2009年04月30日
天皇賞・春の枠順が確定しました。出馬表は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
で、アサクサキングスが8枠17番、スクリーンヒーローが8枠16番。東西の有力2騎がいずれもピンク帽子の外枠発走となりました。
先々週の皐月賞でも3強が1枠と8枠に入りましたが、偶然なのか、これこそが天の配剤なのか、またしても有力馬が2頭とも極端な枠順となりましたね。阪神大賞典2着のヒカルカザブエも大外ですし。
となるとこのレース、道中で注意して見ていたいのはピンクの帽子。外枠スタートからどのような位置取り、仕掛けをしていくか、ですよね。ある意味、見ている分には分かりやすくていいかもしれないです。こっちのピンク帽は動いたけど、あちらのピンク帽はまだ動かないな……とか。
それで、日本GI最長距離で争われる淀3200メートル戦、天皇賞・春の8枠は有利なのか不利なのか?
ただでさえ長い距離を走るのに、その上、外枠からのスタートで余計に距離を走らされるとなると、やっぱり不利なのかな……と単純に思ってしまいます。
ところが、どうやらそうではないらしい、ということは過去10年のデータが雄弁です。勝ち馬こそ昨年のアドマイヤジュピタ(8枠14番)の1頭だけですが、2着には04年ゼンノロブロイ(8枠16番)、05年ビッグゴールド(8枠17番)、07年エリモエクスパイア(8枠17番)と、4頭も入っているんですね。過去5年に絞ってしまえば、なんと5回中4回で8枠が連対しています。
むしろ、1枠の方が過去10年で勝ち馬は01年のテイエムオペラオー(1枠1番)だけで、2着はゼロという厳しい結果。2枠にいたっては勝利ゼロ、2着1回のみです。長距離レースで距離損のない最内の経済コースを通れるからといって、一概に有利とは言えないところが競馬の不思議ですね。
ここに出てくるくらいの馬たちはスタミナには心配ない分、内でずっともまれ込むよりかは、多少の距離ロスはあっても包まれない外で気分よく走る方がいい、ということなのかな。
以上、アサクサキングス、スクリーンヒーローにとってはなかなか心強いデータではないでしょうか。特にアサクサキングスにとっては、1番人気に支持されながら3着に敗れた昨年も8枠でした。同じピンク帽で昨年の借りを返したいですね。
ただし、8枠なかなかいい、というのは“連対”であって、“勝利”となると1枠と同じく1頭しか出てない、というのもまた事実。過去10年では3勝を挙げている3枠がトップで、次いで4枠と5枠が2勝ずつ。残りの1勝は6枠です。
つまり、データ上は3~5枠の真ん中より内枠が勝利に近いゲート。今年の顔ぶれを見ますと……これは、なかなか穴っぽい面々で、なにかひと波乱ありそうな予感ですね。
ちなみに、『天皇賞』だけに天皇皇后両陛下ご結婚50年記念で注目していた5枠10番(5×10=50)には、関西の秘密兵器ゼンノグッドウッドと武幸四郎騎手。「グッド」とか「幸」とか、なかなか縁起のいい文字が並びますし、これはひょっとすると……なんて、考えてもみたり。
とにかく、一筋縄ではいきそうにもない今年の天皇賞・春。この枠順、並びが各馬にどのような影響をもたらすのでしょうか?
とりあえず、この枠と並びだったら先手は何が何でもテイエムプリキュアさんでしょう。引退するはずだったのに、天皇賞・春を走ることになりましたが、牝馬がこの舞台を走るということだけでもすごいこと。もうひと踏ん張り頑張ってください。
彼女がおそらく大逃げをブチかまし、ホクトスルタンがほぼ単騎逃げのような形で離れた2番手、その後ろをシルクフェイマス、アルナスライン、デルタブルース、そしてアサクサキングス、スクリーンヒーロー、ヒカルカザブエの8枠3頭が前後するような形で流れて行くと予測します。
ペースはよく分かりません。だって、プリキュアさんがまったく別次元の競馬をすると思うので、なんだかよく分からないペースになると思います。ただ、ホクトスルタン以降のラップはやはり平均か、ちょっと遅めなのかなぁと。
ここで注目したいのが武兄弟の位置取り。皐月賞トライアンフマーチの直線一気で穴をあけた幸四郎騎手は今回も末の切れる相棒だけに道中は中団よりも後ろ、そして兄・豊騎手はさらに後方で虎視眈々と……。史上最多の春6勝を挙げている『盾男』の淀2マイル攻略にも注目ですね。
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(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月29日
ゴールデンウィーク真っ只中の今週末は、日曜京都で古馬最高峰の一戦GI天皇賞・春が行われますが、土曜東京では3歳牡馬たちによる熱き戦い。天皇賞・春が古馬最高峰ならば、若き3歳馬たちが目指す日本ダービーは日本競馬最高峰の一戦です。その優先出走権3枠を争うGIII青葉賞が2日、本番と同じ東京競馬場2400メートル芝で行われます。
これまで、青葉賞からは日本ダービーの勝ち馬が出ていないことからも、やっぱり強いのは皐月賞組。今年もアンライバルドがえらい強い競馬を見せ、早くも二冠当確!なんて声も少なくありません。
しかしながら、3強のうち2強がモロさを露呈してしまった今、青葉賞組にも十分つけ入るチャンスあり。過去10年の優勝馬からシンボリクリスエス(02年)、ゼンノロブロイ(03年)、アドマイヤメイン(06年)の3頭が日本ダービーで2着に好走しています。
今年、これらに続く馬、そして青葉賞組から初の日本ダービー馬は誕生するのでしょうか。それでは展望といきましょう。
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まず注目したいのが、池江泰郎厩舎のアプレザンレーヴ。02年の勝ち馬シンボリクリスエスの産駒です。
前走のGIII毎日杯は3着に敗れましたが、これは出遅れもあってもったいないレースでした。ラスト3ハロンはこのレースを勝ったアイアンルックを0秒1上回る33秒5。もちろんメンバー最速です。負けたといっても改めて能力の高さを見せましたし、そう悲観する内容ではなかったと言えるでしょう。
東京では2走前の500万下で同じく青葉賞出走予定のピサノカルティエを3馬身ちぎる楽勝。この1戦で関東ファンにも十分なインパクトを残しました。素質なら皐月賞上位組と比較しても見劣らない馬。ここは実力どおり権利をゲットして、いざ挑戦状を叩き付けたいところです。
