2009年03月31日

【編集部発】ダービー馬vs.有馬記念馬…大阪杯展望

 3歳クラシックレース開幕を次週に控えた今週は、阪神でGII大阪杯が行われます。春の阪神開催でGII阪神大賞典とならぶ古馬伝統のGII戦ですね。

 過去、数多くのトップホースが出走し、また、ここをステップに春のGIを勝った馬も数知れず。2000年代に入ってからも、テイエムオペラオー(01年4着)、ヒシミラクル(03年7着)、メイショウサムソン(07年1着)が続くGI天皇賞・春を優勝。
 そのほかにも、昨年2着のエイシンデピュティが2走後のGI宝塚記念、04年6着のツルマルボーイがGI安田記念でGI初制覇と、毎年のように大阪杯組からGI優勝馬が出ています。

 今年も豪華なメンバーが揃いました。きっとこの出走馬たちは春のGI戦線を盛り上げてくれることと思います。

××××××××××××××××××××××

 大阪杯の登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 注目馬はなんといってもディープスカイですね。昨年のGI日本ダービー、GINHKマイルカップを勝った変則二冠馬で、古馬相手のGI天皇賞・秋3着、GIジャパンカップでも2着。誰もが認める現役トップの実力馬です。
 年末のGI有馬記念をパスし、今シーズンに備えたわけですが、放牧には出さずに栗東で調整。当然のことながら順調に乗り込まれていますから、仕上がりは上々と言えるでしょう。
 秋には凱旋門賞挑戦プランもある同馬。そこにたどり着くために、休み明け初戦といえども無様な競馬はできません。まずはここをスカッと勝って、幸先いいスタートを切りたいところです。

 もう1頭、注目を集めるのは東の総大将、07年GI有馬記念馬マツリダゴッホ。いきなりの東西トップホースの激突です。
 連覇がならなかった昨年のGI有馬記念後はリフレッシュ放牧に出され、2月24日に美浦トレセンに帰厩。そこで乗り込まれた後、3月19日には栗東トレセンに移動し、順調に調整がなされているようです。こちらも仕上がりは良好でしょう。
 また、もう1つ、マツリダゴッホで注目される点と言えば、今回は武豊騎手が手綱をとるということ。中山コースでは無類の強さを誇る同馬が、阪神で、そして武豊騎手を鞍上にどのような競馬を見せるのか(武豊騎手がどのような騎乗をしてくるのか)、これは楽しみですね。

 ディープスカイvs.マツリダゴッホの対決が大きな焦点となっている今年の大阪杯ですが、脇を固める馬たちも強豪ぞろい。上記2頭のワンツー決着の可能性は低いのではないか、そう思わせられるくらいのメンバーです。

 まずはカワカミプリンセス。言わずと知れた06年牝馬二冠馬ですね。骨折による1年の休養などがあってスランプだった時期もありましたが、昨年復活。まだ勝利こそありませんが、牡馬トップクラスとヒケをとらない成績を残しています。
 有馬記念後、GII京都記念(4着)で2カ月ぶりを1回使っている分の上積みはもちろん、強調したいのがディープスカイ59キロ、マツリダゴッホ58キロに対し、カワカミプリンセスは55キロ。この差は大きいです。ここで真の復活勝利があるかもしれません。

 06年2歳王者ドリームジャーニーは、前走GII中山記念2着からの参戦。2走前のGIIAJC杯8着から即巻き返したあたりはさすがの地力です。この馬の切れ味はやはり現役トップ級ですね。
 この馬も上位2頭と違い、レースをコンスタントに使っている点がまず強み。また、阪神2000メートルはGIII朝日チャレンジCで強い競馬を見せていますし、ディープスカイとは斤量2キロ差。逆転のチャンスは十分ありそうです。

 アドマイヤフジは目下の好調ぶりが目立つ1頭。GIII中山金杯連覇、前走のGII中山記念3着と、ここ2戦はレース内容・結果とも安定しています。
 確かに超一線級に入ると勝ち切るまではどうか、という差は正直あるでしょう。しかしながら、こちらも順調に使われている強みと斤量差でのアドバンテージがあります。今回なら大物食いがあっても驚けません。

 好調という点では、この馬サンライズマックスも面白い存在です。前走のGIII小倉大賞典Vで重賞3勝目。それまで後方勝負だった馬が好位から競馬ができたこと、また良績のなかった休み明けで結果を出した点などから、現在の充実ぶりがうかがえます。
 また、休み明け2戦目の上積みも見込めて、体調としてはさらに上向いていることでしょう。一発長打の魅力いっぱいですね。

 また、07年GI皐月賞馬ヴィクトリーが復活ムード。GII京都記念3着、GIII中京記念4着と、ここ2走はいずれも逃げて好成績です。
 この要因はやはり、ポンと好スタートを切れていることと、最後まで走るのをやめないようになったことでしょう。もともと能力の高さは折り紙つきですから、まじめに能力だけ走れば、いつ大駆けがあっても不思議はありません。

 ほか、前走のOP特別・大阪城Sの勝ち内容が良かったマストビートゥルーの勢い、同じく大阪城Sで復調気配をつかんだダイシングロウもあなどれないところです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |01:05 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(80)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月30日

【編集部発】ウオッカ7着にショックです…あと高松宮記念回顧

 ドバイワールドカップデー。バンブーエールは大健闘とも言える4着で、なかなか幸先いいスタートだぞ、と思っていたら、ウオッカカジノドライヴがまさかの大敗……。
 世界の競馬の壁は依然厚く、また、海外遠征の難しさというものが、改めて突きつけられた結果となりました。

 う~ん、今年はかなりの好結果が期待されたドバイミーティング。なんだったらウオッカ、カジノドライヴがそろって勝っちゃうんじゃないかとまでレース前は思っていたんですが、現実は厳しいですね。
 特にウオッカの結果が個人的には大変ショックで、まさか去年よりも着順が下がるとは思いませんでした。
 現地で前哨戦を叩いていたから出走課程は今年の方が良かったでしょうし、コンディションも悪くなかったはず。レースものびのび走っていたように見えましたし、これはイケル!と思ったんですけどねぇ。

