも魅惑の1頭となりそうですね。
ソルジャーズソングも侮れない伏兵です。重賞勝ちこそありませんが、高松宮記念3着、CBC賞4着と能力は確か。相手なりに走るタイプだけに、流れ次第で上位進出は十分可能です。
また、穴馬としては北九州記念で休み明けをひと叩きしたGII阪神Cの勝ち馬マルカフェニックス、この夏好調の牝馬メリッサなどなど。
スプリンターズSを見据えつつ、サマーシリーズの行方も気になりつつ、1レースで2度おいしい電撃戦になりそうですね。
posted by スポーツナビ編集部 |00:42 |
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