同じ池江郎厩舎のイネオレオは未勝利→500万下と連勝中。こちらは切れる脚というのではありませんが、実にしぶとい脚で後続を完封しています。姉は昨年のGIエリザベス女王杯馬リトルアマポーラという良血馬。秘めたモノは相当だと思いますし、まだまだ成長が見込める好素材。今の勢いと上昇度は侮れません。
2頭出しといえば関西からもうひと厩舎、松田博厩舎がキタサンアミーゴとバアゼルリバーをスタンバイです。
サブちゃんこと演歌の大御所・北島三郎さんの持ち馬でもあるキタサンアミーゴは、前走で藤沢和厩舎の評判馬ネオレボルーションを負かしての2勝目。2走前にはGII弥生賞4着とまずまずの結果も残しており、1戦ごとに力をつけているという印象です。
この馬も超がつく良血で、1歳上の兄には先週のGIIIアンタレスSをレコード快勝したウォータクティクス、叔父にはGI高松宮記念馬オレハマッテルゼ、近親エアグルーヴ。この血脈を受け継いでいるのですから、キタサンアミーゴもまだまだ上が目指せる馬でしょう。青葉賞でも当然有力候補です。
松田博厩舎のもう1頭、バアゼルリバーは未勝利→500万下を連勝中。前走は上がり3F33秒4の豪脚、未勝利戦もダート千八でしたが最後方から芝なみの脚を繰り出しごぼう抜きを演じてみせました。
末の破壊力ならこのメンバーの中でも屈指の存在。直線の長い府中コースでどれだけの脚を発揮してくれるのか、大きな期待が持てそうです。
栗東からはまだまだ有力候補が控えています。トップカミングはGIIIシンザン記念→GIII共同通信杯→皐月賞TR・若葉Sと3走連続で3着。勝ちきれない詰めの甘さはありますが、先着を許した相手もこの世代トップホースばかり、それらを相手に3戦連続3着はなかなかできません。今まで戦ってきた相手を考えれば、ここは実力上位です。
1998年タヤスアゲイン、05年ダンツキッチョウで同レース2勝を挙げている山内厩舎。今年送り込んできたのが、OP特別すみれSの勝ち馬トップクリフォードです。
前走GIIスプリングSで13着と大敗しましたが、この1戦だけでは見限れない実力馬。すみれSを勝ったときのように、ゆったりとマイペースで運べればしぶとい粘りを発揮します。窮屈な中山千八では実力半減だったのでしょう。広い東京での一変に要注意です。
先行押し切りと言えば、マイネルクラリティもその1頭。中京で挙げた2勝目は向こう正面先頭から堂々の押し切りでした。地味なタイプですが、こちらも1戦ごとに地力を強化している印象。ただ、前走を見てもちょっと引っ掛かり気味なところがあるので、この辺の折り合いがポイントとなるでしょうか。スムースに走れれば一発大駆けがあっても。
関東からは、4戦2勝2着2回とパーフェクト連対のピサノカルティエ。初年度産駒が好調のネオユニヴァース産駒です。
敗れた2戦は3走前がハシッテホシーノに1馬身差、2走前がアプレザンレーヴに3馬身差といずれも完敗に近い内容ですが、その追って確実に伸びる末脚は安定感抜群。2度の敗戦を糧に、前走では逆に2着馬を1馬身突き放す完勝を収めていますから、この馬も今が伸び盛りですね。1月にアプレザンレーヴにつけられた3馬身差をどこまで縮めているか。ピサノカルティエにとってはダービー権利と同時に、借りを返す1戦でもあります。
サトノエンペラーは藤沢和厩舎期待の1頭。藤沢和厩舎といえば、02年シンボリクリスエス、03年ゼンノロブロイと2年連続の同レース勝ち馬にしてダービー2着馬を輩出、昨年もクリスタルウイングで2着でした。
この馬自身、さすがにシンボリクリスエス、ゼンノロブロイらと比べるとかわいそうですが、休み明け2走目の前走500万下でキッチリ2勝目。抜け出す脚は速かったですし、なかなかの好素質馬だと思います。父シンボリクリスエスをなぞるような好走、そしてダービー挑戦を期待したいですね。
また、抽選待ちになりますが、2歳時から重賞戦線でもまれてきたマッハヴェロシティ、桜花賞馬ニシノフラワーの弟で素質満載のニシノホウギョクらも、出走が確定すれば面白い存在になってきそうです。
■週中予想&見解
◎アプレザンレーヴ
○バアゼルリバー
▲キタサンアミーゴ
△ピサノカルティエ
×イネオレオ
注トップカミング
素質、能力からしてもアプレザンレーヴが1枚上かなと見ています。毎日杯はちょっと案外でしたが、ゲートがまともなら巻き返せるはず。1月に衝撃の勝ちっぷりを見せつけた東京でエンジン全開を期待。
バアゼルリバーはその切れ味抜群の末脚が魅力。同じ松田博厩舎のキタサンアミーゴは血統背景からもっとやれていい馬。それはイネオレオも同じ。
池江郎厩舎vs.松田博厩舎の争いと見ています。
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2009年04月28日
今週は春の大一番、古馬最強決定戦・GI天皇賞・春です。今回で139回目を数える伝統の一戦。近年は、以前よりもさらにレースカテゴリーが細分化されていきスペシャリスト傾向に拍車がかかっていること、また海外へ目を向ける陣営も多くなり(それはそれで大変いいことだと思いますが)、一概に『最強馬決定戦』とはいえなくなっているかも知れません。メンバーもここ数年は小粒化しています。ちょうど今年のメンバーを見ても、確かに物足りない面々と言えるでしょう。
とはいっても、やはり天皇賞は古馬最高の栄誉。最強馬の歴史は、春の盾とともにあります。
今年の出走予定馬たちも、ここでのビッグタイトルを手に今年いっそうの飛躍を成し遂げてほしいと思える馬たちです。絶対的主役が不在の09年春・古馬王道戦線。この天皇賞・春で現役最強をアピールするのは、果たして誰なのでしょうか。
それでは展望といきましょう!
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まずは過去10年のデータから。過去の天皇賞・春の結果は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
■上位人気馬強し……でも、時には大荒れ
1番人気は4勝で最多勝。2番人気も2勝2着2回、3番人気は1勝2着4回と、ここ10年で上位1~3番人気は合計7勝を挙げています。
2003年~05年は1~3番人気がいずれも連対できず、7→8番人気、10→4番人気、13→14番人気の荒れ傾向となりましたが、それもこの3年間でストップ。06年以降は再び上位1~3番人気のいずれかが勝っています。
このままの傾向ならば、上位人気の信頼度は高く、今年も1~3番人気から優勝馬が出るということに。ただし、今年は人気順を予想するのもひと苦労しそうな混戦模様。3年周期で再び荒れ傾向となるかも!?