 確かに勝ったグラディアトゥラスはすごく強かったです。でも、日本馬は過去、ドバイの芝レースで結果を出しており、凱旋門賞のように決して高すぎる壁とは思いませんし、世界との差がそこまであるとも思えません。
 でも、結果が出なかった。角居調教師が残した「今後の馬つくりを根本から考えさせられるレースでした」というコメントが、非常に重くのしかかります。
 今はまだうまくまとまりませんが、いろいろと考えさせられる結果でした。それにしてもショックです。

 負け惜しみになりますが、こうなったらぜひともグラディアトゥラスには安田記念に来てほしい。そして、東京競馬場でもう1度ウオッカと勝負してほしいです。

 それにしてもワールドカップのウェルアームド。えらい強かったですね。あのレースにダイワスカーレットが出ていたらどうなっていたか。きっとさらに1馬身くらい前にいた、と思いましょう。グスン。

 ドバイWCデー各レースの結果、動画は→コチラ(JRA)で。

×××××××××××××××××××××

 一方、日本で行われた春の最速王決定戦・GI高松宮記念。藤田伸二騎手騎乗のローレルゲレイロが逃げ切り優勝で、父キングヘイローにつづく父仔2代制覇となりました。

 これは見事としか言いようがない逃げ切り劇でしたね。僕はスリープレスナイトが本命だった分、どうしても彼女をひいき目に見てしまい、実際に直線で並んだ時には、「これはもう突き抜けた」と思いました。えぇ、確信しましたとも!
 でも、そこからのローレルゲレイロの粘り、二の脚、根性は素晴らしかったです。
 また、迷いなく逃げ、その中で直線での余力を残せるほどの絶妙ペースに持ち込んだ藤田騎手の騎乗。これがまた素晴らしかったですね。いや、恐れ入りました。

 そして、父キングヘイローに続く父仔2代制覇。あれから9年ですか。父と同じようにGI2着はありながらも、なかなか届かなかったビッグタイトル。高松宮記念が悲願の初GIというのが同じなら、勝った年齢も5歳で同じ、そして同じ7枠13番、というのも何だか運命を感じますよね。

 ローレルゲレイロ号、藤田騎手、昆調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場スタッフのみなさん、オーナー、そのほか関係者のみなさん、本当におめでとうございました。
 距離に融通のきく馬ですから、この後は安田記念でしょうか。さらなる活躍を期待したいですね。

 2着スリープレスナイトは本当に惜しい競馬でしたが、最後突き放せずに外にヨレ気味だったのは、やはり病気明けの6カ月ぶりが影響したのかもしれません。
 それでも2着は立派ですし、3着馬には1馬身以上の差をつけているんですから、たいしたもの。やはりタダモノではない牝馬ですね。よく頑張ったと思います。
 こちらは千二のスペシャリストですから、この後はどうするんでしょうか? 秋を目指してもう1度ゆっくり休養するのももちろんいいことだと思いますが、ここは一つ、夏にスプリント路線のビッグレースが多く並んでいる欧州への遠征なんか実現したらなぁ、と勝手ながら思ってしまいます。
 そして、今年の最大目標を米国ブリーダーズCスプリントに置いてくれたらなぁ、とこれまた勝手に思ってしまいます。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |02:03 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(28)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月28日

【編集部発】◎スリープレスナイト大丈夫!…高松宮記念の予想

 刻一刻と迫ってまいりましたドバイワールドカップデーの諸競走。日本から参戦する3頭とも調子が良さそうですし、いやぁ、楽しみですよねー。
 きのうも書きましたが、改めて言いたいと思います。

 ウオッカ、カジノドライヴ、バンブーエール、頑張れ!!

×××××××××××××××××××××××××××

<GI高松宮記念>
◎スリープレスナイト
○アーバニティ
▲ファリダット
△トウショウカレッジ
×ファイングレイン
注アーバンストリート

 こちら日本ではあす15時40分、春のスプリント王決定戦・GI高松宮記念です。

 本命はズバリ、◎スリープレスナイト。外傷、蕁麻疹とアクシデント続きで順調さを欠いての今年初戦。予定通りのぶっつけではなく、病気明けの6カ月ぶりですから、不安は確かにあります。
 ですが、1週前、そして今週の坂路追い切りではパワフルな動きに加え、時計も文句なし。乗り込み量自体も十分足りていますし、仕上がりは問題ないでしょう。能力を出し切れる態勢です。
 となれば、スピード、パワー、能力が抜けている馬ですから、当然勝ち負けの期待。03年ビリーヴ以来となる秋春スプリントGI連覇へ!
(脚質、枠からも、ちょうどビリーヴのようなレースでの勝利を期待してます)

 ○アーバニティはやはり前走GIIIオーシャンSの勝ちっぷりが素晴らしく良かったのと、目下の勢い・充実ぶりがイチオシ。血統背景からもGIで好勝負できる素材です。

 ▲ファリダット、△トウショウカレッジ、注アーバンストリートはいずれも差し脚にかけるタイプ。今年は1開催多い中京ですし、今開催も最終日となる6日目。そうなれば当然、馬場の内側は荒れてきているでしょうし、外差しが利く馬場に。
 前に行きたい馬が外枠に揃ったことから、前半は速めのペースも予想されますので、短い中京の直線でも差しが向く展開になるのではないでしょうか。また、このレースは差し馬が多く活躍していることからも、以上挙げた3頭に期待。

 ×ファイングレインは、昨年の同レース以来勝ち鞍がありませんが、それでもこの地力は侮れません。1回叩いて体調上向き、得意の直線平坦、2キロ減の斤量57キロと変身材料は揃っています。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |19:23 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(71)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月27日