■高齢馬は消し!? 4・5歳馬が大活躍
過去10年、6歳以上は未勝利に終わっています。2着も05年ビッグゴールド(7歳)、06年リンカーン(6歳)の2頭のみ。3着も1頭しか入ってなく、合計56頭が出走してこの結果ですから、やはり6歳以上は苦しいと言えそうです。
一方、4歳馬は7勝2着4回と断然。5歳馬は3勝2着4回で、3着は4歳の3回よりも多い6回です。
以上のデータをもとにすると、今年の出走予定のフルゲート18頭中、半数の9頭がほぼ“消えた”ということになりますが……。
■ステップレースは阪神大賞典、大阪杯が優勢
天皇賞・春への主なステップレースとして、阪神大賞典、大阪杯、日経賞の3レースが挙げられます。
過去10年の連対馬20頭のうち17頭がこの3レースいずれかをステップレースとして使っており、阪神大賞典組が4勝2着4回、大阪杯組が3勝2着1回、日経賞組が1勝2着4回となっています。やはり、本番と近い距離である3000メートル戦の阪神大賞典組が最もいい成績を残しているようですね。
また、阪神大賞典組の4勝はすべて同レース1着馬。よって阪神大賞典勝ち馬の天皇賞・春での成績は勝つか3着以下かで、2着はなしという面白い結果に。逆に阪神大賞典2着馬は本番でも2着が3回ありますが、3着以下からの巻き返しは難しいというデータも出ています。
データ上ではスクリーンヒーローよりもアサクサキングスが盾に近いということが言えそうですね。
一方、大阪杯、日経賞組はそのステップレースの着順に左右されない模様。02年マンハッタンカフェ日経賞6着→天皇賞1着、03年ヒシミラクル大阪杯7着→天皇賞1着、07年エリモエクスパイア日経賞10着→天皇賞2着、08年メイショウサムソン大阪杯6着→天皇賞2着。
■ローテーションは中2~5週、休み明け・使い詰めは×
上記ステップレースの項と重なる部分もありますが、過去10年の連対馬20頭のうち17頭が中5週の阪神大賞典、中4週の日経賞、中3週の大阪杯からの参戦。それ以外の3頭も、04年1着イングランディーレが中4週の交流GIIダイオライト記念、05年1着スズカマンボ・2着ビッグゴールドはともに中2週の大阪ハンブルクCからの出走でした。
ということは、前走からのローテーションは中2~中5週。これ以外のローテーションで臨んでいる馬は連対ゼロという結果となっています。
データ上では、4カ月半ぶりジャガーメイル、6カ月ぶりポップロックは苦戦……ということになりそうです。
また、連対馬20頭すべてが年明け1~2戦使っての参戦。休み明けもマイナスですが、年明け3戦以上使っている馬もマイナスのようです。ということは、すでに年明け3戦使っているドリームジャーニーもデータ上では苦しいということに。
■重賞実績は必須
過去10年の勝ち馬すべてがすでに重賞を勝っており、2着馬も8頭までが重賞勝利馬でした。重賞を勝っていない2頭は00年2着ラスカルスズカ、07年エリモエクスパイアですが、ラスカルスズカは阪神大賞典2着、エリモエクスパイアはダイヤモンドS2着とその年に3000メートル級の重賞2着の実績。総合すると重賞勝利馬、もしくは3000メートル級の重賞で連対実績のある馬じゃないと、天皇賞・春での好走は難しいようです。
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それでは今年の有力馬の分析といきましょう。登録馬は→コチラ(Yahoo!)
ここ数年、毎年のように混戦と言われている天皇賞・春ですが、今年もまた例年に増して混戦模様。07年勝ち馬メイショウサムソン、08年勝ち馬アドマイヤジュピタの引退に加え、昨年のダービー馬ディープスカイ、同菊花賞馬オウケンブルースリの回避が混戦にさらなる拍車をかけています。
その中で現在、アタマ一つ抜け出したかなと思えるのが07年菊花賞馬アサクサキングス。昨年は大阪杯、天皇賞・春をともに3着と、スタートこそまずまずの結果でしたが、その後が低迷。秋はさらに着順を落とし、結局6連敗で08年シーズンを終了しました。
このままズルズル行くのかなとも心配されましたが、今年に入ってようやく復調。持ち味の先行力と息の長い末脚が甦ってきました。京都記念→阪神大賞典と、“らしい”競馬で連勝。特に、これまで勝利を挙げられなかった阪神コースで勝った前走は価値があったと思います。
天皇賞・春の舞台である京都は、重賞3勝を挙げている得意中の得意コース。昨年先着を許した2頭はいませんし、この相手関係ならチャンス十分でしょう。1番人気に応えられなかった悔しさを1年越しで晴らします。
スクリーンヒーローは、昨年のジャパンカップでメイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイの3世代ダービー馬を撃破する金星を奪取。最優秀4歳以上牡馬にも選出され、一躍古馬トップの1頭となりました。
JC後の2戦は有馬記念5着、阪神大賞典4着と期待ほどの結果を残せていませんが、前走に限っては3カ月ぶり休み明け、そして重馬場が敗因。それならば、ひと叩きした本番こそ本領発揮です。
鹿戸雄調教師はJC後のインタビューで「来年の春ごろに本格化すると思っていた」とおっしゃっていましたが、その言葉どおりならまさに今が最盛期。一変の走りでアッサリ王座奪取があっても驚けません。
アルナスラインは日経賞を勝っての参戦。07年菊花賞ではアサクサキングスにアタマ差まで迫る2着に好走したりと、早くから素質を評価されていた馬だけに、5歳春での重賞初勝利は意外なほどの遅さでしたね。
昨年11月のアルゼンチン共和国杯では、トップハンデ58キロを背負いながら、勝った53キロのスクリーンヒーローからわずか0秒2差の3着。能力ならここトップの1頭です。日経賞の勝利でこの眠れる能力と素質が再点火したとすれば、怖い1頭になってきそうです。
ここにきて注目を集め始めたのが、06年2歳王者ドリームジャーニー。当初は金鯱賞→宝塚記念の中距離路線でしたが、この相手関係ならチャンスと判断したか、急きょ矛先を春の盾に向けてきました。もちろん、相手関係だけでなく、それだけ現在のコンディションが充実しているのでしょう。
前走の大阪杯では、凱旋門賞を狙おうかというディープスカイを撃墜。2歳から4年連続重賞勝利の快挙を達成しました。普通、2歳王者というと早熟馬を連想しますが、この馬は父ステイゴールド×母父メジロマックイーンという血統からも、今からが『本番』の晩成型。距離も十分こなせていい血脈です。
まだ完成前だった3歳時の菊花賞でも5着と頑張りました。充実著しい今なら、淀3200メートルでも自慢の末脚が炸裂しそうです。
新勢力として魅惑の1頭がヒカルカザブエ。4連勝で一気にオープン昇級し、重賞初挑戦の日経新春杯は7着でしたが、続く阪神大賞典で2着に好走しました。
オープンまでは連勝しても重賞で惨敗→以降しばらくは低迷という馬が多いのが競馬の世界ですが、すぐ次走で巻き返し、しかも日経新春杯よりもはるかに強いメンバー相手でアサクサキングスとハナ差ですから、ヒカルカザブエの能力はかなりのモノです。
実績面で一線級というにはまだまだで、レース経験数も8戦だけですが、だからこそ十分な伸びシロを感じる4歳馬。初のGIでどこまでのレースをするのか楽しみな1頭ですね。
勢いがあるといえば、松田国厩舎のモンテクリスエス。ここ6走すべてが3着以内で、格上挑戦した2走前のダイヤモンドSがレコード勝利。そして、前走の日経賞でもアルナスラインから0秒2差の3着と、完全に素質が開花しました。
器用な脚を使うタイプとは言えませんが、その分、末脚がしっかりしているので前走の中山から広くて直線平坦の京都コースに替わるのはプラス材料。そして、鞍上には史上最多の春6勝を挙げている『盾男』武豊騎手です。一発あって不思議はありません。
関東のジャガーメイルも伏兵以上の存在。4カ月半ぶりの今年初戦になりますが、前走のGI香港ヴァーズは世界の強豪相手にタイム差なしの3着に奮闘。2走前のアルゼンチン共和国杯では、スクリーンヒーローより3キロ重い56キロを背負って0秒2差の2着ですから、能力は見劣りません。重賞勝ちはありませんが、侮れない1頭となりそうです。
また、昨年ほどの順調さ、勢いはありませんが、それでも実力ではヒケをとらない昨年4着のホクトスルタン。勝てば父仔4代制覇の歴史的快挙達成です。
ほか、デルタブルース&ポップロックの角居厩舎のベテラン2騎、3連勝中の関西の秘密兵器ゼンノグッドウッド、近走重賞戦線で安定しているマイネルキッツなど、大駆けの可能性を秘めた馬が虎視眈々と狙います。
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■週初め予想&見解
◎アサクサキングス
○アルナスライン
▲スクリーンヒーロー
△ドリームジャーニー
×ヒカルカザブエ
注モンテクリスエス
いちおう、これまでの実績と現在の勢いを加味してアサクサキングスを中心に。絶好条件とは言えない阪神大賞典を勝ち切った、しのぎきったあたりに目下の充実ぶりがうかがえました。京都コースに替わるのはいいですし、距離ももちろん問題なし。相手関係からもここは大きなチャンスでしょう。
逆転があるとすれば、やはりスクリーンヒーローでしょうか。有馬記念もそこまで悪い競馬ではありませんし、やはり能力は確かです。叩き2走目の良馬場で変身、アッサリがあっても。
とは言え、ちょっとした展開、ペースでどうにでもなりそうなメンバー構成。水・木の最終追い切り、枠順、当日の天気・馬場などをじっくり考慮して、最終決断を出したいと思います。
(今回はかなり長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。)
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(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月26日
オークスTR・GIIフローラSは、内田博幸騎手騎乗のディアジーナが快勝しました。好位4番手から直線抜け出しと、まさに競馬のお手本のような横綱相撲。余裕タップリの競馬でしたし、きょうの馬体重もプラス4キロ。これは本番のオークスへ向け、非常に内容のあるレースだったと思います。
内田博騎手、田村調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーそのほか関係者のみなさま、本当におめでとうございました。オークスでも好レースを期待しております。
で、そのオークスで勝ち負けになるのか? ブエナビスタを負かすことはできるのか? 勝てるかどうかは置いておいて、好勝負に持ち込める馬であることは確かだと思います。
と言うのも、ディアジーナはなによりレースがうまい。ゲートも速いですし、無理せずサッと好位につけられる脚がある。そして、単に先行力があるだけでなく、ラストの脚もしっかりしています。
こういったタイプは派手ではないんですが、毎回キッチリと能力を出し切ってくれますから、レースでの信頼度、安定感も高い。オークスの舞台でも大崩れするシーンはちょっとないのでは、と思います。この強力な先行押し切り脚質は、お父さんのメジロマックイーンのいい所を存分に受け継いでいるとも言えますよね。
相手関係に関しても、2月にクイーンCでダノンベルベールを競り負かし、そしてきょう、レッドディザイアといい勝負をしたワイドサファイアを2馬身ちぎったのですから、桜花賞上位組と比較してもなんら劣るところはありません。
ブエナビスタとまともに勝負をしても負かすことはできる、とはさすがに言えませんけど、安定して先行できる分、もし本番でブエナビスタが馬群に包まれて追い出しが遅れるようなことにでもなれば……。
樫の大舞台での女王との初対決。非常に楽しみになってきましたね。
で、我が◎ミクロコスモスですが、スタートが良くなかったですし、その影響かテンから引っ掛かり気味で道中は口を割ったり頭を上げたりと、まったくレースになっていませんでした。難しい女の子です。
○ワイドサファイアは2着で権利は確保しましたけど、もう一つ弾けきれないというか、もっとできる女の子だと思っているんですけど。体重がまた減っていましたし、本番までにさらに上積みとなると、どうなんでしょうか? そこは藤原英厩舎スタッフの腕に期待ですね。
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一方、京都のダートGIIIアンタレスS。これは驚きました。ウォータクティクスが強い! そして、速い!