【編集部発】ドバイWCデー日本馬頑張れ! あと日経賞と毎日杯予想

 いよいよあす現地時間28日はドバイワールドカップデーです。日本からはGIドバイワールドカップにカジノドライヴ(安藤勝己)、GIドバイデューティフリーにウオッカ(武豊)、GIドバイゴールデンシャヒーンにバンブーエール(武豊)が出走します。3頭それぞれ調子が良さそうですし、優勝目指して頑張ってほしいですよね~。

 ドバイ出走馬の情報はコチラ(JRAレーシングビュアー)をどうぞ。
 出馬表は→コチラ(JRA)。

 さて、3頭の勝算なのですが……まずは、メーンのドバイWC出走のカジノドライヴ。相手関係はもちろんどの馬も強いと思うんですけど、昨年の勝ち馬カーリンのような『超S級』ホースがいないのもまた事実。このレースを機に『超S級』になる馬はいるかもしれませんが、あくまで現時点では、の話です。
 米国代表のアルバータスマキシマスは1月のGIドンHの勝ち馬。しかしながら、カーリン、または一昨年のインヴァソールほどの馬とも思えません。また、マクトゥームチャレンジI、IIを連勝したゴドルフィン代表のマイインディも、ドバイミレニアム級とまではいかないでしょう(いや、ドバイミレニアムと比べるのが失礼なのか)。

 そんなスターホース不在のメンバーの中、昨年のUAE三冠馬で前哨戦マクトゥームチャレンジIIIを勝ったアジアティックボーイが結構な有力候補と密かに思っているんですけど、それだったらカジノドライヴの方が強いんじゃないか、と普通に思えてしまうのです。
 この相手関係なら、日本調教馬初のドバイWC制覇もまったく夢ではありません。大いに期待が持てるのではないでしょうか。


 2年連続のデューティフリー挑戦となるウオッカ。こちらは現地での前哨戦GIIジェベルハッタを叩いての出走です。前走5着は最後の直線が窮屈になって動けずじまいでしたし、もとよりいかにも休み明けといった仕上げ。本番のここは100パーセントの必勝仕様に仕上がっていることでしょう。

 相手関係ですが、デューティフリーはなかなかの好メンバーが揃いました。昨年の勝ち馬でジェベルハッタ2着のジェイペグはじめ、昨年の3着馬で香港春のビッグレースGIクイーンエリザベスII世Cの昨年の勝ち馬アーキペンコは、前走GIIIザビールマイル(ナドアルシバ1600メートル芝)を快勝して絶好調。
 GIIジェベルハッタを勝ったバリウスも、GIクイーンエリザベスII世Cでアーキペンコの2着、昨年のGI香港カップ2着、同じく昨年のGIシンガポール航空国際カップでもジェイペグの3着と好走しており、実力は確か。引き続き侮れません。
 また、米国からは07年のブリーダーズCマイルの勝ち馬キップデヴィル、ゴドルフィンからは昨年の英国GIロッキンジSの勝ち馬クレカドール、仏GIフォレ賞でナタゴラを3馬身ちぎったパコボーイと、強豪ぞろいですね。

 しかしながら、ウオッカも彼らになんら劣ることのない世界屈指の実力馬。今年こそはやってくれるはず。無念の引退となった生涯のライバル・ダイワスカーレットの分まで、ウオッカが“世界のヒロイン”となることを期待しましょう!


 ゴールデンシャヒーン出走のバンブーエールは、これが初の海外遠征。日本ではGIJBCスプリントを制して一躍トップホースの仲間入りとなったわけですが、世界的に見れば伏兵の1頭といったところでしょうか。ですが、スピード勝負なら決して負けていないと思います。

 このレース最大のライバルとなるのは、昨年の米国最優秀スプリンター牝馬に選出されたインディアンブレッシング。2歳女王となったGIブリーダーズCジュヴェナイルフィリーズをはじめGI5勝。7ハロン以下では7戦6勝と、抜群のスピードを持った4歳牝馬です。
 また、昨年の欧州最優秀スプリンターに選ばれたマルシャンドール、米GIヴォスバーグSの勝ち馬ブラックセブンティーン、7戦5勝2着2回とまだ底を見せておらずナドアルシバ1200メートルダート重賞を勝っているビッグシティマンなどが強敵となりそうですね。

 僕は残念ながら現地へは行けませんが、その分、この日本から競馬ファンみなさんと一緒になって、カジノドライヴと安藤勝己騎手、ウオッカ・バンブーエールと武豊騎手に精一杯の応援を送りたいと思っています。

 カジノドライヴ、ウオッカ、バンブーエール、頑張れ!!

××××××××××××××××××××××××××

<GII日経賞>
◎アーネストリー
○アルナスライン
▲ホクトスルタン
△ネヴァブション
×モンテクリスエス
注マンハッタンスカイ

 さて日経賞です。こうなったら、とことんアルナスライン本命で行こうかと思いましたが、それを思いとどまらせてくれる馬が参戦してきました。本命は◎アーネストリーです。

 佐々木昌三厩舎期待の素質馬がついに本格化。前走は準OPですが、勝ち内容がすばらしく、昨年のGI菊花賞3着馬で先週のGII阪神大賞典でも3着だったナムラクレセントに2馬身半差をつけての快勝でした。
 もちろん、レース展開やラップなどの違いがあるため単純比較はできませんが、ナムラクレセントを物差しに考えると、重賞初挑戦のここでも十分好勝負になるのではないでしょうか。いえ、いきなりから勝ち負けになると思っています。それほどの馬だと思っています。

(今振り返れば、アーネストリーって新馬戦でキャプテントゥーレ、トールポピーの後のクラシックホース2頭を負かしているんですよね。この新馬戦には後のGIIIシンザン記念の勝ち馬ドリームシグナルもいて、それらを楽々2馬身突き放しての勝利ですから、アーネストリーの能力はやはり重賞級ということに……)

××××××××××××××××××××××××××

<GIII毎日杯>
◎アイアンルック
○アプレザンレーヴ
▲ワイドサファイア
△ダブルウェッジ
×オオトリオウジャ
注ミッキーパンプキン

 本命は前走に引き続き◎アイアンルック。その前走GIIIアーリントンCは4着でした。ただし、これは直線で前が詰まり、大外に持ち直しての追い込み。スムースだったらもっと際どい勝負になっていた……いや、突き抜けていたはずです。それくらい、最後の脚が際立っていました。

 また、キャリア2戦目、いきなりの重賞挑戦でスムースさを欠きながらも、1着馬から0秒2差の走りを見せたのですから、やはり能力は相当なモノ。2回レースを経験して競馬はさらに上手になっていることでしょうし、ここはスパッと決めてほしいですね。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |22:41 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(54)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月24日

【編集部発】女王、秋春連覇なるか…高松宮記念展望

 今週はいよいよ春のスプリント王決定戦、GI高松宮記念です。昨年の最優秀スプリントホース、昨年の同レース王者をはじめ、春・秋GI連続2着馬ほか短距離重賞の上位常連、さらに前哨戦を勝って勢いに乗る東西の新星などなど。2009年の芝GIシリーズ開幕にふさわしい好メンバーがそろいました。

 高松宮記念の登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 極限のスピードを競う尾張電撃6ハロン決戦。まばたきできないほどの好勝負を期待したいですね。
 では、展望といきましょう!

×××××××××××××××××××××××

 まず、過去のデータから探っていきたいと思います。3月開催となった2000年からの過去9回。何と言ってもGIII阪急杯組が強いです。5勝11連対、うちワンツー決着が2回、そして9年連続で連対中と、阪急杯なくして高松宮記念は語れない、と言っても大げさではないくらいです。
 次いで好成績なのが、中京と同じ直線平坦のGIIIシルクロードS組で、過去9回中2勝。昨年のファイングレインもシルクロードSからの参戦でした。

 続いて人気面。1番人気は2勝2着1回と信頼度はイマイチ。2番人気も1勝2着3回ですから、こちらも好成績とは言えません。最も良積を挙げているのは4番人気の4勝(2着0回)です。
 ただ、過去9回で5番人気以下の馬は2着が4回あるとはいえ、勝利はゼロ。優勝馬はすべて4番人気以内の馬から出ているんですね。
 人気傾向なのか穴傾向なのか何だか微妙ですが、4番人気以内の馬を1着軸に中波乱狙い、がデータ上では馬券攻略法の1つとなりそうですね。

 また、過去9回中5回の優勝馬がサンデーサイレンス系の馬。特に03年から4年連続でSS系が勝っています。今年で言うならファイングレイン、キンシャサノキセキ、アーバニティ、ソルジャーズソングに注目。

 そして気になる『連覇』ですが、高松宮記念が中京1200メートル芝のGIレースとなってから、2年連続で優勝した馬はいません。
 さらに、前年秋のGIスプリンターズSからの秋春スプリントGI連覇はビリーヴただ1頭のみ。ファイングレイン、スリープレスナイトにとって『連覇』はやさしい道ではなさそうです。

×××××××××××××××××××××××

 それでは、今年の有力各馬の分析といきましょう。

 まずは、昨秋のGIスプリンターズSの勝ち馬にして昨年の最優秀短距離馬スリープレスナイト。
 12月の国際GI香港スプリントを外傷で、今週土曜の国際GIドバイゴールデンシャヒーンを蕁麻疹で回避と、アクシデント続きで今年初戦をこの高松宮記念で迎えました。
 確かに順調とは言えませんし、約半年ぶりの実戦。不安の方が多いと思います。しかしながら、1週前追い切りでは坂路4F50秒3の好タイムをマークし、乗り込み本数も十分。仕上がりは上々でしょう。
 スプリンターズSの内容を見ても分かるように、能力は間違いなく現役トップの馬。休み明け初戦からでも走れるタイプですから、アッサリGI連勝の可能性も十分高いと思います。

 連覇を狙う昨年の覇者ファイングレインは阪急杯11着からの参戦。前走は特に見せ場のない大敗だったわけですが、もともとが叩き良化型の馬。本領発揮は間違いなくこのレースでしょう。
 連勝で挑んだ昨年とは違って勢いには欠けますが、直線平坦は得意ですし、前走の斤量59キロから2キロ減の57キロで出走できるのは好材料。すべての条件が好転するのも魅力です。

 その前哨戦・GIII阪急杯の勝ち馬がビービーガルダンです。昨年のGIスプリンターズS3着だったように、すでにそのスピード能力を披露していた馬ですが、鮮烈な阪急杯の快勝で改めてその能力が現役トップクラスであることをアピールしました。と言いますか、この馬の“位置”を確定させましたね。つまり、GIに手が届く馬であると。
 前走後も順調に調教が積まれており、コンディションはまさしく充実一途。最有力候補の1頭なのは間違いないですね。
 課題があるとすれば、速い持ち時計がないということでしょうか。

 関東馬の総大将はキンシャサノキセキ。昨年の高松宮記念、スプリンターズSで連続2着と、ビッグタイトルまであと一歩と迫っています。
 今年こそはの意気込みで臨んだ09年初戦だった前走GIIIオーシャンSでしたが、まさかの10着大敗。やや不安を残す結果となってしまいました。
 ただこれは、やはり休み明けで馬体重がプラス10キロと太目残りだったこと、また芝がやや重でスピードを生かせなかったことが敗因でしょう。もちろん、叩き2走目の今回で反撃+悲願のGI制覇を狙います。

 このキンシャサノキセキをオーシャンSで破り、一躍有力候補にのし上がってきたのが東の新星アーバニティ。準OP勝利から即連闘でオーシャンSに臨み、重賞初挑戦とは思えないパフォーマンスを発揮しました。
 とにかく勢いと充実ぶりが素晴らしいのですが、それだけではありません。姉はあの2歳女王スティンガー。この血統背景からも、決して勢いだけではない、“本物”の可能性を十分に感じさせる馬ですね。一気の頂点も狙える大器です。