条件戦での勝ちっぷりから、こりゃ相当な馬だなとは思ってはいましたが、初のOP特別挑戦だった前走がヒヤヒヤ勝利でしたから、この相手に逃げ切るのはキツいだろうなぁ、すぐ後ろにはダート百戦錬磨が控えているからなぁと思っていたんですけど。。。
きょうのレースに関しては、もう何も言うことはないですね。馬場どうこう、ペース・展開がどうこう、というレベルじゃありません。文句なしに強い競馬です。
これでダートでは無敗の6連勝。ホンモノの超新星誕生ですね。そして、“ダート最強世代”の4歳馬ですから、これからの将来が本当に楽しみです。
ウォータクティクスには同世代サクセスブロッケン、カジノドライヴのライバルとして、これからのダート界を脚質同様にガンガン引っ張っていってほしい。ちなみに、きょうの東京10Rを楽勝したマチカネニホンバレもかなり強い競馬をしました。この馬も4歳馬です。先月のGIIIマーチSを勝ったエスポワールシチーも4歳馬。ダートの世代交代は着実に進んでいます。
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さて、次週は古馬最高峰の一戦・GI天皇賞・春。昨年のダービー馬も菊花賞馬もいなくて、メンバー的にはう~ん……。
ですが、だからこそ出走する馬たちには、最高のレースを見せてほしいですね。特に昨年秋~冬は牝馬に散々やられてしまった古馬王道路線ですので、ここで男馬の意地を見せて、内容でうならせる好レースを期待したいです。
有力候補は、重賞連勝中の07年GI菊花賞馬アサクサキングス、08年GIジャパンカップ馬スクリーンヒーロー、GII大阪杯でディープスカイを負かした06年2歳王者ドリームジャーニー、GII日経賞を勝って参戦のアルナスライン、GII阪神大賞典2着ヒカルカザブエ、GI香港ヴァーズ僅差3着のジャガーメイルなどなど。
近走の好調ぶりからアサクサキングス一歩リードかと思いますが、とにかく大混戦の春の盾争奪戦です。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月25日
僕のもとにも来ましたよ、定額給付金の案内が。なんやかんやと言われていますけど、もらえるものならありがたくいただきます。
何に使うかと言えば、もちろん馬券代。定額給付金1万2000円をそのまま何かモノだったり食事に使ってしまうのではなく、馬券で何百倍にもしてひと財産築いてから、いざ景気回復のためにそのお金をパーっと使おうと――。
僕は自分の儲けのためでもなければ、JRAの売り上げに貢献するためでもなく、日本経済回復のために定額給付金を元手に馬券をせっせと買うのです。
(いや、本音は「馬券で何百倍にもしてひと財産築いて」に集約されいますが……。でも、本当にそうなったら丸儲けですな。麻生さん、ありがとう)
しかし、土曜の天気はひどかったですね。まさかこんなに大荒れになるとは……。福島牝馬Sの予想で、「多少条件が向かなくても、ベッラレイアには能力の違いを見せてもらわないと」と書きましたが、何事にも限度というものがありますよね。あの馬場では仕方ない結果でした。
でも、それでも最後はオッと思わせる脚を使っていたので、次走ヴィクトリアマイルでは、良馬場なら巻き返して当然だと思います。ちょっと賞金面が心配ですけど。
日曜の東京は晴れ、京都はくもり。馬場予想がまず難しい……。
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<GIIフローラS>
◎ミクロコスモス
○ワイドサファイア
▲アイアムネオ
△ディアジーナ
×リュシオル
注テーオーティアラ
本命はミクロコスモス。今度こその能力全開を期待しての◎です。ブエナビスタ打倒一番手はこの馬、と目されていた今年初め。でも、2月クイーンC、3月フィリーズレビューの連続4着で、評価急落となってしまいました。だからこそ、ここで買いの一手。
前2走にしても実力負けではなく、展開に泣いた面が多分にあったレース内容でした。
(それでも力でねじ伏せてほしかった、という思いはありますが)
能力を出し切れば、ここ筆頭の素質馬。アッサリ通過して、改めて女王打倒一番手に名乗りを挙げてほしいと思います。そうでなくてはオークス戦線が面白くありません。
○ワイドサファイア、▲アイアムネオも似たような理由。能力を考えれば普通に上位争いできる好素材たち。
穴は友道厩舎の秘密兵器テーオーティアラ。素質なら負けませんよ。
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<GIIIアンタレスS>
◎ワンダースピード
○マコトスパルビエロ
▲メイショウトウコン
△サトノコクオー
×ウォータクティクス
注アロンダイト
ここは人気でも◎ワンダースピード。京都千八という条件、目下の充実ぶりに加えて2カ月ぶりを叩いた上積みがあれば、大崩れはしないと思います。渋った馬場でも結果を残していますしね。
それにこの枠だったら、一つ隣りのウォータクティクスを目標に自在に競馬ができそうな点も強み。京都千八ダート3連勝へ!
大変身があるとすれば、○マコトスパルビエロ。前走大敗は出遅れがすべて。まともに発馬を決めれば、ここまで負ける馬じゃありません。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月25日
<GIII福島牝馬S>
◎ベッラレイア
○オディール
▲アルコセニョーラ
△ブラボーデイジー
×ピンクカメオ
注マイネカンナ
土曜福島は雨で、おそらく道悪。さらには5カ月ぶりの今年初戦で、向いているとはいえない小回りコース。それでも本命はベッラレイア。多少、向いていない条件でもここは能力の違いを見せてほしいですね。それでこそヴィクトリアマイルが見えてくるというものです。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月22日
今週は古馬の重賞レースが2つ組まれています。土曜福島では牝馬限定のGIII福島牝馬S、そして日曜京都ではダートのGIIIアンタレスS。
特にアンタレスSが古豪、新鋭入り乱れての好メンバーとなりました。ゴールデンウィークには交流GIかしわ記念(5日、船橋1600メートル)、交流GIIIかきつばた記念(4日、名古屋1400メートル)と地方競馬場で注目の2レースが行われ、いずれも盛り上がりそうですが、ひと足お先の京都アンタレスSでも白熱の砂上戦が展開されそうですね。
では、このアンタレスS、福島牝馬Sの展望といきましょう。
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まずはGIIIアンタレスSから。登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
実績から見れば、7歳馬2頭が中心となりそうですね。メイショウトウコンは昨年のGIジャパンカップダートで僅差の2着。ラストの伸び脚は一番目立っており、もう50メートルもあれば突き抜けていたのでは、と思える惜しい内容でした。
その後の2戦も、交流GII名古屋GP2着、同GIII名古屋大賞典3着と、差し脚は依然として好調です。また、前走の名古屋大賞典は3カ月ぶりのレースでもありました。1度叩いての今回はさらなる前進が見込めそうですね。
もう1頭の有力7歳馬は、昨年の優勝馬でもあるワンダースピード。重賞3勝を挙げている現役トップホースの1頭で、うち2勝が今回と同じ京都千八というコース巧者です。