 大器と言えばこの馬、ファリダット。母は一時代を築いた最速女王ビリーヴ。狙うはもちろん母仔2代制覇で、それも十分やれると思わせる素質馬であることは間違いありません。
 前走の阪急杯は末脚不発で、また重賞も2、3着はあるのですがいまだ未勝利。ラスト勝負の脚質から、どうにも勝ちきれない面もありますが、その最大の武器である切れ味はメンバー屈指の破壊力です。
 今年の中京は1月開催も行われ、今開催も3週目なら外差しが十分決まる馬場になっていることでしょう。大外一気の差し切りシーンも。

 ファリダットとは逆に、ローレルゲレイロは先行勝負。その軽快なスピードと粘り腰で、昨年は0秒3差4着と好走しました。連覇を狙った今年初戦のGIII東京新聞杯こそ道悪馬場で大敗しましたが、前走の阪急杯では2着と巻き返し。そのスピード先行はいまだ衰えていません。
 昨年の急遽参戦とは違い、今年はここを目標に調整されてきたことからも、態勢は万全でしょう。特に強力な同型も見当たりませんし、マイペース先行なら怖い存在になりそうです。

 ほか、GIIIシルクロードSを強烈な末脚で差し切った、中京コース得意の西の新星アーバンストリー。同じく中京で3勝を挙げている切れ味自慢のトウショウカレッジ、阪急杯3着馬でさらに上積み見込める左回り得意のドラゴンファングなどが伏兵として魅力いっぱいです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |02:12 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(71)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月22日

【編集部発】皐月賞・真の主役はアンライバルドか

 GI皐月賞トライアルの最終戦・GIIスプリングSは、岩田康誠騎手騎乗の1番人気アンライバルドが快勝しました。

アンライバルド

 9Rごろにはすんごい雨と風で、いったいどうなることやら……と思っていましたが、そんな悪条件もなんのその、アンライバルドが強い競馬を見せてくれましたね。
 雨は幸いにもスプリングSの時は上がってくれたんですが、それでも馬場は悪かったですし、風も相変わらず台風のように強い。
 「馬場よりも、雨とか風に敏感な馬なので」とは友道調教師。でも、そんな心配をよそにアンライバルドはというと、そよ風を浴びているかのような会心の競馬。特に、あの瞬発力はやはり素晴らしいですね。
 他馬とはまるでレベルが違っていましたし、着差は半馬身でも内容としては、はるかにそれ以上の差があった競馬だったと思います。『強さ』は着差という数字だけでは到底計れませんよ。

 レース後、岩田騎手は言っていました。
 「もっと折り合いがつくようになれば、もっと切れる脚を使える」
 「自分が自由自在に乗れれば、メチャメチャ強い競馬ができる」
 東西随一の名手に今の時期にこれだけ言わせるんですから、アンライバルドの素質は底知れません。あとは、課題の折り合いですね。今回も前半は引っ掛かり気味でした。このあたりが解消されれば、手がつけられない馬になるかもしれません。
 その精神面にしても、レースを使うごとに落ち着いているようですし、皐月賞が本当に楽しみです。

 ロジユニヴァース打倒1番手ではなく、むしろ今年のクラシック路線の真の主役はこの馬では……そんな風にも思わせられるスプリングSでした。

 アンライバルド号、岩田騎手、友道調教師はじめ厩舎スタッフのみなさん、牧場関係者のみなさん、オーナー、そのほか関係者のみなさま、本当におめでとうございました。

 それにしても、ネオユニヴァースは間近で取材していたこともあって大変思い入れのある馬でして、彼の産駒(しかも2頭)がクラシックの主役となるなんて、すごく感慨深いものがあります。いや、僕なんかが言うのもアレですが。

(そして岩田騎手は、セイウンワンダーとアンライバルド、皐月賞ではどっちに乗るんでしょうか……?)

×××××××××××××××××××××××××

 阪神ではGI天皇賞・春へ向けた最重要ステップレース、GII阪神大賞典が行われ、07年菊花賞馬アサクサキングスが優勝しました。
 ヒカルカザブエが差し返す根性を見せてハナ差の接戦にまでもつれましたが、56キロの相手に対し58キロを背負ってねじ伏せたのはさすがの地力です。
 これで前走のGII京都記念から重賞連勝。悩める菊花賞馬が完全に目を覚ましました。今回の阪神よりも京都コースの方が得意ですし、この日の勝利で天皇賞・春の最有力候補となりましたね。

 一方、だらしなかったのが昨年のJC馬スクリーンヒーローと、昨年の菊花賞馬オウケンブルースリでした。
 休み明け初戦で道悪と、悪い条件が重なったというのはわかりますけど、それにしても……という結果でしたね。
 せっかくアサクサキングスが完全復活をアピールしたのに、それと代わるようにこの2頭がスランプになったのでは、競馬が盛り上がりません。やはり強い古馬の男馬がいてこそ、競馬は盛り上がります。
 本番の天皇賞・春での上積み、そして変身に期待したいですね。

■スポーツナビ 競馬――ニュース、コラム、フォトギャラリーなど

(スポーツナビ競馬担当A)
 


  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |23:49 | レース回顧 | コメント(0) | トラックバック(28)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月21日

【編集部発】春の主役へ…阪神大賞典、スプリングS予想

 完全にボケていました。若葉Sの予想を掲載するのを忘れていた……と言いますか、夜中にファルコンSとフラワーCの予想を書いた時点で、完全に若葉Sの存在をド忘れしていたと言いますか……。
 まあ、載せたところで、僕の本命はニシノホウギョクだったので、どっちにしろ大ハズレだったんですけどね。

 それにしても、その若葉S。勝ったベストメンバーは好内容の競馬でしたね。前走のGIIIきさらぎ賞が4着だったように、京都のような直線平坦コースではやや瞬発力負けする印象ですが、逆に最後に坂がある阪神・中山では2戦負けナシ。今回も中団やや後方の道中から、最後の直線は実に力強い末脚を繰り出しました。
 鞍上の四位騎手も、大外枠なりに外へ進路を取るのではなく、馬群に突っ込んで徐々に進出していくハンドリングは、さすが名手とうならされるものだったと思います。
 前述しましたように、すでに中山2000メートルでも勝ち鞍がありますし、直線坂のあるコースで抜群の勝負強さを発揮するタイプ。本番の皐月賞でも惑星の1頭として楽しみな存在になってきそうですね。

 また、2着で皐月切符ゲットのトライアンフマーチ。1つ勝ち上がるのに3戦要しましたが、未勝利勝ち後すぐのレースでこれだけの競馬ができるのですから、さすが父スペシャルウィーク×母キョウエイマーチの良血馬ですね。キョウエイマーチのファンだった僕としては、本番までにさらなる上積みを期待したいところです。

 そして、あす日曜は皐月賞トライアルとしては最後の一戦、GIIスプリングS。3枚の切符をつかむのは誰なのか、そしてロジユニヴァースの強力なライバルとして名乗りを上げられる競馬を見せる馬は出てくるのか、非常に楽しみです。
 では、予想といきましょう。

×××××××××××××××××××××××××××××

<GIIスプリングS>
◎アンライバルド
○リクエストソング
▲キタサンガイセン
△フィフスペトル
×メイショウドンタク
注イグゼキュティヴ

 本命はやはり◎アンライバルド。2戦目こそ直前の乗り替わりでチグハグな敗戦を喫しましたが、手綱が主戦の岩田騎手に戻った前走・若駒Sはエライ強い競馬だったと思います。
 この馬の一番いいところは、何と言ってもその瞬発力ですね。仕掛ければグンと反応するバネがたまりません。この末の威力は世代屈指と言ってもいいのではないでしょうか。また、新馬戦とはいえリーチザクラウン、ブエナビスタを撃破。能力そのものも天下を取れるに十分なレベルを秘めています。
 同じ父の血を受け継ぐものとして、ロジユニヴァース独裁に待ったをかけたいところ。そして、ここを勝って父ネオユニヴァースと同じ道の第一歩を歩んでほしいと思います。

×××××××××××××××××××××××××××××

<GII阪神大賞典>
◎オウケンブルースリ
○アサクサキングス
▲スクリーンヒーロー
△ナムラクレセント
×ヒカルカザブエ
注エアジパング

 “格”で言えば、まずこちらの予想が先なんですが、文章の流れでスプリングSを先にしました。関西在住の競馬ファンのみなさま、ご容赦ください。
 そうです、今週はなんと言ってもGII阪神大賞典です。古馬最高の栄誉・GI天皇賞・春へ向けた最重要ステップレース。阪神大賞典なくして、天皇賞・春はありません。
 と、やや大げさでしたけど、それくらい春の古馬王道路線では大事な一戦です。12頭立てと少頭数ですが、好メンバーが揃いました。

 本命は昨年の菊花賞馬◎オウケンブルースリ。この世代の牡馬レベルには疑問符がついて回った昨年でしたが、ダービー馬ディープスカイ、そしてこの菊花賞馬オウケンブルースリだけは全世代を通じて現役トップクラスの実力馬――そう認識させられた秋競馬でした。
 11月ジャパンカップ5着以来の競馬となりますが、放牧でのリフレッシュ効果で溜まっていた疲れも取れ、栗東に帰厩後はここへ向けて順調に乗り込まれています。仕上がりに不安はないでしょう。
 ライバルのディープスカイが中距離路線を歩む以上、長距離路線の覇権は誰にも渡せません。まずはここでJC馬を破って、『春の主役』を堂々アピールしたいところです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |18:05 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(85)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月21日

【編集部発】ファルコンS、フラワーCの予想

 ここのところ毎週のようになぜか金曜日が忙しく、またもこんな夜中に更新です。
 それでは、ごくサラッとですが、ファルコンSとフラワーCの予想を。

××××××××××××××××××××××

<GIIIファルコンS>
◎メイショウアツヒメ
○キングスレがリア
▲デグラーティア
△ルシュクル
×ツルマルジャパン
注アンジュアイル

 本命は◎メイショウアツヒメ。兄にGI馬メイショウボーラーがいる良血で、河内厩舎期待の素質馬で、また「アツヒメ」という名前からも、オーナーの期待度が分かるというものです。
 中京千二では昨年、後のGIIIアーリントンC勝ち馬ダブルウェッジに完勝。それ以来となる今年初戦ですが、仕上がりは上々です。
 確かに大外枠は不利ですが、そこは名手・藤田騎手。また、逃げ・先行タイプが多く揃っているだけに、好位から競馬ができる同馬にとってはむしろ外から絶好の展開になるのではないでしょうか。

××××××××××××××××××××××

<GIIIフラワーC>
◎ロイヤルネックレス
○ディアジーナ
▲シゲルキリガミネ
△マジックシアター
×アイアムマリリン
注ナリタシリカ

 勝てば桜花賞への出走が確定できる“最終便”ですが、このメンバーは……。う~む。GIIIというには、ちょっと……というメンバー構成になってしまいましたが、だからこそ1勝馬にも十分チャンスはあります。
 そこで本命は関西馬の◎ロイヤルネックレス。前走は牡馬相手に出遅れながらも5着とマズマズの競馬。またこのレースは重馬場でもありましたから、良ならもっとやれる馬でしょう。
 もともとは新馬戦で1番人気に支持されたくらいの素質馬。この相手関係なら、一発やってくれる可能性は十分あります。

××××××××××××××××××××××

 最後になりましたが、安田伊佐夫調教師のご訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

(スポーツナビ競馬担当A)
  

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |01:34 | レース予想 | コメント(0) | トラックバック(57)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月18日

【編集部発】菊花賞馬、JC馬が始動…阪神大賞典展望

 今週日曜は、阪神でGII阪神大賞典が行われます。このレースの名前を聞くと、どういうわけだか背筋がピンと伸びてしまいまして、襟を正して観戦しなきゃいかん、と思ってしまいます。同じような気持ちになる方、きっといますよね?