コース相性だけでなく、昨年のJCダート9着後、前走までの3走は交流GII名古屋GP1着→GIII平安S1着→交流GIII名古屋大賞典2着と、目下絶好調。この条件と今の出来なら上位争いは確実でしょうか。
実績馬で忘れてはいけないのが、アロンダイト。06年のGIジャパンカップダートのチャンピオンです。その後、度重なる故障で長期休養を繰り返しましたが、今年3月8日の仁川Sで約1年半ぶりに故障から2度目の復帰となりました。
復帰後2戦は仁川S8着、GIIIマーチS7着と本来の実力を発揮できていませんが、いつ甦っても不思議はない能力馬です。叩き3走目で激変はあるのでしょうか。
これら実績馬を脅かす新星候補が、このレースではズラリ勢ぞろい。その中からまずはウォーエンブレム産駒の“最強世代”4歳馬ウォータクティクスを挙げます。
昨年4月の未勝利戦から今年2月の前走OP特別アルデバランSまで、破竹の5連勝。いずれも抜群のスピードを生かしての先行押し切りで他馬を圧倒してきました。OP初挑戦だった前走はさすがにこれまでとは相手が違ったか、ハナ差のヒヤヒヤ勝利でしたが、それでも勝ち切るのは能力があるからこそ。京都ダートは直線が短く先行有利。6連勝で重賞初勝利も可能な大器です。
関東馬サトノコクオーはOP昇級後の2戦、仁川S2着→GIIIマーチS3着といずれも好走。重賞クラスでも十分に勝負ができる能力馬であることをすでにアピールしています。同馬の長所は追って確実な末脚であり、前走も重賞メンバーで上がり3F最速タイムをマーク。先行馬がやり合えば、その流れに乗じて一気の差し切りを狙える馬です。
アロンダイトと同じ石坂厩舎のフォーティファイドは、準OPを勝ち上がったばかりですが、父フォーティナイナー×母ファストフレンドという血統。まさにダートを走るために生まれてきたような良血馬です。前走にしても勝ちっぷりは良かったですし、デビューから9戦して[4311]と大崩れしていないのも魅力。まだまだ上が狙える好素材でしょう。最強世代の4歳馬からまた1頭、楽しみな逸材登場です。
また、OP特別ポラリスS1着→GIIIマーチS2着と好調のダイショウジェット、地力秘めるマコトスパルビエロ、連勝でOP入りしたアドマイヤダンク、7戦連続連対中のエプソムアーロン、交流重賞で好走しているボランタス&ロールオブザダイスの角居厩舎2頭など、脇を固める伏兵陣も一発あっていい実力馬&好調馬たち。
5月京都開幕を告げるダート千八戦は、かなりの激戦となりそうです。
■週初め予想&見解
◎ワンダースピード
○メイショウトウコン
▲ウォータクティクス
△サトノコクオー
×フォーティファイド
注アロンダイト
中山のマーチSは4歳馬エスポワールシチーが制し、若馬の勢いが止められなくなってきたダート界ですけど、このアンタレスSはメンバーが違います。まだまだ古豪健在。というわけで、7歳馬2頭を中心に。
ウォータクティクスはこのメンバーの中、マイペースで先手を取れるかが好走の鍵となりそう。同馬のペース次第でサトノコクオーの差しにも出番が回ってきそうです。
また、他にも一発決められる実力を持った馬がゴロゴロ揃っているレースなので、人気の盲点に隠れている伏兵を見つけ出していきたいですね。
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GIII福島牝馬Sの登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
このレース、中心となるのはなんと言ってもベッラレイアですね。07年GIオークス2着、08年GIエリザベス女王杯3着と、実力は現役牝馬トップの1頭。5カ月ぶりの今年初戦、また末脚勝負の馬なので直線短い福島でどうか、など不安点もありますが、今年こそ悲願のGI勝利へ弾みをつけるためにもここは力の違いを見せ付けてほしいものです。
このレース唯一のGIホース・ピンクカメオがようやく復調してきました。07年GINHKマイルカップ勝利後、12戦連続で連対どころか3着もなしと苦労しましたが、前走のGIII中山牝馬Sで2着激走。スランプ脱出のきっかけをつかんだと思いたいですね。また、NHKマイルカップ、中山牝馬Sともにやや重馬場での好走でしたから、雨が降ればさらに良さそうです。
オディールは古馬となってからの今年2戦、GIII京都牝馬S5着→GII阪神牝馬S3着と好調ぶりをアピール。ただ、今回は距離が延びて1800メートル戦。中距離ではまだ結果が残せていないだけに、この距離延長をどう克服するかがポイントとなりそうですね。
昨年の勝ち馬マイネカンナは、前走GIII中山牝馬S5着からの参戦。昨年ほどの勢いがないのは確かですが、牝馬同士ならまだまだ見限れない地力の持ち主です。また、2走前・3走前は2ケタ着順だったのが、前走5着と調子を上げてきている点も不気味です。
地力で言うなら重賞2勝馬ヤマニンメルベイユも上位の1頭。昨年のGIヴィクトリアマイルでも4着と好走しました。ここ2走は2ケタ着順で、前走の中山牝馬Sはシンガリ16着でしたが、これは5カ月ぶりの久々もあったのでしょう。実績が実績だけに、ひと叩きしての激変には要注意です。
セラフィックロンプは昨年12月のGIII愛知杯を勝利。ハンデ戦16番人気での激走だったので、まだフロックなのか実力なのかは微妙ですが、それでもやっぱり実力がなければ重賞は勝てません。前走のGIII中日新聞杯10着は牡馬が相手で苦しかったとすれば、牝馬同士に戻って巻き返しを狙います。
ほか、牡馬相手にGIII小倉記念を勝っている古豪サンレイジャスパー、忘れた頃の一発が怖い重賞2勝馬でGIII福島記念を勝っているアルコセニョーラ、ダイワメジャー&ダイワスカーレットの妹ブーケフレグランス、準OP級で格下ながら能力秘めるリビアーモなど、こちらも上位陣と実力横一線の伏兵ホースが勢ぞろい。
展開、馬場次第では大荒れ決着もありそうなメンバーとなりました。
■週初め予想&見解
◎ベッラレイア
○ヤマニンメルベイユ
▲マイネカンナ
△オディール
×ピンクカメオ
注セラフィックロンプ
ここはベッラレイアの能力が抜けているので、本命は不動。休み明けとコース適性がどうかという不安はありますが、それをアッサリ克服して勝ってこそGIへの道が開けるというものです。
難しいのが相手探し。10回走ればゴッソリと着順が入れ替わりそうな混戦メンバーなので、これは週末までジックリと検討したいと思います。
(スポーツナビ競馬担当A)
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2009年04月21日
皐月賞の余韻覚めやらぬ週初めですが、今週から東西の舞台を東京、京都に移し、日曜東京では3歳牝馬クラシック第二冠・オークス(5月24日、東京2400メートル芝)への優先出走権をかけたトライアル・GIIフローラSです。
桜花賞組が強いオークスですが、2001年のレディパステルはフローラS2着から本番で、ブエナビスタと同じく阪神JF→チューリップ賞→桜花賞を勝った絶対女王テイエムオーシャンを破って樫の女王となっています。
このレディパステルのように、オークスでブエナビスタを脅かす存在は現れるのでしょうか。さっそく展望といきましょう。
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GIIフローラSの登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)
まず、中心の1頭に挙げられるのが2月GIIIクイーンカップの勝ち馬ディアジーナ。父がメジロマックイーン。サンデー系のマル父と違い、これこそ「ザ・マル父」といった血統ですから、応援されているファンも多いのではないでしょうか。