 格はGIIでも、それだけ特別なレースであり、古馬最高峰のGI天皇賞・春へ向けた最重要ステップレース。幾多の名馬がここをステップにして春の盾も手にしました。過去10年で言えば、1999年スペシャルウィーク、2000年テイエムオペラオー、2006年ディープインパクト、そして昨年のアドマイヤジュピタがここを勝って、本番の栄誉も手中にしています。

 さて、今年は誰がここをステップに本番へ名乗りを挙げるのでしょうか。前哨戦にふさわしく、いいメンバーが揃いました。登録メンバーは→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 まず、天皇賞・春との結びつきが強いレースと言えば、3歳三冠クラシック最終戦のGI菊花賞ですね。天皇賞・春は京都3200メートル、菊花賞は京都3000メートルと、条件が近いことから菊花賞馬の活躍馬が目立っています。
 そして菊花賞馬と言えば、昨年の優勝馬オウケンブルースリが阪神大賞典で今年初戦を迎えました。昨夏からの成長・勢いは素晴らしく、初勝利からわずか4カ月後の菊花賞で文句なしの完ぺきレースで戴冠。その時はまだレースレベルに疑問が残されていたものの、続くジャパンカップでも0秒3差の5着と健闘し、自身の能力の高さをアピールしました。
 それ以来、4カ月ぶりの競馬となりますが、放牧先から2月中旬に帰厩後は順調に乗り込まれているとのこと。仕上がりに不安はなさそうです。メイショウサムソン、ダイワスカーレットが引退した今年の競馬界を引っ張って行くためにも、ここを快勝して、いざ古馬王道路線の主役に名乗りを挙げたいところですね。

 一昨年の菊花賞馬アサクサキングスは、前走のGII京都記念で鮮やか復活V。長らく低迷が続いていましたが、ついにトンネルを脱出しました。この勢いのまま天皇賞に乗り込むためにも、ここでも好勝負といきたいですね。
 確かに戦績が示すとおり、ベストは直線平坦の京都コースかもしれません。しかし、昨年のGII大阪杯ではダイワスカーレットよりも3キロ重い59キロを背負いながら0秒2差の3着と好走。GI宝塚記念でも0秒4差5着、一昨年のGII神戸新聞杯も0秒1差2着と、阪神コースは決して苦にしていません。
 地力が高いのは間違いないですし、勝利の味を思い出した今なら連勝は可能でしょう。

 これら菊花賞馬2頭をまとめて負かし、古馬路線の真の主役が自分であることをアピールしたいのが、昨年のジャパンカップ馬スクリーンヒーローです。こちらも今年初戦。このレースに向けて順調に稽古が詰まれており、いい具合に仕上がっている模様です。
 JCではウオッカ、ディープスカイ、メイショウサムソンを撃破しての優勝、しかも9番人気の伏兵だっただけに、競馬ファンの多くが驚く結果となった戴冠劇でした。ただ、GI有馬記念は掲示板確保がいっぱいの5着だっただけに、その能力には評価が分かれるところでしょう。
 横山典騎手、蛯名騎手など同馬の背にまたがったジョッキーが口をそろえて絶賛する素質馬。その真価を問う意味でも、この阪神大賞典は重要な一戦となってきそうです。
 3歳牡馬クラシック戦線では関東馬ロジユニヴァースが一歩リード。スクリーンヒーローがここを快勝すれば、今年の流れは一気に関東に傾くかもしれません。

 上記3頭が今年の中心。彼らには評価が劣りますが、同じGI馬、しかも、国内&海外GI馬として意地を見せたいのが、04年菊花賞と06年豪州GIメルボルンCを制したデルタブルースです。07年12月の東京大賞典以来、約1年3カ月ぶりの超久々ですが、同馬のスタミナと粘り脚は侮れないところでしょう。

 スタミナと言えば、昨年のGIIステイヤーズSを勝ったエアジパングも負けてはいません。
 また、4連勝でOP入りし、前走のGII日経新春杯で1番人気に支持されたヒカルカザブエの巻き返しにも期待したいですね。前走は7着に敗れましたが、同馬の潜在能力はまだまだこんなモノではないはずです。
 ほか、GII日経新春杯を勝って引退を撤回したテイエムプリキュアトウカイエリートトウカイトリックの堅実ベテラン勢、淀3000メートルのOP特別・万葉Sを勝ったニホンピロレガーロ、昨年のGI菊花賞3着ナムラクレセントなどが伏兵として上位陣打倒を狙います。

 なお、GIIIダイヤモンドSを勝ったモンテクリスエスは、次週のGII日経賞に向かう公算が高いとのことです。

(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |23:38 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(43)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

2009年03月17日

【編集部発】ロジユニヴァースに挑戦状…スプリングS展望

 今週は阪神、中山、中京で重賞が4レースと豪華な番組。いよいよGI天皇賞・春へ向けた最重要ステップレースでもある古馬長距離伝統のGIIレース・阪神大賞典が行われます。
 ですが、この時期の主役はやっぱり3歳馬。今回は例年以上の白熱ムードとなってきた3歳牡馬クラシック戦線、皐月賞トライアルの展望からいきましょう!

××××××××××××××××××××××

 まずは日曜・中山メーンのGIIスプリングステークスから。登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 本番のGI皐月賞よりも1ハロン短い条件ですが、過去10年、2006年メイショウサムソン、2003年ネオユニヴァースがここを勝って皐月賞&日本ダービーの二冠馬となっており、04年ダイワメジャーはここを3着から皐月賞を制しています。
 また、2002年の勝ち馬タニノギムレットは日本ダービーを勝ち、さらに1994年の三冠馬ナリタブライアンもこのレースをステップにクラシックに臨みました。