前走のGIIIフラワーカップは2着だったものの、これは勝ち馬にうまく逃げ切られてしまった印象。そこまで悲観するものではないと思います。それよりも、重賞で2戦連続で好走したのですから、素直に同馬の実力を評価すべき。
末脚は確実ですし、東京コースは重賞を勝った舞台。ここでの勝利を手土産にブエナビスタに挑戦状を叩き付けたいところです。
関西からの筆頭角は、阪神JF3着のミクロコスモス。ここ2走はネオユニヴァース産駒の難しさが出ているのか、重賞で連続4着と、同馬の素質を考えると物足りない内容です。
ただ、この2戦、クイーンCは直線詰まり気味で追えず、フィリーズレビューは前残りの展開と、競馬が向かなかった面もありました。
能力はここ上位なのは間違いないですし、今年初めには「ブエナビスタのライバル1番手」という声が挙がっていたほど。改めて能力を全開し、女王のライバルにのし上がりたいですね。
初年度から大活躍のネオユニヴァース産駒で忘れてはいけないもう1頭が、アイアムネオ。
前走のアネモネSは10着大敗でしたが、これは道悪が敗因でしょう。デビュー2戦目のGIIIフェアリーSでは、後の桜花賞3着馬ジェルミナルに食らいつく2着に好走した素質馬。馬場のいい開幕週で巻き返し。
血統で言えば、リュシオルは昨年の最優秀短距離馬スリープレスナイトの全妹。素質もなかなかのものを秘めており、牝馬同士なら重賞で十分勝負になる馬です。
前走アネモネSは出脚がつかず2着争いがいっぱいの5着でしたが、後方から追い上げた最後の脚は一番目立っていました。あのレースぶりなら、お姉さんと違って距離は案外もちそうですし、ダート千八で勝っている馬。ここは見直しが必要となりそうですね。
フローラSへのステップレースとして相性のいいミモザ賞の勝ち馬ラークキャロルも有力の1頭。とにかくミモザ賞で繰り出した末脚が秀逸で、メンバー最速のラスト3ハロン34秒9は、2着馬で上がりも2番目に速かったピースエンブレムよりも1秒も速いのです! 道中のペースが速めで展開が向いた面があったとはいえ、2馬身突き放すのですから強い競馬でした。
2走前は7着に敗れていますけど、これは牡馬相手でしたし、牝馬同士なら決め手は上。府中の長い直線で再度、末脚発揮です。
昨年のフローラSは白毛のユキチャン参戦で盛り上がりましたが、今年の話題馬といえば、ハシッテホシーノ。名付け親がタレントのほしのあきさんで、デビュー前から話題となっていました。
デビュー戦はミクロコスモスらに敗れて5着でしたが、その後は牡馬相手に未勝利→500万下と2連勝。この内容がなかなか濃くて、特に前走で負かしたピサノカルティエはダービーTR・青葉賞でも有力の1頭と見られている馬です。ただの話題先行ではなく、しっかりとした能力を持つ牝馬であることを証明しました。
アグネスタキオン産駒ながら、重厚な差し脚は明らかにオークス向き。ここは何としても権利を取りたいですね。
また、抽選組の1勝馬からは、ワイドサファイアが魅力の1頭。デビュー戦から素質を評価されていた馬で、エルフィンSでは後の桜花賞2着馬レッドディザイアに僅差の2着でした。ここまでの成績は期待通りとは言えませんが、能力はあります。
前走のGIII毎日杯も7着とはいえ、強力牡馬相手に0秒3差。出走がかなえば好勝負可能な器です。
また、アンライバルドの皐月賞制覇で勢いに乗る友道厩舎のスペシャルウィーク産駒で2戦1勝馬テーオーティアラもなかなかの好素材。抽選が通れば面白い存在になってきそうですね。
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■週初め予想&見解
◎ミクロコスモス
○ディアジーナ
▲ワイドサファイア
△アイアムネオ
×ラークキャロル
注ハシッテホーノ
とりあえず、ミクロコスモス中心と見ます。ここ2戦は案外ですが、いずれも展開に泣かされたかなという面もあり、改めて能力に期待。ただ、それにしてもちょっと負けすぎてるかな、とも思うので、その辺は他馬との能力を比較しながら、追い切りの動きも注視しつつ、じっくり吟味したいと思います。
抽選組では、やはりワイドサファイアに通ってほしいですね。能力は間違いなくクラシックに乗っていい馬。遅ればせながら、ここでトップ戦線に食い込んでほしいと思います。
(スポーツナビ競馬担当A)
posted by スポーツナビ編集部 |00:53 |
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2009年04月19日
3歳牡馬クラシック三冠レース第1弾・第69回GI皐月賞は、『3強』の一角で3番人気のアンライバルドが優勝。見事にクラシック第一冠目を手にしました。
それにしても驚きました。物凄い脚でしたね。4コーナーではかなり外を回してきたなぁと思っていたのも束の間、直線に入ったときにはもう先頭に並びかけ、坂下~坂上で一気の突き抜け。恐るべき瞬発力でした。
ペースが前半から速かったとはいえ、今の中山コースで、しかもGIレースで中団外からあれだけの競馬をする馬というのは、古馬を見渡してもちょっといないのでは……。
それくらいの強さを見せたレースだったと思います。スプリングSでも十分驚いたんですけど、きょうの皐月賞はそれをはるかに上回る衝撃度でしたね。
岩田騎手も「凄い脚だった」と驚嘆まじりの声でしたし、友道調教師も「思っていたよりも強い競馬をしてくれた」と目を丸くしていました。誰もの予想の上を行く競馬でクラシック第一冠目を完勝。本当に素晴らしい競馬でした。
次走はもちろん、日本競馬界の最高峰・GI日本ダービー(5月31日、東京2400メートル芝)。距離が延びて初めての2400メートル、また初めての東京コースになりますが、現時点で不安は何もないとのこと。
「距離は延びた方がいいし、もともとダービーの方がチャンスがあると思っていた馬ですから」と友道調教師が語れば、岩田騎手も「距離は大丈夫だと思いますし、このまま無事に行ってくれれば」と、二冠へ頼もしいひと言。
また、気性がキツい馬なのでこれまでの課題は“普段からの落ち着き”でしたが、それも過去のことになりそうです。というのも、トレーナーが語るには今は普通に調教ができるくらい落ち着いていて、「現時点で課題は何もない」と自信のコメント。きょうのレースでも1周目のスタンド前から折り合いはバッチリついていましたものね。
さらに「成長というよりも、学習能力が凄い。1戦使うごとに競馬を覚えていきますし、頭がいいですね。使うたびにこの馬の強さを実感します」とも話していました。岩田騎手も「デビューのころと今とではフォームも全然違う」「道中の走りも違ってきている」と言っています。
アンライバルドの長所は「瞬発力」ですが、ひょっとすると、それ以上の最大の長所がこの「学習能力」なのかもしれませんね。
これまで才能だけで走っていた馬が競馬を学習し、無駄のない完ぺきな走りを身につける――才能の塊から真のサラブレッドへ、ダイヤの原石から超一級品のダイヤモンドへ。こうなると、もう手がつけられません。
皐月賞・ダービー二冠制覇へ、そして父ネオユニヴァースに続く父仔ダービー&二冠制覇へ、そして兄フサイチコンコルドに続く兄弟ダービー制覇へ。今日のような競馬が再びできれば、その可能性はすごく高いのではないでしょうか。
アンライバルド号、岩田騎手、友道調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナーそのほか関係者のみなさん、本当におめでとうございました!