 今年の登録メンバーで主役となるのは、初東上となる西のアンライバルド。09年クラシック戦線をリードするロジユニヴァースと同じネオユニヴァース産駒で、母はバレークイーン。すなわち1996年ダービー馬フサイチコンコルドの半弟という超良血馬です。デビュー戦ではリーチザクラウン、ブエナビスタを負かして、一躍注目馬となりましたね。
 2戦目は岩田騎手落馬による急な乗り替わりの影響もあってチグハグなレースで3着でしたが、手綱が戻った前走の若駒Sでは再び素質の高さを見せつけました。
 潜在能力は間違いなく世代トップクラス。その瞬発力は非凡なモノがあります。ここはさらに相手が強化されますが、このメンバーを相手に快勝してこそ、打倒ロジユニヴァースの1番手に名乗りを挙げられるというもの。初の長距離輸送競馬でどのような競馬を見せるのか、注目です。父に続く勝利はなるでしょうか。

 2歳戦線からの既存勢力からは、GI朝日杯FS2着のフィフスペトルが1番手。GII弥生賞を回避し、万全を期しての今年初戦です。
 この馬の良さは、何と言ってもセンスの高さ。確実に末脚を使いますし、どんな位置からでも競馬ができるのも強みですね。今回は初の1800メートル戦となりますが、デビューから1ハロンずつ距離を延ばして使われており、いずれも問題なくこなしています。また、折り合いもつくタイプですから大丈夫でしょう。
 そして、初コンビを組む武豊騎手がどう乗ってくるかも楽しみですね。

 リクエストソングはGIIきさらぎ賞2着からの参戦。前走はリーチザクラウンに離されましたが、これは相手が強すぎただけで、自身も3着馬を1馬身3/4差突き放し、上がり3Fはメンバー最速でした。
 この馬も追えばしっかり伸びる末脚を持っており、まだまだ上昇度が見込める世代屈指の好素材。前走よりさらなるパワーアップが見込めます。
 また、4戦走って連対を外していない安定感も魅力。当然、ここも好勝負が期待できそうです。

 イグゼキュティヴはホッカイドウ競馬からの転厩初戦となります。2歳時はロジユニヴァースと2回対戦し、いずれも敗れましたが、GIII札幌2歳Sでは同馬から0秒2差の2着。2走前の京都2歳Sではアンライバルドを負かしています。この能力は侮れません。
 この馬も当初は弥生賞出走プランもあったようですが、万全の構えを整えるためにここまで待っての出走。仕上がりに不安はないでしょう。2歳時の実績を考えれば、怖い1頭になってきそうです。

 侮れないと言えば、メイショウドンタクもその1頭。2、3戦目が案外な結果でしたが、ここ2走は中京2歳S1着、若駒Sではアンライバルドに次ぐ2着でした。さすがデビュー戦でGIIIシンザン記念勝ちのアントニオバローズを負かしているだけのことはあります。
 前へ行ける脚質は中山コースで魅力。マイペース先行なら、そのまま押し切ったとしても不思議ではありません。

 ほか、母フサイチエアデール・兄フサイチリシャールという血統から初芝でも魅力のサイオン、ベストは東京かとも思いますが差し脚に威力を持つサンカルロ、GIIIアーリントンC2着マイネルエルフ、重賞2戦目で前進見込めるGIIIきさらぎ賞5着キタサンガイセンなど、伏兵陣も魅力いっぱいですね。

××××××××××××××××××××××

 土曜・阪神では2着までに優先出走権が与えられるOP特別・若葉Sです。登録馬は→コチラ(Yahoo!スポーツ)

 かつては、皐月賞と同じ中山2000メートルで行われ、あのトウカイテイオーをはじめGenuine、サニーブライアンら後の皐月賞馬がステップとして使ったレースですが、2000年からは舞台を阪神に移しました。
 阪神開催となった後も07年ヴィクトリーがここを勝って皐月賞も制したことは記憶に新しいですし、02年ノーリーズン(7着)もこのレースから皐月賞馬となりました。
 そのほかにも05年シックスセンス(4着)、04年ハーツクライ(1着)など、その後の春二冠で好走している馬を多く輩出している出世レース。スプリングS以上に注目が必要かも知れませんね。

 注目を集めているのは、池江泰郎厩舎のヤマニンウイスカー。500万級で3戦連続2着の後、前走で鮮やかに勝ち上がりました。
 これまでの全6戦中4戦が上がり最速をマークしているように、この馬の良さは非凡な瞬発力。この決め手は確実ですし、これまで見せてきた能力からしても、ここは好勝負必至。勝って皐月賞切符をゲットしたいところです。

 このヤマニンウイスカーを2月の京都500万下で負かしているのが、息子である池江泰寿厩舎のマナクーラです。
 こちらは決めて勝負というよりも、粘り腰勝負。前走は3角捲りからの押し切り勝ちでした。今回も前々勝負から後続完封を狙います。

 先行と言えば、OP特別すみれSを鮮やかに逃げ切ったトップクリフォード。藤田騎手の好騎乗もありましたが、この軽快な先行脚には引き続き注意が必要でしょう。再度マイペースなら。
 このすみれSで2着だったマイネルプリマスは、これまでの2勝がいずれもダート。ですが、芝では大崩れがなく確実に走ってきます。芝未勝利でも侮れない1頭となってきそうですね。

 ベストメンバーはGIIIきさらぎ賞4着。OP特別・京都2歳Sでも4着で、2つの勝ち鞍は阪神、中山。ということは、最後に坂のある競馬場が合っているということでしょう。となれば、今回の条件は持って来いですね。
 能力そのものは、この相手関係なら間違いなく屈指の存在。阪神で一変ならアッサリがあってもおかしくはありません。

 抽選組の1勝馬からは、GIIIシンザン記念・GIII共同通信杯でいずれも3着だったトップカミングが当然ながら有力候補。
 ほか、1戦1勝で桜花賞馬ニシノフラワーの半弟ニシノホウギョク、同じく1戦1勝で重賞4勝馬アドマイヤキッスの半弟アドマイヤアゲイン、3戦目で未勝利を勝ち上がった桜花賞馬キョウエイマーチ×スペシャルウィークのトライアンフマーチら、良血馬に注目です。


(スポーツナビ競馬担当A)
 

  • 共通ジャンル:
  • 競馬

posted by スポーツナビ編集部 |02:39 | レース展望 | コメント(0) | トラックバック(55)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加