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一方、3強の一角ロジユニヴァースにリーチザクラウンはまさか、まさかの2ケタ着順。この大敗にも驚きました。
今回のように3強対決と言われてる場合って、得てしてワンツー決着もないみたいな例はけっこうあるので、馬券圏内の上位独占がなかったことに大きな驚きはありませんが、それにしても2頭までもが2ケタ着順というのは予想もしていませんでした。
ロジユニヴァースは、横山典騎手も原因が分からないくらいの謎の失速。それまで無敗の快進撃を続けた4戦とはまるで別馬になってしまったかのような走りにただ、ただア然です。
おかしな負け方だったので、ジョッキーも言っていましたが、この後故障とかないのを願うばかりですね。
リーチザクラウンに関しては、やはり自分の型にハメられなかったのが敗因でしょう。ベストは単騎逃げ。今回はテンから速いペースの上、大外枠。単騎でマイペースに持ち込むには苦しい展開でした。
距離に関しても微妙なところがあるかもしれませんが、ダービーでは思い切った勝負手を打って、大反撃を見せてほしいところです。
2頭共通して言えることは、能力ではなんら見劣っていないんですから、ダービーでこそ全能力を発揮してほしい。せっかく『3強』で盛り上がってきたのに、早くも『1強』ではつまらないですからね。熱を冷まさないためにも、ダービーでこその3頭叩き合いを期待したいですね。
もちろん、この3頭だけでなく、良血トライアンフマーチは素質がグングン開花していることをアピールしましたし、2歳王者セイウンワンダーがさすがの地力を見せてくれるなど、“第4の馬”たちも好素材ぞろい。
また、NHKマイルカップ馬も参戦してくるケースなども考えると、もはや『3強』の図式は崩れて、ダービーは『アンライバルド包囲網』となっているかもしれません。3歳世代の真の最強戦、そして世代統一戦はいかなる結末を見るのでしょうか。
アンライバルドが天下を完全統一か、それともロジユニヴァース、リーチザクラウンほかが勢力図を再び塗り替えるのか。皐月賞が終わったばかりだと言うのに、早くもダービーが待ちきれません!
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2009年04月18日
レッドクリフ・パートIIが公開され、巷では再び三国志ブーム。かく言う僕も三国志は大好きでして、色々と読みあさったものです。と言いつつ、レッドクリフはパートIも見ていないんですが……。
で、そんな世間の流れを読んだわけではないんでしょうけど、競馬の世界も牡馬クラシックは『3強』=『三国志』。というわけで、ロジユニヴァース、アンライバルド、リーチザクラウンは三国志でいうと誰にあたるのか、そんなことを妄想してみました。
■ロジユニヴァース=曹操……3強といいつつも、実は1強独裁では?と思わせるくらいの隙のない強さ、強大さが大陸の半分を手中に収めた曹操っぽい。
■アンライバルド=孫権……天才型の偉大なる兄(フサイチコンコルド=孫策)を持つ若き帝王候補。強いんですけど、どことなく“3番手”として見られる点も孫権っぽい。
■リーチザクラウン=劉備……一番弱点がありそうで、でもハマれば凄い爆発力。そして鞍上には天才軍師の武豊=諸葛亮。また、橋口調教師の人徳も含めて劉備っぽい。
かなり強引ですけど、いかかがでしょうか? また、関東(ロジユニヴァース)vs.関西2騎(アンライバルド+リーチザクラウン)っていう図式にも取れるわけで、このあたりが赤壁っぽくないですか?
とにかく、世代の覇権を占う天下分け目の決戦・第1ラウンド。皐月賞を制し天下統一への大きな一歩を踏み出すのは、果たして誰なのでしょうか。
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<GI皐月賞>
◎リーチザクラウン
○アンライバルド
▲ロジユニヴァース
△リクエストソング
×セイウンワンダー
注トライアンフマーチ
本命はリーチザクラウン。皐月賞は「速い馬が勝つ」、ならばリーチザクラウンしかいません。ラジオNIKKEI杯の敗戦、また抑えが利かない気性面が不安視されていますが、それ以上に同馬の持つ爆発的なスピードに魅力を感じます。
確かに馬はまだ若いですが、武豊騎手の手綱のもとすべてがうまく噛み合った時、一番強い競馬をするのはやはりリーチザクラウンだと信じたい。まあ、それが簡単にはいかないから陣営は色々と苦労されているわけですが……。
でも、きさらぎ賞の競馬、あれは相当強いですよ。ラジオNIKKEI杯だって、武豊騎手は「能力を出し切っていない」とおっしゃっていました。僕は信じていますよ、リーチザクラウンが一番強い、って。
また、中山コースは近年、先行有利に拍車がかかり、皐月賞もここ2、3年はいずれも先行馬が勝利。まだ逃げると決まったわけではありませんけど、これまで同様のスピード先行全開で行ってくれれば、アッサリ押し切りなんてシーンも十分です。いえ、リーチザクラウンならやってくれます!
穴ならリクエストソング。前走7着は、どうやら前半から仕掛けていったのが失敗した模様。ここは差しに徹して一発狙い。素質は3強にヒケをとらない馬です。
そして、もう1頭、トライアンフマーチ。桜花賞馬キョウエイマーチの仔で、こちらもスペシャルウィーク産駒です。使われるごとに良さが出てきており、いよいよ素質開花かと思わせる近走内容。また、最終追い切りの動きも良かったですね。上昇度なら一番と思わせる好素材です。
※みなさんの皐月賞予想コメント&トラックバックともに募集しています。
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posted by スポーツナビ編集部 |16:35 |
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